JPWO2004098092A1 - 無線資源制御方法、基地局および移動局 - Google Patents
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Abstract
基地局(1)では、無線資源情報および送信電力制御情報を移動局(2)に通知する。一方、移動局(2)では、TPC蓄積部(4)が基地局(1)から定期的に送信される送信電力制御情報を蓄積し、MCS変換部(5)が前記蓄積結果を予め規定された所要SIRに応じて変換し、MCS上限設定部(6)が前記変換結果および前記無線資源情報に基づいて無線資源の上限を設定し、MCS選択部(7)が要求する伝送量に基づいて前記上限を超えないように無線資源を選択する。そして、チャネルコーディング/拡散/変調部(8)が、選択された無線資源の内容に従って、伝送するデータに対してチャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、基地局(1)に伝送する。
Description
この発明は、UMTS(Universal Mobile Telecommunication Systems)セルラー移動体通信における無線資源制御方法に関するものであり、詳細には、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)のFDD(Frequency Division Multiplex)における無線資源制御方法に関するものである。
近年、無線通信の分野においては、上りリンクの高速化、すなわち、移動局から基地局への無線回線の高速化が検討されている(非特許文献1参照)。具体的には、TFCS(Transport Format Combination Selection)をRNC(Radio Network Center)で行っていた。また、一方で、下り回線の高速化と同様のアプローチも検討されている(非特許文献2参照)。
ここで、従来の通信システムにおける基地局と移動局の間のシーケンスを簡単に説明する(非特許文献3参照)。
まず、移動局では、キューサイズ,電力マージンの情報を上りスケジューリング情報制御チャネルにより送信する。キューサイズは移動局のキュー(メモリ)の残りを表わす情報であり、電力マージンは移動局の最大電力から上りDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)電力を引いた値である。上りスケジューリング情報制御チャネルは10msのフレームを用いる。
基地局では、全ての移動局からの電力マージン,キューサイズをモニタし、10msインターバルに最大2つの移動局をスケジュールする。そして、基地局は、許容最大電力マージンとマップを下りスケジューリング割当てチャネルにより送信する。下りスケジューリング割当て制御チャネルは10msのフレームを用いる。また、最大電力マージンは、基地局電力マージンと電力制御情報に基づいている。
つぎに、スケジュールされた移動局では、各2msのEUDCH(拡張上り個別チャネル)サブフレーム送信のためTFRI(2ms)を指示する。TFRIは、移動局の現在の電力マージンと基地局から送信された最大電力マージンに制約を受ける。そして、基地局は、TFRIを用いてEUDCHを受信し、TFRIサブフレームおよびEUDCHサブフレームがエラーであればNACKを送信し、OKであればACKを送信する。ACK/NACKは2msで送信される。
つづいて、上記基地局と移動局の間の制御を具体的に説明する。たとえば、上記基地局内のスケジューラによって選択されたMCS(Modulation and Coding Scheme:上記最大電力マージン、マップ情報と等価)情報は、上記移動局のMCS選択部に供給される。MCS選択部では、移動局が要求する伝送量に基づいてMCSを選択する。そして、移動局は、選択したMCSに基づいて、チャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、上りデータ(EUDCH)を送信する。
また、下記非特許文献1に記載された従来の無線資源制御方法では、上記MCSの代わりにTFCSというトランスポートフォーマットの組合せを用いている。TFCSの要素をTFCI{TFCI1,TFCI2,…,TFCIN}とした場合、各TFCIは、異なるトランスポートの組合せを示しており、たとえば、一つのトランスポートフォーマットを高速な伝送レートで送信することや、二つのトランスポートフォーマットを低速な伝送レートで送信すること、ができる。また、RNCは個別のTFCIを遮断することができる。移動局は、TFCS(またはいくつかを遮断されたTFCS)を自由に選択して送信することができる。しかし、選択したTFCIによる送信が所定回数にわたって失敗した場合には、RNCによってそのTFCIは遮断される。
また、上り伝送では、HIPERLANという技術があり(非特許文献4参照)、たとえば、基地局から指示されたMCSにより移動局が送信処理を行うことが記載されている。
3GPP TR25.896,Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (6.2章,6.3章) 3GPP TR25.848,Physical layer aspects on UTRA High Speed Downlink Packet Access (A3.5) 3GPP奇書R1−03−0145 (Section7.5,Figure 1) ETSI TS101 767−1 HIPERLAN Type2 DATA LINK Layer Basic Data Transport Function (4.1章)
ここで、従来の通信システムにおける基地局と移動局の間のシーケンスを簡単に説明する(非特許文献3参照)。
まず、移動局では、キューサイズ,電力マージンの情報を上りスケジューリング情報制御チャネルにより送信する。キューサイズは移動局のキュー(メモリ)の残りを表わす情報であり、電力マージンは移動局の最大電力から上りDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)電力を引いた値である。上りスケジューリング情報制御チャネルは10msのフレームを用いる。
基地局では、全ての移動局からの電力マージン,キューサイズをモニタし、10msインターバルに最大2つの移動局をスケジュールする。そして、基地局は、許容最大電力マージンとマップを下りスケジューリング割当てチャネルにより送信する。下りスケジューリング割当て制御チャネルは10msのフレームを用いる。また、最大電力マージンは、基地局電力マージンと電力制御情報に基づいている。
つぎに、スケジュールされた移動局では、各2msのEUDCH(拡張上り個別チャネル)サブフレーム送信のためTFRI(2ms)を指示する。TFRIは、移動局の現在の電力マージンと基地局から送信された最大電力マージンに制約を受ける。そして、基地局は、TFRIを用いてEUDCHを受信し、TFRIサブフレームおよびEUDCHサブフレームがエラーであればNACKを送信し、OKであればACKを送信する。ACK/NACKは2msで送信される。
つづいて、上記基地局と移動局の間の制御を具体的に説明する。たとえば、上記基地局内のスケジューラによって選択されたMCS(Modulation and Coding Scheme:上記最大電力マージン、マップ情報と等価)情報は、上記移動局のMCS選択部に供給される。MCS選択部では、移動局が要求する伝送量に基づいてMCSを選択する。そして、移動局は、選択したMCSに基づいて、チャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、上りデータ(EUDCH)を送信する。
また、下記非特許文献1に記載された従来の無線資源制御方法では、上記MCSの代わりにTFCSというトランスポートフォーマットの組合せを用いている。TFCSの要素をTFCI{TFCI1,TFCI2,…,TFCIN}とした場合、各TFCIは、異なるトランスポートの組合せを示しており、たとえば、一つのトランスポートフォーマットを高速な伝送レートで送信することや、二つのトランスポートフォーマットを低速な伝送レートで送信すること、ができる。また、RNCは個別のTFCIを遮断することができる。移動局は、TFCS(またはいくつかを遮断されたTFCS)を自由に選択して送信することができる。しかし、選択したTFCIによる送信が所定回数にわたって失敗した場合には、RNCによってそのTFCIは遮断される。
また、上り伝送では、HIPERLANという技術があり(非特許文献4参照)、たとえば、基地局から指示されたMCSにより移動局が送信処理を行うことが記載されている。
3GPP TR25.896,Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (6.2章,6.3章) 3GPP TR25.848,Physical layer aspects on UTRA High Speed Downlink Packet Access (A3.5) 3GPP奇書R1−03−0145 (Section7.5,Figure 1) ETSI TS101 767−1 HIPERLAN Type2 DATA LINK Layer Basic Data Transport Function (4.1章)
しかしながら、前述した文献に記載された従来の通信システムにおける無線資源制御処理は、スケジューリングを行ってから大きな制御遅延が生じ、それによりスループットが低下する、という問題があった。
たとえば、非特許文献3では、10msの個別チャネルを用いて5箇所の2msサブフレームのMCS上限を通知しているため、個別チャネルと共通パイロットチャネルとの間に遅延が生じる。また、サブフレームの場所によっては最大10msの遅延が生じる。3GPP TS25.211の記述より、個別チャネルと共通パイロットチャネルは、256chipから38114chipまでとなっている。すなわち、最大10msの遅延が生じることがある。
また、非特許文献1では、無線ネットワークセンターによりリソースマネージメントを行う時間が必要となるため、また、移動局からの信号が到達しなかった場合にTFCSを変更する仕組みのため、制御遅延が数秒からそれ以上となる。
これらの遅延は、特に、陸上移動体通信環境の高速移動のような回線変動が激しい場合に問題となる。すなわち、スケジューリングしたリソース情報が、回線変動を反映していないものであるため、回線状態が劣化した場合には、移動局送信が誤りやすくなり、回線状態が良好な場合には、伝送レートの制限により高速伝送を実現できない。これにより、スループットが低下していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回線状態にかかわらず、スループットを向上させることが可能な無線資源制御方法を提供することを目的としている。
たとえば、非特許文献3では、10msの個別チャネルを用いて5箇所の2msサブフレームのMCS上限を通知しているため、個別チャネルと共通パイロットチャネルとの間に遅延が生じる。また、サブフレームの場所によっては最大10msの遅延が生じる。3GPP TS25.211の記述より、個別チャネルと共通パイロットチャネルは、256chipから38114chipまでとなっている。すなわち、最大10msの遅延が生じることがある。
また、非特許文献1では、無線ネットワークセンターによりリソースマネージメントを行う時間が必要となるため、また、移動局からの信号が到達しなかった場合にTFCSを変更する仕組みのため、制御遅延が数秒からそれ以上となる。
これらの遅延は、特に、陸上移動体通信環境の高速移動のような回線変動が激しい場合に問題となる。すなわち、スケジューリングしたリソース情報が、回線変動を反映していないものであるため、回線状態が劣化した場合には、移動局送信が誤りやすくなり、回線状態が良好な場合には、伝送レートの制限により高速伝送を実現できない。これにより、スループットが低下していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回線状態にかかわらず、スループットを向上させることが可能な無線資源制御方法を提供することを目的としている。
本発明にかかる無線資源制御方法にあっては、基地局が、無線資源情報および送信電力制御情報を収容するすべての移動局に通知する情報通知ステップ(後述する実施の形態のステップS1に相当)と、各移動局が、前記基地局から定期的に送信される送信電力制御情報を蓄積する情報蓄積ステップ(ステップS2に相当)と、前記各移動局が、前記蓄積結果を予め規定された所要SIRに応じて変換する変換ステップ(ステップS3に相当)と、前記各移動局が、前記変換結果および前記無線資源情報に基づいて無線資源の上限を設定する上限設定ステップと(ステップS4に相当)、前記各移動局が、要求する伝送量に基づいて前記上限を超えないように無線資源を選択する選択ステップ(ステップS5に相当)と、を含むこととした。
この発明によれば、移動局が、基地局から通知される、たとえが、MCS情報とTPC情報と用いてMCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なMCSの上限を設定することができる。
この発明によれば、移動局が、基地局から通知される、たとえが、MCS情報とTPC情報と用いてMCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なMCSの上限を設定することができる。
第1図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態1の通信システムの構成を示す図であり、第2図は、実施の形態1の無線資源制御処理のフローチャートを示す図であり、第3図は、サブフレーム配置の一例を示す図であり、第4図は、MCS情報の一例を示す図であり、第5図は、MCSの具体例を示す図であり、第6図は、TPCコマンドの蓄積手順を示す図であり、第7図は、TPCコマンドとその内容とを示す図であり、第8図は、MCS変換処理およびMCS上限の設定処理の具体例を示す図であり、第9図は、MCS変換処理およびMCS上限の設定処理の具体例を示す図であり、第10図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態2の通信システムの構成を示す図であり、第11図は、実施の形態2の無線資源制御処理のフローチャートを示す図であり、第12図は、TFCS情報テーブルの一例を示す図であり、第13図は、TFCS変換処理およびTFCS上限の設定処理の具体例を示す図である。
本発明をより詳細に説術するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
第1図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態1の通信システムの構成を示す図である。この通信システムは、基地局1と移動局2から構成される。また、基地局1はスケジューラ3を備え、移動局2は、TPC蓄積部4と、MCS変換部5と、MCS上限設定部6と、MCS選択部7と、チャネルコーディング/拡散/変調部8と、を備える。
ここで、上記通信システムを構成する基地局1と移動局2の動作、すなわち、本発明にかかる無線資源制御方法について説明する。第2図は、実施の形態1の無線資源制御処理のフローチャートを示す図である。
まず、基地局1では、移動局2や他の移動局への無線資源情報であるMCS(Modulation and Coding Scheme)情報、TPC情報等を、各移動局に通知する(ステップS1、請求の範囲の情報通知手段の処理に相当)。以下、上記基地局1の処理を詳細に説明する。
基地局1のスケジューラ3では、移動局毎に設定されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送された送信要求,移動局キュー情報,移動局電力マージン情報,移動局絶対電力や、基地局1による移動局送信チャネルの品質測定結果(動的情報)、を判断材料にスケジューリングを行う。なお、UEケーパビリティとしては、たとえば、TS25.306V.5.3.0に記載されている各項目のうち、最大送信電力やメモリ量等を想定している。
また、スケジューラ3は、上りリンク(移動局から基地局への無線回線)における移動局のサブフレーム配置やその移動局のMCSを通知している。第3図は、サブフレーム配置の一例を示す図である。ここでは、一フレームを5つのサブフレームに分割し、それぞれをサブフレーム#0,サブフレーム#1,サブフレーム#2,サブフレーム#3,サブフレーム#4とする。各移動局は、通知されたサブフレーム配置によりどこのサブフレームを用いてデータを伝送するかを認識する。第3図では、移動局2がサブフレーム#3を使用する場合を示している。第3図の例では、MCSとして、TBS(Transport Block Size)=900bit,SF(Spreading Factor)=4,変調=BPSK(Binary Phase Shift Keying)等を通知している。
第4図は、MCS情報テーブルの一例を示す図であり、MCSをテーブルで表現したものである。MCSは、たとえば、0から63までの範囲で与えられ、このMCSの値にTBS,SF,変調方式,符号多重数がそれぞれ関連付けられている。また、符号化レートRCと伝送レートRTは、TBS,SF,変調方式、を用いて下記(1)式および(2)式により計算される。
RC=NTBS/(3×2560/SF×NMS×NCODE) …(1)
RT=NTBS/0,002 …(2)
なお、NTBSはトランスポートブロックサイズを表し、SFは拡散率を表し、NMSは変調方式を表し、NCODEは符号数を表す。また、NMSはBPSKのときは1,QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)のときは2,8PSKのときは3である。また、式(2)のRTの単位は“bit/sec”であり、0.002はサブフレーム長(=2ms)を用いている。
また、第5図は、各MCSの具体例を示す図である。各MCSの値は、たとえば、所要SIR(Signal to Interference Power Ratio:信号対干渉電力比)特性におけるSIR値の差が1dBとなるように決定される。なお、BLERはサブフレームの誤り率(Blook Error Rate)を表す。
つぎに、MCS情報を受け取った移動局2では、それをMCS上限設定部6に通知する。なお、基地局1では、常時上り送信電力制御を行っている。上り送信電力制御とは、基地局1の受信時において各移動局のSIRを一定にすることを目的として行われるものであり、たとえば、TS25.214V5.3.0の5.1章やB.1章図B.1のように行われる。具体的には、基地局1が、各移動局の上りDPCCH(Uplink−Dedicated Physical Control Channel)に含まれるPILOTを受信し、それを用いて上りSIRを測定する。そして、その結果をTPC(Transmit Power Control)コマンドに変換し、下り(Downlink)DPCCHのTPCフィールドを用いて伝送する。基地局1は、この処理をスロット単位、すなわち、0.667ms周期で行う。その後、TPCコマンドを受け取った移動局2では、それをTPC蓄積4に通知する。TPC蓄積4では、基地局1からスロット単位で伝送されるTPCコマンドを蓄積する(ステップS2、請求の範囲の情報蓄積手段の処理に相当)。
第6図は、TPCコマンドの蓄積手順を示す図である。まず、基地局1では、上記のように、上りDPCCHのパイロットフィールドを用いて上りSIRを測定し(品質測定)、その結果をTPCコマンドに変換する。そして、そのTPCコマンドを下りDPCCHのTPCフィールドに配置して送信する。
また、基地局1では、移動局2のリクエスト(送信要求)によってスケジューリングした結果である「アサイン,MCS」を、下り制御CHを用いて伝送する。なお、この「アサイン,MCS」の長さはサブフレーム(2ms,3スロット)であり、送信開始タイミングはCPICH(Common Pilot Channel)に同期している。
一方、移動局2では、伝搬遅延時間経過後に「アサイン,MCS」を受信する。そして、受け取った「アサイン,MCS」に対して所定の処理時間内で逆拡散処理,復調処理,チャネルデコーディングを実行し、CPICH受信に同期したフレームにおける自局がアサインされたサブフレームを遵守して上りデータを伝送する。たとえば、サブフレーム#3を用いて上りデータを伝送する場合、TPC蓄積部4は、図示の遅延分(時間変動分)に相当するTPC101からTPC102までを蓄積の対象とする。
つぎに、MCS変換部5では、TPC蓄積部4による蓄積結果を用いてMCS変換処理を実行する(ステップS3、請求の範囲の変換手段の処理に相当)。そして、MCS上限設定部6が、基地局1から受信したMCSをMCSrとし、上記MCS情報に基づいてMCS上限を設定する(ステップS4、請求の範囲の上限設定手段の処理に相当)。第7図は、TPCコマンドとその内容とを示す図であり、TPCコマンドが0であれば+μ、1であれば−μであることを表している。なお、μは電力制御のステップサイズを表し、0.5dB,1dBなどの値をとる。また、第8図および第9図は、上記MCS変換処理およびMCS上限の設定処理の具体例を示す図である。
たとえば、第8図に示すように、μ=1dBの場合、MCS変換部5では、TPCの蓄積結果が−15dBであれば−15dB、TPCの蓄積結果が−14dBであれば−14dBのようにMCSを変換する。そして、MCS上限設定部6では、MCS変換部5の出力が−15dBであれば「MCSr−15」を上限と設定し、MCS変換部5の出力が−14dBであれば「MCSr−14」を上限と設定する。また、第9図に示すように、μ=0.5dBの場合、MCS変換部5では、TPCの蓄積結果が−7.5dBであれば−8dB、TPCの蓄積結果が−7dBであれば−7dBのようにMCSを変換する。そして、MCS上限設定部6では、MCS変換部5の出力が−8dBであれば「MCSr−8」を上限と設定し、MCS変換部5の出力が−7dBであれば「MCSr−7」を上限と設定する。なお、これら第8図および第9図の処理は、第5図に対応して、各MCSの所要SIRの差が1dBステップであることを考慮している。
つぎに、MCS選択部7では、要求する伝送量に基づいて、設定されたMCS上限を超えないようにMCSを選択する(ステップS5、請求の範囲の選択手段の処理に相当)。そして、チャネルコーディング/拡散/変調部8が、選択されたMCSの内容に従って、伝送するDATAに対してチャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、基地局1により指定されたサブフレーム#3を用いてデータを伝送する(ステップS6)。
なお、本実施の形態においては、TPC101〜TPC102までの全てのTPCコマンドを用いる場合について説明したが、これに限らず、TPC101〜TPC102の範囲内のいくつかを用いることとしてもよい。また、第4図および第7図に示すテーブルは一例であって、テーブルの各要素を変更した場合であっても、本発明の効果を損なうものではない。また、本実施の形態においては、基地局のリソース割当てがフレーム単位であったが、これに限らず、複数フレーム単位で行ってもよい。また、TPC蓄積とMCS変換を用いる代わりに、周知の技術による変動予測を用いてTFCS上限を設定するようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、移動局が、基地局から通知されるMCS情報とTPC情報と用いてMCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なMCSの上限を設定することができるので、従来技術と比較して、通信システムとしてのスループットを大幅に向上させることができる。
つづいて、実施の形態2の無線資源制御処理について説明する。
第10図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態2の通信システムの構成を示す図である。この通信システムは、基地局1aと移動局2aから構成される。また、基地局1aはスケジューラ3aを備え、移動局2aは、TPC蓄積部4と、TFCS変換部11aと、TFCS上限設定部12aと、TFCI選択部13aと、チャネルコーディング/拡散/変調部8aと、を備える。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
ここで、上記通信システムを構成する基地局1aと移動局2aの動作、すなわち、本発明にかかる無線資源制御方法について説明する。第11図は、実施の形態2の無線資源制御処理のフローチャートを示す図である。
まず、基地局1aでは、RNC(無線ネットワークセンター)から、移動局2aや他の移動局への無線資源情報であるTFCS(Transport Format Combination Set)情報を受け取り、当該TFCS情報および実施の形態1と同様のTPC情報等を、各移動局に通知する(ステップS11)。なお、TFCSは、トランスポートフォーマットの組合せを表し、それぞれはTFCI(Transport Format Combination Indicator)で示される。以下、上記基地局1aの処理を詳細に説明する。
基地局1aのスケジューラ3aでは、従来RNCで行っていたTFCI遮断を行う。そして、実施の形態1同様、移動局毎に設定されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送された送信要求,移動局キュー情報,移動局電力マージン情報,移動局絶対電力や、基地局1aによる移動局送信チャネルの品質測定結果(動的情報)、を判断材料にスケジューリングを行う。
また、スケジューラ3は、上りリンク(移動局から基地局への無線回線)における移動局のTFCS情報(制限情報)を通知している。第12図は、TFCS情報テーブルの一例を示す図である。TFCIは、0〜1023までの範囲で構成される。ここでは、たとえば、1,2,4,8,16,32,64の7通りを通知することとし、それぞれのトランスポートフォーマットの組合せは固有である。また、各TFCIの所要S/N(Signal to Noise Power Ratio)は、TFCIが大きくなるに従って大きくなることとする。
つぎに、TFCS情報を受け取った移動局2aでは、それをTFCS上限設定部12aに通知する。また、基地局1aからTPCコマンドを受け取った移動局2aでは、実施の形態1と同様の処理で、当該TPCコマンドをTPC蓄積部4に蓄積する(ステップS2)。
つぎに、TFCS変換部11aでは、TPC蓄積部4による蓄積結果を用いてTFCS変換処理を実行する(ステップS12)。そして、TFCS上限設定部12aが、上記TFCS情報に基づいてTFCS上限を設定する(ステップS13)。第13図は、上記TFCS変換処理およびTFCS上限の設定処理の具体例を示す図である。
TFCS変換部11aでは、TPC蓄積値に基づいてTFCSを変換する。これは、第12図の所要S/Nの間隔に対応する割当てである。また、TFCS上限設定部12aでは、遮断されているTFCSに基づいてTFCS変換値をオフセットしている。たとえば、TFCS遮断がない場合は、第13図の「なし」で示すように上限はTFCI64となる。また、たとえば、遮断が「TFCI64」の場合は、TPCの蓄積が1dBとなったときに上限をTFCI64とする。また、遮断が「TFCI32」の場合は、TPC蓄積が1dBとなったときに上限をTFCI32とする。
つぎに、TFCI選択部13aでは、要求する伝送量に基づいて、設定されたTFCS上限を超えないようにTFCIを選択する(ステップS14)。そして、チャネルコーディング/拡散/変調部8aが、選択されたTFCIの内容に従って、伝送するDATAに対してチャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、データを伝送する(ステップS15)
なお、第12図および第13図に示すテーブルは一例であって、テーブルの各要素を変更した場合であっても、本発明の効果を損なうものではない。また、TPC蓄積とTFCS変換を用いる代わりに、周知の技術による変動予測を用いてTFCS上限を設定するようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、移動局が、基地局から通知されるTFCS情報とTPC情報と用いてTFCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なTFCSの上限を設定することができるので、従来技術と比較して、通信システムとしてのスループットを大幅に向上させることができる。
第1図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態1の通信システムの構成を示す図である。この通信システムは、基地局1と移動局2から構成される。また、基地局1はスケジューラ3を備え、移動局2は、TPC蓄積部4と、MCS変換部5と、MCS上限設定部6と、MCS選択部7と、チャネルコーディング/拡散/変調部8と、を備える。
ここで、上記通信システムを構成する基地局1と移動局2の動作、すなわち、本発明にかかる無線資源制御方法について説明する。第2図は、実施の形態1の無線資源制御処理のフローチャートを示す図である。
まず、基地局1では、移動局2や他の移動局への無線資源情報であるMCS(Modulation and Coding Scheme)情報、TPC情報等を、各移動局に通知する(ステップS1、請求の範囲の情報通知手段の処理に相当)。以下、上記基地局1の処理を詳細に説明する。
基地局1のスケジューラ3では、移動局毎に設定されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送された送信要求,移動局キュー情報,移動局電力マージン情報,移動局絶対電力や、基地局1による移動局送信チャネルの品質測定結果(動的情報)、を判断材料にスケジューリングを行う。なお、UEケーパビリティとしては、たとえば、TS25.306V.5.3.0に記載されている各項目のうち、最大送信電力やメモリ量等を想定している。
また、スケジューラ3は、上りリンク(移動局から基地局への無線回線)における移動局のサブフレーム配置やその移動局のMCSを通知している。第3図は、サブフレーム配置の一例を示す図である。ここでは、一フレームを5つのサブフレームに分割し、それぞれをサブフレーム#0,サブフレーム#1,サブフレーム#2,サブフレーム#3,サブフレーム#4とする。各移動局は、通知されたサブフレーム配置によりどこのサブフレームを用いてデータを伝送するかを認識する。第3図では、移動局2がサブフレーム#3を使用する場合を示している。第3図の例では、MCSとして、TBS(Transport Block Size)=900bit,SF(Spreading Factor)=4,変調=BPSK(Binary Phase Shift Keying)等を通知している。
第4図は、MCS情報テーブルの一例を示す図であり、MCSをテーブルで表現したものである。MCSは、たとえば、0から63までの範囲で与えられ、このMCSの値にTBS,SF,変調方式,符号多重数がそれぞれ関連付けられている。また、符号化レートRCと伝送レートRTは、TBS,SF,変調方式、を用いて下記(1)式および(2)式により計算される。
RC=NTBS/(3×2560/SF×NMS×NCODE) …(1)
RT=NTBS/0,002 …(2)
なお、NTBSはトランスポートブロックサイズを表し、SFは拡散率を表し、NMSは変調方式を表し、NCODEは符号数を表す。また、NMSはBPSKのときは1,QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)のときは2,8PSKのときは3である。また、式(2)のRTの単位は“bit/sec”であり、0.002はサブフレーム長(=2ms)を用いている。
また、第5図は、各MCSの具体例を示す図である。各MCSの値は、たとえば、所要SIR(Signal to Interference Power Ratio:信号対干渉電力比)特性におけるSIR値の差が1dBとなるように決定される。なお、BLERはサブフレームの誤り率(Blook Error Rate)を表す。
つぎに、MCS情報を受け取った移動局2では、それをMCS上限設定部6に通知する。なお、基地局1では、常時上り送信電力制御を行っている。上り送信電力制御とは、基地局1の受信時において各移動局のSIRを一定にすることを目的として行われるものであり、たとえば、TS25.214V5.3.0の5.1章やB.1章図B.1のように行われる。具体的には、基地局1が、各移動局の上りDPCCH(Uplink−Dedicated Physical Control Channel)に含まれるPILOTを受信し、それを用いて上りSIRを測定する。そして、その結果をTPC(Transmit Power Control)コマンドに変換し、下り(Downlink)DPCCHのTPCフィールドを用いて伝送する。基地局1は、この処理をスロット単位、すなわち、0.667ms周期で行う。その後、TPCコマンドを受け取った移動局2では、それをTPC蓄積4に通知する。TPC蓄積4では、基地局1からスロット単位で伝送されるTPCコマンドを蓄積する(ステップS2、請求の範囲の情報蓄積手段の処理に相当)。
第6図は、TPCコマンドの蓄積手順を示す図である。まず、基地局1では、上記のように、上りDPCCHのパイロットフィールドを用いて上りSIRを測定し(品質測定)、その結果をTPCコマンドに変換する。そして、そのTPCコマンドを下りDPCCHのTPCフィールドに配置して送信する。
また、基地局1では、移動局2のリクエスト(送信要求)によってスケジューリングした結果である「アサイン,MCS」を、下り制御CHを用いて伝送する。なお、この「アサイン,MCS」の長さはサブフレーム(2ms,3スロット)であり、送信開始タイミングはCPICH(Common Pilot Channel)に同期している。
一方、移動局2では、伝搬遅延時間経過後に「アサイン,MCS」を受信する。そして、受け取った「アサイン,MCS」に対して所定の処理時間内で逆拡散処理,復調処理,チャネルデコーディングを実行し、CPICH受信に同期したフレームにおける自局がアサインされたサブフレームを遵守して上りデータを伝送する。たとえば、サブフレーム#3を用いて上りデータを伝送する場合、TPC蓄積部4は、図示の遅延分(時間変動分)に相当するTPC101からTPC102までを蓄積の対象とする。
つぎに、MCS変換部5では、TPC蓄積部4による蓄積結果を用いてMCS変換処理を実行する(ステップS3、請求の範囲の変換手段の処理に相当)。そして、MCS上限設定部6が、基地局1から受信したMCSをMCSrとし、上記MCS情報に基づいてMCS上限を設定する(ステップS4、請求の範囲の上限設定手段の処理に相当)。第7図は、TPCコマンドとその内容とを示す図であり、TPCコマンドが0であれば+μ、1であれば−μであることを表している。なお、μは電力制御のステップサイズを表し、0.5dB,1dBなどの値をとる。また、第8図および第9図は、上記MCS変換処理およびMCS上限の設定処理の具体例を示す図である。
たとえば、第8図に示すように、μ=1dBの場合、MCS変換部5では、TPCの蓄積結果が−15dBであれば−15dB、TPCの蓄積結果が−14dBであれば−14dBのようにMCSを変換する。そして、MCS上限設定部6では、MCS変換部5の出力が−15dBであれば「MCSr−15」を上限と設定し、MCS変換部5の出力が−14dBであれば「MCSr−14」を上限と設定する。また、第9図に示すように、μ=0.5dBの場合、MCS変換部5では、TPCの蓄積結果が−7.5dBであれば−8dB、TPCの蓄積結果が−7dBであれば−7dBのようにMCSを変換する。そして、MCS上限設定部6では、MCS変換部5の出力が−8dBであれば「MCSr−8」を上限と設定し、MCS変換部5の出力が−7dBであれば「MCSr−7」を上限と設定する。なお、これら第8図および第9図の処理は、第5図に対応して、各MCSの所要SIRの差が1dBステップであることを考慮している。
つぎに、MCS選択部7では、要求する伝送量に基づいて、設定されたMCS上限を超えないようにMCSを選択する(ステップS5、請求の範囲の選択手段の処理に相当)。そして、チャネルコーディング/拡散/変調部8が、選択されたMCSの内容に従って、伝送するDATAに対してチャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、基地局1により指定されたサブフレーム#3を用いてデータを伝送する(ステップS6)。
なお、本実施の形態においては、TPC101〜TPC102までの全てのTPCコマンドを用いる場合について説明したが、これに限らず、TPC101〜TPC102の範囲内のいくつかを用いることとしてもよい。また、第4図および第7図に示すテーブルは一例であって、テーブルの各要素を変更した場合であっても、本発明の効果を損なうものではない。また、本実施の形態においては、基地局のリソース割当てがフレーム単位であったが、これに限らず、複数フレーム単位で行ってもよい。また、TPC蓄積とMCS変換を用いる代わりに、周知の技術による変動予測を用いてTFCS上限を設定するようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、移動局が、基地局から通知されるMCS情報とTPC情報と用いてMCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なMCSの上限を設定することができるので、従来技術と比較して、通信システムとしてのスループットを大幅に向上させることができる。
つづいて、実施の形態2の無線資源制御処理について説明する。
第10図は、本発明にかかる無線資源制御方法を実現するための、実施の形態2の通信システムの構成を示す図である。この通信システムは、基地局1aと移動局2aから構成される。また、基地局1aはスケジューラ3aを備え、移動局2aは、TPC蓄積部4と、TFCS変換部11aと、TFCS上限設定部12aと、TFCI選択部13aと、チャネルコーディング/拡散/変調部8aと、を備える。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
ここで、上記通信システムを構成する基地局1aと移動局2aの動作、すなわち、本発明にかかる無線資源制御方法について説明する。第11図は、実施の形態2の無線資源制御処理のフローチャートを示す図である。
まず、基地局1aでは、RNC(無線ネットワークセンター)から、移動局2aや他の移動局への無線資源情報であるTFCS(Transport Format Combination Set)情報を受け取り、当該TFCS情報および実施の形態1と同様のTPC情報等を、各移動局に通知する(ステップS11)。なお、TFCSは、トランスポートフォーマットの組合せを表し、それぞれはTFCI(Transport Format Combination Indicator)で示される。以下、上記基地局1aの処理を詳細に説明する。
基地局1aのスケジューラ3aでは、従来RNCで行っていたTFCI遮断を行う。そして、実施の形態1同様、移動局毎に設定されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送されたUEケーパビリティ(静的情報)や、各移動局から伝送された送信要求,移動局キュー情報,移動局電力マージン情報,移動局絶対電力や、基地局1aによる移動局送信チャネルの品質測定結果(動的情報)、を判断材料にスケジューリングを行う。
また、スケジューラ3は、上りリンク(移動局から基地局への無線回線)における移動局のTFCS情報(制限情報)を通知している。第12図は、TFCS情報テーブルの一例を示す図である。TFCIは、0〜1023までの範囲で構成される。ここでは、たとえば、1,2,4,8,16,32,64の7通りを通知することとし、それぞれのトランスポートフォーマットの組合せは固有である。また、各TFCIの所要S/N(Signal to Noise Power Ratio)は、TFCIが大きくなるに従って大きくなることとする。
つぎに、TFCS情報を受け取った移動局2aでは、それをTFCS上限設定部12aに通知する。また、基地局1aからTPCコマンドを受け取った移動局2aでは、実施の形態1と同様の処理で、当該TPCコマンドをTPC蓄積部4に蓄積する(ステップS2)。
つぎに、TFCS変換部11aでは、TPC蓄積部4による蓄積結果を用いてTFCS変換処理を実行する(ステップS12)。そして、TFCS上限設定部12aが、上記TFCS情報に基づいてTFCS上限を設定する(ステップS13)。第13図は、上記TFCS変換処理およびTFCS上限の設定処理の具体例を示す図である。
TFCS変換部11aでは、TPC蓄積値に基づいてTFCSを変換する。これは、第12図の所要S/Nの間隔に対応する割当てである。また、TFCS上限設定部12aでは、遮断されているTFCSに基づいてTFCS変換値をオフセットしている。たとえば、TFCS遮断がない場合は、第13図の「なし」で示すように上限はTFCI64となる。また、たとえば、遮断が「TFCI64」の場合は、TPCの蓄積が1dBとなったときに上限をTFCI64とする。また、遮断が「TFCI32」の場合は、TPC蓄積が1dBとなったときに上限をTFCI32とする。
つぎに、TFCI選択部13aでは、要求する伝送量に基づいて、設定されたTFCS上限を超えないようにTFCIを選択する(ステップS14)。そして、チャネルコーディング/拡散/変調部8aが、選択されたTFCIの内容に従って、伝送するDATAに対してチャネルコーディング,拡散処理,変調処理を実行し、データを伝送する(ステップS15)
なお、第12図および第13図に示すテーブルは一例であって、テーブルの各要素を変更した場合であっても、本発明の効果を損なうものではない。また、TPC蓄積とTFCS変換を用いる代わりに、周知の技術による変動予測を用いてTFCS上限を設定するようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、移動局が、基地局から通知されるTFCS情報とTPC情報と用いてTFCSの時間変動分を補償することとした。これにより、適切なTFCSの上限を設定することができるので、従来技術と比較して、通信システムとしてのスループットを大幅に向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる無線資源制御方法は、上りリンクの高速化、すなわち、移動局から基地局への無線回線の高速化を検討する通信システムに有用であり、特に、3GPPのW−CDMAにおける無線資源制御処理に適している。
Claims (15)
- 基地局が、無線資源情報および送信電力制御情報を、収容するすべての移動局に通知する情報通知ステップと、
各移動局が、前記基地局から定期的に送信される送信電力制御情報を蓄積する情報蓄積ステップと、
前記各移動局が、前記蓄積結果を予め規定された所要SIRに応じて変換する変換ステップと、
前記各移動局が、前記変換結果および前記無線資源情報に基づいて無線資源の上限を設定する上限設定ステップと、
前記各移動局が、要求する伝送量に基づいて前記上限を超えないように無線資源を選択する選択ステップと、
を含むことを特徴とする無線資源制御方法。 - 前記情報蓄積ステップでは、前記無線資源情報受信後の、時間変動分の送信電力制御情報の少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の無線資源制御方法。
- 前記上限設定ステップでは、前記変換結果と前記無線資源情報の値とを加算し、その結果を無線資源の上限とすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の無線資源制御方法。
- 前記無線資源情報を、変調方式、トランスポートブロックサイズ、拡散率、符号多重数、符号化レート、伝送レートの少なくともいずれか一つ以上が関連付けられた組合せ情報とすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の無線資源制御方法。
- 前記送信電力制御情報を、上り送信電力制御に用いられる送信電力コマンド(TPC:Transmit Power Control)とすることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の無線資源制御方法。
- 前記情報蓄積ステップでは、変調方式、トランスポートブロックサイズ、拡散率、符号多重数、符号化レート、伝送レートの少なくともいずれか一つ以上が関連付けられた前記組合せ情報受信後の、時間変動分の送信電力コマンドの少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第5項に記載の無線資源制御方法。
- 前記無線資源情報を、トランスポートフォーマットの組合せ情報とすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の無線資源制御方法。
- 前記送信電力制御情報を、上り送信電力制御に用いられる送信電力コマンド(TPC:Transmit Power Control)とすることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の無線資源制御方法。
- 前記情報蓄積ステップでは、トランスポートフォーマットの組合せ情報受信後の、時間変動分の送信電力コマンドの少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の無線資源制御方法。
- 自局が収容する単一または複数の移動局とともに無線資源制御システムを構成する基地局において、
無線資源情報として、トランスポートフォーマットの組合せ情報(TFCS:Transport Format Combination Set)を収容するすべての移動局に通知し、さらに、TFCI(Transport Format Combination Indicator)遮断を行う情報通知手段、
を備えることを特徴とする基地局。 - 無線資源情報および送信電力制御情報を送信する基地局とともに無線資源制御システムを構成する移動局において、
前記基地局から定期的に送信される送信電力制御情報を蓄積する情報蓄積手段と、
前記蓄積結果を予め規定された所要SIRに応じて変換する変換手段と、
前記変換結果および前記無線資源情報に基づいて無線資源の上限を設定する上限設定手段と、
要求する伝送量に基づいて前記上限を超えないように無線資源を選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする移動局。 - 前記情報蓄積手段は、前記無線資源情報受信後の、時間変動分の送信電力制御情報の少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第11項に記載の移動局。
- 前記上限設定手段は、前記変換結果と前記無線資源情報の値とを加算し、その結果を無線資源の上限とすることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の移動局。
- 前記情報蓄積手段は、変調方式、トランスポートブロックサイズ、拡散率、符号多重数、符号化レート、伝送レートの少なくともいずれか一つ以上が関連付けられた前記組合せ情報受信後の、時間変動分の送信電力コマンドの少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の移動局。
- 前記情報蓄積手段は、トランスポートフォーマットの組合せ情報受信後の、時間変動分の送信電力コマンドの少なくともいずれか1つを蓄積することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の移動局。
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