JPWO2004045164A1 - データ中継装置、取得した要求の送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータにおいて実現するプログラム - Google Patents
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Abstract
本発明にかかる中継装置は、クライアント1と、ローカルネットワーク5上で仮想ドメイン名を名前解決するDNSサーバ7、又はインターネット上で実ドメイン名を名前解決するDNSサーバ6とを中継するルータ3であって、関連付けて記憶された仮想ドメイン名とDNSサーバ7のIPアドレスとに基づいて、入力されたドメイン名が仮想ドメイン名と一致する場合にはDNSサーバ7を指定し、入力されたドメイン名が仮想ドメイン名と一致しない場合にはDNSサーバ6を指定するDNSサーバ指定部31を備えたものである。
Description
本発明は、データ中継装置、取得した要求の送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータに対して実現するプログラムに関する。
近年、インターネットのような巨大なネットワークを構築する際に種々のサーバが導入されている。その一つに、ドメイン名をIPアドレスに変換するDNS(Domain Name System)サーバがある。DNSサーバは、クライアントからドメイン名もしくはIPアドレスに関する問合わせを受けると、問合わせを受けたドメイン名に対応するIPアドレス、もしくは問合わせを受けたIPアドレスに対応するドメイン名を応答する。
このようなネットワーク技術は、LANやWANを用いたイントラネットの構築にも応用されている。例えば、イントラネットを構築するにもDNSサーバが導入されている。この場合、DNSサーバは、イントラネット内での仮想ドメイン名とIPアドレスの間の名前解決を行う。イントラネット内の仮想ドメイン名は、インターネットで付与されたドメイン名と異なり、イントラネット内でのみ付与されたドメイン名となっている。
ネットワークを構築する際、多くの場合、ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継するルータが導入されている。ルータは、例えば、インターネットとイントラネットとの間を中継し、両ネットワーク間の通信経路を選択してデータの転送を行う。
DNSにおける典型的な名前解決処理において、ルータは、クライアントから名前解決の問合せデータを受信する。この問合せデータは、名前解決を要求する所望のホストのドメイン名を示す情報を含む。この問合せデータは、さらに、送信先がルータであることを示すルータのIPアドレス、名前解決の問合せであることを示すフラグを含む。ルータは、この問合せデータに含まれる自身のIPアドレスを予め設定されたDNSサーバのIPアドレスに書き換え、この問合せデータをDNSサーバに対して転送する。問合せデータを受信したDNSサーバは、ドメイン名の名前解決を行い、応答をルータに送信する。
しかし、インターネット上のDNSサーバは、インターネット上の実ドメインに関する名前解決を行うことができるが、仮想ドメイン名を使用したイントラネット上の名前解決を行うことができない。一方、イントラネット上のDNSサーバは、イントラネット上の仮想ドメイン名の名前解決を行うことができるが、インターネット上のドメイン名に対して名前解決を行うことができない。
又、クライアントは、予め設定されたDNSサーバに対して、名前解決の要求を行う。クライアントにおいては、要求先のDNSサーバとして、インターネット上のDNSサーバと、仮想ドメインを使用したネットワーク上のDNSサーバの両方を、ドメイン名の問合せ先として設定することができる。しかし、クライアントからの問合せデータに対して、どちらか一方のDNSサーバが名前解決不能と応答した場合に、その時点で名前解決処理が終了してしまう。例えば、両DNSサーバに対して同じドメイン名を問い合せる場合、いずれかのDNSサーバから1度名前解決が不能と応答されると、その後は両DNSサーバによる名前解決処理が不能となってしまう。このように、従来のシステムにおいては、仮想ドメインに関する名前解決とインターネット上の実ドメインに関する名前解決を、確実に行うことができなかった。
したがって、本発明は、例えば、仮想ドメイン名を含めてドメイン名の名前解決を確実に行うことができる、データ中継装置、取得した問合せデータの送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータに対して実現するプログラムを提供することを目的とするものである。
このようなネットワーク技術は、LANやWANを用いたイントラネットの構築にも応用されている。例えば、イントラネットを構築するにもDNSサーバが導入されている。この場合、DNSサーバは、イントラネット内での仮想ドメイン名とIPアドレスの間の名前解決を行う。イントラネット内の仮想ドメイン名は、インターネットで付与されたドメイン名と異なり、イントラネット内でのみ付与されたドメイン名となっている。
ネットワークを構築する際、多くの場合、ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継するルータが導入されている。ルータは、例えば、インターネットとイントラネットとの間を中継し、両ネットワーク間の通信経路を選択してデータの転送を行う。
DNSにおける典型的な名前解決処理において、ルータは、クライアントから名前解決の問合せデータを受信する。この問合せデータは、名前解決を要求する所望のホストのドメイン名を示す情報を含む。この問合せデータは、さらに、送信先がルータであることを示すルータのIPアドレス、名前解決の問合せであることを示すフラグを含む。ルータは、この問合せデータに含まれる自身のIPアドレスを予め設定されたDNSサーバのIPアドレスに書き換え、この問合せデータをDNSサーバに対して転送する。問合せデータを受信したDNSサーバは、ドメイン名の名前解決を行い、応答をルータに送信する。
しかし、インターネット上のDNSサーバは、インターネット上の実ドメインに関する名前解決を行うことができるが、仮想ドメイン名を使用したイントラネット上の名前解決を行うことができない。一方、イントラネット上のDNSサーバは、イントラネット上の仮想ドメイン名の名前解決を行うことができるが、インターネット上のドメイン名に対して名前解決を行うことができない。
又、クライアントは、予め設定されたDNSサーバに対して、名前解決の要求を行う。クライアントにおいては、要求先のDNSサーバとして、インターネット上のDNSサーバと、仮想ドメインを使用したネットワーク上のDNSサーバの両方を、ドメイン名の問合せ先として設定することができる。しかし、クライアントからの問合せデータに対して、どちらか一方のDNSサーバが名前解決不能と応答した場合に、その時点で名前解決処理が終了してしまう。例えば、両DNSサーバに対して同じドメイン名を問い合せる場合、いずれかのDNSサーバから1度名前解決が不能と応答されると、その後は両DNSサーバによる名前解決処理が不能となってしまう。このように、従来のシステムにおいては、仮想ドメインに関する名前解決とインターネット上の実ドメインに関する名前解決を、確実に行うことができなかった。
したがって、本発明は、例えば、仮想ドメイン名を含めてドメイン名の名前解決を確実に行うことができる、データ中継装置、取得した問合せデータの送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータに対して実現するプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明にかかるデータ中継装置は、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに対して、取得した要求を中継可能なデータ中継装置であって、ネットワーク上のアドレス情報に関連付けられた対応アドレス情報の要求であって、アドレス情報を含む要求を取得する手段と、複数の解決システムに関する複数の解決システム情報であって、ネットワーク上のアドレス情報と関連付けられた複数の解決システム情報を記憶する記憶手段と、要求のネットワーク上のアドレス情報と、記憶手段に記憶された解決システム情報とに基づいて、要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定する手段と、決定された解決システムに、要求を送信する手段と、を備えた、ものである。この構成を有することにより、要求に対して応答可能なシステムに確実に要求を中継することが可能となる。
前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報の一方は、ドメイン・アドレスであり、他方はIPアドレスであることができる。これにより、ドメインアドレスとIPアドレスとの間の名前解決を確実に行うことができる。
前記複数の解決システムは、ドメインアドレスとIPアドレスと間の名前解決を行うDNSサーバを含むことができる。この構成を有することにより、名前解決の要求を所定のDNSサーバに確実に中継することができる。
前記記憶手段は、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、を有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記第1の解決システムは、前記仮想ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含み、前記第2の解決システムは、前記実ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含むことができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報とは、同一ノードのアドレスを表すことができる。
前記解決システム情報は、名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含むことができる。この構成を有することにより、要求のアドレス情報に応じた名前解決をすることができるネーム・サーバに、要求を確実に送信することができる。
前記記憶手段は、ローカルアドレスと関連付けられた第1の解決システム情報と、グローバルアドレスと関連付けられた第2の解決システム情報と、を有する、ことができる。この構成を有することにより、ローカルアドレスとグローバルアドレスに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記第1の第1の解決システム情報は、前記ローカルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含み、前記第2の解決システム情報は、前記グローバルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含むことができる。この構成を有することにより、ローカルアドレスとグローバルアドレスに応じて、適切なネーム・サーバに要求を確実に中継することができる。
本発明にかかる、取得した要求の送信先を決定する方法は、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、を備えたものである。この構成を有することにより、要求に対して応答可能なシステムに確実に要求を中継することが可能となる。
前記記憶するステップは、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、を記憶するステップを有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
本発明にかかるコンピュータに取得した要求の送信先を決定するための処理を実行させるためのプログラムは、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、ネットワーク上のアドレス情報に関連付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、をコンピュータに実行させるものである。この構成を有することにより、要求に対して応答可能なシステムに確実に要求を中継することが可能となる。
前記記憶するステップは、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた第1のネーム・サーバ・アドレス情報を、解決システム情報として記憶するステップと、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた第2のネーム・サーバ・アドレス情報を解決システム情報として記憶するステップと、を有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報の一方は、ドメイン・アドレスであり、他方はIPアドレスであることができる。これにより、ドメインアドレスとIPアドレスとの間の名前解決を確実に行うことができる。
前記複数の解決システムは、ドメインアドレスとIPアドレスと間の名前解決を行うDNSサーバを含むことができる。この構成を有することにより、名前解決の要求を所定のDNSサーバに確実に中継することができる。
前記記憶手段は、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、を有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記第1の解決システムは、前記仮想ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含み、前記第2の解決システムは、前記実ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含むことができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報とは、同一ノードのアドレスを表すことができる。
前記解決システム情報は、名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含むことができる。この構成を有することにより、要求のアドレス情報に応じた名前解決をすることができるネーム・サーバに、要求を確実に送信することができる。
前記記憶手段は、ローカルアドレスと関連付けられた第1の解決システム情報と、グローバルアドレスと関連付けられた第2の解決システム情報と、を有する、ことができる。この構成を有することにより、ローカルアドレスとグローバルアドレスに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
前記第1の第1の解決システム情報は、前記ローカルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含み、前記第2の解決システム情報は、前記グローバルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含むことができる。この構成を有することにより、ローカルアドレスとグローバルアドレスに応じて、適切なネーム・サーバに要求を確実に中継することができる。
本発明にかかる、取得した要求の送信先を決定する方法は、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、を備えたものである。この構成を有することにより、要求に対して応答可能なシステムに確実に要求を中継することが可能となる。
前記記憶するステップは、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、を記憶するステップを有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
本発明にかかるコンピュータに取得した要求の送信先を決定するための処理を実行させるためのプログラムは、ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、ネットワーク上のアドレス情報に関連付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、をコンピュータに実行させるものである。この構成を有することにより、要求に対して応答可能なシステムに確実に要求を中継することが可能となる。
前記記憶するステップは、仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた第1のネーム・サーバ・アドレス情報を、解決システム情報として記憶するステップと、実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた第2のネーム・サーバ・アドレス情報を解決システム情報として記憶するステップと、を有することができる。この構成を有することにより、仮想ドメインと実ドメインに応じて、要求に応答可能な解決システムに要求を中継することができる。
第1図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの一構成例を示す模式図である。第2図は、本発明にかかるクライアント及びDNSサーバの一構成例を示すブロック図である。第3図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの処理フローの一例を示すフローチャートである。第4図は、本発明にかかる中継装置の一構成例を示すブロック図である。第5図は、本発明にかかる中継装置の一構成例を示すブロック図である。第6図は、本発明にかかる中継装置に格納された対応テーブルの一例を示す模式図である。第7図は、本発明にかかる中継装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。第8図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムにおいて送受信されるデータを示す模式図である。第9図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第10図は、本発明にかかる中継装置の他の一構成例を示すブロック図である。第11図は、本発明にかかる中継装置の処理フローの他の一例を示すフローチャートである。第12図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。
以下、本発明について図を参照して詳細に説明する。
第1図を用いて本形態における、中継装置を用いたDNSリレーシステムの一構成例について説明する。第1図は、本形態にかかるDNSリレーシステムの一構成例を示す模式図である。第1図においては、1はドメインアドレスであるドメイン名に関する名前解決の要求を行うクライアントである。2はLAN、3は受信したデータを中継するルータ、4はインターネット、5は仮想ドメインを使用したネットワークである。6及び7は、クライアント1からの名前解決の要求である問合せデータに基づき、名前解決を実行する解決システムであるDNSサーバである。DNSサーバ6、7は、受信したアドレス情報であるドメイン名あるいはIPアドレスから、ドメイン名に対応するIPアドレス、あるいはIPアドレスに対応するドメイン名を応答することができる。
ルータ3は、図1に示すようにLAN2上でクライアント1と通信可能に接続される。ルータ3とクライアント1とは、WANにより接続されることが可能である。ルータ3は、インターネット4を介してDNSサーバ6と通信可能に接続され、さらに、仮想ドメインを使用したネットワーク5を介してDNSサーバ7と接続されている。仮想ドメインを使用したネットワーク5は、LANやWAN等で構築されたイントラネットのようなローカルネットワークとして構成することができる。
第3図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの処理フローの一例を、概略的に説明する。第3図に示すように、クライアント1は、ルータ3に対してドメイン名の問合せをする(図3(a))。ルータ3は、ドメイン名の名前解決を行うことができず、名前解決が可能なDNSサーバ6、7の一方を指定して、DNSサーバ6、7の一方に対してドメイン名の問合せをする(図3(b))。
DNSサーバ6、7は、ドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスをルータ3に対して送信する(図3(c))。ルータ3は、受信したIPアドレスをクライアント1に対して送信し(図3(d))、クライアント1は所望のIPアドレスを取得する。
続いて、第4図を用いて、本発明にかかる中継装置について説明する。本発明にかかる中継装置について、通信経路を制御する機能を有するルータ3を用いて説明する。しかし、ルータに限らず、ネットワーク間を中継するほかのネットワーク機器に本発明を適用することが可能である。例えば、このネットワーク機器として、ハブ、スイッチ、その他のコンセントレート、リピータ、ブリッジ、ゲートウェイ装置、無線LANの中継装置であるアクセスポイントのような無線中継機、通信機能を有するゲーム機器等が含まれる。またさらに、後述に説明するように、本発明にかかる中継装置は、PCやサーバとすることができる。
第4図は、ルータ3のハードウェアの一構成例を示すブロック図である。第4図に示すように、ルータ3は、制御部11、回線ポート12、RAM13、ROM14、記憶部15を備えている。制御部11は、CPU、MPU等の処理装置であり、ルータ3の各部を制御する。制御部11は、RAM13、ROM14、記憶部15等の各部と協働してROM14や記憶部15に格納された各種プログラムを実行する。通信ポート12は、ネットワークに接続されるLANアダプタ、インターネットに接続される公衆電話回線網、ISDN、各種専用線にモデム、ターミナルアダプタ(TA)などを介して接続可能なUSBポートやIEEE1294ポートなどを含む。通信ポート12は、他のネットワークに接続されるインタフェースである。
RAM13は、ROM14や記憶部15などから読み出すデータ又は記憶部15に書き込むデータを一時的に記憶する。ROM15は、制御部11の動作に必要な各ソフトウェアやファームウェアその他のソフトウェアを格納する。記憶部15は、通信パラメータ、設定プログラム、DNSサーバ指定プログラム等の各種プログラム及びデータを格納する。DNSサーバ指定プログラムは、後述するように、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決を行うDNSサーバを指定するプログラムである。また、設定プログラムは通信のために必要とされるデータを設定する。
第5図及び第6図を用いて、ルータ3について詳細に説明する。第5図は、ルータ3の論理構成の概略を示すブロック図である。図3の論理構成は、図4において説明したハードウェア構成において、必要なソフトウェアプログラムを実行することにより、もしくは、論理回路を構成することより実現することができる。第5図に示すように、ルータ3は、DNSサーバ指定部31、出力部32、入力部33を備える。DNSサーバ指定部31は、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する機能を有する。出力部32は、DNSサーバ指定部31で指定されたDNSサーバ6又はDNSサーバ7に対して、入力されたドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部33は、クライアント1から送信された名前解決問合せデータに含まれるドメイン名やIPアドレスを、DNSサーバ指定部31に対して出力する機能を有する。
第6図を用いて、DNSサーバ指定部31が参照する対応テーブル34について説明する。第6図は、記憶部15に格納された対応テーブルの一例を示す模式図である。第6図に示す対応テーブルは、予めルータ3に入力されて設定された設定データである。この設定データは、例えば、ルータ3の他の機能を設定するのと同様に設定される。
対応テーブル34は、ドメイン名やIPアドレスと、それらに対する名前解決を実行するDNSサーバ6,7に関する情報とを関連付けて記憶している。また、対応テーブル34は、記憶部15に格納され、RAMに読み出されて参照される。なお、本形態における仮想ドメイン名は、ローカルネットワーク上のドメイン名として利用される。一方、本形態における実ドメイン名は、インターネット上のドメイン名として利用されるドメイン名である。
第6図(a)は、その項目として、複数のドメイン名と、それらと関連付けられたDNSサーバ6、7のアドレス情報を含む、テーブルを示す。第6図(a)においては、仮想ドメイン名「virtual1」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。この仮想ドメイン名「virtual1」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のドメイン名である。そして、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。問合せデータの送信先を決定することができるように、DNSサーバに関する情報として、DNSサーバのIPアドレスに代えて、DNSサーバに対して問合せデータが送信されることがように他の情報が記憶されてもよい。
また、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ドメイン名「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このドメイン名「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のドメイン名を示し、インターネット4上の実ドメイン名である。また、ドメイン名「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。また、ドメイン名「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。
第6図(b)は、IPアドレスにDNSサーバ6、7を対応させた対応テーブルを示す。第6図(b)においては、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。このネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のプライベートアドレスである。そして、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このネットワークアドレス/サブネットマスク「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のIPアドレスを示す。また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。対応テーブル34は、複数の仮想ドメインもしくは実ドメインの項目と、各項目に対応するDNSサーバを設定することができる。尚、問合せデータに含まれるアドレス情報から送信先のDNSサーバを決定するために、上記のテーブルを使用する代わりに、所定の演算処理を行うことでDNSサーバのアドレスを算出してもよい。
続いて、第5図を参照しつつ、第7図を用いてルータ3がクライアントから受信した名前解決の問合せデータに基づいて、問合せデータの送信先を決定する処理について説明する。第7図は、ルータ3の処理フローの一例を示すフローチャートである。第7図においては、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ7もしくは6に要求する場合について説明する。IPアドレスからドメイン名への名前解決をDNSサーバ6もしくは7に要求する場合も、実質的に同様の処理が実行される。
第7図に示すように、ルータ3がドメイン名を含む問合せデータをクライアント1から受信すると、例えば、この受信した問合せデータは、入力部33からDNSサーバ指定部31に入力される(S111)。
DNSサーバ指定部31にドメイン名を含む問合せデータが入力されると、記憶部15からRAM13に対応テーブル34が読み込まれる(S112)。ここで、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ6、7に対して要求する場合には、第6図(a)の対応テーブルが読み込まれる。
DNSサーバ指定部31は、受信した問合せデータからデータ中のドメイン名を抽出する(S113)。読み込まれた対応テーブル34と抽出したドメイン名とに基づき、DNSサーバ指定部31は抽出したドメイン名と対応テーブル34中の各ドメイン名とを比較する(S114)。
この比較により、抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にない場合、そのドメイン名はデフォルト・ドメイン名の「*」に相当し、DNSサーバ指定部31は「*」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先のIPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ6のIPアドレスに書き換えられる(S116a)。さらに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。そして、ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ6に対して送信される(S117a)。
抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にあり、それが仮想ドメイン名「virtual1」に一致する場合、DNSサーバ指定部31は「virtual1」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先IPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ7のIPアドレスに書き換えられる(S116b)。それとともに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。仮想ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ7に対して送信される(S117b)。
なお、本形態におけるDNSサーバ指定部31は、問合せデータのドメイン名と対応テーブル34の各ドメイン名とを順次比較し、問合せデータのドメイン名が仮想ドメイン名であるか実ドメイン名であるかを判定する。そして、この判定に基づいて、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する。あるいは、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致する場合にはDNSサーバ7を指定し、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致しない場合にはDNSサーバ6を指定する。
次に、第3図を参照しつつ、第8図を用いて本発明にかかるDNSリレーシステムのデータフローについて説明する。第8図は、DNSリレーシステムにおいて送受信されるデータを示す模式図である。ここで、クライアント1がドメイン名の名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合について説明するが、クライアント1がIPアドレスの名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合も同様に処理される。
クライアント1では、外部入力装置を介して、例えばブラウザ上で“WWW.○○○”のようにドメイン名が入力される。この入力されたドメイン名は、クライアント1のリゾルバによって、クライアント1を送信元、ルータ3を宛先とする問合せデータに含まれて送信される。
クライアント1からルータ3に対して送信される問合せデータは、UDPプロトコル及びIPプロトコルに基づいて作成されたデータである。このデータのパケットは、従来と同様に、ドメイン名とともに、送信元のポート番号や宛先のポート番号等からなるUDPヘッダ、送信元のIPアドレスや宛先のIPアドレス、フラグ等からなるIPヘッダを含む。トランスポート層におけるプロトコルはTCPプロトコルであってもよい。
ここで、クライアント1からルータ3へと送信されるデータのIPヘッダには、宛先IPアドレスにルータ3のIPアドレス、送信元IPアドレスにクライアント1のIPアドレスが設定されている(第8図(a))。また、IPヘッダには、問合せを示すフラグが立っている。さらに、UDPヘッダには、宛先ポート番号と送信元ポート番号には、名前解決を示すための53(NAMESERVER)が設定されている。
問合せデータを受信したルータ3は、IPヘッダの「問合せ」を示すフラグから、問合せを受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、クライアント1から名前解決を要求されていると判断する。
ルータ3は、名前解決ができないので、DNSサーバ指定部31に従って名前解決を要求するDNSサーバを指定する。そして、ルータ3は、指定されたDNSサーバ6、7に対して名前解決の問合せデータを送信する。また、ルータ3は、クライアント1から要求された問合せデータとDNSサーバから応答された応答データとを関連付けるIDを問合せデータに付加する。
ルータ3は、クライアント1から送信された問合せデータにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するDNSサーバのIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(b))。この書き換えられた問合せデータでは、IPヘッダのフラグは「問合せ」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
前述のDNSサーバ指定部により、クライアント1から入力されたドメイン名が対応テーブルにある場合、DNSサーバ7が指定される。以下、この指定されたDNSサーバをDNSサーバ7として説明する。
DNSサーバ7は、ルータ3から名前解決を要求する問合せデータを受信すると、問合せデータ中のドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスに変換する。そして、DNSサーバ7は、名前解決により取得したIPアドレスにUDPヘッダやIPヘッダを付加し、ルータ3に対して応答データとして送信する(第8図(c))。
このUDPヘッダの宛先・送信元のポート番号は、名前解決を示す「53」であり、IPヘッダの送信元のIPアドレスはDNSサーバ7のIPアドレス、宛先のIPアドレスはルータ3のIPアドレスとなっている。また、IPヘッダのフラグは「応答」に設定されている。
ルータ3は、応答データを受信すると、IPヘッダの「応答」を示すフラグから、応答を受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、DNSサーバ7から名前解決の応答を受けていると判断する。ルータ3は、応答データに含まれるIDから、受信した応答が、どの名前解決の問合せデータに対する応答であるかを認識する。
そして、ルータ3は、DNSサーバ7から送信された応答データにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するクライアント1のIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(d))。この書き換えられた応答データでは、指定されたDNSサーバに対して、IPヘッダのフラグは「応答」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
クライアント1は、この応答データを受信することにより、ドメイン名から名前解決されたIPアドレスを受信する。そして、クライアント1は、リゾルバに従ってIPアドレスを抽出する。
このように、ルータ3は、入力されたドメイン名に基づいて、複数のDNSサーバの中から、名前解決を要求するDNSサーバを指定することができる。すなわち、ルータ3は、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6やDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。本形態における問合せデータの中継処理は、仮想ドメインと実ドメインとの間の送信先決定に限らず、他のドメインに関する名前解決に適用することが可能である。又、ドメイン名の名前解決に限らず、他のアドレス情報の解決システムに適用することが可能である。
次に、第9図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。第9図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第9図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1a、ルータ3a、DNSサーバ6、DNSサーバ7を備える。
ここで、第1図に示すDNSリレーシステムのルータ3と異なり、ルータ3aは従来のルータである。また、クライアント1、DNSサーバ6、7は、第1図に示すものと同じである。クライアント1aの構成については、後に詳述する。
クライアント1、1aとDNSサーバ6、7は、例えば、通常のパーソナルコンピュータやワークステーション、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種機器において、必要なクライアントプログラムもしくはサーバプログラムを動作させることによって実現可能である。図2は、本形態において使用されるクライアント1及びDNSサーバ6、7のハードウェア構成の一例を示す。図2は、中央処理装置(CPU)201とメモリ204とを含んでいる。CPUとメモリとは、バスを介して補助記憶装置としてのハードディスク装置213に接続される。フレキシビルディスク装置220、ハードディスク装置213、CD−ROMドライブ229等の記憶媒体駆動装置は、フレキシビルディスク・コントローラ219、IDEコントローラ225、SCSIコントローラ227などの各種コントローラを介してバスに接続される。
フレキシビルディスク装置等の記憶媒体駆動装置には、フレキシビルディスク等の可搬型記憶媒体が挿入される。記憶媒体にはオペレーティングシステムと共同してCPU201等に命令を与え、本実施形態を実施するためのコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムは、メモリ204にロードされることによって実行される。コンピュータプログラムは圧縮し、又、複数に分割して記憶媒体に記憶することができる。
ハードウェア構成は、さらに、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備えたシステムであることができる。ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス207、ジョイスティック等)またはキーボード206や視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ211があり、又、パラレルポート216を介してプリンタを接続することもできる。シリアルポートを介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート、モデムまたはトークンリングや通信アダプタ218を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ・システムと通信を行っている。これらの構成は例示であり、そのすべての構成が本実施の形態に必須というものではない。
第10図はクライアント1aの論理構成の一例を示すブロック図である。この論理構成は、例えば、ソフトウェアプログラムを図2に示したハードウェア構成上で動作させることにより実現することが可能であることは、当業者にとって自明である。第10図に示すように、クライアント1aは、DNSサーバ指定部41、出力部42、入力部43、リゾルバ44を備えている。さらに、クライアント1aは、前述の第6図に示す対応テーブル34をハードディスク等の記憶部に記憶している。
DNSサーバ指定部41は、入力された問い合わせデータ内のアドレス情報と、対応テーブル34を参照して、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定し、ドメイン名やIPアドレスの名前解決を要求する機能を有する。出力部42は、DNSサーバ指定部41で指定されたDNSサーバ6、7に対して、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部43は、ユーザの操作に従い、ドメイン名やIPアドレスを入力する。リゾルバ44は、入力部により入力されたデータに基づいて、名前解決を要求する機能を有する。
第11図は、クライアント1aが名前解決の要求のために問い合わせデータを送信する処理フローを示すフローチャートである。クライアント1aは、TCP/IPプロトコル上で、クライアント1a自身をDNSサーバとして設定している。
第11図に示すように、クライアント1aは、外部入力装置から例えばブラウザ上でドメイン名を入力されると、入力部43を介してリゾルバ44にドメイン名が入力される。リゾルバ44は、クライアント1a自身がDNSサーバに設定されているため、クライアント1a自身に対してドメイン名の問い合わせを行う(S121)。そして、ドメイン名に関するデータは、リゾルバ44からDNSサーバ指定部41に対して送られる。
クライアント1aは、ドメイン名の名前解決を行う。DNSサーバ指定部41は、ドメイン名の名前解決を実行することができないため(S122)、名前解決を要求するDNSサーバを指定する(S123)。DNSサーバ指定部41は、リゾルバ44から取得したドメイン名と、対応テーブル34に含まれるドメイン名とを比較し、ドメイン名と関連付けられたDNSサーバを決定し、DNSサーバのアドレス情報を出力部42に出力する。DNSサーバ指定部41の処理は、図5を参照して説明されたDNSサーバ指定部31と実施的に同様である。
出力部42は、クライアント1aを送信元、決定されたDNSサーバを宛先とする問合せデータを、指定されたDNSサーバに対して送信する(S124)。また、この問合せデータは、ルータ3aを介して指定されたDNSサーバへと送信される。
このようなドメイン名を含む問合せデータは、従来と同様に、DNSサーバにより名前解決が実行された後、ホストのIPアドレスを含む応答データとしてDNSサーバからクライアント1aに送信される。
このように、クライアント1aは、名前解決の要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、対応テーブル34を参照して、名前解決可能なDNSサーバを指定することができる。このようにクライアント1aは、中継装置として機能することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
さらに、第12図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。ここで、第9図を応用したDNSリレーシステムについて説明する。第12図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第12図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1b、DNSサーバ6a、DNSサーバ7を備える。
ここで、第12図においては、第9図と同じの装置に対しては同じ符号を付しており、ここでは各装置の説明を省略する。また、第12図において、クライアント1とDNSサーバ6aとは、同一のコンピュータネットワークを構成して通信可能な状態にある。このコンピュータネットワークは、例えばLANやWANであり、第12図ではLAN2aである。
クライアント1bは、第6図に示すような対応テーブルを記憶している。クライアント1bがLAN2及びLAN2aに接続されているため、この対応テーブルには、DNSサーバ6aのLAN2aにおける仮想ドメイン名と、DNSサーバ6aのIPアドレスとが対応して記憶されている。
このような第12図に示すDNSリレーシステムにおいて、クライアント1aは、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブルを参照してDNSサーバ6aやDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
第1図を用いて本形態における、中継装置を用いたDNSリレーシステムの一構成例について説明する。第1図は、本形態にかかるDNSリレーシステムの一構成例を示す模式図である。第1図においては、1はドメインアドレスであるドメイン名に関する名前解決の要求を行うクライアントである。2はLAN、3は受信したデータを中継するルータ、4はインターネット、5は仮想ドメインを使用したネットワークである。6及び7は、クライアント1からの名前解決の要求である問合せデータに基づき、名前解決を実行する解決システムであるDNSサーバである。DNSサーバ6、7は、受信したアドレス情報であるドメイン名あるいはIPアドレスから、ドメイン名に対応するIPアドレス、あるいはIPアドレスに対応するドメイン名を応答することができる。
ルータ3は、図1に示すようにLAN2上でクライアント1と通信可能に接続される。ルータ3とクライアント1とは、WANにより接続されることが可能である。ルータ3は、インターネット4を介してDNSサーバ6と通信可能に接続され、さらに、仮想ドメインを使用したネットワーク5を介してDNSサーバ7と接続されている。仮想ドメインを使用したネットワーク5は、LANやWAN等で構築されたイントラネットのようなローカルネットワークとして構成することができる。
第3図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの処理フローの一例を、概略的に説明する。第3図に示すように、クライアント1は、ルータ3に対してドメイン名の問合せをする(図3(a))。ルータ3は、ドメイン名の名前解決を行うことができず、名前解決が可能なDNSサーバ6、7の一方を指定して、DNSサーバ6、7の一方に対してドメイン名の問合せをする(図3(b))。
DNSサーバ6、7は、ドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスをルータ3に対して送信する(図3(c))。ルータ3は、受信したIPアドレスをクライアント1に対して送信し(図3(d))、クライアント1は所望のIPアドレスを取得する。
続いて、第4図を用いて、本発明にかかる中継装置について説明する。本発明にかかる中継装置について、通信経路を制御する機能を有するルータ3を用いて説明する。しかし、ルータに限らず、ネットワーク間を中継するほかのネットワーク機器に本発明を適用することが可能である。例えば、このネットワーク機器として、ハブ、スイッチ、その他のコンセントレート、リピータ、ブリッジ、ゲートウェイ装置、無線LANの中継装置であるアクセスポイントのような無線中継機、通信機能を有するゲーム機器等が含まれる。またさらに、後述に説明するように、本発明にかかる中継装置は、PCやサーバとすることができる。
第4図は、ルータ3のハードウェアの一構成例を示すブロック図である。第4図に示すように、ルータ3は、制御部11、回線ポート12、RAM13、ROM14、記憶部15を備えている。制御部11は、CPU、MPU等の処理装置であり、ルータ3の各部を制御する。制御部11は、RAM13、ROM14、記憶部15等の各部と協働してROM14や記憶部15に格納された各種プログラムを実行する。通信ポート12は、ネットワークに接続されるLANアダプタ、インターネットに接続される公衆電話回線網、ISDN、各種専用線にモデム、ターミナルアダプタ(TA)などを介して接続可能なUSBポートやIEEE1294ポートなどを含む。通信ポート12は、他のネットワークに接続されるインタフェースである。
RAM13は、ROM14や記憶部15などから読み出すデータ又は記憶部15に書き込むデータを一時的に記憶する。ROM15は、制御部11の動作に必要な各ソフトウェアやファームウェアその他のソフトウェアを格納する。記憶部15は、通信パラメータ、設定プログラム、DNSサーバ指定プログラム等の各種プログラム及びデータを格納する。DNSサーバ指定プログラムは、後述するように、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決を行うDNSサーバを指定するプログラムである。また、設定プログラムは通信のために必要とされるデータを設定する。
第5図及び第6図を用いて、ルータ3について詳細に説明する。第5図は、ルータ3の論理構成の概略を示すブロック図である。図3の論理構成は、図4において説明したハードウェア構成において、必要なソフトウェアプログラムを実行することにより、もしくは、論理回路を構成することより実現することができる。第5図に示すように、ルータ3は、DNSサーバ指定部31、出力部32、入力部33を備える。DNSサーバ指定部31は、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する機能を有する。出力部32は、DNSサーバ指定部31で指定されたDNSサーバ6又はDNSサーバ7に対して、入力されたドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部33は、クライアント1から送信された名前解決問合せデータに含まれるドメイン名やIPアドレスを、DNSサーバ指定部31に対して出力する機能を有する。
第6図を用いて、DNSサーバ指定部31が参照する対応テーブル34について説明する。第6図は、記憶部15に格納された対応テーブルの一例を示す模式図である。第6図に示す対応テーブルは、予めルータ3に入力されて設定された設定データである。この設定データは、例えば、ルータ3の他の機能を設定するのと同様に設定される。
対応テーブル34は、ドメイン名やIPアドレスと、それらに対する名前解決を実行するDNSサーバ6,7に関する情報とを関連付けて記憶している。また、対応テーブル34は、記憶部15に格納され、RAMに読み出されて参照される。なお、本形態における仮想ドメイン名は、ローカルネットワーク上のドメイン名として利用される。一方、本形態における実ドメイン名は、インターネット上のドメイン名として利用されるドメイン名である。
第6図(a)は、その項目として、複数のドメイン名と、それらと関連付けられたDNSサーバ6、7のアドレス情報を含む、テーブルを示す。第6図(a)においては、仮想ドメイン名「virtual1」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。この仮想ドメイン名「virtual1」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のドメイン名である。そして、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。問合せデータの送信先を決定することができるように、DNSサーバに関する情報として、DNSサーバのIPアドレスに代えて、DNSサーバに対して問合せデータが送信されることがように他の情報が記憶されてもよい。
また、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ドメイン名「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このドメイン名「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のドメイン名を示し、インターネット4上の実ドメイン名である。また、ドメイン名「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。また、ドメイン名「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。
第6図(b)は、IPアドレスにDNSサーバ6、7を対応させた対応テーブルを示す。第6図(b)においては、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。このネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のプライベートアドレスである。そして、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このネットワークアドレス/サブネットマスク「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のIPアドレスを示す。また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。対応テーブル34は、複数の仮想ドメインもしくは実ドメインの項目と、各項目に対応するDNSサーバを設定することができる。尚、問合せデータに含まれるアドレス情報から送信先のDNSサーバを決定するために、上記のテーブルを使用する代わりに、所定の演算処理を行うことでDNSサーバのアドレスを算出してもよい。
続いて、第5図を参照しつつ、第7図を用いてルータ3がクライアントから受信した名前解決の問合せデータに基づいて、問合せデータの送信先を決定する処理について説明する。第7図は、ルータ3の処理フローの一例を示すフローチャートである。第7図においては、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ7もしくは6に要求する場合について説明する。IPアドレスからドメイン名への名前解決をDNSサーバ6もしくは7に要求する場合も、実質的に同様の処理が実行される。
第7図に示すように、ルータ3がドメイン名を含む問合せデータをクライアント1から受信すると、例えば、この受信した問合せデータは、入力部33からDNSサーバ指定部31に入力される(S111)。
DNSサーバ指定部31にドメイン名を含む問合せデータが入力されると、記憶部15からRAM13に対応テーブル34が読み込まれる(S112)。ここで、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ6、7に対して要求する場合には、第6図(a)の対応テーブルが読み込まれる。
DNSサーバ指定部31は、受信した問合せデータからデータ中のドメイン名を抽出する(S113)。読み込まれた対応テーブル34と抽出したドメイン名とに基づき、DNSサーバ指定部31は抽出したドメイン名と対応テーブル34中の各ドメイン名とを比較する(S114)。
この比較により、抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にない場合、そのドメイン名はデフォルト・ドメイン名の「*」に相当し、DNSサーバ指定部31は「*」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先のIPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ6のIPアドレスに書き換えられる(S116a)。さらに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。そして、ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ6に対して送信される(S117a)。
抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にあり、それが仮想ドメイン名「virtual1」に一致する場合、DNSサーバ指定部31は「virtual1」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先IPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ7のIPアドレスに書き換えられる(S116b)。それとともに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。仮想ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ7に対して送信される(S117b)。
なお、本形態におけるDNSサーバ指定部31は、問合せデータのドメイン名と対応テーブル34の各ドメイン名とを順次比較し、問合せデータのドメイン名が仮想ドメイン名であるか実ドメイン名であるかを判定する。そして、この判定に基づいて、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する。あるいは、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致する場合にはDNSサーバ7を指定し、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致しない場合にはDNSサーバ6を指定する。
次に、第3図を参照しつつ、第8図を用いて本発明にかかるDNSリレーシステムのデータフローについて説明する。第8図は、DNSリレーシステムにおいて送受信されるデータを示す模式図である。ここで、クライアント1がドメイン名の名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合について説明するが、クライアント1がIPアドレスの名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合も同様に処理される。
クライアント1では、外部入力装置を介して、例えばブラウザ上で“WWW.○○○”のようにドメイン名が入力される。この入力されたドメイン名は、クライアント1のリゾルバによって、クライアント1を送信元、ルータ3を宛先とする問合せデータに含まれて送信される。
クライアント1からルータ3に対して送信される問合せデータは、UDPプロトコル及びIPプロトコルに基づいて作成されたデータである。このデータのパケットは、従来と同様に、ドメイン名とともに、送信元のポート番号や宛先のポート番号等からなるUDPヘッダ、送信元のIPアドレスや宛先のIPアドレス、フラグ等からなるIPヘッダを含む。トランスポート層におけるプロトコルはTCPプロトコルであってもよい。
ここで、クライアント1からルータ3へと送信されるデータのIPヘッダには、宛先IPアドレスにルータ3のIPアドレス、送信元IPアドレスにクライアント1のIPアドレスが設定されている(第8図(a))。また、IPヘッダには、問合せを示すフラグが立っている。さらに、UDPヘッダには、宛先ポート番号と送信元ポート番号には、名前解決を示すための53(NAMESERVER)が設定されている。
問合せデータを受信したルータ3は、IPヘッダの「問合せ」を示すフラグから、問合せを受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、クライアント1から名前解決を要求されていると判断する。
ルータ3は、名前解決ができないので、DNSサーバ指定部31に従って名前解決を要求するDNSサーバを指定する。そして、ルータ3は、指定されたDNSサーバ6、7に対して名前解決の問合せデータを送信する。また、ルータ3は、クライアント1から要求された問合せデータとDNSサーバから応答された応答データとを関連付けるIDを問合せデータに付加する。
ルータ3は、クライアント1から送信された問合せデータにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するDNSサーバのIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(b))。この書き換えられた問合せデータでは、IPヘッダのフラグは「問合せ」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
前述のDNSサーバ指定部により、クライアント1から入力されたドメイン名が対応テーブルにある場合、DNSサーバ7が指定される。以下、この指定されたDNSサーバをDNSサーバ7として説明する。
DNSサーバ7は、ルータ3から名前解決を要求する問合せデータを受信すると、問合せデータ中のドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスに変換する。そして、DNSサーバ7は、名前解決により取得したIPアドレスにUDPヘッダやIPヘッダを付加し、ルータ3に対して応答データとして送信する(第8図(c))。
このUDPヘッダの宛先・送信元のポート番号は、名前解決を示す「53」であり、IPヘッダの送信元のIPアドレスはDNSサーバ7のIPアドレス、宛先のIPアドレスはルータ3のIPアドレスとなっている。また、IPヘッダのフラグは「応答」に設定されている。
ルータ3は、応答データを受信すると、IPヘッダの「応答」を示すフラグから、応答を受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、DNSサーバ7から名前解決の応答を受けていると判断する。ルータ3は、応答データに含まれるIDから、受信した応答が、どの名前解決の問合せデータに対する応答であるかを認識する。
そして、ルータ3は、DNSサーバ7から送信された応答データにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するクライアント1のIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(d))。この書き換えられた応答データでは、指定されたDNSサーバに対して、IPヘッダのフラグは「応答」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
クライアント1は、この応答データを受信することにより、ドメイン名から名前解決されたIPアドレスを受信する。そして、クライアント1は、リゾルバに従ってIPアドレスを抽出する。
このように、ルータ3は、入力されたドメイン名に基づいて、複数のDNSサーバの中から、名前解決を要求するDNSサーバを指定することができる。すなわち、ルータ3は、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6やDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。本形態における問合せデータの中継処理は、仮想ドメインと実ドメインとの間の送信先決定に限らず、他のドメインに関する名前解決に適用することが可能である。又、ドメイン名の名前解決に限らず、他のアドレス情報の解決システムに適用することが可能である。
次に、第9図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。第9図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第9図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1a、ルータ3a、DNSサーバ6、DNSサーバ7を備える。
ここで、第1図に示すDNSリレーシステムのルータ3と異なり、ルータ3aは従来のルータである。また、クライアント1、DNSサーバ6、7は、第1図に示すものと同じである。クライアント1aの構成については、後に詳述する。
クライアント1、1aとDNSサーバ6、7は、例えば、通常のパーソナルコンピュータやワークステーション、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種機器において、必要なクライアントプログラムもしくはサーバプログラムを動作させることによって実現可能である。図2は、本形態において使用されるクライアント1及びDNSサーバ6、7のハードウェア構成の一例を示す。図2は、中央処理装置(CPU)201とメモリ204とを含んでいる。CPUとメモリとは、バスを介して補助記憶装置としてのハードディスク装置213に接続される。フレキシビルディスク装置220、ハードディスク装置213、CD−ROMドライブ229等の記憶媒体駆動装置は、フレキシビルディスク・コントローラ219、IDEコントローラ225、SCSIコントローラ227などの各種コントローラを介してバスに接続される。
フレキシビルディスク装置等の記憶媒体駆動装置には、フレキシビルディスク等の可搬型記憶媒体が挿入される。記憶媒体にはオペレーティングシステムと共同してCPU201等に命令を与え、本実施形態を実施するためのコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムは、メモリ204にロードされることによって実行される。コンピュータプログラムは圧縮し、又、複数に分割して記憶媒体に記憶することができる。
ハードウェア構成は、さらに、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備えたシステムであることができる。ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス207、ジョイスティック等)またはキーボード206や視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ211があり、又、パラレルポート216を介してプリンタを接続することもできる。シリアルポートを介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート、モデムまたはトークンリングや通信アダプタ218を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ・システムと通信を行っている。これらの構成は例示であり、そのすべての構成が本実施の形態に必須というものではない。
第10図はクライアント1aの論理構成の一例を示すブロック図である。この論理構成は、例えば、ソフトウェアプログラムを図2に示したハードウェア構成上で動作させることにより実現することが可能であることは、当業者にとって自明である。第10図に示すように、クライアント1aは、DNSサーバ指定部41、出力部42、入力部43、リゾルバ44を備えている。さらに、クライアント1aは、前述の第6図に示す対応テーブル34をハードディスク等の記憶部に記憶している。
DNSサーバ指定部41は、入力された問い合わせデータ内のアドレス情報と、対応テーブル34を参照して、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定し、ドメイン名やIPアドレスの名前解決を要求する機能を有する。出力部42は、DNSサーバ指定部41で指定されたDNSサーバ6、7に対して、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部43は、ユーザの操作に従い、ドメイン名やIPアドレスを入力する。リゾルバ44は、入力部により入力されたデータに基づいて、名前解決を要求する機能を有する。
第11図は、クライアント1aが名前解決の要求のために問い合わせデータを送信する処理フローを示すフローチャートである。クライアント1aは、TCP/IPプロトコル上で、クライアント1a自身をDNSサーバとして設定している。
第11図に示すように、クライアント1aは、外部入力装置から例えばブラウザ上でドメイン名を入力されると、入力部43を介してリゾルバ44にドメイン名が入力される。リゾルバ44は、クライアント1a自身がDNSサーバに設定されているため、クライアント1a自身に対してドメイン名の問い合わせを行う(S121)。そして、ドメイン名に関するデータは、リゾルバ44からDNSサーバ指定部41に対して送られる。
クライアント1aは、ドメイン名の名前解決を行う。DNSサーバ指定部41は、ドメイン名の名前解決を実行することができないため(S122)、名前解決を要求するDNSサーバを指定する(S123)。DNSサーバ指定部41は、リゾルバ44から取得したドメイン名と、対応テーブル34に含まれるドメイン名とを比較し、ドメイン名と関連付けられたDNSサーバを決定し、DNSサーバのアドレス情報を出力部42に出力する。DNSサーバ指定部41の処理は、図5を参照して説明されたDNSサーバ指定部31と実施的に同様である。
出力部42は、クライアント1aを送信元、決定されたDNSサーバを宛先とする問合せデータを、指定されたDNSサーバに対して送信する(S124)。また、この問合せデータは、ルータ3aを介して指定されたDNSサーバへと送信される。
このようなドメイン名を含む問合せデータは、従来と同様に、DNSサーバにより名前解決が実行された後、ホストのIPアドレスを含む応答データとしてDNSサーバからクライアント1aに送信される。
このように、クライアント1aは、名前解決の要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、対応テーブル34を参照して、名前解決可能なDNSサーバを指定することができる。このようにクライアント1aは、中継装置として機能することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
さらに、第12図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。ここで、第9図を応用したDNSリレーシステムについて説明する。第12図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第12図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1b、DNSサーバ6a、DNSサーバ7を備える。
ここで、第12図においては、第9図と同じの装置に対しては同じ符号を付しており、ここでは各装置の説明を省略する。また、第12図において、クライアント1とDNSサーバ6aとは、同一のコンピュータネットワークを構成して通信可能な状態にある。このコンピュータネットワークは、例えばLANやWANであり、第12図ではLAN2aである。
クライアント1bは、第6図に示すような対応テーブルを記憶している。クライアント1bがLAN2及びLAN2aに接続されているため、この対応テーブルには、DNSサーバ6aのLAN2aにおける仮想ドメイン名と、DNSサーバ6aのIPアドレスとが対応して記憶されている。
このような第12図に示すDNSリレーシステムにおいて、クライアント1aは、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブルを参照してDNSサーバ6aやDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
本発明にかかる中継装置は、ネットワーク上で、所定の要求を、所定の解決システムに中継するために用いられる。
本発明は、データ中継装置、取得した要求の送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータに対して実現するプログラムに関する。
近年、インターネットのような巨大なネットワークを構築する際に種々のサーバが導入されている。その一つに、ドメイン名をIPアドレスに変換するDNS(Domain Name System)サーバがある。DNSサーバは、クライアントからドメイン名もしくはIPアドレスに関する問合わせを受けると、問合わせを受けたドメイン名に対応するIPアドレス、もしくは問合わせを受けたIPアドレスに対応するドメイン名を応答する。
このようなネットワーク技術は、LANやWANを用いたイントラネットの構築にも応用されている。例えば、イントラネットを構築するにもDNSサーバが導入されている。この場合、DNSサーバは、イントラネット内での仮想ドメイン名とIPアドレスの間の名前解決を行う。イントラネット内の仮想ドメイン名は、インターネットで付与されたドメイン名と異なり、イントラネット内でのみ付与されたドメイン名となっている。
ネットワークを構築する際、多くの場合、ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継するルータが導入されている。ルータは、例えば、インターネットとイントラネットとの間を中継し、両ネットワーク間の通信経路を選択してデータの転送を行う。
DNSにおける典型的な名前解決処理において、ルータは、クライアントから名前解決の問合せデータを受信する。この問合せデータは、名前解決を要求する所望のホストのドメイン名を示す情報を含む。この問合せデータは、さらに、送信先がルータであることを示すルータのIPアドレス、名前解決の問合せであることを示すフラグを含む。ルータは、この問合せデータに含まれる自身のIPアドレスを予め設定されたDNSサーバのIPアドレスに書き換え、この問合せデータをDNSサーバに対して転送する。問合せデータを受信したDNSサーバは、ドメイン名の名前解決を行い、応答をルータに送信する。
しかし、インターネット上のDNSサーバは、インターネット上の実ドメインに関する名前解決を行うことができるが、仮想ドメイン名を使用したイントラネット上の名前解決を行うことができない。一方、イントラネット上のDNSサーバは、イントラネット上の仮想ドメイン名の名前解決を行うことができるが、インターネット上のドメイン名に対して名前解決を行うことができない。
又、クライアントは、予め設定されたDNSサーバに対して、名前解決の要求を行う。クライアントにおいては、要求先のDNSサーバとして、インターネット上のDNSサーバと、仮想ドメインを使用したネットワーク上のDNSサーバの両方を、ドメイン名の問合せ先として設定することができる。しかし、クライアントからの問合せデータに対して、どちらか一方のDNSサーバが名前解決不能と応答した場合に、その時点で名前解決処理が終了してしまう。例えば、両DNSサーバに対して同じドメイン名を問い合せる場合、いずれかのDNSサーバから1度名前解決が不能と応答されると、その後は両DNSサーバによる名前解決処理が不能となってしまう。このように、従来のシステムにおいては、仮想ドメインに関する名前解決とインターネット上の実ドメインに関する名前解決を、確実に行うことができなかった。
したがって、本発明は、例えば、仮想ドメイン名を含めてドメイン名の名前解決を確実に行うことができる、データ中継装置、取得した問合せデータの送信先を決定する方法、及びそれをコンピュータに対して実現するプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明にかかるデータ中継装置は、仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第1のDNSサーバと、実ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第2のDNSサーバとに対して、取得した問い合わせ要求を中継可能なデータ中継装置であって、ドメイン名もしくはIPアドレスを含む問い合わせ要求を取得する手段と、前記第1及び第2のDNSサーバのIPアドレスを記憶する記憶手段と、前記問い合わせ要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、前記記憶手段に記憶された前記第1及び第2のDNSサーバのIPアドレスとに基づいて、前記問い合わせ要求を送信するDNSサーバを前記第1及び第2のDNSサーバから決定する手段と 前記決定されたDNSサーバに、前記問い合わせ要求を送信する手段と、を備えた、ものである。この構成を有することにより、問い合わせ要求に対して応答可能なDNSサーバに確実に問い合わせ要求を中継することが可能となる。
上述のデータ中継装置において、前記記憶手段は、前記仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名もしくはIPアドレスと、前記第1のDNSサーバのIPアドレスを関連付けて記憶し、前記決定する手段は、前記問い合わせ要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスが前記記憶手段に記憶された前記仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名もしくはIPアドレスと一致した場合、送信するDNSサーバを前記第1のDNSサーバに決定し、前記問い合わせ要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスが前記記憶手段に記憶された前記仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名もしくはIPアドレスと一致しない場合、送信するDNSサーバを前記第2のDNSサーバに決定するものであってもよい。
本発明にかかる、取得した問い合わせ要求の送信先を決定する方法は、仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第1のDNSサーバのIPアドレスと、実ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第2のDNSサーバのIPアドレスと、を記憶するステップと、ドメイン名もしくはIPアドレスを含む問い合わせ要求を取得するステップと、前記取得した問い合わせ要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、前記記憶された前記第1及び第2のDNSサーバのIPアドレスとに基づいて、前記問い合わせ要求を送信するDNSサーバを前記第1及び第2のDNSサーバから決定するステップと、を備えたものである。この構成を有することにより、問い合わせ要求に対して応答可能なDNSサーバに確実に問い合わせ要求を中継することが可能となる。
本発明にかかるプログラムは、コンピュータに取得した問い合わせ要求の送信先を決定するための処理を実行させるためのプログラムであって、仮想ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第1のDNSサーバのIPアドレスと、実ドメインのネットワーク上のドメイン名とIPアドレスの名前解決を行う第2のDNSサーバのIPアドレスと、を記憶するステップと、ドメイン名もしくはIPアドレスを含む問い合わせ要求を取得するステップと、前記取得した問い合わせ要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、前記記憶された前記第1及び第2のDNSサーバのIPアドレスとに基づいて、前記問い合わせ要求を送信するDNSサーバを前記第1及び第2のDNSサーバから決定するステップと、をコンピュータに実行させるものである。この構成を有することにより、問い合わせ要求に対して応答可能なDNSサーバに確実に問い合わせ要求を中継することが可能となる。
以下、本発明について図を参照して詳細に説明する。
第1図を用いて本形態における、中継装置を用いたDNSリレーシステムの一構成例について説明する。第1図は、本形態にかかるDNSリレーシステムの一構成例を示す模式図である。第1図においては、1はドメインアドレスであるドメイン名に関する名前解決の要求を行うクライアントである。2はLAN、3は受信したデータを中継するルータ、4はインターネット、5は仮想ドメインを使用したネットワークである。6及び7は、クライアント1からの名前解決の要求である問合せデータに基づき、名前解決を実行する解決システムであるDNSサーバである。DNSサーバ6、7は、受信したアドレス情報であるドメイン名あるいはIPアドレスから、ドメイン名に対応するIPアドレス、あるいはIPアドレスに対応するドメイン名を応答することができる。
ルータ3は、図1に示すようにLAN2上でクライアント1と通信可能に接続される。ルータ3とクライアント1とは、WANにより接続されることが可能である。ルータ3は、インターネット4を介してDNSサーバ6と通信可能に接続され、さらに、仮想ドメインを使用したネットワーク5を介してDNSサーバ7と接続されている。仮想ドメインを使用したネットワーク5は、LANやWAN等で構築されたイントラネットのようなローカルネットワークとして構成することができる。
第3図は、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの処理フローの一例を、概略的に説明する。第3図に示すように、クライアント1は、ルータ3に対してドメイン名の問合せをする(図3(a))。ルータ3は、ドメイン名の名前解決を行うことができず、名前解決が可能なDNSサーバ6、7の一方を指定して、DNSサーバ6、7の一方に対してドメイン名の問合せをする(図3(b))。
DNSサーバ6、7は、ドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスをルータ3に対して送信する(図3(c))。ルータ3は、受信したIPアドレスをクライアント1に対して送信し(図3(d))、クライアント1は所望のIPアドレスを取得する。
続いて、第4図を用いて、本発明にかかる中継装置について説明する。本発明にかかる中継装置について、通信経路を制御する機能を有するルータ3を用いて説明する。しかし、ルータに限らず、ネットワーク間を中継するほかのネットワーク機器に本発明を適用することが可能である。例えば、このネットワーク機器として、ハブ、スイッチ、その他のコンセントレート、リピータ、ブリッジ、ゲートウェイ装置、無線LANの中継装置であるアクセスポイントのような無線中継機、通信機能を有するゲーム機器等が含まれる。またさらに、後述に説明するように、本発明にかかる中継装置は、PCやサーバとすることができる。
第4図は、ルータ3のハードウェアの一構成例を示すブロック図である。第4図に示すように、ルータ3は、制御部11、回線ポート12、RAM13、ROM14、記憶部15を備えている。制御部11は、CPU、MPU等の処理装置であり、ルータ3の各部を制御する。制御部11は、RAM13、ROM14、記憶部15等の各部と協働してROM14や記憶部15に格納された各種プログラムを実行する。通信ポート12は、ネットワークに接続されるLANアダプタ、インターネットに接続される公衆電話回線網、ISDN、各種専用線にモデム、ターミナルアダプタ(TA)などを介して接続可能なUSBポートやIEEE1294ポートなどを含む。通信ポート12は、他のネットワークに接続されるインタフェースである。
RAM13は、ROM14や記憶部15などから読み出すデータ又は記憶部15に書き込むデータを一時的に記憶する。ROM15は、制御部11の動作に必要な各ソフトウェアやファームウェアその他のソフトウェアを格納する。記憶部15は、通信パラメータ、設定プログラム、DNSサーバ指定プログラム等の各種プログラム及びデータを格納する。DNSサーバ指定プログラムは、後述するように、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決を行うDNSサーバを指定するプログラムである。また、設定プログラムは通信のために必要とされるデータを設定する。
第5図及び第6図を用いて、ルータ3について詳細に説明する。第5図は、ルータ3の論理構成の概略を示すブロック図である。図3の論理構成は、図4において説明したハードウェア構成において、必要なソフトウェアプログラムを実行することにより、もしくは、論理回路を構成することより実現することができる。第5図に示すように、ルータ3は、DNSサーバ指定部31、出力部32、入力部33を備える。DNSサーバ指定部31は、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する機能を有する。出力部32は、DNSサーバ指定部31で指定されたDNSサーバ6又はDNSサーバ7に対して、入力されたドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部33は、クライアント1から送信された名前解決問合せデータに含まれるドメイン名やIPアドレスを、DNSサーバ指定部31に対して出力する機能を有する。
第6図を用いて、DNSサーバ指定部31が参照する対応テーブル34について説明する。第6図は、記憶部15に格納された対応テーブルの一例を示す模式図である。第6図に示す対応テーブルは、予めルータ3に入力されて設定された設定データである。この設定データは、例えば、ルータ3の他の機能を設定するのと同様に設定される。
対応テーブル34は、ドメイン名やIPアドレスと、それらに対する名前解決を実行するDNSサーバ6,7に関する情報とを関連付けて記憶している。また、対応テーブル34は、記憶部15に格納され、RAMに読み出されて参照される。なお、本形態における仮想ドメイン名は、ローカルネットワーク上のドメイン名として利用される。一方、本形態における実ドメイン名は、インターネット上のドメイン名として利用されるドメイン名である。
第6図(a)は、その項目として、複数のドメイン名と、それらと関連付けられたDNSサーバ6、7のアドレス情報を含む、テーブルを示す。第6図(a)においては、仮想ドメイン名「virtual1」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。この仮想ドメイン名「virtual1」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のドメイン名である。そして、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。問合せデータの送信先を決定することができるように、DNSサーバに関する情報として、DNSサーバのIPアドレスに代えて、DNSサーバに対して問合せデータが送信されることがように他の情報が記憶されてもよい。
また、仮想ドメイン名「virtual1」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ドメイン名「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このドメイン名「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のドメイン名を示し、インターネット4上の実ドメイン名である。また、ドメイン名「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。また、ドメイン名「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。
第6図(b)は、IPアドレスにDNSサーバ6、7を対応させた対応テーブルを示す。第6図(b)においては、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対してプライマリDNSサーバとしてDNSサーバ7のIPアドレスが対応付けられる。このネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」は、DNSサーバ7のローカルネットワーク5内にあるホストの特定のプライベートアドレスである。そして、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するDNSサーバ7のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「172.16.0.0/16」に対応するセカンダリDNSサーバは、プライマリDNSサーバと同様にDNSサーバ7としてもよいし、ローカルネットワーク5内の他のDNSサーバとしてもよい。
これに対して、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」とDNSサーバ6のIPアドレスとが対応付けられている。このネットワークアドレス/サブネットマスク「*」は、対応テーブル34の項目に含まれていない全てのドメイン名に対応するデフォルト値である。本形態の説明においては、インターネット4上にあるホストの任意のIPアドレスを示す。また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するDNSサーバ6のIPアドレスは、グローバルアドレスであり、DNSサーバ又はその通信インタフェースの固有のアドレスである。
また、ネットワークアドレス/サブネットマスク「*」に対応するセカンダリDNSサーバは、従来と同様に、インターネット4上の他のDNSサーバとすることができる。対応テーブル34は、複数の仮想ドメインもしくは実ドメインの項目と、各項目に対応するDNSサーバを設定することができる。尚、問合せデータに含まれるアドレス情報から送信先のDNSサーバを決定するために、上記のテーブルを使用する代わりに、所定の演算処理を行うことでDNSサーバのアドレスを算出してもよい。
続いて、第5図を参照しつつ、第7図を用いてルータ3がクライアントから受信した名前解決の問合せデータに基づいて、問合せデータの送信先を決定する処理について説明する。第7図は、ルータ3の処理フローの一例を示すフローチャートである。第7図においては、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ7もしくは6に要求する場合について説明する。IPアドレスからドメイン名への名前解決をDNSサーバ6もしくは7に要求する場合も、実質的に同様の処理が実行される。
第7図に示すように、ルータ3がドメイン名を含む問合せデータをクライアント1から受信すると、例えば、この受信した問合せデータは、入力部33からDNSサーバ指定部31に入力される(S111)。
DNSサーバ指定部31にドメイン名を含む問合せデータが入力されると、記憶部15からRAM13に対応テーブル34が読み込まれる(S112)。ここで、ドメイン名からIPアドレスへの名前解決をDNSサーバ6、7に対して要求する場合には、第6図(a)の対応テーブルが読み込まれる。
DNSサーバ指定部31は、受信した問合せデータからデータ中のドメイン名を抽出する(S113)。読み込まれた対応テーブル34と抽出したドメイン名とに基づき、DNSサーバ指定部31は抽出したドメイン名と対応テーブル34中の各ドメイン名とを比較する(S114)。
この比較により、抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にない場合、そのドメイン名はデフォルト・ドメイン名の「*」に相当し、DNSサーバ指定部31は「*」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先のIPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ6のIPアドレスに書き換えられる(S116a)。さらに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。そして、ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ6に対して送信される(S117a)。
抽出したドメイン名と同一のドメイン名が対応テーブル34中にあり、それが仮想ドメイン名「virtual1」に一致する場合、DNSサーバ指定部31は「virtual1」に対応付けられたDNSサーバへ問合せデータを送信することを決定する。問合せデータのIPヘッダにある宛先IPアドレスは、ルータ3のIPアドレスからDNSサーバ7のIPアドレスに書き換えられる(S116b)。それとともに、問合せデータのIPヘッダにある送信元のIPアドレスが、クライアント1のIPアドレスからルータ3のIPアドレスに書き換えられる。仮想ドメイン名の名前解決の問合せデータは、出力部32からDNSサーバ7に対して送信される(S117b)。
なお、本形態におけるDNSサーバ指定部31は、問合せデータのドメイン名と対応テーブル34の各ドメイン名とを順次比較し、問合せデータのドメイン名が仮想ドメイン名であるか実ドメイン名であるかを判定する。そして、この判定に基づいて、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定する。あるいは、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致する場合にはDNSサーバ7を指定し、ドメイン名が対応テーブル34の仮想ドメイン名に一致しない場合にはDNSサーバ6を指定する。
次に、第3図を参照しつつ、第8図を用いて本発明にかかるDNSリレーシステムのデータフローについて説明する。第8図は、DNSリレーシステムにおいて送受信されるデータを示す模式図である。ここで、クライアント1がドメイン名の名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合について説明するが、クライアント1がIPアドレスの名前解決をDNSサーバ6、7に要求する場合も同様に処理される。
クライアント1では、外部入力装置を介して、例えばブラウザ上で"WWW.○○○"のようにドメイン名が入力される。この入力されたドメイン名は、クライアント1のリゾルバによって、クライアント1を送信元、ルータ3を宛先とする問合せデータに含まれて送信される。
クライアント1からルータ3に対して送信される問合せデータは、UDPプロトコル及びIPプロトコルに基づいて作成されたデータである。このデータのパケットは、従来と同様に、ドメイン名とともに、送信元のポート番号や宛先のポート番号等からなるUDPヘッダ、送信元のIPアドレスや宛先のIPアドレス、フラグ等からなるIPヘッダを含む。トランスポート層におけるプロトコルはTCPプロトコルであってもよい。
ここで、クライアント1からルータ3へと送信されるデータのIPヘッダには、宛先IPアドレスにルータ3のIPアドレス、送信元IPアドレスにクライアント1のIPアドレスが設定されている(第8図(a))。また、IPヘッダには、問合せを示すフラグが立っている。さらに、UDPヘッダには、宛先ポート番号と送信元ポート番号には、名前解決を示すための53(NAMESERVER)が設定されている。
問合せデータを受信したルータ3は、IPヘッダの「問合せ」を示すフラグから、問合せを受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、クライアント1から名前解決を要求されていると判断する。
ルータ3は、名前解決ができないので、DNSサーバ指定部31に従って名前解決を要求するDNSサーバを指定する。そして、ルータ3は、指定されたDNSサーバ6、7に対して名前解決の問合せデータを送信する。また、ルータ3は、クライアント1から要求された問合せデータとDNSサーバから応答された応答データとを関連付けるIDを問合せデータに付加する。
ルータ3は、クライアント1から送信された問合せデータにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するDNSサーバのIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(b))。この書き換えられた問合せデータでは、IPヘッダのフラグは「問合せ」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
前述のDNSサーバ指定部により、クライアント1から入力されたドメイン名が対応テーブルにある場合、DNSサーバ7が指定される。以下、この指定されたDNSサーバをDNSサーバ7として説明する。
DNSサーバ7は、ルータ3から名前解決を要求する問合せデータを受信すると、問合せデータ中のドメイン名の名前解決を行い、ドメイン名に対応するIPアドレスに変換する。そして、DNSサーバ7は、名前解決により取得したIPアドレスにUDPヘッダやIPヘッダを付加し、ルータ3に対して応答データとして送信する(第8図(c))。
このUDPヘッダの宛先・送信元のポート番号は、名前解決を示す「53」であり、IPヘッダの送信元のIPアドレスはDNSサーバ7のIPアドレス、宛先のIPアドレスはルータ3のIPアドレスとなっている。また、IPヘッダのフラグは「応答」に設定されている。
ルータ3は、応答データを受信すると、IPヘッダの「応答」を示すフラグから、応答を受けたことを認識する。そして、ルータ3は、UDPヘッダの宛先ポート番号が名前解決を示す「53」であることを認識し、DNSサーバ7から名前解決の応答を受けていると判断する。ルータ3は、応答データに含まれるIDから、受信した応答が、どの名前解決の問合せデータに対する応答であるかを認識する。
そして、ルータ3は、DNSサーバ7から送信された応答データにおいてIPヘッダの宛先IPアドレスを指定するクライアント1のIPアドレス、送信元のIPアドレスをルータ3のIPアドレスに書き換える(第8図(d))。この書き換えられた応答データでは、指定されたDNSサーバに対して、IPヘッダのフラグは「応答」を示し、UDPヘッダの宛先・送信元ポート番号は名前解決を示す「53」を示している。
クライアント1は、この応答データを受信することにより、ドメイン名から名前解決されたIPアドレスを受信する。そして、クライアント1は、リゾルバに従ってIPアドレスを抽出する。
このように、ルータ3は、入力されたドメイン名に基づいて、複数のDNSサーバの中から、名前解決を要求するDNSサーバを指定することができる。すなわち、ルータ3は、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブル34を参照してDNSサーバ6やDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。本形態における問合せデータの中継処理は、仮想ドメインと実ドメインとの間の送信先決定に限らず、他のドメインに関する名前解決に適用することが可能である。又、ドメイン名の名前解決に限らず、他のアドレス情報の解決システムに適用することが可能である。
次に、第9図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。第9図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第9図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1a、ルータ3a、DNSサーバ6、DNSサーバ7を備える。
ここで、第1図に示すDNSリレーシステムのルータ3と異なり、ルータ3aは従来のルータである。また、クライアント1、DNSサーバ6、7は、第1図に示すものと同じである。クライアント1aの構成については、後に詳述する。
クライアント1、1aとDNSサーバ6、7は、例えば、通常のパーソナルコンピュータやワークステーション、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種機器において、必要なクライアントプログラムもしくはサーバプログラムを動作させることによって実現可能である。図2は、本形態において使用されるクライアント1及びDNSサーバ6、7のハードウェア構成の一例を示す。図2は、中央処理装置(CPU)201とメモリ204とを含んでいる。CPUとメモリとは、バスを介して補助記憶装置としてのハードディスク装置213に接続される。フレキシビルディスク装置220、ハードディスク装置213、CD−ROMドライブ229等の記憶媒体駆動装置は、フレキシビルディスク・コントローラ219、IDEコントローラ225、SCSIコントローラ227などの各種コントローラを介してバスに接続される。
フレキシビルディスク装置等の記憶媒体駆動装置には、フレキシビルディスク等の可搬型記憶媒体が挿入される。記憶媒体にはオペレーティングシステムと共同してCPU201等に命令を与え、本実施形態を実施するためのコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムは、メモリ204にロードされることによって実行される。コンピュータプログラムは圧縮し、又、複数に分割して記憶媒体に記憶することができる。
ハードウェア構成は、さらに、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備えたシステムであることができる。ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス207、ジョイスティック等)またはキーボード206や視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ211があり、又、パラレルポート216を介してプリンタを接続することもできる。シリアルポートを介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート、モデムまたはトークンリングや通信アダプタ218を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ・システムと通信を行っている。これらの構成は例示であり、そのすべての構成が本実施の形態に必須というものではない。
第10図はクライアント1aの論理構成の一例を示すブロック図である。この論理構成は、例えば、ソフトウェアプログラムを図2に示したハードウェア構成上で動作させることにより実現することが可能であることは、当業者にとって自明である。第10図に示すように、クライアント1aは、DNSサーバ指定部41、出力部42、入力部43、リゾルバ44を備えている。さらに、クライアント1aは、前述の第6図に示す対応テーブル34をハードディスク等の記憶部に記憶している。
DNSサーバ指定部41は、入力された問い合わせデータ内のアドレス情報と、対応テーブル34を参照して、DNSサーバ6又はDNSサーバ7を指定し、ドメイン名やIPアドレスの名前解決を要求する機能を有する。出力部42は、DNSサーバ指定部41で指定されたDNSサーバ6、7に対して、ドメイン名やIPアドレスに対する名前解決の問合せデータを出力する機能を有する。入力部43は、ユーザの操作に従い、ドメイン名やIPアドレスを入力する。リゾルバ44は、入力部により入力されたデータに基づいて、名前解決を要求する機能を有する。
第11図は、クライアント1aが名前解決の要求のために問い合わせデータを送信する処理フローを示すフローチャートである。クライアント1aは、TCP/IPプロトコル上で、クライアント1a自身をDNSサーバとして設定している。
第11図に示すように、クライアント1aは、外部入力装置から例えばブラウザ上でドメイン名を入力されると、入力部43を介してリゾルバ44にドメイン名が入力される。リゾルバ44は、クライアント1a自身がDNSサーバに設定されているため、クライアント1a自身に対してドメイン名の問い合わせを行う(S121)。そして、ドメイン名に関するデータは、リゾルバ44からDNSサーバ指定部41に対して送られる。
クライアント1aは、ドメイン名の名前解決を行う。DNSサーバ指定部41は、ドメイン名の名前解決を実行することができないため(S122)、名前解決を要求するDNSサーバを指定する(S123)。DNSサーバ指定部41は、リゾルバ44から取得したドメイン名と、対応テーブル34に含まれるドメイン名とを比較し、ドメイン名と関連付けられたDNSサーバを決定し、DNSサーバのアドレス情報を出力部42に出力する。DNSサーバ指定部41の処理は、図5を参照して説明されたDNSサーバ指定部31と実施的に同様である。
出力部42は、クライアント1aを送信元、決定されたDNSサーバを宛先とする問合せデータを、指定されたDNSサーバに対して送信する(S124)。また、この問合せデータは、ルータ3aを介して指定されたDNSサーバへと送信される。
このようなドメイン名を含む問合せデータは、従来と同様に、DNSサーバにより名前解決が実行された後、ホストのIPアドレスを含む応答データとしてDNSサーバからクライアント1aに送信される。
このように、クライアント1aは、名前解決の要求に含まれるドメイン名もしくはIPアドレスと、対応テーブル34を参照して、名前解決可能なDNSサーバを指定することができる。このようにクライアント1aは、中継装置として機能することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
さらに、第12図を用いて、本発明にかかる中継装置を用いたDNSリレーシステムの他の一構成例について説明する。ここで、第9図を応用したDNSリレーシステムについて説明する。第12図は、本発明にかかるDNSリレーシステムの他の一構成例を示す模式図である。第12図に示すように、DNSリレーシステムは、クライアント1、1b、DNSサーバ6a、DNSサーバ7を備える。
ここで、第12図においては、第9図と同じの装置に対しては同じ符号を付しており、ここでは各装置の説明を省略する。また、第12図において、クライアント1とDNSサーバ6aとは、同一のコンピュータネットワークを構成して通信可能な状態にある。このコンピュータネットワークは、例えばLANやWANであり、第12図ではLAN2aである。
クライアント1bは、第6図に示すような対応テーブルを記憶している。クライアント1bがLAN2及びLAN2aに接続されているため、この対応テーブルには、DNSサーバ6aのLAN2aにおける仮想ドメイン名と、DNSサーバ6aのIPアドレスとが対応して記憶されている。
このような第12図に示すDNSリレーシステムにおいて、クライアント1aは、DNSサーバ指定プログラムに従って、対応テーブルを参照してDNSサーバ6aやDNSサーバ7を指定することができる。これにより、仮想ドメイン名やプライベートIPアドレスを、固有のドメイン名やIPアドレスと区別することなく、名前解決不能を回避して名前解決を確実に実行することができる。
本発明にかかる中継装置は、ネットワーク上で、所定の要求を、所定の解決システムに中継するために用いられる。
Claims (13)
- ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに対して、取得した要求を中継可能なデータ中継装置であって、
ネットワーク上のアドレス情報に関連付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得する手段と、
前記複数の解決システムに関する複数の解決システム情報であって、ネットワーク上のアドレス情報と関連付けられた複数の解決システム情報を記憶する記憶手段と、
前記要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶手段に記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定する手段と、
前記決定された解決システムに、前記要求を送信する手段と、
を備えた、データ中継装置。 - 前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報の一方は、ドメイン・アドレスであり、他方はIPアドレスである、請求の範囲第1項に記載の中継装置。
- 前記複数の解決システムは、ドメインアドレスとIPアドレスと間の名前解決を行うDNSサーバを含む、請求の範囲第1項に記載のデータ中継装置。
- 前記記憶手段は、
仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、
実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、
を有する、請求の範囲第1項に記載の中継装置。 - 前記第1の解決システムは、前記仮想ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含み、前記第2の解決システムは、前記実ドメインの名前解決を行うネーム・サーバを含む、請求の範囲第4項に記載の中継装置。
- 前記ネットワーク上のアドレス情報と前記対応アドレス情報とは、同一ノードのアドレスを表す、請求の範囲第1項に記載の中継装置。
- 前記解決システム情報は、名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含む、請求の範囲第1項に記載の中継装置。
- 前記記憶手段は、
ローカルアドレスと関連付けられた第1の解決システム情報と、
グローバルアドレスと関連付けられた第2の解決システム情報と、
を有する、請求の範囲第1項に記載の中継装置。 - 前記第1の第1の解決システム情報は、前記ローカルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含み、前記第2の解決システム情報は、前記グローバルアドレスに関する名前解決を行うネーム・サーバのアドレス情報を含む、請求の範囲第8項に記載の中継装置。
- 取得した要求の送信先を決定する方法であって、
ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、
ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、
前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、
を備えた方法。 - 前記記憶するステップは、
仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた、第1の解決システム情報と、
実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた、第2の解決システム情報と、
を記憶するステップを有する、請求の範囲第10項に記載の方法。 - コンピュータに取得した要求の送信先を決定するための処理を実行させるためのプログラムであって、
ネットワーク上のアドレス情報に対応付けられた対応アドレス情報を応答する複数の解決システムに関する、複数の解決システム情報を記憶するステップと、
ネットワーク上のアドレス情報に関連付けられた対応アドレス情報の要求であって、前記アドレス情報を含む要求を取得するステップと、
前記取得した要求のネットワーク上のアドレス情報と、前記記憶された解決システム情報とに基づいて、前記要求を送信する解決システムを前記複数の解決システムから決定するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 前記記憶するステップは、
仮想ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレスもしくはIPアドレスと関連付けられた第1のネーム・サーバ・アドレス情報を、解決システム情報として記憶するステップと、
実ドメインを使用したネットワーク上のドメイン・アドレス、もしくはIPアドレスと関連付けられた第2のネーム・サーバ・アドレス情報を解決システム情報として記憶するステップと、
を有する、請求の範囲第12項に記載のプログラム。
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