JPWO2004019225A1 - 状況付情報を処理する装置および方法 - Google Patents
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Abstract
Description
・ユービキタスコンピューティング<URL:http://www.ubicomp.org>
・パーベイシブコンピューティング<URL:http://www.nist.gov/pc2001/,http://www.pervasive2002.org/>
・HCI(Human Computer Interaction)
・Context−Aware Computing
・インターネットコンテンツ配信技術
・Webシステムにおける情報獲得支援技術
・モバイルコンピューティング
・Semantic Web
(1)Web上の情報検索システム
単なるキーワード検索だけでなく、Webシステムに存在するリンク構造や階層構造、人々のWebの閲覧履歴等を利用して、Webシステムから有益な知識を獲得しようという試みが盛んである。Google(登録商標)<URL:http://www.google.com>は、「多くの良質なページからリンクされているページはやはり良質なページである」という考えに基づくPageRankをベースにした検索により、精度のよい妥当なページが得られることから人気がある(例えば、非特許文献1参照)。
「特集「Webシステムにおける情報獲得支援技術」」,人工知能学会誌,Vol.16,No.4,2001/07,pp.494−534
また、Webにある大半のページはHTML(Hyper Text Markup Language)でかかれており、これは人間が読むのには適しているが、機械が自動的に処理したりするのには適していない。そこで、機械にもわかるような意味付けやメタ情報を付加してやるというSemantic Web<URL:http://www.w3.org/2001/sw/>プロジェクトが注目されている。これにより、機械が情報コンテンツの内容を理解するのが容易になる。しかし、これだけでは、意味に応じて情報を引き出せても、ユーザの状況に合わせた情報を引き出すことはできない。
さらに、Yahoo!(登録商標)のように、情報を人手でカテゴリごとに分類して、ユーザは分類の階層をたどりながら目的の情報にたどり着く技術もある。しかし、これも内容に応じたカテゴライズであり、状況や必要な場面に応じたものになっていない。
(2)情報のパーソナリゼーション技術
ユーザの好みに応じて情報をカスタマイズする技術はいくつか存在する。例えば、たくさん送られてくる情報のうち、ユーザの好みのもののみ取り出したり不要な情報を省いたりする情報フィルタリング技術や、ユーザの要望を聞いて、要望に合う情報を集めてくるエージェント技術等がある。
これらの技術は、ユーザの好みや統計学的な属性等を用いており、生活や行動に伴って変化する状況に応じて情報をカスタマイズすることができない。好みの情報でも、必要なときに見ることができないのでは効果は薄い。
(3)状況に応じた情報提供システム
状況に応じて情報を提供するシステムは、いくつか開発されている。例えば、複合現実感の技術を使って、プリンタの保守時に今見ているところのメンテナンス情報をヘッドマウントディスプレイに映し出したり(例えば、非特許文献2参照)、本棚の前に立つとそこにある本に関する情報を映し出したりする(例えば、非特許文献3参照)システムがある。
Steven Feiner,Blair Macintyre,and Doree Seligmann,"Knowledge−based augmented reality,"communications of the ACM,vol.36,no.7,pp.52−62,1993. Jun Rekimoto and Katashi Nagao,"The world through the computer:Computer augmented interaction with real world environments,"In Proceedings of the ACM Symposium on User Interface Software and Technology(UIST’95),pp.29−36,1995.
N.Marmasse and C.Schmandt,"Location−Aware Information Delivery with ComMotion,"In Proceedings of International Symposium on Handheld and Ubiquitous Computing(HUC 2000).
・ある人がある場所に来たら知らせる場所に関するリマインダー(例えば、非特許文献4および5参照)
A.Dey and G.Abowd,"CybreMinder:A Context−Aware System for Supporting Reminders,"In Proceedings of International Symposium on Handheld and Ubiquitous Computing(HUC 2000)
G.W.Fitzmaurice,"Situated information spaces and spatially aware palmtop computers,"Communications of the ACM,vol.36,no.7,pp.38−49,1993. T.Hollerer et al.,"Exploring MARS:developing indoor and outdoor user interfaces to a mobile augmented reality system,"In Computers and Graphics,vol.23,no.6,Elsevier Publishers,pp.779−785,1999. S.Long et al.,"Rapid Prototyping of Mobile Context−Aware Applications:The Cyberguide Case Study,"Proc.2nd Ann.Int’1 Conf.Mobile Computing and Networking(Mobicom96),ACM Press,New York,pp.97−107,1996.
S.Pradhan,et al."Websigns:Hyperliking Physical Locations to the Web,"Computer,August,pp.42−48,2001. "cooltown,"<URL:http://www.cooltown.hp.com>
"Context Tool Kit,"<URL:http://www.cc.gatech.edu/fce/contexttoolkit> A.Dey,G.Abowd,and D.Salber,"A Conceptual Framework and a Toolkit for Supporting the Rapid Prototyping of Context−Aware Applications,"Human Computer Interaction,2001,Vol.16,pp.97−166,<URL:http://wwwl.ics.uci.edu/▲〜▼jpd/NonTradUI/SpecialIssue/anchor.pdf>.
(4)情報に付加情報を付加する方法
情報にヘッダやメタデータをつけて送付する方法は、インターネットの世界では多く見られる。HTMLを送る際につけるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルのヘッダや、e−mailに付加するMIMEヘッダ等がその代表例である。Semantic Web Activityでは、HTML、XML(eXtensible Markup Language)等のデータに、知識やオントロジー、論理、証明情報、信頼情報、署名等をメタデータとしてつけようとしている。また、Dublin Core<URL:http://dublincore.org/>という、文書につける著者や作成日等の基本メタデータセットを規定している仕様もある。
これらの方法で付加されているデータは、情報の内容に応じたものや通信プロトコルに応じたものである。したがって、情報そのものおよび通信手段等に応じてどのような付加情報をつければいいかは、作成時に判断することができる。
以上説明した(1)−(4)の従来技術には、以下の1.−5.のような問題がある。
1.Webには、すでに非常にたくさんの知識や情報が公開されている。しかし、役に立たない情報や古い情報も多く含まれているため、キーワードによる探索では目的のものを探しだすのは難しい。また、カテゴリに分けられた情報でも、自分が欲しい情報がどのカテゴリに属するかわからない場合も多く、目的の情報を探すのが困難なことが多い。
さらに、Webだけでなく、企業のデータベース、個人のローカルハードディスク(e−mail,ファイル)の中にも大量に情報が存在するが有効に利用されていない。そこで、既存の大量に存在する情報を有効に活用する方法が望まれる。
2.情報が欲しい状況としては、これから何かをしたいとき(その何かさえわからないときもある)、何かトラブルが起きたとき等が考えられるが、多くの場合は自分から探しに行かなくてはいけない。ニュースやプッシュサービスで情報を受け取っていたとしても、その情報を受け取ったときが必ずしも必要なときではないので、その情報が必要になったときにまた探しだす必要がある。
また、ユーザは自分の状況やこれからやろうとしている行動に合わせて情報を取得しようとするものだが、必要な情報をどのように探せばよいかがわからない。マニュアルや百科事典等の辞書類等を考えても、項目別に整理されているものがほとんどで、状況に応じて(必要に応じて)適切なものを探しだすのは困難である。
さらに、情報を作成する側が、情報がどのようなときに必要になるかという状況を情報そのものに付加していないので、必要なときに利用してもらえず、効率が悪い。そこで、情報獲得を容易にする方法が望まれる。
3.ある状況になったときに、ある情報を提示したり、あるアクションを行わせたりすることは、既存のロボットシステムや情報システムでよくある技術である。システムに合わせて、カスタマイズされたデータをルールで作りこんで提示できるようにすればよいのであれば、このようなシステムは比較的容易に実現できる。
しかし、この場合、個々のシステムごとにルールシステムを作らなければならず、複数のシステムに同じようなルールを適用できる場合でもそれぞれ別々に作らなければならない。このため、ルールシステムの生成とメンテナンス(ルールの更新)の両方において効率が悪くなる。また、他の人が生み出している豊富な情報を有効に利用することができない。
さらに、作りこみのルールベースは、通常、既知の起こり得る状況にカスタマイズされているので、状況のマッチングおよび利用が容易であるが、一般的に用意された状況条件付情報を利用するためには、次のような処理を行う必要性が出てくる。
−情報がいろいろなところに散在しているのでそれらを集めてくる。
−情報が必ずしもマッチするとは限らないので類似の情報を探す。
−不必要な情報をフィルタリングする。
−複数の情報がマッチしたときに適切な処理を行う。
これらの問題は、閉じた世界のデータベースを利用した場合には生じない問題がほとんどである。そこで、一般的な状況条件付情報を、現在の状況に合わせて適切に提示する方法が望まれる。
4.天気情報や道路情報等は、天気や道路を観測している組織によりそれぞれ作成される。これらの情報は、それぞれ独自の方法で管理されている区分に分けて提供されることが多い。一方、個人にとっては、現在や将来の状況に適切な情報をひとまとめにして取得したい。例えば、週末ピクニックにでかけるという状況(イベント)に関連する情報をひとまとめに取り出せると便利である。
通常、ユーザは、自分の通るルートもしくは同じ目的地に行くための他のルートを道路情報として、目的地の天気を天気情報として知りたいものである。このようにユーザにカスタマイズされた情報が元の情報ソースから用意に取り出せると便利である。そこで、情報利用者側の利便性と情報作成者側の容易性の接点を見つける方法が望まれる。
5.ユーザは、自分が一度見たことがある情報でさえ探すのに苦労することがある。何で見たかわからない場合、次のような方法で探す必要がある。
(a)Webページを探す(同じキーワードで検索するか、ブックマークに保存してあればその情報を見る。)。
(b)e−mailを探す(Outlook(登録商標)のキーワード検索機能等により探す。もしくはホルダー内のメールを名前順や日付順等で並べ替えたりして探す。)。
(c)ローカルファイルを探す(ファイル検索機能やファイルの中の文字列検索機能を使って探す。)。
(d)紙媒体の情報を探す(記憶を頼りに探すしかない。)。
(e)誰かの発表で見たかどうかを確認する(思い当たる人に聞いてみるしかない。)。
(d)および(e)の方法では効率よく情報を探しだすことは難しく、(a)−(c)の方法でも、キーワードや日付による探索が基本なので、適切なキーワードが思いあたらない場合等、探し出すのに苦労する。そこで、自分で一度見たことがある情報を容易に探しだす方法が望まれる。
1.既存の大量に存在する情報を有効に活用する。
2.情報獲得を容易にする。
3.一般的な状況条件の情報を、現在の状況に合わせて適切に提示する。
4.情報利用者側の利便性と情報作成者側の容易性の接点を見つける。
5.自分で一度見たことがある情報を探しだす。
従来の一般的な情報の場合、情報そのものには識別情報はなく、情報を利用する側で識別しなくてはならなかった。これに対して、本発明では、「すべての情報には、それが使われるべき適切な状況がある」という仮説に基づき、情報に状況条件を付加することを提案する。情報が使われるべき適切な状況の例については後述する。
本発明は、この状況付情報を作成、配信、提示、メンテナンス(修正、削除等)する装置および方法に関する。情報がどのような場面で利用されるかというユーザ側から見た付加情報を付加するためには、情報そのものの中身よりも、どのような状況(場面)で利用されるかに応じて付加する必要がある。このため、実際の状況とのインタラクションにより、状況条件のメタデータが付加される。このような付加情報を利用することで、状況に応じた情報を容易に引き出すことが可能になる。
本発明の第1の局面において、情報提供装置(情報サービスシステム)は、記憶部、登録部、および収集部を備える。
記憶部は、情報資源を利用する主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、情報資源が有効となる空間的な状況と、情報資源が有効となる時間的な状況と、主体の内面的状況(情動、動機等)と、主体の行動の実現方法とを記述することで情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、上記情報資源に付加して得られる状況付情報を記憶する。登録部は、状況付情報を記憶部に登録し、収集部は、記憶部から状況付情報を収集して提供する。
記憶部、登録部、および収集部は、例えば、後述する図1のSI(Situated Information)記憶部200、SI登録部150、およびSI収集部40にそれぞれ対応し、情報資源を利用する主体は、例えば、ユーザ等の人やユービキタスコンピュータ等の物に対応する。
また、状況情報は、例えば、後述する状況条件に対応し、主体を特定する情報、主体の行動の対象、情報資源が有効となる空間的な状況、情報資源が有効となる時間的な状況、主体の内面的状況、および主体の行動の実現方法は、例えば、状況条件に含まれるwho、what、where、when、why、howの各基本語彙に対応する。
本発明の第2の局面において、情報提供装置は、収集部、検出部、マッチング部、および提示部を備える。
収集部は、情報資源を利用する主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、情報資源が有効となる空間的な状況と、情報資源が有効となる時間的な状況と、主体の内面的状況と、主体の行動の実現方法とを記述することで情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、上記情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する。検出部は、主体の現在の状況を検出し、マッチング部は、収集部が収集した状況付情報に含まれる状況情報と検出部が検出した現在の状況とのマッチング処理を行う。そして、提示部は、現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を主体に提示する。
収集部、マッチング部、および提示部は、例えば、図1のSI収集部40、状況マッチング部60、およびSI提示部70にそれぞれ対応する。また、検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応する。
本発明の第3の局面において、情報提供装置は、収集部、予測部、マッチング部、および提示部を備える。
収集部は、情報資源を利用する主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、情報資源が有効となる空間的な状況と、情報資源が有効となる時間的な状況と、主体の内面的状況と、主体の行動の実現方法とを記述することで情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、上記情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する。予測部は、主体の状況の変化を予測し、マッチング部は、収集部が収集した状況付情報に含まれる状況情報と予測部が予測した状況とのマッチング処理を行う。そして、提示部は、予測した状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する。
収集部、予測部、マッチング部、および提示部は、例えば、図1のSI収集部40、状況変化予測部100、状況マッチング部60、およびSI提示部70にそれぞれ対応する。
本発明の第4の局面において、情報作成装置は、モニタ部、検出部、作成部、および登録部を備える。
モニタ部は、情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタする。検出部は、主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、主体の内面的状況と、主体の行動の実現方法とを、主体の現在の状況として検出する。作成部は、モニタ部により観測された情報資源に検出部により検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成し、登録部は、作成された状況付情報を登録する。
モニタ部、検出部、作成部、および登録部は、例えば、図1の情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、およびSI登録部150にそれぞれ対応する。
本発明の第5の局面において、情報処理装置は、記憶部および処理部を備える。
記憶部は、情報資源を利用する主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、情報資源が有効となる空間的な状況と、情報資源が有効となる時間的な状況と、主体の内面的状況と、主体の行動の実現方法とを記述することで情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、情報資源に付加して得られる状況付情報を記憶する。処理部は、状況付情報を用いた処理を行う。
記憶部および処理部は、例えば、後述する図26のメモリ820およびCPU(中央処理装置)810に対応する。
本発明の第6の局面において、情報提供装置は環境に存在し、ダウンロード部および処理部を備える。
ダウンロード部は、情報資源を利用する主体を特定する情報と、主体の行動の対象と、情報資源が有効となる空間的な状況と、情報資源が有効となる時間的な状況と、主体の内面的状況と、主体の行動の実現方法とを記述することで情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、情報資源に付加して得られる状況付情報のうち、情報提供装置自身の位置に対応する状況付情報を、インターネット上から定期的にダウンロードする。そして、処理部は、ダウンロードされた状況付情報を用いて、情報提供装置を利用するユーザにサービスを提供する。
ダウンロード部は、例えば、図1のSI収集部40または図26のネットワーク接続装置870に対応し、処理部は、例えば、図26のメモリ820およびCPU810に対応する。
本発明の第7の局面において、情報提供装置は、検出部および提示部を備える。
検出部は、ユーザの周囲の空間の物理的な状況を検出し、提示部は、検出された状況に応じて情報を選択してユーザに提示する。
検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応し、提示部は、例えば、図1のSI提示部70に対応する。
本発明の第8の局面において、情報提供装置は、検出部および提示部を備える。
検出部は、ユーザが組織内部の人であるか組織外部の人であるかを検出し、提示部は、検出結果に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する。
検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応し、提示部は、例えば、図1のSI提示部70に対応する。
本発明の第9の局面において、情報提供装置は、検出部および提示部を備える。
検出部は、ユーザの行動の対象を検出し、提示部は、検出された対象に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する。
検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応し、提示部は、例えば、図1のSI提示部70に対応する。
本発明の第10の局面において、情報提供装置は、検出部および提示部を備える。
検出部は、ユーザの行動の動機を検出し、提示部は、検出された動機に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する。
検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応し、提示部は、例えば、図1のSI提示部70に対応する。
本発明の第11の局面において、情報提供装置は、検出部および提示部を備える。
検出部は、ユーザの行動の実現方法を検出し、提示部は、検出された実現方法に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する。
検出部は、例えば、図1の現在状況把握部20および状況変化検出部50に対応し、提示部は、例えば、図1のSI提示部70に対応する。
図2は、第1の状況マッチング処理のフローチャートである。
図3は、第2の状況マッチング処理のフローチャートである。
図4は、状況変化予測処理を示す図である。
図5は、Webサービスシステムを示す図である。
図6は、SI作成装置を示す図である。
図7は、SI提供装置を示す図である。
図8は、SI作成処理を示す図である。
図9は、第1のSI提供処理を示す図である。
図10は、第2のSI提供処理を示す図である。
図11は、第3のSI提供処理を示す図である。
図12は、第1の情報システムの構成図である。
図13は、SI洗練処理を示す図である。
図14は、第2の情報システムの構成図である。
図15は、処理全体のフローチャートである。
図16は、第1のSI作成処理のフローチャートである。
図17は、第2のSI作成処理のフローチャートである。
図18は、第3のSI作成処理のフローチャートである。
図19は、第4のSI作成処理のフローチャートである。
図20は、第5のSI作成処理のフローチャートである。
図21は、第6のSI作成処理のフローチャートである。
図22は、SI収集・提供処理のフローチャートである。
図23は、第1のSIメンテナンス処理のフローチャートである。
図24は、第2のSIメンテナンス処理のフローチャートである。
図25は、第3のSIメンテナンス処理のフローチャートである。
図26は、情報処理装置の構成図である。
図27は、記録媒体を示す図である。
まず、説明で多く利用される用語について解説する。
−情報資源(リソース)
ここでは、情報コンテンツそのものに関しては、情報資源またはリソースと呼ぶ。情報資源(リソース)とは、Web上にまたはローカルファイルとして存在する文書(HTML文書、Wordドキュメント)、画像、映像、オーディオ等のマルチメディアコンテンツ、および、E−mailとして送受信した文書、Java(登録商標)アプレットやスクリプト等の実行可能なプログラム等、ユーザが何かの活動をするときに役に立つ電子的なオブジェクトを指す。
さらに紙のような他の媒体で存在するオブジェクトでも、それを指し示すなんらかの手法が存在すれば、それらのオブジェクトも含む。情報資源(リソース)は、単一のオブジェクトを指すこともあれば、それらの集合を指すこともある。
−状況条件
状況条件は、情報資源(リソース)が利用されるのに適した状況を記述したものである。ここでは、5W1Hをベースにして表現されるユーザや周囲の状態のことを指す。
−状況付情報
状況付情報は、情報資源(リソース)にその情報資源が有効となる状況条件を付加したものであり、以下ではSI(Situated Information)と表記する。なお、situatedの同義語で使われる単語に以下のようなものがある。
−−context−aware
−−adaptive
−−reactive
−−responsive
−−context−sensitive
−−environment−directed
−−リソースターゲット(情報資源(リソース)を受け取って利用する人・物、またはリソースを受け取って利用すると予測される人・物を指す)
次に、状況付情報の記述方法について説明する。状況条件は、情報に付加されるメタデータとして記述される。つまり、状況条件をwho、what、where、when、why、Howの6つの基本語彙によって表現する。この6つの基本語彙をSituation Metadata Element Set(SMES)と呼ぶことにする。
リソースを受け取った人・物がこの基本語彙のそれぞれが指し示す状況条件にあてはまる状況というものがどのような状態であればリソースが有効であるかを、基本語彙にあわせて記述する。例えば、XMLのタグの形式を取れば、タグの要素として記述する(<when>10:00</when>と記述されれば、時間が10時のときに、この状況条件を付加された情報資源は有効になる。)。SMESの基本語彙(基本要素タイプ)とその記述する内容をまとめると次のようになる。
要素タイプ名:who
定義とコメント:リソースが与えられるのに有効な人・物、または人・物の集合をあらわす表現を記述する。統計分類学上の分類:{性別、年齢、人種等}、社会的関係:{役職、職業}、レベル:{初心者(novice)、専門家(expert)}、組織内外:{内部の人(insider)、外部の人(outsider)}等を記述する。
要素タイプ名:what
定義とコメント:リソースが、どの人・物またはタスクを対象として行動している人・物向けかを記述する。車を運転している人向けなら、車がこの項目にあてはまる。ある特定の人と話している人向けなら、その特定の人がこの項目にあてはまる。特定のタスクを行っている人・物向けならば、そのタスクがこの項目にあてはまる。また、リソースを受け取って利用する人(リソースターゲット)が注視している対象も記述できる。
要素タイプ名:where
定義とコメント:リソースが与えられるのに有効な空間的、物理的な状況を記述する。シーンの記述も含む。最も単純な空間的な状況の記述は位置表現である。
要素タイプ名:when
定義とコメント:リソースが与えられるのに有効な時間や期間を記述する。
要素タイプ名:why
定義とコメント:リソースが、どのような目的、動機付け、情動で行動している人・物を対象にするかを記述する。
要素タイプ名:how
定義とコメント:リソースが、どのような手段を使っている人・物を対象にするかを記述する。この項目は目的を達成するための方法論に関する。マニュアルで操作するのか、コンピュータで操作しようとしているのか等を記述する。現在使用中のデバイスの能力(画面の大きさ、通信の速度等)も記述可能である。この場合、CC/PP(Comosite Capabilites/Preference Profiles<URL:http://www.w3.org/Mobile/CCPP/>)の値へのリンクのみでもよい。
さらに、より厳密なメタデータ記述のために、基本要素タイプの意味を精密化する修飾子(Situation Qualifier)を定義する。修飾子には、要素タイプの精密化(Element Refinement)のためのものと、単位や記述ルール(スキーム)の明確化(Element Encoding Scheme)のためのものとがある。精密化のための修飾子およびその記述ルールの一部を例示すると、次のようになる。
要素タイプ名:who
whoの修飾子:demographics
意味と役割および記述ルール:統計分類学上の分類{性別、年齢、人種等}を記述する。
whoの修飾子:social−rank
意味と役割および記述ルール:社会的関係{役職、職業}を記述する。会社員、自営業、コック、学生、先生、部長、課長等。
whoの修飾子:experience−level
意味と役割および記述ルール:レベル{初心者、専門家}を記述する。
whoの修飾子:affiliation
意味と役割および記述ルール:組織名、または組織内外{内部の人、外部の人}を記述する。
要素タイプ名:what
whatの修飾子:object
意味と役割および記述ルール:行動の対象となっている物を記述する。※a
whatの修飾子:person
意味と役割および記述ルール:行動の対象となっている人を記述する。※a
whatの修飾子:task
意味と役割および記述ルール:行動の対象となっているタスクを記述する。※a
whatの修飾子:attention
意味と役割および記述ルール:リソースターゲット(SIを受け取って利用する人)が注視している対象(オブジェクト)を記述する。
要素タイプ名:where
whereの修飾子:name
意味と役割および記述ルール:場所の名前を記述する。NVML(登録商標)基準。
whereの修飾子:latitude
意味と役割および記述ルール:緯度を記述する。NVML(登録商標)基準。※b
whereの修飾子:longitude
意味と役割および記述ルール:経度を記述する。NVML(登録商標)基準。※b
whereの修飾子:address
意味と役割および記述ルール:住所を記述する。NVML(登録商標)基準。
whereの修飾子:range
意味と役割および記述ルール:範囲を記述する。単位としては、例えば、m(メートル)が用いられる。
whereの修飾子:physical−surroundings
意味と役割および記述ルール:周りにあるビルや壁等物理的に存在する周囲の物体を記述する。
whereの修飾子:surrounding−condition
意味と役割および記述ルール:温度、湿度、におい、ノイズレベル等の物理的な周囲の状況を記述する。
要素タイプ名:when
whenの修飾子:instance
意味と役割および記述ルール:一点の時間で記述する。国際標準ISO8601の表記法(例えば、非特許文献13)を参照。
M.Kuhn,"A Summary of the International Standard Date and Time Notation,"<URL:http://www.cl.cam.ac.uk/▲〜▼mgk25/iso−time.html>.
意味と役割および記述ルール:有効な日付、曜日、時間帯等を記述する。国際標準ISO8601およびvCalendar(例えば、非特許文献14)の仕様を参照。
vCalendar,"The Electronic Calendaring and Scheduling Exchange Format Version 1.0,"A versit Consortium Specification,September 18,1996.
意味と役割および記述ルール:有効期限を記述する。ここで記述された日時を過ぎたらリソースの内容は無効になる。
要素タイプ名:why
whyの修飾子:objective
意味と役割および記述ルール:行動の目的を記述する。※a
whyの修飾子:motivation
意味と役割および記述ルール:行動の動機付けを記述する。※a
whyの修飾子:emotion
意味と役割および記述ルール:情動を記述する。※c
要素タイプ名:how
howの修飾子:means
意味と役割および記述ルール:行動の実現方法を記述する。※a
howの修飾子:device
意味と役割および記述ルール:デバイスの能力(画面の大きさ、解像度、通信の速度等)を記述する。CC/PPの値へのリンクのみでもよい。
上記精密化のための修飾子の例において、※aで示された文中の「行動」とは、このメタデータで関連づけられたリソースを利用するであろう動作主体が行う行為を示す。リソースを利用する人・物は、現在行っている行動に関する情報が欲しい場合は、現在の行動に関する状況を入力し、これから行う予定である行動に関する情報が欲しい場合は、その将来の行動に関する状況を入力する。そして、入力された状況と状況条件のメタデータ(状況メタデータ)が一致すれば、そのメタデータに関連付けられたリソースが動作主体に提供される。
また、※bで示された緯度および経度は必ず対で記述する必要がある。※cで示された文中の「情動」を検出するセンサに関する記事は、例えば、非特許文献15および16に記載されている。
R.W.Picard,"Affective Computing,"MIT Press,Cambridge,1997. W.Ark,D.C.Dryer,and D.J.Lu,"The Emotion Mouse,"Proceedings of the HCI International’99 Conference,Munich,Germany,August 24−26,1999.
・when要素の修飾子:国際標準ISO8601
・where要素の修飾子:NVML(登録商標)仕様,GML(Geography Markup Language)仕様
・how要素の修飾子:CC/PP仕様
状況付情報の具体的な表記法は、情報資源に状況メタデータを付加するか、または状況メタデータとのリンクをはることで実現される。具体的な実現方法はいくつか考えられるが、ここでは、HTMLやRDF(Resource Description Framework)におけるメタ情報としての付加の仕方として、以下の(1)−(4)の方法を示すことにする。
(1)HTMLへの状況メタデータの埋め込み
SMESをHTML文書に埋め込んでメタデータを記述する方法を示す。SMESの個々の語棄は、HTML4.0(例えば、非特許文献8参照)のmeta要素を用いて示す。name属性に、Situationの語彙をS.という接頭辞付きで記述し、その値をcontent属性で記述する。例えば、レストラン情報の書いてあるHTML文書に、その情報を受け取ると便利な場所と時間のメタ情報をこの方法で記述すると、以下のようになる。
合わせて、このS.という接頭辞がSituationの語彙を意味することを示すために、HTML4.0のlink要素で次のようにしてSMESの名前空間に結びつける。例えば、以下のように記述することになる。
HTML文書では、要素タイプの精密化の修飾子を、meta要素のname属性に記述されるSMESタイプ名の接尾辞として記述し、スキームを特定するための修飾子は、scheme属性として記述する。例えば、以下のように記述される。
(2)RDFによる状況メタデータの記述
メタデータの語彙は、RDFのプロパティとしても表現できる。RDFの場合は、SMESの名前空間をs:等の適当な接頭辞に結びつける宣言を行った上で、プロパティ名としてSMESの要素名を用いる。(1)のHTMLの場合と同じ例をRDFのXML構文で表現すると次のようになる。
RDFでは、精密化の修飾子を基本要素と同様にプロパティを示す要素として直接記述する。基本要素タイプとの関係はsubPropertyOfとしてRDFスキーマで定義する。例えば、以下のように記述される。
(3)外部RDFメタデータをHTML文書にリンクする
RDFで記述したメタデータは、直接文書に埋め込まずに、外部ファイル等に保存してHTML文書やXML文書にリンクすることも可能である。記述例は以下のようになる。
この場合、rel=″meta″というリンクタイプが使えるようにするために、以下のように宣言しておく必要がある。
(4)XMLによる表現
特定の仕様に依存しない一般的なXMLの枠組みで表現する場合、以下の例のようになる。
次に、SIの作成、配信、提示、およびメンテナンスを行う情報システムの構成と動作について説明する。図1は、本実施形態の情報システムの原理構成図である。図1の情報システムは、情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、SI収集部40、状況変化検出部50、状況マッチング部60、SI提示部70、フィードバック部80、センサ90、状況変化予測部100、SI登録部150、およびSI記憶部200を、モジュールとして備える。
情報閲覧状況モニタ部10は、ユーザ310がどの情報資源を閲覧しているかを観測し、ある情報資源を閲覧していると推定した場合、その旨を他のモジュールに伝達する。閲覧状況の観測・推定方法としては、以下のようなものがある。
−情報資源のリクエスト情報を利用する。例えば、HTTPプロトコルのリクエスト情報があったら、その情報資源の識別情報を出力する。識別情報としては、例えば、URI(Uniform Resource Identifier)が用いられる。その他にも、リクエスト方法は、メニューの選択、音声による要求、コマンドの送付、ボタンの押下等を含む。
−情報資源の開閉情報(ファイルを開いたかどうか)を利用する。ユーザ310が情報資源を開いたことを認識したら、そのファイルの識別情報を出力する。
−ユーザ310がページを開いている時間がある一定時間以上だった場合、その情報資源を見たと推測する。
−ユーザ310がアクティブなウィンドウ(一番前面にあるウィンドウ)を開いている時間がある一定時間以上だった場合、その情報資源を見たと推測する。
−Webの閲覧ログから解析する。
−ユーザ310の視線がどこを注視しているかをカメラにより観測する。ある一定時間以上注視した対象が情報資源である場合、その情報資源を見たと推定する。
−音楽や特定のソフトウェアが情報資源である場合は、その起動時や起動している状態を認識する。
情報閲覧状況モニタ部10の仕様は、以下の通りである。
状態:常駐
入力(トリガ入力):なし
出力:−情報閲覧確認通知
−情報資源のURI(もしくはそれに準ずるID)
or 情報資源のXMLデータ
例1:
現在状況把握部20は、センサ90等を利用して、実世界320からユーザ310の現在の状況を検出し、把握する。個々の状況の認識方法は以下の通りである。
who:
−サービスへの事前登録
−カメラによる顔画像認識
−音声認識(Speech Recognition)による話者認識
−バイオメトリックス(虹彩や指紋)
−ソフトウェアやハードウェアの利用状況によるレベル判定
−P3P(Platform for Privacy Preferences)を利用した個人情報の取得
<URL:http://www.w3.org/P3P/>
what:
−操作中のソフトウェアやハードウェアの認識(どの動作モードで動いているか)
−操作中の対象タスクの認識
−画像処理
−利用しているソフトウェア、閲覧中の情報資源等からタスク分析
where:
−3角測量(Triangulation)。到達時間差、方向、位相等の利用。GPS(Global Positioning System),D(Differential)−GPS,RTK(real time kinematic)−GPS,Snaptrack(登録商標),NNSS(Navy Navigation Satellite System),Loran(long range navigation),VOR(VHF omnidirectional radio range),NDB(non−directional radio beacon),Radar(radio detecting and ranging),SLA(side looking airbone radar)
−近接測量(Proximity)。携帯電話のセルID,ビーコン(ABS(Active Badge System),Active Bats,Cricket),タッチセンサ,IR(infrared ray)センサ
−情景分析(Scene analysis)→画像分析,マイクロフォンアレイ
−その他
−−加速度センサ+積分器
−−磁気センサ
−−床に圧力センサを敷き詰める。
−−ドアセンサ(Door Sensor)。入り口で虹彩や指紋等のバイオメトリックスやIDカードで識別情報を入力する。→ある閉空間にユーザ310がいるかいないかを特定できる。
−−固定されているものをユーザ310が利用する→例えば、固定されているコンピュータにユーザ310がタイプしてログインすれば、ユーザ310はそこにいることがわかる。
when:
−時計,GPS,インターネット
why:
−事前入力
−発汗等の検出による感情認識
−顔画像の表情分析
how:
−操作中のソフトウェアやハードウェアの利用方法の認識
−CC/PPによる使用しているハードウェア機器に関する情報の取得
現在状況把握部20は、センサ90から得た情報を上述した5W1Hの状況表現に変換する。センサ90から十分な情報を取得することが不可能な場合は、後述する図4のスケジュール管理部110が、ユーザ310の入力したスケジュールと一部のキー(時間や場所)を利用してマッチングを行い、what、why、how等の情報を補完する。また、ユーザ310が入力インタフェースを利用して、現在の状況を直接入力してもよい。
例2:
ユービキタスコンピューティング環境では、環境に埋め込まれたコンピュータが自分の位置や状況を把握して、その情報を発信することができる。例えば、駅の壁や床に埋め込まれたコンピュータが、そこがAA駅であるという情報(以下のような情報)を発信する。
このユービキタスコンピュータからの情報を取得することで、現在状況を取得する。つまり、センサがなくても、ユービキタスコンピュータとの通信手段さえあればよい。
現在状況把握部20の仕様は、以下の通りである。
状態:常駐、またはリクエストがあったときに起動
入力:SI作成部30からの要求
出力:−5W1Hの状況表現、またはそれを示すURI
SI作成部30は、SIを作成する。SIは、上述した状況付情報の記述方法に従って、直にテキストにて記述したり、ツールを利用したりすることにより、マニュアルで作成される。しかし、人手に頼ることなく、以下のようにして自動的に作成することも可能である。
情報閲覧状況モニタ部10でユーザ310がある情報資源を見ていることが認識されれば、SI作成部30は、現在状況把握部20にリクエストを出して現在状況を受けとる。現在状況把握部20が常駐の場合は、リクエストを出さずに定期的に現在状況把握部20をチェックして、現在状況を受け取ることができる。そして、受け取った状況と情報資源とを結びつけ、状況付情報の記述方法に従ってSIを作成する。
複数のSIからより洗練されたSIを作成する方法としては、1つのリソースにたくさんの状況条件をつけていく、いろいろな状況でそのリソースを引き出せるようにする等、複数のSIを統合するいくつかの形態がある。1人のユーザから集めた場合には個人に特化したSIの集合ができあがるが、複数のユーザからSIを集めて統合した方が事例が多くなり、一般的なSIが作成される可能性が高い。
このようにして作成されたSI(またはSIの集合)は、SI登録部150を通じて、SI記憶部200であるWeb上の記憶デバイスやローカルディスク上に保存される。
SI作成部30の仕様は、以下の通りである。
状態:情報閲覧状況モニタ部10からの情報待ち
入力:情報閲覧状況モニタ部10からの情報閲覧確認通知
出力:SI
なお、特許文献1に記載された技術をSI作成部30に適用することもできる。
SI収集部40は、Web上に存在するコンテンツや、ローカルなデータベースやファイルシステム上に存在するコンテンツのSI(コンテンツそのものを含むSIと、コンテンツへのリンク情報を有する状況メタデータを含む)を収集し、状況マッチング部60の指令に従って該当するSIを送付する。
SIの収集は、通常のWebページと同様にロボット型サーチエンジン、もしくは人手により分類されるディレクトリサービスにより行われ、収集されたSIが整理される。
SI収集部40の実現方法としては、大きく分けて次の2通りがある。
(1)Webの検索サイトのように一般向けのポータルサイトとしてのSI収集部
(2)個人に特化したエージェントとしてのSI収集部
(1)の場合、あらゆる状況のSIを集めるか、または一般的によく起こる状況のSIを中心に集めることになる。この場合、状況の事例が少ないSIをフィルタリングにより除去することで、広く使われる可能性の高いSIを集めることが可能になる。
(2)の場合、状況変化予測部100とも連携して、その個人に起こり得る状況に関するSIだけを収集すればよいことになる。つまり、状況の変化が大きい人ほど多くのSIを集めておく必要がある。
よりリアルタイムなSIを必要とする場合は、頻繁にSIを収集する必要があるが、通常、ある情報資源が必要とされる状況はそれほど変化することはないので、Webページを巡回するロボットエンジンと同様、定期的に収集すればよい。また、天気予報のように情報が発表される時間が既知のものはそのタイミングで収集するのが望ましい。
以後、各モジュール間でSIをやりとりする場合には、SIのURIのみをやりとりしてもよく、実態(XML文書)そのものをやりとりしてもよい。URIのやりとりに関しては、SI自体のURI(例えば、uri://www.foo.com/some.si)をやりとりする方法と、SIの情報資源の部分のみをURIのままにしておく方法とがある。情報資源の部分のみをURIで記述すると、SIは、例えば、以下のように記述される。
SIの状況条件の部分は、状況を比較する必要性が生じた場合に、URIを通じて実際のデータを取得して処理すればよい。また、情報資源の部分は、情報資源を提示する必要が生じた場合に、URIを通じて実際のデータを取得して処理すればよい。
URIでやりとりするか、実態でやりとりするかは、ローカルディスクの容量、ネットワークの接続状況、アクセススピード、各モジュールの処理速度等の仕様によって適切に設定される。SI収集部40の仕様は、以下の通りである。
状態:適切なタイミングでWebを巡回
入力:Webやローカルディスク上のSIコンテンツ
出力:集めたSIや該当するSI
SIを収集・配信する場合は、SI1つずつについて行うのではなく、まとめてパックされた複数のSIを収集・配信することも可能である(例えば、特許文献4参照)。
状況変化検出部50の仕様は、以下の通りである。
状態:常駐
入力:各種センサ情報
出力:状況変化ありの通知
状況マッチング部60は、与えられた2つの状況のマッチング処理を行う。図2は、最初にシステムを起動したときに行われる状況マッチング処理のフローチャートである。状況マッチング部60は、現在状況把握部20から得られた現在の状況と、SI収集部40で集められたすべてのSIの状況条件とを比較し、条件が一致するものすべてを取り出す(ステップS11)。ただし、完全に一致することはまれなので、ある一定の類似度の範囲内であれば一致したものとみなす。このような一致のことを、適合と呼ぶことにする。
以後、状況マッチング部60は、状況条件の変化した項目のみについて適合チェックを行えばよい。つまり、状況のうち場所だけが変わったら、場所の項目だけ新たにチェックし、現在の場所がSIの場所に適合するか否かを判定すればよい。
図3は、状況変化検出部50より状況変化ありの通知を受け取ったときに行われる状況マッチング処理のフローチャートである。状況マッチング部60は、まず、それまで適合していたSIのうち、今回通知された状況の変化により適合しなくなるものがあるか否かを判定する(ステップS21)。
次に、今まで適合しなかったSIのうち、変化があった状況の項目に関する記述があるものを取り出し(ステップS22)、取り出した各SIの項目のうち、変化した状況に対応する項目が現在の状況に適合するか否かを判定する(ステップS23)。
このように変化のあった状況条件のみ適合チェックを行うことで、毎回すべての項目について適合チェックを行うよりも、計算コストを抑えることができる。
基本的には、SIに記述されたすべての状況条件(who,what,where,when,why,how)の各々が現在の状況に適合した場合のみ、状況条件と現在の状況が全体として適合したものとみなす。ただし、SIに記述されていない条件については、現在の状況がどのような状況であっても適合するものとする。例えば、時間の条件がないSIは、どの時間でも適合する。
一方、SIに条件の記述があっても、対応する現在の状況がセンサ90等から認識できない場合は、そのSIは現在の状況と適合していないものとみなす。
個々の状況のマッチングは、同じ構造のXML表現を利用しているので、そのタグの中身を比較することになる。それぞれの状況マッチング手法は以下の通りである。
タグの中身のマッチングは、表記法を仕様で規定しておけば、単なる文字列マッチングになる。数値の場合は、SIの条件の方に範囲を記述しておき、実際の状況がその範囲内なら満たしたものとみなす。例えば、場所を表す場合、ある位置を中心とした範囲をSIに記述しておき、現在状況で得られた緯度・経度が指す位置がその範囲に入っているか否かを判定する。
また、SIに記述された自然言語を数値に変換できる簡単なデータベースを用意しておく。例えば、SIの時間の条件の中に“morning”のような文字列が記述されている場合、状況マッチング部60は、以下のようなデータリストを使って文字列を数値に変換し、得られた数値を用いて適合チェックを行う。
さらに、SIが人手で作成された場合、数値に変換できない自然言語で状況条件が記述される場合がある。この場合、自然言語用の辞書等を利用して、状況条件の文字列と実際の状況を認識した結果を表現する文字列とのマッチングを行う。対象となる項目がタグによりある程度はっきり指定されているので、通常の自然言語処理に比べて、適合するかどうかの判定が容易である。
上述した適合チェックでは、適合するか否かの2値による判定方法を採用しているが、適合するか否かの度合い(適合度)を用いて、各条件の適合度の合計がある一定値α以上の場合に適合するとみなすことも可能である。who、what、where、when、why、およびhowの適合度をそれぞれFwho、Fwhat、Fwh ere、Fwhen、Fwhy、およびFhowとすると、この適合条件は次のように書くことができる。
このとき、αを適当に調整することで、適合するSIの数を調整できる。最初のαの値で適合するSIが何も見つからなければ、αを徐々に小さくしていき、現在の状況に一番近い状況のSIを見つけることができる。すでにいくつかSIが見つかっていても、さらに条件を広げればどのような情報があるかを知りたいときにも、このαを小さくしていけばよい。
さらに、以下に示すように、それぞれの適合度に重みWを掛けて、どの条件の適合を重要視するかを加味した判定を行うことも可能である。もちろん、より詳細に修飾子ごとにこれらの設定を行ってもよい。
状況マッチング部60の仕様は、以下の通りである。
状態:状況変化検出部50が状況の変化を検出した場合、もしくは状況変化予測部100が推定する状況の変化が予測される時間(処理時間を考慮して少し早め)に起動
入力:状況およびSI、SIの集合
出力:マッチしたSIやマッチしたSIの数
SI提示部70は、状況マッチング部60が出力するSIをユーザ310に提示する。ただし、複数のSIが現在の状況にマッチした場合、それらのSIをどのように提示するかを選択する必要がある。この場合の提示方法については、図14を参照しながら後述することにする。SI提示部70の仕様は、以下の通りである。
状態:現在提示中の情報資源の管理。状況マッチング部60が現在の状況に合うSIを新たに検出した場合に起動。
入力:SIもしくはSIの情報資源部分、またはURI
出力:ディスプレイやオーディオへの出力データ
フィードバック部80は、SI提示部70が提示した情報の内容や提示方法に対するユーザ310の反応を検出し、各モジュールにフィードバックする。ユーザの反応としては、直接的な反応(情報を見るための操作を行う、情報提示後それが役に立ったかどうかの簡単なアンケートに答える等)と間接的な反応(その情報を見てその情報に対応するなんらかの行動をしたかどうか、表情の変化等)の2通りが考えられる。
フィードバック部80は、検出された反応が肯定的なものであれば、その情報資源は付加された状況に合っていると判定し、その情報資源をそのまま流通させる。逆に、否定的なものであれば、その情報資源は付加された状況に合っていないと判定し、情報資源から状況条件を切り取る。この場合、SI作成部30がより適切な状況条件を新たに付加するまで、その情報資源は流通しないことになる。
ユーザの反応のフィードバックは、ユーザごとに行う場合と、複数のユーザの反応をフィードバックする場合とがある。
前者の場合は、否定的な反応がフィードバックされたときに、個人用に蓄積されたSIコンテンツから状況条件を削除するか、もしくは、SI収集部40を有するSI収集サーバにおいて、対応する情報資源に否定された状況が付加されないように処理を行う。
後者の場合は、否定的な反応がフィードバックされたときに、オリジナルのSIコンテンツから状況条件を削除するか、もしくは、複数のユーザが共通に利用しているSI収集サーバにおいて、対応する情報資源に否定された状況が付加されないように処理を行う(オリジナルのSI集合から同じSIコンテンツを取得した場合、その状況条件部分は削除される。)。
このように、ユーザの反応をフィードバックすることで、提示される情報を調整することが可能となる。フィードバック部80の仕様は、以下の通りである。
状態:情報資源を出力する際にデバイスの表示能力等に適合させる必要があるときに起動
入力:ユーザからの肯定または否定の反応
出力:SI修正命令
ユーザの肯定的な反応が得られたときにそのSIの利用度をより高めるために、コントロールパラメータの1つとして実用度(practicality)パラメータをSIに付加しておく。そして、フィードバック部80は、SIが実際に利用され、肯定的な反応が得られたときに、実用度パラメータの値をインクリメントする。実用度パラメータの記述例は、以下の通りである。
実用度パラメータの利用方法としては、状況マッチング部60が複数のSIを出力した場合に、SI提示部70が実用度パラメータの値が大きなもの(実用度が高いもの)を優先して提示する等の方法が考えられる。
また、否定的な反応の場合は、現在の状況とは別の要因による否定も考えられ、複数人の場合は反応に個人差もあるので、一度否定的な反応があっただけで状況条件を削除しないほうがいい場合がある。そこで、フィードバック部80は、否定的な反応を受け取ったとき、実用度パラメータの値をデクリメントし、それがある一定値(例えば、−10)以下になったときに、状況条件を削除するといった利用方法もある。
状況変化予測部100は、ユーザの行動モデルを管理し、図4に示すように、スケジュール管理部110、ルーチンワーク検出部120、および予測情報収集部130からの入力をもとに、ユーザ310およびその周囲の状況の変化を予測する。図4のスケジュール管理部110、ルーチンワーク検出部120、および予測情報収集部130は、図1の情報システムに含まれる。
状況変化予測部100は、ある一定時間後(例えば、15分後)にユーザ310がどのような状況になり得るかを予測して、予測結果を状況マッチング部60に送り、状況マッチング部60は、その予測状況に適合するSIを見つけ出し、ユーザ310に提示する。
ある特定の状況において必要な情報は、その状況になる前に事前に知っていると便利な場合があるので、そのような場合に状況変化予測部100が状況変化検出部50の代わりに利用される。
状況変化予測部100は、例えば、スケジュール管理部110およびルーチンワーク検出部120から送られてくるユーザ310の時間ごとの場所移動情報から以下のような予測状況データを作成し、状況マッチング部60に送る。
状況変化予測部100の仕様は、以下の通りである。
状態:常駐
入力:ルーチンワークデータやスケジュール
出力:予測状況を表す5W1Hの状況表現
スケジュール管理部110は、Outlook(登録商標)等の通常のスケジュール管理ソフトウェアや、スケジュールスクリプト(例えば、特許文献5参照)により、ユーザにスケジュールデータを入力してもらい、そのデータを定期的に(もしくはスケジュール入力があったときに)状況変化予測部100に送信する。
状態:常駐、もしくはユーザが起動
入力:スケジュールデータ
出力:スケジュール情報
スケジュール情報を表す5W1Hの状況表現の例は以下の通りである。
また、個人ユーザのスケジュールだけでなく、グループや組織のスケジュールやユーザの興味のあるイベントスケジュール等も融合することで、ユーザのスケジュールに直接書かれていない、ユーザの予測スケジュールを推定できる。
ルーチンワーク検出部120は、ユーザの行動を監視し、毎日の行動パターンから、周期パターンを導き出し、それをルーチンワークとして検出する。例えば、毎朝9時に出勤していれば、スケジュールに記載されていなくても、その人は毎日9時にオフィスにいるというルーチンワークを検出できる。ルーチンワークを表す5W1Hの状況表現の例は以下の通りである。
ルーチンワーク検出部120の仕様は、以下の通りである。
状態:常駐
入力:行動パターン
出力:ルーチンワークを表す5W1Hの状況表現
なお、特許文献1に記載された技術をルーチンワーク検出部120に適用することもできる。
予測情報収集部130は、天気予報や道路混雑予想等、様々な機関が発表する各種の予測情報を収集して、状況変化予測部100に送る。予測情報を表す5W1Hの状況表現の例は以下の通りである。
ところで、SI収集部40がまだ十分にSIを収集できていない段階では、これから起こり得るユーザ310の状況に合わせてSIを収集していく必要がある。この場合、SI収集部40は、状況変化予測部100による予測結果をもとに、それに対応する状況条件を持つSIを集中的に探索する。これにより、予測された状況が起こったときに、素早く情報資源を提示することが可能となる。
SI登録部150は、SI作成部30が作成したSIをSI記憶部200に登録する。SI記憶部200は、Web上(Webサーバが立ち上がっているディレクトリ)の記憶デバイスやローカルハードディスク等のあらゆる記憶デバイスに対応し、SIの情報を記憶する。SI記憶部200が複数の記憶デバイスからなる場合、それらのデバイスは、利用するときに通信ネットワークでつながれてアクセスできるようになっている。
SI記憶部200は、複数のSIの状況条件を互いに関連づけて格納することもできる。この場合、2つの状況条件の間にリンクを張ることで、これらの状況条件を関連づけることができる。現在の状況に適合するSIの状況条件が別のSIの状況条件に関連づけられている場合、SI収集部40は、関連づけられた別のSIをSI記憶部200から収集し、提示SI提示部70は、適合したSIを提示するとき同時に別のSIも提示する。
例えば、結婚式と葬式は互いに異なるイベントであり、別々の状況条件により表されるが、それらの情報は冠婚葬祭のマナーとして共通して利用できる場合がある。また、結婚式と新婚旅行のように、連続して起こる可能性の高い複数のイベントが、別々の状況条件により表される場合もある。このように、似たような複数の情報資源に対してそれぞれ異なる状況条件が付加されている場合に、これらの状況条件を関連づけておくと便利である。
例えば、XLink(XML Linking Language<URL:http://www.w3.org/TR/xlink/>)を用いて、プラットフォームにいる状況から電車に乗っている状況へのリンクを記述すると、以下のようになる。
以上説明した情報システムによれば、既存の情報の有効活用が可能となり、情報獲得が容易になる。また、特別なルールシステムを設けなくても、一般的な状況条件の情報を現在の状況に合わせて適切に提示することができる。したがって、Web上等に散在する情報を、状況に応じて有効にユーザに提示することが可能となる。
さらに、情報作成者は5W1Hの状況表現を用いてSIを容易に作成することができ、ユーザは自分の状況に合った情報を容易に取り出すことができるので、情報利用者の利便性と情報作成者の容易性が同時に確保される。
ところで、状況条件をつけただけでSIをそのままWeb上やデータベースにおいておくと、その状況に合ってなくても内容を見ることができてしまう。したがって、SIを条件に合う人(物)以外に見せたくない場合は、不都合である。そこで、以下のようなセキュリティ機能を導入する。
SI登録部150に暗号化モジュールを設け、SIを登録するときに情報資源部分を秘密鍵で暗号化するとともに、公開鍵をSI記憶部200に提供して管理を委託する。この公開鍵の提供時も、当然、2者間暗号化通信モードにて通信を行う。SI記憶部200は、各SIの公開鍵をセキュアなシステムで管理する。情報資源部分が暗号化されたままのSIは、だれでも取得可能とするが、公開鍵は以下の処理によってのみ提供される。
認証局が状況マッチング部60の認証を行うことで、状況マッチング部60の信頼性を判断する。信頼できる状況マッチング部60から状況が適合したという情報が送られてくると、その状況マッチング部60を持つアプライアンスとSI記憶部200の間で2者間暗号化通信モードにより通信が行われ、SI記憶部200から公開鍵が送信される。状況マッチング部60は、受け取った公開鍵で情報資源部分を復号化して利用する。
認証されていない状況マッチング部60からは、状況が適合していなくても、適合したという偽のマッチング情報が送られてくる可能性がある。そこで、状況が適合したときしかその情報を送らない、信頼できる状況マッチング部60のみに公開鍵を渡すようにしている。
図1に示されたすべてのモジュールを1つの情報処理装置に実装すれば、ローカルな情報システムを構築することができ、これらのモジュールを複数の情報処理装置に分散させて実装し、装置間を通信ネットワークで結べば、ネットワーク上のグローバルな情報システムを構築することができる。特に、複数のWebサーバにモジュールの一部を実装することで、インターネット上のSI提供Webサービスを実現することができる。
図5は、このようなWebサービスシステムの例を示している。図5のWebサーバ330は、SI収集部40、フィードバック部80、SI登録部150、およびSI記憶部200を備え、SI情報の提供およびメンテナンスを行う。この場合、SI収集部40は、SI記憶部200からSIを収集し、インターネットを介して状況マッチング部60に配信する。また、フィードバック部80は、配信されたSIに対するユーザ310の反応を、SI収集部40およびSI記憶部200にフィードバックする。
図6は、状況に合わせてSIを作成するSI作成装置を示している。図6のSI作成装置340は、情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、SI登録部150、およびセンサ90を備える。情報閲覧状況モニタ部10および現在状況把握部20は、SI作成装置340とは別の装置に搭載することも可能である。
図7は、状況に合わせてSIを提示するSI提供装置を示している。図7のSI提供装置350は、SI収集部40、状況変化検出部50、状況マッチング部60、SI提示部70、フィードバック部80、センサ90、および状況変化予測部100を備える。SI提供装置350は、ユーザごとに個別に設けてもよく、複数のユーザが利用する共用装置として設けてもよい。
次に、図8から図11までを参照しながら、図1、5、6、および7のシステムにおける主要モジュール間の関係を説明する。
図8は、SI作成処理に関連するモジュールを示している。SI作成部30は、情報閲覧状況モニタ部10が観測した、ユーザが現在閲覧している情報資源と、現在状況把握部20が検出したユーザの現在の状況とに基づいてSIを作成する。そして、SI登録部150は、SI作成部30が作成したSIをSI記憶部200に登録する。
図9は、第1のSI提供処理に関連するモジュールを示している。状況マッチング部60は、SI収集部40が収集したSIの状況条件と、状況変化検出部50が検出した状況のマッチング処理を行い、その状況に適合する状況条件を有するSIをSI提示部70に渡す。そして、SI提示部70は、受け取ったSIを提示する。
図10は、第2のSI提供処理に関連するモジュールを示している。状況マッチング部60は、SI収集部40が収集したSIの状況条件と、状況変化予測部100が予測した状況のマッチング処理を行い、その状況に適合する状況条件を有するSIをSI提示部70に渡す。そして、SI提示部70は、受け取ったSIを提示する。
図11は、第3のSI提供処理に関連するモジュールを示している。この処理では、図9のSI提供処理によりSIが提示された後、フィードバック部80がユーザの反応をフィードバックする。
次に、図12から図14までを参照しながら、インターネット上で実現されるグローバルな情報システムの構成と動作について説明する。
図12は、第1の情報システムの構成図である。図12の情報システムは、SI作成装置410、420、430、440、450、SI収集・提供装置460、SI提供装置480、SI収集部40、およびSI記憶部200を含む。SI記憶部200は、Web上の様々なサーバ、データベース等の記憶デバイスに対応し、SI作成装置410、420、430、440、450、SI収集・提供装置460、およびSI提供装置480は、ユーザ310の端末装置等の情報処理装置に対応する。
SI作成装置410は、図6のSI作成装置340と同様に、情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、SI登録部150、およびセンサ90を備える。状況変化検出部50は、必要に応じてSI作成装置410に追加される。
SI作成装置420は、SI作成部30およびSI登録部150を備える。この場合、SI作成部30は、ユーザ310からマニュアル入力される状況および情報資源を用いてSIを作成する。
SI作成装置430は、情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、SI登録部150、スケジュール管理部110、および通信部95を備える。この場合、現在状況把握部20は、スケジュール管理部110が管理しているユーザ310のスケジュールと、通信部95がユービキタスコンピュータ490から取得する一部の状況を用いて、5W1Hの状況表現を生成する。
SI作成装置440は、SI作成部30、SI洗練部35、およびSI登録部150を備える。この場合、SI作成部30は、ユーザ310からマニュアル入力される状況および情報資源を用いてSIを作成し、SI洗練部35は、SI作成部30が作成する多数のSIを集め、それらを用いて有効なSI集合を生成する。
このとき、SI洗練部35は、同じ情報資源が閲覧された複数の状況を比較して、どのような状況(同一または類似の状況)で最も多く閲覧されたかを判定し、その状況をその情報資源に対する状況条件として付加してSIを作成する。この場合、参照された複数のSIは、新たに作成されたSIにまとめられる。
図13は、SI洗練部35が行うSI洗練処理の例を示している。この処理では、実際の状況における情報資源リクエストの記録510から、情報資源がリクエストされる各状況の確率520が計算され、その結果に基づいてSI集合530が生成される。この場合、情報資源リクエストの記録510が、処理対象のSI集合としてSI洗練部35に与えられる。
ここでは、まず、状況Aで情報資源1がリクエストされ、その事実が状況−情報資源セットとして記録される。同様にして、状況Bで情報資源2がリクエストされ、状況Cで情報資源1がリクエストされ、状況A’で情報資源3がリクエストされ、状況Xで情報資源nがリクエストされる。このようなリクエストの繰り返しにより、多数の状況−情報資源セットが収集される。
次に、情報資源ごとにそれが利用される状況の確率520が計算される。ここでは、情報資源1が利用されたすべての状況のうち、状況A(またはそれに類似する状況)および状況Cがそれぞれ30%および20%を占めており、情報資源2が利用されたすべての状況のうち、状況BおよびDがそれぞれ50%および10%を占めている。
そして、各情報資源ごとに、最も多く引き出された状況を状況条件として用いて、SIが作成される。例えば、情報資源1の場合は、状況Aで利用されたケースが30%であり一番確率が高かったので、この状況Aが情報資源1の状況条件として付加される。同様に、情報資源2の場合は、状況Bが状況条件として付加される。SI洗練部35の仕様は、以下の通りである。
状態:SI作成部30の内部モジュール。多数の状況条件とリソースが収集可能な場合に利用。
入力:SIの集合
出力:洗練されたSI
非特許文献17には、状況とアクションの組を記録しておき、これから起こる状況に対して適切なアクションを取る方法を学習するエージェントが記載されている。この学習アルゴリズムをSI洗練部35に応用することも可能である。
P.Maes and R.Kozierok,"Learning Interface Agents,"Proceedings of the Eleventh National Conference on Artificial Intelligence’93,Washington,D.C.,pp.459−465,MIT Press,July 1993.
SI作成装置440および450では、ユーザ310が入力した状況および情報資源を用いてSIが作成されるが、SI作成装置410および430のように、自動的に取得された状況および情報資源を用いてSIが作成される場合でも、SI洗練部35を用いて1人または複数のユーザ310のためのSIを生成することができる。
SI収集・提供装置460は、ユーザ310の個人用の装置として設けられ、SI収集部40およびSI提供装置470を備える。SI提供装置470は、現在状況把握部20、状況マッチング部60、SI提示部70、およびセンサ90を備える。この場合、図9の状況変化検出部50に代わって、現在状況把握部20がユーザ310の現在の状況を検出し、対応する状況条件を状況マッチング部60に送る。
SI提供装置480は、ユーザ310の個人用の装置として設けられ、サーバ等の共用装置に搭載された共用のSI収集部40を介して、SI記憶部200に接続される。SI提供装置480は、SI提供装置470と同様の構成を有し、SI収集部40は、収集したSIを複数のSI提供装置480に供給する。
図14は、第2の情報システムの構成図である。図14の情報システムは、SI作成装置410、SI収集・提供装置610、630、650、SI提供装置660、キャッシュ670、680、690、SI収集部40、フィードバック部80、およびSI記憶部200を含む。SI収集・提供装置610、630、650、およびSI提供装置660は、ユーザ310の端末装置等の情報処理装置に対応する。
SI収集・提供装置610は、ユーザ310の個人用の装置として設けられ、SI収集部40、フィードバック部80、およびSI提供装置620を備える。SI提供装置620は、現在状況把握部20、状況マッチング部60、SI提示部70、およびセンサ90を備える。
SI収集・提供装置610には、必要に応じて、キャッシュ690および情報フィルタリング部700が追加され、SI提供装置620には、必要に応じて、状況変化検出部50、情報フィルタリング部700、インタラクションレベル調整部710、提示デバイス適合部720、提示回数制御部730、および情報量・タイミング調整部740が追加される。
キャッシュ690は、SI収集・提供装置460がSI記憶部200から取得したSIを保存する。ユーザ310により一度利用されたSIは、そのSIがオリジナルの場所で更新されていない限りは、キャッシュ690にローカルに保存された内容を利用してアクセスすることが可能である。つまり、よく起こる状況に関してはキャッシュ690を通じてSIにアクセスすることができ、高速なアクセスが可能になる。ただし、一度利用されてもその後長い間起こらなかった状況に関するSIは、キャッシュ690から削除される。
SI提示部70が提示する情報が複数でもそれほど多くない場合は、SI提示部70が提示情報を調整してもよいが、状況マッチング部60においてあまりに多くの情報が適合してしまう場合、事前にある程度情報を選択する必要がある。そこで、SI収集部40またはSI提示部70に対して情報フィルタリング部700を付加し、以下のような情報選別を行う。
−ユーザ310の好み等に応じて情報を選択する(特定のキーワードやメタデータが記述されている場合のみ、そのSIを取得/提示する)。
−信頼できる情報源の情報のみを選択する(情報源に関する情報、認証情報等を利用する)。
インタラクションレベル調整部710は、現在の状況に適合した複数の情報を、ユーザ310とのどのようなインタラクションで見せるかを自動的に調整する。複数の情報を見せるためインタラクションとしては、次に示すようにいくつかのレベルがある。
(1)情報のリスト(例えば、タイトルのリスト)を表示して、ユーザ310に情報を選択させる。
(2)情報をいくつかにしぼってそのリストを表示し、ユーザ310に情報を選択させる。
(3)ユーザ310に最も適していると思う情報を1つ選択して、ユーザ310に提示する。
インタラクションレベル調整部710は、これらのインタラクションのレベルをユーザの操作や反応に応じて調整する。調整方法としては、例えば、特許文献6に記載された技術を利用することができる。
また、情報資源の媒体を選択することもできる。例えば、携帯電話だけしか使えない場面では、情報資源の情報のうち、テキスト部分および音声部分のみを提示するように調整する。
提示デバイス適合部720は、例えば、現在利用可能な提示デバイスの能力に関する情報を受け取り、提示デバイスの能力と提示情報の対応表に従って適切な情報を選択し、その情報をユーザ310に提示する。提示デバイスの能力に関する情報の例は、以下の通りである。
スクリーンサイズ:600×480
解像度:25.4mmあたり600ドット
オーディオ出力:あり
提示デバイスの能力に関する記述の定義および伝達方法等としては、CC/PPの仕様を利用することもできる。提示デバイス適合部720の仕様は、以下の通りである。
状態:情報資源を出力する際にデバイスの表示能力等に適合させる必要があるときに起動
入力:提示デバイスの能力に関する情報
出力:デバイスにカスタマイズされた情報資源
提示回数制御部730は、情報の提示回数を指定する属性に従って実際の提示回数を管理し、その提示回数に応じた制御を行う。これにより、SIの状況条件と現在の状況が適合した回数に応じて、情報の提示方法が制御される。
例えば、提示回数に「1」が指定してあれば、最初に提示条件(状況条件)に適合したときは情報を提示するが、2回目以降に提示条件に適合した場合はその情報を提示しない。また、提示回数に「any−time」が指定してあれば、提示条件に適合したときはいつでも情報を提示する。提示回数は、例えば、以下に示すように、SIのコントロールパラメータの1つ(times)として設定される。
このようなSIがあった場合、提示回数制御部730は、最初の3回までは、組織内部の人がコピー機の前に来たら暗証番号“44367”を提示するが、それ以降は組織内部の人がコピー機の前に来ても暗証番号を提示しないという制御を行う。
情報量・タイミング調整部740は、ユーザ310が閲覧可能な情報量や現在行われているタスクに応じて、情報量および提示タイミングを調整して情報を提示する。調整方法としては、例えば、特許文献7に記載された技術を利用することができる。
SI収集・提供装置650は、上述したSI収集・提供装置610または630に対応する。
SI提供装置660は、ユーザ310の個人用の装置として設けられ、サーバ等の共用装置に搭載されたSI収集部40を介して、SI記憶部200に接続される。SI提供装置660は、SI提供装置620と同様の構成を有し、SI収集部40は、収集したSIを複数のSI提供装置660に供給する。また、フィードバック部80は、複数のユーザ310の反応をSI収集部40およびSI記憶部200にフィードバックする。
SI提供装置660とSI収集部40の間には、必要に応じて、キャッシュ670を備えるサーバが追加され、SI収集部40とSI記憶部200の間には、必要に応じて、キャッシュ680を備えるサーバが追加される。
このように、キャッシュサーバを複数の階層で設けることにより、似たような状況で似たような情報を利用する複数のユーザ310のコミュニティにおいて、SIへのアクセスを高速化することが可能となる。
次に、図15から図25までを参照しながら、図12および14に示した情報システムにおける処理の流れについて説明する。
図15は、処理全体の概要を示すフローチャートである。情報システムは、まず、SIを作成し(ステップS31)、それをSI記憶部200に登録する(ステップS32)。次に、SIを収集し(ステップS33)、それをユーザ310に提示し(ステップS34)、ユーザの反応を検出し(ステップS35)、それに応じてSIを修正する(ステップS36)。
図16は、図12のSI作成装置410が行うSI作成処理のフローチャートである。情報閲覧状況モニタ部10がユーザの情報閲覧を確認すると(ステップS41)、現在状況把握部20(または状況変化検出部50)は、センサ90から現在の状況を取得し、SI作成部30は、取得された状況と閲覧されている情報資源の組からSIを作成する。そして、SI登録部150は、作成されたSIをSI記憶部200に登録する(ステップS44)。
図17は、図12のSI作成装置430が行うSI作成処理のフローチャートである。図17のステップS51、S53、およびS54の処理は、図16のステップS41、S43、およびS44の処理と同様である。ステップS52において、現在状況把握部20は、通信部95から現在の状況を取得し、SI作成部30に送る。
図18は、SI作成装置430が行うもう1つのSI作成処理のフローチャートである。図18のステップS61、S63、およびS64の処理は、図16のステップS41、S43、およびS44の処理と同様である。ステップS62において、現在状況把握部20は、スケジュール管理部110が管理しているスケジュールから現在の状況を推測し、SI作成部30に送る。
図19は、図12のSI作成装置420が行うSI作成処理のフローチャートである。図19のステップS72の処理は、図16のステップS44の処理と同様である。ステップS71において、SI作成部30は、ユーザ310がGUI(graphical user interface)を通じて入力する現在の状況と情報資源を用いて、SIを作成する。
図20は、図12のSI作成装置430にSI洗練部35が追加された場合のSI作成処理のフローチャートである。図20のステップS81〜S83およびS85の処理は、図17のステップS51〜S53およびS54の処理と同様である。ステップS81〜S83の処理を繰り返すことで、複数のSIが作成される。そして、ステップS84において、SI洗練部35は、作成されたSIから洗練されたSI集合を作成し、SI登録部150に送る。
図21は、情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、および通信部95を備えるSI作成装置がN個設けられた場合のSI作成処理のフローチャートである。この場合、これらのSI作成装置は、サーバ等の共用装置に搭載されたSI洗練部35およびSI登録部150を介して、SI記憶部200に接続される。
図21のステップS91〜S93の処理は、図20のステップS81〜S83の処理と同様であり、N人のユーザのそれぞれに対して行われる。そして、共用のSI洗練部35は、複数のSI作成装置から集められたSIから洗練されたSI集合を作成し(ステップS94)、共用のSI登録部150は、作成されたSI集合をSI記憶部200に登録する(ステップS95)。
図22は、図14のSI収集・提供装置610が行うSI収集・提供処理のフローチャートである。まず、SI収集部40は、SI記憶部200からSIを収集し(ステップS101)、状況変化検出部50は、センサ90から現在の状況を取得する(ステップS102)。状況変化検出部50が状況変化を検出すると、状況マッチング部60は、マッチング処理を行って、現在の状況に適合するSIをSI提示部70に送る。
次に、情報フィルタリング部700は、情報フィルタリングを行い(ステップS104)、インタラクションレベル調整部710は、インタラクションレベルを調整し(ステップS105)、提示回数制御部730は、指定された提示回数に応じた制御を行う(ステップS106)。また、提示デバイス適合部720は、提示デバイスの能力に応じて情報を選択し(ステップS107)、情報量・タイミング調整部740は、情報量および提示タイミングを調整する(ステップS108)。そして、SI提示部70は、調整された情報をユーザ310に提示する(ステップS109)。
ステップS104〜S108の処理の順序は、自由に入れ替えることが可能である。
図23は、SI収集・提供装置610が行うSIメンテナンス処理のフローチャートである。SI提示部70が情報をユーザ310に提示すると、フィードバック部80は、ユーザ310の反応を検出する(ステップS111)。そして、反応が肯定的であれば、提示されたSIをそのまま維持し(ステップS113)、反応が否定的であれば、提示されたSIの状況条件を削除する(ステップS114)。
図24は、SI収集・提供装置610が行うもう1つのSIメンテナンス処理のフローチャートである。この処理では、上述した実用度パラメータが用いられる。図24のステップS121およびS122の処理は、図23のステップS111およびS112の処理と同様である。
フィードバック部80は、ユーザの反応が肯定的であれば、SIの実用度パラメータをインクリメントし、反応が否定的であれば、それをデクリメントする(ステップS123)。次に、フィードバック部80は、実用度パラメータの値を一定値(例えば、−10)と比較し(ステップS124)、それが一定値より大きければ、SI収集・提供装置610は、ステップS121以降の処理を繰り返す。実用度パラメータの値が一定値以下であれば、フィードバック部80は、提示されたSIの状況条件を削除する(ステップS125)。
図25は、図14のSI提供装置660およびフィードバック部80により行われるSIメンテナンス処理のフローチャートである。ここでは、SI提供装置660は、N人のユーザ310のそれぞれに対して設けられるものとする。図25のステップS131およびS132の処理は、図24のステップS121およびS122の処理と同様であり、N人のユーザ310のそれぞれに対して行われる。
フィードバック部80は、N人のユーザ310のそれぞれに対して、反応が肯定的であれば、SIの実用度パラメータをインクリメントし、反応が否定的であれば、それをデクリメントする(ステップS133)。その後のステップS134およびS135の処理は、図24のステップS124およびS125の処理と同様である。
次に、上述した情報システムの利用方法として、以下の(1)〜(3)の具体例について説明する。
(1)P2P(peer to peer)
(a)グローバルシステム
X大学に属していない訪問者であるAさんがX大学の敷地内に入ったときに、自分の持っているPDA(Personal Digital Assistance)を利用して、WebからX大学のキャンパスマップを取得し、表示したとする。このとき、以下のようなSIがSI作成部30により作成され、SI登録部150によりSI記憶部200(Webサーバ上のディレクトリ)にファイルとして格納される。
別の訪問者であるBさんのパーソナルエージェントは、SI収集部40を利用して、Bさんに関係がありそうなSIを日頃から多数収集しておく。Bさんの持ち歩いているPDA内の状況変化検出部50が、BさんがX大学の敷地内に入ったのを検出すると、状況マッチング部60は、パーソナルエージェントが集めたSIの中から現在の状況に合うSIを探し出す。そうすると、上記キャンパスマップのSIが見つかり、自動的にキャンパスマップが表示される。
(b)ローカルシステム(他人への依頼)
会議中に、発表者が今発表中の資料が欲しいと思ったら、以下のような情報をWeb上に送信すれば、会議終了後に自動的に、その発表者の端末に下記の<text>タグで囲まれたテキストが表示される。
(2)状況に合わせたサービス提供(B2C:Business to Consumer,B2E:Business to Employee,G2C:Government to Customer,I2S:Institute to Student)
情報提供者(作成者)が状況メタデータをつけて情報を提供し、ユーザがそれを状況に合わせて利用する。情報提供者は、提供したい情報資源に、それがどのような場面で利用できるかを表す状況条件を付加して、SIを作成する。そして、それをWebサーバ上等で公開し、サービスを提供する。
例えば、BB町の人が自分の家にいるときに地震が起こると、SI対応のテレビがゆれを認識し、自動的に以下のようなSIを取り出して、避難場所に関する情報をその人に提示する。
(3)M2M(Myself to Myself)
自分で一度見た(読んだ)情報でありながら、必要なときにどこで見たか(読んだか)思い出せなくて困ることがある。そこで、自分が読んだ情報は、自分がどのような状況になったときに有効かを表す状況条件を付加して保存しておくことで、その状況になったときに自動的に取り出すことができるようになる。例えば、一度道路の工事に関する情報を見たら、以下のような状況条件をつけて保存する。
上記SIのように、<situation>が2つ含まれている場合は、それぞれの状況において<info>の情報が有効であることを意味する。ユーザは、次に、その道路の近くにいる状況、もしくは、経路のプランニングというタスクをしている状況(プランニングした結果が工事の個所を含む場合により有効となる)になったら、道路の工事に関する情報を見ることができる。
紙の文献や発表で見た情報でも、その情報がある特定の状況で有効になると思った場合は、状況条件をつけて保存しておくと後で探すときに便利である。この場合、例えば、以下のようなSIが作成される。
また、紙媒体等に小さなメモリ(例えば、IC(integrated circuit)メモリ)を貼付し、そのメモリにURIや状況メタデータを記録しておくこともできる。この場合、例えば、以下のようなSIが作成される。
また、Aさんにあった時にある話をしようと思ったら、以下のようなSIを作成すればよい。
上述したように、5W1H表現では、who要素は情報を利用する人を表し、その人の行動の対象となる人はwhat要素により表される。したがって、ここでは、行動の対象となるAさんは<what>を用いて記述されている。
図6のSI作成装置340、図7のSI提供装置350、図12のSI作成装置410、420、430、440、450、SI収集・提供装置460、およびSI提供装置480、図14のSI収集・提供装置610、630、650、およびSI提供装置660、およびその他のサーバ(Webサーバ、キャッシュサーバ等)は、例えば、図26に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成される。
図26の情報処理装置は、CPU(中央処理装置)810、メモリ820、入力装置830、出力装置840、外部記憶装置850、媒体駆動装置860、およびネットワーク接続装置870を備え、それらはバス880により互いに接続されている。
メモリ820は、例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)等を含み、処理に用いられるプログラムとデータを格納する。CPU810は、メモリ820を利用してプログラムを実行することにより、必要な処理を行う。
上述した情報閲覧状況モニタ部10、現在状況把握部20、SI作成部30、SI収集部40、状況変化検出部50、状況マッチング部60、SI提示部70、フィードバック部80、状況変化予測部100、SI登録部150、スケジュール管理部110、ルーチンワーク検出部120、予測情報収集部130、SI洗練部35、情報フィルタリング部700、インタラクションレベル調整部710、提示デバイス適合部720、提示回数制御部730、および情報量・タイミング調整部740は、メモリ820に格納されたプログラムに対応する。
入力装置830は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であり、ユーザからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置840は、例えば、ディスプレイ装置、プリンタ、スピーカ等であり、ユーザへの問い合わせや提示情報の出力に用いられる。
外部記憶装置850は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置は、この外部記憶装置850に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ820にロードして使用する。
媒体駆動装置860は、可搬記録媒体890を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体890としては、メモリカード、フレキシブルディスク、CD−ROM(compact disk read only memory)、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、この可搬記録媒体890に上述のプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ820にロードして使用する。
ネットワーク接続装置870は、LAN(local area network)やインターネット等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。情報処理装置は、上述のプログラムとデータをネットワーク接続装置870を介して他の装置から受け取り、必要に応じて、それらをメモリ820にロードして使用する。
図27は、図26の情報処理装置にプログラムとデータを供給することのできるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示している。可搬記録媒体890やサーバ900のデータベース910に保存されたプログラムとデータは、メモリ820にロードされる。このとき、サーバ900は、プログラムとデータを搬送する搬送信号を生成し、ネットワーク上の任意の伝送媒体を介して情報処理装置に送信する。そして、CPU810は、そのデータを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行う。
次に、「すべての情報には、それが使われるべき適切な状況がある」という仮説を立証するための具体例を列挙する。例えば、以下の(1)および(2)に示すような情報は、併記された状況において有効であると考えられる。
(1)家庭
情報:あるレストランの情報
状況:where=そのレストランの近く when=食事時
情報:ガソリンスタンドの情報(場所、値段)
状況:where=そのガソリンスタンドの近く what=ガソリンが残り少なくなる
情報:緊急病院
状況:when=週末(普通の病院が閉まっている時) what=病気の子供
情報:冷蔵庫の中にあるもの、それらの賞味期限
状況1:when=夕食の内容を決める時間 who=主婦
状況2:where=スーパーマーケット what(task)=買物
情報:請求書や領収書の内容
状況:what(task)=家計簿をつける
情報:観光地の情報(遠隔地)
状況:what(task)=旅行のプランを立てる when=長期の休みが取れるとき
情報:観光地(イベント)の情報(近隣)
状況1:what(task)=旅行のプランを立てる when=週末
who(property)=家族構成(子供2人)、経済状態
状況2:why=両親(孫)を楽しませたい when=両親(孫)が来る日
状況3:where(surrounding−condition)=天気がいい when=週末、祝日(仕事や学校が休みの日)
情報:税金関連の情報
状況:when=確定申告時
情報:衣類に関する広告
状況1:why(motivation)=デートやパーティに行くのできれいな格好をしたい
情報:預貯金残高
状況:what(task)=何か高額な支払いをする
情報:新築マンション情報
状況:where=近隣(通勤範囲) who(property)=家族構成(子供2人)、経済状態(年収500万円以上)
情報:大学のキャンパスマップ
状況:where=大学の敷地内に入ったら who=大学の学生や職員ではない人
情報:生活関連情報
状況:what(task)=転勤で大阪に住む
情報:時刻表(バス、電車)
状況1:where=自宅 勤務先 when=出発前
状況2:what(task)=出張計画、旅行計画を立てる
情報:天気
状況1:where=自宅、勤務先 when=明日出かける予定があるとき(一日前)
状況2:what(task)=出張計画、旅行計画を立てる
情報:水道工事屋の電話番号
状況:what=水漏れ
情報:JAF(登録商標)(Japan Automobile Federation)の電話番号
状況:what=車の故障
情報:リラックス音楽
状況:why(emotion)=緊張している
情報:ビデオの設定マニュアル
状況:where=ビデオの前 what=ビデオ what(task)=時計設定
情報:住所録
状況:what(task)=手紙を書く
情報:電話番号簿
状況:where=電話の前(電話の方を向いている)
情報:to do リスト
状況:where=デスクの前(デスクに座ったとき) when=9:00(勤務開始時間)
情報:避難場所
状況:where=家 where(physical−surroundings)=地震、火事等の災害を感知する
(2)会社
情報:業界最新ニュース
状況:who=所属先 what(task)=技術動向調査
情報:請求書や領収書の内容
状況:when=決算時(20日)
情報:ツール情報
状況1:what(task)=プログラミング
状況2:what(task)=資料作成時
情報:その日のスケジュール
状況:when=朝会社についたとき
情報:Help情報
状況:what=使っているソフトウェアがフリーズする
情報:お客さんの位置
状況:when=会議の始まる時間
(会議の始まる時間になってもお客さんが現われない場合にお客さんの位置を表示する)
情報:現在の予算の使用状況
状況:what=購入依頼を出す
情報:現在利用可能なコンピュータの情報
状況:what=購入依頼を出す
情報:装置の使い方
状況:where=その装置の前
情報:会社のデータ
状況:where=顧客のオフィス
以上説明した実施形態では、主として人(ユーザ)が自分の状況に合わせて情報資源を利用する場合について説明したが、物が自分の状況に合わせて情報資源を利用する場合もあり得る。
例えば、路上の電子看板等のユーザに情報を提供する情報提供装置(環境に埋め込まれたユービキタスコンピュータ)が、情報資源を情報源として利用する。この場合、情報提供装置は、自分の状況に合ったSI(主に、情報提供装置自身の役割や位置に対応したSI)を、インターネット上から定期的にダウンロードして情報提供装置を利用するユーザへのサービスに利用する。
これらのユービキタスコンピュータや情報提供装置は、例えば、図26に示した情報処理装置を用いて構成される。
本発明によれば、以下の(1)および(2)のような効果が期待できる。
(1)情報利用者の利便性の向上
キーワード検索やカテゴリ選択により情報を得る場合、情報が属する分野のことをある程度知っていなければ、必要な情報を得るのは難しい。これに対して、本発明のSIを利用すれば、他の分野では当たり前になっている情報を、現在の状況に合わせて引き出すことができる。
(2)情報の閲覧率の向上およびサービスへの誘導率の向上
情報提供者(作成者、送信者)は、提供する情報の閲覧者が増えるだけでなく、その情報の利用率が向上することも期待できる。例えば、サービス提供に関する情報であれば、そのサービスの利用者が増えることが期待できる。
また、本発明は、以下の(1)および(2)のような分野に適用することができる。
(1)サービス
・行政団体の住民へのサービス提供(G2C)
・企業から順客へのサービス提供(B2C:Business to Consumer)
・従業員向けサービス提供(B2E)
・企業間の情報交換(B2B:Business to Business)
・個人レベルでの情報交換(P2P)
・Knowledge Workerの知識共有支援(E2E:Engineer to Engineer)
・自分自身での情報管理(M2M)
・大学等教育機関での学生へのサービス提供(I2S)
・観光情報サービス
(2)アプライアンス
以下に示すように、テキスト、音声、画像等の情報の提示機能があるものであれば何でも状況に応じた情報提供装置になる。
・SI対応テレビ
・SI対応PDA
・SI対応腕時計
・SI対応携帯電話
・SI対応電光掲示板
・SI対応眼鏡(ヘッドマウントディスプレイ)
・SI対応カーナビ
・SI対応ガラス(家や車の窓、ショーウィンドウ等が情報掲示板に変わる)
SIの機能を微小モジュールで実現すれば、家や街の中のあらゆるもの(ドア、壁、天井、信号機、標識、自動販売機、横断歩道等)にこの機能を埋め込むことが可能である。
もちろん、現在のパーソナルコンピュータへの適用も可能である。Webブラウザや(Active)デスクトップにも、当然、SIの機能を組み込んで利用することができる。メーラにも適用可能である。この場合、通常のメールアドレスを指定してAさんにメールを送信する代わりに、以下のような情報を作成して送信することができる。
便利なのは、以下のような状況を指定することで、メーリングリストを管理しなくてもFF社に所属している人にメールを送ることができる点である。
さらに、以下のような状況を指定すれば、今GGビルにいる人にメールを送ることができる。
今このビルにいる人に対してのメッセージは、今ビルの外にいる人にとっては不要なメッセージである。したがって、日頃このビルを使っている人のメーリングリストに対してメールを送ったのでは、そのメッセージを必要としない人に対してもメールが送られる可能性がある。しかし、上記のような状況を指定することで、ビルにいる人のみに対してメールを送ることができる。
その他にも、ある特定の状況に置かれた複数の人向けのメールを、メーリングリストを登録することなしに送信することができる。メーリングリストはリアルタイムの情報ではないので、今はもう関係のない人にメールが送信されることがある。また、メーリングリストの管理が煩雑となることもある。しかし、SIを利用してメールを作成すれば、リアルタイムで選別された人にメールを送信することができ、メーリングリストの管理も不要となる。
Claims (39)
- 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を記憶する記憶部と、
前記状況付情報を前記記憶部に登録する登録部と、
前記記憶部から前記状況付情報を収集して提供する収集部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 配信された状況付情報の情報資源に対する前記主体の反応をフィードバックするフィードバック部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
- 前記登録部は、前記状況付情報の情報資源を、特定の鍵により復号化可能な方法で暗号化して前記記憶部に登録し、前記収集部は、暗号化された情報資源を有する状況付情報を提供することを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
- 前記登録部は、前記状況付情報の状況情報と別の状況付情報の状況情報を関連づけて前記記憶部に登録し、前記収集部は、前記状況付情報を提供するときに該別の状況付情報も提供することを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
- 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する収集部と、
前記主体の現在の状況を検出する検出部と、
前記収集部が収集した状況付情報に含まれる状況情報と前記検出部が検出した現在の状況とのマッチング処理を行うマッチング部と、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 提示された情報資源に対する前記主体の反応をフィードバックするフィードバック部をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 前記収集部は、暗号化された情報資源を有する状況付情報を収集し、前記マッチング部は、該暗号化された情報資源を特定の鍵により復号化し、前記提示部は、復号化された情報資源を提示することを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 前記提示部は、前記状況付情報の状況情報と別の状況付情報の状況情報が関連づけられている場合、前記情報資源を提示するときに該別の状況付情報の情報資源も提示することを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 前記マッチング部において前記状況情報と前記現在の状況が適合した回数に応じて前記情報資源の提示方法を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 前記主体の状況の変化を予測する予測部をさらに備え、前記収集部は、該予測部により予測された状況に対応する状況情報を有する状況付情報を収集することを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する収集部と、
前記主体の状況の変化を予測する予測部と、
前記収集部が収集した状況付情報に含まれる状況情報と前記予測部が予測した状況とのマッチング処理を行うマッチング部と、
前記予測した状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタするモニタ部と、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出する検出部と、
前記モニタ部により観測された情報資源に前記検出部により検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成する作成部と、
作成された状況付情報を登録する登録部と
を備えることを特徴とする情報作成装置。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を記憶する記憶部と、
前記状況付情報を用いた処理を行う処理部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 環境に存在する情報提供装置であって、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報のうち、前記情報提供装置自身の位置に対応する状況付情報を、インターネット上から定期的にダウンロードするダウンロード部と、
ダウンロードされた状況付情報を用いて、情報提供装置を利用するユーザにサービスを提供する処理部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - ユーザの周囲の空間の物理的な状況を検出する検出部と、
検出された状況に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - ユーザが組織内部の人であるか組織外部の人であるかを検出する検出部と、
検出結果に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - ユーザの行動の対象を検出する検出部と、
検出された対象に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - ユーザの行動の動機を検出する検出部と、
検出された動機に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - ユーザの行動の実現方法を検出する検出部と、
検出された実現方法に応じて情報を選択して前記ユーザに提示する提示部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を記憶する記憶手段と、
前記状況付情報を前記記憶手段に登録する登録手段と、
前記記憶手段から前記状況付情報を収集して提供する収集手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する収集手段と、
前記主体の現在の状況を検出する検出手段と、
前記収集手段が収集した状況付情報に含まれる状況情報と前記検出手段が検出した現在の状況とのマッチング処理を行うマッチング手段と、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する提示手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集する収集手段と、
前記主体の状況の変化を予測する予測手段と、
前記収集手段が収集した状況付情報に含まれる状況情報と前記予測手段が予測した状況とのマッチング処理を行うマッチング手段と、
前記予測した状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する提示手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。 - 情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタするモニタ手段と、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出する検出手段と、
前記モニタ手段により観測された情報資源に前記検出手段により検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成する作成手段と、
作成された状況付情報を登録する登録手段と
を備えることを特徴とする情報作成装置。 - コンピュータのためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を登録し、
登録された状況付情報を収集して提供する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータのためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の現在の状況を検出し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と検出された現在の状況とのマッチング処理を行い、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータのためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の状況の変化を予測し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と予測された状況とのマッチング処理を行い、
前記予測された状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータのためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタし、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出し、
モニタされた情報資源に検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成し、
作成された状況付情報を登録する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータのためのプログラムを該コンピュータに搬送する搬送信号であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を登録し、
登録された状況付情報を収集して提供する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする搬送信号。 - コンピュータのためのプログラムを該コンピュータに搬送する搬送信号であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の現在の状況を検出し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と検出された現在の状況とのマッチング処理を行い、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする搬送信号。 - コンピュータのためのプログラムを該コンピュータに搬送する搬送信号であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の状況の変化を予測し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と予測された状況とのマッチング処理を行い、
前記予測された状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする搬送信号。 - コンピュータのためのプログラムを該コンピュータに搬送する搬送信号であって、該プログラムは、
情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタし、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出し、
モニタされた情報資源に検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成し、
作成された状況付情報を登録する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする搬送信号。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を登録し、
登録された状況付情報を収集して提供する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の現在の状況を検出し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と検出された現在の状況とのマッチング処理を行い、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の状況の変化を予測し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と予測された状況とのマッチング処理を行い、
前記予測された状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタし、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出し、
モニタされた情報資源に検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成し、
作成された状況付情報を登録する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報をサーバに登録し、
登録された状況付情報を提供する
ことを特徴とする情報提供方法。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の現在の状況を検出し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と検出された現在の状況とのマッチング処理を行い、
前記現在の状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
ことを特徴とする情報提供方法。 - 情報資源を利用する主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該情報資源が有効となる空間的な状況と、該情報資源が有効となる時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを記述することで該情報資源が有用となる状況を表す状況情報を、該情報資源に付加して得られる状況付情報を収集し、
前記主体の状況の変化を予測し、
収集された状況付情報に含まれる状況情報と予測された状況とのマッチング処理を行い、
前記予測された状況に適合する状況情報が付加された情報資源を提示する
ことを特徴とする情報提供方法。 - 情報資源を利用する主体が閲覧している情報資源をモニタし、
前記主体を特定する情報と、該主体の行動の対象と、該主体が置かれている空間的な状況と、現在の時間的な状況と、該主体の内面的状況と、該主体の行動の実現方法とを、該主体の現在の状況として検出し、
モニタされた情報資源に検出された現在の状況を表す状況情報を付加して、状況付情報を作成し、
作成された状況付情報を登録する
ことを特徴とする情報作成方法。
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