JPS64980Y2 - - Google Patents

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JPS64980Y2
JPS64980Y2 JP6970783U JP6970783U JPS64980Y2 JP S64980 Y2 JPS64980 Y2 JP S64980Y2 JP 6970783 U JP6970783 U JP 6970783U JP 6970783 U JP6970783 U JP 6970783U JP S64980 Y2 JPS64980 Y2 JP S64980Y2
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filter
rim
plate
filter plate
leak prevention
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JP6970783U
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【考案の詳細な説明】 本考案は、粉末や繊維状の微細金属焼結体から
成る板状フイルターリム部の、リーク発生を防止
した精密フイルターに係るものである。 現在のフイルター用途は、化学工業や繊維工業
をはじめ、広範に使用されており、その使用目的
によつて種々の材質や形状のロ過用材料が開発さ
れている。 一例としては、金属アトマイズ粉末やステンレ
ス鋼繊維等の微細金属材料を、焼結等の手段によ
つて、各粉末や繊維同志の接合部を拡散接合した
構造体を高温用フイルターとして使用しており、
さらに高圧用フイルターとしては、強度的に優れ
たものが要求されるが、従来からフイルター板の
片面ないし両面に補強用スクリーンを一体焼結し
たものが、これらの用途に使用されてきた。 ところで、このフイルター板をデイスク状やド
ーナツ円盤状のいわゆる板状フイルターとして複
数枚積重ねて使用するリーフデイスクフイルター
では、上下フイルター板のスクリーン線材同志の
重なりによるリーク現象(液漏れ)が発生する
為、フイルター板の内円部や外円部のリム部に、
薄板をプレス加工によつて、その円周にU字溝を
持つたリム材で挾着する方法が採用されてきた。 しかし、近年におけるフイルターの需要傾向
は、よりロ過径の小さな精密フイルターが強く求
められており、それに用いるロ過材料もより微細
な繊維や短繊維さらに微粉末等、製造されてい
る。 ところが、このような微細なロ過材料をスクリ
ーンで補強したフイルター板に前述のようなリム
材を挾着させてロ過する場合、リム材内壁とフイ
ルター板表面との間にはスクリーン線材が介在し
ている為すき間ができ、被処理液はロ過されずそ
のすき間を通り排出されるという、いわゆるリー
ク現象が起こりやすいという欠点を有していた。 したがつて、従来の構造のフイルターではおの
づとその処理程度に限界があり、ロ過径10μ以下
のような精密フイルターとしては不向きなもので
あつた。 本考案はこのような問題点に鑑がみ、より精密
なフイルターを提供することを目的となされたも
のである。 すなわち本考案は、フイルター板と、該フイル
ター板の内円もしくは外円リム部の少なくとも片
面に当接したリーク防止体を、リム材で挾着して
なることを特徴とするフイルターである。 以下その一実施例を図面に基づき説明する。 第1〜2図は、本考案をドーナツ円盤状に中抜
きされたフイルターの内円部に実施した場合を示
し、第1図はその斜視図、第2図は第1図X−Y
方向の拡大断面図である。 第1図において、フイルター板3は、微細金属
材料4から成る集合体の単層もしくは複数層を種
層し、さらにその片面もしくは両面には、前記微
細金属材料4と同種又は異種の金属線材で織られ
た補強用スクリーン6が、一緒に積層されてい
る。 そしてこれら積層体は焼結等の手段により、前
記微細金属材料4同志及びスクリーン6との各接
合部は拡散接合され焼結板5となる。 この焼結する方法としては、例えば特許第
1010424号に示されるごとく、加熱と加圧を同時
に行なうことにより達成される。 また、前記微細金属材料4としては、ステンレ
ス鋼やニツケル、チタンその他焼結可能な金属材
料はすべてが使用でき、しかもその形状は繊維
状、短繊維状、粉末状等で、またこれらは混合し
て使用してもよい。 このようにして製造された焼結板5は、所定の
寸法に切断、中抜きされフイルター板3となる。 そして、該フイルター板3の内円部2の片面も
しくは両面には、リーク防止体7が当接される。 本例では、該フイルター板3の上面側のみに採
用した例を示している。 このリーク防止体7としては、弾力性に富んだ
材料を幅狭のドーナツ盤状に成形したものが良好
であるが、それ以外に本考案の目的を達成させる
ものは、すべてリーク防止体として使用できる。 この一例としては、軟質金属薄板や、前記焼結
板5よりち密な微細金属繊維ウエブや、さらにそ
れを焼結した焼結ウエブ等が特に本考案の目的を
確実に達成する。また耐熱性にも優れている。 そして、これらリーク防止体用の板状材料は、
前記中抜きされたフイルター板3の内径と略等し
い内径を有する幅狭ドーナツ盤状に切断、中抜き
されてリーク防止体7となる。そしてこのリーク
防止体7の幅は、後述するリム材8つば部で押圧
する程度あればよい。 また一方、ドーナツ盤状の金属薄板をプレス加
工により、片側につば8A(係止部)を持つた円
筒パイプ形状に加工したリム材8に、前記フイル
ター板3とリーク防止体7の内円を合わせて挿入
する。その後、該リム材8のパイプ部側を、第2
図のように内方より外方に押拡げて、もう一つの
つば8B(係止部)を成形し、上下両つば8A,
8B内壁間で前記両者は挾着される。そしてさら
にリム材8部を両側より押圧してリーク発生のな
いフイルター1が得られる。 また他のリーク防止体としては、リム材8内壁
面に金属等の厚メツキを層状に施してもよく、さ
らに線材や繊維束(トウ)をリング状に巻いたも
のを用いてもよい。なお、その径は前述のごと
く、リム材内面で押圧可能な大きさに調整されて
いる。 以上のように製造されたフイルター1は、第4
図に示すごとく該フイルター1のリム材8の内径
と略等しい内径を有する1枚の粗スクリーン9
(スペーサーと呼ぶ)と、2枚のパンチングプレ
ート10,10を、上下2枚のフイルター1,1
ではさみ、その外周部11を溶接して一ケのフイ
ルターエレメント12にする。 そしてこれを使用するときは、シールリング1
3とスパイダー状の整流金具14を介在させて多
段に積重ねるとともに、フイルターエレメント1
2の内径に、中心孔15に通じる透孔16を外面
に設けた六角筒状の挿入筒17を挿通し、かつ上
下を締め上げることによつて、フイルター外部に
存在する流体を整流しつつ、フイルター板1間を
通過する間にロ過され、かつロ過済液はスペーサ
ーのすき間19から透孔16、中心孔15を通り
外部に流出する。 このように本考案のフイルターは、フイルター
板3とリム材8内面間にリーク防止体7を介在さ
せるだけで、そのすき間を微細にし、被処理液の
リーク現象を防止した精密フイルターであり、そ
の製作は至つて容易である。さらにフイルターリ
ム部の厚さも第1表に示されるごとく、従来品と
比べほとんど差はなく、フイルター装置も何ら修
正することなく装着使用できる。 次に本考案フイルターの効果をさらに説明する
為、以下の比較実験を行つた。 ※ 比較実験 (1) フイルター板の構成 フイルター板として、3層のステンレス鋼繊維
ウエブ焼結体の両面に補強用ステンレススクリー
ンを重ね、さらに焼結したものを用いた。 具体的な構成は被処理液導入側より、0.10φmm
の50#スクリーン、12μ繊維ウエブ(目付量600
g/m2)、8μ繊維ウエブ(同400g/m2)、4μ繊維
ウエブ(同400g/m2)、0.16mmφの30#スクリー
ンの順に合計5層(内口層3層)の積層物を焼結
してその厚さを0.67mmとした後、内径47mm、外径
220mmの中抜き円盤状に打抜いた。 そして該フイルター板の内円部には、第1表の
条件で作られたリーク防止体を、フイルター板の
片面もしくは両面に当接し、板厚0.5mmから成る
リム材の両つば間で挾着した後、さらにリム材を
押圧して厚さの異なる16種類のフイルターと、比
較材として、リーク防止体を付けないもの2種類
の合計18種類を作成した。 次に第4図に示すように、同種2枚のフイルタ
ー板で、スペーサーと2枚のパンチングプレート
をはさみ、その外周を溶接して各々のフイルター
エレメントを作つた。 (2) 試験方法 前述(1)の条件で作られた18種類のフイルターエ
レメントについて、ロ過精度の測定を行つた。 測定方法はJIS規格B−8356に規定された初期
バブルポイント圧の測定方法に基づき行つた。 すなわち第5図に示すように、イソプロピルア
ルコール液を入れた容器21中に、フイルター取
付具22と締付ナツト23で固定したフイルター
エレメント24を、荷面からの高さHが各エレメ
ントとも同一になるように沈める。 フイルター取付具22には、エアーが通過する
為の孔26があけられており、その上端は接続ホ
ース28を介して圧力計29とエアー供給源30
へとつながり、さらに他端はフイルターエレメン
ト24室内へとつながつている。なお、25はシ
ール用パツキンであり、31はバルブである。 以上のような装置で、エアー供給源30よりフ
イルターエレメント24室内に、50cc/毎分のエ
アーを送り、圧力を増していく。すると、ある圧
力以上になるとフイルター板表面やリム部のすき
間から泡が発生し、その時の圧力計29の圧力差
でもつてそのフイルターのロ過精度とした。 そして各フイルターの良否判定は、フイルター
板表面層とリム部との両者の前記圧力差につい
て、前者が後者より抵い場合を合格とし、逆に前
者が高い場合は不合格とした。 つまりこのことは、フイルターにおいてはロ過
径を何μと保証しているにもかかわらず、ロ過材
以外のリム部では保証ロ過孔以上に大きな穴があ
いていることを意味しており、フイルターとして
は不合格である。 (3) 測定結果 第1表に示すように、リーク防止体を入れない
比較材(従来品)のフイルター(試料No.17,18)
は、リム部厚さを1.3〜1.42mmと比常に薄くして
も、いずれも不合格であつた。 一方本考案のフイルターにおいては、フイルタ
ー板表面層は500〜700mmH2Oの圧力に対し、リ
ム部はいずれもそれより高く、特に金属繊維ウエ
ブ焼結体のリーク防止体を用いた試料No.1〜8の
フイルターが特に高い値を示しており、精密用フ
イルターに適していることが分かる。 そして、フイルター板への施工方法(片面施
工、両面施工)に違いによる差異はほとんどな
く、価格面を考慮すれば処理液流出側への片面施
工のみで十分使用可能である。 なお、第2図には本考案品の、また第3図には
従来品のフイルターリム部断面拡大スケツチを示
す。 この両スケツチを比較しても、すき間が小さく
改良されていることが分かる。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案フイルターの斜視図を示し、
第2図は第1図X−Y方向拡大断面図を、また第
3図には従来品リム部の断面拡大スケツチを各々
示す。さらに、第4図はフイルターをリーフ型式
のフイルター装置に装着してロ過する方法を示
し、第5図にはフイルターエレメントのバブルポ
イント圧測定装置を示す。 図中、1はフイルター、3はフイルター板、4
は微細金属材料、5は焼結板、6は補強用スクリ
ーン、7はリーク防止体、8はリム材、12はフ
イルターエレメントである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) フイルター板と、該フイルター板の内円もし
    くは外円リム部の少なくとも片面に当接したリ
    ーク防止体を、リム材で挾着してなることを特
    徴とするフイルター。 (2) 該フイルター板は、微細金属のロ過材料と、
    少なくともその片面には補強スクリーンを焼結
    一体化したことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のフイルター。 (3) リーク防止体は、金属繊維ウエブである実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載のフ
    イルター。 (4) リーク防止体は、金属繊維ウエブ焼結体であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記
    載のフイルター。 (4) リーク防止体は、金属繊維束である実用新案
    登録請求の範囲第1項又は第2項記載のフイル
    ター。
JP6970783U 1983-05-09 1983-05-09 フイルタ− Granted JPS59176615U (ja)

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JP6970783U JPS59176615U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 フイルタ−

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JPS59176615U JPS59176615U (ja) 1984-11-26
JPS64980Y2 true JPS64980Y2 (ja) 1989-01-11

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US4881313A (en) * 1988-02-03 1989-11-21 Cuno, Incorporated Method of forming a cell filter with an exposed surface

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JPS59176615U (ja) 1984-11-26

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