JPS645713Y2

JPS645713Y2 -

Info

Publication number: JPS645713Y2
Application number: JP1983058389U
Authority: JP
Priority date: 1983-04-18
Filing date: 1983-04-18
Publication date: 1989-02-13
Also published as: JPS59163813U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、一般家庭などの浴槽で用いられた温
水を保温する温水保温装置に関する。

（従来の技術）従来、一般家庭などにおいては、風呂に入るた
びごとに、新たに湯を沸かしていたが、そのよう
にすることは、水、燃料等の点から、非経済的で
あつた。

そこで、浴槽を断熱性にすることが知られてい
る（例えば実開昭53−156740号公報、実開昭53−
161842号公報参照）。

（考案が解決しようとする課題）ところが、浴槽を断熱性にするだけでは、浴槽
内の温水は汚れたままであり、非衛生的である。

本考案は、かかる点に鑑み、入浴して使用した
浴槽内の温水を保温槽内に衛生的に貯溜し、その
温水を再利用することにより、水及び燃料を節約
することができる温水保温装置を提供するもので
ある。

（課題を解決するための手段）本考案は上記目的を達成するために、入浴に用
いられる浴槽と、栓体を有し上記浴槽に用いられ
た温水を貯溜する保温槽と、上記浴槽と保温槽と
を接続し上記浴槽に臨む端部にフイルタを有する
温水通路と、該温水通路に介設され、上記浴槽か
ら温水槽へあるいは保温槽から浴槽へ温水を送給
することが可能であるポンプ手段とを具備するこ
とを特徴とする。

（作用）浴槽に用いられた温水が、フイルタにて濾過さ
れ、温水通路を通じてポンプ手段にて浴槽から保
温槽に送給され、該保温槽に貯溜される。

保温槽の貯溜された温水は、栓体を取外すこと
で殺菌剤などを保温槽内に投入して衛生的に保つ
ことができる。

また、保温槽の貯溜された温水は、温水通路を
通じてポンプ手段にて保温槽から浴槽に送給さ
れ、再利用される。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。

図面において、１は入浴に用いられる浴槽で、
２は浴槽１に用いられた温水を一時的に貯溜する
保温槽である。３はポンプ手段３で、上記浴槽１
と保温槽２とを接続する温水通路４の途中に介設
されている。

上記ポンプ手段３は、モータ５にて駆動される
ポンプ６と、４ポート３位置電磁式切換弁７とか
らなる。この切換弁７は、浴槽１から保温槽２へ
温水を送給する温水貯溜位置７ａと、温水通路４
を遮断する中立位置７ｂと、保温槽２から浴槽１
へ温水を送給する温水還元位置７ｃとを有する。

上記浴槽１に臨む温水通路４の端部にはフイル
タ８が設けられ、浴槽１から保温槽２へ温水を送
給する際、入浴に用いられた温水を濾過し、濾過
後の清浄な温水を保温槽２に貯溜するようになつ
ている。

また、上記浴槽１には、温水の温度が低下した
場合に、追いだきができるようにバーナ９が取付
けられている。また、ボイラー（図示せず）より
温水を浴槽１内へ供給するようにしてもよい。

さらに、保温槽２の上部には、空気抜き１０を
有する栓体１１が嵌着され、しかして栓体１１を
取外すことにより、保温槽２内に周知の殺菌剤等
を投入することができ、それで保温槽２内の温水
を衛生的に保つことができる。１２は保温槽２内
よりの排水のためのドレン通路である。

上記のように構成すれば、浴槽１での入浴後
に、切換弁７を温水貯溜位置７ａに切換操作し、
それからモータ５を回転させてポンプ６を駆動さ
せれば、浴槽１内の温水はフイルタ８にて濾過さ
れ、濾過後の清浄な温水が、温水通路４を通じて
保温槽２内に送給され、貯溜される。

また、保温槽２における貯溜において、該保温
槽２より栓体１１を取外すことにより、保温槽２
内に周知の殺菌剤等を投入して、それで保温槽２
内の温水を衛生的に保つことができる。

一方、入浴を行いたいときには、切換弁７を温
水還元位置７ｃに切換操作し、それからポンプ６
を駆動させれば、保温槽２内において保温された
温水が浴槽１内へ送給され、入浴可能となる。

このようにして、入浴に用いた温水の再利用が
衛生的に可能となる。

なお、切換弁７を中立位置７ｂにしておけば、
温水の移動はなく、所定の状態に保たれる。

また、温水保温装置を、いわゆるソーラーシス
テムと接続することにより、太陽熱にて暖められ
た温水を利用することもできる。

（考案の効果）本考案は上記のように構成したから、入浴に用
いた温水を保温貯溜することができ、水及び燃料
の節減を図ることができ、経済的である。

特にフイルタにて濾過した温水を保温槽に貯溜
するようにし、保温槽に貯溜されている温水に対
しては殺菌剤などの投入ができるので、衛生面に
も優れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例である温水保温装置の全
体構成図である。１……浴槽、２……保温槽、３……ポンプ手
段、４……温水通路、５……モータ、６……ポン
プ、７……切換弁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

入浴に用いられる浴槽と、栓体を有し上記浴槽
に用いられた温水を貯溜する保温槽と、上記浴槽
と保温槽とを接続し上記浴槽に臨む端部にフイル
タを有する温水通路と、該温水通路に介設され、
上記浴槽から温水槽へあるいは保温槽から浴槽へ
温水を送給することが可能であるポンプ手段とを
具備することを特徴とする温水保温装置。