JPS6397488A - 磁気掃海具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気掃海具に係り、特に艦船が通過する際に磁
界変化を感知して作動する磁気機雷を処理する磁気掃海
具を関する。

〔従来の技術〕

従来、磁気機雷の掃海用としては非磁性の掃海艇から電
線を曳航し、これに低周波の交流電流を流すことにより
、艦船の作る磁場を模擬し１機雷を作動させる方式が用
いられていた。しかし、この方式では（１）掃海艇の安
全のため長尺の電線を曳航する必要であり、湾内、湾口
等の狭い海域での行動に適さない。（２）機雷の磁気セ
ンサの探知方式によっては、電線の極く近傍でも磁場を
及ぼさない領域が有り、掃海の効率が悪いという欠点が
ある。

これに対し、定電流で励磁した電磁石を船体に装着し、
電磁石を回転することにより変化磁界を発生し、周辺の
磁気機″Ｍを作動させ処理する方法が検討されている。

尚、可動型の超電導マグネットに関連するものには、磁
気浮上列車等の特σａ昭５５−１６６９７８号公報。

特開昭５２−１５６５９５号公報等がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

電磁石により掃海を行う場合、（１）磁界を発生させる
エネルギーの供給、（２）変化磁界の発生方法に配慮す
る必要がある。

電磁石を用いて周辺に磁界を発生させる本方式が前述の
電線を曳航する方式に対し有利となるためには磁界の発
生源である電磁石が小型で充分な強磁界を発生できるこ
とが必要である。電磁石の方式としては常伝導及び超伝
導方式があるが、常伝導方式では励磁に伴うジュール損
の供給のために超伝導方式に比較して大型の電源を必要
とするため小型２強磁場という必要条件に対し適さない
。

超伝導電磁石を交流、又はパルス励磁し、周辺に変化磁
界を生じせる方式では、以下（ア）〜（つ）の欠点があ
る。

（ア）電磁石の近傍にあっても、磁場の効果の及ばない
領域（無効領域）があり、ａ海効率が悪い。

（イ）大容量の電源を必要とする。

（つ）超伝導状態の熱的安定化のために電磁石が大規模
なものになる。

本発明の目的は、磁場の無効領域が少なく、小まわりの
効く磁気掃海具を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は超電導電磁石を定電流で励磁したまま回転さ
せることにより達成される。即ち、電流を変化させなく
ても電磁石を回転させることにより、電磁石周辺の各点
では磁界の変化が生じ、超電導電磁石の電流を変化させ
た以上の効果を得ることができる。さらに、ｉ！電磁石
ジンバルサポートで支持することにより、船体の動揺か
ら来る電磁石の方向変化に伴う、期待しない磁場の変化
を除去することができ、掃海を確実に行うことができる
。

〔作用〕

超電導電磁石を円形コイルで構成すれば、電磁石の寸法
より布分離れた点では、コイルの中心軸の延長線上での
磁界は、コイルとその点を結ぶ方向（コイル中心軸の方
向）で最大であり、これと直交する方向ではＯとなる。

一方、円形コイルの設置されている平面上の点では、こ
の点とコイルを結ぶ方向の磁界成分は０であり、これと
直交す′る（コイル中心軸に平行な）成分が最大となる
。

又この中間の位置では磁界は連続的にこれらの中間の値
をとるからコイルを回転させれば周辺の固定点の磁場は
コイルに向かう成分とこれに直交する成分とがそれぞれ
Ｏと最大値との間で変化する。

これから明らかなように電磁石を回転させずに交流励磁
した場合、例として、電磁石の中心軸を水平にし、中心
軸と平行な線とを電磁石が航行するとこの航行線上にあ
るｊ航行線と水平面内直交方向を検知する磁気センサに
は磁場が無効である。

一方、電磁石を鉛直軸周辺に回転させると、上述の磁場
の無効な領域は無くなる。

また、磁場を０から最大値に変化させるのに必要なコイ
ルの最小回転角度は９０°であるから電磁石を常に３６
０６連続的に回転させる必要はない。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

核間に示す如く、超電導ｆＦ１磁石１は、垂直・水平・
前後の３軸を有するジンバルサポート２を介して掃海艇
３の中に固定されている。垂直軸２１には電動機４が直
結されて、この軸のまわりに超電導磁石１を回転させる
ことができる。掃海艇３は、掃海行動中は無人であるが
、本実施例では母船（有人）に搭載されている電源によ
り励磁を行う。

励磁完了後は超電導電磁石１は電源と切り離され、永久
電流運転を行うため、掃海艇３には励磁電源は不要であ
る。母船より離れた掃海艇３は、無線誘導により掃海領
域に入り、超電導電磁石１を回転させて周辺に変化磁界
を発生し、磁気機雷を作動させ処理する。

本実施例では超電導１！磁石１の励磁電流は一定でよい
ので永久電流運転が可能で電源が不要なうえ、交流損失
に起因する超電導電磁石の熱的不安定性も解決される効
果がある。また、電磁石を回転させるので、掃海の無効
領域が無いという効果がある。

更に１本実施例では回転の為の垂直軸以外に水平、およ
び前後方向にも回転可能な３軸を有するジンバルサポー
ト２で超電導電磁石を支持しているため、掃海艇３が航
行中に波浪等により動揺しても超電導電磁石１の姿勢を
一定に保つことができ、期待しない磁場の変化を除くこ
とができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、磁場の無効な領域が無くなるので掃海
の効率が著しく改善される。さらに、超電導電磁石の励
磁電流を変化させずに周辺に変化磁界を作ることができ
るので電源を簡略化できる他、超電導電磁石中に交流損
失が生じないため、これに起因して超電導磁石がクエン
チし、使用不能になることを防ぐことができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の磁気掃海具の一実施例を示す斜視図である
。 １・・・超電導電磁石、２・・・ジンバルサポート、３
・・・掃海艇、４・・・電動機、２１・・・垂直軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電流を通じて周辺に磁界を発生させ、この磁界を時
   間的に変化させる事により、磁界の変化を感知して作動
   する磁気機雷を処理する磁気掃海具に於て、前記磁界の
   発生源を定電流を通じた超電導コイルとし、この超電導
   コイルを回転させる事により周辺に変化磁界を発生させ
   ることを特徴とする磁気掃海具。 ２、特許請求の範囲第１項記載のものに於て、前記超電
   導コイルは少なくとも２つ以上の回転軸を有するジンバ
   ルサポートにより掃海艇内に固定されていることを特徴
   とする磁気掃海具。