JPS6393460A - 連続鋳造用絶縁タンディッシユ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、連続鋳造用タンディツシュ、特に連続鋳造用
タンディツシュ内の溶鋼加熱に誘導加熱装置を用いる場
合、タンディツシュ強度を確保すると共に容易に絶縁ス
リットの絶縁状態の良否チェックを可能とする連続鋳造
用絶縁タンディツシュに関するものである。

従来の技術 従来から連続鋳造用タンディツシュ内の溶鋼の温度は、
鋳造された鋳片の品質を左右するため、一定の温度範囲
になるように連続鋳造用タンディツシュを溶融金属の受
鋼部と溶鋼排出部に分割し、受鋼部と溶鋼排出部を複数
の中空耐火物で結合し、複数の中空耐火物の間に誘導加
熱鉄心を介在させたいわゆる中間溝型の誘導加熱装置に
より加熱する連続鋳造用タンディツシュが知られている
（特開昭Ｅｆｔ−３８７５３号、特開昭８ｌ−３８７５
４５））。

このような連続鋳造用タンディツシュは、耐火物の変形
等を防ＩＦするため、このタンディツシュの耐火物を保
護する外鉄皮及び前記受鋼部と前記溶鋼排出部とを結合
する耐火物の内側に内鉄皮が、没けられている。

これらのタンディー７シユの内外の鉄皮は絶縁しないと
前記鉄心の磁束による二次′屯流が流れて発熱するので
、インダクターの磁束と鎖交する鉄皮にスリットを設け
ると共にそのスリットに絶縁物を）Φ人して絶縁するい
わゆる絶縁スリットを２箇所以上設ける必要がある。

タンディツシュは、Ｍ造後耐火物の補修、乾燥、予熱を
行ない綴り返し使用される。したがって、鋳造前にタン
ディツシュの絶縁スリットの絶縁状態が正常であること
を点検する必要がある。

絶縁スリットをタンディツシュに設けた状態で絶縁の良
否を判断する方法は、絶縁物のト■（端に電位差をグー
え洩れ電流を測定することで行なうが、この電位差を（
する為には、鉄皮が絶縁物によって完全に２分割され、
独立した部位になっている必要があることから、通常絶
縁スリットは２箇所以−Ｉ−Ｊ貧けている。

一方、タンディツシュは鋳造前に、大型クレーンで吊−
ヒげ運搬されタンディツシュカー−１−に搭４１される
。タンディツシュカーは、鋳造位置とタンディツシュを
構成する耐火物を予熱したり鋳造前準備を行なう予熱待
機位置間を移動する台車である。

タンディッシ。はクレーンにて移動するとき及びタンデ
ィツシュカー上にあるときには、長手方向の２箇所で支
持されるが、自重の為、たわみが生じタンディツシュ鉄
皮が一体構造でない場合、すなわち絶縁スリットを複数
箇所に設けた場合には、タンディツシュの剛性が低下す
ると共に、絶縁スリット部分に曲げ応力が集中したわみ
量も増加する。

この為に、耐火物に亀裂を発生する危険性があり、特に
受鋼部と溶鋼排出部を結合している中空耐火物に曲げ応
力が加わり亀裂が発生すると湯洩れの恐れがある。

又タンディツシュの受鋼部と溶鋼排出部との間に設けた
中空耐火物の内鉄皮が変形し、その中空耐火物の目地が
切れるなどの問題点がある。

発す１が解決しようとする問題点 未発明は、従来例のものではインダクターの磁束と鎖交
する鉄皮に絶縁スリットを２箇所以上設けていたため、
タンディツシュにたわみを生じ受鋼部と溶鋼排出部を結
合している中空耐火物に曲げ応力が加わり湯洩れを生ず
る危険性があること、又内鉄皮が変形し、耐火物の目地
が切れること等の問題点を解決することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は溶融金属を受は入れる受鋼部と溶融金属を詩聖
に注入する溶鋼排出部とを複数の中空耐火物により結合
し、その複数の中空耐火物の間に誘導加熱鉄心を介在さ
せたタンディツシュにおいて、前記鉄心の磁束と鎖交す
る鉄皮に絶縁スリットを設け、しかもその絶縁スリット
が２屯化され、かつ絶縁箇所が１箇所であることを特徴
とする。

作用 本発明の連続鋳造用のタンディツシュは、鉄皮の絶縁ス
リットを非磁性板と絶縁物とにより２重化し、これを各
鉄皮の１箇所に設けるように構成したので、タンディツ
シュ強度を確保すると共に容易に絶縁状態の良否チェッ
クができ、タンディツシュ内の溶鋼加熱を安全に行うこ
とができる。

実施例 以下図面により、本発明の詳細な説明する。

第１図は、誘導加熱装置を用いるタンディツシュの絶縁
スリット部分の斜視図、第２図は、絶縁スリットの説１
１１図、第３図は、絶縁スリットの構成図、：５４図は
、絶縁状態判定装置の回路図である。

まず第１図、第２図に示すように絶縁スリット６はタン
ディツシュの外鉄皮５と内鉄皮２に対して、鉄皮が鉄心
を貫通する側にそれぞれ１箇所設けられている。

このように絶縁スリット６を鉄皮が鉄心ｌを貫通する側
に設ける理由を説１１する。

前述したごとく、タンディツシュはタンディツシュカー
７に搭載されることから、タンディツシュの外鉄皮５と
タンディツシュカー上架台８が接触し、タンディツシュ
カー７を介して、絶縁スリット６が短絡される状態とな
る。

この状態で絶縁スリット６を鉄皮が鉄心ｌを貫通してい
ない側に設けた場合は、上記短絡状態では、鉄心１の磁
束と鎖交する閉回路が形成されてしまうが、鉄皮が鉄心
ｌを貫通する側に絶縁スリット６を設けた場合は、上記
短絡状態となっても鉄心１の磁束とは鎖交しない閉回路
が形成されるのみであり二次電流は誘起されない。

絶縁スリット６は、たとえば第３図に示すように絶縁物
ｌＯを２重化し、間に非磁性板９を入れる。絶縁物１０
の中間層である非磁性板９としてはたとえばオーステナ
イト系ステンレス板が々ｆ適に用いられる。又絶縁物１
０としてはたとえば石綿コンパウンド、シリカガラス等
の積層板が用いられ、耐熱性と機械的強度のよいものが
選択される。

絶縁状態の良否チェックは、第３図に示す外鉄皮５又は
内鉄皮２と非磁性板９の間に一定の電圧を印加し両者に
電位差を与え、そのときの洩れ電流を測定し、その大き
さが絶縁物ｌＯの抵抗値と電圧によって決まる電流値以
上かどうかで判定する。

本発明のように絶縁物１０の中間に非磁性板９を入れる
ことにより、絶縁箇所が１カ所であっても１絶縁物ｌＯ
の両端に電位差を′ｊ−えることができ実質的に絶縁箇
所を２箇所以上設けたと同様の絶縁状態の良否チェック
が可能となる。

又、従来方法ではタンディツシュをタンディツシュカー
上に搭載すると、タンディツシュカーを介して絶縁スリ
ットが短絡される為、結果的に絶縁スリット箇所が１箇
所になってしまい、タンディッシュ力−りにタンディツ
シュを搭・戒後の絶縁状態の良否チェックは、不可能で
あったが、本発明では鋳造直前でも良否チェックが可能
となる。

絶縁状態良否判定に用いられる装置は、第４図に示すよ
うな回路で構成され、内鉄皮２、外鉄皮５及び非磁性板
９からリード線２３．２４．２６を引きだし、コネクタ
を介して装とに接続される。

′市原スイッチ１９を入れ、選択スイッチ２２を９Ｊり
換え■にすると内鉄皮２に、■とすると外鉄皮５に電源
２０の電圧が印加され非磁性板９との間、すなわち絶縁
物１０の両端に電位差が生ずる。絶縁物１０が劣化もし
くは、破損し絶縁性が低下すると、回路に電流が流れ電
流計２１が振れる。

又選択スイッチ２２を■にすると非磁性板９のみの回路
となり、非磁性板９及び装置故障の有無がチェックでき
る。

この装置は携帯化することでタンディツシュがどの位置
にあっても絶縁状態の良否チェックを行なうことができ
る。

発明の効果 本発明は、絶縁スリットを２重化し、絶縁箇所をそれぞ
れ内外各鉄皮の各１箇所に設けることにより、タンディ
ッンユ強度を確保すると共に容易に絶縁状態のチェック
ができ、安定した操業ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示すもので、第１図はタンデ
ィー、シュの絶縁スリット部分の斜視図、第２図は絶縁
スリットの説明図、第３図は絶縁スリットの構成図、第
４図は絶縁状態判定装置の回路図である。 １・・・鉄心、２・・・内鉄皮、３・拳・耐火レンガ、
４・・・中空耐火物、５φφ・外鉄皮。 ６１１１１・絶縁スリット、７・・壷タンディツシュカ
ー、８φｅ骨タンデイツシユ力−上架台、９争争・非磁
性板、ｌＯ・・・絶縁物、１１φや・溶鋼流、１２・φ
・絶縁状態良否判定装置、１３・・争コイル、１９・・
・電源スィッチ、２０・・・電源。 ２１拳ｅｅ電流計、２２・・・選択スイッチ、２３−−
舎内鉄皮リード線、２４・争・外鉄皮リード線、２５・
・・コネクタ、２８−Φ・非磁性板リード線、２７瞭・
・タンディツシュ、２８・・ゆポルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融金属を受け入れる受鋼部と溶融金属を鋳型に注入す
   る溶鋼排出部とを複数の中空耐火物により結合し、その
   複数の中空耐火物の間に誘導加熱鉄心を介在させたタン
   ディッシュにおいて、前記鉄心の磁束と鎖交する鉄皮に
   絶縁スリットを設け、しかもその絶縁スリットが２重化
   され、かつ絶縁箇所が１箇所であることを特徴とする連
   続鋳造用絶縁タンディッシュ。