JPS639315Y2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ ほぼ平行な向き合う支持面２０，２２を有す
る２つの支持部材１２，１４は、該支持部材の
対向端に沿つた第１組２７の直結エツジ２８−
３０及び第２組３１の直結エツジ３２−３４を
有し；前記両支持面２０，２２の間にはさまれ
且つ気化性空気処理組成物４８の内部貯蔵容器
４６を有し、該貯蔵容器４６が前記支持部材１
２，１４を介して作用するはさみ込み圧力によ
つて破壊されて前記放出用空気処理組成物を放
出し；前記支持部材１２，１４を相互連結す
る、前記第１組２７の直結エツジ２８−３０に
沿つた手段３６，３８を有する、空気処理用気
体を小出しする装置１０において、 空気処理用気体の放出を調節する柔軟性のあ
る、ほぼ平らな小出しポーチ１８を有し、該ポ
ーチは前記内部貯蔵容器４６を囲み、そして前
記支持面２０，２２の間にはさまれ； 前記第２組２１の直結エツジ３２−３４に沿
つて前記支持部材１２，１４を相互接続するス
ペーサ部材１６を有し、該スペーサ部材は前記
内部貯蔵容器４６を破裂させないように前記支
持面２０，２２を第１間隔に維持し、前記スペ
ーサ部材１６を取り外して、前記支持面２０，
２２と前記小出しポーチ１８とを介して前記内
部貯蔵容器４６にはさみ込み圧力を加えて該貯
蔵容器４６を破裂させ、前記支持部材１２，１
４の少なくとも一方が格子２４，２６であるこ
とを特徴とする気体小出し装置。

２ スペーサ部材１６を取り外した後第２組３１
の直結エツジ３２−３４に沿つた第２手段５
０，５２によつて第２間隔に置かれた支持部材
１２，１４を相互連結し、該第２間隔は第１間
隔より狭いことを特徴とする、請求の範囲第１
項の装置。

３ 支持部材１２，１４、スペーサ部材１６、相
互連結手段３６，３８；５０，５２の全てがプ
ラスチツクで一体形成されていることを特徴と
する、請求の範囲第１項又は第２項の装置。

４ スペーサ部材１６が２つの支持部材１２，１
４の間の蝶番であることを特徴とする、請求の
範囲第１項、第２項、又は第３項の装置。

５ 第１組２７の直結エツジ２８−３０を相互接
続する手段３６，３８はスナツプ嵌めであり、
その結果、支持部材１２，１４を蝶番を介して
開放すると、このとき蝶番はスペーサ１６とし
ての機能をとるので柔軟性のある小出し器１８
を装置１０に装填することができ、その後前記
支持部材１２，１４は第１組の直結エツジ２８
−３０に沿つてスナツプ閉めされること特徴と
する、請求の範囲第４項の装置。

６ スペーサ部材１６が、こわれやすい連結手段
４２によつて支持部材１２，１４の各々に連結
されたストリツプ４０であることを特徴とす
る、請求の範囲第５項の装置。

７ こわれやすい連結手段４２は、ストリツプ４
０と支持部材１２，１４と一体成形された複数
のこわしやすいストランドから成ることを特徴
とする、請求の範囲第６項の装置。

８ 両支持面２０，２２は格子２４，２６である
ことを特徴とする、請求の範囲第１項の装置。

明細書 本考案は、空気を新鮮に又は空気にかおりをつ
けるための気体（以下、「空気処理用気体」と称
する。）をたえず放出するための装置に関する。
更に詳しくは、本考案はほぼ一定の割合で大気に
気体を放出する装置に関する。空気処理用気体を
放出するための多種類の装置が開発されている。
この分野での近年の発明の多くは、その一部また
は全部が高分子材料（たとえばフイルム）ででき
た閉鎖容器の内に液状の、例えば空気を新鮮にす
る脱臭剤又は空気にかおりをつける芳香剤のよう
な組成物（以下、「空気処理用組成物」と称す
る。）を含み、空気処理用組成物はこの容器を通
つて移行して気体となつて外部表面に放出され
る。かかる透過性の高分子材料の使用によつて、
空気処理用気体の小出しをコントロールし、製品
の耐用期間にわたつてその小出し量の大きな変動
を押えることに役立つ。かかる製品は、その耐用
期間にわたつて気体の小出し量が急激に低下する
多くの空気処理用製品と比較して、この点で優れ
ていると考えられる。

空気処理用気体の放出をコントロールする透過
性の高分子材料でできたシートを持つ種類の製品
の形態としては、様々のものが可能である。ある
製品においては、高分子材料のシートが円筒状の
容器をおおい、また他の製品においては、液状の
空気処理材は透過性のートと非透過性のプラスチ
ツク・シートとの間に封じ込められる。また、透
過性の高分子材料で空気処理用液体を入れた柔軟
性のあるポーチを形成し、この液は、液放出の前
には、ガラスびんなどのような非通気性のこわし
やすい容器や、非透過性のプラスチツク製内部ポ
ーチ、その他の中に入れられているような製品も
ある。本考案は透過性のポーチを使用して空気処
理用気体の放出をコントロールする製品に主とし
てかかわる。この種のポーチの例は、国際特許出
願公開WO82／02700号に開示されている。

かかるポーチを有する製品にとつては、なんら
かの形で透過性のポーチを備えまた支持すること
が、多くの理由から望ましい場合が多い。たとえ
ば、ユーザーは、ポーチに触れるさいに起きる空
気処理材との接触を避けたいと希望するかもしれ
ない。また、このポーチが、たとえば家具などの
仕上がり面と接触した場合、この仕上げをそこな
う場合があるかもしれない。かかるポーチを備
え、かつ支持するもう１つの重大な理由は気体小
出しの割合に関係するもので、これは以下で詳し
く論じる。

液体その他の流動体を入れた柔軟性のある透過
性のプラスチツク製ポーチが気体小出し用に使用
される場合、小出しの割合は、内在の液体とその
容器の内側表面との接触面の大きさにより変化す
る。容器の置かれた方向により、しばしば起こり
うる、液体が容器の底に溜まる現象は、大体にお
いて、気体の小出しの割合を小さくする。液体が
容器の内側表面の全体またはほぼ全体と接触して
いる場合には気体の小出しの割合は著しく増大
し、また製品の耐用期間にわたつて、この量は非
常に安定する。

この問題は特に「液体小出し容器」という名称
の米国特許第4130245号明細書（Bryson）におい
て具体的に指摘されたものである。たとえば、同
明細書の第一欄の第23−40行を参照。Brysonの
特許は、柔軟性のあるプラスチツク性ポーチを複
数の小さな室に分割し、液体がまず一か所に溜ま
らないようにすることにより、この問題を解決し
ようとした。この方法は、ある種の容器について
は若干の利点があるものの、柔軟性のある小出し
ポーチが、国際特許出願公開WO82／02700号の
第１図に示されるように、より小型の破裂可能な
内部貯蔵容器を囲む１つの室しか持たず、この内
部貯蔵容器が破裂と同時に、柔軟性のある小出し
ポーチに放出される空気処理液体組成物で満たさ
れている場合には、それをきやすく使つてはいけ
ない。

Brysonの発明は、ここに示す種類の柔軟性の
ある小出しポーチの不均等な小出しの問題には適
さない。高分子材料からの透過による小出しの利
点を最大限に実現させるため、１つの小出し室を
持つ型の柔軟性のある容器の中の液状空気処理用
組成物の配分を改良するための装置が必要であ
る。

容器に入つた液体から空気処理用気体を小出し
するための柔軟性のあるプラスチツク製ポーチを
支持するための簡単で安価な装置の必要がある。
その装置は以下の目的に役立つものでなければな
らない。すなわち、ポーチを仕上げ表面より隔離
すること。かかるポーチに人間が接触する必要を
なくすこと。ポーチに対する空気の循環を良くす
ること。ポーチが空になつたかどうかを簡単に眼
で見て検査できること。小出し特性を改良するた
め、透過ポーチの内側表面の広い部分と容器に入
つた液体とが十分に接触するようにすること。お
よび破裂可能性の非透過性内部容器（たとえば、
透過性ポーチ内のポーチ）を早期の、意図しない
破裂から保護することである。かかる装置の果す
機能の数を考えると、低コストと簡易化とは容易
に達成できない。

いわゆる「狭い場所」用気体小出し器として簡
単に使用されるのに適する装置、すなわち、たん
す、戸棚、小室その他に置かれるのに適する種類
の安価な小型の気体小出し器が必要となる。本考
案は「狭い場所」用気体小出し器として使える簡
単で安価な装置の持つ上記の利点を全て備えてい
る。本考案はまた、カウンタートツプその他の上
に置けるような大型の気体小出し装置にも使用す
ることができる。

本考案は液状空気処理用組成物を入れた、柔軟
性のある、ほぼ平らな小出しポーチから、空気処
理用気体を小出しするための装置である。この装
置は、従来の装置の問題点を克服する一方、上記
のような、その他の望ましい特性および利点を備
えている。

本考案は、詳しくは、以下の特徴を有する空気
処理用気体を小出しするための装置を提供する。

２つの支持部材がほぼ平行な向き合う支持面な
らびに、この支持面の両端に第１および第２組の
直結エツジを有し、かかる支持面の少なくとも１
つは格子である。柔軟性のあるほぼ平らな小出し
器はこの支持面の間に挾まれ、気化性の空気処理
用組成物の内部貯蔵容器を持ち、この容器は、支
持面を通つて作用する挾み込み圧力によつて破裂
して、組成物を放出して小出しする。上記第１組
の直結エツジにそつた手段によつて上記支持部材
を相互に連結する。スペーサ部材は上記第２組直
結エツジにそつた上記支持部材と相互に連結し、
内部貯蔵容器が破裂できないように、第１の間隙
に上記の支持面を維持する。上記スペーサ部材
は、取り外し出来、上記の内部貯蔵容器を破裂さ
せるため、上記支持面および上記の柔軟性のある
小出し器を通つて、上記内部貯蔵容器に挾み込み
圧力を加えることができる。

本装置は２つの支持部材を有し、この支持部材
は柔軟性のある、ほぼ平らな小出しポーチがその
間で支持されることのできるように構成し、配置
されている。支持部材はほぼ平行な向き合う支持
面（１つの支持面が各々の支持部材上にある）を
有し、かかる両支持面間の間隙を調節するため相
対的に移動できる。支持部材の少くとも１つ、望
ましくは両方が格子である。すなわち、空気が柔
軟性のある小出しポーチの外側表面から出入りで
きるよう、孔があけられている。この格子は、相
互の間隙を狭くとつた部材を有するか、あるいは
その逆に柔軟性のあるポーチと十分に係合するポ
ーチ接触表面を有する。柔軟性のあるポーチは支
持部材の間に挾まれ、支持部材を介して作用する
挾み込み力により圧搾される。

柔軟性のある小出しポーチは、流動性のある空
気処理用組成物（脱臭剤又は芳香剤）、望ましく
は液体で満たした内部貯蔵容器を有する。かかる
内部貯蔵容器は、上記の挾み込み圧力により破裂
させられ、ポーチ表面を通り透過することによ
り、上記組成物を柔軟性のある小出しポーチに放
出して小出しする。

支持部材は、支持面の対面する両端にそつて第
１組および、第２組の直結エツジを有する。支持
部材はかかる両組の直結エツジにそつて相互に連
結される。支持部材の間隙および、かかる支持面
と柔軟性のある小出しポーチとの相互作用は直結
手段の性質により決定される。

スペーサ部材は直結エツジの組の１つにそつた
支持部材と相互連結する。スペーサは支持面を十
分に広い間隙に維持して、スペーサがその場所に
留まる間は内部貯蔵容器の破裂は防止されるよう
にする。ただし、スペーサは支持部材が一緒に圧
搾されることのできるよう、ひきちぎるか、その
他の方法で取り除くように作られる。かかる圧搾
は、内部貯蔵容器を破裂させるため、支持面およ
び柔軟性のある小出しポーチを介して、内部貯蔵
容器に加えられる挾み込み圧力によりおこなわれ
る。

スペーサを備える直結エツジにそつて、スペー
サがひきちぎられた後、支持部材をより近接距離
で支えるための第２の直結手段がある。これによ
り、支持面はポーチとしつかり係合し、柔軟性の
ある小出しポーチの内側表面とほぼ完全な接触を
するよう液体を拡散する。このようにして、ポー
チの小出し特性は改良される。

スペーサ部材は壊れやすい連結手段により各々
の支持部材に連結されたストリツプであることが
望ましく、またこの連結手段は、ストリツプおよ
び支持部材と一体形成された破損しうる数本のス
トランドであることが望ましい。ポーチを除く全
体構造は、実際に例えば成形などにより、プラス
チツクで一体的に形成されるのが望ましい。

スペーサは支持部材間の蝶番として働らくので
装置組立の間、柔軟性あるポーチが挿入しやす
い。ポーチは支持部材が大きく広げられた時に挿
入できる。次に支持部材を一緒に蝶番のまわりに
回動して、蝶番から離れた支持部材の直結する両
端は、その上に形成されるスナツプ嵌めまたはそ
の他の適切な手段により連結される。この蝶番は
次に、スペーサとしての機能を発揮して、内部貯
蔵容器を意図しない破裂から保護する。

添付の図面において、 第１図は本考案の装置の斜視図。

第２図は、第１図の側面図。

第３図は、装置が気体を小出しする位置にある
ことを示す断面図。

第４図は、広げた、組立てられていない状態に
ある、第１図のもう１つの側面図。

第５図は、装置内の柔軟性のある小出しポーチ
の斜視図。

添付図面は、本考案による好適な気体小出し装
置１０を図示する。気体小出し装置１０は、第１
支持部材１２および第２支持部材１４、支持部材
１２および１４と相互に連結するスペーサ部材１
６、ならびに支持部材１２および１４間に挾まれ
る、柔軟性のある小出しポーチ１８を備える。

支持部材１２および１４は、各々ほぼ平行な支
持面２０および２２を備え、これらの支持面は、
多数のほぼ平行な、棒材２４と、その間の孔２６
とより成る格子である。支持面２０および２２
は、またエツジ２８および３０を備える第１組２
７の直結エツジならびにエツジ３２および３４を
備える反対側の組３１の直結エツジを有する。支
持面２０および２２は、ポーチ１８の両側と、第
１組２７の直結エツジおよび第２組３１の直結エ
ツジにそつた連結の性質によつて決定される間隙
をもつて、係合する。

第３図に示されるように、第２支持部材１４に
設けた雄スナツプ部材３６および第１支持部材１
２に設けた雌スナツプ部材３８により、第１組２
７の直結エツジにそつてスナツプ嵌め手段を形成
し、支持部材１２および１４を相互連結する。第
１図および第２図に示されるように、スペーサ部
材１６は第２組３１の直結エツジと相互に連結
し、ポーチ１８が支持面２０および２２の間で実
質的に圧搾されないように第２組３１の直結エツ
ジを第１の間隙に維持する。第１組２７の直結エ
ツジおよび第２組３１の直結エツジにそつたこれ
らの連結は空気を新鮮に又は空気にかおりをつけ
るという働きをする空気処理装置１０の作動前に
行われる。

スペーサ部材１６は多数の破損しうるストラン
ド４２により支持部材１２および１４と連結して
いる開封ストリツプ４０を有し、このストランド
はストリツプ４０および支持部材１２，１４と一
体的に形成されている。ストリツプ４０はつまみ
部分４４を備え、これは、装置１０の本体を片方
の手で押えながら、もう一方の手で握つて、ひき
はがし、支持部材１２と１４が容易に圧搾し合う
ようにする。このような圧搾動作によりポーチを
活性化して空気処理用気体を小出しする。

第５図に示すように、小出しポーチ１８は、装
置が作動する前に液体空気処理用組成物４８（脱
臭剤又は芳香剤）を保有する内部貯蔵ポーチ４６
を備える。内部貯蔵ポーチ４６自体は、液体組成
物４８を透過しない素材で作られた、柔軟性のあ
るプラスチツク製ポーチである。気体小出しポー
チ１８は透過性のプラスチツク素材で作られてい
るため、これを通つて、液体組成物４８は移動し
て、ポーチの外側表面から気体として放出され
る。ポーチ１８およびポーチ４６に適する素材は
公知であり、本考案の要素ではない。しかし、本
考案の使用に適する素材および液体組成物を論じ
たものとして、上記国際特許出願公開および米国
特許第3951623号および米国特許第4248380号明細
書がある。また、“破裂可能なポーチ作成法”と
いう名称の本出願人の係属中の特許出願もある。

気体小出し装置１０を作動することが望ましい
場合には、既に述べたように、スペーサ部材１６
をひきちぎり、ユーザーは、内部貯蔵ポーチ４６
が破裂するまで第１および第２支持部材１４およ
び１６と一緒に圧搾し、空気処理用液体４８を、
ポーチ４６の外側にある、気体小出しポーチ１８
の一部に放出する。支持部材１２および１４は、
液体４８が小出しポーチ１８を通つて配分され、
第３図に表わしたように、ポーチ１８の横面に液
体４８が完全に、またはほぼ完全に接触するま
で、一緒に圧搾される。

支持部材１２および１４は一緒に圧搾された
後、第２支持部材１４の雄スナツプ部材５０と第
１支持部材１２の雌スナツプ部材５２を備える第
２スナツプ嵌めにより一緒になつている。作動前
に、スペーサ部材１６は支持面２０および２２を
第１の間隙で支えて内側ポーチ４６が簡単に破裂
できないようにする一方、始動後は、スナツプ嵌
め５０および５２は支持部材１２および１４を一
緒にはさんで止め、支持面２０および２２が第２
の、より狭い間隙に置かれるようにする。かかる
第２の間隙において、ポーチ１８は支持面２０お
よび２２に支持されて、液体４８がポーチ１８の
内側面の大部分と接触するように液体４８が広げ
られる。

スペーサ部材１６は、装置１０の組立の間、蝶
番として働らく。第４図に示したように、支持部
材１２および１４は、組立の前に、蝶番によつて
開いて、ポーチ１８が支持面２２に載せられるよ
うにした。従つて、支持部材１２および１４は、
第１の組２７の直結エツジが前に記述したように
連結されるまで互いに対面するように、スペーサ
部材１６の回りを回転する。

支持部材１２および１４、スペーサ部材１６な
らびに前に述べた全てのスナツプ嵌めはプラスチ
ツク素材により一体として成形される。好適素材
としては高密度ポリエチレンおよびポリプロピレ
ンがあるが、当業者にとつては、様々の適切な素
材は明らかである。

気体小出しポーチ１８は半透明であることが望
ましく、ポーチ１８とポーチ４６の両方が半透明
であることがもつとも望ましい。これにより、ユ
ーザーは液体組成物がいつ完全に小出しされ尽し
たかを判断することができる。半透明度について
は様々のものが可能である。実際には、ポーチは
透明またはほぼ半透明のものであつてもよい。ユ
ーザーがかかるポーチの内容を見ることができれ
ばよいだけであるから。