JPS639304Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は簡易マツサージ具、詳しくは、椅子
に腰かけたまま、または和室で背もたれにもたれ
たまま、自分で背中の凝りをほぐすことのできる
簡易マツサージ具に関する。

（従来の技術） この種簡易マツサージ具については既に幾つか
の考案がなされている。たとえば、実開昭50−
128992号公報には２個の球体を袋で収納し、その
袋を紐で縛つて止めたマツサージ具が、また実開
昭51−25488号公報には２個の球体を紐で連結し
たマツサージ具が夫々記載されている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記２つの従来例に限らず、単に球体を一本の
紐で結びつけた場合、使用してみると案外使用し
にくいものである。身体に当たる物体が球体であ
るから手の操作で身体の所望の場所に位置させる
のがむつかしい。その結果思つた程マツサージ効
果があがらずかえつていらいらさせられることが
多いのが実情である。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、基本的にはこうした従来の構成を踏
襲しつつ、球体の手による操作をし易くしたもの
で、概説すると、共通したひもで開口縁を閉じる
ようにした２枚の袋夫々に弾性の球体を収納し同
ひもを引いて開口縁を閉じ、同ひもを中間に設け
た筒部材の中で交叉させたことを特徴としてい
る。

（作用） 使用者は自己の背中と椅子等の背間に体重をか
けて挾んでひもは自己の肩から胸前に垂らしそれ
を両手で適宜操ることにより球体が背中の所望の
場所に位置するようにして同箇所にマツサージ効
果を与える。

また、使用者は球体の上に立つてひもを繰りな
がら足の裏をマツサージすることもできる。

長時間同一姿勢で机に向つていると、肩の凝り
や背中の痛みが起こることは誰しも経験すること
であるが、指圧のいわゆるツボの所在が素人には
つかみにくいのが事実である。また背中や肩の凝
りをほぐすとなると他人の手を借れねばならず不
便である。しかし、本考案によると仕事をしなが
ら、あるいは人と話をしながら、または、テレビ
を見ながら僅かに自己の体重を椅子等の背もたれ
にかけるだけで背中の思う所に圧力をかけ指圧効
果を得ることができる。

（実施例） 符号１，２は軟式野球ボールである。経済的に
は使い古しのものがよいが、余り摩滅したものよ
り新品で表面の凸部が角張つたものの方がよい。
表面は袋の布で緩衝されるから少々角張つていて
もそれ程苦痛ではなく、程よいマツサージ効果が
得られる。

各ボール１，２は布袋５，６に入れられる。各
袋５，６の開口縁には共通のひも４が挿通されて
両袋はこのひも４によつて連結されている。袋
５，６はボールに密着すする程度の大きさが好ま
しく、ボール表面と布との間の空隙が大きく布が
たるむのはマツサージ効果を損うのでよくない。

ひも４は袋５の開口縁に挿通され（ひもの他端
は大きな結び目にしておく）筒部材３を通つて輪
７を形成した後再び筒部材３を通つてもう一つの
袋６の開口縁に挿通され最後は大きな結び目にし
て同袋の開口縁に保持しておく。筒部材３の介在
によつて図中上下に移動させることによりボール
１，２の間隔が調節できる。ひも４は筒部材３内
で交叉することになる。

（考案の効果） 使用者は椅子に座した姿勢で輪７を掛けボール
１，２を背中に廻し、そのまま体重を椅子の背に
かけ背中でボールを押しつける。次第にボールを
移動させマツサージを必要とする箇所全面にゆき
わたるようにする。足の裏をマツサージする時は
ボールの上に立てばよい。

両手はボールの移動の時だけ使うので字を書い
たり、頁をめくつたりするのに不自由はない。ま
た他人と対話していても格別不作法な姿勢をとる
わけでもないので特別の客人ででもなければ対話
中でも使用できる。他人の手を借りることはない
ので何時でも使用できる。最近の建康器具はいず
れも不必要にデラツクスで高価なものが多いが、
本考案によれば費用のかかる部材は一切使用しな
くて済むので安価に製作できるので大衆建康具と
して最適のものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施態様を示す斜視図であ
る。 １，２……ボール、３……筒部材、４……ひ
も、５，６……袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 共通したひも４で開口縁を閉じるようにしかつ
   同ひもで連結した袋５，６に弾性の球体１，２を
   収納しひも４を引いて各開口縁を閉じ、かつ前記
   ひも４を筒部材３の中で交叉させたことを特徴と
   する簡易マツサージ具。