JPS6392732A - 紡績糸の製造方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、色相、繊維の種類などが異なる素材を組み合
わせることで、形状の変化や色相変化を付与し、より特
殊な意匠効果を備えた紡績糸を製造する方法およびそれ
に用いられる装置に関する。さらに詳しくは、意匠撚糸
機または特別に設計された精紡機などを用いることなく
通常使用されているリング精紡機に間欠駆動機構を備え
た複数のドラフトパートを組み込むことで、高い生産性
と正確な再現性でもって直接的に意匠効果の優れた紡績
糸をうることかできる紡績糸の製造方法およびそれに用
いられる装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、形状変化または色相変化を付与した紡績糸を
うるには、（１）意匠撚糸機や特別に設計された仮撚り
方式の精紡機を用いて形状の変化および色相の変化を付
与する方法や、（２）スライバーもしくは粗糸を段々状
に染め分けてそれらを紡績する方法や、（３）糸染めに
より染め分けたりする方法が採用されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら前述した方法において、（１）意匠撚糸機
などを用いる方法は、元来何本かの糸を使用して撚糸す
る過程で形状変化または色相変化を付与するもので、生
産性も低く変化自体にも限界があり、また仮撚り方式の
精紡機では形状変化が主目的であり、ストレート形状で
色相変化を付与することは非常に困難であるという問題
があり、（２）スライバーもしくは粗糸を段々状に染め
分ける方法は、粗紡または精紡工程においてドラフト作
用により繊維束が延伸されるので色相変化のピッチをコ
ントロールすることが難しく、かつ、色事〇変化の深み
感を作ることも困難であるという問題があり、さらに（
３）精紡後の紡績糸を糸染めにより染め分ける方法は、
色トロの変化ピッチを自在に変えたり、ランダムに変化
させたりするには極めて高度な染色技術が必要であり、
規則的な変化にならざるをえず、生産性も低いという問
題がある。

本発明は、前記の点に鑑み、特別な装置によることなく
糸軸方向に多様な形状変化、色相変化を高い生産性およ
び正確な再現性で付与することのできる紡績糸の製造方
法およびそれに用いられる装置を提供することを目的と
する。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の製造方法は、それぞれが間欠駆動機構を有する
段数のドラフトバートからドラフトされながら送り出さ
れた数種の粗糸を適宜の順序および間隔で交互に紡出し
、糸軸方向に異種または異色部の交互変化を生ぜしめる
ことを特徴としている。また、本発明の製造装置は、リ
ング精紡機からなる紡績糸の製造装置であって、該リン
グ精紡機のフロントローラー人口側にそれぞれが間欠駆
動機構を有し、適宜の順序および間隔で交互に運転する
複数のドラフトバートが設けられてなることを特徴とし
ている。

［実施例］ つぎに図面に基づき本発明の製造方法および装置を説明
する。

第１図は、本発明の製造装置の一実施例を示す斜視図で
ある。第１図に示されるように、リング精紡機フロント
ローラー（１）のニップ点に向って３組のドラフトバー
ト（お、＋ｂ＞、（Ｃ）が（ωと山）および＋ｔｎと（
Ｃ）が互いに約４５°の角度をなすよう設けられている
。また該ドラフトバート＋ａ＋、＋ｔｔ＋、（Ｃ）はフ
ロントローラーｆ１）の両ローラーの軸を通る面に対し
て直角な平面上に設けられている。

駆動源からの回転力がギヤーにより軸ＣＩ＋１に伝達さ
れ、その後歯付伝導ベルト０りによって、電磁クラッチ
（ｌＧ、（１７１，（Ｂが設置された３本の軸■、０４
）、叱にそれぞれ伝達される。次いで回転力は、３組の
ドラフトバート（ａ）、串）、（Ｃ）のバックローラー
軸（８゛）、（９゛）、（１０’）およびミドルローラ
ー（２）、（３）、（４）に伝達される。

３種または３色の粗糸（１９Ｓ■、（２Ｄは、それぞれ
３組のドラフトバート（Ｊ１山）、（Ｃ）のバックロー
ラー（８）、（９）″、（１０）に供給され、バックロ
ーラー（８）、（９）、００）とミドルローラー（２）
、（３）、（４）のあいだでブレーキドラフトが施され
、その後ミドルローラー（ａ、（３）、（４）の上下エ
プロン（５）、（６）、（７）間を経てフロントローラ
ー（１）より紡出されるが、粗糸（至）、■、（２１１
にはミドルローラー（ａ、（３）、（４）とフロントロ
ーラー（１）のあいだでメインドラフトが施される。フ
ロントローラー（１）より紡出された糸は、スネルワイ
ヤーのおよびアンチノードリングのを経てスピンドル（
２４とリング囚上のトラベラ−により加熱され管糸を形
成する。

３組のドラフトバート（ａ）、山）、（Ｃ）の駆動系に
設置された電磁クラッチ０ｅ１ａ７）、Ｏａは、別途設
けられた制御装置からの指令によりＯＮ、　ＯＦＦ作動
をする。前記制御装置は、たとえばＣＰＵを内蔵したプ
ログラマルコントローラと磁気カードリーダユニットと
で構成することができ、企画した糸の変化パターンをデ
ータとして予め制御装置に入力し、そのプログラムにし
たがって電磁クラッチａｅ、口、０ａをＯＮ、　ＯＦＦ
作動させながら精紡することで紡績糸に所望の形状変化
および色相変化を付与することができる。

つぎに、本実施例におけるドラフトバート（ａ）、山）
、（Ｃ）の切替え運転について説明する。今、紡山中の
ライン（たとえば（ａ）とする）の駆動系に設置された
電磁クラッチＯｅが制御装置からの指令によりＯＦＦ作
動すると、バックローラー（８）およびミドルローラー
（りも同時にストップし、ドラフトを施された繊維束は
連続して回転するフロントローラー（１）のニップ点直
前で切断される。

この切断が行なわれる直前に、前記ライン（ωと別のラ
イン（たとえば（Ｃ）とする）の駆動系に設置された電
磁クラッチ０Ｆ３がＯＮ作動し、２つのライン（（ａ）
と（Ｃ）　）が瞬時オーバーラツプしつつ紡出されたの
ち、ライン（ωに代わって駆動し始めたライン（Ｃ）に
切替えが行なわれる。この切替わり時のさきのラインと
あとのラインとのオーバーラツプの時間は、紡出された
糸の継ぎ目の状況によって自在に調節することが可能で
あるが、本発明においては、電磁クラッチがＯＦＦ作動
すると繊維束がフロントローラーニップ点の直前で切断
されるが、その形状はミドルローラー（り、（３）、（
４）および上下エプロン（５）、（６）、（７）に把持
されている部分より先端部分が傾斜的に細くなり、また
フロントローラーより引き抜かれた繊維束の後端部は逆
方向に傾斜的に細くなっているので切替わり時には、両
者のタイミングを適切にコントロールすることによって
非常に短いオーバーラツプ部を設けるだけア確実に繊維
束どうしを接続することができ、したがって糸が切断さ
れることはなく、かつ、接続部の太さが変化したり強力
が低下したりすることがなく、予め入力したプログラム
通りの変化パターンで糸軸方向に異種、異色部分が連続
的に変化する糸が紡出される。異種、異色部分の変化点
から変化点までの長さは、制御装置−の盤面に取付けた
カウンターを適宜設定し、実行中のブロクラム中のタイ
マ一部分のデータとして入力することにより、自在に調
節することができ、またこの長さは運転途中でも変更す
ることができる。

この外部設定カウンターは複数個あり、設定したそれら
の数個のデータと人力したプログラムとの選択および組
み合わせにより適宜の変化パターンを設定することがで
きる。また、複数個のカウンターの内の１個を乱数発生
プログラムから乱数を取り出すための専用カウンターと
し、このカウント設定値との演算値をデータとして同様
に入力することにより変化パターンの周期性を解消し、
ランダムに変化するパターンをうろこともできる。

本実施例においてはドラフトバートの数は３であるが、
２もしくは４以上の複数個のドラフトバートを設置する
こともできる。また制御部分も、ドラフトバートを所望
の順序および間隔で運転させることができるものであれ
ばどのようなものであってもよく、前述した方法以外に
、たとえば機械的に円板状の物を変速させながら回転さ
せたり、変化パターンを入力したエンドレステープを回
転させることにより発生した信号で電磁クラッチを作動
させるような方法を用いることも可能である。

つぎに本発明を実施例１〜２によりさらに具体的に説明
するが、本発明はもとよりかかる実施例に限定されるも
のではない。

実施例１ アクリル系長繊維（３Ｘ　　１０２１５ｄＸ　　１２７
−５０７５０の混率）を綿染めしたトップを用いて、Ａ
、Ｂ、Ｃ３色の粗糸を作り、それらの粗糸を３組のドラ
フトバートにそれぞれ供給し、ＡｌＢ、Ｃの順序で糸軸
方向にランダムな長さで色相変化を繰り返す紡績糸をえ
た。えられた紡績糸は、第２図に示されるように３色が
交互にあられれるストレート形状であって、番手がｌ／
２４〜１／８のものであった。

実施例２ 染色性の異なる３種類の長繊維を生成で用いて、Ａ’、
Ｂ’、Ｃ’３種の異なる混率の粗糸を作り、それらの粗
糸を３組のドラフトバートにそれぞれ供給し、Ａｏをベ
ースとしＢ“、Ｃｏを供給したラインのドラフト倍率を
それぞれＡ°ラインに対し１７３〜ｌ／４にし、Ｂ’、
Ｃ’をスラブ状としてランダムに挿入した。えられた紡
績糸は、第３図に示されるようにスラブ状で糸染めによ
り異色効果を出すタイプの紡績糸であって、番手は１／
１６〜１／８であった。

［発明の効果］ 以上詳説せるごとく、本発明の製造方法および装置によ
れば、通常のリング精紡機を基本にしてこれに間欠駆動
機構を備えた複数のドラフトパートを組み込み、精紡機
のフロントローラー直前で繊維束を切り替えるという直
接的な方式で、異色繊維部、異色部が糸軸方向に自在に
変化する紡績糸を、高い生産性と正確な再現性でうろこ
とができる。また、繊維素材、色相の多種多様な選択、
組み合わせが可能であり、きわめて応用範囲が広く、え
られた紡績糸はインテリア用または衣料用織物素材とし
て１１広く利用できる。また、仮撚り方式のようにカバ
ーリング糸を必要とせず、かつ、接続する２種類の繊維
束が重複した部分の長さをかなり短くしても接続部の強
度低下をほとんど招かず、確実に接続することができ、
えられる番手範囲も広いという効果がある。さらにそれ
ぞれのドラフトパートは、個々にドラフト倍率を調節す
ることができるので、粗糸ゲレンの違いによる太さむら
を解消することができるとともに部分的に異種、異色の
スラブ形状を挿入することで紡績糸に形態変化を付与す
ることができる。また、糸軸方向の異種、異色部分が変
化する長さを織物の柄に応じて規則正しくコントロール
することも、ランダムに変化させることも自在である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製造装置の一実施例を示す斜視図、第
、２図は実施例１でえられた紡績糸の説明図、第３図は
実施例２でえられた紡績糸の説明図である。 （図面の主要符号） （１）：フロントローラー （ω、山）、（Ｃ）：　ドラフトパート（２）、（３）
、（４）：ミドルローラー（８）、（９、（財）：バッ
クローラー（ト）、（財）、（ト）：電磁クラッチ（７
７）：制御装置 ２２図 ２３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　それぞれが間欠駆動機構を有する複数のドラフトパ
   ートからドラフトされながら送り出された数種の粗糸を
   適宜の順序および間隔で交互に紡出し、糸軸方向に異種
   または異色部の交互変化を生ぜしめることを特徴とする
   紡績糸の製造方法。 ２　リング精紡機からなる紡績糸の製造装置であって、
   該リング精紡機のフロントローラー入口側にそれぞれが
   間欠駆動機構を有し、適宜の順序および間隔で交互に運
   転する複数のドラフトパートが設けられてなることを特
   徴とする紡績糸の製造装置。