JPS6388206A

JPS6388206A - 蒸気タ−ビン

Info

Publication number: JPS6388206A
Application number: JP23331686A
Authority: JP
Inventors: Nobuyoshi Okada; 岡田　宣好
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1986-10-02
Filing date: 1986-10-02
Publication date: 1988-04-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、蒸気タービン、特にその湿り蒸気中の湿分を
軽減するための構造に関する。

従来の技術従来の蒸気タービンのうち、たとえば復水タービンにお
いては、最終段出口湿り度を約１２％以下に押えないと
、ドレンによってエロージョンが多発しやすい傾向があ
る。

そのため、タービン入口の蒸気条件は、一般的に、最終
段出口湿り度を基準に選定されているが、近年の省エネ
ルギ化に伴ない、熱回収のためボイラ側で蒸気条件を決
定し、その蒸気をタービンに流入させ、発電することが
多くなってきている。

その結果、蒸気タービンで単純に真空まで膨張させると
、最終段出口湿り度が１５％以上となることもある。

このような事態に対処するため、例えば第４図に略示す
るように、複数段の動翼１を備えるタービン軸２が回転
自在に配設され、かつ前記各段の動翼１を通過するよう
に蒸気通路３が形成されたタービン車室４を備える蒸気
タービンにおいて、タービン車室４内に於ける最終段又
は最終段寄りの適宜の段の動翼ｌの上流側に仕切板５を
設け、この仕切板５まで達した上流側の湿り蒸気のすべ
てを、排出管６を介して、タービン車室４外に設けた湿
分分離器７に送給し、この湿分分離器７により湿分が除
去された蒸気を、復帰管８を介して、タービン車室４内
における仕切板５の後流側に戻すようにした蒸気タービ
ンが提案されている。

発明が解決しようとする問題点上述のような従来の湿分除去手段を備える蒸気タービン
においては、湿分除去効率が高いという利点を有してい
る反面、湿分分離器７をタービン車室４外に設置し、そ
れらを排出管６や復帰管８をもって互いに接続しなけれ
ばならないので、装置全体が大型化、かつ排出管６や復
帰管８等の附属部品数が多く、それらの接続作業が煩雑
で、設備費用が高価となる等の問題点がある。

本発明は、このような問題点を解決した蒸気タービンを
提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段本発明は、第３図に略図するように、複数段の動翼１を
備えるタービン軸２が回転自在に配設され、かつ前記各
段の動翼ｌを通過するように蒸気通路３が形成されたタ
ービン車室４を備える蒸気タービンにおいて、前記ター
ビン車室４内における蒸気通路３中であって、かついず
れかの段の動翼ｌとそれに隣接する段の動翼１との中間
位置に、前記タービン軸２を中心とする環状をなし、か
つ前記蒸気通路３を通る蒸気中の湿分を除去する湿分分
離器９を設けたことを特徴としている。

作用本発明の蒸気タービンにおいては、タービン車室４内に
流入した蒸気は、蒸気通路３に沿って流通する途中で、
各段の動翼に回転力を付与し、タービン軸２を回転させ
るとともに、後流に行くにしたがって漸次膨張し、湿分
が増加する。

湿分が増加した蒸気が湿分分離器９を通過する際、蒸気
中に含まれた湿分の一部が湿分分離器９により除去され
、蒸気の湿り度を低減して、後流側の蒸気通路３通過時
に、エロージョンが生じるおそれを低減することができ
る。

実施例以下、第１図及び第２図を参照して、本発明の一実施例
について説明する。なお、湿分分離器９及びその取付部
分以外の構造は、従来の一般的な構造と同一であるので
、それらについての詳細な説明は省略する。

第１図及び第２図において、湿分分離器９は、タービン
軸２と同心の環状をなす外側支持環１０と、この外側支
持環１０と同心でかつ小径の内側支持環１１と、中間に
空隙部１２を形成するように、タービン軸方向に適宜の
間隔を置いて内外両支持環１０゜１１に支持され、かつ
それぞれが金網よりなる１対の金網層１３ａ、　１３ｂ
と、前記空隙部１２内に配設され、かつ外周部に多数の
小径の抽気孔１４が穿設された抽気管１５とをもって構
成しである。

各金網層１３ａ、　１３ｂは、平形又は波形の金網をタ
ービン軸２方向に多層状に重ねたものとしてもよいし、
単一の金網をもって構成してもよい。

抽気管１５は、例えば５本程度とし、それらをタービン
軸２を中心とする放射状に等間隔で配設し、内端を内側
支持環１１に固着し、かつ外端を外側支持環１０に貫設
することにより空隙部１２内に支持させるのがよい。

このような構造とした湿分分離器９は、その外側支持環
１０を、タービン車室４の内面に設けた水平継手材１６
の内面における環状の凹溝１６ａ内に固嵌することによ
り、タービン軸２における互いに隣接する動翼１ａと動
翼１ｂとの間に位置するようにして、また金網層１３ｇ
、　１３ｂが蒸気通路３中に位置するようにして、ター
ビン車室４内に支持させる。

各油気管１５は、水平継手材１６に穿設した連通孔１６
ｂを介してドレン管１７に接続し、各ドレン管１７は、
途中で合流させて復水器（図示路）に接続する。

１８は、内側支持環１０の内面に設けたラビリンスパツ
キンで、内側支持環１０とタービン軸２との間隙より通
過する蒸気流を可及的に減少させて、蒸気流のすべてが
金網層１３ａ、　１３ｂを通過するようにするためのら
のである。

１９は、湿分分離器９の後流側に設けた静翼で、その外
端に連設した外側シュラウド２０を、水平継手材１６の
内面に形成した環状の凹溝２１に嵌合することにより支
持している。

静翼１９の内端に連設した内側シュラウド２２の内面に
は、上記ラビリンスパツキン１８と同様のラビリンスパ
ツキン２３を設けである。

この実施例は上述のような構造としであるので、蒸気通
路３を通る蒸気が両会網層１３ａ、　１３ｂを通過する
際、蒸気中の湿分が金網に吸湿され、両会網層１３ａ、
　１３ｂ間の空隙部１２内の湿度が高められ、この湿っ
た蒸気が抽気孔１４より抽気管１５等を通ってタービン
車室４外に排出されることにより、湿分分離器９通過後
の蒸気の湿り度を低減し、本発明の作用として上述した
のと同様の作用を生じ、かつ本発明の効果として後述す
るところと同様の効果を奏することができる。

また、この実施例においては、湿分分離器９か、１対の
金網層１３ａ、　１３ｂの間に油気管１５を配設すると
いう簡単な構造であり、コンパクト化が容易であるので
、取付スペースが制限されたタービン車室内に配設する
のに最適であり、設備費用もそれほどかからないという
利点がある。

発明の効果以上から明らかなように、本発明によると、タービン車
室内に湿分分離器を設けることにより、装置全体の大型
化や付属部品数の増大、及びそれらの接続作業の煩雑化
等を防止し、設備費用を軽減できるとともに、従来のよ
うにタービン車室内の蒸気を外部に取り出して再度戻す
際のエネルギ損失をまったくな（すことかできるという
特有の効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の要部の縦断側面図、第２
図は、第１図のＡ−Ａ線に沿う縦断正面図、第３図は、
本発明の詳細な説明するための概略図、第４図は、従来
の蒸気タービンの一例を示す概略図である。１、ｌａ、ｌｂ−・動翼、２・・タービン軸、３・・蒸
気通路、４・・タービン車室、９・・湿分分離器、１０
・・外側支持環、１１・・内側支持環、１２・・空隙部
、１３ａ、　１３ｂ・・金網層、１４・・抽気孔、１５
・・抽気管、１７・・ドレン管。・−＼復代理人　木　村　　正　巳　）（ほか１名）″

Claims

【特許請求の範囲】

複数段の動翼を備えるタービン軸が回転自在に配設され
、かつ前記各段の動翼を通過するように蒸気通路が形成
されたタービン車室を備える蒸気タービンにおいて、前
記タービン車室内における蒸気通路中であって、かつい
ずれかの段の動翼とそれに隣接する段の動翼との中間位
置に、前記タービン軸を中心とする環状をなし、かつ前
記蒸気通路を通る蒸気中の湿水を除去する湿分分離器を
設けたことを特徴とする蒸気タービン。