JPS638330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は毛髪乾燥機に係り、殊に本体ケースか
ら突出する吹出口部に装着される金属キヤツプの
装着構造に関する。

（従来例） 従来、毛髪乾燥機の吹出口部にその保護のため
に装着される金属キヤツプの装着手段として、第
１図及び第２図に示すように本体ケース１から突
出する吹出口部２に金属キヤツプ２を挿着し、そ
のフランジ部４にリング３を装着して固定するこ
とが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記手段は、審美上フランジ部４
を隠す必要があるためリング３の外径D1をかな
り大きくせねばならず、またリング３をしつかり
固定することが困難であつて、該リング３やキヤ
ツプ２が吹出口部２から前方へ抜け落ちたり周方
向に回転したりしやすい問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本考案は発熱
体、モータ、フアンが収納された本体ケース１か
ら突出する吹出口部５の外周に装着されるリング
９と、該吹出口部５と該リング９の間に挿着され
て上記吹出口部５を覆う金属キヤツプ１１とを形
成し、上記吹出口部５にその先端部から基端部へ
延出する凹条部８を形成するとともに、該凹条部
８の終端両側部に突起６と嵌合穴７を隣設し、ま
た上記リング９の内壁面に上記凹条部８に挿入さ
れて上記嵌合穴７に嵌合する抜け止め１０を突設
し、また上記キヤツプ１１に上記突起６が嵌合す
るタテ方向の切欠部１２ａを形成するとともに、
該切欠部１２ａの側部に上記抜け止め１０が嵌合
する切欠部１２ｂを形成したものである。

（作用） 上記構成において、金属キヤツプ１１を吹出口
部５に装着するにあたつては、まずリング９をそ
の抜け止め１０を凹条部８に嵌合させて吹出口部
５に挿入し、その基端部に挿着する。次に金属キ
ヤツプ１１を保持して切欠部１２ａが突起６に嵌
合するまでリング９と吹出口部５の間にまつすぐ
に挿入する。該キヤツプ１１の挿着が終つたなら
ば、リング９を円周方向Ｐにわずかに回動させ、
その回転止め１０を切欠部１２ｂに嵌合させると
ともに、嵌合穴７に嵌入させる。このようにして
キヤツプ１１は吹出口部５に装着されるが、その
状態でキヤツプ１１の周方向の回転は切欠部１２
ａに嵌合する突起６により阻止され、また前方へ
の抜け出しは切欠部１２ｂに嵌合する抜け止め１
０により阻止される。またキヤツプ１１の取りは
ずしは、上記装着操作と逆方向にリング９やキヤ
ツプ１１を動かすことにより簡単に行うことがで
きる。

（実施例） 次に図面を参照しながら本考案の実施例の説明
を行う。

第３図は分解状態での平面図、第４図および第
５図は、組立て状態での断面図および平面図であ
つて、１は熱可塑性合成樹脂から成る毛髪乾燥機
の本体ケースであり、その内部に発熱体、モー
タ、フアン等が収納されている。５は本体ケース
１の先端部から突出する吹出口部５である。８は
吹出口部５の先端部から基端部へ向つて形成され
た凹条部、６，７は該凹条部８の終端両側部に形
成された回転止め用突起６と嵌合穴７である。９
は吹出口部５の外周に装着されるリングであつ
て、その内壁面には抜け止め１０が突設されてい
る。１１は金属キヤツプであつて、吹出口部５を
覆うように装着されてこれを保護するものであ
り、切欠部１２が形成されている。この切欠部１
２は、第５図に示すようにタテ方向の切欠部１２
ａと、その側部に円周方向に形成された切欠部１
２ｂから成つている。

金属キヤツプ１１を吹出口部５に装着するにあ
たつては、まずリング９をその抜け止め１０を凹
条部８に嵌合させて吹出口部５の基端部まで挿入
する。次に金属キヤツプ１１を保持して切欠部１
２ａが突起６に嵌合するまで吹出口部５とリング
９の間にまつすぐに挿入する。該キヤツプ１１の
挿着が終つたならば、リング９を円周方向Ｐにわ
ずかに回動させ、その回転止め１０を切欠部１２
ｂに嵌合させるとともに、嵌合穴７に嵌入させる
（第５図参照）。このようにしてキヤツプ１１は吹
出口部５に装着されるが、その状態でキヤツプ１
１の周方向の回転は切欠部１２ａに嵌合する突起
６により阻止され、また前方への抜け出しは切欠
部１２ｂと嵌合穴７に嵌合する抜け止め１０によ
り阻止される。またキヤツプ１１の取りはずし
は、上記装着操作と逆方向にリング９やキヤツプ
１１を動かすことにより簡単に行うことができ
る。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、金属キヤツプ１
１を吹出口部５に簡単に装着することができ、ま
た一旦装着すれば、前方への抜け出しは切欠部１
２ｂと嵌合穴７に嵌合する抜け止め１０により阻
止され、また周方向の回転は切欠部１２ａに嵌合
する回転止め用突起６により阻止されるので、金
属キヤツプ１１を吹出口部５にしつかりと固定す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は従来のものの側面図、第２図ａ，ｂは同部分
側面図、第３図は本考案の実施例の分解状態での
側面図、第４図及び第５図は組立て状態での断面
図および平面図である。 １……本体ケース、５……吹出口部、６……突
起、７……嵌合穴、８……凹条部、９……リン
グ、１０……抜け止め、１１……キヤツプ、１２
ａ……切欠部、１２ｂ……切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発熱体、モータ、フアンが収納された本体ケー
   ス１から突出する吹出口部５の外周に装着される
   リング９と、該吹出口部５と該リング９の間に挿
   着されて上記吹出口部５を覆う金属キヤツプ１１
   とを備え、上記吹出口部５にその先端部から基端
   部へ延出する凹条部８を形成するとともに、該凹
   条部８の終端両側部に回転止め用突起６と嵌合穴
   ７を隣設し、また上記リング９の内壁面に上記凹
   条部８に挿入されて上記嵌合穴７に嵌合する抜け
   止め１０を突設し、また上記キヤツプ１１に上記
   突起６が嵌合するタテ方向の切欠部１２ａを形成
   するとともに、該切欠部１２ａの側部に上記抜け
   止め１０が嵌合する切欠部１２ｂを円周方向に形
   成したことを特徴とする毛髪乾燥機。