JPS6381128A - 環状ポリカ−ボネ−トオリゴマ−混合物の線状ポリカ−ボネ−トへの転化方法、およびそれにより得られる組成物 - Google Patents

環状ポリカ−ボネ−トオリゴマ−混合物の線状ポリカ−ボネ−トへの転化方法、およびそれにより得られる組成物

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JPS6381128A
JPS6381128A JP62179289A JP17928987A JPS6381128A JP S6381128 A JPS6381128 A JP S6381128A JP 62179289 A JP62179289 A JP 62179289A JP 17928987 A JP17928987 A JP 17928987A JP S6381128 A JPS6381128 A JP S6381128A
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ダニエル・ジョセフ・ブルネル
トマス・レーン・エバンズ
マイケル・アラン・バランス
ケビン・ランダル・スチュワート
トマス・ジェラルド・シャノン
デビッド・アラン・ウィリアムズ
ドワイト・ジュアン・パターソン
ナイルズ・リチャード・ローゼンクイスト
ウィリアム・ヒラコス
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、高分子量樹脂、たとえばポリカーボネートの
製造に有用な組成物およびその製造方法および使用に関
する。
ポリカーボネートは通常、ビスフェノールのホスゲンと
の反応によって製造される。反応は普通界面で、すなわ
ち水性−有機混合系で行なわれ、その結果ポリカーボネ
ートが有機相中に回収される。ポリカーボネートは押出
し、成形その他の方法で加工される前に、有機溶剤およ
び痕跡量の水および副生物が除去される必要がある。こ
れによりポリカーボネートは通常固体として得られるが
、しかしこの固体は比較的面倒な高温の加工技術にかけ
なければならない。
ポリカーボネートの別の製造方法は、ビスフェノールと
カーボネートエステル、たとえばジフェニルカーボネー
トまたはビス−ポリフルオロアルキルカーボネートとの
エステル交換によるものである。この方法は、生成物か
ら多くは比較的揮発性である副生物を分離しておかなけ
れば加工ができない点でホスゲン法に似ている。
低分子量環状芳香族カーボネート重合体の製造およびそ
の線状ポリカーボネートへの転化は公知である。たとえ
ば次の米国特許を参照されたい。
3.155,683 3.3g6.9543.274,
214 3.422.119しかしこれらの特許に開示
された環状重合体は単独化合物で、一般にその融点が高
すぎてポリカーボネート前駆物質として用いるには不都
合である。
たとえば上掲の米国特許第3.274,214号の実施
例2に開示された環状ビスフェノール八カーボネート三
量体は335−340℃で溶融し、重合する。
米国特許第4,299,948号によれば、高分子1i
t(15,000以上)の環状ポリカーボネートを、触
媒としてトリエチルアミンを用いてビスフェノールビス
クロロホルメートから製造することができる。しかしこ
の環状生成物は、最終重合体であり、粘度が高いので、
線状ポリカーボネート製造用の中間体として使用するに
は不都合である。
したがって本発明の主要な目的は、ポリカーボネート樹
脂およびそのチオール類似物を製造するのに便利な中間
体を提供することにある。
別の目的は、製造が容易で、樹脂製造−加工法に一体的
に使用できる特性をもつ中間体を提供することにある。
他の目的は、このような中間体の製造方法を提供するこ
とにある。
さらに他の目的は、新規なポリカーボネートおよびその
チオール類似物、ならびにその製造方法を提供すること
にある。
さらに他の目的は、極めて高分子量のポリカーボネート
からなる物品を製造することにある。
さらに他の目的は、加工作業と一体化した樹脂製造方法
を提供することにある。
さらに別の目的は、ポリカーボネート複合材料、特に連
続繊維複合材料の製造に使用するのに適した組成物を提
供することにある。
さらに別の目的は、比較的低温で連続繊維に効果的に含
浸させることができる組成物を提供することにある。
さらに別の目的は、熱可塑性ポリカーボネート樹脂と連
続繊維充填材からなる、良好な特性の物品を製造するこ
とにある。
他の目的は一部は自明であり、一部は以下の説明から明
らかになるであろう。
本発明の第一の観点によれば、本発明は次式:%式%(
) (式中のR基の総数の約60%以上が芳香族有機基で、
残りは脂肪族、脂環式または芳香族有機基で、各Y1は
それぞれ独立に酸素または硫黄である)の構造単位を有
し、重合度が2−約30の範囲の環状オリゴマー類の混
合物から本質的になる組成物に関する。
本発明の詳細な説明に入る前に、本明細書で使用するい
くつかの用語を説明しておくのが好都合であろう。「チ
オール類似物」という用語は、ジヒドロキシ化合物、オ
リゴマーおよびポリカーボネートに関連して使用する場
合、炭素−硫黄結合が単結合のみであるモノチオ化合物
およびジチオ化合物を包含する。「樹脂」および「樹脂
組成物」という用語は、ポリカーボネートとカーボネー
トのチオール類似物を含有する重合体とを包含する。
以上から明らかなように、本発明の環状オリゴマー混合
物は有機カーボネート、チオール力−ボネートおよび/
またはジチオールカーボネート単位を自存することがで
きる。オリゴマー混合物中の種々のRuはことなってい
てもよいが、大抵は同じである。R基の総数の約60%
以上が芳香族で、残りは脂肪族、脂環式、芳香族または
それらの混合物とすることができる。脂肪族または脂環
式基であるR基は通常炭素原子数約8以下である。
R基はハロ、ニトロ、アルコキシ、ラクトンなどの置換
基を含むこともできる。しかしすべてのR基が炭化水素
基であることが最も多い。
環状オリゴマー混合物のR基の総数の約80%以上が芳
香族であるのが好ましく、R基のすべてが芳香族である
のが最適である。芳香族R基は次式: %式%() を有するのが好ましく、式中の各A1およびA2は二価
の単環芳香族基で Y2は架橋基で、その1個または2
個の原子でA1とA2を分離している。式Hの自由結合
手は、通常Y2に対してA1およびA2のメタまたはパ
ラ位に位置する。
式■でA1およびA2基は、非置換フェニレンまたはそ
の置換誘導体でよく、(1個以上の)置換基の例にはア
ルキル、アルケニル、ハロ(特にクロロおよび/または
ブロモ)、ニトロ、アルコキシなどがある。非置換フェ
ニレン基が好ましい。
A1とA2の両方ともP−フェニレンであるのが好まし
いが、両方とも〇−またはm−フェニレンであっても、
片方が〇−またはm−フェニレンで、他方がP−フェニ
レンであってもよい。
架橋基Y2は、1個または2個、好ましくは1個の原子
がAI とA2の間に介在するものである。
Y2は炭化水素基、特に飽和基であることが最も多く、
たとえばメチレン、シクロへキシルメチレン、2− [
2,2,11−ビシクロへブチルメチレン、エチレン、
イソプロピリデン、ネオペンチリデン、シクロへキシリ
デン、シクロペンタデシリデン、シクロドデシリデンま
たはアダマンチリデン、特にgell−アルキレン(ア
ルキリデン)基である。しかし不飽和基、および炭素お
よび水素以外の原子を含む基、たとえば2,2−ジクロ
ロエチリデン、ガルボニル、フタリジリデン、オキシ、
チオ、スルホキシ、およびスルホンとすることもできる
R基は式HO−R−OHのジヒドロキシ化合物(または
対応するジチオ化合物)、特にジヒドロキシ芳香族化合
物、そして好ましくは式HO−AI −Y2−A2−O
Hのビスフェノールから誘導されたと考えることができ
る。以下のジヒドロキシ化合物が例として挙げられる。
エチレングリコール プロピレングリコール 1.3−プロパンジオール 1.4−ブタンジオール 1.6−ヘキサンジオール 1.12−ドデカンジオール 2−エチル−1,10−デカジオール 2−ブテン−1,4−ジオール 1.3−シクロベンタンジオール 1.3−シクロヘキサンジオール 1.4−シクロヘキサンジオール 1.4−ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン(エチレン
グリコールのビニログで同様の特性を有する) レゾルシノール 4−ブロモレゾルシノール ヒドロキノン 4.4′ −ジヒドロキシビフェニル 1.6−シヒドロキシナフタレン 2.6−シヒドロキシナフタレン ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ジフェニルメタン ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−ナフチルメタン 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン 1.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「
ビスフェノールAJ) 2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−ヒドロキ
シフェニル)プロパン 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソブタン 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカ
ン トランス−2,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
2−ブテン 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン α、α′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)トルエン ビス(4−ヒドロキシフェニル)アセトニトリル 2.2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン 2.2−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン 2.2−ビス(3−n−プロピル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン 2.2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン 2.2−ビス(3−8−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン 2.2−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン 2.2−ビス(3−シクロへキシル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン 2.2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン 2.2−ビス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル
)プロパン 2.2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン 2.2−ビス(2,3,5,6−テトラメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン 2.2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン 2.2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン 2.2−ビス(2,6−ジプロモー3.5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパンα、α−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)トルエン α、α、α′、α′−テトラメチル−α、α′−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)へキサフルオ
ロプロパン 1.1−ジクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エチレン 1.1−ジブロモ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エチレン 1.1−ジクロロ−2,2−ビス(5−フェノキシ−4
−ヒドロキシフェニル)エチレン4.4′ −ジヒドロ
キシベンゾフェノン3.3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2−ブタノン 1.6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ヘ
キサンシオン エチレングリコールビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
ーテル ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィドビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシドビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホンビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン 9.9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン 2.7−シヒドロキシピレン 6.6′−ジヒドロキシ−3,3,3’ 、3’−テト
ラメチルスピロ(ビス)インダン(「スピロビインダン
ビスフェノール」) 3.3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フタリド 2.6−ジヒドロキシジベンゾ−p−ジオキシン 2.6−シヒドロキシチアントレン 2.7−シヒドロキシフエノキサジン 2.7−シヒドロキシー9,10−ジメチルフェナジン 3.6−シヒドロキシジベンゾフラン 3.6−シヒドロキシジベンゾチオフエン2.7−シヒ
ドロキシカルバゾール 入手が容易で本発明の目的に特に適していることから、
大抵はビスフェノールAが好適である。
前述したように、Yl基はそれぞれ独立に酸素または硫
黄である。大抵はすべてのYl基が酸素で、対応する組
成物は環状ポリカーボネートオリゴマー混合物となる。
環状オリゴマー混合物は、重合度が2−約30、好まし
くは2−約20のオリゴマー類から本質的になり、その
大部分が重合度約12以下、さらに多くの部分が約15
以下である。これらの組成物は重合度の異なるオリゴマ
ー類の混合物なので、単独の化合物、たとえば対応する
環状三量体と比べて融点が相対的に低い。環状オリゴマ
ー混合物は一般に約300℃以上の温度で、多くの場合
約225℃以上の温度で液体である。
本発明の環状オリゴマー混合物は線状オリゴマーの含有
割合が極めて低いことを確かめた。この種の線状オリゴ
マーは一般に約10ffiffi%以下、多くの場合約
5%以下しか存在しない。混合物は通常重合度が約30
より大きい(線状または環状)重合体も低い割合(30
%以下であることが多く、約20%以下であることが好
ましい)で含有する。
この種の重合体を以下ではしばしば「高重合体」と称す
る。これらの特性と環状オリゴマー混合物の比較的低い
融点および粘度とが組み合わさって、環状オリゴマー混
合物が、以下に説明するように、特に高分子量樹脂用の
樹脂前駆物質として有用なものとなっている。
本発明の環状オリゴマー混合物は、ビスハロホルメート
およびそのチオール類似物よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の化合物から縮合反応によって製造すること
ができる。上記化合物は次式: %式%() で表わされ、式中のRおよびYlは上記定義の通り、X
は塩素または臭素である。縮合反応では、代表的には上
記化合物の実質的に非極性の有機液体への溶液を、特定
の群の第三アミンおよび水酸化アルカリ金属水溶液に接
触させたときに、界面で起る。
したがって、本発明の別の態様は、環状ポリカーボネー
トまたはチオール類似物のオリゴマー類を含む組成物の
製造方法であり、この製造方法は、1、(A)(1)少
なくとも1 f’、!の式■の化合物またはこれと(2
)少なくとも1種の次式:%式%() [式中のY3はそれぞれ独立に、対応するRが脂肪族ま
たは脂環式であるときは硫黄、対応するRが芳香族であ
るときは酸素または硫黄である]のビス(活性水素)化
合物またはそのアルカリ金属塩との混合物からなる組成
物を (B)少なくとも1種の親油性の脂肪族または複素環式
第三アミンおよび (C)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物
または炭酸塩の水溶液と接触させ、その接触を、反応物
質Aが(D)水と二相系を生成する実質的に非極性の有
機液体中で低濃度に保たれる条件で行ない、 ■、得られた環状オリゴマー混合物を、系内に存在する
高重合体と不溶物質の少なくとも一部から分離する 工程からなる。
反応物質Aは上記のように、式■の化合物(反応物質A
−1)と、必要に応じて式■の化合物(反応物質A−2
)を含有する組成物である。反応物質入は他の化合物、
たとえば次式:のオリゴマーを含有することもできる。
ここでRlYlおよびXは上記定義の通り、nは小さな
数、代表的には約1−4である。
式■中のX基は塩素または臭素とすることができるが、
Xが塩素であるビスクロロホルメートが最も入手しやす
く、したがってそれを使用するのが好ましい。(以下で
はビスクロロホルメートについて言及することが多いが
、かわりに他のビスハロホルメートを用いるのも適当だ
と理解されたい)。式■のビス(活性水素)化合物(反
応物質A−2)として適当なものには、式■の二価の基
を有し、その基が式■の化合物中の対応する二価の基と
同じであるか異っているジオールおよびそのチオール類
似物、ならびに他のジヒドロキシ芳香族化合物およびそ
のチオール類似物がある。このようなビス(活性水素)
化合物(またはそのアルカリ金属塩)が存在する場合に
は、これが一般に反応物質Aの約50%以下、多くの場
合約20%以下、好ましくは約10%以下を占める。
反応物質Aは、以下で説明するように、反応物質A−1
、または同じR基を含有する反応物質A−1およびA−
2の混合物から本質的になるのが最も好ましい。反応物
質A−1と認められる化合物の混合物を使用することに
より、2個の酸素原子ではさまれた二価の脂肪族基(ま
たはそのビニログ)を含有する環状オリゴマーを製造で
きる。
ビスクロロホルメートは実質的に純粋な単離形態で用い
ることもできる。しかし粗ビスクロロホルメート生成物
を使用するのが好ましいことが多い。適当な粗生成物は
、ビスクロロホルメートの製法として公知の任意の方法
によって製造することができる。米国特許第3.255
.230号、第3,966.785号、第3.312.
661号および第3,974,126号に開示されてい
るように、少なくとも1種のビスフェノールを実質的に
不活性な有機液体の存在下でホスゲンと反応させるのが
代表的である。
この種の粗ビスクロロホルメート生成物はビスフェノー
ルビスクロロホルメートの他に、ビスクロロホルメート
オリゴマー類を含有することもある。大抵は、粗生成物
の大部分がビスクロロホルメート単量体、三量体および
三量体からなる。上述の任意のビスクロロホルメートに
対応する、さらに高次のビスクロロホルメートオリゴマ
ーおよびモリクロロホルメートが存在してもよいが、相
対的に少量であるのが好ましい。
さらに好ましくは、粗ビスクロロホルメート生成物の製
造をアルカリ水溶液の存在下で行なう。
反応混合物のpHは約12以下とするのがよい。しかし
、一般に、大量のビスフェノールビスクロロホルメート
と少量のみのビスクロロホルメートオリゴマー類とを含
む粗ビスクロロホルメート生成物を用いることによって
、環状オリゴマー混合物中の高重合体の割合を低減でき
ることを見出した。
このような生成物は同−輪受入の係属中の米国特許出願
節790,909号(1985年2月240出願)に開
示された方法によって得ることができる。この方法では
、ホスゲンを実質的に不活性の有機液体とビスフェノー
ルの混合物に通過させ、この際この混合物を約10−4
0℃の範囲の温度に保ち、ホスゲンの流量を温度が約3
0℃以上のとき毎分少なくとも0615当量/ビスフエ
ノール1当量とする。同時に、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の塩基の水溶液を必要に応じて導入し、p
l+を約0.5−8.0の範囲に保つ。この方法によっ
て、ホスゲンを比較的少ない割合、たとえば約1.1当
量/ビスフエノール1当量以下使用して、ビスクロロホ
ルメートを高い収率で製造することができる。
これらの方法のいずれかを用いた場合、粗ビスクロロホ
ルメート生成物は通常、 以下に開示するような実質的に非極性の有機液体への溶
液として得られることが明らかである。製造方法によっ
ては、上記溶液を希酸水溶液で洗浄して、製造に使用し
た塩基の痕跡を除去するのが望ましい。
反応物質Bとして有用な第三アミン(ここで「第三」と
はN−H結合がないことを示す)は、一般に親油性のも
の(すなわち有機溶媒、特に本発明のオリゴマー製造方
法で使用される有機溶媒に可溶で、同溶媒中で活性が高
いもの)、特にポリカーボネートの生成に有用なもので
ある。たとえば上掲の米国特許第4.217,438号
および第4,368.315号に開示された第三アミン
を参照されたい。これらには脂肪族アミン、たとえばト
リエチルアミン、トリーロープロピルアミン、ジエチル
−〇−プロピルアミンおよびトリーn−ブチルアミンお
よび高度に求核性の複索環式アミン、たとえば4−ジメ
チルアミノピリジン(本発明の目的には活性アミン基を
1個だけ含む)がある。アミンとしては、反応系の有機
相に選択的に溶解するもの、すなわちを機−水性分配係
数が1より大のものが好ましい。これは、環状オリゴマ
ー混合物の生成にはアミンと反応物質Aとの密な接触が
必要であるからである。このようなアミンは炭素原子数
が大抵約6以上、好ましくは約6−14である。
反応物質Bとして最も有用なアミンは、1位および2位
の炭素原子に枝分れのないトリアルキルアミンである。
特に好ましいのは、アルキル基の炭素原子数が約4以下
のトリーn−アルキルアミンである。トリエチルアミン
が特に入手が容易で低価格で、線状オリゴマーと高重合
体の含有率の低い生成物の製造に有効であり最も好まし
い。
反応物質Cは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
水酸化物または炭酸塩の水溶液、たとえば水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、または炭酸ナトリウム、炭酸カリウムである。反
応物質Cは大抵は水酸化リチウム、水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムであり、入手が容易で比較的低価格
であることから水酸化ナトリウムが好ましい。溶液の濃
度は臨界的でなく、約0.1−16M、好ましくは約0
.1−10Mとすることができる。
本発明の環状オリゴマー製造法の第四の必須成分(成分
D)は、水と二相系を形成する実質的に非極性の有機液
体である。この液体が何であるかは、この液体が上述の
特性を存する限り重要ではない。この液体の例としては
、芳香族炭化水素、たとえばトエンおよびキシレン、置
換芳香族炭化水素、たとえばクロロベンゼン、0−ジク
ロロベンゼンおよびニトロベンゼン、塩素化脂肪族炭化
水素、たとえばクロロホルムおよび塩化メチレン、およ
び以上の化合物とエーテル、たとえばテトラヒドロフラ
ンとの混合物がある。塩化メチレンが一般に好ましい。
上述の方法にしたがって環状オリゴマー混合物を製造す
るには、工程lで反応物質と成分を、反応物質Aが低濃
度で存在するような条件で接触状態に保つ。大量の成分
りを必要とする実際の高希釈度条件を用いることもでき
るが、価格と便利さの点から通常は好ましくない。その
かわり、当業者に公知の擬似的な高希釈度条件を用いる
ことができる。たとえばこの方法の一実施態様では、反
応物質A(および必要に応じて他の反応物質)を溶剤の
入った反応容器に徐々に加える。
反応物質Aをそのまま(すなわち溶剤なしで)加えるの
も本実施態様の範囲内であるが、これは多くのビスクロ
ロホルメートが固体であることから不都合なことが多い
。したがって、反応物質Aは成分りの一部′への溶液と
して加えるのが好ましく、特に反応物質Aが本質的に反
応物質A−1のみからなるときはそうである。この目的
で使用する成分りの割合は臨界的でなく、約25−75
重量%、特に約40−60重量%とするのが好適である
反応温度は一般に約0−50℃である。反応温度は多く
の場合約0−40℃で、20−40℃であるのが好まし
い。
環状オリゴマーの収率と純度を、高重合体および不溶性
および/または処理しにくい副生物に対して最高にする
には、反応物質Aを溶解するのに使用した液体を含めて
、反応系内の成分D1g当り、ビスフェノールビスクロ
ロホルメート(および存在する場合にはビスフェノール
またはその塩)として計算して約1.5モル以下の反応
物質Aを使用するのが好ましい。反応物質Aが全て反応
物質A−1のみからなる場合には反応物質Aを約0.0
03−1.0モル使用するのが好ましく、反応物質Aが
反応物質A−1とA−2の混合物であるときは、約0.
5モル以下使用するのが好ましい。なお、反応物質Aを
徐々に加える場合、この値は成分り中のモル濃度ではな
い。これは、上記反応物質が反応系へ添加されるにつれ
て、消費されるからである。
反応物質のモル割合が、収率と純度を最高とする上でも
う一つの重要な特徴である。反応物質Bの、単独で使用
した反応物質A−1(ビスフェノールビスクロロホルメ
ートとして計算)に対するモル比は約0.1:1から1
.0:1とするのが好ましく、約0.15:1からO,
a:1とすることが最も多く、反応物質Cの、単独で使
用した反応物質A−1に対するモル比は約1.5:1か
ら3:1とするのが好ま七く、約2=1から約3:1と
することが最も多い。反応物質A−1とA−2を組み合
わせて使用するときは、反応物質Bの好適なモル比は約
0.1:1から0.5:1である。反応物質Cの好適モ
ル比は、反応物1A−2として使用するアルカリ金属塩
を生成するのに使用されるすべてのアルカリ金属水酸化
物を含め、上記と同じである。
環状ポリカーボネートの製造全体に必要なホスゲンの量
を最小にしたい場合には1.ビスフェノールのアルカリ
金属塩からなる反応物質A−2を使用するのが特に有効
である。反応物質A−1を単独で使用するときには、ビ
スクロロホルメートの生成に使用するホスゲンの半分が
、ビスクロロホルメートの環式化合物への転化の際に加
水分解によって失われる。一方ビスフエノール塩成分が
十分存在する場合には、各クロロホルメート成分が理論
的にはビスフェノール塩成分と反応してカーボネート基
を形成することができる。反応物質A−2の使用によっ
て生成物中の環状二量体の割合が最大となることもしば
しば認められている。
実際には、これらの条件での反応物質A−2の環式化合
物への導入は不完全であることが一般に認められる。し
たがって、すべての未反応ビスフェノールをそのアルカ
リ金属塩として除去することが必要なこともある。
環状オリゴマー製造法の工程■は、オリゴマー混合物を
系内に存在する高重合体および不溶性物質の少なくとも
一部から分離する工程である。反応物質Cに他の反応を
添加し、そのほかは好適な条件および材料割合を用いた
場合には、環状オリゴマー混合物(有機液体への溶液と
して得られる)は高重合体および不溶性物質を30![
1%以下含をするのが代表的で、約20重量%以下含有
することが多い。以下に説明する好適な条件を全て用い
た場合には、生成物はこのような材料を10%あるいは
それ以下しか含有しない。環状オリゴマー混合物を使用
しようとする用途によっては、分離工程が不要なことも
ある。
したがって環状オリゴマー混合物の極めて好適な製造方
法は、反応物質Bとして反応条件で反応系の有機相に選
択的に溶解する少なくとも11の脂肪族または複索環式
第三アミンを使用し、反応物質Aと反応物質BおよびC
の少なくとも一部とを同時に、実質的に非極性の有機液
体(成分D)またはこの液体と水との混合物に徐々に添
加することによって反応を行ない、その際上記液体また
は混合物を約0−50℃の範囲の温度に保ち、反応系内
に存在する成分DIN当りの反応物質Aの使用量を約0
.7モル以下とし、そして反応物質A、BおよびCの合
計モル割合をほぼ以下の通りとし、 B:A−0,06:1から2.0:I C:A−2:1から3:1 そして、このようにして生成した環状オリゴマーを回収
する単一の工程からなる。
この実施態様で相当重要な因子は、反応に有効な反応物
質Bの濃度で、この濃度は反応物質A−1の全添加期間
を通じてなるべく一定のレベルに保つ必要がある。反応
物質A−1を導入する反応容器中に反応物質Bの全量が
存在する場合には、反応物質Bの濃度は主に希釈によっ
て確実に減少する。一方反応物質A−1の導入中に反応
物質Bを連続的にあるいは等量ずつ増分的に導入すると
、反応物質Bの反応に有効な濃度は最初は低く、添加期
間中多かれ少なかれ確実に増加する。これらの変動の結
果、生成物中の高重合体の割合は高く、絶えず変化する
この実施態様で反応物質A−2を用いる場合、反応の終
点付近で加える反応物質Aの成分に反応物質A−2を入
れなければ、環式化合物の収率が通常最適となる。言い
かえると、反応物質A−1から本質的になる反応物質A
を添加する期間をもって、すべてのバッチを終了するの
が好適なことが多い。
反応物質Bをはじめに1回大量に、通常全量の約40−
95重量%、好ましくは約4O−75ffi量%導入し
、その後その残部を連続的に、あるいは何回かに分けて
加えるのが有利なことを見出した。この方法によると、
有機相中の反応に有効な反応物質Bの濃度が全添加期間
にわたってかなり一定なレベルに保たれ、生成物中の高
重合体の割合を最小とすることができる。この添加方式
を使用すると、代表的には高重合体の含量が10%以下
となる。
このような条件下では、反応容器にはじめに反応物質C
の全量の約5−40%、好ましくは約5−30%を入れ
ておくのが通常有利である。その残部はこれもまた連続
的または何回かに分けて導入する。前述の実施態様と同
じく、成分りの別の部分を反応物質Aの溶剤とすること
ができる。
この好適実施態様のその他の主要な利点には、反応物質
の希釈度が臨界的でないこと、そして添加および反応を
反応の規模にかかわらず比較的短時間で終了できること
がある。この方法によると、環状オリゴマーの製造を完
了するには通常約25−30分しかかからず、環状オリ
ゴマーの収率を85−90%またはそれ以上とすること
ができる。
これとは対照的に、さほど好適でない実施態様を用いる
と、反応の規模によっては8−10時間もの長い添加期
間が必要となり、粗生成物は分子量が約4,000−1
0,000の線状副生物をかなりな割合で含有すること
もあり、この副生物は除去しないと、連鎖移動剤として
作用して後続の環状オリゴマーの重合を阻害することが
ある。
この好適実施態様では、反応混合物の水性相のpHは通
常約9−14の範囲で、好ましくは約12である。一方
、反応物質A(および必要に応じて反応物質B)を反応
物質Cの全量に加えると、14程度である当初のpHが
反応のほぼ全期間にわたって保たれる。
工程■が必要な場合には、不要な不純物を必要量だけ通
常の操作、たとえば粗生成物を固体のまままたは溶液と
して上記不純物の非溶剤と混合することによって除去す
ることができる。非溶剤の例にはケトン、たとえばアセ
トンおよびメチルイソブチルケトンおよびエステル、た
とえば酢酸メチルおよび酢酸エチルがある。アセトンが
特に好適な非溶剤である。
環状オリゴマーの回収とは通常、単に環状オリゴマーを
希釈剤から(公知の方法、たとえば減圧蒸発によって)
分離し、必要に応じて高重合体および他の不純物から分
離することを意味する。さきにも触れたように、回収の
精度は生成物の最終用途などの変数によりて決まる。
本発明の方法によって得られたポリカーボネートオリゴ
マー生成物の分子種の分布は、逆相高圧液体クロマトグ
ラフィーによって確認した。生成物をテトラヒドロフラ
ンと水の混合液に溶解し、比較的非極性の充填物を使用
してクロマトグラフィーを行なったところ、線状オリゴ
マーを含有する極性が強い成分がまず溶離し、その後次
第に重合度の大きい環状オリゴマーが、そして最後に高
重合体が溶離した。各分子種について2つの値、すなわ
ち保持時間(分)およびr254/280値」を測定し
、識別に使用した。r254/280値」は254nm
および280nmの紫外線吸収ピークの面積の比として
定義される。これらの波長は両方ともこの種の化合物に
特徴的で、それぞれのオリゴマーの254/280値は
一意的な同定に役立つ。
保持時間と254/280値の決定に用いた標準は、別
途製造した重合度がそれぞれ2−5および3−6のビス
フェノールAの線状および環状ポリカーボネートオリゴ
マー類であった。線状二量体は、塩化トリエチルシリル
との反応によって1個のビスフェノールAヒドロキシ基
をトリエチルシリル部分で保護し、この保護した分子2
モルを1モルのホスゲンと反応させ、そして酸性条件下
で保護部分を除去−することによって製造した。線状三
量体は、ホスゲンのかわりにビスフェノールAビスクロ
ロホルメートを用いた以外は同様の反応によって製造し
た。1モルの二量体および二量体を、保護ビスフェノー
ルAのモノクロロホルメート2モルと反応させ、その後
保護部分を除去したところ、重合度がそれぞれ4および
5の線状オリゴマーが得られた。次にこれらの線状オリ
ゴマーそれぞれを高希釈度のビスフェノールAビスクロ
ロホルメートと反応させて、重合度がそれぞれ1つ高い
環状オリゴマーを製造した。
上記の別途製造した化合物と比較したところ、本発明の
環状ビスフェノールAポリカーボネートオリゴマー混合
物が重合度2−12のオリゴマー類を含有し、そのうち
ほぼすべてが重合度2−6で、約50−70 (重量)
96が2−5の範囲であることがわかった。この混合物
は一般に製造したままの状態、あるいは必要に応じて高
重合体および/または不溶物を分離してから、使用する
のが好ましい。しかし個々のオリゴマーを分別沈殿技術
によってほぼ純粋な形態で単離することが可能なことも
多い。たとえば環状ビスフェノールAカーボネート四量
体を単離するには、高重合体をアセトンによる沈殿によ
りて沈殿させ、重合度の高いオリゴマーをアセトンのヘ
キサンへの20(容量)%溶液に溶解することによって
除去し、残留物をアセトンのヘキサンへの60(容量)
%溶液で抽出し、そして抽出物を冷却して四量体を沈殿
させる連続工程を行なえばよい。
2度目の抽出と冷却で環状ビスフェノールへカーボネー
トニ量体が得られる。他のビスフェノールからの環状オ
リゴマー混合物にも同様の二量体が存在することが、ジ
フェニルカーボネートで末端封鎖した公知の線状オリゴ
マーとのクロマトグラフィーでの比較によって示された
。メタおよび/またはバラ配置を有する他のビスフェノ
ールのクロロホルメートから製造した混合物にも、相当
な量の環状カーボネートニ量体が存在する。これらの二
量体は単独でも、あるいは特に混合物中の他のオリゴマ
ーと組み合わせても、以下に説明する方法により迅速に
重合するので、特に重要である。
本発明の環状オリゴマー混合物の製造を以下の実施例に
よって例示する。特記しないかぎり実施例中の部および
パーセントはすべてffi量基準である。温度は摂氏で
ある。本明細書で分子量に言及する場合は特記しないか
ぎりT1XML平均で、ゲル浸透クロマトグラフィーで
ポリスチレン標準に対して1lll定した。
実施例1−18 ビスフェノールAビスクロロホルメートを、水酸化ナト
リウム水溶液およびトリエチルアミンと、有機液体中で
(実施例7ではクロロホルム、他のすべての実施例では
塩化メチレン)、以下の手順にしたがって反応させた。
すなわちビスクロロホルメートを有機液体の使用量の半
量に溶解し、ゆっくりかきまぜながら徐々に反応混合物
の残部に加えた。実施例1−10および12では、トリ
エチルアミンをはじめから全部反応容器中に入れておき
、実施例14−16ではビスクロロホルメートと同時に
徐々に加え、実施例11.13.17および18ではビ
スクロロホルメートの添加開始時に、そしてその添加中
20%の間隔をおいて等量ずつ加えた。水酸化ナトリウ
ムの使用量はビスクロロホルメート1モル当り2.4モ
ルであった。
ビスクロロホルメートを全て加えた後、混合物を約2分
間かきまぜ、わずかに過剰の1M塩酸を加えることによ
って反応を停止した。有機液体中の溶液を希塩酸で2回
洗浄し、相分離紙を通して濾過することによって乾燥し
、減圧下で蒸発させた。
残留物をテトラヒドロフランに溶解し、アセトンを加え
ることによって高重合体を沈殿させた。
実施例1−18の反応条件を、高重合体の沈殿の前に生
成物中に存在する環状−ポリカーボネートオリゴマーの
近似的割合(重量%)とともに第1表に列挙する。環状
オリゴマー混合物の重量平均分子量は約1300で、こ
れは平均重合反物5゜1に相当した。
実施例19 ビスフェノールAビスクロロホルメート(2゜0ミリモ
ル)を塩化メチレン中で水酸化ナトリウム水溶液および
4−ジメチルアミノピリジンと反応させた。用いた手順
は、塩化メチレン1g当り66、ロアミリモルのビスフ
ェノールAを用い、水酸化ナトリウム水溶液の濃度を5
.0Mとし、反応温度を約25℃とした以外は、実施例
1と同様とした。生成物は85%の環状オリゴマーを含
有していた。
実施例20 1.4ミリモルのビスフェノールAビスクロロホルメー
トと066ミリモルの1,4−ベンゼンジメタノールビ
スクロロホルメートの、10容量%のテトラヒドロフラ
ンを含有するテトラヒドロフラン−塩化メチレン溶液1
0m1への溶液を、10m1の塩化メチレン、2mlの
2.5M水酸化ナトリウム水溶液および1ミリモルのト
リエチルアミンの混合物に、30℃で30分間にわたっ
てかきまぜながら加えた。添加が終了した後、混合物を
希塩酸で3回洗浄し、有機層を分離し、相分離紙を通し
て濾過することによって乾燥し、減圧下で蒸発させた。
生成物は、所望通りの、ビスフェノールAとベンゼン−
1,4−ジメタツールの環状ポリカーボネートオリゴマ
ー類の混合物であった。
実施例21−33 実施例20の手順に従って、ビスフェノールAビスクロ
ロホルメートと第■表に列挙したジヒドロキシ化合物ま
たはジチオールとの混合物から、約80%以上の環状ポ
リカーボネートオリゴマー混合物を含有する生成物を製
造した。それぞれの場合について合計で2ミリモルの反
応物質Aを使用した。特記しないかぎり、下記のジヒド
ロキシ化合物またはジチオールの割合は10モル26と
した。
第■表 去礁憇     ジヒドロキシ化合物又はジチオール2
11.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン221.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロドデカン232.2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン242.2−ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン25
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−ジ
クロロエチレン26  ビトロキノン 27  ビトロキノン(15モル%) 28  エチレングリコールビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル29  ビス(4−ヒドロキシフェニル
)スルフィド30  ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン31  ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン32  4.4’ −ビフエ・
ニルジチオール33  1.12−ドデカンジチオール
実施例34 3.10ミリモルのビスフェノールAビスクロロホルメ
ートと0.3ミリモルのビス(2−ヒドロキシフェニル
)メタンの10m1の塩化メチレンヘの溶液を、10m
1の塩化メチレン、2mlの2゜5M水酸化ナトリウム
水溶液、および0.5ミリモルのトリエチルアミンの混
合物に、30分間にわたって25℃でかきまぜながら添
加した。添加の終了後、混合物を実施例1−18で説明
したようにして処理した。生成物は、所望通りの、ビス
フェノールAとビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン
の環状ポリカーボネートオリゴマーの混合物であった。
実施例35 45.66g (200ミリモル)のビスフェノールA
と200m1の塩化メチレンの混合物をかきまぜながら
、ホスゲンガスを0.83g/分で50分間(合計42
0ミリモル)導入した。同時に、88m1の5M水酸化
ナトリウム水溶液(440ミリモル)を少量ずつ加えて
pl+を10.0より高く保った。15分間かきまぜ続
けた後、粗ビスクロロホルメート生成物の塩化メチレン
溶液を分離し、0.1M塩酸で洗浄した。
粗ビスクロロホルメート生成物を、モートンフラスコに
入れた200m1の5 Pv1水酸化ナトリウム水溶液
(1モル)と300m1の塩化メチレンの混合物に、1
時間にわたってゆっくりかきまぜながら加えた。同時に
、5.05g (50ミリモル)のトリエチルアミンを
20m1の塩化メチレンに溶解した溶液を加えた。15
分間かきまぜ続けた後、3M塩酸をpH3となるまで加
えることによって混合物を不活性化した。有機層を塩酸
で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で
ストリッピングした。48.94gの白色固形物が得ら
れた。この固形物は高圧液−液クロマトグラフイーによ
って約80%の環状ポリカーボネートオリゴマーを含有
することがわかった。
実施例36 使用した粗ビスフェノールAビスクロロホルメート生成
物は、以下の分析値を有し、 ビスクロロホルメート単量体    23%ビスクロロ
ホルメートニ量体    19%ビスクロロホルメート
三量体    17%ビスクロロホルメート四、五およ
び 六量体              29%平均重合度
は約2.9であった。ビスクロロホルメート単量体に換
算して800ミリモルのビスクロロホルメートの単量体
から六量体までを含有する量の上記粗ビスクロロホルメ
ート生成物を、塩化メチレンの全使用量の半量に溶解し
、これを34分間にわたってかきまぜながら、450m
1の5M水酸化ナトリウム水溶液と塩化メチレンの残部
の入った反応容器に加えた。ビスクロロホルメートの合
計量は塩化メチレン1g当り400ミリモルであった。
200ミリモルのトリエチルアミンを、ビスクロロホル
メートの添加中に25%の間隔をおいて等量ずつ加えた
。ピーク反応温度は37℃であった。実施例1−18の
ように処理したところ、69%の環状ポリカーボネート
オリゴマー類を含有する生成物が得られた。
実施例37 pl(を8以下に保った以外は実施ρJ38と同様の方
法で製造した粗ビスフェノールAビスクロロホルメート
生成物は、以下の分析値を有し、ビスクロロホルメート
単量体    58%ビスタロクロルメートニ量体  
  26%ビスクロロホルメート三量体    109
6平均重合度が約1.5であった。実施例36で使用し
たのと同等の量の、上記生成物の塩化メチレン溶液およ
び水酸化ナトリウム水溶液を、37分間にわたってかき
まぜながら塩化メチレンの残部に加えた。200ミリモ
ルのトリエチルアミンを実施例36と同様に少量ずつ加
えた。ピーク反応温度は40℃であった。処理後に、8
2%の環状ポリカーボネートオリゴマー類を含有する生
成物が得られた。
実施例38−40 10ミリモルのビスフェノールAビスクロロホルメート
を実施例34で説明した通りに、105分間にわたって
塩化メチレンと5.6mlの5M水酸化ナトリウム水溶
液の混合液に加えた。2.5ミリモルのトリエチルアミ
ンも種々の方式で導入した。反応混合物を実施例1−1
8に記載したのと同様に処理し分析した。第■表に結果
を示す。
第m表 実施例    トリエチルアミンの添加方式   環状
オリゴマー(%)38    反応容器に入れておく7
239   20%の間隔で等量ずつ添加      
7940    連続的に添加           
  87実施例41 使用した粗ビスクロロホルメート組成物は、おおよそ二
量体に相当するビスフェノールAビスクロロホルメート
組成物であった。
300m1のモートンフラスコに、128m1の塩化メ
チレン、10m1の水、2mlの4.9M水酸化ナトリ
ウム水溶液、1.16m1のトリエチルアミンおよび5
mlの0.66MビスフェノールAニナトリウム塩水溶
液を入れた。混合物をかきまぜながら加熱、還流し、そ
の間に40m1のビスクロロホルメート溶液を37分間
にわたって添加した。
同時に、さらに35m1のビスフェノールAニナトリウ
ム′塩溶液を32分間にわたって、lQmlの水酸化ナ
トリウム溶液を30分間にわたって、そして0.36m
1のトリエチルアミンを3.5分間隔で10等分して添
加した。数分間かきまぜ続けた後、水性相と有機相を分
離し、水性層を塩化メチレンで洗った。有機相を一緒に
して希水酸化ナトリウム水・溶液で1回、塩酸で2回、
再度水酸化ナトリウムで1回、水で2回洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥した。濾過し、減圧下でストリッピ
ングし、炉内で乾燥したところ、所望の環状オリゴマー
混合物からなる白色固形物が得られ、これは約89%の
環状オリゴマー類を含有していた。
実施例4242− 453O0のモートンフラスコに、72m1の塩化メチ
レン、10m1の水、0.5mlの50%水酸化ナトリ
ウム水溶液、および種々の量のトリエチルアミンを入れ
た。混合物をかきまぜながら加熱、還流し、40m1の
実施例41の粗ビスクロロホルメート溶液を37分間に
わたって加えた。また5mlの50%水酸化ナトリウム
水溶液を30分間にわたり、トリエチルアミンを3.5
分間隔で10等分量ずつ加えた。実施例41と同様に処
理し、回収したところ、所望の環状ビスフェノールAポ
リカーボネートオリゴマー混合物が得られた。
関連するパラメータと、種々の間隔で検出した高重合体
の量を第■表に示す。「濃度」の数字は塩化メチレン1
g当りのmlの単位である。トリエチルアミンの全量を
反応開始時にフラスコに加えた対照例A1およびトリエ
チルアミンを反応開始時と反応の進行中に、5等分の間
隔で添加した対照例Bとの比較を行なった。
実施例46−49 56m1の塩化メチレン、0.49gのトリエチルアミ
ンおよび種々の量の塩基水溶液の混合物に、実施例36
−37と同様の、ビスフェノール成分濃度が1.06M
の粗ビスフェノールAビスクロロホルメートの塩化メチ
レン溶液40m1を、30分間にわたってかきまぜなが
ら還流下で加えた。
さらに0.36gのトリエチルアミンを10等分して3
分ごとに加え、実施例によっては追加の塩基水溶液を連
続的に加えた。使用した塩基の総量は、ビスフェノール
成分当り2.5当量であった。
生成物を高圧液体クロマトグラフィーで分析した。
関連するパラメータを第7表に示す。
第7表 実施例  46   47    48   49塩基
: P!M             KOII   LI
OH#HtOK2 Cj:Jz   (J((Ml)2
はじめに入れたfl        0.5+a1本 
 4.5g    14.1ig   7.9g後から
加えたffi          11.2m1本  
−−−水: はじめに入れたffi        8ai1   
 25m1    25m1   3hl後から加えた
量         本    −−−生成物中の環状
オリゴマー(%)  lie      116.5 
   113.3    IIS本45%KOH水溶液
を使用した。
実施例50−82 実施例43の手順にほぼ従って、第■表に記載したジヒ
ドロキシ化合物の環状ホモポリカーボネートおよびコポ
リカーボネートを製造した。特記しないかぎり、反応物
質Aは90モル%のビスフェノールAビスクロロホルメ
ートと10モル%の下記ビスフェノールを含有していた
第■表 実施例           ジヒドロキシ化合物50
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)へキサフルオ
ロツクパン(100モル%) 511.1=ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン(100モル%)521.1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロドデカン(100モル%〕531
.1−ジクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エチレン(100モル%) 54  ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド(
100モル%)55  2−(4−ヒドロキシフェニル
)−2−(3−ヒドロキシフェニル)プロパン(100
モル%) 561.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロド
デカン57  エチレングリコールビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エーテル581.1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン59  ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン60 3.3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)フタリド612.2−ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン622.2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)へキサフルオロプロパン
632.2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン642.2−ビス(3,5−ジブロ
モ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン実施例    
       ジヒドロキシ化合物652.2−ビス(
3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン66 
 ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン67  a、
α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)トルエン682.
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン
69  ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン70  4.4’ −ジヒドロキシベン
ゾフェノン712.2−ビス(3−エチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン722.2−ビス(3−n−プ
ロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン732.2
−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン742.2−ビス(3−8−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン752.2−ビス(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン762.2
−ビス(3−シクロへキシル−4−ヒドロキシフェニル
)プロパン77  ヒドロキノン 78 4−ブロモレゾルシノール 79  レゾルシノール mo   4.c ジヒドロキシピフェニル81  ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾフェノン82  
2−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル) −2−
(4−ヒドロキシフェニル)ブロバン 実施例83 31.7g (100ミリモル)のスピロビインダンビ
スフェノール、30g (200ミリモル)のN、N−
ジエチルアニリンおよび500m1の塩化メチレンの混
合物をかきまぜながら一10℃に冷却した。この溶液に
ホスゲンを3g/分で10分間(合計300ミリモル)
バブリングした。混合物が2時間かけてゆっくり室温ま
で暖まる間、攪拌を続けた。これを水浴中で暖め、窒素
を噴射して塩化メチレンの約半量を蒸発させ、等容量の
ヘキサンで希釈し、希塩酸で3回、そして水で1回洗浄
した。を機層を濾過し、減圧ストリッピングし、得られ
た油を石油エーテルに溶解して濾過した。石油エーテル
をストリッピングしたところ、所望のスピロビインダン
ビスフェノールとスクロロホルメートが得られた。これ
は約90%のビスクロロホルメート単量体を含有してい
た。
80m1の塩化メチレン、10m1の水、0.5mlの
50%水酸化ナトリウム水溶液、および0.51m1の
トリエチルアミンの混合物をかきまぜながら加熱、還流
した。等モル割合のビスフェノールAビスクロロホルメ
ートおよびスピロビインダンビスフェノールビスクロロ
ホルメートの塩化メチレンへのIM溶液50m1を、攪
拌を続けながら30分間にわたって加えた。同時に、5
mlの50%水酸化ナトリウム水溶液および0.525
m1のトリエチルアミンを5回にわけて5分間隔で加え
た。
添加が完了したら有機層と水性層を分離し、水性層を塩
化メチレンで洗浄した。有機相を一緒にして、希塩酸で
3回、そして水で1回洗浄し、濾過し、減圧ストリッピ
ングして、所望の環状ポリカーボネートオリゴマー混合
物を得た。
実施例84 15.85g (50ミリモル)のスピロビインダンビ
スフェノール、10m1の2.5M水酸化ナトリウム水
溶液、および100m1の塩化メチレンの混合物に、ホ
スゲンをIg/分で透明な溶液が得られるまで送入させ
たところ、この時点でpl+は7以下に下った。ホスゲ
ンの送入を合計で12分間継続し、その間必要に応じて
水酸化ナトリウム溶液を加えることによってpHを4−
6の範囲に維持した。実施例83と同様に粗スピロビイ
ンダンビスフェノールビスクロロホルメート組成物を分
離した。これは、約43%のビスクロロホルメート単量
体および約8%のビスクロロホルメート二量体を含有す
ることがわかった。
実施例83の手順にしたがって粗ビスクロロホルメート
から環状スビロビインダンビスフェノールホモボリカー
ボネート混合物を製造した。
本発明の環状オリゴマー混合物は、ポリカーボネートま
たはそのチオール類似物に転化する中間体として有用で
ある。したがって本発明は、さきに定義した環状オリゴ
マー混合物の少なくとも1種を、ポリカーボネート形成
触媒と約350℃以下の温度で接触させる工程よりなる
樹脂組成物の製造方法を包含する。本発明の方法では、
オリゴマー混合物は高重合体を分離せずにそのまま用い
ることがしばしばあるが、必要に応じて高重合体を前述
のようにして除去することができる。
以前から公知のポリカーボネートの成形(たとえば金型
成形)の方法は、ポリカーボネートの粘度が高いので厄
介であることが多い。一方、ホスゲンまたは種々のエス
テル単量体の使用を含む製造方法と成形操作を併合する
ことは、重合中または重合後に揮発性溶剤、たとえば塩
化メチレンまたは副生物、たとえばフェノールが存在す
るので、不可能であった。これとは対照的に、本発明の
環状オリゴマー混合物は液体で、粘度が低い。(ブルッ
クフィールド粘度の値は通常215℃で20゜000セ
ンチボイズ以下である。)さらに、本混合物は樹脂形成
温度で実質的に不揮発性である。
したがって、本混合物からの樹脂の生成に、このような
成形操作を併合することができる。
たとえば、環状オリゴマー混合物は、押出しまたは成形
作業中に、混合物の温度を通常の押出または成形温度に
昇温することによって重合させることができる。成形と
重合とを、いくつかの公知の技術、たとえば射出成形お
よび回転成形によって同時に行なうことができる。これ
らの方法、および押出し中の加熱またはこれにより製造
された成形物品は本発明の別の実施態様を構成する。
本発明の樹脂形成方法で使用することのできるポリカー
ボネート形成触媒には、種々の塩基およびルイス酸があ
る。ポリカーボネートを界面法、ならびにエステル交換
法で、あるいは環状オリゴマーから製造するのに、塩基
性触媒を使用できることが知られている。前掲の米国特
許第3,155.683号、第3,274,214号、
第4゜217.438号および第4,368.315号
を参照されたい。これらの触媒は、環状オリゴマー混合
物を重合するのにも使用できる。その例にはリチウム2
.2.2−1リフルオロエトキシド、n−ブチルリチウ
ムおよび水酸化テトラメチルアンモニウムがある。種々
の弱塩基性の塩、たとえば安息香酸ナトリウムおよびス
テアリン酸リチウムも有用である。
特にを用な一群のルイス塩基が、米国特許出願第723
.672号(1985年4月16日出願)に開示されて
いる。これには数多くのテトラアリールホウ酸塩、たと
えばテトラフェニルホウ酸リチウム、テトラフェニルホ
ウ酸ナトリウム、ビス(2,2’−ビフェニレン)ホウ
酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸カリウム、テトラ
フェニルホウ酸テトラメチルアンモニウム、テトラフェ
ニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウム、テトラフ
ェニルホウ酸テトラメチルホスホニウム、テトラフェニ
ルホウ酸テトラーn−ブチルホスホニウムおよびテトラ
フェニルホウ酸テトラフェニルホスホニウムがある。こ
の−群の触媒の中では、テトラフェニルホウ酸テトラー
n−アルキルアンモニウムおよびテトラフェニルホウ酸
テトラーn−アルキルホスホニウムが好ましい。テトラ
フェニルホウ酸テトラメチルアンモニウムが、高い活性
を有し、比較的安価で、水酸化テトラメチルアンモニウ
ムとテトラフェニルホウ酸アルカリ金属から容易に製造
できるので、特に好ましい。
ポリカーボネート形成触媒として有用なルイス酸は、非
ハロゲン化物化合物から選ばれ、ジオクチル錫オキシド
、トリエタノールアミンチタンイソプロポキシド、テト
ラ(2−エチルヘキシル)チタネート、および多価金属
(特にチタンおよびアルミニウム)キレート、たとえば
ビスイソプロポキシチタン ビスアセチルアセトナト(
「タイゾールAA −Tyzor AAJの商品名で市
販)およびアセト酢酸エチルのビスイソプロポキシアル
ミニウム塩がある。好適な触媒はステアリン酸リチウム
およびビスイソプロポキシチタン ビスアセチルアセト
ナトである。
条件によっては、環状ポリカーボネートオリゴマー混合
物から製造したプリプレグ中の繊維充填材がポリカーボ
ネート形成触媒として作用しつる。
特に、ある程度触媒として表面が活性である炭素繊維に
ついて、これがいえる。
樹脂形成反応は通常、環状オリゴマー混合物を触媒と、
350℃以下の温度、好ましくは約200−300℃で
単に接触することによって重合が所望の程度に進行する
まで行われる。溶剤の使用も本発明の範囲内であるが、
一般に好ましくない。
一般に、触媒の使用量はオリゴマー混合物中の構造単位
に基づいて約0.001−1.0モル%である。
種々の環状オリゴマー混合物を使用することによって、
種々の構造の樹脂組成物を製造することができる。環状
オリゴマー混合物から得られる樹脂は「リビングポリマ
ー」であるので、多くの選択が可能である。したがって
単独の材料、たとえばビスフェノールAビスクロロホル
メートから製造したオリゴマー混合物を用いるとホモポ
リカーボネートが得られる。ランダムコポリカーボネー
トは、異なるR基を含む反応物質A−1およびA−2の
混合物あるいは2種以上の反応物質A−1の混合物から
製造したオリゴマーを使用することによって、または2
種以上の異なるオリゴマー混合物のブレンドから得られ
る。ブロックコポリカーボネートの製造は、たとえばビ
スフェノールA環状オリゴマー混合物を、他のビスフェ
ノール、たとえば2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1−ジクロロエチレンから誘導した環状オ
リゴマー混合物と反応させ、そして添加時間を制御する
ことによって行なうことができる。必要に応じて片方ま
たは両方の混合物を配合前に予備重合させておいてもよ
い。
Rの少なくとも1部、特に環状分子中のA1および/ま
たはA2部分がオレフィン系置換基、たとえばビニルま
たはアリルを含有する場合は、フリーラジカル重合反応
が可能で、その結果架橋ポリカーボネートまたはポリカ
ーボネートグラフト共重合体が生成する。適当な条件下
では、ポリカーボネート形成反応とフリーラジカル反応
を独立に、任意所望の順序で開始することができる。た
とえば、適当な親有機性のフリーラジカル開始剤、たと
えば過酸化ジクミルまたは過酸化ベンゾイルを、ポリカ
ーボネートの形成反応中または反応後に導入して、後続
して架橋を開始させることができる。逆に、触媒と開始
剤の添加順序を逆にした場合には、ポリカーボネート形
成に先立ってフリーラジカル重合を行なうこともできる
もう一つ可能なのは、約50モル%の(たとえば)ビス
フェノールA単位と、約50モル%のそれ自体では縮合
しない立体障害性の単位、たとえば2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンとを
含む環状オリゴマー混合物を生成することである。得ら
れる環状混合物はビスフェノールA単位と立体障害単位
を交互に含み、交互コポリカーボネートに転化すること
ができる。
重合反応の条件を変化させて°、市販のビスフェノール
Aポリカーボネートと実質的に同じ特性を有する樹脂を
含めて、種々の分子量および分子量分布(すなわちMy
/Mn比)の樹脂組成物を製造することができる。分子
量は触媒の量を変え、ることによって制御することがで
き、一般に触媒の量を減らすと分子量が増大する。分子
量は、公知の連鎖移動剤、たとえば炭酸ジフェニルを、
代表的にはオリゴマー混合物の構造単位に基づいて約2
.5モル%以下の型用いることによっても制御    
 “することができる。分子量分布(すなわちMν/M
n比)が極めて低く、シばしば2. 0に近いかそれ以
下である樹脂も製造可能である。
本発明の樹脂製造方法は、特に連鎖移動剤を使用しない
場合には、極めて高分子量の重合体を製造するのに使用
することができる。約250,000以上の重量平均値
が容易に得られる。条件によっては分子量が600,0
00−700,000の範囲、あるいはそれ以上の樹脂
も製造できる。
この種の高分子量ポリカーボネートは公知であるが、こ
れらは通常の加工条件下では加工しにくいので、これま
で商業的にほとんど役に立たなかった。しかし、この性
質は、本発明の環状オリゴマー混合物をポリカーボネー
ト前駆物質として使用した場合には関係ない。というの
はこの混合物は重合と加工を同時に行なって、極めて強
靭で過酷な温度および溶剤条件に抵抗性の物品を製造で
きるからである。
重合と同時に行なうことのできる加工作業には、種々の
押出および成形作業がある。したがって、環状オリゴマ
ー混合物をさきに述べた種類のポリカーボネート形成触
媒と混合し、重合温度に保った押出機に供給すればよい
。これにより押出機からは所望のシート、ロッドまたは
他の形状のポリカーボネートとなって出て来る。生成物
の分子量は前述の方法で広範囲にわたって調整すること
ができる。
同様に、環状オリゴマー混合物をポリカーボネート形成
触媒と混合し、重合温度で射出成形することもできる。
上記混合物は、重合と同時に行なう回転成形に適した流
れ特性も有する。これらの可能性があるので、本発明の
環状オリゴマー混合物は以前はポリカーボネートについ
て不可能であった作業に用いることができる。
加工と重合を同時に行なう条件によっては、重合が実質
的な程度生じる前に、オリゴマー混合物の流れを促進す
るのが望ましいこともある。これは回転成形作業で特に
有用である。この目的には、ポリカーボネート形成触媒
を、粘度の高い濃厚物中に導入し次いでオリゴマー混合
物の残部を導入するのが有利なことが多い。たとえばオ
リゴマー混合物の大部分を先に説明したようにして高重
合体から分離し、触媒濃厚物を高重合体をまだ含んでい
る混合物から製造することができる。
このオリゴマー混合物の大部分を非反応性条件下で触媒
濃厚物と、たとえば固体の乾燥配合によって混ぜると、
触媒が比較的粘度の高い成分で本質的にカプセル包入さ
れた材料が得られる。加熱すると、混合物の触媒を含ま
ない部分は粘度が低いのでまず溶融して流れる。したが
って、触媒と環状化合物の接触が迅速な重合を促がす程
度になる前に、金型内に適切な流れを生じさせることが
できる。
個々の環状オリゴマー(たとえば二量体、三量体または
四量体)を同様の手順で重合させることができる。これ
等を重合体中間体として使用することは、環状オリゴマ
ーの融点が一般に高いため溶剤を使用しなければならず
、一般に好ましくない。しかし環状ビスフェノールAカ
ーボネート二量体の重合速度が対応する三量体、四一体
またはオリゴマー混合物よりずっと速いことを見出した
たとえば、2.4−ジクロロトルエン中で同一条件で重
合を行なうと、二量体は1時間以内で本質的に完全に重
合し、それに対して三量体および四量体は2−3時間か
かり、オリゴマー混合物は実質的にさらに緩慢に反応し
た。したがって、上記混合物中の二量体の割合をできる
だけ最大とするのが有利なことが多い。
本発明の環状オリゴマー混合物からのポリカーボネート
の製造を以下の実施例によって例示する。
固有粘度(I V)はクロロホルム中25℃で測定した
実施例85−90 実施例1−18と同様の方法(クロマトグラフィーのた
めのテトラヒドロフランへの溶解を除く)で製造し、高
重合体成分をまだ含有している、重量平均分子量が約1
340の粗環状ビスフェノールAポリカーボネートオリ
ゴマー混合物を、窒素中で300℃に加熱し、触媒の塩
化メチレン溶液を約3分後に加えた。実施例87−89
では連鎖    ・移動剤として炭酸ジフェニルをオリ
ゴマー混合物に加えた。重合を10分間継続させ、その
後ポリカーボネートを取り出して塩化メチレンに溶解し
、濾過し、メタノールの添加によって沈殿させた。
重量平均分子量、固有粘度およびガラス転移温度(Tg
 ”)も測定した。関連するバラメートおよび結果を第
■表に示す。
第■表 触  媒 85 ステアリン酸リチウム o、t      −3
00,000本  −−86「タイゾール晶J    
 O,01−285,000−−87”       
  0.002    −    269,000−−
88     〃0.0G2   1.0    11
?、00G   0.646  15789     
〃0.002   1.5    141.00G  
 0.903  15290     #      
   0.002   2.0     B5,300
   −    −*最低値。°使用した装置でn1定
可能な最高値は300.000であった。
実施例91−96 種々の触媒番窒素雰囲気中で、実施例85−90と同様
であるが、分子量が約2600である環状ビスフェノー
ルAポリカーボネートオリゴマー混合物と十分に混合し
た。実施例91および93では、触媒をトルエンへの0
.1M溶液として加えた。混合物を窒素中で250℃に
3時間加熱し、その後生成したポリカーボネートを塩化
メチレンに溶解し、メタノールに投入することによって
沈殿させ、乾燥させた。関連するパラメータおよび結果
を第1表に示す。
刺堕 触  媒 x礁聾       種  類           
  モル%  重合体のMy91  [タイゾール晶J
                 O,075194
,00092リチウム2. 2. 2−トリフルオロエ
トキシド  O,QllQ     S7.02093
 アセト酢酸エチルの ビスイソプロポキシアルミニウム塩       0.
875   175.80094 安息香酸ナトリウム
              0.071   25g
、00095 ジオクチル錫オキシド        
     0.210   10[1,70096ステ
アリン酸リチウム             0.09
9    42,890実施例97−103 触媒と、実施例91−96に使用した環状ビスフェノー
ルAポリカーボネートオリゴマー混合物とのブレンドを
製造した。実施例97−100ではオリゴマーと触媒を
無水の塩化メチレンに溶解し、混合し、溶剤を蒸発させ
ることによってブレンドを行ない、実施例101−10
3では固体のオリゴマーと触媒を一緒に完全に粉砕する
ことによってブレンドを行なった。各ブレンドの2gの
サンプルを、250℃に予め加熱しておいた内径1イン
チ(2,54cm)の円形金型に充填した。
金型を閉鎖し、圧力をかけずに3分間、そして2トン(
メートル法の1.8トン)の力をかけて追加の時間、2
50℃に加熱した。次に金型を開き、ポリカーボネート
のディスクを取り出した。このディスクは均一で強靭で
、曲げても割れなかった。
各ディスクの一部を塩化メチレンに溶解し、重量平均分
子量(My )と数平均分子量(Mn )を測定した。
結果と他の関連パラメータを第■表に示す。
実施例104−105 1gの実施例22および30の環状オリゴマー混合物と
(オリゴマー混合物に基づいて)0.025モル%の「
タイゾールAAJを20m1の〇−ジクロロベンゼンに
溶解した溶液を窒素雰囲気中   jで10時間加熱還
流した。溶液をメタノールに投入することによって得ら
れたポリカーボネートを沈殿させ、クロロホルムに溶解
し、アセトンに投  ・入することによって再沈殿させ
た。結果を第X表に示す。
第X表 実施例  オリゴマー混合物の実施例   My   
 My/Mn  Tg  (”C)104      
 22         74.960    2.1
1   176105       29      
   34.230    2.11   184実施
例106                  15g
の実施例27の環状オリゴマー混合物と0.11モル%
の[タイゾールAAJの塩化メチレンへの溶液を減圧下
で蒸発乾固し、得られたブレンド訃減圧炉中で80℃に
て10時間乾燥した。ブレンドのサンプルを窒素中で2
50℃に2時間加熱じた。得られた重合体を塩化メチレ
ンに溶解し、メタノールに投入することによって沈殿さ
せ、再容解しアセトンに投入することによって再溶解、
万沈殿させた。この重合体の分子量は250,000以
上であった。
赴施例107−108 実施例83および84の環状共重合体スピロビインダン
ビスフェノールボリカーボネートオリゴンーおよび環状
単独重合体スピロビインダンビスフェノールポリカーボ
ネートオリゴマー各1gに、升ドラフェニルホウ酸テト
ラーn−ブチルアンモニウムを加え、混合物を25m1
の無水の塩化メチレンに溶解した。溶液を減圧下で蒸発
乾固し、窒素雰囲気中で110℃にさらに4時間加熱し
た。
舅形物を窒素中で300℃に1時間加熱した。こOよう
にして生成した重合体生成物を塩化メチレンに溶解し、
メタノールに投入することによって与沈殿させ、濾過し
乾燥した。関連するバラメー夕と特性を第XI表に示す
第XI表 触媒(モル%’)                 
   1.2      1・OMy        
           105,400    26.
740Tg (’C)               
   1118.4    2o2実施例109−11
3 種々の環状オリゴマー混合物を、0.25モル%のテト
ラフェニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウムとと
もに1/2時間加熱し、得られたホモポリカーボネート
をこれまでの実施例で説明したのとほぼ同様の方法で単
離した。関連するパラメータを、重合体が塩化メチレン
に不溶でないかぎり重量平均分子量とともに第X■表に
示す。
第XII表 実施例  オリゴマー混合物の実施例  重合温度(’
C)    Myl 09        50   
      250     121.1100110
        52         2110  
    97.000111        53  
       250      45.200112
        54         25G   
     −1135525024,000 実施例114−131 10モル%の量の種々の環状オリゴマー混合物を環状ビ
スフェノールAポリカーボネートオリゴマー混合物とブ
レンドした。このブレンドを0゜25モル%のテトラフ
ェニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウムとともに
、250℃に1/2時間加熱し、得られたコポリカーボ
ネートを先の実施例で説明したのとほぼ同様の方法で単
離した。
関連するパラメータを、重合体が塩化メチレンに不溶で
ないかぎり重量平均分子量とともに第X■表に示す。
第X■表 実施例       オリゴマー混合物の実施例   
      Myl 14             
50             151.000115
             51          
   102.000116            
 52             121.00011
7             57         
    33.000118            
 511             109.0001
19             59        
     83、G90120           
   Gl              5[1,00
012103257,0OQ 122             04       
      121.400123         
    89             116.30
0124             70      
       149.000125        
     71             8G、90
0126             72      
       134.000127        
     73             7:1.0
OO1287479,500 12975118,000 1307G              88,000
131             77       
      80.000実施例132 2gの実施例61の環状コポリカーボネートオリゴマー
混合物、611gのテトラフェニルホウ酸テトラーn−
ブチルアンモニウムおよびアリル基に基づいて1モル%
の過酸化ジクミルの混合物を、30m1の塩化メチレン
に溶解し、減圧ストリッピングし、窒素中110℃にて
4時間乾燥した。次にこれを窒素中で300℃にて30
分間重合させた。得られた重合体を塩化メチレンで24
時間抽出したところ、抽出不能なゲルが全樹脂の65重
量%を構成し、これに対して過酸化ジクミルを使用しな
かった対照実験では0%であった。
実施例133 2270gの実施例36と同様の環状ビスフェノールA
ポリカーボネートオリゴマー混合物と、5gのテトラフ
ェニルホウ酸テトラブチルアンモニウムの混合物を、ロ
ールミルで2.5時間トライブレンドし、110℃の炉
に一晩貯蔵した。次にこれをブラベンダーー軸スクリュ
ー押出機で、250−275℃の範囲の温度で押出した
押出物を343℃に加熱し、金型温度116℃で射出成
形した。成形物品の特性は下記の通り。
降伏点引張強さ    62.2MPa破断点引張強さ
    70. 5MPa引張伸び       74
.1% 曲げ降伏       94.0MPaモジュラス  
     2.19GPaノツチ付アイゾツト衝撃強さ 103、 7kg−cm/cm 重量平均分子量    101.600数平均分子量 
     41,060実施例134 0.1モル%のテトラフェニルホウ酸テトラブチルアン
モニウム触媒を含有する、実施例38と同様の環状ビス
フェノールAポリカーボネートオリゴマー混合物の20
00gのサンプルを、ロールミルで2時間ブレンドし、
110℃で3時間乾燥した。次にこれを335℃に加熱
し、金型温度205℃にて15秒間射出成形した。以下
の特性は、こうして得られた成形物品の代表的特性であ
る。
降伏点引張強さ    63.0MPa破断点引張強さ
    77.0MPa引張伸び       57.
5% 曲げ降伏       95.7MPaモジュラス  
     2.31GP。
ノツチ付アイゾツト衝撃強さ 74、 0kg−cm/cm 実施例135 この実施例は、本発明の環状オリゴマー混合物が重合と
回転成形を同時に行なうのに適していることを例証する
ために設計した模擬実験操作である。
一実施例43と同様の環状ビスフェノールAポリカーボ
ネートオリゴマー混合物を最小量の塩化メチレンに溶解
し、(オリゴマーの構造単位に基づいて)0.2モル%
のテトラフェニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウ
ムを加えた。混合物を完全にブレンドし、塩化メチレン
を蒸発させたところ、白色固形物が残り、この白色固形
物を減圧下で90℃にて12時間乾燥し、微粉末に粉砕
した。
200m1の丸底フラスコに1gの開始剤−環状化合物
混合物を入れ、水平面に対して約15°の角度で炉に入
れた。フラスコを攪拌モータで約1200 rpmにて
回転し、約15分間にわたって250℃に加熱した。こ
の間に混合物が溶融して低粘度の物質となり、この物質
によりフラスコ内面は重合中のポリカーボネートの薄い
層で覆われた。250℃での回転を15分間継続し、そ
の後フラスコを冷却し、割って成形ポリカーボネート物
品を取り出したところ、これは透明で厚さが実質的に均
一で、引張や引裂に対して強″いことが確かめられた。
この成形物品中のポリカーボネートの重量平均分子量は
90,000以上であった。
実施例136 実施例135といくつかの点で類似した実験室規模の実
験を、約8−10 rpmで回転する回転蒸発器を用い
て行なった。
100m1の塩化メチレンに、0.56gのテトラフェ
ニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウムと12.7
gの実施例37と同様で高重合体を約30%含有する環
状ビスフェノールAポリカーボネートオリゴマー混合物
を溶解することによって、触媒濃厚物を製造した。溶液
を完全に混合した後、塩化メチレンを減圧下で除去し、
固形残留物を微粉末に粉砕した。
14.4gの本質的に高重合体を含有しない精製ビスフ
ェノールA環状ポリカーボネートオリゴマー混合物と0
.85gのこの触媒濃厚物の固体ブレンドを200m1
の丸底フラスコに充填し、フラスコを回転蒸発器に装着
した。装置を25トルに排気し、12分間8−10rp
a+で回転し、その間フラスコを200℃の油浴に浸漬
した。次にフラスコを窒素で大気圧に充填し、温度を約
15分間にわたって250℃に上げた。次にフラスコを
室温に冷却した。フラスコには、フラスコの低い個所に
1つの大きな半透明の気泡のない斑点として、重合ポリ
カーボネートの薄皮が形成されているのが認められた。
高重合体を本質的に含まない触媒濃厚物を使用して同じ
手順を繰り返したところ、気泡を含むもっと厚いポリカ
ーボネート層がフラスコの側面に形成された。実施例1
35と同様に樹脂サンプル全体に触媒を均一に分散した
ところ、流れ傾向がわずかしかなく、サンプルは数多く
の気泡を含んでいた。環状化合物−触媒混合物のかわり
に、固有粘度が塩化メチレン中25℃で0.50で、j
5る標準的な市販のビスフェノールAポリカーボネート
を用いたところ、連続した均一な樹脂層を形成するには
流れが不十分であった。
本発明の環状オリゴマー、特にポリカーボネートオリゴ
マーは、不活性充填材と組み合わせて、耐衝撃性、耐湿
性および延性の優れた熱可塑性複合材料に重合可能なプ
リプレグ組成物を製造することができ有利である。この
ようなプリプレグおよび熱可塑性複合材料が本発明のも
う一つの態様である。この複合材料は、もっとよく知ら
れた熱硬化性複合材料に対して数多くの利点を有し、た
とえば重合の完了後に成形を行なうことができる。
ポリカーボネートはこれまで、重合体を繊維束に効果的
にしみ込まずのが困難なことから、連続繊維複合材料の
製造には広範には使用されてこなかった。界面法または
エステル交換法で製造したポリカーボネートは分子量が
大きく粘度が高いので、連続繊維をポリカーボネートで
効果的に含浸するのに適当な浸潤を達成するのが困難で
ある。
このような線状ポリカーボネートを用いた溶液含浸法は
、溶剤を除去し再使用に向けなければならず、また溶融
含浸では高い温度が要求されるためポリカーボネートが
化学的分解をおこしやすいので、不都合である。本発明
のオリゴマー混合物はこれらの難点を克服することがで
きる。
本発明の複合材料に適当な充填材にはタルク、石英、木
粉、炭素微粉末およびシリカがある。連続繊維充填材、
たとえば炭素、ガラス、高度に延伸したポリアミドおよ
びホウ素繊維が特に有用である。とりわけ特に剛性の複
合材料物品が望ましい場合には炭素繊維が好ましいこと
が多い。充填材は糸またはランダム繊維のような単一配
向形状としでも、布バットまたはテープに製織してもよ
い。
充填材によっては、他の樹脂系と相溶性のサイズ剤たと
えばエポキシ系で処理する。プリプレグおよびそれから
製造した照合材料の特性は、充填材をオリゴマー混合物
に接触させる前に、サイズ剤を除去することによって変
更することができる。
特に、サイズ剤を除去すると、繊維の浸潤はある程度低
減するが、重合体生成物の分子量は増大する。
サイズ剤を所望時に除去するには、適当な溶剤で処理す
るか、約400℃以下の温度に(特に充填材が炭素のよ
うな被酸化性物質のときは好ましくは窒素のような不活
性雰囲気中で)加熱することにより熱分解するか、また
は他の適当な手順によって行なえばよい。
本発明のプリプレグ組成物は、製織するか単一方向に配
列した充填材を使用する場合には、約70容量%以下の
充填材を含有することができ、そして不織充填材の場合
には約40%以下を含有することかできる。
プリプレグ組成物の重合条件は一般に、これまで説明し
てきたのと同じである。しかし成形のような作業の条件
には、約275℃以上、代表的には約290−320℃
の範囲の温度が伴うことが多い。このような温度では、
ポリカーボネート形成触媒としてさきに述べたチタン化
合物はポリカーボネートの分解をおこし、分子量を下げ
るおそれがある。したがって、本発明のこの観点での好
適な実施態様では、触媒はチタン化合物以外を用いる。
プリプレグの製造方法によっては、充填材含有オリゴマ
ー混合物を重合を開始しうる225℃以上の温度で押出
す工程を含むこともある。しかし重合速度ははじめは、
充填材を含浸し押出しを完了するのに必要な時間の間は
無視できる程十分遅い。プリプレグを成形する場合につ
いても同様である。したがって、プリプレグ組成物に少
量の環状オリゴマー混合物の重合生成物(すなわち線状
ポリカーボネート)が存在する場合も、本発明の一部と
考えられる。
当業者にはプリプレグの生成についての種々選択の余地
のあることが明らかであろう。たとえば、充填材と固体
オリゴマー混合物を低温の金型で配合することもできる
が、オリゴマー混合物が室温では粉末状の固体なので、
この方法は必ずしも好都合とは限らない。あるいはオリ
ゴマー混合物を金型の外部にあるチャンバで液化してか
ら液体形態で高温の金型に入れることもできる。オリゴ
マー混合物は上記チャンバまたは金型自体の中で充填材
と初めて接触し、後者の場合には樹脂トランスファ成形
法となる。別の選択としては引出成形および巻取り後の
押出がある。
プリプレグの重合は、上述の重合温度および通常の圧力
で行なうのが代表的である。この温度では環状オリゴマ
ー混合物の粘度が比較的低いので、成形作業ではマツチ
ドダイ型の金型を用いるのが好ましい。金型にオリゴマ
ー混合物を充填する前に、金型表面を適当な離型剤、た
とえばシリコーン材料で被覆しておくのが一般に得策で
ある。
本発明で説明したようにして重合すると、熱安定性、耐
溶剤性および他の特性が優れた繊維強化ポリカーボネー
ト物品が得られる。このような物品は本発明のまた別の
態様をなす。
本発明の複合材料の製造を以下の実施例によって例示す
る。
実施例137−146 使用した充填月は、3000本のフィラメント打込数の
連続AS4繊維を平衡構成の8枚朱子織構成で含有する
市販の黒鉛織物であった。この織物はビスフェノールA
−エビクロロヒドリンサイズ剤で被覆されていた。
14X11.4cmの長方形の布のスワッチ(切れ地標
本)を、スワッチのはしかたて糸とよこ糸の方向と一致
するように切断した。−組のスワッチ(実施例137)
からサイズ剤を除去するため、窒素中で円筒中に封入し
、450℃に45分間加熱した。窒素中での加熱を45
0℃で60分間継続し、その後円筒を炉から取出し、放
冷して開封した。
97%の環状オリゴマーと3%の高重合体を含有する環
状ビスフェノールAカーボネートオリゴマーl17合物
の19gのサンプルのい(つかを、0.1モル%のテト
ラフェニルホウ酸テトラーn−ブチルアンモニウム(r
TBABJ )とトライブレンドした。実施例142で
は、環状化合物および同じ割合の「タイゾールAAJを
塩化メチレンに溶解し、アセトンで沈殿させ、乾燥した
。実施例144−145では、実験目的で、重量平均分
子量約51,000の市販のビスフェノールAポリカー
ボネートを適当量添加することによって、高重合体の割
合を増加した。
キャビティのサイズが黒鉛織物のスワッチの寸法と合致
する、熱電対を備えた正圧金型に、市販のフルオロカー
ボン離型剤を吹付けた。金型を室温に保ち、1組6枚の
黒鉛織物のスワッチ(前もって炉中で60°Cにて6時
間乾燥しである)を、2枚のスワッチの間ごとにオリゴ
マー粉末を均一に散布して積正ね、充填材の添加量が5
5体積%(65,1重量%)の11層のサンドイッチに
構成したものを金型に入れた。金型を閉鎖し、加熱した
定盤を備えた445kNの成形材に移し、所定の温度に
、200’Cおよび250℃で増加するように圧力をプ
ログラムして所定の時間加熱した。
次に金型を、定盤を約20℃に水冷した同様の成形材に
移した。金型が50℃以下に冷却したら、金型を開き、
成形物品を取出した。
重合および成形のパラメータを第XIV表に列挙する。
2のの対照例では完全に線状のポリカーボネートを用い
た。
各成形物品のサンプルを充填材の含量と分子量について
分析した。各物品について、ASTM方法D790、方
法■による曲げ試験も行なった。
これらの試験の結果を第X■表に示す。
第XV表の充填材含量の数字についてまず考えると、実
施例137.142.143、および対照例1および2
の生成物のみが理論値である65゜1%と大きく異なる
ことが明らかである。平均よりかなり高い値が認められ
た実施例では成形時に異常な量のフラッシングが認めら
れ、これはおそらく、触媒がチタン化合物であった実施
例142を含め、ポリカーボネートの数平均分子量が低
いことと関係している。
サイジングしていない繊維を用いるか、低い成形温度を
用いるか、触媒を使用しなかった生成物では、異状に高
い重量平均分子量が認められた。
成形温度が低かったり触媒を用いないとMy/Mn値も
異常に高くなり、これは異なる触媒を多少少なめに用い
ても同じであった。触媒にチタン化合物を用いた実施例
142を除いては、すべての実施例で対照例より高い曲
げ強さの値が認められた。相当な割合の高重合体がオリ
ゴマー混合物に存在したり、チタン触媒を用いたりした
場合以外は、歪値は一般に優れていた。
実施例147 使用した充填材は実施例137−146で説明したのと
同じであった。1.27X12.70+11の長方形の
布のスワッチを、たて糸方向とよこ糸方向がスワッチの
はしと一致するよう切断した。スワッチを5枚重ねて耐
熱ガラス製の円筒に入れ、45分間窒素を通した。次に
円筒の温度を450℃に上げ、黒鉛繊維からサイズ剤を
取り除いた。
約400℃で濃い黒煙が認められた。450℃で60分
の後、円筒を炉から取出し、窒素の通過を継続しつつ放
冷した。円筒の温度が25℃になったら、布スワッチを
取出し、真空デシケータに貯蔵した。
実施例137−146と同様の環状ビスフェノールAカ
ーボネートオリゴマーの10g−のサンプルを100m
1の塩化メチレンに溶解し、アセト酢酸エチルのビスイ
ソプロポキシアルミニウム塩のトルエンへの0.1M溶
液160μgを加えた。
混合物をかきまぜ、溶剤を回転蒸発器でとばした後、オ
リゴマー触媒混合物を窒素中110℃で乾燥した。
キャビティのサイズが黒鉛織物スワッチの寸法と合致す
る正圧金型に、市販のシリコーン離型剤を吹付けた。金
型を室温に保ち、5枚の黒鉛織物のスワッチを2枚のス
ワッチの間ごとにオリゴマー粉末を均一に散布して積重
ね、充填材の添加量が55体積%の9層のサンドイッチ
に構成したちのを金型に入れた。金型を閉鎖し、定盤を
270℃に加熱した445kNのプレスに移した。金型
を実質的に圧力をかけずに10℃/分で250℃に加熱
した。200℃以上になると金型充填物は、オリゴマー
混合物がまず溶融することによって収縮しはじめた。金
型温度が250℃に達したら、13.8MPaの圧力を
15分間加え、この時点で金型温度が265℃に上昇し
た。
金型を定盤を約20℃に水冷した同様のプレス    
 ・に移し、圧力をまず13.8MPaに設定した。
金型が50℃に冷却したら、金型を開いて成形物品を取
出した。成形物品は漆黒で、平滑な光沢のある樹脂に富
む表面ををし、表面を通して炭素繊維織物の細部が見え
た。端部を一部取り除いたところ、含浸の不十分な繊維
がまったくない内面が現われた。物品を平坦な硬い表面
に落とすと、通常十分含浸された炭素繊維課金材料に見
られるハイピッチのリングが生じた。
物品の一部を取出し、クロロホルムで樹脂を抽出した。
クロロホルム抽出物を濾過し、メタノールを使用して再
沈殿したところ、固体のポリカーボネートが得られた。
乾燥後、ゲル透過クロマトグラフィーで(ポリスチレン
標準に関して)重量平均分子量を調べたところ57,5
70であった。
物品にASTM  D790による3点曲げ試験を行な
った。モジュラスが69.70Pa、曲げ強さが772
MPa 、破損までの歪みが1.11%であることがわ
かった。
E型のガラス繊維と、商品名「ケブラー(Kcv−1a
r)49Jで販売されている高度に延伸したポリアミド
繊維を使用して同様の睨合材料物品を製造した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中の各Rはそれぞれ独立に二価の脂肪族、脂環式ま
    たは芳香族基で、各Y^1はそれぞれ独立に酸素または
    硫黄である)の構造単位を有し、2−約30の範囲の種
    々の重合度の環状オリゴマー類の混合物から本質的にな
    る組成物をポリカーボネート形成触媒と約350℃以下
    の温度で接触させる工程を含む樹脂組成物の製造方法。 2、ポリカーボネート形成触媒が塩基またはルイス酸で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、ポリカーボネート形成触媒がステアリン酸リチウム
    またはビスイソプロポキシチタンビスアセチルアセトナ
    トである特許請求の範囲第2項記載の方法。 4、Rが次式: −A^1−Y^2−A^2− で表わされ、式中の各A^1およびA^2は二価の単環
    芳香族基で、Y^2は1個または2個の原子でA^1と
    A^2とを分離する架橋基である。特許請求の範囲第3
    項記載の方法。 5、A^1およびA^2のそれぞれがP−フェニレン、
    Y^2がイソプロピリデンである特許請求の範囲第4項
    記載の方法。 6、オリゴマー組成物の重合と成形または押出を同時に
    行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、オリゴマー組成物の重合と回転成形を同時に行う特
    許請求の範囲第6項記載の方法。 8、上記触媒が重合度が約30より大きい線状ポリカー
    ボネートを比較的高い割合で含有する環状組成物にカプ
    セル包入されている特許請求の範囲第7項記載の方法。 9.次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中の各Rはそれぞれ独立に二価の脂肪族、脂環式ま
    たは芳香族基で、各Y^1はそれぞれ独立に酸素または
    硫黄で、R成分の少なくとも一部がオレフィン系置換基
    を含む)の構造単位を有し、2−約30の範囲の種々の
    重合度の環状オリゴマー類の混合物から本質的になる組
    成物を、ポリカーボネート形成触媒および親有機性フリ
    ーラジカル開始剤と約350℃以下の温度で接触させる
    工程を含む架橋樹脂組成物の製造方法。 10、ポリカーボネート形成触媒が塩基またはルイス酸
    である特許請求の範囲第9項記載の方法。 11、ポリカーボネート形成触媒がステアリン酸リチウ
    ムまたはビスイソプロポキシチタンビスアセチルアセト
    ナトである特許請求の範囲第10項記載の方法。 12、Rが次式: −A^1−Y^2−A^2− で表わされ、式中の各A^1およびA^2は二価の単環
    芳香族基、Y^2は1個または2個の原子でA^1とA
    ^2とを分離する架橋基である特許請求の範囲第11項
    記載の方法。 13、A^1およびA^2のそれぞれがP−フェニレン
    、Y^2がイソプロピリデンである特許請求の範囲第1
    2項記載の方法。 14、特許請求の範囲第6項記載の方法で製造した成形
    物品。 15、特許請求の範囲第7項記載の方法で製造した成形
    物品。 16、次式: −Y^1−R−Y^1−C− (式中のRはそれぞれ独立に二価の脂肪族、脂環式また
    は芳香族基で、各Y^1はそれぞれ独立に酸素または硫
    黄である)の構造単位を有し、2−約30の範囲の種々
    の重合度の環状オリゴマー類の混合物から本質的になる
    組成物と充填材とからなるプリプレグ組成物。 17、充填材が本質的に連続繊維からなる特許請求の範
    囲第16項記載の組成物。 18、Rが次式: −A^1−Y^2−A^2− で表わされ、式中の各A^1およびA^2は二価の単環
    芳香族基で、Y^2は1個または2個の原子でA^1と
    A^2とを分離する架橋基である特許請求の範囲第17
    項記載の組成物。 19、A^1およびA^2のそれぞれがP−フェニレン
    、Y^2がイソプロピリデンである特許請求の範囲第1
    8項記載の組成物。 20、さらに有効な少量のポリカーボネート形成触媒を
    含有する特許請求の範囲第17項記載の組成物。 21、ポリカーボネート形成触媒がチタン化合物以外の
    塩基またはルイス酸である特許請求の範囲第20項記載
    の組成物。 22、ポリカーボネート形成触媒がステアリン酸リチウ
    ムまたはビスイソプロポキシチタンビスアセチルアセト
    ナトである特許請求の範囲第20項記載の組成物。 23、特許請求の範囲第20項記載の組成物を約350
    ℃以下の温度で重合することによって製造した繊維強化
    ポリカーボネート物品。 24、特許請求の範囲第21項記載の組成物を約350
    ℃以下の温度で重合することによって製造した繊維強化
    ポリカーボネート物品。
JP62179289A 1986-07-24 1987-07-20 環状ポリカ−ボネ−トオリゴマ−混合物の線状ポリカ−ボネ−トへの転化方法、およびそれにより得られる組成物 Pending JPS6381128A (ja)

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