JPS6367604B2 - - Google Patents

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JPS6367604B2
JPS6367604B2 JP60056789A JP5678985A JPS6367604B2 JP S6367604 B2 JPS6367604 B2 JP S6367604B2 JP 60056789 A JP60056789 A JP 60056789A JP 5678985 A JP5678985 A JP 5678985A JP S6367604 B2 JPS6367604 B2 JP S6367604B2
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JP
Japan
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oxygen
combustion
gas
flow rate
pressure
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JP60056789A
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JPS60253720A (ja
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Shiro Asakawa
Yoshimasa Ito
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6367604B2 publication Critical patent/JPS6367604B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23LSUPPLYING AIR OR NON-COMBUSTIBLE LIQUIDS OR GASES TO COMBUSTION APPARATUS IN GENERAL ; VALVES OR DAMPERS SPECIALLY ADAPTED FOR CONTROLLING AIR SUPPLY OR DRAUGHT IN COMBUSTION APPARATUS; INDUCING DRAUGHT IN COMBUSTION APPARATUS; TOPS FOR CHIMNEYS OR VENTILATING SHAFTS; TERMINALS FOR FLUES
    • F23L7/00Supplying non-combustible liquids or gases, other than air, to the fire, e.g. oxygen, steam
    • F23L7/007Supplying oxygen or oxygen-enriched air
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は燃焼用酸素富化気体供給装置に関する
ものである。 近年エネルギーコストの上昇は著しく、エネル
ギー利用機器に対して省エネルギー化が強く要請
されている。特にエネルギーを直接燃料として利
用する燃焼機器、内燃機関、外燃機関などに対し
てはその燃焼効率の向上に関して種々の改良が試
みられている。その1つとして酸素富化燃焼法が
ある。周知のように燃焼は化学的に見れば、燃料
の酸素による酸化反応であり、この時発生する反
応熱が利用されるものである。一般的に燃焼と云
えば、古今東西を問わず、自然の大気中、すなわ
ち21VOL%の酸素濃度下における燃焼であつた。
この時発生した反応熱は排ガス、(たとえば、炭
酸ガス、水分および空気中の窒素ガスなど)に与
えられ、回収不可能な場合は排ガス損失となる。
あるいは、その排ガス容量によつて燃焼温度が左
右される。いずれにしても排ガス量が少ければ少
い程利用しうる熱量利用は大きくなる。排ガス中
で、大きな影響をもたらす因子は生成した水分お
よび空気中に含有される燃焼に無関係な不活性気
体、特に窒素である。この窒素の量を低減させる
ことにより、燃焼速度の上昇、燃焼温度の上昇が
認められ結果的には大きな燃焼における省エネル
ギー化が果しうる。窒素量の低減は、すなわち、
酸素富化空気を用いることであり、その効果は、
例えば第1図aに示すように数%の酸素富化によ
つても水きな燃料節減が可能となる。図中、横軸
は酸素富化空気の酸素濃度を、縦軸は燃焼の節減
率を示し、各燃焼温度をパラメーターにしたもの
である。これは、天然ガス(13A)を燃料とした
場合の例であるが、他の燃料に対しても同様の傾
向は見られる。図から明らかなように、省エネル
ギー(燃料節減効果)は高温利用領域になればな
る程秀れており、ガラス溶解、ガラス加工、金属
溶解、セラミツク焼成、各種鍛造炉用、一般ボイ
ラーなどの用途に広く有効である。また、酸素富
化率は、数%〜20%程度上昇すれば大きな効果を
示し、必らずしも高濃度酸素を必要としないこと
が理解される。副次的な効果としては、酸素富化
空気を用いることにより、燃焼時たとえばピアン
バーナーでは火炎長が短かく鋭くなり、精密加工
用として特に秀れた効果も与える。 このように酸素富化空気による燃焼は数々の長
所、特に省エネルギー効果において顕著な特長を
有するが、これを実現具体化するためには低コス
トの酸素、もしくは酸素富化空気の供給が強く要
請されてくる。 現在燃焼用として必要となる酸素富化気体は、
一般に酸素ボンベにより供給されているが、しか
しボンベ使用に関しての問題は、高圧ガスを使用
すると云う事、あるいはボンベ交換が必要な事、
ガスもれの危険等である。さらにボンベ以外とし
ては液体酸素の使用が行なわれているが、これに
ついても同様な問題が見られる。 前述した如く、現在省エネルギー化が必要な時
代となつている中で、より効率的に空気中の無尽
蔵の酸素を取り出す事が必要である。 すでにほとんどの高分子膜は、ピンホールの無
い状態では窒素の透過係数に較べ酸素の透過係数
が大である事が知られている。この事から当然高
分子膜を選択分離用として使用可能であるが、し
かし高分子膜を用いた装置から得られる酸素富化
気体を燃焼用として用いる場合、以下に示す条件
を満足することが必要であり、医療用(特開昭51
−3291号公報、特開昭51−6876号公報など)とし
て必要とされる条件とはかなりの違いが見られ
る。このことは使用条件がまつたく異なる事によ
るものである。 一般に燃焼装置は種々の燃焼方法、燃焼温度、
装置の形状、大きさを有しており、個々の装置に
より酸素富化気体の酸素濃度、流量が規定され
る。この事から、酸素富化気体を燃焼装置に利用
する場合、これらの条件に合う酸素富化気体供給
装置が必要となる。しかるに、酸素富化気体供給
装置製造に関して上記条件を満すためには、単に
酸素富化気体を得る装置であれば良いと云う事で
はない。つまり使用状態、使用条件、装置の外部
条件など種々の変化に対応できる供給装置である
事が必要であり、他に利用される様な酸素富化気
体の必要条件とはかなりの違いがある。具体的に
酸素富化供給装置として必要な条件を示すと、第
1に燃焼装置が必要とする酸素濃度を可変できる
ことである。このことは酸素富化気体を気体ある
いは液状燃料と混合して燃焼させた場合その時の
酸素濃度により燃焼温度及び燃焼速度が著しく変
化することによる。すなわち、酸素濃度がわずか
1%増加する事により約80℃の温度上昇が見られ
ると同時に、燃焼速度の大巾な変化により火炎長
が大きく変わる。この事から酸素富化気体供給装
置としては燃焼装置が必要とする酸素濃度は可変
である事が必要である。第2の点としては第1と
同様に酸素富化気体の流量を可変とする必要があ
る。つまり、燃焼装置の条件、あるいは理論燃焼
に近い値で燃焼させるために流量を可変とする必
要がある。第3に酸素富化供給装置の外部条件、
主に温度の変化に対する適応が可能である事であ
る。つまり選択気体透過膜を用いた本装置におい
ては温度変化により膜の気体透過量が変化し、こ
の結果酸素富化気体の流量が変化するので、この
変化を無くする事を可能とする事である。 以上の諸条件を解決することにより燃焼用とし
て使用可能な酸素富化気体が得られる。本発明で
はこれらの点を解決し、燃焼用として使用可能な
酸素富化気体を得る装置を提供するものである。
以下さらに前述した必要条件を詳細に説明する。 一般に燃焼用ガス量、あるいはカロリーに適し
た理論燃焼を行うための酸素富化気体の酸素濃度
および流量の最適量を得るための一つの方法とし
て装置内の選択気体透過膜の両面における差圧を
変化させる事が考えられる。しかし単に差圧を変
化させる事により上記の目的を達成させる事はで
きない。この理由は差圧と透過流量に関して次の
関係があるからである。透過流量は次式により示
される。 F(N2)=K・(N2)・ΔP(N2)………(1) F(O2)=K・(O2)・ΔP(O2)………(2) ここでF(N2)、F(O2)は窒素及び酸素の透過
量、Kは膜の物理的定数、(N2)、(O2)は
それぞれ膜材質にともなう窒素、酸素の透過係
数、ΔP(N2)、ΔP(O2)は窒素及び酸素の膜面に
対する分圧差を示すものである。つまりこの式か
ら分かる様に膜を透過する全流量(Ft)はFt=
F(N2)+F(O2)であり、差圧を変化させると透
過流量(Ft)は必要量に制御されるが、一方酸
素濃度(F(O2)/F(t))も同時に変化する。
これを実験結果から示したものが第1図bであ
る。この図では一次側として空気(21%酸素)を
用いている。図中横軸は選択気体透過膜の一次側
の圧(A)と二次側の圧(B)(透過気体)との圧比
(B/A)を示したもので、曲線Pおよび左縦軸
はその時の酸素濃度(%)であり、曲線Qおよび
右縦軸は透過量をB/A=0.5の時1としたとき
の流量比を示したものである。この結果から分か
る様に差圧を減少すると、圧比(B/A)は1に
近付き、透過量(Ft)も減少し、かつ酸素濃度
(F(O2)/F(t))も減少する事となる。 尚この値は膜の透過性能及びポンプの排気能力
により絶対値は変化するが、しかしこの傾向はど
の様な状態でも同じと云える。この様に必要とす
る酸素濃度と流量を得るためには単に差圧を変化
する事では解決できない。さらに以下に示す効果
も加味する必要がある。 一般に多くの高分子膜は温度上昇により透過量
も増加する傾向を示している。これは次式により
示される。 =o exp−(Ep/kT) ………(3) 上式より透過量の増大は温度Tの上昇による
(透過係数)の増加にともなうもので、さらに活
性化エネルギー(Ep)とも相関を持つものであ
る。 第1表がそのEpの例を示したものである。又
第1図cはEpの小さいポリジメチルシロキサン
の温度と酸素の透過係数を示したもので、温度が
10℃増加すると約10%もの透過係数の増加が見ら
れる。つまりこの事実は酸素富化気体供給装置の
設置環境の温度変化に大きく依存している事であ
り温度変化に対して適応可能な装置である必要が
ある。通常燃焼用装置の設置環境としてはかなり
きびしい環境にある。つまり四季を通じ装置周辺
の温度は0℃附近から40℃前後の間を変化する。
この様に数10度の変化に対し、常に透過流量を制
御しなければならない。さらに第1表から酸素と
窒素の活性化エネルギー(Ep)は等しくなく、
式(3)からEp及び温度Tによる透過係数は酸素
の場合と窒素とでは異なる事から当然温度変化に
対する酸素と温度の流量変化も一致しないと云う
事になる。
【表】 以上が燃焼用酸素富化装置として必要な条件で
あり、本発明はこれを満足する燃焼用酸素富化供
給装置を提供しようとするものである。 第2図は本装置の主要部分の1つの構成図であ
る。この図は空気の導入口から出口までの各部の
配置構成及び非透過気体の流れを示したものであ
る。図において、21は金属ネツトあるいはフイ
ルターで、膜セルの保護をするために設けられて
いる。外気はフアン22によりこの金属ネツトあ
るいはフイルター21を通つて導入され、膜セル
1を通過し、酸素及び水蒸気が選択気体透過膜を
通過して酸素及び水蒸気が選択的に除かれる。膜
セル1については第4図で後述する。次いで、選
択気体透過膜を通過しない窒素富化気体(酸素お
よび水蒸気が少ない状態となつた気体)はフアン
22によりさらに後部へ流れるか、又は直接放出
される。後部へ流れる場合は湿度除去部23で水
を蒸発させて冷却し、真空ポンプ24の外周を通
り、脈動除去部25の外周を通つて、気体の流れ
る方向を制御する風向制御板26で方向を変えら
れ外部へ出る。風向制御板26は図では縦に複数
枚並べているが、横方向に複数枚並べてもよい。
また、風向制御板26は装置の側面や下方に設け
てもよい。27は防音材、28は膜セル1の後段
に設けた外気導入部で、詳細は第5図により後述
する。外気導入部28は酸素濃度が一定である外
気に接する必要があるので、排出気体を出す風向
制御板26からは離した位置にする必要がある。 なおフアン22は第2図では膜セル1の後方に
設けたが、フアン22は単に気体を流すためのも
のであるから、空気取り入れ口、あるいは空気排
出口に設けてもよい。 一方膜を透過した酸素富化気体の流れを示した
ものが第3図である。図において空気30は常時
使用中の主膜セル31及び酸素濃度及び流量を制
御するための補助膜セル32を通過し、膜を酸素
が選択的に透過する。この酸素富化気体は真空ポ
ンプ33に進むが、その中間に、この気体の内部
圧力検知部34及び酸素濃度、流量制御のための
外気導入部28がある。これは第2図の外気導入
部28に相当する。外気導入部28は、外部の通
常空気(酸素21vol%)を導入し、酸素富化気体
を稀釈して、酸素濃度および、流量を調節するも
ので、複数個有つても良く、ポンプの前後いずれ
にあつても有効である。さらに真空ポンプ33を
通過した富化気体は必要ならばこの気体中の水分
を除去するための除湿室36を通る。ここで得ら
れた気体の一部はさらに濃度、流量を制御するた
めにフイードバツクコントロール37によりフイ
ードバツクする。残りの気体は必要ならば脈動を
除去するため脈動除去室38を通り燃焼用富化気
体として取り出される。35は温度検知器、90
は流量検知器、91は圧力検知器、92は燃焼装
置、93は最終的に必要な酸素富化気体の流量調
整および制御用の吐出口、97は吐出口93から
の気体吐出流量を制御するバルブである。なお、
流量調整吐出口と圧制御吐出口は兼用としても
別々に設けてもよい。 以上が各部の主な配置構成と流れを全体的に示
したものであるが、さらに各々について詳しく説
明する。 燃焼用酸素富化気体供給装置の製造において、
あらかじめ一応の使用条件等を加味し、必要酸素
濃度、流量を満足するものを作る事が出来るが、
前述した如く、使用条件、使用環境によりさらに
最適燃焼を行なうための制御が必要である事か
ら、まず第1の酸素濃度、流量を可変とするため
の方法について示す。すなわち外部条件、変動等
に対応できる様に第1の方式として膜セル部分で
可変とする事である。第4図がその膜セル部分の
構成を示したものである。図中1は膜セル全体を
示し45は1つ又は複数の膜セルで構成され、通
常の動作状態で100%可動している主膜セルであ
る。46は補助膜セルで複数の膜セルで構成され
使用条件、外部変動が生じた時に使用するもの
で、全膜セルに占める割合は各種条件により異な
るが、20%前後である。又この補助膜セル46を
制御するために、1個以上の制御バルブ47を持
ち、このバルブ47に対し1組以上の補助膜セル
46を有する構成である。またこのバルブ47は
ON−OFF制御による手動、あるいは電動式バル
ブである。動作方法としては、バルブ47を開に
する事により補助膜セル46の酸素富化気体は導
管48を通り、主膜セル45の酸素富化気体が通
過している導管49と合流する事となる。開とす
る補助膜セルの数を制御することにより膜セル1
より得られる酸素富化気体の流量または酸素濃度
を制御できる。補助膜セル46を使用した時の酸
素富化気体の変化としては、圧が一定の場合に
は、酸素濃度一定で、流量の増加が起る事とな
り、ポンプの吸引能力が一定の場合には、減圧度
は悪くなり酸素濃度は低くなり、流量も変化す
る。 次に第5図について説明する。図に示されてい
る様に膜セル1からの酸素富化気体の流れは導管
49を通る流れを示すが、途中圧力センサー50
を通る。これは膜の透過気体側の圧を知るもので
ありこれにより透過気体の状態を膜特性温度、流
量等から求めようとするものである。また導管5
1を通る経路で酸素富化気体の状態を変化させる
ため、第2図及び第3図の空気導入部28に対応
する空気取り入れ口52を設けてある。これは、
取り入れ口52にフイルターを使用してあるもの
で、取り入れる流量はバルブ53により調節す
る。このバルブ53は流量可変のタイプであり、
手動あるいは、モーターにより可変する事が可能
なものである。この装置の働きは、たとえば、酸
素濃度が規定より高く、一方流量が少ない場合に
使用する事ができるもので、この制御は前述した
補助膜用バルブ47と、後述する制御方法との兼
ね合いになる事は云うまでもない。次に導管51
を通つてきた気体は減圧ポンプ55に達するが、
この導管54とポンプ排出側導管56とを接続す
るためのバルブ57が設けられている。このバル
ブ57はバルブ53と同様に流量可変タイプのも
のであり、手動あるいは、モーターによる制御が
可能なものである。又バルブ57の役目は導管4
9,51側の減圧度を変化させるためのバイパス
であり、これを開とする事により、ポンプ排出側
導管56より気体が49,51側に環流され、4
9,51側の減圧度が悪くなり透過気体の酸素濃
度、流量を減少させ規定値に達成させるものであ
る。このバルブ57の制御はバルブ53と同様に
種々の条件、つまり、補助バルブ47、空気取り
入れバルブ53の使用可否、温度、圧力、流量等
のフアクターと相関がある事は云うまでもない。
以上が、燃焼用酸素富化気体として必要とする規
定流量、規定酸素濃度を得るためと、外部条件の
変動に対し、一定値を得るための制御部である。
尚補助膜は使用条件により必要としない場合は不
要である。また制御バルブの操作はすべてあるい
は一部手動とする事も可能である。このように制
御された酸素富化気体は、燃焼炉側から見て、最
も簡易に、便利に使用するには、その総空気量の
範囲内で、酸素富化気体の組成を変えず、流量を
変化させうることで、この目的の為に、第3図に
示したように圧、流量制御用吐出口93がとりつ
けられている。さらに詳細な流れを示したものが
第6図である。図において第5図と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。図に示されて
いるように、逃げ吐出口兼異常圧を開放するため
の吐出口93およびバルブ97は、燃焼炉側から
見て、酸素富化気体量が過剰であつた場合、バル
ブ97を開いて酸素富化気体を吐出口93より容
易に過剰量排出しうる。この吐出口93及びバル
ブ97の取りつけによつて、炉の使用しうる範囲
は、標準規模から、より小規模燃焼迄適用が大巾
に拡大される。同時に、流路92が異常圧(燃焼
バーナー系への導管がストツプされねばならない
時など)が発生した時、自動的に減圧されるよう
圧制御用弁ならびに吐出口が設けられている。 ところで、第5図におけるポンプの排気口58
から得られた酸素富化気体中には水分が含まれて
いるため必要ならばこれを除く必要がある。特に
大気湿度が高い場合、減圧状態からポンプ55を
通り常圧またはそれ以上になると、水蒸気は外部
温度との相対温度差により露結現象が起る。この
事を利用し通常はスパイラル状の管を通し、この
管を常温にする事により水蒸気を露結し取り出
す。しかるに外気温度により湿度や露結量が変化
すると云う問題が生じる。本装置ではできるだけ
透過気体中の湿度を下げるために、次の方法によ
り解決した。理想的には湿度を下げる方法として
0℃以下の温度の中に透過気体を通す事により達
成する事ができるが、このような方法を用いる
と、装置の大型化および維持管理に伴うコスト上
昇が避けられない。よつて本装置ではできるだけ
簡便でかつ常温以下にする事により解決した。つ
まり水が浸透しやすい材質と熱伝導のよう材質と
を密着させた状態で透過気体の導通管に接続させ
る。この原理は、透過気体中の水蒸気がこの導通
管で露結した時、この水が浸透圧あるいは内圧で
外部に取り出され、大気中で気化するとき、さら
に潜熱により温度を下げる事により、より温度を
下げ露結を促進させるものである。 第6図は除温部および脈流除去部を設けた構成
を示し、第5図と同一部分には同一符号を付して
説明を省略する。図に示されているように特に前
述した除湿部62はポンプ55の直後に設置する
必要がある。そして除湿部62を経て除湿された
酸素富化気体は更に脈動除去部25に向うと共
に、その一部はバルブ57を経てフイードバツク
される。この除湿部62を通さずにフイードバツ
クさせると、バルブ57の近傍で露結が生じ、流
量変動と同時に、さらに水蒸気が逆流する事とな
る。以上のように除湿された酸素富化気体は尚流
れに脈動を生じている場合がある。このため脈動
除去部25によりこの脈動を阻止している。さら
にこの気体は流量センサー部90を通り、かつ圧
力計91を通る。圧力計91は、バルブ93と連
動していても良くこの部分の導管92が異常圧
(燃焼バーナー系への導管がストツプされた場合
等)の時バルブ93により自動的に減圧されるよ
うに設置されている。この燃焼用酸素富化気体は
導管92に送られ導管94からの燃焼用ガスある
いは燃焼用液体燃料と混合される。また本装置外
の燃焼部分あるいは燃焼用燃料部分には、流量セ
ンサー95、圧力センサー96を設ける事により
さらに高品位の酸素富化気体とする事が可能であ
る。 第7図は装置全体の長さを短くし、小型化を図
つた場合の実施例で、膜セル部1を上段に、その
他の部分を下段にし、気体の流れをコ字形とした
ものである。図における各符号は第2図、第4
図、第5図、第6図の各部と同一であり説明を省
略する。この実施例においては、フイルター21
と窒素富化気体排出口とが同一方向に向つている
ため、風向制御板26より多量の窒素富化気体を
排出する場合は風向制御板26の向きを左右方向
に広げるなどして、窒素富化気体がフイルター2
1にまわりこまないようにしなければならない。 次に前述した規定流量および酸素濃度を安定に
供給するための制御方法について述べる。これら
を得るための制御部分としては、補助膜開閉、大
気導入バルブおよびバイパスバルブの操作の3点
でありこの操作はどれを取つても、流量、酸素濃
度との関数となつている。一方これらの操作に関
し、流量および酸素濃度を知る手段は膜付近の温
度、透過気体の圧、最終取り出し口の流量あるい
は圧力の数点である。これらの関係は一見複雑な
操作であるが、自動制御可能なものである。すな
わち、使用する膜特性は膜材料特有のものであ
る。したがつて膜自身の差圧(ΔP)、透過量(J)、
酸素濃度(O2)、温度に対する透過係数(PT)を
知り、単なる演算処理を行なう事により可能であ
る。具体的にはマイクロコンピユーターを使用
し、センサー部分の複数ケ所を測定し、その結果
から指定値よりの変動を観察し、これを膜それ自
身の特性と比較演算し、最適流量および濃度を得
るために数ケ所の制御バルブのどれを変化させる
のが最適であるかを予測し決定する。具体的には
第8図の構成で制御する。図中111,112,
113は各センサーからの入力である。たとえば
111のラインは第5図の圧力センサー50から
の入力でありこれをオペアンプ114で正規化し
た後、セレクター115を通り処理回路116で
A/D変換され演算その他の処理を行なう。また
ライン112は第5図の温度センサー59の出力
であり室温補正された後オペアンプ114に入
り、セレクタ115を経て処理回路116に加え
られる。同様にライン113は第6図の流量セン
サー90の出力であり、オペアンプ114、セレ
クタ115を経て処理回路116に加えられる。
処理回路116で演算、処理されて得られたデー
タは、ROM117に記憶されている膜特性、た
とえば第1図bに示された特性と比較される。こ
のデータは、使用する膜の基本的データである。 一方、燃焼条件の初期値設定はキーボード16
3より入力させる。164はキーボード163の
表示装置である。キーボード163より入力させ
た値と膜特性の比較により指定される条件を決定
し、次いで制御方法を決定し表示する。同時にバ
ルブ駆動用モータコントローラ120に指示を与
え、バルブ53を駆動する。同様にバルブ57は
バルブ駆動用コントローラ121で、バルブ47
はバルブ駆動用コントローラ122で制御する。
この動作をくり返すことにより精度を上げてゆ
く。この時のデータ、補正データはRAM118
に蓄えられる。以上の方法により制御を行う。な
お、図中166はCPUの一例を示したものであ
り、CPUの種類により異なるが、要するに、各
種データを膜特性と比較演算し制御方法の最適条
件を決定するものである。なお本方法ではさらに
外部条件の複雑な変化に対し、膜特性をさらに補
正し、最適化へ進める事が可能である。以上の方
法をソフトウエアから見たものが第9図である。 次に第10図により本装置の電気回路、安全装
置回路について説明する。図中、実線は電源回
路、破線はコントロール回路である。まず、真空
ポンプ駆動用三相電源131および単相100Vの
電源132よりの電圧は、それぞれ電源防止用ブ
レーカー133,134を通り、開閉コントロー
ルボツクス135に入る。さらにサーマル型の過
電流防止ブレーカー136,137を通り各電源
が供給される。100Vの電源140は各コントロ
ーラにおいて必要に応じDC変換される。この電
源はCPU166、フアン22、指示ランプ15
4、警報ブザー150および各バルブの制御コン
トローラ144に供給される。電源145は
100V入力電源132の異常あるいは停電の時に
使用するための、CPUバツクアツプ電源および
警報ブザー146用電源である。次にコントロー
ル回路であるが、ライン147よりデータ入力さ
れその値が異常値(規定値からの大きなズレ、あ
るいは制御不可能な値等)が検出された時ライン
148により開閉コントロールボツクス135を
駆動して電源遮断、ライン149を介して警報ブ
ザー150の作動およびライン151を介して制
御コントローラ144の制御等を指示する。15
2,153,154,155は各種の動作状態を
表示するためのランプあるいはLED表示装置で
ある。 本装置で使用している膜は燃焼用を目的として
いる事から最低でも20/分以上の流量を得るた
めに透過能の良いポリジメチルシロキサンを含む
膜材が好適であり、また本装置として最終的に燃
焼用として用いられる酸素濃度は燃焼に適した39
%以下のものである。 以上の方式により燃焼用として主に必要とされ
る条件である酸素濃度および流量の可変が可能で
あり、また規定の濃度、流量が温度等の外部条件
により変動せず、かつ湿度に対してもより安定で
ありまた得られた富化気体が脈動のないものであ
り、燃焼用として十分実用可能な酸素富化気体が
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図aは酸素濃度と燃料節約率との関係を示
す図、第1図bは選択気体透過膜の両側の圧比と
酸素濃度および流量の関係を示す図、第1図cは
選択気体透過膜の温度と透過係数との関係を示す
図、第2図は本発明による燃焼用酸素富化気体供
給装置の原理構成図、第3図は本発明による燃焼
用酸素富化気体供給装置の構成および動作原理を
説明するためのブロツク図、第4図は本発明に使
用される膜セル部構成図、第5図は本発明装置に
おける酸素富化気体系の説明図、第6図は本発明
装置の全体構成を示す図、第7図は本発明装置の
実施例を示す構成図、第8図は本発明装置の制御
系の説明図、第9図は本発明装置の制御系動作を
説明するフローチヤート、第10図は本発明装置
における電気回路系説明図である。 1……選択気体透過膜セル、21……フイルタ
ー、22……フアン、23……湿度除去部、2
4,33,55……真空ポンプ、25……脈動除
去部、26……風向制御板、27……防音材、2
8……外気導入部、31,45……主膜セル、3
2,46……補助膜セル、34,50……内部圧
力検知部、35……温度検知部、36……除湿
室、37……フイードバツクコントロール、38
……脈動除去室、90……流量検知器、91……
圧力検知器、92……燃焼装置、93……圧、流
量制御用吐出口、97……バルブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 選択気体透過膜セルと、前記選択気体透過膜
    セルの供給側に空気を供給する手段と、前記選択
    気体透過膜セルの透過側に設けられた第1の配管
    系と、前記第1の配管系の後段に位置し、前記第
    1の配管系を減圧にして選択気体透過膜セルの供
    給側と透過側である第1の配管系との間に圧力差
    を設ける手段と、前記圧力差を設ける手段の出口
    側に設けられ、前記選択気体透過膜セルを透過し
    た酸素富化気体を燃焼装置に供給する第2の配管
    系と、前記圧力差を設ける手段を跨いで、前記第
    1の配管系と第2の配管系とを接続し、選択気体
    透過膜セルの供給側の圧力と透過側である第1の
    配管系内の圧力との差を可変制御するフイードバ
    ツク用バイパス径路と、前記第2の配管系に設け
    られた気体吐出手段とを具備することを特徴とす
    る燃焼用酸素富化気体供給装置。 2 気体吐出手段が気体吐出口と吐出流量調整バ
    ルブより成る特許請求の範囲第1項記載の燃焼用
    酸素富化気体供給装置。
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