JPS636006B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、摩擦が小さく、構造が簡単で、初期
投下コストおよび保守コストが非常に経済的であ
ることを特徴とする重力による供給作用棚に関す
る。

〔従来の技術とその問題点〕

ある形式の重力供給作用を有する棚は、供給ベ
ルトが摺動するよう構成される下方に傾斜した平
坦支持面を含む。このような重力供給作用の展示
棚は、1978年12月５日発行の米国特許第4128177
号に開示請求されている。各棚は、通常複数個の
ベルトとその支持構造部を含むため、上記米国特
許第4128177号による展示棚は構造が複雑となり
製造および維持が高価になる。

重力供給装置の別の事例は1940年10月１日発行
の米国特許2218444号に示され、これは主として
冷蔵庫内の牛乳びんと関連して使用されるための
金属チヤネルを開示している。この特許は、シユ
ートの所望の傾斜度を得るための代替的な手法を
開示する。米国特許第2218444号のシユートは金
属から構成され、経済的な生産手段には十分に役
立たない。

〔発明の目的〕

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、
構成が簡単でかつ安価に製造することができ、確
実にびん等を供給することのできる重力による供
給作用棚を提供することを目的とするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明により構成された重力による供給作用棚
は、多数のびんの種々のパツケージと、６つの下
方に突出する脚部を有するいわゆる花弁状のびん
および底部に環状の中心凹部が形成される他のび
んのごとき異なる底部形状を有するプラスチツク
またはガラス製の個々のびんと関連して使用され
るべきものである。このように、本発明は異なる
形態を有するびんおよびパツケージに対して安定
性を供し、かつ最小限の摩擦抵抗を有するびんの
下方への供給運動を供し得るようなものでなけれ
ばならない。

本発明は、その一態様によれば、枠状に形成さ
れた前部支え、後部支えおよび側部支えとこの各
側部支えに上記前部支えおよび後部支えと平行に
上記各側部支えに取付けられた中間支持部材とか
らなり斜め前方に傾斜するように配設された堅固
な支持フレームと、上記支持フレームの上記前部
支えおよび上記後部支えにこれら前部支えおよび
後部支えに沿つてそれぞれ形成された前部支持面
および後部支持面と、上記中間支持部材に上記支
持フレームの上記前部および後部の支持面を含む
仮想の面と実質的に一致するように上記中間支持
部材に沿つて形成された中間支持面と、物品の列
がその列の先頭の物品の取出しと同時に上記支持
フレームの傾斜の方向に自動的に送られるように
その両端部を上記の前部と後部の支持面と接触さ
せて上記支持フレーム上に取付けられた長形のシ
ユートを設け、上記シユートは半剛性の撓み可能
な材料から形成され、物品の列が存在しシユート
に対して荷重が与えられるときその両端部の中間
部分を上記中間支持面と接触させて実質的に平坦
となるとともに、上記前部の物品が取出され後続
の物品が存在しなくなつたときに上記物品が前方
へ移動しやすくなるように若干上方に湾曲するよ
うに構成されている。

〔作用〕

本発明によれば、シユート上に多数のびんが配
列されていれば、最前列のパツケージまたはびん
を取出した場合に、残りのびんはこれらびんの前
方へ荷重によりびんの下方への荷重により直線状
態となつたシユート上を追随する。そして、びん
が半数程度まで減つてくると、びんの前方への荷
重が少なくなるが、シユートの中間部が中間の支
持面と接触状態にあるため、シユート自身の弾性
力によりその中間部に上向きの力が働き、その結
果、前方のびんが取出されると、シユートの上方
への運動が生じて残りのびんを押出すように作用
し、これにより、残つたびんは突き当てられて棚
の前方に向かう下方に滑る運動が生じるものであ
る。

〔実施例〕

第１図は、ベース１と、このベース１から上方
に延在する背面パネル２を有する清涼飲料展示ス
タンドを示す。背面パネル２は、それぞれスロツ
トを設けた傾斜面５，６を有する直立の棚支持部
材３，４によつて支持される。支持部材３の頂部
に固定されているのは、垂直方向に配されたスロ
ツトを設けた支持面８を有する垂直方向に配され
た支持部材７である。同様に、垂直方向に配され
た支持部９が支持部材４の頂部に取付けられ、ス
ロツトを設けた垂直面１０が設けられている。背
面パネル１１は支持部７，９で支持されている。
支持フレームとして機能する棚１２，１３は、そ
れぞれ傾斜したスロツト形成面５，６と垂直方向
に配したスロツト形成面８，１０に取付けられ
る。

棚１２と１３は実質的に同一であり、傾斜面
５，６および垂直面８，１０のそれぞれに相互に
平行位置関係に支持される。すなわち、各棚１
２，１３は、各棚１２，１３の後端部のタブを傾
斜面５，６および垂直面８，１０のスロツトに係
合することにより支持され、各棚１２，１３の後
端面は、上記係合の際に各棚１２，１３が平行に
なるように所定の角度を有している。

このような作用が得られる方法については、
1976年10月５日発行の米国特許第3983822号に説
明されている。

添附図面に示すように、各棚１２，１３は、複
数個のチヤネル状のシユートが載置される実質的
に堅固なフレーム構造を含む。第３図に最もよく
示されるように、棚１３は側部支え１４と１５、
後部支え１６、および前部支え１７を含む。第３
Ａ図に最もよく示されるように、後部支え１６
は、頂部片１８、主体部１９および底部片２０を
含む。底部辺２０の頂面は番号２１で示され、棚
部支持フレームに載置される１個以上のシユート
に対する後部支持面を構成する。中間の支持部材
２２はその両端部で側部支え１３，１４と連結さ
れている。第５図に最もよく示されるように、中
間支持部材２２は、シユートＣの最も低い面から
若干離れた中間の支持面２３が設けられる。第３
Ｂ図に最もよく示されるように、下方の支え１７
は、その頂面２５がシユートＣに対する前部支持
面を構成する内側に張出した棚部２４が設けられ
る。必要ならば、上記シユートはこの地点で機械
的に、あるいは接着剤で固定してもよい。

上記中間の支持面２３は、後部支え１６の底部
辺２０の頂面２１すなわち後部支持面と、前部支
え１７の頂面２５すなわち前部支持面とを含む仮
想の面と実質的に一致するように配置されてい
る。すなわち、上記中間支持面２３と前部および
後部支持面とは、同一平面上に配設されることに
なる。

第１図および第２図から明らかなように、棚１
２，１３は斜め前方に傾斜する。このように、１
列のびんは当然に斜め前方に摺動しようとする傾
向を有し、その結果Ｂ１のように最も下方のびん
は通常前部支え１７の垂直方向に配された部分１
７ａに対して静置する。

第４図、第５図および第６図から明らかなよう
に、シユートＣは中央のウエブパネル２６と、こ
のウエブパネル２６と一体に形成された１対の側
部フランジパネル２７，２８を含む。内方に突出
する案内片２９，３０は、第６図において明らか
なようにフランジパネル２７，２８と一体に形成
される。

びんの底部とウエブパネル２６の上面との間の
摩擦を最小限に抑制するために、複数個の上方に
突出するリブ３１〜４０が設けられ、略々三角形
の断面形状である。

好ましくない湿気とごみの蓄積を処理する手段
として、ウエブパネル２６の上面には番号４１で
示される中央の樋部が形成され、この樋部はリブ
３５と３６の間に配置される。この樋部は、必要
に応じて列をなすびんを斜め前方に押出す余分の
力を作用させるため使用できる適当な折りたたみ
自在のはね装置（図示せず）のための保持穴とし
て役立てられる。

経験によれば、シユートＣは押出し成形品でよ
く、ポリ塩化ビニールから形成でき、あるいは必
要に応じて高衝撃ポリスチレン材で形成してもよ
い。また、リブ３１〜４０とこれに配置したびん
の底部との間の摩擦を減少させる手段を提供する
ため、製造過程においてポリスチレンにシリコン
を含浸させることもでき、これによりリブ３１〜
４０の上面が仮に摩耗しても構造が実質的に均一
であるためシリコンの潤滑作用は常に有効であ
る。

棚１２，１３の水平からの傾斜角は若干変更で
きるが、経験によれば、この角度は最小傾斜角で
3.5゜、最大で約8゜の間にあるべきことがわかる。
本発明のほとんどの用途に対しては、この傾斜角
は水平から約6゜であるべきである。

従来の直線状のシユートでは、配列されたびん
が長い期間静置させられていると、上記びんがあ
る位置に止まろうとする傾向が生じ、その結果、
列内の最前部のびんを取出しても残りのびんの追
随する下方への運動を生じないことがあり得る。
このような現象は、シユート上にびんが多数ある
ときは、シユートの傾斜による後方寄りのびんの
前方への加重によりあまり生じることはないが、
シユート上のびんが半数程度になると上記びんの
荷重が少なくなるため、特に顕著に現われる。

このような結果を防止するためには、本発明の
一特徴によれば、シユートＣを第５図に示す如く
上方に湾曲させるように形成する。第５図におい
ては、シユートの端部は支持面２１，２５上に静
置状態にあるが、シユートＣの中間部は支持面２
３に対し離間された位置関係にあることが示され
る。この間隔は、長さが約530乃至610mm（21乃至
24インチ）のシユートにおいては約６mm（1/4イ
ンチ）とすべきことが望ましい。もちろん、第５
図はシユートＣの荷重を与えない状態を示してい
る。びんがシユートＣ上に置かれる時、上方に湾
曲された無荷重状態のシユートは直線状となり、
その中間部は中間の支持面２３と接触するように
運動する。このとき、シユート上に多数のびんが
配列されていれば、最前部のびんを取出した場合
に、残りのびんはこれらびんの前方へ荷重により
びんの下方への荷重により直線状態となつたシユ
ート上を追随する。そして、びんが半数程度まで
減つてくると、びんの前方への荷重が少なくなる
が、シユートの中間部が中間の支持面２３と接触
状態にあるため、その中間部に上向きの力が働
き、その結果、前方のびんが取出されると上方へ
の運動が生じ、この運動が残りのびんを押出すよ
うに作用する。このシユートの上向きの力は、び
んの数が減少することによりびんの下方への荷重
が減少し、シユートの上向きの力を押える力が弱
まるため、びんの数が減少する毎に相対的に強く
なる。したがつて、残りのびんは、静止させる摩
擦力に打かつて前部支え１７に向つて下方へ移動
する。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係る重力による供給
作用棚は、確実にびん等を前方へ送り出すことが
でき、小売店舗において使用される展示スタンド
の構成要素を構成する棚部と関連して使用するた
め特に適合し、また、本発明によれば簡単で機械
的に丈夫な経済的な重力による供給作用棚が提供
されるため特に望ましいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一態様により構成された重力
による供給作用棚を有する展示スタンドを示す斜
視図、第２図は第１図に示された展示スタンドの
端面図、第３図はシユートを載置しない本発明に
より構成された重力供給作用棚を示す平面図、第
３Ａ図は第３図の線３Ａ―３Ａに関する詳細断面
図、第３Ｂ図は第３図の線３Ｂ―３Ｂに関する詳
細断面図、第４図はプラスチツク材料で形成され
第１図と第２図に示された棚の構成要素を含む押
出し成形チヤネル状のシユートを示す平面図、第
５図は第４図に示されたシユートの側面図、第６
図は第５図の線６―６に関する断面図である。 １…ベース、２…背面パネル、３，４…棚支持
部材、５，６…傾斜面、８，９…支持面、１２，
１３…棚部、１７…前部支え、２２…中間支持部
材、２３…中間支持面、２４…棚部、２６…中央
ウエブパネル、２７，２８…側部フランジパネ
ル、２９，３０…ガイド片、３１〜４０…リブ、
４１…樋部、Ｂ…びん、Ｃ…シユート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 枠状に形成された前部支え、後部支えおよび
   側部支えとこの各側部支えに上記前部支えおよび
   後部支えと平行に上記各側部支えに取付けられた
   中間支持部材とからなり斜め前方に傾斜するよう
   に配設された堅固な支持フレームと、上記支持フ
   レームの上記前部支えおよび上記後部支えにこれ
   ら前部支えおよび後部支えに沿つてそれぞれ形成
   された前部支持面および後部支持面と、上記中間
   支持部材に上記支持フレームの上記前部および後
   部の支持面を含む仮想の面と実質的に一致するよ
   うに上記中間支持部材に沿つて形成された中間支
   持面と、物品の列がその列の先頭の物品の取出し
   と同時に上記支持フレームの傾斜の方向に自動的
   に送られるようにその両端部を上記の前部と後部
   の支持面と接触させて上記支持フレーム上に取付
   けられた長形のシユートとを設け、上記シユート
   は半剛性の撓み可能な材料から形成され、物品の
   列が存在しシユートに対して荷重が与えられると
   きその両端部の中間部分を上記中間支持面と接触
   させて実質的に平坦となるとともに、上記前部の
   物品が取出され後続の物品が存在しなくなつたと
   きに上記物品が前方へ移動しやすくなるように若
   干上方に湾曲することを特徴とする重力による供
   給作用棚。 ２ 上記シユートがポリ塩化ビニールから形成さ
   れることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の重力による供給作用棚。 ３ 上記シユートはシリコンを含浸させた高衝撃
   ポリスチレンから形成されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の重力による供給作用
   棚。 ４ 上記シユートは、ウエブパネルと、上記ウエ
   ブパネルの縁部に沿つて一体に形成された一対の
   フランジパネルとを有するチヤネルを含むことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の重力によ
   る供給作用棚。 ５ 中央の樋部が上記ウエブパネルの上面に形成
   されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の重力による供給作用棚。 ６ 複数個のリブが上記樋部の両側において上記
   ウエブパネルの上面に形成されることを特徴とす
   る特許請求の範囲第５項記載の重力による供給作
   用棚。 ７ 一対のガイド片が上記ウエブパネルから遠い
   上記フランジパネルの内表面に固定されることを
   特徴とする特許請求の範囲第４項記載の重力によ
   る供給作用棚。 ８ 上記シユートが上記前部支持面の１つに固定
   されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の重力による供給作用棚。 ９ 上記シユートが上記前部支持面に固定される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の重
   力による供給作用棚。 １０ 複数個の長形のシユートがそれぞれ複数列
   の物品を収納するように並列位置関係に上記フレ
   ーム上に取付けられることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の重力による供給作用棚。 １１ 重力による供給作用を有する棚組立体にお
   いて、ウエブパネルと、このウエブパネルの側縁
   部と一体でありこのウエブパネルと共に実質的な
   チヤネル形状の構造を構成する一対のフランジパ
   ネルと、実質的に三角形の断面形状を有し上記ウ
   エブパネル上で上記フランジパネル間に形成され
   る複数個の実質的に平行なリブと、上記ウエブパ
   ネルから離れて上記フランジパネルの内表面に沿
   つてこれと一体に形成される一対のガイド片と、
   上記フランジパネル間で上記ウエブパネルに形成
   される中央の樋部とを有することを特徴とする押
   出し成形されたシユート。 １２ ポリ塩化ビニールから形成されることを特
   徴とする特許請求の範囲第１１項記載のシユー
   ト。 １３ シリコンを含浸させた高衝撃ポリスチレン
   から形成されることを特徴とする特許請求の範囲
   第１１項記載のシユート。