JPS635626B2 - - Google Patents

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JPS635626B2
JPS635626B2 JP7116580A JP7116580A JPS635626B2 JP S635626 B2 JPS635626 B2 JP S635626B2 JP 7116580 A JP7116580 A JP 7116580A JP 7116580 A JP7116580 A JP 7116580A JP S635626 B2 JPS635626 B2 JP S635626B2
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JP
Japan
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belt
pulley
tooth
toothed
point
Prior art date
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JP7116580A
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JPS56167955A (en
Inventor
Takeshi Yasushiro
Katsuo Kanamori
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯付ベルトとプーリとからなる伝動装
置に係り、更に詳しくは歯付ベルトがこれと噛み
合うための歯を有するプーリと干渉することな
く、特に伝動負荷の大きい過酷な条件の場合でも
歯付ベルトの歯先とプーリ歯側面の干渉を少なく
し、最も合理的に力を伝動することができる改良
されたベルト歯形とプーリの歯形をもつ伝動装置
に関するものである。
歯付ベルトは平ベルトやVベルトと異なり、す
べりの無い確実伝動が可能であり、また歯車やチ
エーンの確実伝動に比べて給油を必要としない等
の利点を有しているため、近年、需要が急速に増
大してきた。
この歯付ベルトによる伝動は2組の歯または凹
凸(ベルト歯とプーリ溝)が夫々噛み合い力の伝
動を行なうものであり、夫々の噛み合う状態によ
りまたは歯の形により、噛み合うとき、または噛
み合いから離れるときにお互いに干渉することが
あり、このことは噛み合う噛の摩耗または歯元ク
ラツクから破損を早めることであつて、伝動ベル
トとして好ましからざる現象である。
この干渉を避ける手段として、ベルト歯の形状
を台形としプーリの歯をインボリユート曲線にす
ることが知られている。これは、丁度ラツクとピ
ニオンが噛み合うような形をとつているが、ラツ
クとピニオンの噛み合いにおいてインボリユート
曲線が最良の噛み合いであるとしても歯付ベルト
伝動の場合には必ずしも最良の噛み合いであると
は言えない点がある。
このことは、力の伝動を行なう巻き掛け時にベ
ルト歯は側圧を局部に受けてその部分が変形し、
ベルトピツチの狂いを生じ、耐久力の減少につな
がつている。
これを解消するために提案された1例(特公昭
51−7267号公報参照)は、第1図に示すように、
ベルト歯1とプーリ歯側面2,2′が夫々直線状
平面であり、噛み合つた状態において、ベルト歯
先3が側面2,2′の延長線と抗張体4の中心と
の交点5,5′を直径とする半円6の外側にあり、
半円6と側面2′との交点7と交点5の長さを半
径とする円弧8の上または内側にある条件を満足
することである。
しかしながら、この駆動装置も、伝動負荷が小
さい時は歯付ベルトとプーリとの噛み合いがスム
ーズで噛み合い初めと終りでベルト歯の干渉も少
ないが、大きな負荷がかかつた場合は第2図に示
すように歯付ベルトの抗張体が伸び、ベルト歯の
ピツチ長さが大きくなつて、噛み合い初めや終り
にベルト歯先3とプーリ歯側面2′が干渉し、テ
コ作用でベルト歯元9に繰り返し強い応力を受け
るためこの部分からクラツクが発生する欠点を避
けられない。
本発明は叙上の点に着目し、その改善を図るも
ので、特に第1図に示すベルト駆動装置の伝動負
荷が大きい場合の欠点を改良し、伝動負荷が大き
い過酷な条件の場合でもベルト歯先とプーリ歯溝
側面の干渉を少なくし、ベルト歯元のクラツク発
生時間を引き伸ばし、より高負荷伝動を可能とす
る伝動装置を提供することを目的とするものであ
る。
しかして、かゝる本発明の特徴とするところは
ゴムその他の弾性体又は合成樹脂からなる歯付ベ
ルトと該歯付ベルトに噛み合い力の伝動を行なう
歯付プーリとよりなる伝動装置において、歯付ベ
ルトと歯付プーリが静止状態で噛み合つた場合に
ベルト歯先をプーリ歯側面の延長線とベルト抗張
体の中心線との交点を中心点とし、この交点から
プーリ歯側面へ下した垂直線の長さを半径とする
円弧内に位置させるとともに、歯付ベルトの歯形
をベルト抗張体の中心線とベルト歯の上下中心線
との交点から真下にPLD値だけ離れた点を定め、
この点を上限位置とし、また上記ベルト抗張体の
中心線とベルト歯の上下中心線との交点から真下
に1/2Btanθ(B:プーり歯幅、2θ:ベルト歯の角
度で30゜〜50゜)だけ離れた点を下限位置としてこ
れら上限、下限の範囲内に入る点を決定してこの
点よりプーリ歯側面に下した垂直線の交点を決定
し、この交点を境としてベルト歯元部までの第1
領域を実質的に直線状平面とし、一方、該交点か
らベルト歯先部に至る第2領域では該点を中心点
として上記垂直線の長さを半径とする円弧の一部
とを組合わせた形状とし、かつベルト歯と噛み合
うプーリ歯側面の該ベルト歯の第1領域に対応す
る部分を直線状平面としたことにある。
以下、更に本発明の具体的特徴を添付図面に示
す実施例を参照しつつ説明する。
第3図は歯付ベルトがプーリに噛み合うところ
を示した部分側面図であり、図において10は歯
付プーリ、11はゴムその他の弾性体または樹脂
よりなる歯付ベルト、12は歯付ベルトの抗張
体、13はベルト歯、14はベルトと噛み合うた
めのプーリ歯、15はベルトがプーリと噛み合う
ときのベルト走行方向を示したもので、これらは
歯付ベルトの抗張体12がベルトのピツチライン
となりプーリのピツチラインと合致してスムーズ
な噛み合いを行なう。この噛み合いは支点16,
17を経て最終的にはプーリ歯側面19の延長線
と抗張体12の交点18を支点として半円運動を
行ないながらベルト歯とプーリは嵌合していく。
第4図は歯付ベルトがプーリに静止状態で噛み
合つた場合の、高負荷伝動時における噛み合い時
または離れるときにお互いの歯が干渉しない条件
を説明する本発明装置の説明図であり、この場
合、歯付プーリのプーリ歯側面19,19′及び
歯底面20は直線状平面であり、プーリ溝21の
断面はこれらの直線状平面で囲まれた台形になつ
ている。なお、このときのプーリ歯側面の角度は
ベルト歯の角度(2θ)と同じである。
一方、ベルト歯先22はプーリ歯側面19の延
長線23とベルト抗張体12の中心線24の交点
25を中心点としてこの交点25からプーリ歯側
面19′へ下した垂直線26の長さを半径とする
円弧27内に位置する。そして、歯付ベルトの歯
形はベルト抗張体12の中心線24とベルト歯1
3の上下中心線28との交点29から真下に
PLD値(ベルト抗張体の中心と平らなベルト歯
底20間の距離)だけ離れた点3を上限位置と
し、また上記交点29より真下に1/2Btanθ(B:
プーり歯幅、2θ:ベルト歯の角度)離れた点32
を下限位置とする範囲間に位置する点Pからプー
リ歯側面19′に下した垂直線33の交点34を
決定し、この交点34を境としてベルト歯元部3
0までの第1領域35をベルト歯の角度θを有す
る直線状平面とし、この交点34の下側のベルト
歯先22に至る第2領域36では点Pを中心とし
て上記垂直線33の長さを半径とする円弧37を
画いた形状にする。
ここにおいて、ベルト歯の角度(2θ)は30゜〜
50゜である。
この場合、点Pが点29から1/2Btanθ以上離
れると円弧歯先の一部が交点25からプーリ歯側
面19′へ下した垂直線26の長さを半径とする
円弧27と重なつたり、あるいは外に出たりする
ため上記条件を満足しなくなる。そうなると、歯
付ベルトがプーリに噛み合う時にベルト歯先がプ
ーリ歯側面と干渉するため本発明の目的を達成で
きなくなる。
なお、本発明では上記条件に加えベルト歯先2
2が円弧27から最も離れるような条件、即ち、
ベルト歯先を円弧にしているためにベルト歯とプ
ーリ間に多少のバツクラツシユを設けると高負荷
伝動時におけるベルト抗張体の伸びが生じてもベ
ルト歯先22とプーリ歯側面19′の干渉を避け
ることができる。
また、ベルト歯の第2領域36の円弧形状によ
つて、歯付ベルトは順々にプーリと接触するため
騒音も防止でき、そして第1領域35の直線状平
面部で合理的に力を伝動する。
第5図は歯付ベルトが静止状態でプーリに噛み
合つた状態の他の実施例を示したものであり、こ
の場合、歯付ベルトの歯形はベルト抗張体の中心
線24とベルト歯13の上下中心線28との交点
29よりPLD値だけ離れた点31を上限位置と
し、点29から1/2Btanθだけ離れた下限位置と
の範囲内に存在する点Pをとり、この点Pからプ
ーリ歯側面19′へ下した垂直線33の交点34
を決定し、この交点34を境としてベルト歯元3
0までの第1領域35を直線状平面とし、この交
点34の下側の第2領域36においては該垂直線
33を半径とする円弧37とベルト歯先22の1
部をベルト抗張体12と平行な直線状平面38を
組合せた形状になつている。この場合、ベルト歯
の高さ(h)を円弧の歯先をもつベルト歯の高さ
(h)′に対して75〜95%にすれば従来プーリの様
な溝の浅いプーリとの組合せでも有効に動力を伝
動できる。
なお、ベルト歯先22では交点25を中心とす
る円弧27内に存在する。
又、前記本発明における歯付ベルトとプーリの
噛み合い状態ではベルト歯とプーリ溝との間に隙
間を設けることも可能であり、更にプーリ溝がベ
ルト歯形に沿つた同一形状にしてもよい。
これは例えば第6図に示す如くであり、ベルト
歯13とプーリ溝21の形状が相似形になつてお
り、ベルト歯13は第4図で示したごとくベルト
歯の第1領域35で直線状平面であり、ベルト歯
先22では交点31、下限位置32の間に位置す
る点Pからベルト歯側面へ下した垂直線RBを半
径とする円弧になつており、他方プーリ溝21は
ベルト歯の第1領域35に対応する部分が直線状
平面であり、プーリ歯底面20が点Pからプーリ
歯側面19,19′に下した垂直線RPを半径とす
る円弧となつている。ここにおいて、RBおよび
RPの関係は0≦RP−RB≦0.02Bである。
更に、本発明は第7図に示すように、歯付ベル
トとプーリが噛み合つた場合、ベルト歯先22を
プーリ歯の溝部低面39に圧縮させるように噛み
合せると騒音の少ない運転が可能になる。本発明
ではこれらいずれの組合せをも含み、随時、それ
らを使用してもよい。
本発明伝動装置は以上のようなもので、ベルト
歯先が特殊な円の円弧内にあり、且つ該歯先がこ
の円弧から最も離れるような構成となつているた
め、高負荷伝動時におけるベルト抗張体の伸びに
よるベルト歯間のピツチが長くなつてもベルト歯
先とプーリ歯溝側面の干渉を避けることができ、
従来の欠点を解消すると共に、歯付ベルトの歯形
も直線状平面と円弧の一部を組合せた構成からな
つているため、円弧の歯先部で順々にプーリと接
触して合理的に力を伝動することができる。
かくして本発明伝動装置は低負荷伝動時、高負
荷伝動時の何れに対しても充分、対処でき正確な
伝動を行なう装置としてその期待される実用性は
頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来における歯付ベルトがプーリに静
止状態で噛み合つた場合で噛み合い時または離れ
るときにお互いの歯が干渉しない条件を示す説明
図、第2図は従来の歯付ベルトが高負荷下でプー
リに噛み合う時の状態を示す部分側面説明図、第
3図は本発明における歯付ベルトがプーリに噛み
合う時の状態を示す部分側面図、第4図は本発明
における歯付ベルトがプーリに静止状態で噛み合
つた状態であり、高負荷伝動時における噛み合い
時または離れるときにお互いの歯が干渉しない条
件を説明する説明図、第5図、第6図及び第7図
は何れも本発明装置の変形実施例を示す説明図で
ある。 10……歯付プーリ、11……歯付ベルト、1
2……ベルト抗張体、13……ベルト歯、19,
19′……プーリ歯側面、21……プーリ溝、2
2……ベルト歯先、23……プーリ歯側面延長
線、24……抗張体中心線、25……プーリ歯側
面19′の延長線23と抗張体中心線24との交
点、26……交点25からプーリ歯側面19′へ
下した垂直線、27……垂直線26の長さを半径
とする円弧、28……ベルト歯13の上下中心
線、29……抗張体中心線24とベルト歯中心線
28との交点、30……ベルト歯元部、31……
交点29から真下に所定値離れた点、33……点
Pからプーリ歯側面19に下した垂直線、34…
…交点、35……第1領域、36……第2領域、
37……垂直線30の長さを半径とする円弧、3
8……直線状平面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゴムその他の弾性体又は合成樹脂からなる歯
    付ベルト11と、該歯付ベルト11に噛み合い力
    の伝動を行なう歯付プーリ10とからなる伝動装
    置において、歯付ベルト11と歯付プーリ10が
    静止状態で噛み合つた場合にベルト歯先22をプ
    ーリ歯側面19の延長線23とベルト抗張体12
    の中心線24との交点25を中心点とし、この交
    点25からプーリ歯側面19′へ下した垂直線2
    6の長さの半径とする円弧27内に位置させると
    共に、歯付ベルトの歯形をベルト抗張体の中心線
    24とベルト歯13の上下中心線28との交点2
    9から真下にPLD値だけ離れた点31をとりこ
    の点31を上限位置とし、また交点29より真下
    に1/2Btanθ(B:プーり歯幅、2θ:ベルト歯の角
    度で30゜〜50゜)だけ離れた点を下限位置とする範
    囲内に入る点Pを定めてこの点からプーリ歯側面
    19′に垂直線33を下してその交点34を決定
    し、該交点34を境としてベルト歯元部30まで
    の領域を第1領域、一方、該交点34からベルト
    歯先22に至る部分を第2領域とし、前記第1領
    域35を実質的に直線状平面に、又、第2領域3
    6を少なくとも前記点Pを中心として上記垂直線
    33の長さを半径とする円弧37の一部を組合わ
    せた形状となし、かつベルト歯19と噛み合う前
    記プーリ歯側面19,19′の前記ベルト歯の第
    1領域35に対応する部分を直線状平面となした
    ことを特徴とする歯付ベルトの伝動装置。 2 歯付ベルトの歯形が第1領域35で実質的に
    直線平面であり、第2領域36で点Pを中心とし
    て垂直線33の長さを半径とする円弧37の一部
    である特許請求の範囲第1項記載の歯付ベルトの
    伝動装置。 3 歯付ベルトの歯形が第1領域35で実質的に
    直線平面であり、第2領域36で点Pを中心とし
    て垂直線33の長さを半径とする円弧37とベル
    ト歯先22でベルト抗張体と平行な直線状平面3
    8を組合わせた形状である特許請求の範囲第1項
    記載の歯付ベルトの伝動装置。 4 歯付ベルト11と歯付プーリ10の静的噛み
    合い時において、ベルト歯13とプーリ溝21と
    の間に隙間を有し、且つ、プーリ溝21はベルト
    歯13の形状と相似形をなしている特許請求の範
    囲第1項記載の歯付ベルトの伝動装置。
JP7116580A 1980-05-27 1980-05-27 Transmission apparatus with toothed belt Granted JPS56167955A (en)

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