JPS6356243B2 - - Google Patents

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JPS6356243B2
JPS6356243B2 JP9310980A JP9310980A JPS6356243B2 JP S6356243 B2 JPS6356243 B2 JP S6356243B2 JP 9310980 A JP9310980 A JP 9310980A JP 9310980 A JP9310980 A JP 9310980A JP S6356243 B2 JPS6356243 B2 JP S6356243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium
reaction
chloroethanesulfonate
cellulose
sodium salt
Prior art date
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Expired
Application number
JP9310980A
Other languages
English (en)
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JPS5718701A (en
Inventor
Yoshiro Onda
Yasuaki Muto
Soji Tanioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP9310980A priority Critical patent/JPS5718701A/ja
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Publication of JPS6356243B2 publication Critical patent/JPS6356243B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はスルホエチルセルロースナトリウム塩
の改良された製造方法に関するものである。 スルホエチルセルロースナトリウム塩はそのエ
ーテル化度(グルコース単位当りの置換基の数)
が0.2を越えると、スルホン酸ナトリウム塩基
(−SO3Na)の強力な親水性により水溶性となる
高分子物質であり、これはカルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム塩と
同様のイオン性高分子に分類されるものである。
スルホエチルセルロースナトリウム塩は、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム塩、アルギン酸
ナトリウム塩等、カルボン酸ナトリウム塩基(−
COONa)を親水性基として持つ他のイオン性の
水溶性高分子物質と比較して、その水溶液は酸や
多価金属イオンに対しより安定である等特異的な
性質を有しており、塗料増粘剤、泥水調整剤、な
つ染のり剤、表面サイズ剤、繊維壁のり剤等その
用途は広い。 このような特長を有するスルホエチルセルロー
スナトリウム塩は、従来、パルプをイソプロピル
アルコール、アセトン等の水溶性有機溶媒中に分
散させ、これにかくはんしながら水酸化ナトリウ
ムを加えてアルカリセルロースの分散液を調製
し、これにスルホエチル化剤であるβ−クロロエ
タンスルホン酸ナトリウム塩を加えた後、加熱昇
温して反応させるという方法により製造されてい
た。 しかし、かかる従来方法では反応効率が低いの
みならず、反応が均一でなく、そのため水溶液と
した場合の透明性の良好な製品を得るためには、
アルカリセルロース中の水酸化ナトリウム量を多
くして(セルロースに対し水酸化ナトリウムをモ
ル比で5〜10倍モル使用)反応性を高めるとか、
あるいはスルホエチル化剤であるβ−クロロエタ
ンスルホン酸ナトリウムを過剰に多く使用する方
法に採られる。 しかしながら、水酸化ナトリウム量を多くする
と、反応終了後反応系に残るアルカリが増加する
ので、その中和および中和塩の洗浄にかかるコス
トが高くなるし、またβ−クロロエタンスルホン
酸ナトリウムの使用量を過剰に多くすることもそ
れだけコスト高をまねき好ましくない。 本発明は上記技術的課題を解決するために鋭意
研究の結果完成されたもので、これはアルカリセ
ルロースとβ−クロロエタンスルホン酸ナトリウ
ムとを反応させるにあたり、アルカリセルロース
を分散液中に分散させついでこのものを該反応が
進行するに十分な温度に加熱した後これにかくは
ん下にβ−クロロエタンスルホン酸ナトリウムを
連続添加もしくは分割添加し反応させることを特
徴とするスルホエチルセルロースナトリウム塩の
製造方法に関するものであり、特には使用分散媒
の加熱還流温度でβ−クロロエタンスルホン酸ナ
トリウムを添加しながら反応させる方法に関す
る。 この本発明方法によれば、目的とするスルホエ
チル化反応が効率よくしかも均一に進行させるこ
とができ、透明性にすぐれた水溶液を与えるスル
ホエチルセルロースナトリウム塩が得られる。さ
らにまた従来法に比べて水酸化ナトリウムおよび
β−クロロエタンスルホン酸ナトリウムの使用割
合を減少させることができ、製品コストが低くな
るという利点が得られる。 本発明の方法にしたがつてβ−クロロエタンス
ルホン酸ナトリウムを連続添加もしくは分割添加
して反応させることにより、反応効率および反応
の均一性が改良されるのは、初期に添加されたβ
−クロロエタンスルホン酸ナトリウムとアルカリ
セルロースとが反応してスルホエチル化が行われ
ることにより、セルロースの非結晶性領域が増大
し、結果的にセルロースの反応性を高めその後添
加されるβ−クロロエタンスルホン酸ナトリウム
とアルカリセルロースとが効率よく反応するため
と考えられる。 本発明の方法を実施するにあたつて、まず、ア
ルカリセルロースの分散液を調製するが、これは
従来の方法と同様にして行えばよく特に制限はな
い。すなわち、パルプをエチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、アセトン等の水溶性有機溶
媒中に分散させ、これにかくはんしながら水酸化
ナトリウムを加えることによりアルカリセルロー
スの分散液が得られる。なお、本発明においては
このアルカリセルロース分散液に関し、これに含
有される水酸化ナトリウム量を特別に多くする必
要性はない。 つぎに、このようにして調製したアルカリセル
ロース分散液を加熱した後、これにβ−クロロエ
タンスルホン酸ナトリウムを連続添加もしくは分
割添加してスルホエチル化反応を行わせる。上記
加熱温度はアルカリセルロースとβ−クロロエタ
ンスルホン酸ナトリウムとが反応する温度であれ
ばよく、通常はその使用分散媒の加熱還流温度と
すればよい。 β−クロロエタンスルホン酸ナトリウムを連続
添加する場合は、その添加時間が15分〜60分要し
て行われるようにすることが好ましく、これ以上
添加時間を短かくすると反応効率及び反応の均一
性への効果が小さく、また60分以上の長時間にわ
たつて行つてもそれ以上の効果は生じない。一方
分割添加する場合は必要量のβ−クロロエタンス
ルホン酸ナトリウムを2〜5ぐらいに分割し、そ
れらを一定間隔で1〜2時間のうちに投入するこ
とが望ましい。必要以上に分割数を増やしても操
業がはん雑になるだけでメリツトは少ない。 前記加熱に先立つて反応系に少量のβ−クロロ
エタンスルホン酸ナトリウムを添加しておくこと
は差支えない。 上記反応を行うにあたつて、前記したように反
応媒体としてエチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、アセトン等が使用されるが、その使用
量は仕込みパルプに対し重量比で6〜30倍ぐらい
が適当であり、反応温度は40℃〜反応媒体の沸点
が適当である。 原料パルプとしてはリンターパルプ、ウツドパ
ルプのいずれも使用することができるが、高重合
度の製品を得るにはリンターパルプが望ましい。 つぎに、本発明の実施例をあげる。 実施例 1 かくはん装置、冷却管を備えた反応器中で乾燥
したリンターパルプ粉末20.8gを200gのイソプ
ロピルアルコールに分散させた後、30.8%の水酸
化ナトリウム水溶液30gを加えて15分間かくはん
し、アルカリセルロース分散液を得た。 つぎにこの分散液を加熱してイソプロピルアル
コールを還流(還流温度82〜84℃)させながらβ
−クロロエタンスルホン酸ナトリウム12.2gの半
量をこれに添加し30分間反応させ、ついで残りの
半量を添加し、1時間反応させた。 過剰の水酸化ナトリウムを酢酸で中和し、反応
物をろ過し、ろ過残さを70%含水メタノールで2
回洗浄し、さらにメタノールで1回洗浄した後乾
燥した。 このようにして製造したスルホエチルセルロー
スナトリウム塩について、粘度、透光度およびエ
ーテル化度を測定したところ、第1表に示すとお
りであつた。 粘度:2%スルホエチルセルロースナトリウム塩
水溶液について、溶解度後2時間目における粘
度を20℃でB型粘度計を用いて測定した。 透光度:2%スルホエチルセルロースナトリウム
塩水溶液について、光電比色計50型(株式会社
コタキ製作所)を用い、10mmのセルで純水を基
準として透光度を測定した。 エーテル化度:製造したスルホエチルセルロース
ナトリウム塩5gを80%含水メタノール100g
で4回洗浄したサンプルについて炎光分析法に
よりNa含有量を測定し、つぎの計算式により
置換度を求めた。 エーテル化度=162A/(2300−130A) A:Na重量% 実施例 2 実施例1において、β−クロロエタンスルホン
酸ナトリウム12.2gを4つに分割し、それらを15
分間隔で反応系に投入した後さらに45分間反応を
続けた以外は実施例1と同様にして反応させ、ス
ルホエチルセルロースナトリウム塩を得た。試験
結果は第1表に示すとおりであつた。 実施例 3 実施例1において、β−クロロエタンスルホン
酸ナトリウム12.2gを30分を要して連続的に添加
し、添加終了後さらに60分間反応を続けた以外は
実施例1と同様にして反応させ、スルホエチルセ
ルロースナトリウム塩を得た。試験結果は第1表
に示すとおりであつた。 比較例 1 実施例1において、β−クロロエタンスルホン
酸ナトリウム12.2gを一度に反応系に投入した後
90分間反応させた以外は実施例1と同様にして反
応させ、スルホエチルセルロースナトリウム塩を
得た。試験結果は第1表に示すとおりであつた。 実施例 4 かくはん装置、冷却管を備えた反応器中でリン
ターパルプ粉末20.8gを200gのイソプロピルア
ルコール中に分散させた後、41.6%水酸化ナトリ
ウム水溶液32.1gを加えて15分間かくはんし、ア
ルカリセルロース分散液を得た。 つぎにこの分散液を加熱してイソプロピルアル
コールを還流(還流温度82〜84℃)させながらβ
−クロロエタンスルホン酸ナトリウム9.6gを4
つに分割して、それらを15分間隔で反応系に投入
した後さらに45分間反応させスルホエチルセルロ
ースナトリウム塩を得た。 試験結果は第1表に示すとおりであつた。 比較例 2 実施例4において、β−クロロエタンスルホン
酸ナトリウム9.6gを一度に反応系に投入した後
90分間反応させた以外は実施例4と同様にしてセ
ルロースさせ、スルホエチルセルロースナトリウ
ム塩を得た。試験結果は第1表に示すとおりであ
つた。 実施例 5 実施例4において、β−クロロエタンスルホン
酸ナトリウム9.6gを30分を要して連続的に添加
し、添加終了後さらに60分間反応を続けた以外は
実施例4と同様にして反応させ、スルホエチルセ
ルロースナトリウム塩を得た。試験結果は第1表
に示すとおりであつた。
【表】
【表】 セルロース:リンターパルプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルカリセルロースとβ−クロロエタンスル
    ホン酸ナトリウムとを反応させるにあたり、アル
    カリセルロースを分散媒中に分散させついでこの
    ものを該反応が進行するに十分な温度に加熱した
    後これにかくはん下にβ−クロロエタンスルホン
    酸ナトリウムを連続添加もしくは分割添加し反応
    させることを特徴とするスルホエチルセルロース
    ナトリウム塩の製造方法。 2 前記加熱温度が使用分散媒の加熱還流温度で
    ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 前記加熱に先立つて反応系に少量のβ−クロ
    ロエタンスルホン酸ナトリウムを添加しておくこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。
JP9310980A 1980-07-08 1980-07-08 Preparation of sodium salt with sulfoethyl cellulose Granted JPS5718701A (en)

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JP9310980A JPS5718701A (en) 1980-07-08 1980-07-08 Preparation of sodium salt with sulfoethyl cellulose

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JP9310980A JPS5718701A (en) 1980-07-08 1980-07-08 Preparation of sodium salt with sulfoethyl cellulose

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JPS5718701A JPS5718701A (en) 1982-01-30
JPS6356243B2 true JPS6356243B2 (ja) 1988-11-07

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ID=14073351

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JPH0649726B2 (ja) * 1984-11-14 1994-06-29 ライオン株式会社 アニオン性キトサン誘導体の製造方法
US5238858A (en) * 1988-10-31 1993-08-24 Sharp Kabushiki Kaisha Ion implantation method
CN104592399B (zh) * 2015-02-03 2017-03-15 重庆力宏精细化工有限公司 一种改善羧甲基纤维素钠水溶液游离纤维丝的制备方法

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