JPS635475Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として野鳥を対象とした給餌器に関
するものである。

（従来の技術） 水浴盤を備えた従来の給餌器では、鳥の水浴び
により水沫が給餌皿に飛んで餌を濡らす欠点があ
る。また水浴盤を支柱に取付ける構造が不確実で
ぐらついたり外れてしまう問題があつた。

（技術的課題） そこで本考案は、餌を水沫で濡らすおそれがな
く、かつ頑丈な給餌器の提供を目的とするもので
ある。

（技術的手段） 前記目的を達する本考案は水浴盤１の一側に、
水の飛沫をさえぎる高さの水除け板２を形成し、
それを隔てた外側に１又は２以上の給餌皿３…を
設け、重心に該当する位置の水浴盤１の下面に、
支柱４の嵌合部５を水浴盤１と一体に形成し、嵌
合部５と支柱４とを、止具６により脱着可能に結
合して成る給餌器である。

（考案の作用） 本考案は給餌皿３…が、水浴盤１に対し、水除
け板２を隔てて設けてあり、水除け板２は水の飛
沫を遮ぎる高さを有するから、鳥の水浴により内
部は水で濡れることがない。また水浴盤１と支柱
４は、嵌合手段により結合されるので取付けが確
固であり、かつその位置は重心位置であるため釣
合状態で支柱４に支えられ、無理がかからない。

（実施例） 図示実施例により説明すると、水浴盤１は円形
の浅い皿状を有し、その一側に水の飛沫をさえぎ
ることができる高さの水除け板２を弧状に形成
し、その背部に、３箇に区画した給餌皿３ａ，３
ｂ，３ｃが棚状に設けてある。給餌皿３ａ〜３ｃ
は水除け板２の上縁７近くに皿開口縁８が位置
し、底９は水浴盤１の底１０よりも上位として、
皿開口縁８や水除け板上縁７との高低差を少なく
している。水浴盤１の底１０には、下面より盤内
へ突出する嵌合部５が一体に形成してあり、嵌合
部５はその下方に延長部１１を有し、支柱４の上
端１２と、より確固に結合できるようになつてい
る。嵌合部５の位置は、水浴盤１と給餌皿３とを
合わせたものの重心位置C.G.に設ける。止具６は
蝶頭ボルト６ａと、ナツト６ｂとから成り、延長
部１１と支柱上端１２に貫通させた透孔１３に通
して結合している。

図中１４は水盤底１０に形成した水抜き孔、１
５は給餌皿３の底９に形成した水抜き孔で、水を
張るときは水抜き孔１４は栓により閉じておく。

（考案の効果） したがつて本考案によれば、鳥が水浴びにより
水の飛沫をとばしても、水除け板２によりさえぎ
られるから餌が水沫で濡れることがなく、餌が無
駄にならず、かつ水浴盤１と支柱４とは重心位置
に設けた嵌合部５において嵌合した上で止具６に
より結合しているから、頑丈かつ安定した構造で
取付けられ、使用上顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は断面図、第３図は平面図であ
る。 １……水浴盤、２……水除け板、３……給餌
皿、４……支柱、５……嵌合部、６……止具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水浴盤１の一側に、水の飛沫をさえぎる高さの
   水除け板２を形成し、それを隔てた外側に１又は
   ２以上の給餌皿３…を設け、重心に該当する位置
   の水浴盤１の下面に、支柱４の嵌合部５を水浴盤
   １と一体に形成し、嵌合部５と支柱４とを、止具
   ６により脱着可能に結合して成る給餌器。