JPS6353155B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6353155B2 JPS6353155B2 JP55145051A JP14505180A JPS6353155B2 JP S6353155 B2 JPS6353155 B2 JP S6353155B2 JP 55145051 A JP55145051 A JP 55145051A JP 14505180 A JP14505180 A JP 14505180A JP S6353155 B2 JPS6353155 B2 JP S6353155B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- article
- concrete
- temperature
- steam
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 42
- 239000004567 concrete Substances 0.000 claims description 40
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 21
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims description 15
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 13
- 238000005507 spraying Methods 0.000 claims 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 11
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 7
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 239000004566 building material Substances 0.000 description 3
- 239000004568 cement Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000006297 dehydration reaction Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- BPQQTUXANYXVAA-UHFFFAOYSA-N Orthosilicate Chemical compound [O-][Si]([O-])([O-])[O-] BPQQTUXANYXVAA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000018044 dehydration Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 239000011381 foam concrete Substances 0.000 description 1
- 229910052602 gypsum Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010440 gypsum Substances 0.000 description 1
- 230000009931 harmful effect Effects 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 230000032258 transport Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明は、建築材料の製造に関し、特に、コン
クリート物品等の物品の熱・水分処理の方法とそ
の処理装置に関する。 本発明は、市民用、農業用、及び工業用の建造
物を作る際に、重いコンクリート、小室区画状で
軽いコンクリート、珪酸塩、発泡コンクリート、
及び石膏から物品を製造するための建築材料、並
びに成型後に熱・水分処理を必要とする他の建築
材料の工業分野において使用することができる。 現在、コンクリート、補強されたコンクリー
ト、及び他の物品の熱・水分処理をするための
種々の方法が知られており、これらの中には、領
域と区分温度制御を有するものが含まれている。
特に、循環的トンネル室内に於て、特殊な温度条
件が区分(領域)の各々において維持される場
合、物品は、工程の1つに於て、過熱蒸気と炭酸
ガスの効果を受け、次の工程に於て、蒸気の効果
を受け、その後物品は空気の影響を受けて冷却さ
れる。 然しながら、前述の先行技術の方法とそれを実
施するための装置は、熱処理のすべての工程にお
いて、媒質(medium)の相対湿度を制御するこ
となく熱処理を与える。この様なことをすると、
初期の工程に於て、過熱蒸気の効果と次に炭酸ガ
スと蒸気の効果により、構造の連続性が相当に乱
され、これが強度の低下をもたらす。その上、後
者の方法の使用は、資本コストが高いので、幾分
困難である。 軽量のコンクリート物品を硬化させ乾燥させる
方法も公知であり、この方法に於ては、蒸気処理
される物品の硬化は、熱風で物品を乾燥させる過
程でその物品から発生する蒸気の一部を用いるこ
とにより加速される。 前記後者の方法は、軽量コンクリート物品を乾
燥させるためにのみ用いることができるものであ
つて、重いコンクリートのような他の種類のコン
クリートの場合には、そのコンクリートのすべて
の主要な物理的機械的性質の悪化と脱水作用の観
点から、絶対にこれを適用することができない。 更に、コンクリート物品の熱・水分処理方法も
公知であり、特に、トンネル室の内壁へ取付けら
れた電気ヒーターの助けを得て処理され、この電
気ヒーターは、赤外線放射によつてコンクリート
への熱の伝達を加速するのに役立ち、主として物
品の乾燥を保証する。前記後者の先行技術の方法
は、トンネル室の領域とステージの上で相当に不
均一な熱処理条件を受け、他方、媒質の熱力学的
パラメーター(温度、湿度、速度)は、熱・水分
処理の条件を満足させるのに屡々失敗する。これ
は、物品の物理的機械的パラメーターの悪化を招
き、そのため、この方法が主として軽量コンクリ
ート物品の製造に用いるのに適し、その応用範囲
を相当に制限するという結果を生ずる。 また、蒸気・熱処理の方法も技術分野に於て知
られており、この方法は、追加のヒーターをもち
作業空間へ蒸気を供給する能力をもつ空気力学的
効果の動力装置の使用を含む自動加熱再循環シス
テムの領域を、トンネル室内に設けることを包含
する。 前記及び類似の先行技術の方法は、コンクリー
トから蒸気・ガス相を排出する際の困難と、媒質
の相対湿度と密集体(かたまり)の移動を制御す
る際の困難と、に遭遇し、その結果品質の低下を
招く。これがため、コンクリートの強度の成長の
停止と、低温抵抗、耐久性、及びその他の物品要
因の減少による、物品の品質低下が結果として生
じる。 前記後者の方法は、露出される表面の率の低い
ことを特徴とする物品と共に使用するためにのみ
適当なものである。 上述の先行技術の方法の殆どに固有の前述の欠
点の見地から、物品の熱及び水分の処理の工程を
更に強化することは、困難となり、或る物品の場
合には全く不可能となる。 本発明は、連続的作用の室内において、トンネ
ル室の空間内の媒質、すなわち蒸気・空気混合物
の温度と湿度の領域制御(Zone Control)によ
つて、コンクリート、補強されたコンクリート、
及び類似の物品の熱・水分処理をするための方法
と装置を改良し、他方、コンクリート内に生ずる
物理的化学的変化を十分に考慮して、熱・水分処
理工程の各々に対しその熱力学的パラメーターの
最適値の範囲を明確化する、ということに基礎付
けられている。 設定された問題は、次の方法によつて解決され
る。すなわち、コンクリート物品等の熱・水分処
理方法であつて、物品の温度上昇と、等温硬化
と、冷却とを行なうべくトンネル室の空間内の温
度および湿度を制御する領域を備えたコンクリー
ト物品等の熱・水分処理方法において、温度上昇
工程の前に、40℃〜100℃の温度の空気をコンク
リート物品に吹き付け、次に、温度上昇領域にお
いて蒸気・空気混合物の雰囲気内に物品を1時間
〜6時間露呈し、蒸気・空気混合物の温度および
湿度を、処理されるコンクリート物品の種類に応
じた許容値まで徐々に増大させ、次に、等温硬化
領域において60℃〜95℃の温度と100%に近い相
対湿度とを有する蒸気・空気混合物の雰囲気内に
コンクリート物品を2時間〜6時間露呈し、次い
で、冷却領域において35%〜90%の相対湿度を有
する蒸気・空気混合物を0.3時間〜1.5時間コンク
リート物品に吹き付けることを特徴とする本発明
の方法によつて解決される。 設定された問題は、本発明の上記方法を実施す
るために設計された以下の装置によつても解決さ
れる。すなわち、温度上昇領域と、等温硬化領域
と、冷却領域とが形成されているトンネル室を有
し、該トンネル室の入口に空気送給多岐管の一端
部が連結されている、コンクリート物品等の熱・
水分処理装置において、前記空気送給多岐管の他
端部には物品を予備乾燥させるための予備乾燥室
が連結されており、前記トンネル室の温度上昇領
域、等温硬化領域および冷却領域の各々には、蒸
気・空気混合物を循環させるためのフアン装置が
設けられており、前記冷却領域からは、蒸気・空
気混合物の一部を排出させることが可能であるこ
とを特徴とするコンクリート物品等の熱・水分処
理装置によつて解決される。 ここに開示した物品の熱・水分処理方法は、本
質的に、基礎的脱水反応のすべての強力で連続的
な流れを保証すること及び、他方、温度上昇領域
と、等温硬化領域と、成型された物品の冷却領域
とを含む領域を媒質の熱力学的パラメーター(温
度と湿度)について制御することによつて、熱と
密集体(mass)の移動過程の有害なる効果を予
防すること、に存する。 この際、本発明の方法は、物品が、温度上昇の
工程前に40℃〜100℃の温度を有する空気作用剤
で吹き付けられる様に遂行され;温度上昇の領域
に於ては、1時間〜6時間の間物品は蒸気・空気
混合物で影響を受け、混合物の温度は上昇(60℃
〜95℃)して物品の等温硬化の間中維持され;媒
質の相対湿度については、温度上昇工程と等温硬
化工程にわたり徐々に増大して、2時間〜6時間
の間100%に近いその値を維持する。 この際、物品は、冷却領域に於て、約35%〜約
90%の相対湿度を有する蒸気・空気混合物によ
り、約0.3時間〜1.5時間の間吹き付けられる。 本発明の装置を利用するここに開示した方法の
実施例について、以下詳細に述べる。 本発明の方法を実施するための装置は、予備乾
燥室1を含む連続的作用の熱ユニツトである。予
備乾燥室1の端部は、空気導管2によつてトンネ
ル室4の空気過の多岐管3と連通され、トンネ
ル室4は、温度上昇の領域5と、物品の等温硬化
の領域6と、成型された物品の冷却領域7と、を
有する。 前記領域5,6および7の各々には、蒸気・空
気混合物を各々の領域内で循環させる装置すなわ
ちフアン装置8―9、10―11および12―1
3が設けられている。 従つて、物品は、先ず予備乾燥室1へ送られ、
物品の表面を処理するための空気が、予備乾燥室
1へ供給される。次に、消費された空気は、トン
ネル室4の空気送給多岐管3へ移送され、物品
は、予備乾燥室1を出た後トンネル室4へ引渡さ
れる。空気送給多岐管3は、空気をトンネル室4
内でむらなく分散させる機能をもつ。 トンネル室4内に於て、物品は、引続いて物品
の温度上昇領域と、等温硬化領域と、冷却領域と
を通過し、そこで物品は、熱処理の段階に対応す
る熱力学的パラメーターを特徴とする蒸気・空気
混合物によつて影響を受ける。温度上昇領域5お
よび等温硬化領域6には導管14および15が設
けてあり、これらの導管14,15から蒸気が供
給される。上述のように処理された後、物品はト
ンネル室の外側へ移動させられる。冷却領域7に
は、蒸気・空気混合物の一部を排出させるための
装置16が設けられている。 本発明は、それを具体化している方法を例証す
る以下の実施例を考察することにより、更に明ら
かとなるであろう。 実施例 1: 水・セメント比0.35、台形縮み3cm〜5cmを特
徴とする等級200のコンクリート混合物が用いら
れて、1.5m×6mの板に成型された。同時に、
検査用サンプル立方体が、本発明の方法による
熱・水分処理と、先行技術の方法による単に蒸気
のみで行う処理と、及び自然硬化用見本のために
成型される。 物品と立方体は一緒に、予備乾燥室から引続い
て温度上昇領域、等温硬化領域及び冷却領域へ動
くことによつて熱・水分の処理を受け、そこで、
物品と立方体は、明細書中に述べたようなパラメ
ーターを特徴とする蒸気・空気の媒質で影響を受
けた。第1表に掲げる試験結果は、単に蒸気のみ
で行なう先行技術によるコンクリートの処理方法
と比較して、相当に改良された特性、即ち強度と
低温抵抗の増加、早期硬化、を示している。 実施例 2: 台形縮み0cm、水・セメント比0.4を特徴とす
る等級200のコンクリート混合物が用いられて、
1.5m×6mの板に成型された。同時に、検査用
サンプル立方体が、本発明の方法による熱処理
と、蒸気媒質内での処理を含む先行技術の方法に
よる処理と、自然硬化と、のために成型された。
試験結果が第1表に示されている。 実施例 3: ステイフネス(stiffness)30秒、水・セメント
比0.38を特徴とする等級300のコンクリート混合
物が用いられて、3m×6mの板に成型された。
同時に、検査用サンプル立方体が、本発明の方法
による熱処理と、単に蒸気で加熱することによる
先行技術の方法による熱処理と、自然硬化、のた
めに成型された。実験データの比較は、本発明の
方法による基本的品質特性のすべてが、単に蒸気
のみで行なう従来のコンクリート処理方法による
特性より優れており、コンクリートの自然硬化の
場合のそれに接近していることを示した(第1
表)。
クリート物品等の物品の熱・水分処理の方法とそ
の処理装置に関する。 本発明は、市民用、農業用、及び工業用の建造
物を作る際に、重いコンクリート、小室区画状で
軽いコンクリート、珪酸塩、発泡コンクリート、
及び石膏から物品を製造するための建築材料、並
びに成型後に熱・水分処理を必要とする他の建築
材料の工業分野において使用することができる。 現在、コンクリート、補強されたコンクリー
ト、及び他の物品の熱・水分処理をするための
種々の方法が知られており、これらの中には、領
域と区分温度制御を有するものが含まれている。
特に、循環的トンネル室内に於て、特殊な温度条
件が区分(領域)の各々において維持される場
合、物品は、工程の1つに於て、過熱蒸気と炭酸
ガスの効果を受け、次の工程に於て、蒸気の効果
を受け、その後物品は空気の影響を受けて冷却さ
れる。 然しながら、前述の先行技術の方法とそれを実
施するための装置は、熱処理のすべての工程にお
いて、媒質(medium)の相対湿度を制御するこ
となく熱処理を与える。この様なことをすると、
初期の工程に於て、過熱蒸気の効果と次に炭酸ガ
スと蒸気の効果により、構造の連続性が相当に乱
され、これが強度の低下をもたらす。その上、後
者の方法の使用は、資本コストが高いので、幾分
困難である。 軽量のコンクリート物品を硬化させ乾燥させる
方法も公知であり、この方法に於ては、蒸気処理
される物品の硬化は、熱風で物品を乾燥させる過
程でその物品から発生する蒸気の一部を用いるこ
とにより加速される。 前記後者の方法は、軽量コンクリート物品を乾
燥させるためにのみ用いることができるものであ
つて、重いコンクリートのような他の種類のコン
クリートの場合には、そのコンクリートのすべて
の主要な物理的機械的性質の悪化と脱水作用の観
点から、絶対にこれを適用することができない。 更に、コンクリート物品の熱・水分処理方法も
公知であり、特に、トンネル室の内壁へ取付けら
れた電気ヒーターの助けを得て処理され、この電
気ヒーターは、赤外線放射によつてコンクリート
への熱の伝達を加速するのに役立ち、主として物
品の乾燥を保証する。前記後者の先行技術の方法
は、トンネル室の領域とステージの上で相当に不
均一な熱処理条件を受け、他方、媒質の熱力学的
パラメーター(温度、湿度、速度)は、熱・水分
処理の条件を満足させるのに屡々失敗する。これ
は、物品の物理的機械的パラメーターの悪化を招
き、そのため、この方法が主として軽量コンクリ
ート物品の製造に用いるのに適し、その応用範囲
を相当に制限するという結果を生ずる。 また、蒸気・熱処理の方法も技術分野に於て知
られており、この方法は、追加のヒーターをもち
作業空間へ蒸気を供給する能力をもつ空気力学的
効果の動力装置の使用を含む自動加熱再循環シス
テムの領域を、トンネル室内に設けることを包含
する。 前記及び類似の先行技術の方法は、コンクリー
トから蒸気・ガス相を排出する際の困難と、媒質
の相対湿度と密集体(かたまり)の移動を制御す
る際の困難と、に遭遇し、その結果品質の低下を
招く。これがため、コンクリートの強度の成長の
停止と、低温抵抗、耐久性、及びその他の物品要
因の減少による、物品の品質低下が結果として生
じる。 前記後者の方法は、露出される表面の率の低い
ことを特徴とする物品と共に使用するためにのみ
適当なものである。 上述の先行技術の方法の殆どに固有の前述の欠
点の見地から、物品の熱及び水分の処理の工程を
更に強化することは、困難となり、或る物品の場
合には全く不可能となる。 本発明は、連続的作用の室内において、トンネ
ル室の空間内の媒質、すなわち蒸気・空気混合物
の温度と湿度の領域制御(Zone Control)によ
つて、コンクリート、補強されたコンクリート、
及び類似の物品の熱・水分処理をするための方法
と装置を改良し、他方、コンクリート内に生ずる
物理的化学的変化を十分に考慮して、熱・水分処
理工程の各々に対しその熱力学的パラメーターの
最適値の範囲を明確化する、ということに基礎付
けられている。 設定された問題は、次の方法によつて解決され
る。すなわち、コンクリート物品等の熱・水分処
理方法であつて、物品の温度上昇と、等温硬化
と、冷却とを行なうべくトンネル室の空間内の温
度および湿度を制御する領域を備えたコンクリー
ト物品等の熱・水分処理方法において、温度上昇
工程の前に、40℃〜100℃の温度の空気をコンク
リート物品に吹き付け、次に、温度上昇領域にお
いて蒸気・空気混合物の雰囲気内に物品を1時間
〜6時間露呈し、蒸気・空気混合物の温度および
湿度を、処理されるコンクリート物品の種類に応
じた許容値まで徐々に増大させ、次に、等温硬化
領域において60℃〜95℃の温度と100%に近い相
対湿度とを有する蒸気・空気混合物の雰囲気内に
コンクリート物品を2時間〜6時間露呈し、次い
で、冷却領域において35%〜90%の相対湿度を有
する蒸気・空気混合物を0.3時間〜1.5時間コンク
リート物品に吹き付けることを特徴とする本発明
の方法によつて解決される。 設定された問題は、本発明の上記方法を実施す
るために設計された以下の装置によつても解決さ
れる。すなわち、温度上昇領域と、等温硬化領域
と、冷却領域とが形成されているトンネル室を有
し、該トンネル室の入口に空気送給多岐管の一端
部が連結されている、コンクリート物品等の熱・
水分処理装置において、前記空気送給多岐管の他
端部には物品を予備乾燥させるための予備乾燥室
が連結されており、前記トンネル室の温度上昇領
域、等温硬化領域および冷却領域の各々には、蒸
気・空気混合物を循環させるためのフアン装置が
設けられており、前記冷却領域からは、蒸気・空
気混合物の一部を排出させることが可能であるこ
とを特徴とするコンクリート物品等の熱・水分処
理装置によつて解決される。 ここに開示した物品の熱・水分処理方法は、本
質的に、基礎的脱水反応のすべての強力で連続的
な流れを保証すること及び、他方、温度上昇領域
と、等温硬化領域と、成型された物品の冷却領域
とを含む領域を媒質の熱力学的パラメーター(温
度と湿度)について制御することによつて、熱と
密集体(mass)の移動過程の有害なる効果を予
防すること、に存する。 この際、本発明の方法は、物品が、温度上昇の
工程前に40℃〜100℃の温度を有する空気作用剤
で吹き付けられる様に遂行され;温度上昇の領域
に於ては、1時間〜6時間の間物品は蒸気・空気
混合物で影響を受け、混合物の温度は上昇(60℃
〜95℃)して物品の等温硬化の間中維持され;媒
質の相対湿度については、温度上昇工程と等温硬
化工程にわたり徐々に増大して、2時間〜6時間
の間100%に近いその値を維持する。 この際、物品は、冷却領域に於て、約35%〜約
90%の相対湿度を有する蒸気・空気混合物によ
り、約0.3時間〜1.5時間の間吹き付けられる。 本発明の装置を利用するここに開示した方法の
実施例について、以下詳細に述べる。 本発明の方法を実施するための装置は、予備乾
燥室1を含む連続的作用の熱ユニツトである。予
備乾燥室1の端部は、空気導管2によつてトンネ
ル室4の空気過の多岐管3と連通され、トンネ
ル室4は、温度上昇の領域5と、物品の等温硬化
の領域6と、成型された物品の冷却領域7と、を
有する。 前記領域5,6および7の各々には、蒸気・空
気混合物を各々の領域内で循環させる装置すなわ
ちフアン装置8―9、10―11および12―1
3が設けられている。 従つて、物品は、先ず予備乾燥室1へ送られ、
物品の表面を処理するための空気が、予備乾燥室
1へ供給される。次に、消費された空気は、トン
ネル室4の空気送給多岐管3へ移送され、物品
は、予備乾燥室1を出た後トンネル室4へ引渡さ
れる。空気送給多岐管3は、空気をトンネル室4
内でむらなく分散させる機能をもつ。 トンネル室4内に於て、物品は、引続いて物品
の温度上昇領域と、等温硬化領域と、冷却領域と
を通過し、そこで物品は、熱処理の段階に対応す
る熱力学的パラメーターを特徴とする蒸気・空気
混合物によつて影響を受ける。温度上昇領域5お
よび等温硬化領域6には導管14および15が設
けてあり、これらの導管14,15から蒸気が供
給される。上述のように処理された後、物品はト
ンネル室の外側へ移動させられる。冷却領域7に
は、蒸気・空気混合物の一部を排出させるための
装置16が設けられている。 本発明は、それを具体化している方法を例証す
る以下の実施例を考察することにより、更に明ら
かとなるであろう。 実施例 1: 水・セメント比0.35、台形縮み3cm〜5cmを特
徴とする等級200のコンクリート混合物が用いら
れて、1.5m×6mの板に成型された。同時に、
検査用サンプル立方体が、本発明の方法による
熱・水分処理と、先行技術の方法による単に蒸気
のみで行う処理と、及び自然硬化用見本のために
成型される。 物品と立方体は一緒に、予備乾燥室から引続い
て温度上昇領域、等温硬化領域及び冷却領域へ動
くことによつて熱・水分の処理を受け、そこで、
物品と立方体は、明細書中に述べたようなパラメ
ーターを特徴とする蒸気・空気の媒質で影響を受
けた。第1表に掲げる試験結果は、単に蒸気のみ
で行なう先行技術によるコンクリートの処理方法
と比較して、相当に改良された特性、即ち強度と
低温抵抗の増加、早期硬化、を示している。 実施例 2: 台形縮み0cm、水・セメント比0.4を特徴とす
る等級200のコンクリート混合物が用いられて、
1.5m×6mの板に成型された。同時に、検査用
サンプル立方体が、本発明の方法による熱処理
と、蒸気媒質内での処理を含む先行技術の方法に
よる処理と、自然硬化と、のために成型された。
試験結果が第1表に示されている。 実施例 3: ステイフネス(stiffness)30秒、水・セメント
比0.38を特徴とする等級300のコンクリート混合
物が用いられて、3m×6mの板に成型された。
同時に、検査用サンプル立方体が、本発明の方法
による熱処理と、単に蒸気で加熱することによる
先行技術の方法による熱処理と、自然硬化、のた
めに成型された。実験データの比較は、本発明の
方法による基本的品質特性のすべてが、単に蒸気
のみで行なう従来のコンクリート処理方法による
特性より優れており、コンクリートの自然硬化の
場合のそれに接近していることを示した(第1
表)。
【表】
注:分母は、自然硬化された検査用サンプル立
方体の試験結果を示す。
前述のデータは、本発明の方法によつて調製さ
れた物品が、純粋に蒸気の熱処理方法により作ら
れた物品より優れた品質特性を特徴としているこ
とを示す。 即ち: ― 強度は、10%〜20%だけ増加し、自然硬化の
コンクリート強度に接近している。 ― 低温抵抗は、増加し、並びに強度に関する物
品の均質も増加する。 ― 物品の熱・水分処理の持続時間は、30%〜40
%だけ減少される。 熱処理の持続時間の減少並びに物品に供給され
る熱エネルギのより効率的な利用のため、蒸気消
費量を相当に低下させ、従つてエネルギ消費量全
体を減少させる結果を生じる。 製造と使用が容易なおかげで、本発明の方法と
装置は、現に活動している企業及び建設中の企業
における適度な資本コストにおいて、静止状態と
現場状態の両方に用いられることができる。 本発明は、種々の等級と種類のコンクリートを
基礎とする種々の物品を作る助けとなる。
方体の試験結果を示す。
前述のデータは、本発明の方法によつて調製さ
れた物品が、純粋に蒸気の熱処理方法により作ら
れた物品より優れた品質特性を特徴としているこ
とを示す。 即ち: ― 強度は、10%〜20%だけ増加し、自然硬化の
コンクリート強度に接近している。 ― 低温抵抗は、増加し、並びに強度に関する物
品の均質も増加する。 ― 物品の熱・水分処理の持続時間は、30%〜40
%だけ減少される。 熱処理の持続時間の減少並びに物品に供給され
る熱エネルギのより効率的な利用のため、蒸気消
費量を相当に低下させ、従つてエネルギ消費量全
体を減少させる結果を生じる。 製造と使用が容易なおかげで、本発明の方法と
装置は、現に活動している企業及び建設中の企業
における適度な資本コストにおいて、静止状態と
現場状態の両方に用いられることができる。 本発明は、種々の等級と種類のコンクリートを
基礎とする種々の物品を作る助けとなる。
第1図は、本発明により物品の熱・水分処理を
するための装置の縦断面図である。 1…物品の予備乾燥室、2…空気導管、3…空
気送給多岐管、4…トンネル室、5…温度上昇の
領域、6…等温硬化の領域、7…冷却領域。
するための装置の縦断面図である。 1…物品の予備乾燥室、2…空気導管、3…空
気送給多岐管、4…トンネル室、5…温度上昇の
領域、6…等温硬化の領域、7…冷却領域。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 コンクリート物品等の熱・水分処理方法であ
つて、物品の温度上昇と、等温硬化と、冷却とを
行なうべくトンネル室の空間内の温度および湿度
を制御する領域を備えたコンクリート物品等の
熱・水分処理方法において、 温度上昇工程の前に、40℃〜100℃の温度の空
気をコンクリート物品に吹き付け、 次に、温度上昇領域5において、蒸気・空気混
合物の雰囲気内に物品を1時間〜6時間露呈し、
蒸気・空気混合物の温度および湿度を、処理され
るコンクリート物品の種類に応じた許容値まで
徐々に増大させ、 次に、等温硬化領域6において、60℃〜95℃の
温度と100%に近い相対湿度とを有する蒸気・空
気混合物の雰囲気内にコンクリート物品を2時間
〜6時間露呈し、 次いで、冷却領域7において、35%〜90%の相
対湿度を有する蒸気・空気混合物を0.3時間〜1.5
時間コンクリート物品に吹き付ける、ことを特徴
とするコンクリート物品等の熱・水分処理方法。 2 温度上昇領域5と、等温硬化領域6と、冷却
領域7とが形成されているトンネル室4を有し、
該トンネル室4の入口に空気送給多岐管の一端部
が連結されている、コンクリート物品等の熱・水
分処理装置において、 前記空気送給多岐管の他端部には物品を予備乾
燥させるための予備乾燥室1が連結されており、 前記トンネル室4の温度上昇領域5、等温硬化
領域6および冷却領域7の各々には、蒸気・空気
混合物を循環させるためのフアン装置8―9、1
0―11および12―13が設けられており、 前記冷却領域7からは、蒸気・空気混合物の一
部を排出させることが可能であることを特徴とす
るコンクリート物品等の熱・水分処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14505180A JPS5782190A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Heat and water treating method and equipment for article such as concrete articles |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14505180A JPS5782190A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Heat and water treating method and equipment for article such as concrete articles |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5782190A JPS5782190A (en) | 1982-05-22 |
JPS6353155B2 true JPS6353155B2 (ja) | 1988-10-21 |
Family
ID=15376239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14505180A Granted JPS5782190A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Heat and water treating method and equipment for article such as concrete articles |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5782190A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4835926B2 (ja) * | 2006-06-20 | 2011-12-14 | 清水建設株式会社 | モルタル・コンクリートからのアンモニア発生抑制方法及びモルタル・コンクリート部材 |
CN103029208B (zh) * | 2013-01-09 | 2015-06-10 | 天津恩赐凯瑞建材有限公司 | 新型智能自动化水泥制品湿热窑内养护系统及其养护方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4854122A (ja) * | 1971-11-10 | 1973-07-30 |
-
1980
- 1980-10-16 JP JP14505180A patent/JPS5782190A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4854122A (ja) * | 1971-11-10 | 1973-07-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5782190A (en) | 1982-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4713342B2 (ja) | ハニカム成形体の乾燥方法及び乾燥装置 | |
DE60307659D1 (de) | Verfahren sowie Vorrichtung zum Stabilisieren von Gips | |
US2029524A (en) | Process of making expanded vermiculite | |
JPS6353155B2 (ja) | ||
GB2085425A (en) | Heat and moisture treatment for building articles | |
US4464845A (en) | Method of heat- and moisture treatment of articles, for example, concrete articles, and an apparatus for accomplishing same | |
US4362505A (en) | Treatment of articles, for example, concrete articles, and an apparatus for accomplishing same | |
NO974923L (no) | Fremgangsmåte og innretning for behandling av pulverformig calsium sulfat samt et hydraulisk bindemiddel | |
JP2009126746A (ja) | 瓦等の粘土形成物の乾燥方法とその乾燥装置 | |
JPH0759179B2 (ja) | パスタを形状安定化するための方法及び装置 | |
JPS6018911B2 (ja) | セメント系板材の養生乾燥方法 | |
CA1174035A (en) | Method of heat-and-moisture treatment of articles, for example, concrete articles, and an apparatus for accomplishing same | |
JP2831046B2 (ja) | 成形体の乾燥方法 | |
KR800000947B1 (ko) | 고온 고압용 공업로 | |
JPS5534648A (en) | Heat-treating method at constant temperature | |
RU2214330C2 (ru) | Способ изготовления бетонных и железобетонных изделий и установка для его осуществления | |
JPS5586654A (en) | Method and apparatus for drying of molds | |
RU2115635C1 (ru) | Способ термовлажностной обработки известково-кремнеземистых строительных изделий автоклавного твердения | |
SU1511247A1 (ru) | Способ изготовлени бетонных изделий | |
ATE6094T1 (de) | Verfahren und vorrichtung zur darrbehandlung von gruenmalz. | |
JP2022146817A (ja) | 二酸化炭素の固定化装置 | |
US303574A (en) | Air-drying apparatus and process | |
JPS5511181A (en) | Gas soft nitriding method | |
JPS5597497A (en) | Drying and baking of paint film formed by powder electrodeposition coating method | |
JPS641120B2 (ja) |