【発明の詳細な説明】
本発明は部分的な感圧複写が可能な感圧複写紙
に係る。
近年、事務の効率化に伴い数枚の複写を一度に
なし得る感圧複写紙に対する要望が益々高くなつ
てきている。
従来公知の感圧複写紙の典型的な構成は、クリ
スタルバイオレツトラクトンやベンゾイルロイコ
メチレンブルーなどの如き電子供与性有機発色剤
(以下カラーホーマーと称す)の溶液を内包した
微小カプセルを上側シートの裏面に塗布したもの
と酸性白土、フエノール樹脂や有機金属塩などの
電子受容性呈色剤(以下呈色剤と称す)を下側シ
ートの表面に塗布したものを、塗布面が接するよ
う重ね上側シート表面に、筆記又はタイプライタ
ーで印字することにより、筆圧又は印字圧により
微小カプセルが破壊されカラーホーマー溶液が下
側シートの呈色剤と触れ、その部分が発色して複
写されるものであり、他の構成として、下側シー
トの裏面に更に微小カプセルを塗布し、必要な枚
数を重ねたもの、又はシートの同一面に微小カプ
セルと呈色剤を混合又は層状に塗布したものもあ
る。
しかし、上述したごとき感圧複写紙においては
微小カプセルが紙の全面に塗布されているので、
例えば多数枚から成る複写紙においてそのうち特
定枚数のみの複写が必要の場合もしくは一枚の伝
票においてその特定の部分のみの複写が必要の場
合には、減感インキを用いて複写を要しない部分
の顕色剤を減感することが必要となる。したがつ
て、上述したような複写が必要なときに、微小カ
プセルを全面塗布した公知の感圧複写紙を適用す
ると上記減感処理に煩雑な手間がかかるのみなら
ず、塗布した微小カプセルの一部が無駄となる欠
点がある。
このような現状から、微小カプセルを予め必要
な部分のみに塗布した、部分的に感圧複写が可能
な感圧複写紙が提供されればそのまま使用し得る
ので非常に有利である。
しかし、従来公知の微小カプセルを用いて部分
的に感圧複写が可能な感圧複写紙を製造すること
は実際上できない。何故ならば、公知の微小カプ
セルはゼラチンを主体とする壁膜から構成されて
いて水溶液形体で紙に塗布されるためこれを部分
的に塗布した紙はその塗布面にシワを生じ、特に
薄紙を用いたときはそのシワの発生が著しく実用
に供し得なくなるからである。
又、上記紙の塗布面におけるシワの発生を防止
するために蒸発の速い有機溶剤、例えばアルコー
ル、トルエン等を用いて公知の微小カプセルを塗
布することが考えられるが、公知の微小カプセル
のゼラチンからなる壁膜はこれら有機溶剤に対す
る耐性が劣るためカプセル自体の損傷が生じてカ
プセルに内包されているカラーホーマー溶液が外
部へ浸出し複写紙を著しく汚染したり、複写紙の
発色能が著しく低下するので、実用性のある感圧
複写紙は得られない。
本発明者は上述したような現状に鑑み、部分的
に感圧複写をなし得る感圧複写紙について検討し
た結果、耐溶剤性の優れた微小カプセルの開発に
成功し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は耐溶剤性の優れた微小カプ
セルを部分的に塗着した、部分的に感圧複写をな
し得る感圧複写紙を提供することを目的とする。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明に係る感圧複写紙は、耐溶剤性を有する
尿素ホルムアルデヒド重縮合物からなる壁膜を有
する、カラーホーマー溶液を内包した感圧微小カ
プセルを部分的に塗着した紙を有することを特徴
とする。
本発明で用いる微小カプセルは前進した目的に
鑑み、感圧性と耐溶剤性という一見相互に矛盾す
る性能の双方を兼ねそなえていることが必要であ
つて、そのためには微小カプセルの壁膜は三次元
高分子、すなわち架橋構造を有する高分子物質か
らなることが好ましく、本発明者は特に尿素ホル
マリン樹脂を主体とするものが最適であることを
確認した。
本発明に係る微小カプセルは尿素ホルムアルデ
ヒド重縮合物からなる壁膜を有するものであつ
て、例えば尿素ホルムアルデヒドプレポリマーと
水溶性カチオニツク尿素樹脂及びアニオニツク界
面活性剤の水系混合液中にカプセルに内包される
物質としてのカラーホーマー溶液を乳化分散さ
せ、この分散液に酸触媒を加えて重縮合、架橋反
応を起させてカプセルを形成させることによつて
製造し得る。なお、上記カプセルの形成法の詳細
は本出願人の出願に係る特願昭55−114333号に開
示されている。
上述のごとくして作成された微小カプセルは上
記反応混合物から分離し、水又はアルコール類で
洗浄した後乾燥して得られる粉末形態のカプセル
として、又は上記のように分離したカプセルをそ
のまま有機溶剤に分散させた形態で用いる。
本発明に係る微小カプセルを感圧複写紙の作成
のために紙に塗布するには、従来のフレキソ印
刷、グラビヤ印刷及び捺染に適用されている印刷
インキの調製に準じて該微小カプセルを添加した
塗布液を調製し、この塗布液を上記印刷手法を適
用して紙の所望部分に塗布するとよい。
すなわち、紙とカプセルとの接着性を高めるた
めの粘着剤、例えばロジン類のような天然樹脂、
硝化綿、石油樹脂のような合成高分子物質をそれ
らの溶剤、例えばメタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、トルエン又はキシレンに溶かした、いわ
ゆるビヒクルに必要に応じて助剤を添加したもの
に微小カプセルを混合し、さらに所望により生で
んぷん、パルプ粉末(フロツク)を添加したもの
を塗布液として用いる。又この塗布液の調製に際
し、一枚で発色可能な、いわゆるselfcontained
typeの感圧複写紙の作成に適用する混合には、カ
プセルに内包された染料と接触して発色可能な酸
性白土又はフエノール樹脂、更にはそれに活性を
付与する塩化亜鉛のごとき物質をカプセルと同時
に混合し得る。
このselfcontained typeの感圧複写紙の作成に
従来の微小カプセルを適用するとカプセルの壁膜
強度が劣るため、カプセルが破壊してそれに内包
された染料が外部へ浸出して隣接する発色剤に触
れて着色を起し、感圧複写紙としての機能を喪失
するに至るが、本発明によるとこのような欠陥は
みられず、しかも塗布液は速乾性であるので紙上
にシワの発生もみられない。
なお、本発明に係る感圧複写紙の作成に用いる
塗布液の調製に際しては粘着剤として用いる樹脂
の種類に対する溶解性、カプセルに対する分散性
及び紙に塗布後の乾燥速度を勘案して前掲の各種
溶剤から適当な溶剤を選択して用いるとよく、又
これらの溶剤は単独または2種以上混合して用い
てもよく、場合によつては少量の水と混合して用
いてもよい。又塗布液は下記に述べる塗布手段に
応じて適した粘度に調整して用いる。
上記塗布液の紙への塗布は前述したごとく種々
の印刷手法を適用し得るが、塗布量が少量の場合
にはゴム印のごときスタンプに塗布液を付着させ
て紙面上の所望部分に塗布するか、フレキソタイ
プの印刷機を適用して原版上に記された部分から
塗布してもよい。更にはグラビヤ印刷、捺染のご
とき凹版印刷機を適用して原版上に記された部分
から塗布することもできる。
このようにして微小カプセルを塗布した紙は通
常自然乾燥させるが、必要に応じて乾燥器内で乾
燥させてもよい。
上述のようにして得られる感圧複写紙は部分的
にちぢんでシワを生ずることがなく、白色の美し
い塗布面を部分的に有し、これを高温中に放置し
たり、高温多湿な雰囲気中に保存してもカプセル
の劣化はみられず、筆圧或はタイプライターのご
とき印字圧で鮮明な複写を与える。
したがつて、本発明によると、従来のように減
感インクを用いることなく部分的な感圧複写が容
易に行い得る利点がある。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1
本例は本発明で使用する微小カプセルの調製を
例示したものである。
尿素300g、37%ホルムアルデヒド水溶液730g
及びトリエタノールアミン3gを混合し、この混
合物を70℃で60分間、反応させて尿素ホルムアル
デヒド樹脂プレポリマーを調製した。このように
して得られたプレポリマー100gとユーラミン
p1500(三井東圧社製カチオニツク尿素樹脂38%
水溶液)20g、水200g及び10%トリエタノール
アミン水溶液10gとの混合液を10%クエン酸水溶
液でPH5.2に調整した後、この混合物に10%ネオ
ペレツクス(花王アトラス社製アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ水溶液)水溶液3gを加えA液
とする。別にクリスタルバイオレツトラクトン30
gを970gのジイソプロピルナフタレン(DIPN)
に溶かした油をB液(カラーホーマー溶液)とす
る。A液中にB液150c.c.をホモジナイザーで2〜
8μになるように乳化させ、その後この乳化液を
ゆつくり撹拌しながら温度を50℃に上げこれに10
%クエン酸水溶液を加えてPH3.8に調整して反応
させ、更に水500mlをゆつくり加えた後3時間反
応させ、さらに10%クエン酸水溶液を加えてPH
2.8に調整した。その後さらに1時間撹拌した後
温度を室温に下げ更に10時間撹拌をつづけて微小
カプセルスラリーを得た。このスラリーをメンブ
ランフイルターに通して微小カプセルを分離し、
水洗後35℃熱風乾燥器中で乾燥し210gの粉末状
カプセルを得た。
実施例 2
イソプロピルアルコール58gとメチルエチルケ
トン6gとの混合溶液中に硝化綿6gとアルコー
ル変性ロジン(Pentalyn 830、HERCULES,
Inc.USA製)14gを溶かし、この溶液にカプセル
保護剤としてのパルプ粉末(KCフロツク)6g
を添加、混合した。得られた混合液に実施例1に
より調製した微小カプセルの粉末14gを添加、混
合して塗布液を調製した。得られた塗布液の粘度
はB型粘度計で測定したところ150cpsであつた。
この塗布液を1辺10mmの方形のゴム板に付着さ
せてタイプ用紙上の所望箇所に印刷し、風乾して
固形分が7g/m2の厚さに部分的に塗布された感
圧複写紙を得た。この感圧複写紙にはシワの発生
はみられず、筆圧により鮮明な複写が得られた。
実施例 3
エチルアルコール20gと酢酸エチル5gとの混
合液剤中に硝化綿(イソプロピルアルコール
30wt%混入物)6gとアルカリ可溶性変性ロジ
ンエステル(pentalyn 255)10gを溶解させ、得
られる溶液にさらにカプセル保護剤としてのパル
プ粉末(フロツク)5gを添加しよく混合した。
得られた混合液に実施例1により調整したカプセ
ルスラリーCより脱水したカプセルケイク(含水
分50wt%)24gを添加し、静かに撹拌して混合
してフレキソ印刷用インキを調製した。フレキソ
原版で、深さ50μm、巾10cm×5cm、線書175本/
cmのものを用いて上質紙上に印刷したところ4
g/m2の厚さに部分的に塗布された感圧複写紙を
得ることが出来た。この感圧複写紙にはシワの発
生はみられず筆圧により鮮明な複写が得られた。
実施例 4
イソプロピルアルコール 40(g)
ヘキサン 15
酢酸エチル 7
エチルセルロース 6
Pentalyn X 15
(変性マレイン酸樹脂−HERCULES)
FLock 5
上記配合の各物質を溶解又はよく分散させた中
に、実施例1に記載の手法で製造されたカプセル
粉体15gをよく混合して印刷用インキを調製し
た。このようにして得られたインキを、サルチル
酸塩を塗布して作られた下葉紙(神崎製紙製)、
上に塗布したところ、真白な塗布面を与え、染料
の浸出による青色発色はみられなかつた。又この
下葉紙の裏面にメイヤーバーで該インキを塗布し
たものを風乾して感圧複写紙(中葉紙)をつくつ
た。この中葉紙を5枚重ねてタイプ印字したとこ
ろ5枚目の下葉紙表面にもはつきりとした印字が
得られた。
実施例 5
本例は実施例2〜4により得られた部分感圧紙
の発色濃度を測定した例を示したものである。上
記部分感圧紙をサルチル酸塩を発色剤として塗布
した神崎製紙(株)製の下葉紙にカプセル塗布面を対
向させて重ねたものを100Kg/cm2並びに400Kg/cm2
の各圧力でピンチロールにそれぞれ通してカプセ
ルを破壊して発色させ、それぞれの発色濃度を反
射密度計(マクベス社製、USA Quantalog
Densito Meter)により金フイルターを用いて測
定した。結果は下記表1に示すとおりである。
又、上記部分感圧紙を100℃の熱風乾燥器中に15
時間熱処理した後、上記未処理と同様に発色濃度
を測定した。結果はやはり表1に示すとうりであ
り何ら熱処理による劣化は認められなかつた。
【表】DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention relates to pressure-sensitive copying paper capable of partial pressure-sensitive copying. In recent years, as office work becomes more efficient, there has been an increasing demand for pressure-sensitive copying paper that can make multiple copies at once. The typical structure of conventionally known pressure-sensitive copying paper is that microcapsules containing a solution of an electron-donating organic coloring agent (hereinafter referred to as color homer) such as crystal violet lactone or benzoylleucomethylene blue are placed on the back side of the upper sheet. The surface of the lower sheet is coated with an electron-accepting coloring agent (hereinafter referred to as coloring agent) such as acid clay, phenolic resin, or organic metal salt, and the upper sheet is stacked so that the coated surfaces are in contact with each other. By printing on the surface by writing or using a typewriter, the microcapsules are destroyed by the pressure of the writing or printing, and the color homer solution comes into contact with the coloring agent on the lower sheet, causing that area to develop color and be copied. Other configurations include those in which microcapsules are further coated on the back surface of the lower sheet and the required number of sheets are stacked, or microcapsules and coloring agent are mixed or coated in a layer on the same side of the sheet. However, in the pressure-sensitive copying paper mentioned above, microcapsules are coated on the entire surface of the paper, so
For example, if you need to copy only a specific number of sheets of copy paper, or if you need to copy only a specific part of a single slip, you can use desensitizing ink to copy the parts that do not need to be copied. It is necessary to desensitize the developer. Therefore, when the above-mentioned copying is required, if known pressure-sensitive copying paper coated entirely with microcapsules is used, not only will the desensitization process be troublesome, but some of the coated microcapsules will be removed. The disadvantage is that parts are wasted. Under these circumstances, it would be very advantageous if a pressure-sensitive copying paper, on which microcapsules are pre-coated only in the necessary areas and which can be partially pressure-sensitive copied, could be provided, since it could be used as is. However, it is practically impossible to produce pressure-sensitive copying paper that is partially capable of pressure-sensitive copying using conventionally known microcapsules. This is because known microcapsules are composed of a wall film mainly composed of gelatin, and are applied to paper in the form of an aqueous solution, which causes wrinkles on the coated surface of paper that has been partially coated with it, which is particularly problematic for thin paper. This is because, when used, the occurrence of wrinkles would be so severe that it would be impossible to put it to practical use. Furthermore, in order to prevent the occurrence of wrinkles on the coated surface of the paper, it is possible to apply known microcapsules using a fast-evaporating organic solvent, such as alcohol or toluene, but Because the wall membrane of the capsule has poor resistance to these organic solvents, the capsule itself may be damaged, causing the color homer solution contained in the capsule to leak out and seriously contaminate the copy paper, or significantly reduce the coloring ability of the copy paper. Therefore, practical pressure-sensitive copying paper cannot be obtained. In view of the above-mentioned current situation, the present inventor investigated pressure-sensitive copying paper that can partially perform pressure-sensitive copying, and as a result, succeeded in developing microcapsules with excellent solvent resistance, and arrived at the present invention. That is, an object of the present invention is to provide a pressure-sensitive copying paper which is partially coated with microcapsules having excellent solvent resistance and is capable of partially performing pressure-sensitive copying. The present invention will be explained in detail below. The pressure-sensitive copying paper according to the present invention is characterized by having a paper partially coated with pressure-sensitive microcapsules containing a color homer solution and having a wall film made of a urea-formaldehyde polycondensate having solvent resistance. shall be. In view of the advanced purpose of the microcapsules used in the present invention, it is necessary to have both pressure sensitivity and solvent resistance, which are seemingly contradictory properties. It is preferable to be made of an original polymer, that is, a polymer material having a crosslinked structure, and the present inventor has confirmed that a material mainly composed of urea-formalin resin is particularly suitable. The microcapsules according to the present invention have a wall made of a urea-formaldehyde polycondensate, and are encapsulated in, for example, an aqueous mixture of a urea-formaldehyde prepolymer, a water-soluble cationic urea resin, and an anionic surfactant. It can be produced by emulsifying and dispersing a color homer solution as a substance, and adding an acid catalyst to this dispersion to cause polycondensation and crosslinking reactions to form capsules. The details of the method for forming the capsules are disclosed in Japanese Patent Application No. 114333/1982 filed by the present applicant. The microcapsules prepared as described above are separated from the reaction mixture, washed with water or alcohol, and then dried to obtain powdered capsules, or the capsules separated as described above are directly immersed in an organic solvent. Used in dispersed form. In order to apply the microcapsules according to the present invention to paper for the production of pressure-sensitive copying paper, the microcapsules are added according to the preparation of printing inks applied to conventional flexographic printing, gravure printing, and textile printing. It is preferable to prepare a coating liquid and apply the coating liquid to a desired portion of the paper by applying the above-described printing method. In other words, an adhesive to improve the adhesion between the paper and the capsule, such as a natural resin such as rosin,
Synthetic polymeric substances such as nitrified cotton and petroleum resins are dissolved in their solvents, such as methanol, ethanol, isopropyl alcohol, methyl ethyl ketone, ethyl acetate, toluene, or xylene, and auxiliary agents are added as necessary to the so-called vehicle. A mixture of microcapsules and, if desired, raw starch and pulp powder (floe) added thereto is used as a coating solution. In addition, when preparing this coating solution, we used so-called self-contained coatings that can produce color with a single sheet.
The mixture used to make this type of pressure-sensitive copying paper includes acid clay or phenolic resin, which can develop color when it comes into contact with the dye contained in the capsule, as well as substances such as zinc chloride, which imparts activity to the dye, at the same time as the capsule. Can be mixed. When conventional microcapsules are used to create this self-contained type of pressure-sensitive copying paper, the strength of the capsule wall is poor, so the capsules break and the dye encapsulated in them leaks out and comes in contact with the adjacent coloring agent. However, according to the present invention, such defects are not observed, and since the coating liquid dries quickly, no wrinkles are observed on the paper. When preparing the coating liquid used for making the pressure-sensitive copying paper according to the present invention, the various types listed above are used, taking into consideration the solubility for the type of resin used as the adhesive, the dispersibility for capsules, and the drying speed after coating on the paper. An appropriate solvent may be selected and used from among the solvents, and these solvents may be used alone or in combination of two or more, and in some cases, may be used in combination with a small amount of water. Further, the coating liquid is adjusted to have a suitable viscosity depending on the coating means described below. As mentioned above, various printing methods can be used to apply the above-mentioned coating liquid to the paper, but if the amount to be applied is small, the coating liquid can be attached to a stamp such as a rubber stamp and applied to the desired area on the paper surface. Alternatively, a flexo type printing machine may be used to apply the coating from the area marked on the original plate. Furthermore, it is also possible to apply the coating from the portion marked on the original plate by applying an intaglio printing machine such as gravure printing or textile printing. Paper coated with microcapsules in this manner is usually air-dried, but may be dried in a dryer if necessary. The pressure-sensitive copying paper obtained as described above does not shrink or wrinkle in parts, has a beautiful white coated surface in parts, and cannot be left in high temperatures or in a hot and humid atmosphere. The capsule shows no deterioration even when stored at high temperature, and it produces clear copies with writing pressure or typewriter-like printing pressure. Therefore, according to the present invention, there is an advantage that partial pressure-sensitive copying can be easily performed without using desensitizing ink as in the conventional method. EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to Examples. Example 1 This example illustrates the preparation of microcapsules for use in the present invention. 300g of urea, 730g of 37% formaldehyde aqueous solution
and 3 g of triethanolamine were mixed, and this mixture was reacted at 70° C. for 60 minutes to prepare a urea formaldehyde resin prepolymer. 100g of the prepolymer thus obtained and Euramin
p1500 (38% cationic urea resin manufactured by Mitsui Toatsu Co., Ltd.)
A mixture of 20 g of aqueous solution), 200 g of water, and 10 g of a 10% triethanolamine aqueous solution was adjusted to pH 5.2 with a 10% citric acid aqueous solution, and then added to this mixture was 10% Neoperex (aqueous solution of sodium alkylbenzenesulfonate manufactured by Kao Atlas Co., Ltd.). Add 3 g of aqueous solution to make solution A. Apart from crystal violet lactone 30
g to 970g of diisopropylnaphthalene (DIPN)
The oil dissolved in is called liquid B (color homer solution). Add 150 c.c. of liquid B to liquid A with a homogenizer for 2~
Emulsify the emulsion to a thickness of 8μ, then gently stir the emulsion and raise the temperature to 50°C.
Add 10% citric acid aqueous solution to adjust the pH to 3.8 and react, then slowly add 500ml of water and react for 3 hours, then add 10% citric acid aqueous solution and adjust the pH to 3.8.
Adjusted to 2.8. After stirring for another 1 hour, the temperature was lowered to room temperature and stirring was continued for another 10 hours to obtain a microcapsule slurry. This slurry is passed through a membrane filter to separate microcapsules,
After washing with water, it was dried in a hot air dryer at 35°C to obtain 210 g of powdered capsules. Example 2 6 g of nitrified cotton and alcohol-denatured rosin (Pentalyn 830, HERCULES,
Dissolve 14g of Inc. USA) and add 6g of pulp powder (KC Flock) as a capsule protectant to this solution.
was added and mixed. 14 g of the microcapsule powder prepared in Example 1 was added to the resulting mixed solution and mixed to prepare a coating solution. The viscosity of the resulting coating liquid was 150 cps when measured using a B-type viscometer. This coating liquid was applied to a rectangular rubber plate of 10 mm on a side, printed on the desired location on type paper, and air-dried to a pressure-sensitive copying paper with a solid content of 7 g/m 2 partially coated. I got it. No wrinkles were observed on this pressure-sensitive copying paper, and clear copies could be obtained with pen pressure. Example 3 Nitrified cotton (isopropyl alcohol) was added to a mixture of 20 g of ethyl alcohol and 5 g of ethyl acetate.
6 g of a 30 wt % contaminant) and 10 g of an alkali-soluble modified rosin ester (Pentalyn 255) were dissolved, and 5 g of pulp powder (flock) as a capsule protectant was further added to the resulting solution and mixed well.
24 g of capsule cake (water content: 50 wt%) dehydrated from the capsule slurry C prepared in Example 1 was added to the resulting mixed solution, and the mixture was gently stirred and mixed to prepare a flexographic printing ink. Flexo original plate, depth 50μm, width 10cm x 5cm, 175 line drawings/
Printed on high-quality paper using cm 4
It was possible to obtain partially coated pressure-sensitive copying paper with a thickness of g/m 2 . No wrinkles were observed on this pressure-sensitive copying paper, and clear copies could be obtained by applying pressure. Example 4 Isopropyl alcohol 40 (g) Hexane 15 Ethyl acetate 7 Ethyl cellulose 6 Pentalyn Printing ink was prepared by thoroughly mixing 15 g of the capsule powder produced by the method. The ink thus obtained was coated with salicylate to create a paper (manufactured by Kanzaki Paper Co., Ltd.).
When applied on top, a pure white coating surface was obtained, and no blue coloration due to dye leaching was observed. Further, the ink was applied to the back side of this bottom sheet using a Mayer bar, and then air-dried to produce pressure-sensitive copying paper (middle sheet). When five of these middle sheets were stacked and type printed, sharp prints were also obtained on the surface of the fifth bottom sheet. Example 5 This example shows an example in which the color density of the partially pressure-sensitive papers obtained in Examples 2 to 4 was measured. 100Kg/cm 2 and 400Kg/cm 2 of the above partially pressure-sensitive paper were stacked with the capsule-coated side facing Kanzaki Paper Co., Ltd.'s lower paper coated with salicylate as a coloring agent.
Each capsule was passed through a pinch roll at each pressure to break the capsule and develop a color, and the density of each color was measured using a reflection densitometer (Macbeth, USA Quantalog
Densitometer) using a gold filter. The results are shown in Table 1 below.
In addition, the above partial pressure-sensitive paper was placed in a hot air dryer at 100℃ for 15 minutes.
After the heat treatment for a period of time, the color density was measured in the same manner as for the untreated sample. The results were as shown in Table 1, and no deterioration due to heat treatment was observed. 【table】