JPS63501232A - 海岸および海岸付近の水の油汚染浄化用組合せ浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 海岸および海岸付近の水の油汚染浄化用組合せ浄化装置 本発明は、海岸および海岸付近の水の油汚染浄化用組合せ浄化装置に関し、アー ムを有する少なくとも１組の手動ブラシと、ブラシに付着した油をブラシから除 去して容器に導入する掻き取り部材または類似の部材を容器の一部としてまたは 容器とは別個の部分として有する油収集容器とを備えた組合せとなっている。

海岸および海岸付近の水を流出した油から浄化するために、すき、ブラシその他 類似の道具を用いて、油を付着させたり、または程度に多少の差はあっても油を 海岸付近の水面、石ないし岩からすくい取る方法などが知られている。ブラシを 用いる場合は、合間に例えばブラシを油収集容器の縁に当てて引張ったり押した りして頻繁に清掃しなければならないのは当然である。しかしながら、公知の装 置はすべて、浄化効率と能力の点て、さらに迅速に清掃されなければならない油 収集部材自体の能力の点で、概して不充分である。

このため、本発明の目的は、前述の目的に特に適切で、かつ手作業がより能率良 くしかもできる限り容易に行なえる組合せを提供することにある。

この目的達成のため、本発明による組合せ浄化装置は、ブラシがほぼ円筒状の針 毛部と針毛部の中心に軸状に固定されたアームとを備え、他方、容器に連結して 設けられた針毛部清掃装置が針毛部の外形とほぼ対応するカバ一部を備え、清掃 装置の一端がブラシを押し込むために開放され、内部の軸受に針毛部の針毛の間 を進む掻き取り装置が設けられ、ブラシが１方向に回転しているときまたは引き 出されているときに掻き取り部材が針毛から油を掻き取ってこれを容器内に導入 することを特徴とする。

針毛部清掃装置は、カバ一部の開放端部が斜め上方を向くように油収集容器の上 に設けられるのが望ましい。針毛部の押し込みを容易にするために、上記開放端 部をわずかに円錐状に拡げてもよい。

掻き取り部材は、公知の方法で、望ましくは鋸歯状をなし、その歯がブラシの針 毛の間を円周方向に針毛部の芯に向かって斜め内側に進むようにカバ一部の片側 の軸受に取付けられる。この場合、針毛部が歯に反して回転するときに歯が芯に 向かって内側に進むように歯の形状を烏の嘴状にすることができる。カバ一部の 口に掻き取り部材に隣接する案内板を設け、針毛部が押し込まれたときにこの案 内板が針毛の周囲まで掻き取り部材を上昇させるようにしてもよい。

本発明による組合せは、複数の使用者すなわち複数組のブラシで共用しつるよう な油収集容器を清掃装置とともに備えていることが望ましい。

本発明ならびに本発明の他の特徴および利点について、添付図面を参照し、実施 例により以下に詳述する。

図面の簡単な説明 第１図は水から引上げられた状態の本発明によるブラシを示す斜視図、 第２図は海岸の水面において使用中の本発明によるブラシを示す斜視図、 第３図は清掃装置を端面から見た概略断面図、第４図は油収集容器上に設けられ た清掃装置を示す部分断面図、 第５図は第４図に示す装置を側面より見た部分断面図である。

本発明による組合せの一部をなすブラシが、第１図に符号（１）で示されている 。ブラシ（１）は、例えばプラスチック製のほぼ円筒状の針毛部（２）を備え、 これの針毛は比較的かたく、公知の方法により、比較的濃い油が容易に付着しう るように設計されている。この針毛部（２）はまた、本発明の思想に影響を及ぼ すことはないが、両端部がいくぶん丸味を帯びるかまたはさらに球形に近くなさ れてもよいことは明白である。針毛部の中心に、ブラシを手動で容易に回転しう るようにアーム（３）が固定されている。回転を容易にするため、作業者が片手 で保持するスリーブ（４）をアームに取付けてもよい。第１図において、海岸の 水は（Ｗ）で、海岸または岩は（Ｓ）で、油は（０）で示されている。

第２図は、海岸の浅い水（Ｗ）を浄化するために使用されているブラシを示す。

アーム（３）は斜め下方に向けられ、針毛部（２）の下部の針毛が水面上の油層 （０）中に伸びている。ブラシは、油層中を矢印の方向に回転させられる。図示 したタイプのブラシは高い能力を有し、例えば岩や石の間のような海岸の種々の 部分にも適用できる。

ブラシを迅速かつ能率的に清掃しうることが、本発明の組合せが機能するために 必要である。この目的のため、組合せは第３図に全体的に符号（５）で示される 清掃装置を含んでおり、こめ装置は針毛部（２）の外形にほぼ対応するカバ一部 （７）を備えているが、カバ一部は、針毛部（２）の全周にわたってはおらず、 第３図の左側に示すように片側が開放されている。この側には、軸方向の軸受（ ８）により、符号（９）で示す掻き取り部材が取付けられている。この掻き取り 部材（９）については以下に詳述する。

第４図は、油収集容器（６）上への清掃装置装着の様子を示す。清掃装置は容器 の上部に固定されてもよく、また第４図に示すように装置自体が脚を備えていて 容器の底に立つようにしてもよい。第４図および第５図かられかるように、掻き 取り部材（９）は鋸歯に類似しており、その歯（９ａ）が針毛部（２）の針毛間 に伸びている。側面から見るように、歯（９ａ）は鳥の嘴状をなし、針状部（２ ）が歯に反して回転したときに掻き取り部材（９）が針毛部（２）の芯に向かっ て進むようになっている。特に、針毛が針毛部（２）にリング状にセットされ、 そのピッチかｆｆ１（９ａ）のピッチと対応している場合には、掻き取り部材の 清掃効率は極めて高く、歯はその間の針毛を“吸い込む”はどである。

ブラシは、引き出される前に、反対方向に例えば約半回転（第３図矢印参照）回 転させられ、掻き取り部材が針毛の上方まで上昇して針毛から離れる。

第４図かられかるように、針毛（２）から分離された油（０）は、カバ一部（７ ）を越えて容器（６）内に導入される。

針毛部（２）の押し込みを容易にするため、カバ一部の開放端部は、部分（１２ ）で示すように、円錐状に拡がっているのが望ましく、こうすることにより、ブ ラシの中心位置決めも容易となる。さらに、掻き取り部材（９）の前部に斜めに 伸びる案内板（１１）が設けられ、針毛部（２）が押し込まれるときに、掻き取 り部材を針毛部（２）の周囲までストップ（ｌＯ）に対して上昇させる。

もちろん、掻き取り部材を、本発明の思想から逸脱することなく変更できること は明白である。油収集装置から、円錐状に互いに向かい合う清掃歯も公知であり 、このような歯は、例えば、上記実施例では、針毛部が引き出されている間に歯 が針毛を清掃するように、カバ一部（７）の口の部分に内側向きに設けることが できる。しかしながら、実用試験では、図示の方法による清掃は、針毛部を回転 することにより、比較的容易な作業であることがわかった。このことは、作業が 手動で行なわれる場合に重要である。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）アームを有する少なくとも１組の手動ブラシ（１）と、ブラシに付着して いる油（Ｏ）をブラシから除去して容器に導入する掻き取り部材（９）または類 似の部材を容器の一部としてまたは容器とは別個の部分として有する油収集容器 （６）とを備えた海岸（Ｓ）および海岸付近の水（Ｗ）の油汚染浄化用組合せ浄 化装置において、ブラシが、ほぼ円筒状の針毛部（２）と針毛部の中心に軸状に 固定されたアーム（３）とを備え、他方、容器（６）に連結して設けられた針毛 部清掃装置（５）が、一端が開放されていて針毛部の外形とほぼ対応するカバ− 部を備え、内部の軸受に針毛部の針毛の間を進む掻き取り部（９）が設けられ、 ブラシ（１）が１方向に回転しているときまたはブラシが引き出されているとき に掻き取り部（９）が針毛（２）から油を掻き取ってこれを容器（６）内に導入 することを特徴とする海岸および海岸付近の水の油汚染浄化用組合せ浄化装置。 （２）針毛部清掃装置（５）が油収集容器（６）上に取付けられ、カバ−部（７ ）の解放端部（１２）が斜め上方に向いていることを特徴とする請求の範囲第１ 項に記載の装置。 （３）カバ−部（７）の解放端部（１２）が円錐状に拡がっていることを特徴と する請求の範囲第２項に記載の装置。 （４）掻き取り部が鋸歯状の掻き取り部材（９）を備え、その歯（９ａ）がブラ シの針毛の間を円周方向にしかし針毛部の芯に向かって斜め内側に進むことを特 徴とする請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載の装置。 （５）掻き取り部材（９）がカバ−部の片側の軸受（８）に設けられ、歯（９ａ ）が押し込まれた針毛部（２）の芯上に来るようになされていることを特徴とす る請求の範囲第４項に記載の装置。 （６）掻き取り部材（９）の歯（９ａ）の先端部が下方に弯曲して鳥の嘴状をな し、ブラシ（１）が歯（９ａ）に反して回転するときに、針毛が掻き取り部材を ブラシの芯の方向に押し、ブラシが反対方向に回転するときに掻き取り部材（９ ）が針毛の上まで上昇して、ブラシの引き出しを容易にするようになされた請求 の範囲第５項に記載の装置。 （７）掻き取り部材（９）の前部に斜めの案内板（１１）が隣接し、案内板（１ １）が掻き取り部材の−部をなしているかまたは別個であり、かつブラシ（１） がカバ−部（７）内に押し込まれるときにまず掻き取り部材（９）を針毛の先端 部まで上昇させることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の装置。 （８）ブラシ（１）のアーム（３）の少なくとも１点にアーム上に装着されるス ライドスリーブ（４）または類似の部材が設けられ、作業者がブラシを回転させ る際にスリーブを片手で保持しうるようになされていることを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の総合浄化装置。 （９）複数組のブラシ（１）に共有の油収集容器（６）を清掃装置（５）ととも に備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の装置。