JPS6349438Y2 - - Google Patents
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- JPS6349438Y2 JPS6349438Y2 JP9396783U JP9396783U JPS6349438Y2 JP S6349438 Y2 JPS6349438 Y2 JP S6349438Y2 JP 9396783 U JP9396783 U JP 9396783U JP 9396783 U JP9396783 U JP 9396783U JP S6349438 Y2 JPS6349438 Y2 JP S6349438Y2
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案はオイルタンカーにおける蒸発荷油回収
装置に係り、詳しくは、荷油タンク内で発生した
蒸発荷油を液化回収する原油タンカーやナフサタ
ンカーなど(以下、オイルタンカーという)にお
ける荷油タンクからの蒸発荷油回収装置に関する
もので、航海中の荷油積載状態下や、入港後にお
ける荷油の積み込み積み降ろし後のタンクパージ
下において、荷油タンク内の荷油から気化して発
生する蒸発荷油を導出させ、それを冷却して凝縮
油として回収する分野で利用されるものである。
装置に係り、詳しくは、荷油タンク内で発生した
蒸発荷油を液化回収する原油タンカーやナフサタ
ンカーなど(以下、オイルタンカーという)にお
ける荷油タンクからの蒸発荷油回収装置に関する
もので、航海中の荷油積載状態下や、入港後にお
ける荷油の積み込み積み降ろし後のタンクパージ
下において、荷油タンク内の荷油から気化して発
生する蒸発荷油を導出させ、それを冷却して凝縮
油として回収する分野で利用されるものである。
オイルタンカーのうち例えば原油タンカーにつ
いて述べると、荷油タンクに積載された原油から
は、原油中に含まれる成分の一部が気化して、荷
油タンク内に蒸発荷油が発生滞留する。このよう
な蒸発荷油の中には発火の危険性の高いガスも存
在するので、それらの爆発の可能性を低くするた
め、従来は、原油液面上に不活性ガスを充満させ
たり、発生した蒸発荷油を適宜大気に放出したり
している。しかし、蒸発荷油中の可燃性ガスも同
時に放出されるので、省資源の観点からは好まし
くない。
いて述べると、荷油タンクに積載された原油から
は、原油中に含まれる成分の一部が気化して、荷
油タンク内に蒸発荷油が発生滞留する。このよう
な蒸発荷油の中には発火の危険性の高いガスも存
在するので、それらの爆発の可能性を低くするた
め、従来は、原油液面上に不活性ガスを充満させ
たり、発生した蒸発荷油を適宜大気に放出したり
している。しかし、蒸発荷油中の可燃性ガスも同
時に放出されるので、省資源の観点からは好まし
くない。
ところで、近年、この蒸発荷油中の可燃性ガス
を、タンカーに塔載されている動力設備を利用し
て液化回収する技術が提案されている。これを第
2図に基づいて略述すると、荷油タンク1内で発
生した蒸発荷油2を既に充満されている不活性ガ
ス3と共に誘引ガス送風機4によりほぼ常圧で導
出する。その蒸発荷油2をタンカー内の空調など
のために塔載されている吸収式冷凍機5からの冷
水を用いて冷却する冷却塔6で液化凝縮させ、凝
縮油7として油回収タンク8に回収する。一方、
凝縮し得なかつた蒸発荷油2や不活性ガス3は冷
却塔6から荷油タンク1に帰還され、再び、上述
のようにして蒸発荷油中の凝縮可能な可燃性ガス
が順次回収される。
を、タンカーに塔載されている動力設備を利用し
て液化回収する技術が提案されている。これを第
2図に基づいて略述すると、荷油タンク1内で発
生した蒸発荷油2を既に充満されている不活性ガ
ス3と共に誘引ガス送風機4によりほぼ常圧で導
出する。その蒸発荷油2をタンカー内の空調など
のために塔載されている吸収式冷凍機5からの冷
水を用いて冷却する冷却塔6で液化凝縮させ、凝
縮油7として油回収タンク8に回収する。一方、
凝縮し得なかつた蒸発荷油2や不活性ガス3は冷
却塔6から荷油タンク1に帰還され、再び、上述
のようにして蒸発荷油中の凝縮可能な可燃性ガス
が順次回収される。
しかし、このような蒸発荷油回収装置では、そ
の回収が常圧の低圧下でなされ、油分を冷却する
ことはできるが凝縮が不十分であるため、全蒸発
荷油に対する液化回収分が極めて少なく、また、
多大の時間を要する問題がある。
の回収が常圧の低圧下でなされ、油分を冷却する
ことはできるが凝縮が不十分であるため、全蒸発
荷油に対する液化回収分が極めて少なく、また、
多大の時間を要する問題がある。
一方、蒸発荷油の回収にガスコンプレツサを採
用し、蒸発荷油を圧縮したあと凝縮させるものが
ある。その一例として、特公昭57−8753号公報に
は船舶の蒸発貨物回収装置が記載されている。こ
れは、船内タンクに貨物油が積載され、その上部
空間が貨物油ガスと不活性ガスとの混合気で充た
されている。そして、航海中における貨物油は、
侵入熱および船の動揺の影響を受けることにより
蒸発して貨物油ガスを発生し、不活性ガスとの飽
和混合気の圧力が上昇する。この圧力上昇が検出
されると、混合気は圧縮機に吸入されて加圧圧縮
された後海水冷却器に送られ、ここで圧縮機によ
つて加圧時に与えられた熱が取り除かれる。その
とき、混合気中の貨物油ガスは一部凝縮液化し、
反応塔の下部に導かれて回収され、残りの混合気
は反応塔の部に送られ、それぞれ適宜利用される
ようになつている。
用し、蒸発荷油を圧縮したあと凝縮させるものが
ある。その一例として、特公昭57−8753号公報に
は船舶の蒸発貨物回収装置が記載されている。こ
れは、船内タンクに貨物油が積載され、その上部
空間が貨物油ガスと不活性ガスとの混合気で充た
されている。そして、航海中における貨物油は、
侵入熱および船の動揺の影響を受けることにより
蒸発して貨物油ガスを発生し、不活性ガスとの飽
和混合気の圧力が上昇する。この圧力上昇が検出
されると、混合気は圧縮機に吸入されて加圧圧縮
された後海水冷却器に送られ、ここで圧縮機によ
つて加圧時に与えられた熱が取り除かれる。その
とき、混合気中の貨物油ガスは一部凝縮液化し、
反応塔の下部に導かれて回収され、残りの混合気
は反応塔の部に送られ、それぞれ適宜利用される
ようになつている。
また、特開昭52−11589号公報には油槽船の貨
物保全装置が記載されている。貨物積載タンクに
は、貨物油ガスおよび貨物油が収容され、貨物油
の荷役および輸送中に生じる貨物油ガスの圧力変
化を調整すると共に、貨物積載タンクと外気とが
完全に遮断されるようになつている。そして、貨
物積載タンク内の圧力上昇に応じて、貨物油ガス
が圧縮機によつて加圧圧縮された後、冷却器を経
て圧力容器に加圧されたガスまたは液化ガスの形
で貯えられる。このとき、圧縮されたガスが高温
であれば冷却器によつて冷却される。
物保全装置が記載されている。貨物積載タンクに
は、貨物油ガスおよび貨物油が収容され、貨物油
の荷役および輸送中に生じる貨物油ガスの圧力変
化を調整すると共に、貨物積載タンクと外気とが
完全に遮断されるようになつている。そして、貨
物積載タンク内の圧力上昇に応じて、貨物油ガス
が圧縮機によつて加圧圧縮された後、冷却器を経
て圧力容器に加圧されたガスまたは液化ガスの形
で貯えられる。このとき、圧縮されたガスが高温
であれば冷却器によつて冷却される。
上記した前者の例における冷却器では海水冷却
器が採用され、船外から冷却水として用いる海水
を汲み上げて循環させており、それに必要なエネ
ルギを消費しており、船内の余剰エネルギの活用
に配慮が払われていない。後者の例においても同
様で、冷却器を稼働させるため、特に船内の余剰
エネルギの活用が示されていない。
器が採用され、船外から冷却水として用いる海水
を汲み上げて循環させており、それに必要なエネ
ルギを消費しており、船内の余剰エネルギの活用
に配慮が払われていない。後者の例においても同
様で、冷却器を稼働させるため、特に船内の余剰
エネルギの活用が示されていない。
本考案は上述の問題を解決するためになされた
もので、船内の廃棄エネルギの活用を図つて、蒸
発荷油の液化回収を短時間で多量に効率よく行な
うことができるようにすることを目的とする。す
なわち、蒸発荷油は、原油タンカーが航海してい
るときに発生するのはもちろんであるが、むし
ろ、停泊中原油の積み込み時および積み降ろし後
のタンクパージ時に発生するのが多いことに着目
し、原油タンカーの航海中および停泊時に必要と
されるその動力設備を効率よく利用して液化回収
することができるオイルタンカーにおける蒸発荷
油回収装置を提供することを目的とする。
もので、船内の廃棄エネルギの活用を図つて、蒸
発荷油の液化回収を短時間で多量に効率よく行な
うことができるようにすることを目的とする。す
なわち、蒸発荷油は、原油タンカーが航海してい
るときに発生するのはもちろんであるが、むし
ろ、停泊中原油の積み込み時および積み降ろし後
のタンクパージ時に発生するのが多いことに着目
し、原油タンカーの航海中および停泊時に必要と
されるその動力設備を効率よく利用して液化回収
することができるオイルタンカーにおける蒸発荷
油回収装置を提供することを目的とする。
本考案の構成を第1図を参照して説明すると、
荷油タンク1内で発生した蒸発荷油2を導出さ
せ、それを冷却することにより液化回収する蒸発
荷油回収装置10に適用される。その特徴とする
ところは、蒸発荷油2を荷油タンク1から導出加
圧するガスコンプレツサ12があり、そのガスコ
ンプレツサ12で加圧された蒸発荷油2を冷却し
て液化凝縮するため、ガスコンプレツサ12を駆
動する蒸気タービン38の復水39により冷却す
る復水冷却凝縮器40を設けており、凝縮油7と
蒸発荷油2を分離すると共に、凝縮油7を油回収
タンク8に導出させるセパレータ20が設置され
ていることである。
荷油タンク1内で発生した蒸発荷油2を導出さ
せ、それを冷却することにより液化回収する蒸発
荷油回収装置10に適用される。その特徴とする
ところは、蒸発荷油2を荷油タンク1から導出加
圧するガスコンプレツサ12があり、そのガスコ
ンプレツサ12で加圧された蒸発荷油2を冷却し
て液化凝縮するため、ガスコンプレツサ12を駆
動する蒸気タービン38の復水39により冷却す
る復水冷却凝縮器40を設けており、凝縮油7と
蒸発荷油2を分離すると共に、凝縮油7を油回収
タンク8に導出させるセパレータ20が設置され
ていることである。
荷油タンク1内に収容された荷油は、停泊中の
積み込みおよび積み降ろし後のタンクパージ時や
船外からの侵入熱や航行中の船の動揺によつて蒸
発し、その蒸発荷油2が予め充填された不活性ガ
スと混合して圧力上昇を引き起す。そのとき、荷
油タンク1から余剰の蒸発荷油2を不活性ガスと
共に導出させて液化回収するため、蒸発荷油回収
装置10のガスコンプレツサ12を稼動させる
と、蒸発荷油2は荷油タンク1から導出されると
共にガスコンプレツサ12で加圧圧縮される。そ
の加圧によつて蒸発荷油2が昇温するので、蒸発
荷油2を復水冷却凝縮器40に導入,冷却して加
圧圧縮による高温状態を常温に戻す。その冷却に
よつて、蒸発荷油2の大部分は液化されて凝縮油
7となり、残る蒸発荷油2と不活性ガスと共にセ
パレータ20に導出されて気液分離される。分離
された凝縮油7は油回収タンク8に導出,回収さ
れる一方、残りの蒸発荷油2と不活性ガスは荷油
タンク1へ帰還する。なお、ガスコンプレツサ1
2の駆動源は蒸気タービン38であり、それは船
内の例えば動力発生装置の排ガスなどを活用して
発生された蒸気によつて稼働する。そして、復水
冷却凝縮器40の冷却水は、その蒸気タービン3
8の復水39が利用され、船内の余剰エネルギの
有効利用が図られている。
積み込みおよび積み降ろし後のタンクパージ時や
船外からの侵入熱や航行中の船の動揺によつて蒸
発し、その蒸発荷油2が予め充填された不活性ガ
スと混合して圧力上昇を引き起す。そのとき、荷
油タンク1から余剰の蒸発荷油2を不活性ガスと
共に導出させて液化回収するため、蒸発荷油回収
装置10のガスコンプレツサ12を稼動させる
と、蒸発荷油2は荷油タンク1から導出されると
共にガスコンプレツサ12で加圧圧縮される。そ
の加圧によつて蒸発荷油2が昇温するので、蒸発
荷油2を復水冷却凝縮器40に導入,冷却して加
圧圧縮による高温状態を常温に戻す。その冷却に
よつて、蒸発荷油2の大部分は液化されて凝縮油
7となり、残る蒸発荷油2と不活性ガスと共にセ
パレータ20に導出されて気液分離される。分離
された凝縮油7は油回収タンク8に導出,回収さ
れる一方、残りの蒸発荷油2と不活性ガスは荷油
タンク1へ帰還する。なお、ガスコンプレツサ1
2の駆動源は蒸気タービン38であり、それは船
内の例えば動力発生装置の排ガスなどを活用して
発生された蒸気によつて稼働する。そして、復水
冷却凝縮器40の冷却水は、その蒸気タービン3
8の復水39が利用され、船内の余剰エネルギの
有効利用が図られている。
以下、本考案をその実施例に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第1図は本考案の実施例であるオイルタンカー
にお蒸発荷油回収装置10の全体系統図である。
図中の1は積載または残存している原油11から
蒸発荷油2が発生する荷油タンク、12はその蒸
発荷油を導出させかつ常圧よりも高く加圧するガ
スコンプレツサ、13は加圧された蒸発荷油を冷
却して液化凝縮する冷却手段で、ガスコンプレツ
サ12を駆動する蒸気タービン38から排出され
た蒸気を復水する復水器56からの復水39によ
り一次冷却する復水冷却凝縮器40と、その一次
冷却された蒸発荷油を海水14により二次冷却す
る海水冷却凝縮器15と、その二次冷却された蒸
発荷油を吸収式冷凍機5からの冷水16により冷
却する冷水冷却凝縮器17または図示しないが冷
媒式冷凍機のフロンなどの冷媒により冷却する冷
媒冷却凝縮器とからなつている。
にお蒸発荷油回収装置10の全体系統図である。
図中の1は積載または残存している原油11から
蒸発荷油2が発生する荷油タンク、12はその蒸
発荷油を導出させかつ常圧よりも高く加圧するガ
スコンプレツサ、13は加圧された蒸発荷油を冷
却して液化凝縮する冷却手段で、ガスコンプレツ
サ12を駆動する蒸気タービン38から排出され
た蒸気を復水する復水器56からの復水39によ
り一次冷却する復水冷却凝縮器40と、その一次
冷却された蒸発荷油を海水14により二次冷却す
る海水冷却凝縮器15と、その二次冷却された蒸
発荷油を吸収式冷凍機5からの冷水16により冷
却する冷水冷却凝縮器17または図示しないが冷
媒式冷凍機のフロンなどの冷媒により冷却する冷
媒冷却凝縮器とからなつている。
8は回収された凝縮油7を貯蔵すると共にその
温度を維持するための保温材18が施されている
か別途保冷装置19が付設された油回収タンク、
20は凝縮油7と蒸発荷油2を分離すると共に凝
縮油7を油回収タンク8に導出させるセパレー
タ、21は油回収タンク8内の凝縮油7を積み降
ろすための排出ポンプ、22はセパレータ20お
よび油回収タンク8内の圧力を保持すると共にセ
パレータ20内で分離された蒸発荷油2および不
活性ガス3の圧力を保持しかつそれらを荷油タン
ク1に帰還させる圧力調整弁、23は荷油タンク
1内の過大な圧力上昇を回避するための逃し弁、
24は大気に放出するためのベントライザであ
る。なお、25は荷油タンク1から蒸発荷油を導
出する管路、26は荷油タンク1へ帰還させる管
路である。
温度を維持するための保温材18が施されている
か別途保冷装置19が付設された油回収タンク、
20は凝縮油7と蒸発荷油2を分離すると共に凝
縮油7を油回収タンク8に導出させるセパレー
タ、21は油回収タンク8内の凝縮油7を積み降
ろすための排出ポンプ、22はセパレータ20お
よび油回収タンク8内の圧力を保持すると共にセ
パレータ20内で分離された蒸発荷油2および不
活性ガス3の圧力を保持しかつそれらを荷油タン
ク1に帰還させる圧力調整弁、23は荷油タンク
1内の過大な圧力上昇を回避するための逃し弁、
24は大気に放出するためのベントライザであ
る。なお、25は荷油タンク1から蒸発荷油を導
出する管路、26は荷油タンク1へ帰還させる管
路である。
また、タンカーの停泊中に作動するガスコンプ
レツサ12は、補助ボイラ41の蒸気43で作動
する蒸気タービン38により駆動される。その蒸
気タービン38の蒸気供給管路44には、荷油タ
ンク1に設けられたガス濃度検出計45により検
出された蒸発荷油中の炭化水素分の濃度に応じ
て、供給される蒸気43の制御弁46が介在され
ている。加えて、荷油タンク1の蒸発荷油2を冷
却手段13に送出する誘引ガス送風機47がガス
コンプレツサ12に並列に設けられ、原油タンカ
ーの図示しない主機デイーゼルの排ガスエネルギ
を利用し発電された電力により、主としてタンカ
ーの航行中に電動機48を介して駆動される。
レツサ12は、補助ボイラ41の蒸気43で作動
する蒸気タービン38により駆動される。その蒸
気タービン38の蒸気供給管路44には、荷油タ
ンク1に設けられたガス濃度検出計45により検
出された蒸発荷油中の炭化水素分の濃度に応じ
て、供給される蒸気43の制御弁46が介在され
ている。加えて、荷油タンク1の蒸発荷油2を冷
却手段13に送出する誘引ガス送風機47がガス
コンプレツサ12に並列に設けられ、原油タンカ
ーの図示しない主機デイーゼルの排ガスエネルギ
を利用し発電された電力により、主としてタンカ
ーの航行中に電動機48を介して駆動される。
ガスコンプレツサ12あるいは誘引ガス送風機
47により導出された蒸発荷油2の凝縮油7を油
回収タンク8に導出させるセパレータ20には、
その上部に圧力調整弁22と開閉弁49が並列に
設けられ、その下部には凝縮油7を油回収タンク
8に導出させる開閉弁50,51がそれぞれあ
り、開閉弁51には導出ポンプ52が接続されて
いる。なお、ガスコンプレツサ12で例えば2
Kg/cm2G程度に加圧され、さらに冷却された蒸発
荷油2から分離された凝縮油7は、開閉弁50を
介して油回収タンク8に導出される。
47により導出された蒸発荷油2の凝縮油7を油
回収タンク8に導出させるセパレータ20には、
その上部に圧力調整弁22と開閉弁49が並列に
設けられ、その下部には凝縮油7を油回収タンク
8に導出させる開閉弁50,51がそれぞれあ
り、開閉弁51には導出ポンプ52が接続されて
いる。なお、ガスコンプレツサ12で例えば2
Kg/cm2G程度に加圧され、さらに冷却された蒸発
荷油2から分離された凝縮油7は、開閉弁50を
介して油回収タンク8に導出される。
一方、誘引ガス送風機47を駆動する場合に
は、それによつて導出された蒸発荷油2の冷却に
よる凝縮油7は、開閉弁51を介した導出ポンプ
52により油回収タンク8に回収されるようにな
つている。ちなみに、53は補助ボイラ41の蒸
気ドラム54からの蒸気を過熱させるための排ガ
スボイラ、55は補助ボイラ41の排ガス42よ
り不活性ガス3を精製する不活性ガス精製装置
で、その不活性ガス3が荷油タンク1の気相部に
供給管路57を通じて供給される。
は、それによつて導出された蒸発荷油2の冷却に
よる凝縮油7は、開閉弁51を介した導出ポンプ
52により油回収タンク8に回収されるようにな
つている。ちなみに、53は補助ボイラ41の蒸
気ドラム54からの蒸気を過熱させるための排ガ
スボイラ、55は補助ボイラ41の排ガス42よ
り不活性ガス3を精製する不活性ガス精製装置
で、その不活性ガス3が荷油タンク1の気相部に
供給管路57を通じて供給される。
このような構成の蒸発荷油回収装置10によれ
ば、次のようにしてタンカーの航行ならびに停泊
状態に応じて船舶内に塔載された動力を効率よく
利用して作動させ、蒸発荷油2を凝縮油7として
回収することができる。
ば、次のようにしてタンカーの航行ならびに停泊
状態に応じて船舶内に塔載された動力を効率よく
利用して作動させ、蒸発荷油2を凝縮油7として
回収することができる。
まず、タンカーが入港して原油11を積み込み
または積み降ろす場合には、主機デイーゼルは停
止される図示しない積み降ろし用ポンプや船内電
力を供給するための補助ボイラ41が稼働され
る。したがつて、この補助ボイラの蒸気を利用し
て蒸発荷油2の回収を行なう。すなわち、ガスコ
ンプレツサ12を、補助ボイラ41の蒸気または
排ガス42を利用して発生した蒸気を過熱した蒸
気43で作動する蒸気タービン38により駆動す
る。このガスコンプレツサ12により荷油タンク
1内で発生した蒸発荷油2を既に充満されている
窒素などの不活性ガス3と共に管路25を介して
導出しかつ例えば2Kg/cm2G程度に加圧する。こ
の加圧された蒸発荷油2は例えば120℃程度に昇
温されているので、復水冷却凝縮器40に導入さ
れて約50℃に一次冷却され、さらに、海水冷却凝
縮器15に導入され、約30℃の海水で約40℃に二
次冷却される。このとき、蒸発荷油2中には液化
し得ない窒素、二酸化炭素、酸素が多く含まれて
いるが沸点の高いペンタン、ヘキサンなどは凝縮
し例えば40℃の凝縮油となる。
または積み降ろす場合には、主機デイーゼルは停
止される図示しない積み降ろし用ポンプや船内電
力を供給するための補助ボイラ41が稼働され
る。したがつて、この補助ボイラの蒸気を利用し
て蒸発荷油2の回収を行なう。すなわち、ガスコ
ンプレツサ12を、補助ボイラ41の蒸気または
排ガス42を利用して発生した蒸気を過熱した蒸
気43で作動する蒸気タービン38により駆動す
る。このガスコンプレツサ12により荷油タンク
1内で発生した蒸発荷油2を既に充満されている
窒素などの不活性ガス3と共に管路25を介して
導出しかつ例えば2Kg/cm2G程度に加圧する。こ
の加圧された蒸発荷油2は例えば120℃程度に昇
温されているので、復水冷却凝縮器40に導入さ
れて約50℃に一次冷却され、さらに、海水冷却凝
縮器15に導入され、約30℃の海水で約40℃に二
次冷却される。このとき、蒸発荷油2中には液化
し得ない窒素、二酸化炭素、酸素が多く含まれて
いるが沸点の高いペンタン、ヘキサンなどは凝縮
し例えば40℃の凝縮油となる。
次に、この凝縮油と一次冷却された蒸発荷油2
が吸収式冷凍機5からの8℃程度の冷水16によ
り15℃程度に冷却され、若干沸点の低いブタンな
どが凝縮する。このようにして凝縮油と蒸発荷油
2さらには不活性ガス3がセパレータ20に導入
される。このとき、セパレータ20の上部に設け
られた圧力調整弁49が閉止され、それに並列に
設けられた圧力調整弁22がセパレータ20なら
びに油回収タンク8内の圧力を一定に保持するよ
うに機能する。そして、開閉弁50が開かれると
共に開閉弁51が閉止され、そこで気液分離され
た凝縮油7は保冷されている油回収タンク8に加
圧状態で貯留される。一方、冷却手段13におい
て凝縮し得ないメタン、エタン、プロパンなどの
低沸点の炭化水素ガスや窒素、二酸化炭素などの
不活性ガス3の圧力が、セパレータ20内で上述
の2Kg/cm2G程度に調整されると、圧力調整弁2
2および管路26を介して荷油タンク1に帰還さ
れる。
が吸収式冷凍機5からの8℃程度の冷水16によ
り15℃程度に冷却され、若干沸点の低いブタンな
どが凝縮する。このようにして凝縮油と蒸発荷油
2さらには不活性ガス3がセパレータ20に導入
される。このとき、セパレータ20の上部に設け
られた圧力調整弁49が閉止され、それに並列に
設けられた圧力調整弁22がセパレータ20なら
びに油回収タンク8内の圧力を一定に保持するよ
うに機能する。そして、開閉弁50が開かれると
共に開閉弁51が閉止され、そこで気液分離され
た凝縮油7は保冷されている油回収タンク8に加
圧状態で貯留される。一方、冷却手段13におい
て凝縮し得ないメタン、エタン、プロパンなどの
低沸点の炭化水素ガスや窒素、二酸化炭素などの
不活性ガス3の圧力が、セパレータ20内で上述
の2Kg/cm2G程度に調整されると、圧力調整弁2
2および管路26を介して荷油タンク1に帰還さ
れる。
このようにして順次蒸発荷油2と不活性ガス3
の循環が加圧と冷却を伴なつて行なわれ、蒸発荷
油2中の凝縮し得る可燃性ガスが回収される。こ
の凝縮油7は回収油陸揚げポンプである排出ポン
プ21により、荷油タンク1の原油11とは別に
積み降ろされる。なお、荷油タンク1内の蒸発荷
油2の発生量が多く所定の圧力以上になれば、逃
し弁23が開口してベントライザ24よりその一
部が放出される。しかし、その蒸発荷油2や不活
性ガス3中に占めるペンタン、ヘキサン、ブタン
などの比率は低いので、原油資源を無駄にする程
ではない。このようにガスコンプレツサ12を用
いた蒸発荷油2の回収は、蒸発荷油2が短時間に
多量発生する積み込み時および荷油タンク1内の
蒸発荷油2を排出させるタンクパージ時において
主として利用される。
の循環が加圧と冷却を伴なつて行なわれ、蒸発荷
油2中の凝縮し得る可燃性ガスが回収される。こ
の凝縮油7は回収油陸揚げポンプである排出ポン
プ21により、荷油タンク1の原油11とは別に
積み降ろされる。なお、荷油タンク1内の蒸発荷
油2の発生量が多く所定の圧力以上になれば、逃
し弁23が開口してベントライザ24よりその一
部が放出される。しかし、その蒸発荷油2や不活
性ガス3中に占めるペンタン、ヘキサン、ブタン
などの比率は低いので、原油資源を無駄にする程
ではない。このようにガスコンプレツサ12を用
いた蒸発荷油2の回収は、蒸発荷油2が短時間に
多量発生する積み込み時および荷油タンク1内の
蒸発荷油2を排出させるタンクパージ時において
主として利用される。
ところで、その蒸発荷油2の発生の量も多いの
は、積み込み時の後半およびタンクパージの前半
であつて、荷油タンク1に設けられたガス濃度検
出計45により蒸発荷油中の炭化水素の濃度が検
出され、ある一定の濃度に達するとガスコンプレ
ツサ12を駆動する蒸気タービン38に蒸気43
を供給するよう制御弁46が開口される。したが
つて、濃度の低い間すなわち積み込みの前半およ
びタンクパージの後半はガスコンプレツサ12が
駆動されることがなく、制御弁46が閉止され
て、その間蒸気を他の用途に向けることができ
る。なお、積み降ろしが完了してタンカーが荷油
タンク1を空の状態で積み込み地に向かう前に、
荷油タンク1に不活性ガス3を充満させ、荷油タ
ンク1内の酸素濃度を下げるためにタンクパージ
を行なうが、それに使用する不活性ガス3は、ガ
スコンプレツサ12を駆動する蒸気タービン38
に蒸気43を供給している補助ボイラ41の排ガ
ス42から不活性ガス精製装置55で精製される
ので、容易にかつ無駄のない不活性ガスの入手が
できる利点がある。
は、積み込み時の後半およびタンクパージの前半
であつて、荷油タンク1に設けられたガス濃度検
出計45により蒸発荷油中の炭化水素の濃度が検
出され、ある一定の濃度に達するとガスコンプレ
ツサ12を駆動する蒸気タービン38に蒸気43
を供給するよう制御弁46が開口される。したが
つて、濃度の低い間すなわち積み込みの前半およ
びタンクパージの後半はガスコンプレツサ12が
駆動されることがなく、制御弁46が閉止され
て、その間蒸気を他の用途に向けることができ
る。なお、積み降ろしが完了してタンカーが荷油
タンク1を空の状態で積み込み地に向かう前に、
荷油タンク1に不活性ガス3を充満させ、荷油タ
ンク1内の酸素濃度を下げるためにタンクパージ
を行なうが、それに使用する不活性ガス3は、ガ
スコンプレツサ12を駆動する蒸気タービン38
に蒸気43を供給している補助ボイラ41の排ガ
ス42から不活性ガス精製装置55で精製される
ので、容易にかつ無駄のない不活性ガスの入手が
できる利点がある。
次に、タンカーが荷油タンク1に原油11を積
載して航海しているときは、一般に単位時間当り
の蒸発荷油2の発生は少ないが、航海時間が長い
ので蓄積する蒸発荷油2の量は無視できない。し
かし、航海中は当然その主機デイーゼルが作動し
ているので、その排ガスエネルギを利用し発電さ
れた電力を利用して、電動機48を介して誘引ガ
ス送風機47を駆動する。誘引ガス送風機47に
よつて常圧で導出された蒸発荷油2は、直接冷水
冷却凝縮器17に導入され、そこで液化凝縮され
る。なお、蒸発荷油2の発生は夏場や昼間に多く
冬場や夜間は少ない。このため、夏場の昼間には
誘引ガス送風機47に供給される動力も増大する
が、主機デイーゼルの排ガスエネルギを利用した
発生電力も増すので、この発生電力を有効に利用
できる。
載して航海しているときは、一般に単位時間当り
の蒸発荷油2の発生は少ないが、航海時間が長い
ので蓄積する蒸発荷油2の量は無視できない。し
かし、航海中は当然その主機デイーゼルが作動し
ているので、その排ガスエネルギを利用し発電さ
れた電力を利用して、電動機48を介して誘引ガ
ス送風機47を駆動する。誘引ガス送風機47に
よつて常圧で導出された蒸発荷油2は、直接冷水
冷却凝縮器17に導入され、そこで液化凝縮され
る。なお、蒸発荷油2の発生は夏場や昼間に多く
冬場や夜間は少ない。このため、夏場の昼間には
誘引ガス送風機47に供給される動力も増大する
が、主機デイーゼルの排ガスエネルギを利用した
発生電力も増すので、この発生電力を有効に利用
できる。
この凝縮油7は常圧であるので、ガスコンプレ
ツサ12を用いて凝縮油7を貯留するため加圧さ
れている油回収タンク8に導出するときは、開閉
弁51を開口しておくと共に導出ポンプ52を駆
動する。セパレータ20上の圧力調整弁49も開
口され、分離された蒸発荷油2や不活性ガス3は
荷油タンク1に帰還される。なお、航海中には蒸
発荷油2の発生が冬場や夜間少なくなるので、吸
収式冷凍機5からの冷水16または冷媒式冷凍機
からの冷媒を油回収タンク8の冷却に使用するこ
ともできる。
ツサ12を用いて凝縮油7を貯留するため加圧さ
れている油回収タンク8に導出するときは、開閉
弁51を開口しておくと共に導出ポンプ52を駆
動する。セパレータ20上の圧力調整弁49も開
口され、分離された蒸発荷油2や不活性ガス3は
荷油タンク1に帰還される。なお、航海中には蒸
発荷油2の発生が冬場や夜間少なくなるので、吸
収式冷凍機5からの冷水16または冷媒式冷凍機
からの冷媒を油回収タンク8の冷却に使用するこ
ともできる。
以上の説明において、冷却手段の構成は、その
原油タンカーの状況に応じて適宜選択することが
できるが、本考案においては少なくとも復水冷却
凝縮器を設けており、船内の廃棄エネルギの活用
を図つている。また、ガスコンプレツサや冷凍機
の種類、能力、設置場所、また、油回収タンクに
おける保冷装置についても選択できるということ
はいうまでもない。
原油タンカーの状況に応じて適宜選択することが
できるが、本考案においては少なくとも復水冷却
凝縮器を設けており、船内の廃棄エネルギの活用
を図つている。また、ガスコンプレツサや冷凍機
の種類、能力、設置場所、また、油回収タンクに
おける保冷装置についても選択できるということ
はいうまでもない。
本考案は以上の実施例で詳細に説明したよう
に、発生した蒸発荷油をガスコンプレツサにより
加圧した後、少なくとも、ガスコンプレツサを駆
動する蒸気タービンの復水が流過する復水冷却凝
縮器で冷却するようにしたので、沸点の比較的高
いブタン、ペンタン、ヘキサンなどは、船内の廃
棄エネルギの活用を図つた液化で短時間に多量に
効率よく回収することができる。したがつて、凝
縮油として回収される蒸発荷油量が多くなり、オ
イルタンカーにより運搬されてきた高価な原油ま
たはナフサの一部を無駄にすることなく陸揚げす
ることができる効果がある。
に、発生した蒸発荷油をガスコンプレツサにより
加圧した後、少なくとも、ガスコンプレツサを駆
動する蒸気タービンの復水が流過する復水冷却凝
縮器で冷却するようにしたので、沸点の比較的高
いブタン、ペンタン、ヘキサンなどは、船内の廃
棄エネルギの活用を図つた液化で短時間に多量に
効率よく回収することができる。したがつて、凝
縮油として回収される蒸発荷油量が多くなり、オ
イルタンカーにより運搬されてきた高価な原油ま
たはナフサの一部を無駄にすることなく陸揚げす
ることができる効果がある。
第1図は本考案の実施例であるオイルタンカー
における蒸発荷油回収装置の系統図、第2図は蒸
発荷油回収装置の先行技術例の系統図である。 1……荷油タンク、2……蒸発荷油、7……凝
縮油、8……油回収タンク、12……ガスコンプ
レツサ、20……セパレータ、38……蒸気ター
ビン、39……復水、40……復水冷却凝縮器。
における蒸発荷油回収装置の系統図、第2図は蒸
発荷油回収装置の先行技術例の系統図である。 1……荷油タンク、2……蒸発荷油、7……凝
縮油、8……油回収タンク、12……ガスコンプ
レツサ、20……セパレータ、38……蒸気ター
ビン、39……復水、40……復水冷却凝縮器。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 荷油タンク内で発生した蒸発荷油を導出させ、
それを冷却することにより液化回収する蒸発荷油
回収装置において、 前記蒸発荷油を荷油タンクから導出加圧するガ
スコンプレツサが設けられ、 そのガスコンプレツサで加圧された蒸発荷油を
冷却して液化凝縮するため、前記ガスコンプレツ
サを駆動する蒸気タービンの復水により冷却する
復水冷却凝縮器が設置され、 凝縮油と蒸発荷油を分離すると共に、凝縮油を
油回収タンクに導出させるセパレータが設けられ
ていることを特徴とするオイルタンカーにおける
蒸発荷油回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9396783U JPS601697U (ja) | 1983-06-18 | 1983-06-18 | オイルタンカ−における蒸発荷油回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9396783U JPS601697U (ja) | 1983-06-18 | 1983-06-18 | オイルタンカ−における蒸発荷油回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS601697U JPS601697U (ja) | 1985-01-08 |
JPS6349438Y2 true JPS6349438Y2 (ja) | 1988-12-19 |
Family
ID=30225170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9396783U Granted JPS601697U (ja) | 1983-06-18 | 1983-06-18 | オイルタンカ−における蒸発荷油回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601697U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005188717A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Daido Air Products Electronics Kk | ガス回収方法およびガス回収装置ならびにガス回収システム |
JP5597326B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2014-10-01 | 力 松田 | 燃料改質装置 |
-
1983
- 1983-06-18 JP JP9396783U patent/JPS601697U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS601697U (ja) | 1985-01-08 |
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