JPS6348735Y2 - - Google Patents

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JPS6348735Y2
JPS6348735Y2 JP1049084U JP1049084U JPS6348735Y2 JP S6348735 Y2 JPS6348735 Y2 JP S6348735Y2 JP 1049084 U JP1049084 U JP 1049084U JP 1049084 U JP1049084 U JP 1049084U JP S6348735 Y2 JPS6348735 Y2 JP S6348735Y2
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resin
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙質基材を補強芯とする新規な補強合
成樹脂製雨樋に関する。
従来、合成樹脂製雨樋の熱変形、熱伸縮を防止
し、耐衝撃及び耐剪断等の機械的強度のアツプを
図る為には雨樋の厚み内に鉄板又は金網等の金属
製補強材を一体的に封蔵することが広く行なわれ
ていた。然し乍ら合成樹脂に対して異質材料とな
るこれら金属製補強材を埋込成型するにおいて
は、合成樹脂との層間密着性を強固にする為、補
強材の表面に適当な表面処理をし、且つ適正な接
着剤を塗着するという煩しい工程を必要とし、亦
斯かる補強材は一般的に重量が大である為雨樋自
体が重くなり合成樹脂の軽量である特質が相殺さ
れ、更に、雨樋の切断端面における補強材が容易
に発錆して腐食し易い……等の問題点を内包して
いた。
本出願人は特願昭57−064346(特開昭58−
180892)に於いて、紙質基材に担持された熱硬化
性合成樹脂補強層が熱可塑性合成樹脂成型品の厚
み内にサンドウイツチ状に複合一体とされて成る
建材用補強合成樹脂成型品を提供した。斯かる成
型品の補強層は紙質基材独特の腰の強さと熱硬化
性合成樹脂の剛性とが相乗して成型品の前記熱
的・機械的強度を補うに有効であり、且つ軽量で
あつて発錆の懸念もないことから、合成樹脂製雨
樋として頗る好適でその価値が高く評価されると
ころとなつたが、補強層の実体である熱硬化性合
成樹脂が被覆される塩化ビニル樹脂の如き熱可塑
性合成樹脂との密着性において稍々劣り、亦剛性
には富むが柔軟性が少なく、従つて雨樋としての
耐衝撃強度に若干の不充分さが残存していたこと
は否めなかつた。
本考案は、叙上に鑑み更に研究を重ねた結果得
られたものであり、熱硬化性合成樹脂、合成ゴム
及び熱可塑性合成樹脂より成る混成樹脂を担持し
た紙質基材を補強層とし、且つ被覆層をアクリル
ロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)等
の共重合樹脂にて構成することによつて、層間密
着性が強固で、剛性・耐衝撃強度に優れた有用性
の高い補強合成樹脂製雨樋を提供せんとするもの
である。
本考案の実施例を添付図面に基づき説明する
と、第1図は実施例雨樋の代表的実施例を示す部
分切欠斜視図、第2図は第1図−線部分拡大
図、第3図は他の実施例の第2図対応図である。
即ち、本考案は熱硬化性合成樹脂、合成ゴム及び
熱可塑性合成樹脂より成る混成樹脂を担持した紙
質基材10を補強層1とし、該補強層1の外面に
アクリロニトリル又はスチレンを含む共重合樹脂
の被覆層2を積層一体に成型して成ることを特徴
とする補強合成樹脂製雨樋である。第1図は半円
形の軒樋Tを示し、上記紙質基材10が上下の被
覆層2,2に挾持され実質的にその厚み内に封蔵
されて補強層1を構成している。紙質基材10と
しては、リンター紙、和紙及びリンターとパルプ
と有機繊維若しくは無機繊維との混抄紙等が後記
する如く混成樹脂液の含浸性に優れていることか
ら好ましく採用される。リンター紙はリンターの
み(着色剤、耐水化剤及び防腐剤等の採加剤は適
宜含まれている。)によつて抄紙された紙であつ
て、通常の紙より柔かく主に紙などに多く用い
られる多孔質な紙である。亦、和紙は広く周知で
あるが多孔質である点で上記リンター紙と共通す
る。更に上記混抄紙はリンターとパルプとビニロ
ン等の有機繊維若しくはガラス繊維等の無機繊維
とを叩解機で適宜比率に配合し抄紙したものであ
り、リンターにパルプ或いは上記各繊維が絡み合
つて形成される間隙即ち多孔質であつても独特の
粘りを奏するものである。一方、紙質基材10に
担持される混成樹脂としては、熱硬化性合成樹脂
としてフエノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂、ウレタン樹脂等が、合成
ゴムとしてブタジエン・アクリロニトリル
(NBR)、クロロプレン、メタクリル酸メチル・
ブタジエン、ブタジエン・スチレン等が、熱可塑
性合成樹脂として酢酸ビニル樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル等が
夫々挙げられる。
斯かる混成樹脂を上記紙質基材10に担持させ
るにおいては、上記合成ゴムのラテツクスに熱可
塑性合成樹脂の溶液もしくはエマルジヨンを固形
分比(重量)で80対20乃至50対50となるよう混和
し、更にこの混和液に対し上記熱硬化性合成樹脂
の溶液もしくはエマルジヨンを混合し、上記紙質
基材10をこれに含浸させると紙質基材10が上
述の如く多孔質であるからその各孔内に樹脂液が
深く浸透し、そのまま硬化乾燥させると樹脂が紙
質基材の多孔質の組織と絡み合つて一体となり、
その結果上記混成樹脂が紙質基材10に担持され
る。この混成樹脂の各樹脂の比率は、紙質基材
100重量部に対し熱硬化性合成樹脂25〜40重量部、
上記比率の合成ゴム及び熱可塑性合成樹脂の混合
体50〜60重量部とすることが補強芯材として所望
の性能を得る上で望ましく、この望ましい比率を
達成する為に上記含浸樹脂液の粘度、濃度及び表
面張力等が適宜調整される。亦、熱硬化性合成樹
脂の種類によつては他の合成樹脂等と相溶し難い
ものがあるが、このような場合、熱硬化性合成樹
脂の樹脂液に含浸させて後、上記混和物に含浸さ
せるようにすれば上記とほぼ同様の性能を有する
補強用芯材が得られる。
一方、被覆層2を構成するアクリロニトリル又
はスチレンを含む共重合樹脂は、紙質基材10と
の密着性を強固にする為と、雨樋Tの耐衝撃強度
をより向上させる為に採用されたもので、前記
ABS系樹脂の他に、アクリル・アクリロニトリ
ル・スチレン(AAS)樹脂、メタクリレート・
ブタジエン・スチレン(MBS)樹脂及びアクリ
ロニトリル・スチレン(AS)樹脂等がこれに充
当される。紙質基材10に担持される混成樹脂の
うち熱可塑性合成樹脂は他の樹脂と強固に密着す
ることは周知であり、亦、合成ゴムはそれと同系
の樹脂以外とは密着し難いことも周知であり、従
つて、上記共重合樹脂より成る被覆層2,2は、
前記先行技術における熱硬化性合成樹脂のみが含
浸された場合に比べて、紙質基材10に対しより
強固に密着されることになる。亦、斯かる共重合
樹脂は独特の柔軟性を保有するから、熱可塑性合
成樹脂を被覆層とした場合に比べ雨樋Tの耐衝撃
強度は一層向上されることにもなるのである。
上記構成の雨樋Tは、叙上の如く調製された紙
質基材10をロール成形機等にて半円形に成形し
た後、クロスダイ押出機等においてその両面に軟
化状態の上記共重合樹脂を押出被覆して製せられ
る。紙質基材10は上述の如く合成ゴム成分を含
浸担持しているから可撓性を有し、従つてその成
形加工性は良好であり、しかも被覆層2,2を構
成する共重合樹脂との界面においては混成樹脂中
の前記合成ゴム及び熱可塑性合成樹脂の特性が発
揮され両者が強固に密着するから紙質基材10に
何等事前の処理を施すことを要しない。亦、紙質
基材10による補強層1は、上記紙の腰の強さに
熱硬化性合成樹脂の剛性が相乗されると共に合成
ゴム、熱可塑性合成樹脂により柔軟性、可撓性を
も保有し、合成樹脂製雨樋の補強芯材としては前
記金属製の補強材に劣らぬ機械的強度を有し、こ
れにより雨樋Tは熱的変形や伸縮が有効に阻止さ
れると共に、雨樋として要求される耐曲げ・剪断
力等の機械的強度を充分に備え且つ紙質基材10
中の合成ゴム及び被覆層2,2の共重合樹脂によ
り密着性・柔軟性がより向上し、この種雨樋では
従来にない優れた耐衝撃強度をも兼備することに
なる。更に、補強層1は文字通り非金属性である
から、発錆することがなく、従つて金属製補強材
を用いた従来の雨樋の如く切断端部より腐食が進
行し、やがては全体が朽ちてしまうと云つた懸念
も生じさせないのである。加えて該補強層1は軽
量であるから、雨樋Tの実体である合成樹脂の軽
量である特質がそのまま活かされ、取扱い易さや
輸送性の面において多大なメリツトをもたらすこ
とにもなるのである。
第3図は他の実施例を示すものであり、上記に
加え更に耐候性を付与せんとするものである。即
ち、上記共重合樹脂は耐候性に稍々難点があるの
で、被覆層2,2の表面に同時押出又はラミネー
ト方式等によりアクリル樹脂等の耐候性に優れた
合成樹脂による保護層3,3を形成せしめてい
る。これにより上記の優れた特性が留保されたま
ま、耐候性が付加され、雨樋としての適正が一層
増大するので上記実施例と共に好ましく採用され
る。亦、図には示さないが、補強層1と被覆層
2,2との間にガラスネツト等の補強材を介装せ
しめ、補強効果を更に高めるよう図ることも自由
である。この場合、上述の如く補強層1と被覆層
2,2とは強固に密着するので、斯かる補強材の
介装は安定的になされるのであり、これは本考案
の特質の一つとも云えるものである。
尚、図例では半円形の軒樋を例に採つたが、角
形の軒樋或いは丸形の竪樋にも採用可能であるこ
とは云うまでもない。
叙述の如く、本考案の雨樋は、熱硬化性合成樹
脂、合成ゴム及び熱可塑性合成樹脂より成る混成
樹脂を担持した紙質基材を補強層とし、この外面
がアクリロニトリル又はスチレンを含む共重合樹
脂の被覆層により覆われているから、紙質基材の
腰の強さと熱硬化性合成樹脂の剛性とが相乗して
極めて優れた耐熱変形性及び機械的強度を保有す
ると共に、合成ゴム及び熱可塑性合成樹脂と共重
合樹脂との相対的親和性によつて層間密着性が強
固に維持され、加えてこれらが重奏して雨樋とし
て好適な耐衝撃強度をも保有するものであり、そ
の有用性は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案雨樋の代表的実施例を示す部分
切欠斜視図、第2図は第1図−線部分拡大
図、第3図は他の実施例の第2図対応図である。 符号の説明、1……補強層、10……紙質基
材、2……被覆層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱硬化性合成樹脂、合成ゴム及び熱可塑性合
    成樹脂より成る混成樹脂を担持した紙質基材を
    補強層とし、該補強層の外面にアクリロニトリ
    ル又はスチレンを含む共重合樹脂の被覆層を積
    層一体に成型して成ることを特徴とする補強合
    成樹脂製雨樋。 2 上記紙質基材がリンター紙である実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の雨樋。 3 上記紙質基材が和紙である実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の雨樋。 4 上記紙質基材がリンター、パルプ及び有機繊
    維若しくは無機繊維による混抄紙である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の雨樋。 5 上記共重合樹脂がアクリロニトリル・ブタジ
    エン・スチレン系樹脂である実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の雨樋。
JP1049084U 1984-01-27 1984-01-27 補強合成樹脂製雨樋 Granted JPS60122439U (ja)

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JP1049084U JPS60122439U (ja) 1984-01-27 1984-01-27 補強合成樹脂製雨樋

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JP1049084U JPS60122439U (ja) 1984-01-27 1984-01-27 補強合成樹脂製雨樋

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JPS60122439U JPS60122439U (ja) 1985-08-17
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