JPS6347728B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6347728B2
JPS6347728B2 JP58194518A JP19451883A JPS6347728B2 JP S6347728 B2 JPS6347728 B2 JP S6347728B2 JP 58194518 A JP58194518 A JP 58194518A JP 19451883 A JP19451883 A JP 19451883A JP S6347728 B2 JPS6347728 B2 JP S6347728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
polyurethane
weight
component
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58194518A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6086112A (ja
Inventor
Takashi Nishi
Yukio Myazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP58194518A priority Critical patent/JPS6086112A/ja
Publication of JPS6086112A publication Critical patent/JPS6086112A/ja
Publication of JPS6347728B2 publication Critical patent/JPS6347728B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なポリウレタン組成物に関し、特
に高い熱変形温度を有し、かつ耐摩擦、耐摩耗性
に優れたポリウレタン組成物に関するものであ
る。 硬質ポリウレタンは無発泡成形物と発泡成形物
に大別され、発泡成形物は更に発泡率によつて高
発泡成形物と低発泡成形物に区分されている。そ
して、無発泡成形物と低発泡成形物はエンジニア
リング樹脂として各種機器部品や自動車部品等に
用いられている。 従来の硬質ポリウレタンは、多官能性の脂肪族
又は芳香族のポリオール単量体やポリオキシアル
キレンポリオール、特にポリオキシプロピレンポ
リオール又は多官能性の脂肪族或は芳香族ポリエ
ステルポリオールの一種又はそれ以上の混合物か
らなるポリオール成分と、脂肪族又は芳香族ポリ
イソシアネート或はポリイソチオシアネートの一
種、又はそれ以上の混合物からなるポリイソシア
ネート成分とを触媒、発泡剤等の存在下で硬化成
形されている。 しかしながら、これらのポリウレタン成形体は
一般に耐熱性に乏しく、耐熱性を評価する尺度と
して熱変形温度(ASTM D―648に準拠して測
定)をとつた場合、従来のポリウレタン成形物は
せいぜい80〜100℃が限度であり、実用強度を有
して100℃を越えることは困難であつた。一方イ
ソシアネートの三量化によつて得られるイソシア
ヌレート基の導入により耐熱性を向上させ得る
が、同時に得られる成形体が極端にもろくなり実
用に耐えないという欠点を生ずる。 またエンジニアリング樹脂としてはP(荷重
Kg/cm2)とV(速度m/min)の積であるPV値が
800以上であることが摺動部材として好ましいと
されている。しかし現状のポリオールとポリイソ
シアネートからなる硬質ポリウレタンではPV値
は400以下であり、低速かつ低荷重での条件でし
か使用できない欠点を有している。一般に耐摩
擦、耐摩耗性を向上させるには、二硫化モリブデ
ンや黒鉛が使用されるが、これらの化合物は硬質
ポリウレタンには顕著な効果はなく、かえつてウ
レタン樹脂中のウレタン結合及びアロフアネート
結合を切断する欠点を有し、その為むしろ熱変形
温度、引張り強さ、曲げ強さ及び、耐衝撃性を低
下させる。そこで耐摩擦、耐摩耗性を向上させる
ため、各種のシリコン樹脂、弗素オリゴマー,チ
タンカツプリング剤、シランカツプリング剤、カ
プセル化オイル等を添加してみたが、何れも含
泡、耐衝撃性、引張り強さ、曲げ強さ等の特性に
おいて劣化することが判明した。また繊維補強も
負の効果しかなかつた。 本発明の目的は高い熱安定性を有すると共に、
耐摩擦、耐摩耗性に優れたポリウレタン組成物を
提供することにあり、特に従来の硬質ポリウレタ
ンでは達成できなかつた少なくとも100℃以上の
高い熱変形温度を有し且つ実用強度、特に耐衝撃
性を有する新規なポリウレタン組成物を提供する
ことにある。 また本発明の目的は低速・高荷重、高速・低荷
重及び高速・高荷重に於ても使用可能な耐摩擦、
耐摩耗性のポリウレタン組成物を提供することに
ある。 本発明は少なくとも2官能性の水酸基を有する
ポリオール成分と少なくとも2官能性のポリイソ
シアネート成分の反応により得られるポリウレタ
ン組成物であつて、該ポリオール成分として2,
2―ビス(4―ヒドロキシフエニル)プロパンの
プロピレンオキシド付加体の35〜80重量部及び水
酸基価200〜700の芳香族アミン基体ポリオキシア
ルキレンポリオールの19〜50重量部及びポリマー
ポリオール1〜20重量部からなる混合ポリオール
を使用し、該ポリオール成分及び又は/ポリイソ
シアネート成分に脂肪族もしくは芳香族の油成分
をポリウレタン100重量部に対し1〜15重量部を
添加したことを特徴とする耐摩擦、耐摩耗性ポリ
ウレタン組成物に係る。 本発明のポリウレタンは各種の分野に使用でき
るが、特に耐熱性と耐摩擦、耐摩耗性を要求され
る各種の工業用部品、例えば摺動材の部品またそ
の他被覆物等として有用である。 本発明においてはポリオール成分の1成分とし
て下記構造を有する2,2―ビス{4―(2―ヒ
ドロキシプロポキシ)フエニル}プロパンを1成
分とする2,2―ビス(4―ヒドロキシフエニ
ル)プロパン(以下ビスフエノールAと称する)
のプロピレンオキシド(以下POと称する)付加
体を使用したことにより、耐熱性に優れた硬質ポ
リウレタンを得ることに成功したものである。 即ち本発明においてポリオール成分の1成分と
してビスフエノールAのPO付加体を用いたため、
ポリイソシアネートと反応して得られるポリウレ
タンは分子鎖中の芳香環濃度が高く剛直な分子構
造になるので高いガラス転移点を有する。従つて
熱安定性に優れ、熱変形温度(以下HDTと記す)
においても高いという特徴を発揮する。 本発明の上記ビスフエノールA―PO付加体は
公知の方法によりビスフエノールA、1モルに対
しPOを2モル又はそれ以上反応させることによ
り得られる。即ち上記付加体はビスフエノールA
の1モルに対してPOがフエノール性水酸基にそ
れぞれ1モル付加した2,2―ビス{4―(2―
ヒドロキシプロポキシ)フエニル}プロパンを1
成分として含有し、その含有量は通常約40重量%
以上、好ましくは約80重量%以上であるのが良
い。その他の成分としてビスフエノールA、1モ
ルに対してPOが3モル以上の付加体を通常約60
重量%以下、好ましくは約20重量%以下含むこと
ができる。又、その他の成分として一級の末端水
酸基を1又は2ケ有する、ビスフエノールAと
POの2モル又は3モル以上の付加体は、付加反
応時の副生物として生成し、任意の割合でポリオ
ール成分中に含むことができる。しかし、未反応
のフエノール性水酸基を有する例えばビスフエノ
ールA及びビスフエノールAのPO、1モル付加
体などは1重量%以下でなければならない。 尚、ビスフエノールA、1モルに対してPOが
2モルの付加体が40重量%未満の場合にはポリオ
ール成分のビスフエノールAの骨格の濃度が低下
するので得られるポリウレタンの耐熱性は低下す
る。 さらに本発明ではポリオール成分として上記ポ
リオールに、少なくとも2官能性の水酸基価200
〜700、好ましくは300〜500の芳香族アミン基体
ポリオキシアルキレンポリオールを併用する。更
に、上記混合ポリオール成分の平均の水酸基価を
200〜700、好ましくは300〜500とする場合には得
られるポリウレタンの衝撃強度は意外にも予想に
反し、その高いHDTを殆ど低下させることなく
衝撃強度を高めるという相乗効果が得られること
が判つた。即ち上記2種類のポリオール成分を単
独で用いた場合の各々のポリウレタンの衝撃強度
よりも、上記2種類のポリオール成分を併用した
ポリウレタンの衝撃強度は優れる。この理由につ
いては末だ十分に理論解明できていないが、従来
の硬質ポリウレタンではHDTを高めると衝撃強
度が低下する傾向があり、HDTと衝撃強度の両
者とも高めるのは至難であつたことを考えると、
上記本発明の効果は驚くべきことである。成形性
及び物理性よりみてビスフエノールA―PO付加
体からなるポリオール成分は35〜80重量部が望ま
しく、芳香族アミン基体ポリオキシアルキレンポ
リオールは19〜50重量部が望ましい。 又本発明においてビスフエノールAのPO付加
体と芳香族アミン基体ポリオールを併用したこと
により高いHDTと衝撃強度が得られるばかりで
なく、加工性、成形性等をも有効に向上させ得る
ことも判つた。ここにいう加工性の向上とは、芳
香族アミン基体ポリオールを導入したことにより
ポリオール液の粘度が低下し、又ポリオール液と
ポリイソシアネート液が室温下でも良く混合する
いわゆる相溶性の向上であり、又芳香族第3級ア
ミンによる適度な自己触媒作用により化学反応が
進行するので、触媒をあえて必要としない。従つ
てポリオール液に触媒を加える必要がないので、
ポリオール液の保存安定性に優れることなどが挙
げられる。又成形性の向上とは少なくとも2官能
性の芳香族アミン基体ポリオールによる一次網目
の導入により、ポリウレタン成形品の脱型時の強
度が高くなることなどが挙げられる。 上記の少なくとも2官能性の水酸基価200〜
700、好ましくは300〜500の芳香族アミン基体ポ
リオキシアルキレンポリオールは、公知の方法に
よりアニリンなどの芳香族モノアミン又は2,4
―及び2,6―トリレンジアミン(TDA)及び
いわゆる粗製TDA、4,4′―ジアミノジフエニ
ルメタン及びアニリンとホルマリンの縮合により
得られるポリメチレンポリフエニレンポリアミ
ン、オルト又はメタ又はパラフエニレンジアミ
ン、メタ又はパラキシリレンジアミンなどの芳香
族ジアミン及び芳香族ポリアミンの1種又はそれ
以上に、プロピレンオキシド、エチレンオキシド
などのアルキレンオキシドの1種又は2種以上を
付加して得られ、遊離の1級又は2級アミンが実
質的に残つていないポリオールである。 上記の芳香族アミン基体ポリオールは、粘度を
下げ加工性を向上させるためその合成の段階で、
芳香族アミン類に加えて以下の脂肪族グリコール
類等を共開始剤として用いることができる。例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、グル
コース、ソルビトール、シユクロースなどの多官
能脂肪族グリコール、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、エチレン
ジアミンなどの脂肪族アミン及び脂肪族アルカノ
ールアミン類などがあげられ、これら共開始剤
は、芳香族アミン類に対して等モル以下で用いる
のが好ましい。 本発明は上記ビスフエノールAのPO付加体と
芳香族アミン族ポリオールの他にポリマーポリオ
ールをポリオール成分とすることが特徴である
が、これらポリオール成分に他の少なくとも2官
能性の水酸基価50〜1830のポリオールを全ポリオ
ール成分に対して、40重量%を越えない範囲で併
用することができ、ポリオール成分の粘度低下な
どの加工性、成形性向上の効果がある。少なくと
も2官能性の水酸基価50〜1830のポリオールとし
ては具体的には、次のようなポリオールを挙げる
ことができる。 (a) 少なくとも2官能性の水酸基を有する水酸基
価50〜850の芳香族ポリオール。 (イ) ハイドロキノン、ピロガロール、4,4′―
イソプロピリデンジフエノールなどの少なく
とも2個の水酸基を有する単環又は多環芳香
族化合物にプロピレンオキシド、エチレンオ
キシドなどのアルキレンオキシドを付加して
得られる水酸基価250〜600のポリオール (ロ) フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
トリメリツト酸などの芳香族多塩基酸にプロ
ピレンオキシド、エチレンオキシドなどのア
ルキレンオキシドを付加して得られる水酸基
価300〜500のポリオール (ハ) メタキシリレングリコール、パラキシリレ
ングリコール (ニ) フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸な
どの芳香族ジカルボン酸もしくはその無水物
もしくはその低級アルコールエステル、及
び/又はアジピン酸、コハク酸などの脂肪族
ジカルボン酸などを酸成分とし、エチレング
リコール、1,4―ブチレングリコール、ト
リメチロールプロパンなどの脂肪族ポリオー
ル、1,4―シクロヘキサンジオール、1,
4―シクロヘキサンジメタノール、β,β,
β′,β′―テトラメチル―2,4,8,10―テ
トラオキサスピロ(5,5)―ウンデカン―
3,9―ジエタノールなどの脂環式ポリオー
ル又は上記(イ),(ロ),(ハ)のポリオールをポリオ
ール成分とする水酸基価50〜450のポリエス
テルポリオール これら(a)の芳香族ポリオールを併用する場
合、全ポリオールに対し50重量%を越えないよ
うにし、且つ平均の水酸基価を200〜500にする
のが好ましい。 (b) 水酸基価800〜1830の多官能脂肪族グリコー
ル。 例えばエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン、トリエタノールアミ
ンなどが挙げられ、全ポリオールに対し10重量
%以下の範囲で併用できる。 (c) 水酸基価300〜800の多官能脂肪族ポリオー
ル。 例えばシユクロース、ソルビトール、グリコ
ース、ペンタエリスリトール、トリメチロール
プロパン、グリセリン、エチレンジアミン、ジ
エタノールアミン、水などの1種又は2種以上
にプロピレンオキシド、エチレンオキシドなど
のアルキレンオキシドの1種又は2種以上を付
加したポリオールで、全ポリオールに対し40重
量%以下の範囲で併用するのが好ましい。 以上列挙したポリオール類は特に好ましいもの
であり、これら以外の少なくとも2官能性の水酸
基価50〜1830のポリオールを全ポリオールに対し
40重量%を越えない範囲で併用することができ
る。 本発明では後記するように油成分を使用し、こ
の油成分がポリウレタンの表面ににじみ出る移行
現象を生じ、この移行現象がグリース効果を生じ
耐摩擦、耐摩耗性を向上させる。しかしながら油
成分の表面への移行は製品の外観に悪影響を及ぼ
し商品価値を損ねることがあるため、油成分の移
行を抑制する研究を行つたところ、油成分として
脂肪族油と芳香族油を併用するのが好ましいこと
が判明した。しかし反面この場合には脂肪族単独
添加の場合に比し、HDT及びPV値が低下するこ
とが伴つた。そこで更に鋭意研究を行つた結果、
本発明において油成分と共に上記ポリマーポリオ
ールを併用することにより上記問題点を解決する
ことが可能となつた。 本発明において上記ポリマーポリオールはポリ
エーテルポリオールにビニル基を持つモノマーを
グラフト重合させたものであり、その水酸基価は
約56〜200の範囲のものが好ましい。具体例とし
て例えば市販品の代表例を示せば、三井日曹製の
POP31/28、32/30、34/45、36/28、40/45
等を挙げることができる。ポリマーポリオールの
添加量は1〜15重量部の範囲が望ましい。またポ
リマーポリオールは油成分と混合した状態でポリ
オール成分及び/又はポリイソシアネート成分に
添加するのが好ましい。 これらポリオール類はイソシアネート類との反
応に先だち、水分率を0.05%以下、好ましくは
0.02%以下としておく必要がある。またポリイソ
シアネート類も予め脱ガスを十分にしておく。こ
れらを怠ると硬化反応時に不必要な発泡が起こ
る。但し発泡体を得る場合は勿論この限りではな
い。 本発明のポリイソシアネート成分としてはポリ
ウレタン製造分野における各種の少なくとも2官
能性の公知の脂肪族、脂環族及び芳香族ポリイソ
シアネートを使用できるが、なかでも芳香族ポリ
イソシアネートが特に好適に使用される。例えば
4,4′―ジフエニルメタンジイソシアネート
(MDI)及びカーボジイミド変性MDI(例えば日
本ポリウレタン社MTL)、ポリメチレンポリフエ
ニルイソシアネート(PAPI)、ポリメリツクポ
リイソシアネート(例えば住友バイエルウレタン
44V)、2,4―及び2,6―トリレンジイソシ
アネート(TDI)、オルトトルイジンジイソシア
ネート(TODI)、ナフチレンジイソシアネート
(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等
が好適に使用される。 ポリオール成分とポリイソシアネート成分はワ
ンシヨツト法でもプレポリマー法でも反応させる
ことができる。ポリオールとポリイソシアネート
との反応はイソシアネートインデツクスとして、
好ましくは、100〜180、特に好ましくは105〜160
の範囲で行うのが適当で、この範囲外ではイソシ
アネートインデツクスが小さくなつても大きくな
つても耐熱性は低下してくる。この原因は明らか
でないが、実質的なポリマーの分子量が低下する
ためと推定される。摩擦係数を下げるためにはイ
ソシアネートインデツクスは100〜115が望まし
い。 本発明においては前記したようにポリウレタン
の耐摩擦、耐摩耗性を改良するため、上記ポリオ
ール成分及び/又はポリイソシアネート成分に脂
肪族もしくは芳香族の油成分並びに油成分保持能
力を有する無機化合物粉末を添加する。脂肪族油
としては脂環族油も含む。上記脂肪族油として
は、例えばJISに規定されている潤滑油が好まし
く、具体的にはタービン油、ギア油、マシン油、
軸受油、冷凍機油、内燃機関用潤滑油等が例示で
きる。また芳香族油としては例えばエクステンダ
ーオイル又はプロセスオイルと呼ばれている石油
系軟化剤等が用いられ、パラフイン系プロセスオ
イル、ナフテン系プロセスオイル、アロマチツク
系プロセスオイル等の各種の軟化剤を使用するこ
とができる。 本発明において上記脂肪族油もしくは芳香族油
は単独又は混合物として使用され、そのISOVG
〔粘度グレード、cSt(mm2/s)、40℃〕は68〜1000
が好ましく、100〜680が特に好ましい。この範囲
においては油はポリウレタンの表面ににじみ出る
移行現象が生じ、この移行現象がグリース効果を
生じ耐摩擦、耐摩耗性を向上させる。 本発明において上記油成分の添加量はポリウレ
タン100重量部に対して1〜15重量部が好ましく、
2〜10重量部が特に好ましい。この範囲では得ら
れるポリウレタンの引張り強さ、曲げ強さ、衝撃
強さ等を低下させることなく、耐摩擦、耐摩耗性
を向上させることができる。 このようにして油成分を添加することにより、
本発明のポリウレタンにポリアセタール樹脂、モ
ノマーキヤストナイロン樹脂、高密度ポリエチレ
ン樹脂よりも優れた耐摩擦、耐摩耗性を付与する
ことができる。 本発明のポリウレタンの製造に際して触媒は特
に必要としないが、トリエチレンジアミンなどの
3級アミン、ジブチルチンジラウレートなどの有
機金属化合物などの公知の触媒を用いることもで
きる。しかしイソシアヌレート環を生成するイソ
シアネート三量化触媒は好ましくない。尚、より
一層の物理特性の改良のため、弗素樹脂、ポリア
ミド樹脂等の合成樹脂粉末と金属石ケンを併用し
て、無機質充填剤をポリオール又はポリイソシア
ネートに予め混合しておくことにより無機質充填
剤含有ポリウレタンとすることも可能である。無
機質充填剤としてはグラフアイト、炭化珪素、酸
化アルミニウム、二硫化モリブデンなどが挙げら
れ、その他油保持能力のある無機化合物粉末、例
えば金属水酸化物、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、
金属ハロゲン化物等を添加することもでき、硬
度、成型収縮率、摩擦係数、耐摩耗性などの改良
に効果がある。また本発明では水、トリフルオロ
トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ア
ゾビスイソブチロニトリルなどの有機発泡剤を用
いることにより発泡体とすることも可能である。 本発明において硬化反応は例えば次のように行
うことができる。先ず配合物の液温を室温〜120
℃とし、注型する型の温度を50〜120℃として注
型、硬化して脱型する。本発明の硬化成形体はそ
のままでも従来のポリウレタン成形体よりも高い
HDTを有しているが、更に140〜180℃の温度で
熱処理を行うことにより、衝撃強度等の特性を向
上させることができる。熱処理は空気又は窒素な
どの不活性ガス雰囲気中で行うことができる。 以下に参考例及び実施例を挙げて本発明を説明
する。 参考例 1 ビスフエノールAのプロピレンオキシド付加体
〔東邦千葉化学工業製、「Bisol―2P」(ガスクロ
マトグラフ分析によりPOの2モル付加体約93%、
POの3モル付加体約7%を含む。OH価316)〕
を100℃に加熱して減圧下に脱水し水分率を0.015
%にした。このポリオール50gと2,4―トリレ
ンジアミン(TDA)1モルに対してプロピレン
オキシド5.6モル、エチレンオキシド2.6モルを付
加反応して得られたOH価400のTDA基体ポリオ
ール50gより成る混合ポリオール100g及びカー
ボジイミド変性MDI(日本ポリウレタン社、「ミ
リオネートMTL」NCO含有量28.8%)98gをビ
ーカー中で40秒間プロペラ型撹拌機で撹拌し、次
いで1分間真空デシケーター中で脱泡した。この
混合液を直ちに90℃に加熱した内寸130mm×130mm
×6mmの組立て式ガラスモールドに注ぎこみ、
100℃の空気恒温槽中で30分間反応させた後、硬
化物を型より取出した。この間気泡の発生はみら
れなかつた。次いで160℃の空気恒温槽中で2時
間熱処理を行い、無発泡の強靭な硬質ポリウレタ
ンを得た。 得られたポリウレタンの熱変形温度をASTM、
D648により荷重18.6Kg/cm2の条件下で、曲げ弾
性率をASTM、D790により、アイゾツト衝撃値
をASTM、D256により、ノツチ付の条件下で、
摩擦係数を東洋ボールドウイン社製の摩擦試験機
により、乾燥状態、20m/min、50Kg/cm2の条件
下で測定した。 熱変形温度 118℃ 曲げ弾性率 27600Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 4.0Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.400 PV値 200 参考例 2 ポリイソシアネートとして使用したカーボジイ
ミド変性MDI(ミリオネートMTL)98gに脂肪
族油(丸善石油製RO―320)4g及び芳香族油
(共同石油製X―50F)6gを添加し80℃に加熱
して減圧下に脱水し水分率を0.015%にした。こ
れに参考例1の混合ポリオール成分100gを添加
し他は参考例1と同様にして、無発泡の強靭な硬
質ポリウレタンを得た。 熱変形温度 108℃ 曲げ弾性率 26000Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 2.5Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.090 PV値 800 参考例 3 参考例1で調整した混合ポリオール100gを用
意する。BaSO43.0gを乳鉢にとり、その中に脂
肪族油として丸善石油製RO―320を3.0g加えよ
く混練、その上に上記RO―320を9.0gを加え再
度混練し、これをカーボジイミド変性MDI(ミリ
オネートMTL)98gの入つた容器に加え、80℃
に加熱して減圧下に脱水し水分率を0.014%にし
た。この両者を使用して参考例1と同様にして無
発泡の表面鏡面の強靭な硬質ポリウレタンを得
た。 熱変形温度 109℃ 曲げ弾性率 22100Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 2.4Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.095 PV値 1000 実施例 1〜3 参考例1で調整した混合ポリオール100gを用
意する。一方ポリマーポリオール(三井日曹製、
POP40/45、水酸基価110)4g、6g、又は24
gに脂肪族油として丸善石油製RO―320を各々
5g、10g又は30gを加えよく撹拌し、その上に
カーボジイミド変性MDI(ミリオネートMTL)
を99.3g、100g又は105.9g加え、80℃に加熱し
て減圧下にそれぞれ脱水した。この両者を使用し
て参考例1と同様にして無発泡の表面鏡面の強靭
な硬質ポリウレタンを得た。結果を第1表に示
す。
【表】
【表】 比較例 1 トリメチロールプロパン基体のポリオキシプロ
ピレングリコール「T―400」(アデカ社、OH価
391)100g(0.697当量)とスミジユール44V―
20の104g(0.768当量)を参考例1と同様にして
反応させ(ただし熱処理はしなかつた)、無発泡
の硬質ポリウレタンを得た。 熱変形温度 76℃ 曲げ弾性率 23800Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 3.0Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.500 PV値 150 比較例 2 参考例1で用いたTDA基体ポリオール100gと
コロネートMTL(109g)を用いて参考例1と同
様にして反応させ無発泡の硬質ポリウレタンを得
た。 熱変形温度 102℃ 曲げ弾性率 25100Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 3.2Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.450 PV値 150 比較例 3 参考例1で用いたTDA基体ポリオール100g、
比較例1で用いたポリオール100g、ジブチルチ
ンジラウレート0.04g、モノクロルトリフルオロ
メタン20gを混合したポリオール成分と、スミジ
ユール44V―20を220g用いた参考例1と同様に
して(ただし熱処理はしなかつた)、比重0.50の
硬質ポリウレタン発泡体を得た。 熱変形温度(荷重4.6Kg/cm2) 83℃ 曲げ弾性率 6000Kg/cm2 曲げ強度 184Kg/cm2 アイゾツト衝撃値(ノツチ無し)
2.8Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=1.60 PV値 100 比較例 4 参考例1で用いたビスフエノールAのプロピレ
ンオキシド付加体(Bisol―2P)を100℃に加熱
して減圧下に脱水して水分率を0.015%にした。
このポリオール50gとエチレンジアミンにプロピ
レンオキシドを付加して得られたOH価540(平均
分子量415)のエチレンジアミン基体ポリオール
50g、ポリマーポリオール(POP40/45、水酸
基価110)6g及び脂肪族油として丸善石油製
RO―320を10g加え100℃に加熱して減圧下に脱
水して水分率を0.015%にした。これをビーカー
に移し、カーボジイミド変性MDI(ミリオネート
MTL、NCO含有量28.8%)118.3gを添加しビー
カー中で40秒間プロペラ型撹拌機で撹拌し、次い
で1分間真空デシケーター中で脱泡した。以下、
参考例1と同様にして硬質ポリウレタンを得て、
その物性を同様にして測定した。 熱変形温度 75℃ 曲げ弾性率 16130Kg/cm2 アイゾツト衝撃値 1.78Kg・cm/cm 摩擦係数 μ=0.135 PV値 550

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも2官能性の水酸基を有するポリオ
    ール成分と少なくとも2官能性のポリイソシアネ
    ート成分の反応により得られるポリウレタンを含
    む組成物であつて、該ポリオール成分として2,
    2―ビス(4―ヒドロキシフエニル)プロパンの
    プロピレンオキシド付加体の35〜80重量部及び水
    酸基価200〜700の芳香族アミン基体ポリオキシア
    ルキレンポリオールの19〜50重量部及びポリエー
    テルポリオールにビニル基を持つモノマーをグラ
    フト重合させて得られたポリマーポリオール1〜
    20重量部からなる混合ポリオールを使用し、該ポ
    リオール成分及び/又はポリイソシアネート成分
    に脂肪族もしくは芳香族の油成分をポリウレタン
    100重量部に対し1〜15重量部を添加したことを
    特徴とする耐摩擦、耐摩耗性ポリウレタン樹脂組
    成物。
JP58194518A 1983-10-17 1983-10-17 耐摩擦、耐摩耗性ポリウレタン樹脂組成物 Granted JPS6086112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58194518A JPS6086112A (ja) 1983-10-17 1983-10-17 耐摩擦、耐摩耗性ポリウレタン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58194518A JPS6086112A (ja) 1983-10-17 1983-10-17 耐摩擦、耐摩耗性ポリウレタン樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6086112A JPS6086112A (ja) 1985-05-15
JPS6347728B2 true JPS6347728B2 (ja) 1988-09-26

Family

ID=16325863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58194518A Granted JPS6086112A (ja) 1983-10-17 1983-10-17 耐摩擦、耐摩耗性ポリウレタン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6086112A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5027526B2 (ja) * 2006-06-29 2012-09-19 Ntn株式会社 自在継手およびその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52110799A (en) * 1976-02-25 1977-09-17 Uniroyal Inc Thermally stable polyurethane elastomer
JPS5634721A (en) * 1979-08-30 1981-04-07 Hitachi Ltd Rigid polyurethane composition

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52110799A (en) * 1976-02-25 1977-09-17 Uniroyal Inc Thermally stable polyurethane elastomer
JPS5634721A (en) * 1979-08-30 1981-04-07 Hitachi Ltd Rigid polyurethane composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6086112A (ja) 1985-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4808691A (en) Polyether-polycarbonate diols and processes for their production and use
DK175499B1 (da) Vandopskummet fleksibelt polyurethanskum samt fremgangsmåde til fremstilling af fleksible polyurethanskum
EP0245864B1 (en) Cyclohexanedimethanol/diamine mixtures as rim extenders
US4701475A (en) Polyurethanes reinforced with rigid rod micro fillers
US3294713A (en) Organic polysocyanates and polyurethanes prepared therefrom
CA1310790C (en) Manufacture of polyurethane foam
US20090131606A1 (en) Polyurethane/polyurea elastomers based on 2,4'-diphenylmethane diisocyanate prepolymers and the production thereof
BG63506B1 (bg) Метод за получаване на еластични полиуретанови формовани изделия с плътна повърхност и клетъчна сърцевина
US4590224A (en) Siloxane-containing polyisocyanurate
CA2231599A1 (en) Production of compact or cellular polyurethane elastomers based on polyisocyanate mixtures containing 3,3'-dimethylbiphenyl 4,4'-diisocyanate and isocyanate prepolymers suitable for this purpose
AU594861B2 (en) Process for the production of molded articles, mixtures of isocyanate reactive compounds suitable therefor and the molded articles obtained by the process
US4983659A (en) Reaction injection molding compositions
WO1991014726A1 (en) Polyoxyalkylene polyols containing internal polyoxyethylene blocks and a process for preparing polyurethanes therefrom
US4386167A (en) Polyisocyanurate polymer containing pendant urea groups, polyol dispersions and polyurethane compositions prepared therefrom
JP2000086792A (ja) ポリ尿素エラストマ―の微孔質フォ―ム
JPS6347728B2 (ja)
US4254229A (en) Polyurethane plastics containing thio groups
JPS6346766B2 (ja)
JPS6347727B2 (ja)
CA2028320A1 (en) Isocyanate-reactive compositions
US4902777A (en) N-(polyoxyalkyl)-n-(alkyl)amines
JPS6338066B2 (ja)
US4101468A (en) Process for cold-hardening polyurethane foams using sulfonamide emulsifiers
JPS5947223A (ja) 高耐熱性硬質ポリウレタン
JPS641488B2 (ja)