JPS6346942Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、カセツトテーププレーヤの化粧板固
定装置に関するものである。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

カセツトテーププレーヤにおいて、本体に設け
られたリール駆動機構部を覆う化粧板を本体に固
定する場合、ねじ等の固定用の補助部品を用いる
と部品点数及び組立工数が多くなり、また、接着
剤を用いると化粧板の取外しができなくなつてい
た。

〔考案の目的〕

本考案は、上述したような点に鑑みなされたも
ので、化粧板の固定を、ねじ等の補助部品を用い
ることなく、容易に行なえるようにするととも
に、その後の化粧板の取外しも容易に行なえるよ
うにすることを目的とするものである。

〔考案の概要〕

本考案のカセツトテーププレーヤの化粧板固定
装置は、カセツトテーププレーヤの本体と、この
本体の上面に設けられたリール駆動軸と、上記本
体の上面に設けられ上記リール駆動軸を挿通する
挿通孔を有した化粧板と、上記本体の上面前部に
設けられた磁気ヘツドと、上記本体の上面前部に
取外し可能に設けられたヘツドカバーとを備え、
上記本体の上面後部に上記化粧板の後端縁部を挟
持する挟持部を一体に形成し、上記ヘツドカバー
に上記化粧板の前端面に対向する係止部を一体に
形成するとともに上記化粧板の前端縁上部に対向
する押え部を一体に形成したことを特徴とするも
ので、この構成によつて、ねじ等の補助部品及び
接着剤を用いずに、化粧板を固定するものであ
る。

〔考案の実施例〕

本考案のカセツトテーププレーヤの化粧板固定
装置を、図面に示す実施例に基づいて具体的に説
明する。

第１図ないし第３図はカセツトテーププレーヤ
を示すもので、このカセツトテーププレーヤは、
合成樹脂製の本体１の上面にカセツトテープの挿
着部２を設け、この挿着部２に、回動可能なリー
ル駆動軸３、リール支持ピン４、１対の係合ピン
５及び回動可能なキヤプスタン軸６を設けるとと
もに、開閉自在な蓋体７を設け、そして、上記挿
着部２の前方に再生用の磁気ヘツド８及びピンチ
ローラ９を後方の挿着部２に向かつて進退可能に
設けるとともに、この磁気ヘツド８及びピンチロ
ーラ９を合成樹脂製のヘツドカバー１０で覆い、
さらに、上記本体１及びヘツドカバー１０の前面
に複数の操作ボタン１１を設けたものである。

そして、上記本体１上面の挿着部２には上記駆
動軸３、支持ピン４及び１対の係合ピン５を挿通
する通孔１２，１３，１４を有する金属製の化粧
板１５が設けられ、リール駆動軸３などの駆動機
構部が覆われている。

そうして、上記化粧板１５は、その後端縁部を
本体１の上面後部に設けられた１対の挟持部１６
によつて、その前端縁部をヘツドカバー１０に設
けられた１対の係止部１７及び１対の押え部１８
によつて固定されている。

すなわち、上記各挟持部１６は、本体１に一体
に形成された逆Ｌ字のもので、化粧板１５の後端
縁に形成された切欠部１９に位置して化粧板１５
に係合し、その先端部と本体１上面との間に化粧
板１５の後端部を挟持するとともに、その基部で
化粧板１５の左右方向及び後方向の動きを規制し
ている。また、第４図にも示すように、上記各係
止部１７は、ヘツドカバー１０の一体に形成され
たもので、化粧板１５の前端縁に形成された切欠
部２０に位置して化粧板１５に係合し、化粧板１
５の前端面に対して化粧板１５の前方向の動きを
規制するとともに、化粧板１５の左右方向の動き
を規制し、そして、各押え部１８は、同様にヘツ
ドカバー１０に一体に形成されたもので、化粧板
１５の前端縁上部に対向して本体１上面に一体に
形成された支持台２１との間に化粧板１５の前端
縁部を挟持している。

そして、上記ヘツドカバー１０の本体１に対す
る固定は、本体１に形成された１対の係止孔２２
にヘツドカバー１０の１対の係止爪２３を圧入す
ることによつて行なうようになつており、そし
て、この各係止爪２３は中央にスリツト２４を有
しているので圧入が容易で、取外しも可能となつ
ている。なお、ヘツドカバー１０の取外しは、本
体１を基板部２５と裏蓋部２６とに分解した後、
基板部２５の下方から各係止爪２３をそのスリツ
ト２４により変形させることにより、容易にでき
る。

また、化粧板１５の固定に際しては、上記本体
１の各挟持部１６に化粧板１５の各切欠部１９を
係合した後、化粧板１５を本体１の上面に密着さ
せ、ついで、ヘツドカバー１０を、上述したよう
に、本体１に固定すればよい。

〔考案の効果〕

上述したように、本考案によれば、カセツトテ
ーププレーヤの本体に、リール駆動機構を覆う化
粧板を固定する場合、ねじ等の固定用の補助部品
が不要なので、部品点数、組立工数が少なくてす
み、作業が容易となり、その上、接着剤を使用し
ないので、化粧板の取外しも容易にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のカセツトテーププレーヤの化粧板
固定装置の一実施例を示し、第１図はその斜視
図、第２図はその本体部分の平面図、第３図はそ
の断面図、第４図はその要部の分解斜視図であ
る。 １……本体、３……リール駆動軸、８……磁気
ヘツド、１０……ヘツドカバー、１２……挿通
孔、１５……化粧板、１６……挟持部、１７……
係止部、１８……押え部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 カセツトテーププレーヤの本体と、この本体の
   上面に設けられたリール駆動軸と、上記本体の上
   面に設けられ上記リール駆動軸を挿通する挿通孔
   を有した化粧板と、上記本体の上面前部に設けら
   れた磁気ヘツドと、上記本体の上面前部に取外し
   可能に設けられたヘツドカバーとを備え、 上記本体の上面後部に上記化粧板の後端縁部を
   挟持する挟持部を一体に形成し、上記ヘツドカバ
   ーに上記化粧板の前端面に対向する係止部を一体
   に形成するとともに上記化粧板の前端縁上部に対
   向する押え部を一体に形成したことを特徴とする
   カセツトテーププレーヤの化粧板固定装置。