JPS6345327Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は印刷版，写真，図面等の立体保管装
置に関する。本考案の目的は立体保管装置におい
て並列して吊下げられる印刷版等が相互に横揺れ
して衝突したりして正常な保管を妨げることを防
止することにある。

従来この種の保管装置は出願人が昭和56年実願
第22135号（実公昭60−27031号公報参照）におい
て提案しているところであるが、印刷版等の吊下
げ袋の上部に金属線材を曲折形成した吊具７′を
取付けて単に吊板の掛溝に掛嵌する要領のため、
保管装置に吊下げ保管するときに横揺れを生じ、
特に取出しなどにおいて保管装置を走行させた時
に曲折部において横揺れを生じて、並行する吊下
げ袋との間で衝突を起こして円滑な走行を妨げる
ほか、吊下げ袋内の印刷版等を損傷させる欠点が
あつたものである。

本考案はかゝる欠点を解消したもので、以下図
面について詳細説明すると、両端環状に張設する
ガイドレール１′内に正逆走行チエン１を挿通し、
チエン１に間隔を置いて取付ける継板３′をガイ
ドレール１′の下面開口より突出させて、各継板
３′の下端部にて区分された吊板３をチエン１と
平行するようにして並列取付けし、各吊板３に多
数の掛溝２を並設する。掛溝２は下端を開放する
導入用溝２ａと両側の掛溝部２ｂと連絡溝部２ｃ
からなつている。

印刷版などの保管物Ａを吊下げ支持するための
支持板４は下端の全長に提板８を引き出入するた
めのＵ字形折曲部９を有し、該折曲部９の一側終
端はストツパー１０を設けて折曲部９を閉塞して
いる。

この支持板４の中心部上に抜差し金具７を取付
ける。抜差し金具７は上部中心に横揺れを防止す
る溝５を設け、その下に掛溝２と掛脱する孔６を
設けている。

提板８は上部全長に支持板４のＵ字形折曲部９
と掛脱する逆Ｕ字形の折曲部１１を設けており、
一面に吊下げ用の突起１２を有して印刷版等Ａ又
はその保管袋に孔を設けて掛吊りするようになつ
ている。

提板８下には両端に止輪１３を有すゴム製の緊
締帯１４を掛脱自在に掛着する背板１５を取付け
て、吊下げる印刷版等Ａ又はその保管物を背当て
し緊締することもできる。

以上により支持板４を吊板３の各掛溝２に掛嵌
するときは、抜差し金具７の溝５を導入用溝２ａ
に合わせて進入させ掛溝部２ｂに孔６を嵌合する
のである。すると溝５の上半部は吊板３の両面を
挾んで支持板４の横揺れを防止することゝなる。

かくて支持板４下に引き出入れ可能において吊
下げられた印刷版，写真，図面等はチエン１の走
行によつて走行する場合、特にチエン１の曲折部
にかしかゝつても横揺れを生じないために、並列
吊下げの印刷版間が当つて走行不能としたり、相
互に傷のつくことが防止され、またチエン１の蛇
行間隔等を狭めて更に多くの印刷版等を吊下げ保
管することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は印刷版Ａを吊下げた状態にて示す立体
保管装置の一部を示す正面図、第２図は抜差し金
具を掛溝に掛嵌した状態にて示す拡大側面図、第
３図は支持板と提板を分離した状態にて示す斜視
図、第４図は提板に背板を取付けた状態にて示す
斜視図、第５図は抜差し金具の掛嵌状態を示す正
面図、第６図は従来の吊具の掛嵌状態を示す正面
図、１は走行チエン、２は掛溝、３は吊板、４は
支持板、５は横揺れ防止溝、６は掛嵌用の孔、７
は抜差し金具、８は提板、１５は背板、Ａは印刷
版等の吊下げ保管物である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 無端環状に張設する走行チエン１下に平行して
   掛溝２を多設する吊板３を並列取付けし、各掛溝
   ２に支持板４に支持された印刷版、写真、図面等
   Ａを取外し自在に吊下げ保管するようにした装置
   において、上部に吊板３を挾み横揺れを防止する
   溝５を設け、中間に前記の掛溝２に掛脱する孔６
   を有す抜差し金具７を前記の支持板４上に取付け
   たことを特徴とする印刷版、写真、図面等の立体
   保管装置。