JPS6343225Y2 - - Google Patents

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JPS6343225Y2
JPS6343225Y2 JP710684U JP710684U JPS6343225Y2 JP S6343225 Y2 JPS6343225 Y2 JP S6343225Y2 JP 710684 U JP710684 U JP 710684U JP 710684 U JP710684 U JP 710684U JP S6343225 Y2 JPS6343225 Y2 JP S6343225Y2
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JP
Japan
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water
tank body
floating body
shielding
floating
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Expired
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JP710684U
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JPS60120029U (ja
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Priority to JP710684U priority Critical patent/JPS60120029U/ja
Publication of JPS60120029U publication Critical patent/JPS60120029U/ja
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浮沈式水中遮蔽装置に関するもの
で、さらに詳しくは、水面上を含む水中の任意の
深さの位置に対して垂直方向の遮蔽を行いうる水
中遮蔽装置の構造に関するものである。
一般に水面上ないしは水中に対する遮蔽の必要
性は、下記のような場合に生じる。すなわち、 (a) 比較的比重の大きい汚濁物質によるものとし
て、土砂などによる汚濁粒子の水中拡散の防
止。
(b) 比較的比重の小さい汚濁物質として、排油な
どのように水上に浮遊する汚濁物の拡散防止。
上記の各要求に対し、(a)に対しては、従来より
「シルトプロテクター」あるいは「シルトガード」
などと称して、水面上にフロートを浮かせ、水底
ないしは水中に重錘を位置せしめ、その間を遮蔽
膜によつて連結してこれを水中垂直方向に構築す
る方式のものが行われている。
しかし上記従来方式のものは、その構成上から
当然に、遮蔽膜の張設の基準点をフロート基準と
するか、あるいは水底基準とするかの二種類のみ
に限られている。例をあげて説明すると、巾5m
の遮蔽膜(設置した場合の垂直高さが5mとなる
遮蔽膜)を水中に張設する場合、フロート基準方
式にすると、遮蔽有効深さは水面から深度5mま
での区間に限られ、それより深い部分の水底まで
の区間はすべて遮蔽範囲外となる。また、水底基
準方式にすると、遮蔽の有効範囲は水底から高さ
5mまでの区間に限られ、それより上部の水面ま
での区間はすべて遮蔽範囲外となる。この欠点を
カバーするための従来装置として、上記のフロー
ト基準のものと水底基準のものとを併用する方式
のものなどがあるが、設備費が嵩む欠点がある。
また、ふつう水深は、人工プールなどを除いて、
水底の起伏に応じてきわめて変化に富むものであ
り、一定寸法の定置式遮蔽膜によつて所望の範囲
に対する拡散防止効果を得ようとしても、なかな
か達成が困難である。
また、前記(b)の浮遊汚濁物質に対する拡散防止
手段としては、公知のオイルフエンスによる方法
が一般に行われる。この方式は、浮遊物の拡散ま
たは侵入の防止には安定した効果を納めており、
従来より広く実用されているものであるが、唯一
の欠点は、水面への敷設あるいは水面からの撤収
が可なりの時間と労力を消費すること、一口に言
えばその出し入れが可なり大がかりな作業となる
ことである。そのため、たとえば該水域に対して
船舶を出入させる必要が生じた場合、その都度フ
エンスの撤収と敷設とを繰返す必要があるが、と
くにこれが頻繁に発生すると、その作業はきわめ
て煩雑なものとなり、かゝる防護装置の使用その
ものが問題となるおそれさえある。
この考案は、水上ならびに水中の各汚濁拡散防
止のためのそれぞれの従来装置における上記のす
べての欠点を排除し、一組の遮蔽装置によつて水
上ならびに水中の各汚濁拡散防止を実現すること
ができ、しかも水上に対してはきわめて簡単な操
作によつて該装置の張設水域に対する船舶の出入
を自由に行わせることができ、また水中に対して
は張設深度に関する個々の要求に応じて該深度を
自由に設定しうる水中遮蔽装置を提供することを
目的とする。
この考案は、上記の目的達成のための手段とし
て、水面上に位置せしめる浮揚体と、水中に位置
せしめるタンク体と、上記浮揚体とタンク体とを
連結する連結部材とよりなり、タンク体は内部に
水または空気を任意に装入しもしくは排出するた
めの出入口をそなえ、かつ所定量の水を装入する
ことによりタンク体の重量が浮揚体の浮力を凌駕
して上記連結部材を介して浮揚体を強制的に水没
せしめ得るように浮揚体の浮力とタンク体の重量
との関係を設定することによつて構成される。
つぎにこの考案の実施例について説明する。第
1図ないし第3図において、1は水面上に位置せ
しめる浮揚体、2は水中に位置せしめるタンク
体、3は浮揚体1とタンク体2とを連結するため
の連結部材であり、4は連結部材3の間に張設さ
れる遮蔽膜である。場合により、遮蔽膜4そのも
のに連結部材としての機能を持たせて、連結部材
3の設置を省略することも勿論可能である。
5および6は、タンク体2の内部に水または空
気を装入もしくは排出するための出入口、7およ
び8は水または空気の送給管、9および10は送
給管の途中に設けた開閉弁である。送給管7,8
は、図示しない水ポンプおよび空気ポンプに切換
可能に接続される。11は、タンク体2を安定し
て着地せしめるための台枠であり、12は、着地
せしめないときのタンク体2の移動を防止するた
めの錘である。
13は、タンク体2内に封入されている空気で
あり、14はタンク体2内に封入されている水で
ある。第1図には、送給管7ないし8によつて封
入空気の量を増加し、水を排出してその結果浮揚
体1が水面に浮揚した状態が示され、第3図には
反対に、水を増加して封入空気を排出した結果、
タンク体2が水底に着地する位置まで装置全体が
水没し降下した状態が示される。このように、水
と空気との封入量の割合を増減することによつて
装置全体を自由に浮沈せしめ得るように、本案装
置では浮揚体1の浮力とタンク体2の重量との関
係が設定される。
本案装置によつて水面上ないしは水中の汚濁防
止を行う作用について次に説明する。
まず、汚濁粒子の水中拡散防止については、汚
濁粒子の拡散が主として水面に近い深度の範囲で
発生しているか、あるいは主として水底近くで発
生しているか、またはその中間部位で発生してい
るか、大まかにいつて以上の三つのケースに大別
されるのがふつうである。本案装置では、送給管
7,8を用いてタンク体2内の空気と水との割合
を任意に加減することにより、所望の深度に位置
せしめることが可能であり、一組の遮蔽装置を用
いて上記各ケースに対処せしめることができる。
つぎに、水面上に浮遊する汚濁物質、たとえば
排油などの水面拡散防止については、タンク体2
内の空気量を増加せしめて第1図の状態まで浮揚
せしめることにより、所期の効果をあげることが
できる。なおこの場合、遮蔽装置の張設水域に対
して船舶を出入せしめる必要が生じた場合には、
タンク体2内の封入水量を増加することにより、
装置全体を所望の深度まで水没せしめ、あるいは
第3図のようにタンク体2が水底に着地する位置
まで沈潜せしめることによつて、水域内への船舶
の出入は自由であり、従来のようにその都度遮蔽
装置をドラムに捲き取るなどの方法で撤収し、あ
るいは捲き戻して再び敷設するなどの時間と労力
の手間が省略される。
さらに、本案装置は第2図に示すように、複数
個の浮揚体1,1,…を可撓関節部15によつて
順次に連結し、複数個のタンク体2,2,…を可
撓接手管16,17によつて順次に連結すること
により、全体装置を水中に張設するに当つて任意
の曲線状に設置することが可能であり、きわめて
長距離の需要に対処せしめることができるととも
に、必要に応じて随時所望の長さに切り離して使
用することができる。
本案装置は以上のように構成されるので、一組
の遮蔽装置によつて水上ならびに水中の各汚濁拡
散防止を実現することができ、しかも水上に対し
てはきわめて簡単容易な操作によつて該装置の張
設水域に対する船舶の出入を自由に行わせること
ができ、また水中に対しては、張設深度に関する
個々の要求に応じて該深度を自由に設定すること
ができる、など、従来装置によつては到底望み得
ない数々のすぐれた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置の横断面図であつて浮揚状態
における図、第2図は本案装置の正面図、第3図
は本案装置の横断面図であつて沈降状態における
図である。 1……浮揚体、2……タンク体、3……連結部
材、4……遮蔽膜、5,6……出入口、7,8…
…送給管、9,10……開閉弁、11……台枠、
12……錘、13……空気、14……水、15…
…可撓関節部、16,17……可撓接手管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水面上に位置せしめる浮揚体と、水中に位置せ
    しめるタンク体と、上記浮揚体とタンク体とを連
    結する連結部材とよりなり、タンク体は内部に水
    または空気を任意に装入しもしくは排出するため
    の出入口をそなえ、かつ所定量の水を装入するこ
    とによりタンク体の重量が浮揚体の浮力を凌駕し
    て上記連結部材を介して浮揚体を強制的に水没せ
    しめ得るように浮揚体の浮力とタンク体の重量と
    の関係を設定してなる浮沈式水中遮蔽装置。
JP710684U 1984-01-20 1984-01-20 浮沈式水中遮蔽装置 Granted JPS60120029U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP710684U JPS60120029U (ja) 1984-01-20 1984-01-20 浮沈式水中遮蔽装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP710684U JPS60120029U (ja) 1984-01-20 1984-01-20 浮沈式水中遮蔽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60120029U JPS60120029U (ja) 1985-08-13
JPS6343225Y2 true JPS6343225Y2 (ja) 1988-11-11

Family

ID=30485159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP710684U Granted JPS60120029U (ja) 1984-01-20 1984-01-20 浮沈式水中遮蔽装置

Country Status (1)

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JP (1) JPS60120029U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60120029U (ja) 1985-08-13

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