JPS6343114Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、筆記具や装飾品、その他の小物を
入れる皮革製の卓上用容器に関するものであり、
その目的とするところは外装全面を皮革で制作す
ると共に基台に若干の柔軟性をもたせ、造りが頑
丈で制作の容易な卓上用の容器を提供することに
ある。

以下、この考案の構成を一実施例として示した
図面に従つて説明する。

卓上用容器は、基台１の両端に接続材２を介し
て側台３を嵌合させ接続して構成されるものであ
る。

基台１は、皮の屑を粉末にして粘着剤で練り合
わせて固形化したソール材を芯体４として使用
し、その芯体４の外側に皮革製の外装生地５を貼
付けている。

さらに詳述すると、この基台１は同じ長さの三
枚の芯体４ａ，４ｂ，４ｃを並列させ、それら芯
体４の上面に芯体４の長さと同じ幅を有する外装
生地５を配して貼付け、次に、貼付けられた三枚
の芯体４のうち、両側の芯体４ａ，４ｃを上方に
適宜角度を有する様に折り曲げ、さらに、このと
き曲げ部分に形成される溝６には必要に応じソー
ル材製のクサビ７を嵌合し、そして芯体４の下面
へ外装生地５を配し貼付けたものである。

尚、前記芯体４は実施例では、両側の芯体４
ａ，４ｃを細めの同形の長方形として、又中央の
芯体４ｂを太めの長方形として形成したが、両側
の芯体４ａ，４ｂを同形とする必要はなく、さら
に三板の芯体４ａ，４ｂ，４ｃとも適宜の長方形
に形成して実施することができる。又さらに、前
記ソール材から成る芯体４の上面及び下面に配す
る外装生地５は、実施例では上面から下面に至る
まで一枚の生地で覆つているが、必要に応じて三
枚の芯体４ａ，４ｂ，４ｃの上面だけを、又は中
央の芯体材４ｂの下面だけを一枚の生地で先に覆
い、その後残りの面をもう一枚の生地で覆うこと
もできる。

側台３は、長方形又は台形とした３〜3.5mm程
度の厚手の皮革を２〜３枚貼合わせたもので、こ
の側台３には前記芯体４の端部と同形状の溝８が
形成されている。

尚、実施例では略台形状の皮革に芯体４の端部
と同形状の穴を先に切り抜き、もう一枚の略台形
状の皮革をその皮革に貼合わせて溝８を形成した
ものであるが、溝８の形成はその他適宜方法によ
り形成すれば良い。

又、接続材２は芯体４と同様にソール材から成
つており、前記側台３の溝８の形状と同じ形状
に、又溝８の深さと同じ厚さに形成されている。

次に、上記の様に形成された基台１、側台３及
び接続材２は、基台１の芯体４の端部に接続材２
を接着させてから、側台３の溝８にこの接続材２
を嵌合させて接着すれば簡単に組合わせることが
できる。

したがつて、側台３の溝８に基台１と接着させ
た接続材２を嵌合させているために造りが頑丈と
なり、又この考案の様に接続材２を介すれば、基
台１の制作において芯体４の長さと同じ幅の外装
生地５を使用すれば良く、芯体４の長さより短い
幅の外装生地５を使用し、芯体４の端部に側台３
の溝８への挿入部を残して外装生地５を貼り合せ
る必要がないために製作が容易である。

さらに、芯体４にソール材を使用し、それに外
装生地５を貼り付けているので、基台１表面は若
干の柔軟性を有した体裁の良いものとなる。

以上の如く、この考案の卓上用容器は外装全面
を皮革で制作すると共に基台に若干の柔軟性をも
たせ、造りが頑丈であり、又制作面で容易である
等実用的効果に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図及び第２図は基台の形成状態を示す説明
図、第３図は基台と接続材及び側台を組合わせた
状態を示す説明図である。 １……基台、２……接続材、３……側台、４…
…芯体、５……外装生地、８……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソール材を芯体４として使用し、その芯体４の
   外側に皮革製の外装生地５を貼り付けて基台１を
   形成し、厚手の皮革を貼合わせて成る側台３に前
   記基台１の芯体４の端部と同形状の溝８を形成
   し、さらにソール材より成り前記側台３の溝８に
   嵌合する形状とした接続材２を形成すると共に、
   前記基台１の芯体４の端部にこの接続材２を接着
   させてから、前記側台３の溝８にこの接続材２を
   嵌合させて接着させたことを特徴とする卓上用容
   器。