JPS6342463A - 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式 - Google Patents

探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式

Info

Publication number
JPS6342463A
JPS6342463A JP61187176A JP18717686A JPS6342463A JP S6342463 A JPS6342463 A JP S6342463A JP 61187176 A JP61187176 A JP 61187176A JP 18717686 A JP18717686 A JP 18717686A JP S6342463 A JPS6342463 A JP S6342463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
angle
flaw detection
rotation
eccentricity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61187176A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Iiyama
邦夫 飯山
Takeshi Yagi
健 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokyo Keiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Keiki Co Ltd filed Critical Tokyo Keiki Co Ltd
Priority to JP61187176A priority Critical patent/JPS6342463A/ja
Publication of JPS6342463A publication Critical patent/JPS6342463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、探触子回転型管超音波探傷装置における、被
検管の偏心による入射角変動を検出する入射角変動検出
方式に関する。
[従来の技術] 探触子回転型管超音波探傷装置においては、管の製造[
程による曲り、搬送による振動および自重による撓み等
のために、ピンチ・ロール等で把持されていても、探触
子群の回転中心軸に対して管の偏心を生じる。これにつ
いて第2図を参照して説明する。
第2図は、0点に回転中心を持つ探触子群に対して、被
検管が!ΔXYI偏心した0゛に中心を持ち、該探触1
群に対して角rだけ相対的に回転した状態を示す、偏心
がゼロの時は、OとO′は−・致している。
プローブ1とプローブ2とは、例えば、実公昭58−2
6379号公報に開示される探触子であって、プローブ
lは探傷用探触P、プローブ2は2採決表面エコー受信
専用探触子である0両者は、一体となって複合探触fを
構成する。なお。
探触子群の回転中心軸に直交するモ面内には、通常、複
数個の複合探触子が配列されているが、第2図では図を
簡単にするため1組の複合探触子のみが示されている。
Ml、θは、それぞれ偏心のない場合の水中距離及び入
射角である。偏心1ΔXYI  、回転角rの時に、こ
れらが、それぞれl+’、0’ に変化すること、すな
わち水中距離のみならず入射角が変化することが第2図
より分かる。
第3図は、外径φD、肉厚tの被検管にQの入射角でa
 Tl波が入射した時の屈折角OSと、0.5スキツプ
のビーム路程W0.5を説明する図である。第3図の記
号を用いて、既によく知られた、以下の(1)、(2)
および(3)式の関係が成立つ。
ここでC5:材料中の横波音速 Cい:水中音速 θ :入射角 0、:屈折角 である。
θψ= 5in=([1−3inθs /(D −2t
)l Os−値2)ここでD =被検管外径 t :被検管肉厚 θ :0.5スキツプのビーム路程の中心角ψ である。
W 0.5 = (D/2−t) (sinθ )/s
 in θS   ・(3)ψ ここでWo、5:0.5スキツプのビーム路程である。
これらの式より、同一被検管、即ち、同一外径、肉厚で
あっても、入射角が変化すると被検材中のビーム路程が
変化することが分かる。
第4図(a)は、内面、外面に人工欠陥を加工した被検
管を探触子に対して、偏心なく回転していった場合の探
傷器CRTデイスプレィ上に現われる探傷図形である。
Tは送信波形、S′は上記実公昭58−26379号公
報に公開されるような複合探触子によって得られる二採
決表面エコー、Sは従来の一採決表面エコー、IDIは
内面人工欠陥を0.5スキツプでとらえたエコー、OD
Iは外面人工欠陥を1スキツプでとらえたエコー、ID
2は内面人工欠陥を1.5スキツプでとらえたエコー、
OD2は外面人工欠陥を2スキツプでとらえたエコー、
ID3は内面人工欠陥を2.5スキツプでとらえたエコ
ー、OD’3は外面欠陥を3スキツプでとらえたエコー
である。
同図において、TとSの間のビーム路程は、水中距離を
文として約2.2文であり、5−ID、および各欠陥エ
コー間のビーム路程は、Wo、sである。G l、G 
2は、内外面欠陥エコーを分離して抽出するためのゲー
トであり1例として、ID2とOD 2を分離抽出する
場合が示される。また、Glゲートの起点は、Sエコー
より 2.5Wo、s、G l。
G2ゲートの幅はWasのビーム路程であることを示し
ている。DACが用いられる場合は、その起点および幅
はGl、G2のそれらと同一に設定される。
第4図(b)は、被検管が偏心したために、水距離が短
くなり、かつ、入射角が小さくなった場合を例示してい
る。第4図(b)によれば、水距離が1’cl’ (1
)に、[5スキツプ・ビーム路程がW’O,Sになる。
 w’o、sは、上記(1) 、 (2)及び(3)式
により、入射角θが小さくなったときは、Wo、5より
小さくなる( W’ 6.5< W 0.5 ) a従
って、第4図(b)では、各エコーは、第4図(a)の
場合よりT波形に近づき、かつ、各エコー間隔は狭くな
る。即ち、被検管の偏心により水中距離の変化と、入射
角の変化に伴う被検材中のビーム路程の変化を生ずる。
今日では、既知技術となった上記実公昭58−2637
9号公報記載の複合探触子では、第4図(a)および(
b)のS′エコーを容易にとらえることができ、音響結
合をモニタすると共に、S°エコーと一採決表面二二−
Sとの間隔がほぼ一定であるので、S゛エコー自動追尾
することにより、T波形とSエニー間のビーム路程の2
.2交から2.21 ’への変化を自動補正することが
できる。
[発明が解決しようとする問題点]    ゛このよう
な複合探触子が提案される以前は、水浸斜角−探表面エ
コーSが、レベルが小さく、かつ、不安定のため、制御
用エコーとして使用することができず、従って、音響結
合のモニタも、1〜5間の水中距離変化も検出できなか
ったことを考えると、この従来技術は、非常に大きな作
用効果をもたらしたことが明らかである。
しかしながら、被検管偏心に伴う入射角変動をこの従来
の複合探触子を用いて検出する方法については、いまだ
見出されていなかった。
そのため、入射角変化により生ずる被検材量のビーム路
程変化を補正することができなかった。
その結果、第4図(b)においても、G I+G 2ゲ
ートの起点および幅はそれぞれ2.5WosおよびWO
35のままであるため、第4図(b)に例示するように
、例えば、内外面欠、陥の逆転、または、一方のゲート
中に内外面欠陥が同時に入るといったような不都合な現
像を生じた。
これに反して、もし入射角の変動の検出が可能になれば
、それに基づいて(1)、(2)及び(3)式により被
検材中のビーム路程をW’osの如く計算でき、G 1
* G 2ゲートの起点および幅をそれぞれ2.5W’
o、sおよびW’Osに補正できて、かかる不都合な現
像の発生を避けることができる。
また、入射角が変化すると、欠陥エコーの位置が上述の
如く変化するだけでなく1反射エコー高さも変化するが
、入射角の変化が検出できれば、予め得られた入射角変
化に対するエコー高さ変化のデータに基づき、欠陥エコ
ー高さも補正することができる。
要するに、探触子回転型管超音波探傷装置にあっては、
上記した複合探触子を用いて、すでに公知技術となって
いる音響結合モニタおよび被検管偏−心によるT−3間
の水中距離変化の検出だけでなく、さらに新゛に入射角
変化をも検゛出できるような方式を開発することが望ま
れている。
匍述より明らかな如く、本発明は、かかる実情に鑑みて
なされたもので、その目的は、被検管の偏心に伴う入射
角変化を検出し、この入射角変化に基づき、被検材中ビ
ーム路程を算出して、ゲート及びDACの起点及び幅を
自動補正し、また、入射角変化に対応した探傷感度変化
の自動補正を行なうことができて、探傷の精密化、高信
頼化を達成できる。探触子回転型管超音波探傷装置にお
ける入射角変動検出方式を提供することにあg。
[問題点を解□決するための手段] 本発明は、超音波送信信号により励振され上越音波を送
信し、被検管の探傷を行う探傷用探触子と、管表面エコ
ー受信用探触子とをプローブとする複合探触子を備えた
探触子回転型管超音波探傷装置に設けられる入射角変動
検出方式であって、上記問題点を解決するための手段と
して、第1図に示すように。
超音波送信信号により励振されて超音波を送信し、被検
管の探傷を行う探傷用探触子と、管表面エコー受信用探
触子とをプローブとする複合探触子を備えた探触子回転
型管超音波探傷装置に設けられる入射角変動検出方式で
あって、 上記超音波送信信号と上記管表面エコー受信用探触子か
らの管表面エコーとの時間間隔から超音波の伝播所要時
間を計測し、該計測値に基き、探傷用探触子から被検管
表面入射点を経て管表面エコー受信用探触子に至るまで
の水中距離を算出する水中距gi算出手段と、 上記算出される水中距離の、複合探触子の1回転中にお
ける最大値と最小値とを検出する最大値最小値検出手段
と、 L記検出された最大値と最小値との差を算出する最大最
小差算出手段と、 上記算出された水中距離の最大最小差を、予め装置定数
として設定した定数により除して、複合探触子の回転中
心と被検管中心との距離を、−同転中における偏心量と
して算出する偏心ri算出手段と、 上記被検管の外周回りを回転する複合探触子の回転角を
検出すると共に、上記水中距離の最大値または最小値が
検出されたとき、回転角をπ/2または3π/2として
基準点を設定し、該基準点を起点として、上記回転角に
対応するパルスからなる回転角信号を出力する回転角検
出手段と、上記検出された回転角および算出された偏心
量から、当該回転角における探傷用探触子の被検管への
超音波入射角を算出する入射角算出手段と、管超音波探
傷装置の複合探触子の回転中心に搬送される被検管の偏
心を一定限度内に抑制する偏心抑制手段と、 を備えて構成することを特徴とする。
上記偏心量算出手段において、上記算出された水中距離
の最大最小差を除す定数としては、偏心量の許容誤差、
偏心抑制手段による偏心の抑制限度等により種々の値を
採り得るが、好ましい値の一例として、3.66が挙げ
られる。
偏心抑制手段としては、複合探触子回転中心を中心とし
て、許容される範囲に内径を有する環ないし管状の部材
、また、これらの部材内周壁に案内用のローラー、ベア
リング等を装着したもの等が考えられ、被検管を複合探
触子回転中心に搬送する搬送路中に、または、複合探触
子の近傍に装着される。
[作用] 上記のようにMIjI#、される本発明の作用について
、第1図および第2図を用いて、作動原理に基づいて説
明する。
第2図の回転中心軸Oに直交する平面に、複数の複合探
触子が同心かつ等間隔に配列されて回転している。なお
、第2図には、それらの複合探触子群から一つを任意に
選んで示しである。この複合探触子に対して、一定の関
係で座標X−Y軸を1例えば第2図の如く定める。複合
探触子の回転中心Oに対して1ΔXYI偏心した外径り
の被検管のまわりを、0を中心として複合探触子群が回
転する。これはOを中心として線分OO′が逆方向にま
わることとして考えられる。
第2図はOO′がX軸に対してrの角度にある状態を示
している。ここで、偏心IΔXYl=Oのときのプロー
ブ1の水中距離を11.プローブ2の水中距離を文2、
入射角を0、反射角をθとする。また、偏心1ΔXYI
がゼロでなく、探触子群座標軸XYに対して管がrだけ
回転したときの上記諸量に、第2図に示す如くそれぞれ
ダッシュを付して9−1°・M7°、θ°、O”とする
と、第2図より、次の関係が成立つことが分かる。
ただし、 A=isin20 ・・・(6) さらに、この場合のプローブ1とプローブ2の間の超音
波の伝播距離y°は、:52図より明らかな如く、次式
で与えられる。
V”−11”十又2゜ 目的とする偏心に伴う入射角変動θ°を表わす(4)式
を見ると、角θは設計製作により与えられる定数、Dは
被検管の直径であるから既知、rは測定できる量である
から、偏心 1ΔXYIが何等かの方法により分かれば
、(4)式により0°は求められることになる。従って
、上記(4)、(5)、(6)、(7)及び(8)式に
おいて、観測し得る量y′とrとから、1ΔXY+を解
く問題に帰着する。
ところで、上記(4) 、(5) 、(6) 、(7)
および(8)式%式% と、θ°=θとなり、yoは最大および最小となる。即
ち、r=π/2およびr=3π/2の時のyoを、それ
ぞれ(Yo)π/2および(Y’)3π12  と1す
くと、上記(8)式から。
・・・(9) ・・・(10) 一方、上記(5)式より、 1/(sina)π/2お
よび1/(sina) 37E/2は、 となる。
また、上記(9)、(10)式で与えられる (Yo)
π/2と(Y’)3π12との差をとり、これをEとす
ると、次式%式% 上記(13)式において、文2、θは、設計製作により
決る定数であり、上記りは測定により与えられる。従っ
て、(13)式より1ΔXYI を解くことができる。
ところで、上記(0式によれば、θ゛の最小値は、r=
0の時に生じ、 のようになる。
さて、文献(日本非破壊検査協会編:超音波探傷試験B
、日本非破壊検査協会発行、 P、P、303 。
付録5.斜め入射時の音圧往復通過率(1979))に
よれば、鋼管の水浸斜角探傷においては、入射角14.
73°以下になると、屈折超音波中に横波以外に縦波が
発生し、探傷結果を混乱させる。偏心があると、被検管
のまわりを探触子が一回転する間に、r=0の時に最小
入射角を必ず生ずるので、何等かの手段(機械的偏心抑
制手段)を講じる必要がある。
この偏心抑制手段が設けられると、(14)式で、θ=
19”(実用上最大設定角)、θ’ = 14.73°
とすると。
= 0.035 押0.04 となり、偏心は、被検管径の4%以下に抑制される。
水中距離変動幅Eを与える上記(13)式において、 
1/ (sina)?E/2、1/ (sina ) 
3に/2は・(4)式において、「=π/2,3π/2
とおいたものであるから、 =  5in=(sina) (0°)π12=(θ)π12          ・
・・(15)=  5in−’(sina) (θ′)3π/2=  (0)3π12       
   ・・・(16)また、(5)式より、(case
−case ’)= Oであることを考慮して、 一方、 であるから、 となる。
ただし、 F=(文、cos 2θ)2+ 2(M 、CO!+ 
20) 1aXY l + IAXY I 2G =(
fL 2cos  2θ)2−2(1、cas  2θ
)lAXYI+1AXYI2である。
よって、上記(13)式は1次式のようになる。
上記(19)式は、第2項および第3項が1ΔXYIに
に対して非線形であるが、1ΔXYIが無視できる程度
に微小であるとして、線形近似をすると、となる、これ
をさらに展開して、近似すると。
E 4 2 (1+ cos20 ) IAXYI  
     −(20)となる。
上記(20)式によって、偏心1ΔXYIを求めるこ、
とができる、即ち、探触子群の一回転中に、y“の最大
値および最小値を計測すると共に、両者の差Eを求め、
これを 2(1+cos2θ)にて除して、偏心1ΔX
YIが得られる。
例えば、θ=17°なら、次式のように、3.66で割
ればよい。
また、θ=19°なら、次式のように、3.58で割れ
ばよい。
1ΔXYIが得られれば、(4)式により時々刻々の「
の計測値を用いて、1回転中の任意のrにおけるθ°が
計算によって求められる。なお、複合探触子は、非常に
高速で回転しており、一回転の周期は非常に短いので、
その間に1ΔXYIはほぼ一定と考えてよいので、上記
(20)式により得られる1ΔXYIを使用することが
できる。
複数の探触子よりなる探触子群の場合は、そのうちの1
つの複合探触子についてy゛を計測し、それによって得
られた1ΔXY+を他の複合探触子でも共通に用いる。
入射角変動θ゛については、計測に用いられた複合探触
子では(4)式をそのまま用い、その他の複合探触子に
ついては、(4)式のrに、計測に用いられた複合探触
子からの角度間隔(たとえば3等配配置の時は 120
°、4等配配との時は90°)を加えて計算すれば、そ
れぞれの複合探触子についての入射角変動が求められる
角度rの基準点合わせに関しては、(4)式及びて、0
=0°となり、y′はそれぞれ最大または最小となるの
で、y′を測定し、−・回転中において最大のときのr
を−、または、最小の時のrをy゛の計測は、第2図に
おいてプローブlの送信時点とプローブ2の表面エコー
受信時点間の時間間隔を計測して、これをΔを秒とした
時に。
Δt×水中音速(1480m/s)によって得られる。
(20)式の計算は、たんなる除算であから、y゛をデ
ィジタル化することにより、容易かつ高速に計算できる
[実施例] 本発明の実施例について、図面の簡単な説明する、第5
図に1チヤンネルの場合の実施例の基本構成を示し、第
7A、7B図に本実施例に使用する偏心抑制手段を示す
〈実施例の構成〉 本実施例の入射角変動検出方式は、入射角変動検出部分
として、第5図に示すように、伝播時間検出器10と1
回転角検出器20と、マイクロコンピュータ30とを備
え、かつ、入射角変動の検出を補助する機能として、第
7A、7B図に示すように、偏心抑制手段40を備えて
構成される。
本実施例では、複合探触子を1チヤンネル分配置する構
成としているが、多チャンネルの場合、即ち、探触子回
転軸に直角な断面に同心かつ等間隔に複数の複合探触子
が配列されている場合にも適用することができる。この
場合には、水中距離算出手段、最大値最小値検出手段、
最大最小差算出手段、回転角検出手段および偏心量算出
手段は1チヤンネル分でよい、また、入射角算出手段に
ついては、多チヤンネル対応に構成してチャンネル数分
を備え、各チャンネルの入射角算出手段の入力は、偏心
量については同一の算出値を、回転角については各チャ
ンネルに対する角度n■隔を補正したものを用いる。
上記伝播時間検出器10は1本実施例の場合、第6図に
示すように、クロックパルスを発生させるクロック発生
器11と、該クロックパルスを計数するカウンタ】3と
、該カウンタ13へのクロックパルスの入力期間を制御
するゲート回路12と、該ゲート回路12のゲート開閉
を制御するゲート制御回路14とを有して構成される。
上記ゲート制御回路14は、探傷装置本体から送られる
送信信号を受けて上記ゲート回路12のゲートを開き、
管表面エコー受信用探触子から送られる管表面エコー信
号を受けて該ゲートを閉じるよう構成される。
上記回転角検出器20は1本実施例の場合、第5図に示
すように、パルスジェネレータ21と、カウンタ22と
を有して構成される。パルスジェネレータ21は、複合
探触子を保持する探触子ヘッド(図示せず)の回転に対
し1例えばエバルス/度の率でパルスを出力する。カウ
ンタ22は、このパルスを計数して、回転角対応の計数
値を得る0本実施例では、カウンタ22は、後述するマ
イクロコンピュータ30からの基準点信号によりリセッ
トされ、この点を起点として1回転分の回転角rを計数
する。
なお、本実施例において、基準点調整を行なう構成とし
ているのは、水中距離の最大値と最小値□ を用いて偏
心量を算出するので、この点を基準点として回転角rを
計数するためである。
マイクロコンピュータ3oは、第5図に示すように、中
央処理装置(以下CPUと称する。)31と、該CPU
31の動作プログラム等を格納するリードオンリーメモ
リ(以下ROMと称する。)32と、入力データ、演算
結果等を一時格納するランダムアクセスメモリ(以下R
AMと称する。)33と、入出力ボート34とを備えて
構成される。
このマイクロコンピュータ30は、最大値最小値検出手
段、最大最小差算出手段、偏心量算出手段と、入射角算
出手段とを構成する。また、上記カウンタ13から送ら
れる超音波伝播所要時間に相当する計数値を、水中距離
に変換する演算を行なって、これを上記RAM33に保
存する機能を有して、上記伝播時間検出器lOと共に、
水中距離算出手段を構成する。さらに、このマイクロコ
ンピュータ30は、上記水中距離算出手段にて算出され
る水中距離データから、最大値または最小値を検出する
最大値最小値検出手段としての機能と、最大値または最
小値を検出したとき1両者の差を求める最大最小差算出
手段としての機能と、また、基準点信号を発信して、上
記回転角検出器20のカラ器の機能とを有して、該回転
角検出器20と共に、回転角検出手段を構成する。
偏心抑制手段40は1例えば、第7A、7B図に示すよ
うに構成され、管超音波探傷装置の複合探触子の回転中
心への入口部分と出口部分の2箇所に装着され、軸方向
に搬送される被検管を挿通させて、偏心を強制的に一定
限度内に抑制する。
この偏心抑制手段40は、円筒状のガイド部本体41と
、このガイド部本体41に回転自在に装着された3個の
ガイドローラ42と、この各ガイドローラ42を各々中
心軸方向L;抑圧する圧縮ばね43と、この圧縮ばね4
3を係止するばね係止板44とにより構成されている。
上記ガイド部本体41の内径は、被検管Mの外径が変化
しても、これに対応し得るように比較的大きく形成され
ている。第7B図に示すように、その右端部には、上記
内径に連なる逆テーパ状の案内口41aが設けられてい
る。
また、ガイド部本体41の内径部45には、その3箇所
に上記ガイドローラ42が相互に独立して装備されてい
る。この各ガイドローラ42は、ガイド部本体41に形
成された取付穴41b内に周の装備され、その一部がガ
イド部本体41の内径側に突出されている。このように
配設された各ガイドローラ42は、丘記取付穴41b内
においてガイド部本体41の中心軸に直交する方向に向
って摺動自在に装着された支持部材44によって軸支さ
れ、上述した圧縮ばね43によって常に矢印B方向に押
圧され、角部41cで係止されている。
〈実施例の作用〉 次に、上記のように構成される本実施例の作用について
説明する。
被検管の探傷は、該被検管の外周囲りに複合探触子を高
速(本実施例では、例えば3000rpi+ )で回転
させることにより行なう、ここで、被検管は、探触子回
転軸に対して1ΔXYI偏心しているとする。
被検管Mは、第7B図において、矢印A方向から搬送さ
れてくると、先ず、その先端部を案内口41aで捕えて
、中心線上に案内し、しかる後、−1:記3個のガイド
ローラ42で三方から略均−に支承することができるよ
うになっている。また、これらの各ガイドローラ42は
1図に示すように、被検管Mの移動方向Aに沿って回転
可能に装備されているので、当該被検管Mの支承と案内
との両機俺を備えており、当該被検管Mの撓みや湾曲を
矯正しつつ、偏心を一定限度内に抑えて、これを中心軸
上に配設し、その移送を円滑ならしめている。
この場合、上記圧縮ばね43の作用により、被検管Mの
外径が大きいものに対しても、これに対応することがで
きる。
北記偏心抑制手段40の作用により、被検管Mの探触子
回転軸に対する偏心1ΔXYIは、一定の範囲に抑えら
れることになる。
さて、被検管を上記のように偏心を抑圧して搬送する状
態で、本実施例では、パルス繰返し周期(例えば0.0
5■S)毎に送信信号発信器から超音波送信信号が発信
され、この信号は、探傷用探触子と伝播時間検出器lO
に送られる。
探傷用探触子は、この信号を受けて超音波を送信する。
この超音波は、被検管表面に達し、管内部に屈折して進
行し、内部の傷部分で反射され、逆の経路をたどって探
傷用探触子に入射して受波される。また、被検管表面に
達した超音波の一部は、反射され、管表面エコー受信用
探触子に入射して受波される。
管表面エコー受信用探触子にて受波された超音波は、電
気信号パルスに変換され、管表面エコー信号として、伝
播時間検出器lOのゲート制御回路14に送られる。
一方、伝播時間検出器IOでは、超音波送信信号を受け
ると、ゲート制御回路14によりゲート回路12が開か
れ、クロック発生器11からクロックパルスがカウンタ
13に送られて、計数される。クロックパルスとしては
、15MHz以上のものが好ましい。
この状態で、ゲート制御回路14に管表面エコー信号が
送られると、ゲート制御回路14によりゲート回路12
が閉塞され、カウンタ13の計数が停止される。この時
のカウンタ13の計数値が、探傷用探触子から被検管表
面に至り、ここで反射されて管表面エコー受信用探触子
に入射するまでの超音波の伝播所要時間に相当する。
このカウンタ13の計数値は、CPU31に取り込まれ
、媒質(本実施例では、木)中における音速を乗じて、
水中距flay’を算出する。算出された水中距fiy
’は、RAM33の所定領域に格納される。
上記超音波の送信は、本実施例の場合、複合探触子の回
転速度とパルス繰返し周波数とから、1回転当り 40
0回行なわれる。従って、上記カウンタ13は、各回毎
にリセットされて、1回転当り400回計数を行なう。
また、RAM33には、1回転当り 400個の水中距
離データが格納される。なお、被検管の偏心状態は急激
には変化しないので、被検管−周分の水中距離の計測は
、5〜10回転に1回程度行なうようにしてもよい。
CPU31は、上記RAM33に格納された1回転分の
水中距離データの中から相互比較により水中距離の最大
値Y’ *aXおよび最小値Y’ainを検出し、検出
された最大値および最小値の差Eを算出する。最大値Y
’maX 、最小値Y’minおよびこれらの差Eは、
各々上記RAM33の所定領域に格納される。
CPU31は、上記RAM33に格納されている最大値
と最小値との差Eから偏心N1ΔXYIを計算する0本
実施例では、上記(21)式を用いて偏心量1ΔXYI
を計算する。即ち、上記差Eを定数3.66で除して偏
心量1ΔXY+ を求める。この定数3.66は、予め
ROM32に格納しておくか、または、偏心量1ΔXY
Iの計算プロプラム中に書込んでおく。
一方、最大値と最小値とは、本実施例では、!OIf 
S 1ij7隔で並び、各々20m5に1回ずつ表われ
る。そこで、CPU31は、順次計測される水中距離の
データを監視し、その中から最大値または最小値と一致
する、最初のデータが表われた時を基準点として、基準
点信号を上記カウンタ22に送る。
カウンタ22は、基準点信号が入力すると、最大され、
パルスジェネレータ21からのパルスを0から計数し始
める。従って、カウンタ22には、上記基準点を起点と
する複合探触子の回転角rに相当する計数値が累積され
る。なお、カウンタ22には、1回転毎に基準点信号が
入力されるため、常に、1回転分の回転角が示される。
また、基準へ信号としては、最大値か最小値のいずれか
を選択する。
この回転角「に相当する計数値は、超音波のパルス繰返
し周波数に対応して、CPU31に取り込まれる。
次に、CPU31は、3I出さレタ偏心量1ΔXYl 
オよび上記カウンタ22に計数されている回転角rと、
定数である入射角θおよび被検管外径りとを上記(4)
式に代入して、これを解き、変動した入射角0゛を算出
する。これらの定数は、予めROM32に格納しておく
か、または、(4)式を解くプログラム中に書込んでお
く、また、回転角rは、必要とする入射角を求める時刻
に対応して計測されたデータに基づくものを用いる。一
方、偏心量1ΔXYIは、少なくとも複合探触子−回転
中は一定値であり、実際には、探触子回転が高速である
から、数回転に亙って一定値とみなせるので、RAM3
3に記憶しである値を使用することができる。
なお、RAM33の記憶内容は、適当な時間間隔で書き
換えることにより、誤差の発生を防ぐことができる。
このようにして、本実施例では、複合探触子の回転角r
に対応する入射角θ′が求められる。この入射角θ′を
用いて、L記(1)〜(3)式により、材料中のビーム
路程変化が計算でき、探触子回転中、ゲートおよびDA
Cの起点および幅の自動補正と、探傷感度の自動補正と
を常時行ない得る。
〈実施例の変形〉 上記実施例では、複合探触子lチャンネルの場合につい
て示したが、多数のチャンネルの場合についても適用す
ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、被検管の偏心に伴う入射
角変化を検出し、この入射角変化に基づき、被検材中ビ
ーム路程を算出して、ゲート及びDACの起点及び°幅
を自動補正し、また、入射角変化に対応した探傷感度変
化の自動補正を行なうことができて、探傷の精密化、高
信頼化を達成できる、探触子回転型管超音波探傷装置に
おける入射角変動検出方式を実現することができる。
また1本発明は、上記したように、水中距離の最大値と
最小値の差を、定数で除して偏心量を算出するので、算
出のための計算が容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の探触子回転型管超音波探傷装置の入射
角変動検出方式の構成を示すブロック図、第2図および
第3図は本発明の作動原理を説明するための説明図、第
4図(a)および(b)は探傷器CRTに表われる探傷
図形を示す波形図、第5図は本発明入射角変動検出方式
の一実施例の構成を示すブロック図、第6図は上記実施
例に訝いて使用する伝播時間検出器の一例の構成を示す
ブロック図、第7A図は偏心抑制手段の一例を示す正面
図、第7B図はそのA−A断面図である。 10・・・伝播時間検出器  11・・・クロック発生
器12・・・ゲート回路    13・・・カウンタ1
4・・・ゲート制御回路  20・・・回転角検出器2
1・・・パルスジェネレータ 22・・・カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超音波送信信号により励振されて超音波を送信し
    、被検管の探傷を行う探傷用探触子と、管表面エコー受
    信用探触子とをプローブとする複合探触子を備えた探触
    子回転型管超音波探傷装置に設けられる入射角変動検出
    方式であって、上記超音波送信信号と上記管表面エコー
    受信用探触子からの管表面エコーとの時間間隔から超音
    波の伝播所要時間を計測し、該計測値に基き、探傷用探
    触子から被検管表面入射点を経て管表面エコー受信用探
    触子に至るまでの水中距離を算出する水中距離算出手段
    と、 上記算出される水中距離の、複合探触子の1回転中にお
    ける最大値と最小値とを検出する最大値最小値検出手段
    と、 上記検出された最大値と最小値との差を算出する最大最
    小差算出手段と、 上記算出された水中距離の最大最小差を、予め装置定数
    として設定した定数により除して、複合探触子の回転中
    心と被検管中心との距離を、一回転中における偏心量と
    して算出する偏心量算出手段と、 上記被検管の外周回りを回転する複合探触子の回転角を
    検出すると共に、上記水中距離の最大値または最小値が
    検出されたとき、回転角をπ/2または3π/2として
    基準点を設定し、該基準点を起点として、上記回転角に
    対応するパルスからなる回転角信号を出力する回転角検
    出手段と、 上記検出された回転角および算出された偏心量から、当
    該回転角における探傷用探触子の被検管への超音波入射
    角を算出する入射角算出手段と、 管超音波探傷装置の複合探触子の回転中心に搬送される
    被検管の偏心を一定限度内に抑制する偏心抑制手段と、 を備えて構成することを特徴とする探触子回転型管超音
    波探傷装置の入射角変動検出方式。
  2. (2)上記偏心量算出手段において、上記算出された水
    中距離の最大最小差を除す定数として、3.66を使用
    する特許請求の範囲第1項記載の探触子回転型管超音波
    探傷装置の入射角変動検出方式。
JP61187176A 1986-08-09 1986-08-09 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式 Pending JPS6342463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61187176A JPS6342463A (ja) 1986-08-09 1986-08-09 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61187176A JPS6342463A (ja) 1986-08-09 1986-08-09 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6342463A true JPS6342463A (ja) 1988-02-23

Family

ID=16201434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61187176A Pending JPS6342463A (ja) 1986-08-09 1986-08-09 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6342463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526766A (ja) * 2003-06-02 2006-11-24 ワンスティール トレーディング ピーティーワイ リミテッド 管の超音波検査
JP2016090392A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 大同特殊鋼株式会社 超音波探傷方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526766A (ja) * 2003-06-02 2006-11-24 ワンスティール トレーディング ピーティーワイ リミテッド 管の超音波検査
JP2016090392A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 大同特殊鋼株式会社 超音波探傷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4008603A (en) Ultrasonic method and apparatus for measuring wall thickness of tubular members
US5035143A (en) Method of detecting creep swelling
US5040415A (en) Nonintrusive flow sensing system
US4106327A (en) Anisotropic determination and correction for ultrasonic flaw detection by spectral analysis
GB2128330A (en) Ultrasonic measuring instrument
US4890496A (en) Method and means for detection of hydrogen attack by ultrasonic wave velocity measurements
US5681996A (en) Ultrasonic device for inspection of metal parts
US5113697A (en) Process and apparatus for detecting discontinuities on long workpieces
EP0716301B1 (en) High resolution measurement of a thickness using ultrasound
JPS60104255A (ja) 固体を非破壊状態で検査するための装置と方法
JPH02120659A (ja) 薄肉管溶接部の非破壊的な寸法および欠陥検査
JPS6342463A (ja) 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式
JPS5888653A (ja) 超音波探傷装置
JPS63236959A (ja) 丸棒状金属体の超音波探傷方法
JPH0376417B2 (ja)
JPH0259658A (ja) 周方向欠陥検出用被検管偏心補正方法および装置
JPS631966A (ja) 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式
JPH03279856A (ja) 超音波材料試験装置
JPS62294963A (ja) 探触子回転型管超音波探傷装置の入射角変動検出方式
Jackson et al. A three-path ultrasonic flowmeter for small-diameter pipelines
RU2114447C1 (ru) Способ оценки профиля трубы при ультразвуковом методе контроля
CN209542490U (zh) 一种用于γ射线检测环焊缝的偏心透照装置
JPS5952983B2 (ja) 超音波斜角探傷装置
JPH0729447Y2 (ja) 超音波計測装置
JPS6326342B2 (ja)