JPS6341874Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は飼育ケージの改良に関し、更に詳しく
は主として店舗用に最適な収納ボツクスを備えた
飼育ケージに関するものである。

「従来の技術」 従来この種猫用の飼育ケージ内に猫用のトイ
レ、ベツド等の用具を設置する場合は、一般的に
飼育ケージ内にトイレ、ベツド等の用具を剥出し
式に設置するものと、飼育ケージ内に一部が隠蔽
されているベツド、産室等の用具をそのまま設置
するようにしたものとが採用されている。

「考案の解決しようとする問題点」 前述の如くトイレ、ベツド等の用具が剥出し式
となつているものは、使用前は確かに見た目にき
れいであるが、猫等が一度使用すると砂を撒き散
らしたり、悪臭を放つたりして不潔感があり、こ
とに店舗に於ては体裁が悪いと共に、このような
場所で遊ぶと猫の体が汚れたりして商品陳列上好
ましくないこと、及び清掃に手間を要すること、
更には比較的清潔を好む習性がある猫にとつても
いやなものである。また従来の産室の一部が隠蔽
されているものでは、その全体が暗くなつていな
いため猫の習性上よくない、例えばせつかくお産
をしても一部しか穏蔽されてないことから、外敵
に見られていると思いこみ、時として産んだばか
りの仔猫を自分で食べてしまうというむごいこと
が起るのである。

「問題点を解決するための手段」 上記に鑑み本考案は、飼育ケージの下方に設け
た収納ボツクスの室にトイレ、ベツド等の用具を
配備し、これらの用具を隠蔽すると共に、室に設
けた扉の回動をもつてその開閉をなす構成とした
もので、その要旨は、開閉自在の扉を設けてなる
略密閉式の収納ボツクスの上面に網体等で構成さ
れる飼育ケージを設け、この飼育ケージから前記
収納ボツクスへ、及び収納ボツクスから飼育ケー
ジへのそれぞれ出入用の孔を収納ボツクスの天板
に開設した構造である。

「作用」 次に本考案の作用状態（使用状態）を説明する
と、飼育ケージ７内の猫がトイレ１１を使用しよ
うとするときは、収納ボツクス１の天板１ａに設
けた孔４より室５に入り、トイレ１１内にすわつ
て便をなす。そして使用後は再び孔４より出て、
飼育ケージ７内に戻るのである。また産室１２を
使用しようとするときは、収納ボツクス１の天板
１ａに設けた孔４より室５に入り、産室１２中に
入つて産む。その後は再び室５に入つた後、孔４
より出て、飼育ケージ７内に戻るのである。一方
室５、トイレ１１等の掃除は、収納ボツクス１の
室５の扉２，３をそれぞれ開放する。そして例え
ばトイレ１１の掃除をしようとするときは、室５
の扉２を開放し、トイレ１１を取り出し、トイレ
１１及び室５をそれぞれ掃除すればよい。終了後
はトイレ１１を収納し、扉２を閉める。また室５
の他方及び産室１２等も同様の手順で掃除ができ
る。尚飼育ケージ７の掃除は従来と同様にすると
よい。

「実施例」 図面は本考案の一実施例を示しており、１は開
閉自在の扉２，３を有し、天板１ａに出入用の孔
４を有する収納ボツクスで、開放された孔４を除
いて密閉式となつている。そしてこの収納ボツク
ス１の上面には扉６を有する網体等でなる飼育ケ
ージ７が設けられており、この飼育ケージ７にい
る猫が収納ボツクス１の室５に出入しようとする
ときは、収納ボツクス１の天板１ａに設けた孔４
を介して行ないうるし、またそれに設置するトイ
レ１１、産室１２も使用できる。更に室５の開
放、閉塞は扉２，３でなしうる。尚場合により室
５に産室１２を設けずそのまま暗室とすることも
ある。また図示しないが室５を仕切壁で区画し、
この仕切壁に出入用の孔を開設してもよい。図中
８は扉２，３の把手である。尚収納ボツクス１の
表面等は布、カーペツト等の柔軟材で被覆すると
よい。また扉２，３は一枚ものとしたり、引き戸
式にする等して適宜選択される。

「考案の効果」 本考案は以上詳述したように、開閉自在の扉
と、出入用の孔をそれぞれ有する収納ボツクスの
上面に飼育ケージを設ける構成としたので、この
収納ボツクスの室に配備するトイレ、産室、ベツ
ド等がそれぞれ隠蔽されており、見た目に不潔感
がないし、防臭にも役立つと共に、大変に美麗で
あるし、比較的清潔なところを望む猫にとつて最
適な環境を作ることができる。ことにこれらの効
果は店舗用の飼育ケージとして誠に有意義であ
る。また収納ボツクスの前面に開閉自在の扉を設
ける構成であるので、トイレ、産室及び室等の清
掃とか、室の内部の観察とかが容易にできる。更
に前記の如く産室を暗い室に設けるようにしたの
で、安全なお産ができる。また構造簡単で取り扱
いが簡便であると共に、低コストで提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示しており、第１図
は一部欠截の斜視図、第２図は断面図である。 １……収納ボツクス、２，３……扉、４……
孔、５……室、６……扉、７……飼育ケージ、８
……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉自在の扉を設けてなる略密閉式の収納ボツ
   クスの上面に網体等で構成される飼育ケージを設
   け、この飼育ケージ及び前記収納ボツクスとの出
   入用の孔を収納ボツクスの天板に開設してある収
   納ボツクス付き飼育ケージ。