JPS6341706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はノブをつまんでスイツチケースの内部
の可動コンタクトを固定接点群上で摺動させるよ
うにした摺動スイツチにおいて、ノブの摺動位置
を明確にするため先端を内照するランプを該ノブ
の函状部に内装し、ランプの二極に接続した一対
の弾性端子脚を函状部の外側に突出し、スイツチ
ケース内で函状部の摺動方向と平行に敷設した二
条の導電片に夫等を接触してランプに給電するよ
うにしたランプ移動式摺動スイツチに係るもので
あつて、その目的とするところは、ランプの二極
に導電用のコードを接続してノブの摺動ともに伸
長若しくは捲縮させるような、断線事故を招き易
い接続にする必要がなく、さらにスイツチケース
に設けるノブ突出の摺動孔に特別な遮光装置を設
けなくても漏光を防止できるようにして、室内照
明コントロール用、空調サーモスタツト又は空調
フアンのコントロール用等で、特に夜間はノブの
所在が外来光により明確にできなくなる車輌の搭
載に適するようにした摺動スイツチを提供するに
ある。

本考案の一実施例を添付図面について説明す
る。

１は長手方向の一側を開放して置いて後づけの
側板１′によりその開放端面を閉じるようにした
スイツチケースであつて、前面に摺動孔２を設
け、該摺動孔のすぐ後側に一対の摺動案内片３，
３を対向させて形成し、後側の開放部に嵌込係合
片４，４を対立させて設け、さらに一側の摺動案
内片３と嵌込係合片４とに挿入溝３′，４′を設け
る。５は前記した嵌込係合片４，４に嵌込係合片
６，６を挿入して前記した側板１′により抜出不
能に固定するコンタクトホルダー１４の摺動支持
体であつて、その両側の壁板の内側に複数個ずつ
の係合溝７，７をほぼ均しい間隔で対立状に設
け、後側に絶縁板８を嵌めて固定する。該絶縁板
８には第３図に示すように摺動孔２と平行にした
中央の連続固定接点片９とその前後で位置を互い
違いに喰違わせた固定接点片１０，１１及び１
２，１３とを装着する。

摺動支持体５の内部に摺動自由に嵌めて絶縁板
８上を摺動させるように設けたコンタクトホルダ
ー１４には発条１５の弾力で両側の係合ボール１
６，１６を押し出して係合溝７，７の何れかに一
部を嵌込み、それによつてオフ位置「Ｏ」とコン
トロール位置「」〜「」の何れかに停止され
得るようになし、そのコンタクトホルダー１４に
接点圧ばね１７を作用させて装着した可動コンタ
クト１８に三角配置の接点１９，２０，２１を設
け、「」〜「」のコントロール位置で連続固
定接点片９と固定接点片１０〜１３の何れかとに
接触させる。

２３はスイツチケース１内に一部を嵌めて摺動
案内片３，３に摺動自由に係合し、一部を摺動孔
２から外側に突出した摺動ノブであつて、後側に
突出した係合突片２４をコンタクトホルダー１４
の係合片対２２の間に嵌めて連結を施す。この摺
動ノブ２３にはスイツチケース１内にライト装着
用の函状部２５を一体に設け、該函状部２５の内
空に連通した光誘導孔２６をノブ２３の先端まで
連通し、そのノブ２３の先端にはレンズ２７を縦
線状に露出したつまみ２８を嵌込んで固定する。
また函状部２５の一側の壁板に、該函状部２５の
内空に挿入するランプ３２を装着するソケツト２
９を嵌込んで固定し、そのソケツト２９の外側に
ランプ３２の二極に接続される弾性端子脚３０，
３１を前側と後側とに第１図のとおりに曲げて設
けて夫々に接点部３０′，３１′を形成する。３３
は前記した嵌込溝３′，４′に差嵌め、ソケツト２
９の背側においてスイツチケース１に固定した絶
縁プレートであつて、これに函状部２５の摺動方
向と平行をなす二条の導電片３４，３５を敷設し
て前記した接点部３０′，３１′を夫々移動自由に
接触する。

前記実施例においては固定接点片１０〜１３を
抵抗器のタツプに夫々接続して可変抵抗器の抵抗
値切換用摺動スイツチにすることができる。

本考案は前記に例示した構成になり、ノブ２３
によつてコンタクトホルダー１４及び可動コンタ
クト１８を連動するとき、函状部２５に挿入して
ノブ２３の先端を内照するようにしランプ３２も
弾性端子脚３０，３１とともに移動し、それ等の
端子脚が、スイツチケース１内に、函状部２５の
摺動方向と平行に敷設した導電片３４，３５に
夫々接して移動するから、端子脚３０，３１に、
夫等の摺動により断線を生じ易くしかもスイツチ
ケース１内でもつれ易いコードを接続する必要は
なく、ノブ２３を単純にスイツチケース１に摺動
自由に組込むだけでランプ３２の給電回路を成立
させることができるものであつて、組立て製作及
びランプの給電回路保守を極く容易にできる利益
がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は
第２図Ａ−Ａ線切断側面図、第２図は第１図Ｂ−
Ｂ線切断正面図であつて、一部を切欠して示す。
第３図は絶縁板８の平面図、第４図は絶縁プレー
ト３３の斜視図である。 １……スイツチケース、８……絶縁板、９〜１
３……固定接点片、１４……コンタクトホルダ
ー、１８……可動コンタクト、２３……ノブ、２
５……函状部、２６……光誘導孔、２９……ソケ
ツト、３０，３１……弾性端子脚、３０′，３
１′……接点部、３２……ランプ、３４，３５…
…導電片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイツチケース内の固定接点群上を摺動する可
   動コンタクトを連動するノブを設けてなる摺動ス
   イツチにおいて、前記のノブの基部にスイツチケ
   ース内を摺動する函状部２５を設け、その函状部
   の内部に、ノブを照明する照明ランプを設け、そ
   のランプの二極に接続した弾性脚を函状部の外側
   からスイツチケース内に突出し、スイツチケース
   の内面には函状部の摺動方向に平行させて、各弾
   性脚を摺動自由に接触させる平行二条の導電片を
   設けたことを特徴とする摺動スイツチ。