JPS6339206Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水着とくに、競泳用、或いは飛込み競
技に有用な水着に関するものである。

競技用水着は、その着用時の水の抵抗を極限に
小さくするための種々の形状面からの検討が加え
られているが、この面よりの検討は限界に到達し
た感がある。

本考案者は、全く別の観点より、競技用水着に
激しい水圧が加えられた際の水着の抵抗を低減す
るべく検討中のところ、従来水着に使用されてい
る布地は伸縮性を有するが、平坦な布地であるた
め激しい水の抵抗を受けた際、その抵抗をうまく
逃すことができず、大きな抵抗が残ることを見出
した。そこで本考案者は水着に使用する布地の構
造面より水着に激しく加えられた抵抗を逃し得る
水着を開発すべく検討した結果本考案を完成し
た。

本考案の要旨とするところは、伸縮可能な布地
よりなる水着であつて、水着の体長方向に伸びる
細巾の凹状部又は凸状の縦縞を設けたことを特徴
とする水着にある。

以下図面により本考案の水着を説明する。

第１図は本考案の水着の平面図であり、同図中
１にニツト編等の伸縮可能な布地部分を、２は水
着の体長方向に伸びたニツト編等の伸縮可能な凹
状部又は凸状部である。

第２図は本考案の水着を構成する伸縮可能な布
地の断面図である。同図中１は伸縮可能な布地部
であり、２は体長方向に伸びた凹状部又は凸状部
であり、第２図イは凹状部を有するものを、第２
図ロは凸状部を有するものの断面図である。

本考案の水着に設けられた体長方向に伸びた凸
状部又は凹状部の間隔は特に限定されないが、水
着の全面にわたつてほゞ均一に分布していること
が望ましく、通常は２〜３cm間隔とするのがよ
く、通常はこの部分も伸縮可能な布地部で構成さ
れていることが好ましい。また、この縦縞部は装
飾もかねて赤、青、黄、水色等の種々の模様とし
て形成させることもできる。

本考案の水着は体長方向に伸びた細巾の凹状部
又は凸状部が形成されているため、この水着を着
用して飛び込み競技や、競泳を行つた場合に加え
られる激しい水の抵抗を受けるが、この水の抵抗
によつて水着面の縦縞は他の水着面よりも瞬時に
強い伸長を受けるが、その強い反撥力によつて水
着面に受けた抵抗を速かに逃がすことができるた
め、実質的に水着面での水の強い抵抗を感ずるこ
となく、競泳時のスピードアツプを図ることがで
きるのである。

本考案の水着は従来用いられてきた競技用水着
に対し、特殊形状の縦縞をその体長方向にほゞ均
一に設けることによつて、従来の水着では考えら
れなかつた程、水の抵抗を容易に逃がすことに成
功したものであり、新しい構造の、とくに、競技
用水着としての有用性は極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の水着の平面図であり、１は伸
縮可能な布地部を、２は体長方向に伸びた凹状部
又は凸状部よりなる伸縮可能な縦縞を、３はふち
取り部を、４は肩ひも部を示し、第２図は本考案
の水着の布地の断面図であり、同図中イは縦縞部
が凹状部で形成されたもの、ロは縦縞部が凸状部
で形成されたものを示す図である。 １……伸縮可能な布地部、２……凹状又は凸状
の縦縞部、３……フチ取り部、４……肩かけひ
も。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸縮可能な布地よりなる水着であつて水着の体
   長方向に伸びる細巾の凹状部又は凸状部を設けた
   ことを特徴とする水着。