【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
発明の分野
本発明は感染症治療薬、さらに詳しくは、特定
の組成を有する液体培地で培養したマンネンタケ
菌糸体培養物を有効成分とする、食細胞の機能を
賦活し、ヒトやその他の哺乳動物における細菌や
ウイルスなどによる感染症を治療するのに有用な
医薬および獣医薬組成物に関する。
発明の背景
好中球などの食細胞は生体内において、外界か
らの異物を貧食、消化し、無毒化することにより
生体防禦に重要な役割を果たしている。近年、細
菌やウイルスなどによる感染症において、宿主の
食細胞やリンパ球などの機能が低下しており、こ
れらの機能が低下すると、感染症がおこりやす
く、また、重篤化することが判明している。この
ような事情から、食細胞やリンパ球の機能賦活に
ついて種々研究がなされ、すでに、リンパ球機能
賦活に有用な薬剤が開発され、感染症の治療に用
いられている。しかしながら、食細胞機能を賦活
する薬剤としては、レバミゾールなどの数種のも
のが知られているにすぎない。
一方、マンネンタケはヒダナシタケ目サルノコ
シカケ科に属する担子菌で、霊芝ともいわれ、古
くから生薬として珍重されており、最近、その成
分の薬理作用が種々研究されている。しかしなが
ら、マンネンタケが食細胞機能賦活作用を有する
との報告は未だ見当たらない。
本発明者らはマンネンタケの薬理作用について
種々研究を重ねる間に、意外にも、本出願人の特
願昭58−151846号に開示されるごとく、特定の組
成を有する液体培地で液体培養したマンネンタケ
菌糸体培養物が食細胞の運動作用等を亢進し、食
細胞機能の賦活に有効であることを見出し、本発
明を完成するにいたつた。
発明の概要
本発明は、グリコース0.2〜10W/V%および
小麦胚芽0.2〜2W/V%を含有する液体培地中で
マンネンタケ菌糸体を培養して得られた培養物を
有効成分としてなる感染症治療薬を提供するもの
である。該マンネンタケ菌糸体培養物は非常に低
毒性であり、本発明の感染症治療薬は感染症の治
療のため、通常、経口または外用によりヒトまた
は他の哺乳動物に投与するのに有用である。
発明の詳説
本発明の感染症治療薬の有効成分として配合す
るマンネンタケ菌糸体培養物とは、前記の特願昭
58−151846号に記載の方法に従つてマンネンタケ
菌糸体を液体培養して得られる全培養物濃縮物、
菌糸体を分離した培養濃縮物、分離菌糸体あるい
は、全培養物、培養液、それらの濃縮物または分
離菌糸体の溶媒抽出物を包含する。
すなわち、本発明に用いるマンネンタケ菌糸体
培養物を得るには、まず、マンネンタケ種菌糸を
グリコースおよび小麦胚芽を必須成分とする液体
培地中で液体培養する。
該培地成分として用いるグルコースおよび小麦
胚芽は培地成分として通常入手しうるものであれ
ばいずれでもよい。グルコースは培地全量に基い
て0.2〜10W/V%、好ましくは、1〜8W/V%
の割合で用いる。グルコースの量が0.2W/V%
より低くても、また、10W/V%を超えても菌糸
体の収量が低下する。小麦胚芽は培地全量に基い
て0.2〜2W/V%、好ましくは、0.5〜1.0W/V
%の割合で用いる。小麦胚芽の量も0.2W/V%
より低いと菌糸体の収量が低下し、また、2W/
V%を超えると経済的に不利となる。ことに、該
液体培地中の小麦胚芽:グルコースの重量比を
1:1〜8とすることが好ましく、これにより、
マンネンタケ菌糸体の収率が向上する。
所望により、該液体培地には、リン、マンガ
ン、マグネシウム、カルシウム、鉄などの塩類の
ごときミネラル成分や、他の穀類胚芽、米ぬか、
コーン・ステイープ・リカー、ビタミン類、核酸
類、澱粉、アミノ酸類、酵母エキス、ペプトンな
どのごとき他の栄養成分を適宜添加してもよい。
該液体培地は常法に従つて調製することができ
例えば、所定の各成分を滅菌水に添加し、分散、
溶解させる。得られた培地は、通常、120〜130℃
で、12〜30分間滅菌処理した後、マンネンタケ菌
糸体の培養に用いられる。
マンネンタケ菌糸体の培養は、該液体培地に適
当量の種菌糸を接種し、好気的条件下に行なわれ
る。
用いる種菌糸は担子菌類に属するヒダナシタケ
目サルノコシカケ科マンネンタケのものであれば
いずれでもよく、例えば、(株)河村式椎茸研究所
(静岡県藤枝市青森町1−1−11)より入手でき
る。
通常、種菌糸の接種量は約5〜10mg/100ml培
地で十分であり、200〜300r.p.m.の撹拌下、温度
25〜30℃、通気量0.5〜3.0V.V.m.で7〜21日間暗
所において培養を行なうことにより、マンネンタ
ケ菌糸体が高収率で得られる。
培養終了後、全培養物(菌糸体と培養液の混合
物)またはそれから菌糸体を分離した培養液を、
例えば、減圧下、40〜50℃で濃縮し、所望により
乾固し、要すれば、濃縮乾固の前または後に常法
に従つて粉砕して本発明の感染症治療薬に用いる
マンネンタケ菌糸体培養物を得る。塔養物から菌
糸体の分離は濾過、遠心分離などの常法に従つて
行なうことができる。
分離した菌糸体は、一般に、径1〜5mmの球状
を呈しており、これも、例えば、減圧下、40〜50
℃で乾燥し、粉砕し、マンネンタケ菌糸体培養物
として本発明の感染症治療薬に用いることができ
る。
また、本発明においては、全培養物、菌糸体を
分離した培養液、それらの濃縮物または乾固物あ
るいは分離した菌糸体またはその乾燥物の溶媒抽
出物も同様に用いることができる。
かかる抽出は、必要により、適宜菌糸体を切断
した後、水、アルコール(例えば、メタノール、
エタノール、n−ブタノールなど、クロロホル
ム、エーテル、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサン
およびこれらの混合液溶媒(例えば、50%エタノ
ール水溶液、80%メタノール水溶液など)からな
る群から選ばれる溶媒を用いて行なわれる。該抽
出は、一般に、被抽出物に対して重量比約10〜
100倍の溶媒を用い、15℃〜溶媒の沸点までの温
度で1〜24時間行なう。通常、この操作を1〜3
回行なえば充分である。得られた抽出液を、好ま
しくは、減圧下に40〜50℃で濃縮し、要すれば乾
燥している用いる。
これらのマンネンタケ菌糸体培養物は、一般
に、ニンヒドリン反応、α−ナフトール反応、フ
エーリング反応、フエニルヒドラジン試薬反応、
アンスロン−硫酸試薬反応、ビウレツト試薬反応
および塩化第二鉄試薬反応においていずれも陽性
であり、エルソン・モルガン反応においては凝陽
性を呈する。また、きわめて低毒性であり、例え
ば、培養液濃縮乾固物はマウスおよびラツトを用
いる急性毒性試験において、投与できる最高量の
2.5g/Kgの経口投与でも死亡例はなかつた。
かくして、本発明の感染症治療薬は通常の製剤
化技術に従つて、該マンネンタケ菌糸体培養物を
医薬または獣医薬担体と合して、好ましくは、経
口投与または外用に適した剤形、例えば、散例、
錠剤、カプセル剤、軟膏剤、液剤などとすること
ができる。本発明の感染症治療薬は感染症の療薬
のためにヒトやその他の哺乳動物に、好ましく
は、経口や外用経路で投与することができる。例
えば、ヒトの場合、チエデイアクー東症候群、レ
イジーロイコサイト症候群、慢性肉芽腫症や、若
年性歯周疾患などの食細胞機能異常による感染症
の治療にきわめて有用である。投与量は用いるマ
ンネンタケ菌糸体培養物の種類、治療すべき症
状、投与経路にどによつて適宜選択できるが、例
えば、成人1日当たり、マンネンタケ菌糸体抽出
物粉末の場合50〜3000mg、培養液濃縮乾固物の場
合、100〜5000mg程度が好ましい。
実施例
つぎに参考例および実施例を挙げて本発明をさ
らに詳しく説明する。
参考例
ジヤーフアーメンターを用いてマンネンタケ菌
糸体の培養をつぎのとおり行なつた。
ジヤーフアーメンター(10容)のジヤー中で
グルコース100gおよび小麦胚芽25gを、沸騰冷
却した水道水5と混合し、ついで、ジヤーを密
栓して121℃で30分間オートクレーブ処理して液
体培地を調製した。ジヤーをジヤーフアーメンタ
ーに取り付け、同じ培地で25℃、14日間振盪培養
した種菌糸培養物150mlを無菌条件下に接種した。
300r.p.m.の撹拌下、3.0/分の流速で空気を通
気しながら、28℃にて14日間培養した。得られた
培養物をガーゼで濾過して菌糸体0.84Kg(湿潤重
量)および培養液3.5を得た。
分離した菌糸体に水2を加え、99〜100℃で
3時間加熱抽出し、抽出液を減圧下、40℃で濃縮
乾固して、茶褐色無晶性の粉末状培養物25gを得
た。
また、分離した培養液を減圧下、40℃で濃縮乾
固し、茶褐色無晶性の粉末状培養物55gを得た。
実施例 1
顆粒剤
成 分 量
マンネンタケ菌糸体培養物(参考例で得られた培
養液の濃縮乾固粉末) 25g
乳 糖 50g
とうもろこし澱粉 23g
メチルセルロース 2g
マンネンタケ菌糸体培養物、乳糖およびとうも
ろこし澱粉を均一に混合し、これにメチルセルロ
ースの水溶液を加え、湿式顆粒造粒法により顆粒
を調製する。この顆粒を200mgづつステイツク包
装して投与単位形の経口投与用顆粒剤を得る。
実施例 2
錠 剤
成 分 量
マンネンタケ菌糸体培養物(参考例で得られた培
養液の濃縮乾固粉末) 30g
乳 糖 40g
とうもろこし澱粉 26g
メチルセルロース 2g
ステアリン酸マグネシウム 2g
実施例1と同様にして顆粒を調製する。この顆
粒を乾燥し、ステアリン酸マグネシウムと混合し
た後、圧縮打錠して250mgの投与単位形の経口投
与用錠剤を得る。
実施例 3
カプセル剤
成 分 量
マンネンタケ菌糸体培養物(参考例で得られた培
養液の濃縮乾固粉末) 40g
乳 糖 48g
シヨ糖肪脂酸エステル 2g
これらの成分を均一に混合し、No.1ハードゼラ
チンカプセルに500mgづつ充填して投与単位形の
経口投与用カプセル剤を得る。
実施例 4
軟膏剤
成 分 量
マンネンタケ菌糸体培養物(参考例で得られた菌
糸体培養物の50%エタノール抽出物) 10g
白色ワセリン 30g
セタノール 18g
ラウロマクロゴール 0.5g
セスキオレイン酸ソルビタン 5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.1g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g
精製水 全量100gに調製
白色ワセリン、セタノール、パラオキシ安息香
酸ブチル、ラウロマクロゴールおよびセスキオレ
イン酸ソルビタンを75℃に保ちながら、パラオキ
シ安息香酸メチルと精製水を加え、80℃に加温し
て混合、溶解する。加温をやめ、撹拌下に固化さ
せ、マンネンタケ菌糸体培養物を加え、混合して
軟膏剤を得る。
発明の効果
マンネンタケ菌糸体培養物の食細胞機能賦活作
用を試験した。以下にその結果を示す。
(1) 好中球の運動能に対する作用()
ヒト末梢血から好中球を分離し、ボイデン・
チヤンバーを用い、マンネンタケ菌糸体培養物
の好中球のランダム運動能および走化性に対す
る作用を測定した。
2.5×106個/mlの好中球懸濁液にマンネンタ
ケ菌糸体培養物(参考例で得られた培養液の濃
縮乾固粉末)1〜1000μg/mlを加え、37℃で
15分間インキユベーシヨン後、チヤンバー上部
に加え、下部に、ランダム運動能の測定におい
てはPBSを、走化性の測定においては2×
10-8MのN−ホルミル−メチオニル−ロイシル
−フエニルアラニンを加え、37℃で1〜3時間
インキユベーシヨンした。ついで、フイルター
を固定し、ヘマトキシリン染色後、フイルター
の底部まで遊走した好中球数を顕微鏡下で計数
した。対照として、マンネンタケ菌糸体培養物
を加えずに同様に試験を行つた。対照の計数値
を100%とした場合の、マンネンタケ菌糸体培
養物添加時の相対的割合を第1表に示す。
Field of the Invention The present invention relates to a drug for treating infectious diseases, and more specifically, a drug for the treatment of humans and other mammals that activates the function of phagocytic cells, and which contains as an active ingredient a culture of C. chinensis mycelium cultured in a liquid medium with a specific composition. The present invention relates to pharmaceutical and veterinary compositions useful for treating infectious diseases caused by bacteria, viruses, etc. BACKGROUND OF THE INVENTION Phagocytes such as neutrophils play an important role in biological defense by phagocytosing, digesting, and detoxifying foreign substances from the outside world. In recent years, it has been found that in infections caused by bacteria and viruses, the functions of host phagocytes and lymphocytes are reduced, and when these functions are reduced, infections are more likely to occur and become more serious. ing. Under these circumstances, various studies have been conducted on functional activation of phagocytes and lymphocytes, and drugs useful for activating lymphocyte function have already been developed and are being used to treat infectious diseases. However, only a few drugs such as levamisole are known as drugs that activate phagocytic cell function. On the other hand, Cinnamon mushroom is a basidiomycete that belongs to the family Sarnococcinaceae, and is also known as Reishi mushroom, and has been prized as a herbal medicine since ancient times, and recently various studies have been conducted on the pharmacological effects of its components. However, no report has yet been found indicating that C. chinensis has a phagocytic function-activating effect. While carrying out various studies on the pharmacological effects of Cinnamon edulis, the present inventors unexpectedly discovered that Cinnamon edulis was cultured in a liquid medium having a specific composition, as disclosed in Japanese Patent Application No. 151846/1983 by the present applicant. The present inventors discovered that mycelium culture enhances the motility of phagocytes and is effective in activating phagocytic functions, leading to the completion of the present invention. Summary of the Invention The present invention provides a treatment for infectious diseases using as an active ingredient a culture obtained by culturing C. chinensis mycelium in a liquid medium containing 0.2 to 10 W/V% glycose and 0.2 to 2 W/V% wheat germ. It provides medicine. The M. chinensis mycelium culture has very low toxicity, and the therapeutic agent for infectious diseases of the present invention is useful for administration to humans or other mammals, usually orally or externally, for the treatment of infectious diseases. DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The monocytogenes mycelium culture compounded as an active ingredient in the infectious disease therapeutic agent of the present invention is the
58-151846, a whole culture concentrate obtained by liquid culturing C. chinensis mycelium,
It includes a culture concentrate from which the mycelia have been separated, an isolated mycelium, a whole culture, a culture solution, a concentrate thereof, or a solvent extract of the isolated mycelia. That is, in order to obtain the Mycelia mycelium culture for use in the present invention, the Mycelium species mycelia are first cultured in a liquid medium containing glycose and wheat germ as essential components. The glucose and wheat germ used as the medium components may be any of those commonly available as medium components. Glucose is 0.2 to 10 W/V%, preferably 1 to 8 W/V% based on the total amount of the medium.
Use at a ratio of The amount of glucose is 0.2W/V%
Even if it is lower or exceeds 10 W/V%, the mycelium yield will decrease. Wheat germ is 0.2 to 2 W/V%, preferably 0.5 to 1.0 W/V, based on the total amount of the medium.
Used in percentages. The amount of wheat germ is also 0.2W/V%
If lower, mycelium yield will decrease, and 2W/
If it exceeds V%, it will be economically disadvantageous. In particular, it is preferable that the weight ratio of wheat germ:glucose in the liquid medium is 1:1 to 8.
The yield of Cinnamon mycelium is improved. Optionally, the liquid medium may contain mineral components such as salts such as phosphorus, manganese, magnesium, calcium, iron, etc., as well as other grain germs, rice bran, etc.
Other nutritional ingredients such as corn steep liquor, vitamins, nucleic acids, starch, amino acids, yeast extract, peptone, etc. may be added as appropriate. The liquid medium can be prepared according to a conventional method, for example, by adding each predetermined component to sterile water, dispersing it,
Dissolve. The resulting medium is usually kept at 120-130℃
After being sterilized for 12 to 30 minutes, it is used for culturing the C. chinensis mycelium. Cultivation of C. chinensis mycelium is carried out under aerobic conditions by inoculating an appropriate amount of seed mycelia into the liquid medium. The seed hyphae to be used may be any seed fungus belonging to the Basidiomycete order, the order Aridaceae, and can be obtained from, for example, Kawamura Shiitake Research Institute (1-1-11, Aomori-cho, Fujieda City, Shizuoka Prefecture). Normally, the amount of seed mycelia inoculated is approximately 5-10 mg/100 ml of medium, and the amount of seed mycelia is
By culturing in the dark for 7 to 21 days at 25 to 30° C. and an aeration rate of 0.5 to 3.0 VVm, a high yield of Cinnamon mycelium can be obtained. After culturing, the entire culture (mixture of mycelium and culture solution) or the culture solution from which the mycelium has been separated,
For example, the Mycelium mycelium is concentrated under reduced pressure at 40 to 50°C, dried if desired, and crushed according to a conventional method before or after the concentration and drying, to be used in the therapeutic agent for infectious diseases of the present invention. Obtain cultures. Separation of mycelia from the column feed can be carried out according to conventional methods such as filtration and centrifugation. The isolated mycelium generally has a spherical shape with a diameter of 1 to 5 mm, and this can also be heated for 40 to 50 minutes under reduced pressure.
It can be dried at °C, pulverized, and used as a culture of C. chinensis mycelium in the infectious disease therapeutic agent of the present invention. Furthermore, in the present invention, whole cultures, culture solutions from which mycelia have been separated, concentrates or dried products thereof, and solvent extracts of separated mycelia or dried products thereof can be similarly used. Such extraction can be carried out using water, alcohol (e.g. methanol,
This is carried out using a solvent selected from the group consisting of ethanol, n-butanol, chloroform, ether, ethyl acetate, benzene, hexane, and mixed solvents thereof (eg, 50% aqueous ethanol solution, 80% aqueous methanol solution, etc.). The extraction is generally carried out at a weight ratio of about 10 to
Using 100 times the amount of solvent, the reaction is carried out at a temperature of 15° C. to the boiling point of the solvent for 1 to 24 hours. Usually, this operation is performed 1 to 3 times.
It is enough to go around. The obtained extract is preferably concentrated under reduced pressure at 40 to 50°C and, if necessary, dried before use. These Bamboo shoots mycelium cultures are generally subjected to ninhydrin reaction, α-naphthol reaction, Fehling reaction, phenylhydrazine reagent reaction,
It is positive in the Anthrone-sulfuric acid reagent reaction, Biuretz reagent reaction, and ferric chloride reagent reaction, and shows coagulation positivity in the Elson-Morgan reaction. In addition, it has extremely low toxicity; for example, the concentrated dry product of the culture solution has been tested in acute toxicity tests using mice and rats, at the maximum dose that can be administered.
There were no deaths even after oral administration of 2.5g/Kg. Thus, the anti-infectious disease agent of the present invention is prepared by combining the M. chinensis mycelium culture with a pharmaceutical or veterinary carrier according to conventional formulation techniques, preferably in a dosage form suitable for oral administration or external use, e.g. , sporadically,
It can be in the form of tablets, capsules, ointments, liquids, etc. The therapeutic agent for infectious diseases of the present invention can be administered to humans and other mammals for the treatment of infectious diseases, preferably by oral or external routes. For example, in humans, it is extremely useful for treating infectious diseases caused by phagocytic dysfunction, such as Chiedei Aku Higashi syndrome, lazy leucocytic syndrome, chronic granulomatous disease, and juvenile periodontal disease. The dosage can be selected as appropriate depending on the type of C. chinensis mycelium culture used, the symptoms to be treated, and the route of administration. In the case of a dry solid product, it is preferably about 100 to 5000 mg. EXAMPLES Next, the present invention will be explained in more detail with reference to reference examples and examples. Reference Example: Cultivation of C. chinensis mycelium was carried out using a jar fermentor as follows. A liquid medium was prepared by mixing 100 g of glucose and 25 g of wheat germ with boiled and cooled tap water in a jar of a jar fermenter (10 volumes), then sealing the jar and autoclaving at 121°C for 30 minutes. did. The jar was attached to a jar fermentor, and 150 ml of a seed mycelial culture, which had been cultured with the same medium at 25° C. for 14 days with shaking, was inoculated under aseptic conditions.
The cells were cultured at 28° C. for 14 days while stirring at 300 rpm and aerating air at a flow rate of 3.0/min. The resulting culture was filtered through gauze to obtain 0.84 kg (wet weight) of mycelium and 3.5 kg of culture solution. Water 2 was added to the separated mycelia and extracted by heating at 99 to 100°C for 3 hours, and the extract was concentrated to dryness at 40°C under reduced pressure to obtain 25 g of a brown amorphous powdery culture. Further, the separated culture solution was concentrated to dryness at 40° C. under reduced pressure to obtain 55 g of a brown amorphous powdery culture. Example 1 Granules Ingredients Amount 25 g Lactobacillus mycelium culture (concentrated dry powder of the culture solution obtained in the reference example) Lactose 50 g Corn starch 23 g Methylcellulose 2 g Evenly distribute the C. chinensis mycelium culture, lactose, and corn starch Mix, add an aqueous solution of methylcellulose, and prepare granules by wet granulation. The granules are packed in stakes of 200 mg each to obtain granules for oral administration in dosage unit form. Example 2 Tablet Ingredients Amount Bamboo shoots mycelium culture (concentrated dry powder of the culture solution obtained in the reference example) 30g Lactose 40g Corn starch 26g Methylcellulose 2g Magnesium stearate 2g Granules were prepared in the same manner as in Example 1. Prepare. The granules are dried, mixed with magnesium stearate and then compressed to give tablets for oral administration in dosage unit form of 250 mg. Example 3 Capsule Ingredients Quantity Bamboo shoots mycelium culture (concentrated dry powder of the culture solution obtained in the reference example) 40g Lactose 48g Sugar fatty acid ester 2g These ingredients were mixed uniformly and No. Each hard gelatin capsule is filled with 500 mg each to obtain capsules for oral administration in dosage unit form. Example 4 Ointment Ingredients Amount Bamboo shoots mycelium culture (50% ethanol extract of the mycelium culture obtained in reference example) 10g White petrolatum 30g Setanol 18g Lauromacrogol 0.5g Sorbitan sesquioleate 5g Paraoxybenzoic acid Methyl 0.1g Butyl paraoxybenzoate 0.1g Purified water Adjust the total amount to 100g While keeping white petrolatum, cetanol, butyl paraoxybenzoate, lauromacrogol, and sorbitan sesquioleate at 75°C, add methyl paraoxybenzoate and purified water. Mix and dissolve by heating to 80℃. Stop heating, let solidify under stirring, add Bamboo shoots mycelium culture and mix to obtain an ointment. Effects of the Invention The phagocytic function-activating effect of the C. chinensis mycelium culture was tested. The results are shown below. (1) Effect on the motility of neutrophils () Neutrophils were isolated from human peripheral blood and
Using a chamber, we measured the effect of the M. chinensis mycelium culture on the random motility and chemotaxis of neutrophils. Add 1 to 1,000 μg/ml of a neutrophil culture (concentrated dry powder of the culture solution obtained in the reference example) to a neutrophil suspension of 2.5 × 10 6 cells/ml, and incubate at 37°C.
After 15 minutes of incubation, add PBS to the top and bottom of the chamber for random motility measurements and 2x for chemotaxis measurements.
10 −8 M N-formyl-methionyl-leucyl-phenylalanine was added and incubated at 37° C. for 1 to 3 hours. The filter was then fixed and stained with hematoxylin, and the number of neutrophils that had migrated to the bottom of the filter was counted under a microscope. As a control, a similar test was carried out without adding the C. chinensis mycelium culture. Table 1 shows the relative proportions when adding the C. chinensis mycelium culture, taking the count value of the control as 100%.
【表】
第1表に示すごとく、マンネンタケ菌糸体培
養物は好中球のランダム運動能、走化性を共に
増強する。
(2) 好中球の運動能に対する作用()
好中球の走化性が低下している若年性歯周疾
患患者の末梢血から好中球を分離し、(1)と同様
に好中球の走化性に対するマンネンタケ菌糸体
培養物(培養液の濃縮乾固粉末)の作用を試験
した。対照として、マンネンタケ菌糸体培養物
を添加せずに健常人の末梢血好中球および該患
者の末梢血好中球を用いて同様に試験し、対照
の健常人好中球の計数を100%とした場合の、
各々の相対的割合を算出した。その結果、対照
の患者の好中球の走化性は61±4%、マネンタ
ケ菌糸体培養物10μg/mlを加えた患者の好中
球の走化性は81±9%であつた。
この結果から明らかなごとく、マンネンタケ
菌糸体培養物は患者の走化性の低下した好中球
の機能を高め、健常人のレベルに回復させる作
用を有する。
(3) 好中球の貧食能に対する作用
ヒト末梢血から好中球を分離し、2.5×106
個/mlの好中球懸濁液を調製した。この懸濁液
900μにてマンネンタケ菌糸体培養物(培養
液の濃縮乾固粉末)0.01〜100μg/ml加え、37
℃で15分間インキユベーシヨンした。フルオレ
セインイソチオシアネート標識オプソニン処理
した黄色ブドウ状球菌IFO13276懸濁液(1×
109個/ml)100μを加え、37℃で15分間イン
キユベーシヨンした。ついで、蛍光顕微鏡下
で、100個の好中球に取り込まれた菌体数を計
数した。対照として、マンネンタケ菌糸体培養
物を加えずに試験を行つた。対照の計数値を
100%とした場合の、マンネンタケ菌糸体培養
物添加時の相対的割合を第2表に示す。[Table] As shown in Table 1, the C. chinensis mycelium culture enhances both the random motility and chemotaxis of neutrophils. (2) Effect on neutrophil motility () Neutrophils were isolated from the peripheral blood of patients with juvenile periodontal disease in whom neutrophil chemotaxis is decreased, and The effect of C. chinensis mycelium culture (concentrated dry powder of culture solution) on the chemotaxis of spheres was tested. As a control, a similar test was conducted using peripheral blood neutrophils of a healthy person and peripheral blood neutrophils of the patient without the addition of C. chinensis mycelium culture, and the count of control neutrophils from a healthy person was 100%. In the case of
The relative proportions of each were calculated. As a result, the chemotaxis of neutrophils in control patients was 61±4%, and the chemotaxis of neutrophils in patients to whom 10 μg/ml of the M. mantis mycelium culture was added was 81±9%. As is clear from these results, the C. chinensis mycelium culture has the effect of enhancing the function of neutrophils with reduced chemotaxis in patients and restoring them to the level of healthy individuals. (3) Effect on the phagocytic ability of neutrophils Neutrophils were isolated from human peripheral blood, and 2.5×10 6
A suspension of neutrophils/ml was prepared. This suspension
At 900μ, add 0.01 to 100 μg/ml of C. chinensis mycelium culture (concentrated dry powder of culture solution), 37
Incubation was carried out for 15 minutes at °C. Fluorescein isothiocyanate-labeled opsonized Staphylococcus aureus IFO13276 suspension (1×
100μ of 109 cells/ml) was added and incubated at 37°C for 15 minutes. Then, the number of bacterial cells taken up by 100 neutrophils was counted under a fluorescence microscope. As a control, the test was carried out without the addition of the Cinnamon mycelium culture. Control count value
Table 2 shows the relative proportions when adding the C. chinensis mycelium culture, assuming 100%.
【表】
第2表に示すごとく、マンネンタケ菌糸体培
養物は好中球の貧食能を約2倍も高める。
(4) 緑濃菌感染に対するin vivo試験
ICRマウス(体重20〜25g、1群雌雄5匹づ
つ、計10匹)にマンネンタケ菌糸体培養物(培
養液の濃縮乾固粉末)水溶液(培養物1mg/
Kg)を1日1回、3日間連続して腹腔内投与
し、最終投与後、緑濃菌(P−1株、医科研)
2.5−107個を腹腔内に接種し、24時間後の生存
率を測定した。対照として、マンネンタケ菌糸
体培養物水溶液の代わりに同量の飲料水を投与
して同様に生存率を測定した。その結果、対照
群の生存率は0%であつたが、マグネシウム菌
糸体培養物投与群の生存率は20%であり、マン
ネンタケ菌糸体培養物は明らかに緑濃菌感染に
対する抵抗性を高めた。[Table] As shown in Table 2, the Bamboo shoots mycelium culture enhances the phagocytic ability of neutrophils by about twice. (4) In vivo test against Aeruginosa infection ICR mice (body weight 20-25g, 5 males and 5 males per group, total 10 mice) were given an aqueous solution of C. aeruginosa mycelium culture (concentrated dry powder of culture solution) (1 mg of culture) /
Kg) was administered intraperitoneally once a day for 3 consecutive days, and after the final administration, Bacillus aeruginosa (strain P-1, Institute of Medical Science)
2.5-10 7 cells were inoculated intraperitoneally, and the survival rate was measured 24 hours later. As a control, the survival rate was similarly measured by administering the same amount of drinking water instead of the aqueous solution of the C. chinensis mycelium culture. As a result, the survival rate of the control group was 0%, but the survival rate of the group administered with the magnesium mycelium culture was 20%, indicating that the M. aeruginosa mycelium culture clearly increased resistance to Aeruginosa infection. .