JPS6337862Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、宝飾品を外から透視可能に安定して
収納できる宝飾品収納ケースに関するものであ
る。

従来技術 宝飾品のケースとしては、主に布張りのケース
が使用されているが、この種のケースでは外から
宝飾品を透視できず、蓋を開けなければ中の宝飾
品の種類が判明しなかつた。そこで、最近では透
明プラスチツク製の蓋を用いた箱体を宝飾品収納
ケースとして使用しているものもあるが、中を透
視できるものの、いかにも安つぽく、また宝飾品
が安定して収納できないため、この種のケースは
比較的安価な宝飾品のケースとしてのみ使用され
てきた。

いずれにしても、従来のケースは宝飾品の収納
のみを目的とするものであつて、ケースに入れた
状態で宝飾品を室内装飾品として使用できるよう
にしたものは知られていない。

考案の目的 本考案は、装飾性に富んだ宝飾品を外から透視
可能に安定して収納でき、しかも宝飾品を収納し
た状態で室内装飾品としても利用できる宝飾品収
納ケースを提供することを目的とする。

考案の構成 本考案の宝飾品収納ケースは、）底板の相対
する二側辺に上方に向けて直立する側壁を有し、
残りの側辺には側壁を有していない基台と、）
中央に宝飾品収納用の孔部を設けた、高さが上記
基台の側壁より低く、上記基台上の側壁間に適合
させて設置できる中間台と、）上記基台上に上
記中間台を設置した状態で、上記中間台上に、上
記基台の側壁間に挟持させて固定配置できるレン
ズ体からなるものである。

このケースは、基台上に中間台を設置し、中間
台の孔部に、ブローチ、ペンダントなどの宝飾品
を収納するものであり、宝飾品は中間台の孔部に
よつて基台上に安定して収納され、中間台を額縁
のようにしてレンズ体を通して美しく外部から透
視できるものである。

従つて、本考案のケースでは、宝飾品を安定し
て収納保管できるだけでなく、卓上に置いたり、
立て掛けたりして宝飾品を室内装飾品に利用する
こともできる。

額縁効果のある中間台には文字、図形などを表
わして、その装飾効果を高めてもよい。

このような本考案のケースは特に材質が限定さ
れるものではないが、全体にプラスチツクからな
るのが好ましい。また、基台には中間台の孔部と
符合する位置に宝飾品載置台を設けるのが好まし
く、更に基台の側壁を有しない側辺近くには中間
台を係止するための突起などの係止手段を設ける
のがよい。

中間台は、その周囲裏面及び孔部周囲裏面に突
出した側壁を有し、これら側壁間が空所に形成さ
れ、かつ孔部周囲の一部を欠くことによつてこの
欠損部を通してペンダントの鎖などを上記空所に
収納できるようにすることもできる。この場合、
基台、宝飾品載置台が存在すれば、該載置台の、
上記中間台の孔部側壁の欠損部に対応する部所も
欠落させて、鎖等の空所への収納の操作性を高め
るのが好ましい。

なお、本考案のケースは宝飾品を収納した状態
で壁掛けに利用できるように基台にケース吊り下
げ用の孔を設けたり、また、この孔を利用して支
持棒によつて斜めにケースを立てて卓上飾となし
うるように、上記孔を通してケース裏面から挿入
した支持棒を支えるための支持手段を中間台に設
けてもよい。

実施例 図面に本考案の一例を示す。

このケースは白色プラスチツクからなる基台Ａ
と中間台Ｂ、及び透明プラスチツクからなるレン
ズ体Ｃからなるものである。

基台Ａは、第１図の如く厚さ３mmの60mm×80mm
の長方形の底板１の相対する二側辺に上方に向け
て直立する厚さ３mmで高さ11mmの側壁２を有する
ものであり、他の二側辺近くには上方に突出した
厚さ１mmの帯状突起１４が中間台との係止手段と
して設けられており、また中央には厚さ１mmの宝
飾品載置台１４が設けられている。更に、底板１
にはケース吊り下げ用の孔１１が設けられている
が、この孔１１は支持棒１２を斜めに通せるよう
に一側辺が外側（裏面）から内側（表面）に向け
て斜めに広がるように形成されている。

次に、中間台Ｂは第２図の如く、厚さ２mmの平
板の周囲裏面に厚さ２mmで高さ４mmの側壁５が設
けられたものであつて、中央には収納する宝飾品
の形に符合する孔部３が設けられ、該孔部３の周
囲裏面には肩部分を欠いた高さ４mm厚さ１mmの側
壁６が設けられている。更に、中間台Ｂ表面には
支持棒１２を係止するための手段として孔部３上
方に孔部側が高く側壁５に向けて低く傾斜する突
起８が設けられている。中間台Ｂは第３図及び第
４図の如く基台Ａに適合性よく装着でき、例えば
側壁６と宝飾品載置台４の欠落部分から第５図の
ペンダントの鎖９を空所７に載置台４の斜面１３
に沿つて落し込み、孔部３内すなわち載置台４上
に宝飾品１０を安定して載置収納できる。中間台
Ｂ上には、更に厚さ25mmのレンズ体Ｃが第６図の
如く載置されるが、このレンズ体Ｃ及び中間台Ｂ
は共に基台Ａの側壁２のバネ力より安定して把持
されるものである。

このようにして収納された宝飾品１０は、孔１
１から鎖９を出して、壁に掛けたり、孔１１から
支持棒１２を挿入して第７図の如く卓上飾にする
ことができ、レンズ体Ｃを通して見る宝飾品１０
は中間台Ｂに縁取られて非常に美しく浮き出して
見えるものであつた。

考案の効果 本考案のケースは、宝飾品を透視できる状態で
安定して収納でき、しかも中間台による額縁効果
及びレンズ体による浮出し効果により、宝飾品の
装飾性が十二分に発揮され、宝飾品を収納した状
態で室内装飾品としても利用でき、宝飾品販売に
おける陳列効果も著しいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は基台の斜視図、第２図は中間台の裏か
らみた斜視図、第３図は第１図の基台に第２図の
中間台を適合させた状態を示す斜視図、第４図は
第３図の−断面図、第５図は宝飾品の一例を
示す斜視図、第６図は第５図の宝飾品を収納した
ケースの斜視図、第７図は第６図のケースを卓上
飾とした状態を示す斜視図である。 １……底板、２，５，６……側壁、３……孔
部、４……載置台、７……空所、８，１４……突
起、９……鎖、１０……宝飾品、１１……孔、１
２……支持棒、１３……斜面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底板１の相対する二側辺に上方に向けて直立
   する側壁２を有し、残りの側辺には側壁を有し
   ていない基台Ａと、 中央に宝飾品収納用の孔部３を設けた、高さ
   が基台Ａの側壁２より低く、基台Ａ上の側壁２
   間に適合させて設置できる中間台Ｂと、 基台Ａ上に中間台Ｂを設置した状態で、中間
   台Ｂ上に、基台Ａの側壁２間に挟持させて固定
   配置できるレンズ体Ｃからなることを特徴とす
   る宝飾品収納ケース。 (2) 基台Ａの中間台Ｂの孔部３と符合する位置に
   宝飾品載置台４が設けられている実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載のケース。 (3) 中間台Ｂが、その周囲裏面及び孔部３の周囲
   裏面に突出した側壁５，６を有し、該側壁５，
   ６間が空所７に形成されており、上記孔部３の
   周囲の側壁６の一部が欠けている実用新案登録
   請求の範囲第１項又は第２項記載のケース。 (4) 基台Ａの宝飾品載置台４の、上記中間台Ｂの
   孔部側壁６の欠損部に対応する部所が欠落して
   いる実用新案登録請求の範囲第３項記載のケー
   ス。 (5) 基台Ａにケース吊り下げ用の孔１１が設けら
   れている実用新案登録請求の範囲第１項〜第４
   項いずれか１項に記載のケース。 (6) 基台Ａの上記孔１１を通して、ケース裏面か
   ら支持棒１２を挿入して、ケースを斜めに立て
   て卓上飾とできるように中間台Ｂに支持棒１２
   の支持手段が設けられている実用新案登録請求
   の範囲第５項記載のケース。