JPS6336759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電話番号用カードの固定構造に関す
る。

従来電話番号用カードの固定構造は電話機筐体
の底面に該カードの収納部を設けて固定し、使用
の際電話機の正面に引き出すようにしたり、電話
機の背面に該カードを貼着またはネジ止め或はカ
ード固定台を設けるなどの固定構造が用いられて
いるがいずれも画一的で使用者の使用状況に合わ
せた多様性をもつ構造のものではなかつた。この
ため前者即ち電話番号用カードを電話機の正面に
引き出す構造のものはその近くに障害物があると
引き出せない不便さがあり、一方後者即ち電話機
の背面にカードを貼着ネジ止め或はカードの固定
台を設ける構造のものは電話機とその周囲の美観
を損ねたり、カードが外れて紛失したり、また製
造上部品点数が多くなり更に扱いに不便を感じ
た。本考案の目的はかかる点に鑑み、電話番号用
カード使用者の使用状況に応じ、該カードの固定
方法を変更し得る簡単でしかも経済的な構造を有
する電話番号用カードの固定構造を提供するにあ
る。

次に本考案を種々の実施例について説明する。

第１図は本考案の第１の実施例に使用する電話
番号用カードでＡは平面図、Ｂはａ−ａ線に沿う
断面図、Ｃはｂ−ｂ線に沿う断面図である。本案
電話番号用カード１は電話機筐体の底面に設けた
収納部に挿着され、カードをスライドさせる際、
該カードの一方の短辺が取手となる鈍角に曲げた
曲げ部２が設けられていて該曲げ部２に所望の間
隔を持つ複数の第１のカード固定用の孔３を穿設
し他の短辺に該穿孔３に対向して同数の第２のカ
ード固定用の孔４が穿設されている。

第２図は本考案の第１の実施例である電話番号
用カードの固定構造の概略図で電話機筐体の底面
５に前記電話番号用カード１を案内する溝を形成
するレール６，６′とカードの穿孔４が嵌合する
複数の突起７とを有する第１の固定部と前記筐体
の背面の一部８にカードを案内する溝を形成する
レール９，９′と該カードの穿孔３又は穿孔４が
嵌合する複数の突起１０とを有する第２の固定部
とを筐体と一体に成形した固定構造とする。

第３図は第２図に示す電話機筐体の主要部の側
面図で１１はゴム足、実線で示す電話番号用カー
ド１の固定方法はカードの第１の穿孔３を突起１
０に嵌合させて卓上形電話機として使用する場合
を示し、また破線で示すカードの固定方法は該カ
ードの第２の穿孔４を突起１０に嵌合させ壁掛電
話機として使用する場合に適合する。実線並に点
線で示す矢印はそれぞれの視線を示す。

第４図は前記第２の固定部を電話機筐体の別の
背面１２に設けた第２の実施例で背面からみた概
略図、１３，１３′は電話番号用カードを案内す
る溝を形成するレール、１４はカードの穿孔３に
嵌合する突起である。

第５図は第４図に示す電話機筐体の主要部の側
面図。実線で示す電話番号用カードの固定方法は
卓上形電話機に適合し、破線で示す該カードの固
定方法は壁掛電話機に適合する。矢印はそれぞれ
の視線を示す。

第６図は突起７，１０，１４の各々に対する第
２図のｄ−ｄ，ｅ−ｅ、並に第４図のｆ−ｆに沿
う断面図、 第７図は本考案の第３の実施例を示す一部断面
図で前記第２の固定部が電話機筐体背面の内部に
前記電話番号用カード１を挿着する固定構造とな
し、該カードの第１又は第２の穿孔が嵌合する突
起１５と該カードを係止するための係止柱１６と
支柱１７とを該筐体と一体成形してなる固定構造
を示す。第８図は第７図の筐体の背面を示す概略
図である。

第９図は本考案の第４の実施例を示す電話番号
用カード１８でＤは平面図、Ｅはｇ−ｇ線に沿う
断面図、Ｆはｈ−ｈ線に沿う断面図である。カー
ド１８が前記実施例である第１図の電話番号用カ
ード１と異なる点はカード固定用の第１及び第２
の穿孔３，４の代りに曲げ部２の両端に係止爪１
９，１９′を設け他の短辺の両端に係止爪２０，
２０′を設けた点である。

第１０図は第４の実施例の電話番号用カード１
８の固定構造の概略図で前記実施例第２図の突起
７及び突起１０の代りに電話番号用カード１８を
案内する溝を形成するレール２１，２１′及び２
２，２２′の溝に該カードの係止爪を係止する突
起２３，２３′及び２４，２４′を電話機筐体と一
体成形して設けた電話番号用カードの固定構造で
ある。尚本実施例の第２の固定部を第４図に示す
電話機筐体の背面に設けることができることは明
らかである。

第１１図乃至第１４図は電話機の使用状況に合
わせて電話番号用カードを固定した各実施例を示
す斜視図である。

第１１図は電話番号用カードを電話機底面の収
納部から引き出した状態を示す斜視図、 第１２図は電話番号用カードを電話機背面に固
定した状態を示す斜視図、 第１３図Ｆ，Ｇ，Ｈは第１２図の電話機の側面
図、 第１４図Ｊ，Ｋ，Ｌは前記電話機を壁掛け電話
機とした際に電話番号用カードを固定した状態を
示す斜視図である。なお、２５は壁、２６は取付
金具を示す。

なお、電話番号用カードは番号を記載した紙片
を該カードの所望の位置に貼着してもよいしカー
ドをパスケース状となし紙片をはさみ込むような
構造となしてもよい。また図中の同一符号は各図
の関係において該当部分を示す。

以上説明したように電話番号用カードの使用者
は使用状況に合わせカードの固定方法を容易に変
更でき且つ、固定部は電話機筐体と一体に成形さ
れるため本考案は安価に量産できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例に用いる電話番
号用カードの平面図並に断面図、第２図は本考案
の第１の実施例である電話番号用カードの固定構
造の概略平面図、第３図は第２図に示す第２の固
定部の側面図、第４図は本考案の第２の実施例の
背面図、第５図は第４図に示す電話機筐体の主要
部の側面図、第６図はｄ−ｄ，ｅ−ｅ，ｆ−ｆ線
に沿う断面図、第７図は本考案の第３の実施例を
示す固定構造で電話機筐体の一部断面で示す側面
図、第８図は第７図の背面図、第９図は本考案の
第４の実施例である電話番号用カードの平面図並
に断面図、第１０図は第４の実施例の電話番号用
カードの固定構造の平面図を示す。また第１１
図、第１２図、第１３図、第１４図の各図は電話
機の使用状況に合わせて電話番号用カードを固定
した状態を示す斜視図を示す。 図において、１，１８……電話番号用カード、
２……曲げ部、３……第１の穿孔、４……第２の
穿孔、６，９，１３，２１，２２……レール、
７，１０，１４，１５，２３，２４……突起、１
６……係止柱、１７……支柱、１９，２０……係
止爪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 長方形の電話番号用カードの一方の短辺に鈍
   角に曲げた曲げ部を設け、該曲げ部に第１の係
   止部を設け、他の短辺に前記係止部と対応する
   位置に第２の係止部を設けた電話番号用カード
   と電話機筐体の底面と背面の一部にそれぞれ一
   体成形してなる第１の固定部と第２の固定部を
   設け前記電話番号用カードがそのいずれの固定
   部においても固定することができるようにした
   電話番号用カードの固定構造。 (2) 第１及び第２の係止部はそれぞれ複数の穿孔
   からなり、第１及び第２の固定部はそれぞれ前
   記電話番号用カードを案内する溝を形成するレ
   ールと該カードの複数の穿孔が嵌合する突起と
   からなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   電話番号用カードの固定構造。 (3) 前項の第２の固定部は前記電話機筐体背面の
   内側に前記電話番号用カードを挿着し、前記カ
   ードの穿孔が嵌合する突起とカードの端部を係
   止する係止柱と支柱とを一体に成形してなる実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の電話番号用
   カードの固定構造。 (4) 第１及び第２の係止部はそれぞれ複数の係止
   爪からなり、第１及び第２の固定部はそれぞれ
   前記電話番号用カードを案内する溝を形成する
   レールと該レールの溝に設けた該カードの係止
   爪を係止する突起とからなる実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の電話番号用カードの固定構
   造。