JPS6335578Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、釣針に関するものである。

従来、先端に針を設け、基端に重垂を連設して
なる釣針は、水中において略水平状態を呈するこ
とがないために充分な魚獲効果が生起されていな
かつた。

本考案では、釣針基端より折返し状にバランス
アームを延設して、同釣針の重心位置よりも針側
に位置する同アームにストツパーを設けることに
より、同アームに摺動自在に取付けたハリス先端
が、水中においてストツパーに当接抑制されて、
釣針全体を略水平状態にバランス支持し、魚獲効
果を著しく向上させることのできる釣針を提供せ
んとするものである。

本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
Ａはいか釣用の釣針を示しており、同釣針Ａは、
本体１の先端に傘状針２を設け、基端に重垂３を
連設し、同基端部より折返し状にバランスアーム
４を延設して、同アーム４先端を釣針Ａの重心線
位置Ｇよりも傘状針２側に位置せしめ、同アーム
４先端にストツパー５を設けている。

そして、バランスアーム４には摺動リング６を
摺動移行自在に嵌装し、同リング６にハリス７先
端を連結して、水中においてストツパー５に圧接
している同リング６を介してハリス７に引張支持
された釣針Ａが、略水平状態を呈すべく構成して
いる。

また、釣針Ａにいかが抱着くと傘状針２が下方
へ、そして、重垂３が上方へ回転して同釣針Ａは
鉛直起立状態となると共に、摺動リング６はバラ
ンスアーム４にガイドされつつ同アーム４の最上
方屈曲位置４−１まで摺動移動すべく構成してい
る。

本考案の実施例は上記のように構成されている
ものであり、例えばいか釣作業を行う際には、釣
針Ａのバランスアーム４に嵌装した摺動リング６
に、ハリス７先端を連結して、同釣針Ａを海中へ
投じればよいものであり、この際、釣針Ａは、本
体１先端に傘状針２、基端に重垂３を設け、同基
端部より折返し状にバランスアーム４を延設し
て、同アーム４先端を釣針Ａの重心線位置Ｇより
も傘状針２側に位置せしめ、しかも、同アーム４
先端にはストツパー５を設けて構成していること
により、海中において、ストツパー５に圧接抑制
された摺動リング６を介して、ハリス７に吊下さ
れている釣針Ａは、自重とハリス７の張力とによ
り略水平状態に維持されて、いかの注意を強くそ
そるものであり、また、いかが釣針Ａに抱着くと
傘状針２が下方へ、重垂３が上方へ回転して、釣
針Ａ全体が鉛直起立状態となり、従つて、本体１
基端より折返し状に形成されたバランスアーム４
の先端に設けたストツパー５も下方へ位置するこ
とにより、同アーム４に嵌装された摺動リング６
は同アーム４にガイドされつつ、同アーム４の最
上方屈曲位置４−１まで摺動移行して、同位置４
−１にて同リング６がハリス７に引張されること
により釣針Ａは鉛直状態にてスムーズに引上げら
れるものである。

本考案によれば、釣針基端より折返し状にバラ
ンスアームを延設して、同釣針の重心線位置Ｇよ
りも針側に位置する同アームにストツパーを設け
ているために、同釣針は海中にて略水平状態に吊
下され、ごく自然な状態にていか、魚等の注意を
喚起し、魚獲効果が著しく向上するという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による釣針の側面図、第２図
は、同釣針の側面図。 Ａ：釣針、Ｇ：重心線位置、１：本体、２：傘
状針、３：重垂、４：バランスアーム、５：スト
ツパー、６：摺動リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に針２基端に重垂３を有する釣針Ａにおい
   て、釣針Ａ基端より折返し状にバランスアーム４
   を延設して、同釣針Ａの重心線位置Ｇよりも針２
   側に位置する同アーム４にストツパー５を設けて
   なる釣針。