JPS6333432B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は廃棄物等の処理の放爆装置に関するも
のである。

有機性廃棄物等を熱分解処理により無酸素処理
を行うことは既に知られているが、このような処
理による場合、釜内で加熱により処理物が分解さ
れ発生する可熱性ガスと残溜酸素が混合し爆発雰
囲気となる場合がある。さらに加熱により発火点
に達すると釜内で爆発が起きて容器の破損につな
がる危険があつた。したがつてこのような危険を
阻止するには爆圧を開放しなければならないが、
爆発時間は通常約10／1000〜40／1000秒と短時間
であり、瞬時に開放しなければならない。

そこで本発明者は内爆すると瞬時にガスを放出
できる熱分解釜用放爆装置を案出した。

以下図面にもとづきながら本発明を詳しく説明
する。

１は分解釜、２は分解蓋である。

３は挿着部で、前記分解蓋２の頂部に挿着して
いる。

４は圧力逃し部で、前記挿着部３と連通し、上
部周縁には水ジヤケツト部４ａを設けている。

５は天板で、前記圧力逃し部４上にパツキング
１０を介して載置し、周縁には水ジヤケツト部５
ａを設けている。

６は圧力調整板で、ばね７を介して天板５上に
設けている。

８は、圧力逃し部４の外周側に立設した圧力調
整板６の支持棒である。

次に本発明の作用効果について述べる。

釜内が内爆すると、爆圧により天板５を押し上
げ周縁より瞬時にガスを逃がすこととなるが、天
板５がスプリング７にて押圧されているだけであ
るため異常ガス圧が発生した場合、天板が自由に
遍心して持ち上がるため瞬時にガスを放出するこ
とができるのでガス放出の遅延により器機の破壊
等の事故を防止することができる。しかも、天板
５の下方には傘状の円錐板９を設けているためガ
スがよりスムーズに放出されることとなる。また
天板５は絶えづばね７等の押圧機構により押圧さ
れているので放爆後は天板５は直ちに復帰するの
で作業の中断ということもない。そして熱分解処
理では、器機本体が高温となるためパツキング１
０の効果が弱くなり易いので絶えづ水を循環して
いる水ジヤケツト部４ａ，５ａを設けているため
パツキング１０を内接的に冷やし寿命をのばすこ
とができるようにしている。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すもので、第１図
は本発明の正面図、第２図は同要部半断面図であ
る。 ３は挿着部、４は圧力逃し部、５は天板、６は
圧力調整板、７はばね、８は支持棒、９は円錐
板、４ａ，５ａは水ジヤケツト部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機器本体の適宜位置に設けた装着部上に圧力
   逃し部を設け、該逃し部周縁上にパツキングを嵌
   設し、該パツキングに接触すべく上方よりバネに
   より常時押圧している天板を載設するとともに、
   天板の下方に円錐板を突設してなる熱分解釜用放
   爆装置。 ２ 圧力逃し部及び天板の周縁に水を循環させて
   いる水ジヤケツト部を設けている特許請求の範囲
   第１項記載の熱分解釜用放爆装置。