JPS6333340Y2

JPS6333340Y2 -

Info

Publication number: JPS6333340Y2
Application number: JP1979181442U
Authority: JP
Priority date: 1979-12-28
Filing date: 1979-12-28
Publication date: 1988-09-06
Also published as: JPS5699782U

Description

【考案の詳細な説明】本案は電話機用分岐コネクタ、例えば釦電話機
の中継接続の信頼性の向上と小型化などに関する
ものである。

事業所などにおいては複数の回線を複数の人が
複数の電話機で共用でき、しかも各電話機から各
回線において発着信応答、電話機相互における通
話が可能であるなどの各種の機能を有する事業所
釦電話機方式が用いられている。ところでこの場
合制御装置を介して回線に接続されるケーブルを
設け、これから所定の場所において所要数の電話
機を分岐接続することが行われるが、その分岐方
法として例えば次に説明する方法がとられてい
る。

即ち第１図の斜視図に示すように両端に雌接触
子ａと雄接触子ｂ、その中間の直角方向に接続端
子ｃを備えたコンタクト金具を、ケーブルの素線
数だけ絶縁ブロツクｄに並置固定して形成された
中継コネクタを用い、例えば１箇所において分岐
さるべき電話機が２台の場合には、第２図のよう
に４箇の中継コネクタＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄを雌雄接触
子ａ，ｂを用いて直列接続する。そして左右端の
コネクタＡ，Ｄの接続端子ｃに入線ｄと出線ｅを
接続し、またその中間のコネクタＢ，Ｃの接続端
子ｃには電話機の機紐ｆ，f′を接続して分岐接続
する。この方法は例えば電話機を増設したい場
合、コネクタＣとＤ間に増設すべき電話機を接続
したコネクタを接続することにより、簡単に増設
できるなどのすぐれた利点がある。しかしその一
方この方法では電話機の分岐接続数が多くなるに
伴い、入線と出線間を結ぶコネクタの直列箇数が
多くなり、雌雄接触子による接続点の数も増すこ
とになる。従つて雌雄接触子の接続状態が悪化し
たとき、或いは挿込みの不良などがあつた場合に
は、入線と出線間の断を生じて通話障害となるお
それが多く、またこの障害は他の場所において分
岐接続された電話機にも波及するおそれがある。
また１箇の電話機を接続するのに最低３箇のコネ
クタを必要とし、その数は分岐数が多くなるにつ
れて大となることから大きな取付スペースを必要
とする。従つてこれが例えば料理屋などの室内の
壁面に取付けられた場合には著しく目立つてイン
テリヤとの調和を乱すことになる。

本案は上記の如き難点を一挙に排除し、しかも
入線出線などの接続線の接続を容易とした分岐コ
ネクタの提供を目的とするもので、次に図面を用
いてその詳細を説明する。

第３図および第４図は電話機の分岐接続数を２
とした場合における本案の一実施例図であつて、
このうち第３図ａ，ｂは斜視図およびそのＡ−
A′部における矢視断面図、第４図ａ，ｂはコン
タクト金具の形状を示す平面図およびその配列固
定状況を示す斜視図である。第３図において１は
絶縁ブロツク、２および３は相手コネクタの挿込
用長穴、４は入出線数に対応する数のコンタクト
金具群、５はその入線接続端子群（ａ図ではかく
れて見えない）、６は出線接続端子群、７および
８は千鳥形配置の第１、第２の雄接続子群で、こ
れらからなるコンタクト金具群４は金属板を打抜
いて作られた第４図ａの各部からなるコンタクト
金具９を、第４図ｂの配列要領により絶縁ブロツ
ク１に固定して形成される。第４図ａにおいて１
０は連結片、１１および１２は第１、第２接続端
子で、これは上下方向の位置が異なるように連結
片１０の両端に設けられる。１３および１４は第
１、第２の雄接触子で、それぞれは連結片１０の
直角方向（上方）に伸びるように設けられ、かつ
絶縁ブロツク１内に固定されたとき、相手コネク
タ挿込用長穴２，３内において片寄つて位置する
ように連結片１０の左右端からの長さl₁，l₂が異
なるように設けられる。そしてこのコンタクト金
具９は第４図ｂに示すように、第１、第２接続端
子１１，１２が交互に反対方向に位置し、かつ左
右端が一線上に位置するように並べられて、その
各雄接触子１３，１４が相手コネクタ挿込用長穴
２，３内に突出するように絶縁ブロツク１に固定
される。そして一つおきに高低差を有する接続端
子１１，１２からそれぞれなる入線および出線接
続端子群５，６と、千鳥形配列をもつた第１、第
２雄接触子群７，８を形成する。

このような構成とした本案では第３図ｂ中に点
線によつて図示するように、電話機の機紐を接続
したコネクタ１５，１６を相手コネクタ挿込用長
穴２，３内に押しこみ、その雌接触子群を雄接触
子群７，８とそれぞれ接続することにより、入線
と出線が接続された連結片９に直接々続される。
従つて入線と出線間には従来の中継コネクタのよ
うに分岐数によつて定まる雌雄接触子の接続点が
直列に入ることがなく、これにより入出線間の断
のおそれなどは一挙に解消される。また本案では
共通の連結片に複数箇の雄接触子を設けているこ
とから、従来のように１箇の電話機に対する１箇
のコネクタと、入線出線用のコネクタを必要とす
る場合に比して、取付幅は小さくなる。また雄接
触子を千鳥形配置とし、接続端子に一つおきに高
低をもたせて接続を容易としているので、コンタ
クト金具の配列間隔を充分縮めてコネクタの長さ
を小とすることができる。従つて上記幅の縮少と
併せて取付面積を小とすることができる。また同
一形状のコンタクト金具を用いて形成できるので
部品点数を減らして製作を容易とする。

なお以上においては分岐数を２としたが、２以
上例えば３とする場合には、第５図に示すように
３本の雄接触子の相互間隔が等間隔、連結片の左
右端からの長さを異ならせたコンタクト金具を作
ればよい。なおこの場合雄接触子相互の間隔を変
えてやれば雄接触子相互の間隔などを変えること
ができる。

なお本案コネクタは実用的には例えば第６図に
示す断面図のように、取外し自在の蓋１７および
底板１８を備えたケース１９内に収容して使用さ
れる。また以上では接触子を千鳥型配列とした
が、第７図ａに示す平面図のように接続端子１
１，１２から接触子１３，１４までの長さl₁，l₂
を同一として、第７図ｂに示す斜視図のように接
触子１３，１４が同列となるようにすることがで
きる。また接続端子１１，１２の一方を省略で
き、また一方の接続端子を絶縁ブロツク内に埋め
こんで使用しないようにできる。また本案は一般
の分岐コネクタとして使用できる。

以上の説明から明らかなように、本案よれば接
続の信頼度高く小型、しかも接続線の接続が容易
であるなどの各種の利点を有するコネクタが得ら
れるもので、実用上の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来における電話機の分岐接
続用中継コネクタの概略斜視図および接続例図、
第３図および第４図は本案の一実施例図で、この
うち第３図ａ，ｂは斜視図およびそのＡ−A′部
における矢視断面図、第４図ａ，ｂはコンタクト
金具の平面図およびその配列固定状況を説明する
ための斜視図である。第５図は本案の他の変形例
を説明するためのコンタクト金具の平面図、第６
図は本案をケースに収容して使用する状態を示す
断面図、第７図ａ，ｂは本案の他の変形例を示す
コンタクト金具の平面図およびその配列を示す斜
視図である。１……絶縁ブロツク、２，３……第１、第２の
相手コネクタ挿込用長穴、４……コンタクト金具
群、５，６……入線および出線接続端子群、７，
８……第１、第２接触子群、９……コンタクト金
具、１０……連結片、１１，１２……第１、第２
接続端子、１３，１４……第１、第２接触子、１
５，１６……相手コネクタ、１７……蓋、１８…
…底板、１９……ケース。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一方端を第１接続子とした直線状の連結片の他
方端に、第１接続端子と高さ方向の位置を異なら
せて、連結片の延長方向と同方向の第２接続端子
を備え、また連結片の直角方向には雄接触子を複
数本所要位置に備えたコンタクト金具を、所要極
数だけ第１、第２接続端子が交互に反対方向に位
置し、かつ接続端子群と雄接触子群とが突出する
ように平行に絶縁ブロツク内に固定してなる分岐
コネクタ。