JPS6332088Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマタニテイ用ガードルに関するもので
ある。

妊婦のためのマタニテイ用ガードルはお腹のリ
フオームのため広く使用されている。このマタニ
テイ用ガードルは腹部に伸縮性の大きい織編物を
使用して、胎児の成長に伴う妊婦の腹部の変化に
対応できるように形成されている。しかしながら
腹部と腹部以外の伸縮性の小さい部分との境は伸
縮性の違いが大きく、妊婦が使用するに当りその
境の部分の違和感を訴えることが多い。そのため
にＶ字形の伸縮性の小さい布地を下腹部に設け
て、妊婦の腹部を支えると共に伸びの大きい腹部
の布地との境の違和感を軽減しようとする試みも
なされているが充分でない。

本考案はこのような従来の問題点を解決し、伸
縮性のある腹部と他の部分との境の違和感がな
く、妊婦の腹部を支えて、使用に適したマタニテ
イ用ガードルを提供することを目的として考案さ
れたものである。

本考案に係るマタニテイ用ガードルの構成は、
下腹部の左から右にかけて、逆三角形の伸びの大
きい布地と三角形の伸びの小さい布地とが連続す
る支持体を配設して成るものであり、また上記支
持体がその支持体の下部において下腹部に縫着さ
れているものであることを特徴とするものであ
る。

以下図面に示す本考案に係るマタニテイ用ガー
ドルの１実施例により詳細に説明する。第１図は
正面図、第２図は背面図、第３図、第４図は裏返
したものの正面図、背面図である。１は腹部、２
は腰部、３は脚部、５は支持帯を示す。

布地は伸縮性のあるものが適しており、特に表
が化繊で裏が綿であつてかつゴムあるいはスパン
デツクスを編み込んだ布地例えばダブルニツト編
のパワーネツトが適している。繰り上げたパワー
ネツトも適当である。化繊は丈夫で滑りもよく、
マタニテイ用ガードルの着脱に便利であり、綿は
水分、湿気をよく吸収するので、快適に使用でき
る。またゴムあるいはスパンデツクスを用いて伸
縮性を良くしている。腹部１には四方に伸縮性の
よいものすなわちツーウエイで伸縮性のよい布地
が適しており、妊婦の腹部の変化に充分追随でき
るように形成されている。腹部１以外の腰部２や
脚部３には左右の二方向に伸縮性のよいものすな
わちワンウエイの伸縮性のよい布地が適してい
る。妊婦の身体の動きの変化に応じてマタニテイ
用ガードルが身体によくフイツトするように形成
されている。

支持帯５は第３図に示されるように正面の裏面
の下腹部の右から左にかけて伸びの大きい布地で
形成された逆三角形部６と伸びの小さい布地で形
成された三角形部７とが連続して形成され、かつ
当該支持帯５は、その下部８においてマタニテイ
用ガードルに縫着され、当該支持体の上部９は腹
部２の布地とは縫着されていない。尚本実施例は
下腹部内側に支持帯５を設けた場合であるが、内
側に限定されるものではなく下腹部の外側に設け
てもよい。

逆三角形部６には伸縮性の大きい布地が用いら
れる。腹部１に用いられているような布地に限定
されるものではないが、ツーウエイの布地でかつ
表が化繊、裏が綿であつてゴムあるいはスパンデ
ツクスを編み込んだパワーネツトが特に適してい
る。

三角形部７は逆三角形部６の布地に比べて伸縮
性の小さい布地が用いられる。腹部２や脚部３に
用いられているようなワンウエイの布地に限定さ
れるものではないが、同様の布地を用いてもよ
い。また逆三角形部６に用いられているようなツ
ーウエイの布地を２枚重ねてもよい。更にまた支
持帯５全部を逆三角形部６の布地で作り、逆三角
形部６を残し、三角形部７の伸びが小さくなるよ
うに三角形部７に布地を重ねて縫着して形成して
もよい。

本考案は上記のように構成されているので、支
持体５の上部９は伸びが大きく、支持体５の下部
８は伸びが小さいため、腹部１と腹部以外の腰部
２や脚部３との境の部分の違和感を軽減すると共
に妊婦の腹部を支え、使用し易いという効果があ
る。特に支持体の逆三角形部６を腹部１の布地と
同一にすることにより腹部１の布地と支持体５の
上部９との伸びを同一とすることができ、また支
持体の三角形部７を腰部２や脚部３の布地と同一
にすることにより腰部２や脚部３の布地と支持体
５の下部８との伸びを同一とすることができ、し
かも支持体５の上部９と下部８との間は徐々に伸
びが変化しているので、特に布地の境の違和感が
少ない。

本考案に係るマタニテイ用ガードルは上記のよ
うな優れた効果を有しているので、非常に使い易
いガードルである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るマタニテイ用ガードルの１
実施例を示すものであつて、第１図は正面図、第
２図は背面図、第３図、第４図は裏返したものの
正面図、背面図である。 １……腹部、２……腰部、３……脚部、５……
支持帯、６……逆三角形、７……三角形部、８…
…支持体の下部、９……支持体の上部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下腹部の左から右にかけて、逆三角形の伸び
   の大きい布地と三角形の伸びの小さい布地とが
   連続する支持帯５を配設して成ることを特徴と
   するマタニテイ用ガードル。 (2) 支持帯５が当該支持帯の下部において下腹部
   に縫着してあることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のマタニテイ用ガード
   ル。