JPS6331514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 この考案は本体上に複数の被加熱物を載置する
複数の載置部を備えた誘導加熱装置の改良に関す
る。

考案の技術的背景 第１図は従来の加熱調理装置を示すもので、１
は本体、２は本体１の上面に装着されたトツププ
レート、３はトツププレート２とともに並設され
た操作パネルである。トツププレート２の上面に
は例えば金属製の鍋等からなる複数の被加熱物が
載置される複数の載置部４…が設けられている。
また、トツププレート２の下面には図示しない複
数の加熱コイルが装着されており、これらの加熱
コイルによつて各載置部４…上に載置される被加
熱物がそれぞれ誘導加熱されるようになつてい
る。

背景技術の問題点 本体１の内部には複数の加熱コイルや各加熱コ
イルを操作するための多くの電気部品からなる操
作部等が組み込まれているので、本体１全体が大
形化するとともに、重量も大きくなつていた。そ
のため、本体１を持ち運ぶことは困難であり、特
定の据付け場所に据付けて使用されていた。した
がつて、据付け場所以外の所望の場所で使用する
ことができず、不便であつたのが実情であつた。

考案の目的 この考案は本体の据付け場所で同時に複数の調
理を行なうことができるとともに、本体の据付け
場所以外の所望の場所に持ち運び複数の場所で同
時に調理を行なうことができる便利な誘導加熱装
置を提供することを目的とする。

考案の概要 被加熱物を載置する載置部を加熱コイルととも
に一体化した複数の加熱器ユニツトを本体に対し
て着脱自在に設けるとともに、これらの各加熱器
ユニツト毎に加熱コイルの操作パネルをそれぞれ
装着し、各加熱器ユニツトを本体に装着した一体
化状態または各加熱器ユニツト本体とは別の場所
へ持ち運んだ状態でそれぞれ使用できるようにし
たものである。

考案の実施例 以下、この考案の一実施例を第２図および第３
図を参照して説明する。第２図は誘導加熱装置全
体を示すもので、１１は電源に接続された本体、
１２…は複数の加熱器ユニツトである。各ユニツ
ト１２の上面にはトツププレート１３と操作パネ
ル１４とが並設されている。このトツププレート
１３の上面には単一の被加熱物を載置する載置部
１５が設けられており、下面には加熱コイル１６
が装着されている。また、各ユニツト１２の内部
には第３図に示すように前記加熱コイル１６とと
もにこの加熱コイルを操作する操作部１７が装着
されており、それぞれユニツト側コネクタ１８に
接続されている。一方、本体１１には複数の本体
側コネクタ１９…が設けられている。そして、こ
れらの本体側コネクタ１９…には各ユニツト側コ
ネクタ１８がそれぞれ接続できるようになつてお
り、各本体側コネクタ１９…に各ユニツト側コネ
クタ１８を接続することにより本体１１と各ユニ
ツト１２とを一体化できるようになつている。ま
た、２０は接続コードである。この接続コード２
０の一端には本体側コネクタ１９に接続可能な第
１のコネクタ２１が取付けられているとともに、
他端にはユニツト側コネクタ１８に接続可能な第
２のコネクタ２２が取付けられている。そして、
本体１１から各ユニツト１２…を取外した場合に
はこの接続コード２０を介して本体１１と各ユニ
ツト１２…とが接続されるようになつている。

そこで、上記構成のものにあつては本体コネク
タ１９…と各ユニツト側コネクタ１８…とを接続
することにより本体１１と各ユニツト１２…とを
一体化することができるので、本体１１の据付け
場所で同時に複数の調理を行なうことができる。
また、本体１１から各ユニツト１２…を取外し、
本体側コネクタ１９…と接続コード２０の第１の
コネクタ２１とを接続し、接続コード２０の第２
のコネクタ２２とユニツト側コネクタ１８とを接
続することにより、各ユニツト１２…を本体１１
の据付け場所以外の所望の場所へ移動し、この状
態で操作パネル１４を操作することにより各ユニ
ツト１２を動作させることができる。この場合、
各ユニツト１２…の内部には単一の加熱コイル１
６および操作部１７等が収納されているだけであ
り、各ユニツト１２…はそれぞれ小形、軽量なの
で、持ち運びも容易である。したがつて、各ユニ
ツト１２…を所望の場所、例えばテーブル上等へ
設置してすき焼き、鍋物等の料理を行なうことも
でき、便利に使用することができる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、本体と一体に１個または複数
の載置部を設け、残りの載置部をユニツト化した
構成であつてもよい。また、接続コードは必ずし
も本体および各ユニツトと別体のものとする必要
はなく、本体および各ユニツトに対し接続コード
を固定的に接続するとともに、本体内または各ユ
ニツト内に収納スペースを設け、本体と各ユニツ
トとを一体化する場合は収納スペース内に接続コ
ードを収納する構成にしてもよい。さらに、各ユ
ニツトには操作パネルを設けず、本体の操作部に
よつて集中的に各ユニツトを操作する構成にして
もよい。

考案の効果 この考案によれば本体の据付け場所で本体と一
体化された複数の加熱器各ユニツトによつて同時
に複数の調理を行なうことができるとともに、本
体から取外された加熱器各ユニツトを本体の据付
け場所以外の所望の場所へ持ち運び複数の場所で
同時に調理を行なうことができ、便利に使用でき
るという実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図および第
３図はこの考案の一実施例を示すもので、第２図
は全体の概略構成を示す斜視図、第３図は加熱器
ユニツトの縦断面図である。 １１……本体、１２……加熱器ユニツト、１５
……載置部、１６……加熱コイル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上に複数の被加熱物の載置部が設けられ、
   これらの載置部の各下面にそれぞれ被加熱物を誘
   導加熱する加熱コイルが配設されてなる誘導加熱
   装置において、前記各載置部をそれぞれの加熱コ
   イルとともに一体化した複数の加熱器ユニツトを
   前記本体に対して着脱自在に設けるとともに、こ
   れらの各加熱器ユニツト毎に前記加熱コイルの操
   作パネルをそれぞれ装着し、前記各加熱器ユニツ
   トを前記本体に装着した一体化状態または前記各
   加熱器ユニツトを前記本体から分離した分離状態
   でそれぞれ前記各加熱器ユニツトを使用可能にし
   たことを特徴とする誘導加熱装置。