JPS63307913A - 立体模型の作成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、適宜のモデルを、互に近接する多数の平行面
で切断して薄片とした場合の写真（以下スライス写真と
いう）より、モデルの立体模型を作成する方法に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、適宜のモデルの立体模型を複製するには。

彫刻家がモデルと見較べながら、手作業で酷似するよう
に制作するか、モデルの多数の特定点の三次元の位置を
、特殊の器具で、素材へ転写して作成していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そのため従来は、モデルに酷似する立体模型の複製には
、高度の技術を要するとともに、甚だ手間がかかった。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明は、適宜のモデルを互いに近接する多数の平行面
で切断した場合の、各薄片におけるモデルの輪郭線と、
輪郭線外の要所に位置する位置決め点を、一定個所より
撮影し、得られた多数の写真より１輪郭線に沿ってモデ
ル像片を切捨て、残った各枠片の位置決め点を打抜いて
、位置決め孔を形成し、各枠片を位置決め孔により位置
決めするとともに、各枠片の間隔が撮影時の間隔と対応
するように重合して、適宜固着することにより。

モデルに対応する雌型を作成し、この雌型内に、経時硬
化材を注入して、硬化させて立体模型を作成することに
より、上述の問題点の解決を図ったものである。

（作　用〕 本発明の方法により作成した雌型は、一定個所より撮影
した多数のスライス写真より得た各枠片を、位置決め孔
により正しく位置決めし、撮影時のスライス写真の間隔
と対応するように重合して形成されているので、この雌
型より成形した立体模型は、モデルと酷似している。

しかも、写真を利用しているので、拡大や縮小が自由で
あり、同−又は相似形の多数の立体模型の制作が極めて
容易である。

〔実施例〕

以下添付の図面を参照し、第１図に示すような、形状の
単純な截頭角錘形のモデル（１）の立体像を制作する場
合を例として、本発明を具体的に説明する。

まず、モデル（１）を、たとえば本出願人による同時提
出の別の特許出願に係る「スライス写真の撮影方法」、
即ち［被写体を、撮影槽内に貯留された背景液の液面よ
り、垂直方向に僅かずつ露出または没入させて、輪郭の
変化する被写体と背景液を、上方より順次撮影する」方
法により、多数のスライス写真（２）を撮影する。

第２ａ図〜第２ｄ図は、多数のスライス写真（２）の一
部を示すもので、（３）は、モデル像片、（４）は、モ
デル像片（３）の輪郭線、（５）は、モデル像片（３）
とともに点光源を撮影して、スライス写真（２）の四隅
に形成した位置決め点である。

ついで、第３図に示すように、各スライス写真（２）よ
り、輪郭線（４）に沿ってモデル像片（３）を切捨て、
位置決め点（５）を打抜いて、位置決め孔（６）を穿設
した枠片（７）を作成する。

このようにして得られた多数の枠片（７）を、第４図に
示すように、台板（８）の上面四隅に立設した、上記位
置決め孔（６）に対応する位置決めピン（９）により位
置決めし、スライス写真（２）撮影時の間隔を保って、
順次接着しつつ重合して、雌型（１０）を作成する。

従ってこの雌型（１０）は、モデル（１）の補形もしく
は補形と相似形をしているので、雌型（１０）の上面に
蓋板（１１）を施して、その注入口（１２）より、たと
えば石膏泥のような経時硬化材（１３）を注入して、硬
化機脱型すれば、モデル（１）と酷似する立体模型が得
られる。

このようにして作成した立体模型は、側面の斜面に、各
枠片（７）毎に段部が生ずるが、各枠片（７）は写真か
らなっていて薄いので、段部は微小であり、そのままで
も殆んど目立たないが、塗料あるいはパテ等で仕上げれ
ば、完全に滑らかになる。

本発明は、スライス写真を利用しているので、上述のよ
うな単純な形状のモデル（１）だけでなく、たとえば人
体の顔や置物等の複雑な形状のモデルと同−又は相似形
の立体模型を作成することもできる。

なお、モデル（１）の表面に複数の凹部がある場合、ス
ライス写真（２）の撮影時に、各凹部内に形成される輪
郭線を最もよく撮影できるように、カメラに対する被写
体、すなわちモデル（１）の向きを選定したり、又は被
写体の向きを異ならせて撮影した複数組のスライス写真
を形成し、それらを合成して、モデル（１）の外形に最
も近似する１組のスライス写真を形成したり、若しくは
各組のスライス写真に基づいて形成された立体模型をそ
れぞれ複数に分割し、かつそれらの中から被写体の外形
に最も近似する部品同士を寄せ集めて互いに接合するよ
うにしてもよい。

また、モデル（１）と相似形の立体模型を作成する場合
には、スライス写真を所望倍率で焼付け、かつそれから
モデル像片（３）を切除した枠片（７）を、上記倍率に
対応する間隔で互いに重合して雌型（１０）を作成すれ
ばよい。

さらに′、形状により、上記実施例のように単独の雌型
（１０）では、硬化後の立体像の脱型が不可能の場合に
は、雌型を割型とすればよい。

スライス写真の作成にあたっては、上述のスライス写真
の撮影方法によらず、別の方法によって作成してもよい
。

その−例として１例えば上述の方法と別の方法として、
本出願人による同時提出のさらに別の特許出願に係る「
スライス写真の撮影方法」を用いることができる。

この方法は、スライス光源によって形成された平面光内
に、立体物の被写体を設置し、前記平面光と被写体とを
、前記平面光と直角方向に所望のピッチで相対的に移動
させつつ、平面光により照射された被写体の外周に形成
される輝線を適宜の方向より撮影することを特徴とする
もである。

さらに、超音波、Ｘ線、ガンマ線等を用いた公知のＣＴ
スキャナにより、一定ピツチで撮影した複数の断層写真
を用いて、上述と同様にして、立体模型を撮影すること
もできる。

〔発明の効果〕

本発明は、上述のように、立体模型を作成する雌型を、
スライス写真を利用して作成するので、モデルの形状が
非常に複雑であっても、その細部を雌型に描出すること
ができ、特殊な技術を必要とせず、だれにでも、容易に
モデルと酷似する立体模型を作成することができる。

しかも、作成する立体模型の拡大や縮小は自由であり、
同一の立体模型を多数作成することも容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の説明に使用するモデルの斜視図、 第２ａ図〜第２ｄ図は、第１図に示すモデルのスライス
写真の正面図、 第３図は、スライス写真より枠片を作成する状況を示す
分解斜視図、 第４図は、本発明の方法に使用する雌型の斜視図、 第５図は、立体模型製造中の状況を示す中央縦断正面図
である。 （１）モデル　　　　　　（２）スライス写真（３）モ
デル像片　　　　（４）輪郭線（５）位置決め点　　　
　（６）位置決め孔（７）枠　片　　　　　　（８）台
　板（９）位置決めピン　　　（１０）雌　型（１１）
蓋　板　　　　　　（１２）注入口（１３）経時硬化材 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 適宜のモデルを互いに近接する多数の平行面で切断した
   場合の、各薄片におけるモデルの輪郭線と、輪郭線外の
   要所に位置する位置決め点を、一定個所より撮影し、得
   られた多数の写真より、輪郭線に沿ってモデル像片を切
   捨て、残った各枠片の位置決め点を打抜いて、位置決め
   孔を形成し、各枠片を位置決め孔により位置決めすると
   ともに、各枠片の間隔が撮影時の間隔と対応するように
   重合して、適宜固着することにより、モデルに対応する
   雌型を作成し、この雌型内に、経時硬化材を注入して、
   硬化させることを特徴とする立体模型の作成方法。