JPS6330714Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、ポリエチレン容器のシール構造に
関するものである。

（従来の技術） 従来、ジユースとか乳酸飲料をポリエチレン容
器に封入したものが多く市販されているが、従来
のものは開口部のシールが不完全なものがあつ
て、内容物が漏れたり雑菌の進入により内容物を
腐敗させるなど不衛生な欠点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） そこでこの考案は、これらのポリエチレン容器
を完全密封にして衛生上安心できるものを提供し
ようとするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 以下、例示図に従つてこの考案の一実施例を説
明説明すると、ジユース等を充填したポリエチレ
ン容器１において、該容器の開口部近くを、適宜
な幅だけ水平方向に熱圧着した閉塞部２を設け、
さらに該閉塞部の上端を溶接して上閉塞部３を設
け、二重にシールしたものより構成される。

尚、明細書中、「溶接」とは、ポリエチレン容
器の材質を圧着せずに溶け合わせて接着すること
をいう。また、図中、４はコンベアに掛止するた
めの膨大掛止部を示す。

（作用） 次にこのシール構造を得るための製造工程を説
明すると、第２図から第５図で仮想線で示すよう
にチエンコンベア５に膨大掛止部４を掛止して駆
動されるポリエチレン容器１の開口部を、第２図
に示す如く、ガスまたは電熱による加熱装置６に
より開口部付近を熱圧着が可能な温度になるまで
加熱する。次に第４図または第５図に示すよう
に、加熱された開口部の上端を少し残して水平方
向より圧子７，７′により矢印の方向に押潰して
閉塞部２を形成する。この時、上方に設置されて
いるガスまたは電熱による溶接装置８によつてポ
リエチレン容器１の上端開口部を溶接して上閉塞
部３を形成するようにしてある。

この溶接装置８は溶接と同時に圧子７，７′お
よびポリエチレン容器１の開口部付近をも加熱し
て、圧子７，７′が加熱されたポリエチレン容器
１の熱を吸収して冷却するのを防止したり、ポリ
エチレン容器１自体が加熱工程から溶接工程に至
る間における冷却をも補足して、溶接をより完全
なものとする作用も合わせ持つものである。

第４図と第５図は異なつた実施例であつて、第
４図は圧子７，７′の上端に面取りを行つて、こ
の部分は溶接装置８によつて溶解したポリエチレ
ン容器１の開口部が溶け込んで、断面がＶ字形の
上閉塞部を形成するものであり、一方第５図は圧
子７，７′の上端を平面とし、上閉塞部の断面が
半丸に近い形状となるもので、どちらであつても
効果に大差はないものである。

〔考案の効果〕

本案は以上の通りであるから、熱圧着をより完
全なものにするとともに、更に上端を熱圧着と同
時に溶接することによつて上閉塞部を設て完壁な
シールが行われ、内容物の漏れや腐敗することの
ないジユースや乳酸飲料を充填したポリエチレン
容器を得られて、実用上まことに有益なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の例示図で、第１図は本案シール
構造を有するポリエチレン容器の側面図、第２図
から第５図までは、本案シール構造を得る製造工
程を示す図で、第２図は加熱工程を示す部分図、
第３図は各工程を移送するコンベアにポリエチレ
ン容器を掛止した状態を示す平面図、第４図と第
５図は溶接工程を示す部分図で、圧子の形状をか
えた例示図である。 １……ポリエチレン容器、２……閉塞部、３…
…上閉塞部、４……膨大掛止部、５……チエンコ
ンベア、６……加熱装置、７，７′……圧子、８
……溶接装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ジユース等を充填したポリエチレン容器におい
   て、該容器の開口部近くを、適宜な幅だけ水平方
   向に熱圧着した閉塞部を設け、さらに該閉塞部の
   上端を溶接して上閉塞部を設け、二重にシールし
   たことを特徴とするポリエチレン容器のシール構
   造。