JPS63304970A - 被乾燥物の係止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、被乾燥物、例えば多数の吊し柿。

タバコの葉、魚等をロープに並列させて吊り下げ、乾燥
するための係止方法に関するものである。

〔従来技術〕

従来、多量の果物、魚等の被乾燥物を天日で乾燥させる
方法として、紐状体に被乾燥物を吊り下げる方法がある
。

この方法は、縄又は編状に編んだ紐状体の縄目を指先で
開き、被乾燥物を直接或いは別の吊り下げ用部材を介し
て挿入し、縄目の間に所定の間隔をもって鋏み込んで係
止するものである。

しかしながら、この方法は、縄又は紐状体の縄目を一つ
一つ指先で広げて挿入したり、別に用意した吊り下げ用
部材を、前辺って被乾燥物に取りつけたりする作業があ
るため、多量の被乾燥物を吊り下げるときは、かなりの
手数と時間を費やしていた。

例えば干柿を作る場合、柿のなっている小枝を柿と一緒
にＴ字状に切取り、柿の皮を剥いた後、このＴ字状の部
分を縄の織目に挟み込み所定の間隔に係止し乾燥させて
いる。

しかしながら、この係止方法は、縄に柿を吊すとき、縄
の縄目を一つ一つ指先で開いて前記Ｔ字状の部分を縄に
挟み込んで係止していたので、この吊り下げ作業にかな
りの手数と時間がかかっていた。

また、前記Ｔ字状の部分が縄の縄目と平行になった場合
には、縄目から柿が税落しやすくなるという欠点があっ
た。

更に、吊り下げ時の係止部として柿の木の小枝をＴ字状
に一緒に切り取っているので、翌年その小枝の部分には
柿がならず、収穫が減少するという欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、前記従来の被乾燥物の係止方法の有する欠点
を解消するものであって、多量の被乾燥物を簡単、迅速
かつ確実に紐状体に吊り下げることのできる被乾燥物の
係止方法を提供することを目的とするものである。

〔発明の構成〕

前記目的を達成するための本発明は、フィラメント部、
横棒部及び頭部とからなる係止片を、打ち込み用器具に
より、被乾燥物と紐状体を連通して打ち込むことを特徴
とする被乾燥物の係止方法である。

前記被乾燥物は、果物や魚等のように表面全体又は一部
が、麦秋ないしは比較的硬いもので覆われたもので、内
部が比較的柔らかいものが係止しやすい。例えば吊し柿
の場合はへたの部分、魚の場合は頭部が適当である。ま
た海草やタバコの葉のように単に麦秋のものであっても
よい。

また、紐状体は、藁縄、麻縄２合成繊維製紐等のように
比較的柔軟で金属製の針状体が容易に挿通でき、多量の
被乾燥物を吊り下げても容易に切断しない強度のもので
あれば、いかなるものでもよい。

前記紐状体と被乾燥物を連通ずる係止片は、本体を構成
するフィラメント部、このフィラメント部の先端に形成
された横棒部及び後端に形成された頭部とからなってお
り、合成樹脂で一体的に成型されたものである。

そして、この係止片は、係止片打ち込み用器具を用いて
被乾燥物及び紐状体に連通させるものであって、紐状体
のどこにでも挿通可能なものであるが、丁度縄目になる
ところは避けるのが好ましい。

この係止片打ち込み用器具は、一般に市販されているピ
ストル状のもの（例えば特公昭６１−３５０５１参照）
であって、先端に細い筒状の案内針を有し、この案内針
を被乾燥物に挿入し、前記器具に装着された係止片の横
棒部を、前記案内針を介して被乾燥物に手動操作によっ
て連続的に打ち込むようにしたものである。

この打ち込み操作は、手動のレバ一式のものでもよいが
、電動又は圧縮空気駆動方式を組み込んだ方式のもので
もよい。

〔実施例〕

次に、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明による係止方法により、柿１を縄２に係
止する状態を示したものであって、柿１のへた部１ａと
縄２を近接させた後、打ち込み用器具８の案内針９を、
縄２に挿通し更に、柿１のへた部１ａに挿入する。なお
、縄２に挿通するときは、丁度縄目となる所は避けるの
が好ましい。

打ち込み用器具８は、手動操作によるものであって、フ
ィラメント部４．横棒部５及び頭部６からなる係止片３
が連続して装着されており、レバーｌＯを引くと一本の
係止片３の横棒部５が案内針９に案内され、第３図に示
すように柿ｌのへた部１ａの内部に打ち込まれ、前記横
棒部５は、フィラメント部４に対しほぼ直角か鉤状に向
くので容易に抜けない状態となる。

そして、縄２に対しては頭部６によって係止され、打ち
込み用器具８を抜き出すことによって、連続して装着さ
れた係止片が一本ずつ分離し係止が完了する。

このような打ち込み操作を縄２の長手方向に所定の間隔
で繰り返して行うことによって、多数の柿１を簡単、迅
速かつ確実に縄２に吊り下げることができると共に、フ
ィラメント部４によって柿１と縄２とは適度な間隔を保
持することができる。

更に本実施例では、柿１を木から採る場合、第４図に示
すように、小枝１ｂの部分を丁字形に切り取る必要がな
く、へた１ａの直上部分から切り取ればよいので、枝の
損傷が全くないので、翌年の柿の収穫に悪影響がないと
いう利点がある。

なお、第４図は、従来の柿の係止方法を示したものであ
って、柿１は小枝１ｂを含めて切り取り、この小枝１ｂ
を縄２の縄目に挿入し、係止したものであって、この方
法によると、大量の小枝１ｂが柿１と一緒に切り取られ
るので、翌年の柿の収穫が減少するという問題がある。

〔発明の効果〕

以上のように本発明による被乾燥物の係止方法は、フィ
ラメント部、横棒部及び頭部とからなる係止片を、打ち
込み用器具により、被乾燥物と紐状体を連通して打ち込
むことを特徴とするものであって、次の効果を奏するこ
とができる。

打ち込み用器具で係止片を打ち込むだけで、迅速かつ確
実に被乾燥物を係止することができる、しかも操作が簡
単なため誰でも容易に作業を行うことができる。

また、被乾燥物と紐状体とは、繊細な係止片のフィラメ
ント部で適度な間隔が保持されるので、全体にほぼ平均
した乾燥が得られ、外観もよい。

更に、係止片は細い案内針に案内されて打ち込まれるの
で、被乾燥物に殆ど損傷を与えることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の係止方法によって柿１と縄２を係止す
る状態を示す、第２図は係止状態を示す斜視図、第３図
はｍ−ｍ矢視断面図、第４図は従来の係止方法による係
止状態を示す斜視図である。 １・・・柿、２・・・縄、３・・・係止片、４・・・フ
ィラメント部、５・・・横棒部、６・・・頭部、８・・
・係止片打ち込み用器具、９・・・針部、１０・・・レ
バー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フィラメント部、横棒部及び頭部とからなる係止片を、
   打ち込み用器具により、被乾燥物と紐状体を連通して打
   ち込むことを特徴とする被乾燥物の係止方法。