JPS63302862A - 複合型血液浄化器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の利用分野〉 本発明は、ｒｋ１漿分離部と透析部と吸着部を一体的に
組み合わせた複合型血液浄化器に関するものであり、ざ
らに詳細には、血漿分離部の血漿流出系の下流側に吸着
部を位置せしめた改良された血液浄化器を提案するもの
である。

〈従来技術〉 近年血液浄化療法においては膜及び吸着剤の技術進歩に
依り多種の材料が開発されている。現在治療に供せられ
ている血液浄化器は殆んど、夫々の機能が単独な形で１
つの函体を形成している。

例えば血液透析器、血液濾過器、血漿分離器、吸着型血
液浄化器等である。

然し実際の治療では、特に多臓器疾患の様な重篤な症状
に於ては、低分子量から高分子量の広い範囲の代謝老廃
物の除去、電解質の調整、除水等の多岐に亙る治療が必
要である。この為に複数の種類の血液浄化器が同時に、
又時期をずらせて使用されているが、その操作が複雑で
あって熟練された高度の技術を必要とするのが実情であ
って、汎用に適し且つ操作が簡便な浄化器の開発が望ま
れている。特にこれら体外血液循環器使用時には抗血液
凝固剤が一般に必要とされるが、術後ではこの為の副作
用があり、その改善が望まれていた。

〈発明の目的及び構成〉 本発明者は、この様な問題点を解決することを目的とし
て鋭意研究した結果、血漿分離部、透析部及び吸着部を
一体的に組み合わせると共に、血漿分離部からの血漿流
れの下流側に吸着部を位置せしめた構造を採用すること
が非常に有効であることを見い出し、本発明に到達した
ものである。

即ち本発明は、血液から有害物質を除去するための血液
浄化器において、血液から血漿の一部を分離するための
血漿分離膜を収納した血漿分離部と、血液又は血漿の透
析処理を行なうための透析膜を収納した透析部と、血漿
から有害物質を吸着除去するための吸着剤を収納した吸
着部を一体的に組み合わされており、且つ該血漿分離部
からのｌｆ［ＩｇＩ流出系の下流側に該吸着部を位置せ
しめたことを特徴とする複合型血液浄化器を提供するも
のである。

以下本発明について、必要に応じて図面を用いながらさ
らに詳細に説明する。即ち本発明の複合型血液浄化器は
、血漿分離部と透析部と吸着部を一体的に組み合わせた
ことを特徴としており、その一体的な組み合わせの好ま
しい形態としては１つの容器内にこれら３機能部が収納
されているものがあげられる。・ 血漿分離部は、血液から血漿の一部を分離する機能を有
した血漿分１ｕｌｌを収納せしめたものであって、血液
を濾過し得る血液濾過膜を用いたものであってもよい。

透析部としては、血液又は血漿中の低分子量、場合によ
っては中分子量の代謝老廃物の除去、電解質の調整、除
水等の機能を有する透析膜を収納せしめたものである。

尚かかる血漿分離膜及び透析膜の好ましい形状としては
中空糸状のものがあげられるが、その他に平膜状の膜を
多数枚積層したもの、平膜状の膜をスパイラル状に巻い
たもの、及びチューブ状の膜を多数本収納したタイプの
ものもあげられる。これらの中で中空糸状の膜が浄化器
全体をコンパクトにできるので実用上に最も好ましい。

また血漿分離膜及び透析膜の膜素材としては特に限定さ
れるものではないが、具体例をあげるとセルロース。セ
ル０−ス誘導体、ポリメチルメタクリレート、ポリアク
リロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体な
どの高分子重合体などがある。

吸着部は血漿中から主として中分子量から高分子量の代
謝老廃物等の有害物質を破着し得る吸着剤を充填したも
のである。

その吸着剤としては、血液中の有害物質を吸着除去し得
るものであればいかなるものであってもよく用途に応じ
て選定して用いれば良い。その具体例としては活性炭や
イオン交換性吸着剤等があげられる。また吸着剤の形状
もいかなるものであってもよく、その具体例として粉状
１粒子状、破砕状、ｉｇ＋維状、シート状、布状等があ
げられ、特に球状に近いビーズ状吸着剤が好ましく、場
合によってはセルロース、ポリヒドロキシエチルメタア
クリレート等の高分子重合体の被膜を形成させたもので
あってもよい。

第１図に、本発明の好ましい実施＠様の１例を示す。同
図において、Ａ部が中空糸状の血漿分離膜１を多数本収
納せしめた円筒状の血漿分離部であり、８部が多孔部５
を介してＡの外側に同心円状をなし中空糸状透析膜２を
多数本収納せしめ透析部であり、さらに０部が多孔部６
を介してＢの外側に同心円状をなし吸着剤３を充填せし
めた吸着部である。尚Ａ、Ｂ両部における中空糸の両端
はウレタン樹脂、エポキシ樹脂等で成形された管板４で
シールされ且つその端面において中空部が開口された状
態になる。

この図において、血液がａから入り、Ａ部の中空糸状血
漿分離ｌｌ１１の中空部を通過しそこで血漿の一部が中
空糸の外側に分離され、残りの血球を含んだ流れがｂか
ら流出する。Ａ部で中空糸外に流出した血漿は多孔部５
を通過した後８部の中空糸間隙部をｅとして流れ、Ｑか
ら入り８部の″中空糸状透析膜２の中空部を通過しｈに
流出する透析液とその透析膜面で透析される。８部で透
析処理された血漿は多孔部６を通過し、０部をｆとして
流れ吸着剤３と接触して有害物が除去された後流れＣと
して流出する。尚この様にして得られた流れｂと流れＣ
を合わせて体内に戻すのが好ましい。

第２図には、本発明の好ましい実１１Ａ態様の他の例を
示す。即ち第２図のＤ部が中空糸状透析膜１２を収納し
た透析部であり、Ｅ部が中空糸状血漿分離膜１１を収納
した血漿分離部であり、１部が吸着剤１３を充填した吸
着部である。尚、Ｄ部とＥ部は仕切り部材１６によって
液密的に仕切られ、Ｅ部と１部は、Ｅ部の両端部近くの
多孔部１５を介して接しており、中空糸の両端部は管板
部１４でシールされ且つ中空部が開口している。血液は
ｋから入りＤ部で透析処理され、Ｅ部で血漿分離された
両方の処理血液が流れ旦として流出する。またＥ部で分
離された血漿は、多孔部から１部に流れ込み、吸着剤１
３で有害物が除去された後流れ０として流出する。尚流
れ磨と流れ０は合、わせて体内に戻すようにすることが
好ましい。

尚、第１．第２図における吸着剤は、フィルター等の多
孔部材により充填保持されている。

本発明の複合型血液浄化器は、以上に述べた如く、血液
がまず血漿分離膜により処理されることにより血球を含
まない血漿の流れを得た後、吸着剤と接触せしめるもの
であることから少なくとも従来抗血液凝固剤を多量に必
要とした吸着部での血液凝固が防止できる。それ故、本
発明の血液浄化器では、抗血液凝固剤を、血液分離過程
及び必要に応じて透析過程において必要最少限の量に抑
制することができる。また血漿分離の膜材質の選択や血
液流量を適正に選ぶことによって、抗血液凝固剤投与を
初期のみに行なえばよく、追加投与を省くことも可能と
なる。

〈発明の効果〉 本発明の複合血液浄化器によれば、従来では３段のステ
ップにわけて３種類の浄化器と各々の流量及び圧力のコ
ントロール手段を必要としていた総合的な治療法を極め
て簡単なＶＲ＠及び操作方法で行なうことができる。

また本発明の浄化器では、抗血液凝固剤の投与遣を減少
させるという極めて有利な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好ましい実施態様を例示したものであ
り、Ａが血漿分離部、Ｂが透析部、Ｃが吸着部である。 第２図も本発明の好ましい実１１Ａ態様例であり、Ｄが
透析部、Ｅが血漿分離部、Ｆが吸着部である。 第１図 第Ｚ図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）血液から有害物質を除去するための血液浄化器に
   おいて、血液から血漿の一部を分離するための血漿分離
   膜を収納した血漿分離部と、血液又は血漿の透析処理を
   行なうための透析膜を収納した透析部と、血漿から有害
   物質を吸着除去するための吸着剤を収納した吸着部を一
   体的に組み合わされており、且つ該血漿分離部からの血
   漿流出系の下流側に該吸着部を位置せしめたことを特徴
   とする複合型血液浄化器。
2. （２）血漿分離部に血液の導入部と濃縮された血球含有
   液の導出部と分離された血漿の導出部が設けられ、該血
   漿導出部の下流側に該透析部が設けられ、該透析部で処
   理された後の透析済血漿の導出部の下流側に該吸着部が
   設けられ、該吸着部からの吸着処理済血漿導出部と該血
   球含有液導出部が連通されている特許請求の範囲第１項
   記載の複合型血液浄化器。
3. （３）該血漿分離部に血液の導入部と濃縮された血球含
   有液の導出部と分離された血漿の導出部が設けられ、該
   血漿導出部の下流側に吸着処理済血漿導出部を備えた該
   吸着部が設けられ、該透析部に血液導入部と透析済血液
   の導出部が設けられ、該血漿分離部の血液導入部と該透
   析部の血液導入部が連通され、且つ該血球含有液導出部
   と該吸着処理済血漿導出部と該透析血液導出部が連通さ
   れている特許請求の範囲第１項記載の複合型血液浄化器
   。
4. （４）該血漿分離膜及び該透析膜が、中空糸状の膜であ
   る特許請求の範囲第１項記載の複合型血液浄化器。