JPS6329495Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、パン生地、ウドン生地、ソバ生地等
を混練する機能をもつ調理機に関する。

(ロ) 従来技術 良いパン生地等を作ろうとする場合、材料を押
し加工して練ることが必要である。そこで従来、
容器内を回動するローラーにより材料を容器内周
面に押圧することで混練を行う調理機が提案され
ている。

しかし、押圧の程度に過不足があると、生地に
割れを生じたり、混練不充分となつたりする問題
がある。

(ハ) 考案の目的 本考案は、材料に理想的な押圧を加えて混練を
行う調理機を提供することを目的とする。

(ニ) 考案の構成 本考案は、モータを内蔵する本体、本体に装着
される容器、容器内で回動する回転翼板および回
転翼板の偏心位置に取付けられたローラーを備
え、そのローラー外周面と前記容器内周面の間で
材料を押圧し混練する調理機であつて、前記回転
翼板は中央位置に上方へ突出する略円柱状のボス
部を有し、該ボス部と前記ローラーと略同一高さ
に形成してなる調理機を提供する。

(ホ) 実施例 第１図は本考案の一実施例を示すもので、本体
１内に駆動用モータ（図示省略）を内蔵してお
り、その駆動用モータで駆動軸２が回転される。
本体１上には容器３が装着され、材料は容器３の
蓋４に設けられた投入口５から投入される。前記
駆動軸２は容器３の底部中央を貫通して容器３内
に突出している。６は回転翼板で、回転翼板７と
ボス部８とからなつており、ボス部８で前記駆動
軸２と結合している。回転翼板６の偏心位置には
シヤフト９が立設され、そのシヤフト９にローラ
ー１０が回転自在に遊嵌されている。前記ボス部
８の高さはほぼローラー１０と同じ高さで、前記
シヤフト９の上端はアーム１１によつてボス部８
の上端に支持されている。

第２図は第１図のＸ−X′断面図である。。この
図によくあらわれているように、回転翼板７には
スリツト１２とリブ１３とが設けられている。容
器３の内周面とローラー１０の外周面の間隔Ａ
は、容器３の内周面とボス部８の外周面の間隔ａ
の1/4〜3/4にされている。好ましくは1/2程度で
ある。

上記実施例の調理機２０によれば、パン生地等
はローラー１０で押圧されない位置ではボール状
（第２図に一点鎖線で示す）になり、ローラー１
０で押圧された位置では板状（第２図に二点鎖線
で示す）になる。板状になつたときの厚みは、ボ
ール状のときの半分程度である。本考案の考案者
は、この程度の押圧を加えるのが最も望ましいこ
とを実験により確認している。

なお、上記実施例の調理機２０では、ボス部８
の高さがローラー１０とほぼ同じ高さにされてい
るので、パン生地等の水分が多くて（粉１対する
水分の重量比が0.6以上のとき）やわらかい場合
にも、その生地がローラー１０にからみついてし
まうことがなく、好適に混練を行うことができ
る。また、シヤフト９が上下の２点支持なので、
強度的に優れている。

(ヘ) 考案の効果 本考案の調理機によれば、パン生地等がボール
状になつたりローラーで押圧されて板状になつた
りして混練されるが、押圧の程度はボール状のパ
ン生地等を約半分の厚みにする程度であり、これ
は理想的な押圧の程度である。そこで最も良好な
状態にパン生地等を混練することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の調理機の一実施例の構成説明
図、第２図は第１図のＸ−X′断面図である。 １……本体、２……駆動軸、３，３′……容器、
６……回転翼板、７……回転翼部、８，８′……
ボス部、９……シヤフト、１０，１０′……ロー
ラー、１１……アーム、２０，２０′……調理機、
Ａ，Ｂ……ローラー外周面と容器内周面の間隔、
ａ，ｂ……ボス部外周面と容器内周面の間隔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータを内蔵する本体、本体に装着される容
   器、容器内で回動する回転翼板および回転翼板の
   偏心位置に取付けられたローラを備え、そのロー
   ラー外周面と前記容器内周面の間で材料を押圧し
   混練する調理機であつて、前記回転翼板は中央位
   置に上方へ突出する略円柱状のボス部を有し、該
   ボス部を前記ローラーと略同一高さに形成してな
   る調理機。