JPS63280954A - ウォームナット型駆動装置のためのボールケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ウオームナツト型駆動装置内のボールナツト
のための、合成材料製ボールケージに関する。

本発明に係るボールケージは円筒形スリーブから成り、
円筒形スリーブには径方向の円柱状の孔で形成したボー
ルシートが設けられ、この孔の径はボールの直径と実質
的に等しく、この孔はウオームの１または複数のらせん
溝に対応する少なくとも１つのらせん上に配置され、各
孔はウオームの１または複数のらせん溝と協働して、シ
ート内で自由回転するボールを収容するようになってお
り、ナツトおよびウオームを互いに固定するようになっ
ている。

［従来技術および解決すべき課８］ この種のウオームナツト型駆動装置は、例えばドアやゲ
ートの動作に用いられる。従来のウオームナツト型駆動
装置においては、ボールはウオームと円筒形チューブと
によってケージ内に保持されていた。この円筒形チュー
ブは、ボールケージを包囲し、例えばドアやゲートのな
どの動作部分の一体的一部であっても良い、各ボールを
それぞれのシー）　（ｓｅａｔ）内に位置させるために
、ボールケージをウオーム上に取付けることが必須であ
る。さらに、ウオームを垂直に保ったとしても、ボール
はシートから脱落しがちであった。チューブの組付時に
ボールを保持するために、シート内にグリースを塗るの
が普通であった。このような予防手段にも拘らず、やは
りボールがシートから脱落することはめずらしくなかっ
た。さらに、このために用いるグリースは高い粘性を有
し、ある用途にはふされしくない。加えて、この種のウ
オームナツト型駆動装りは分解する必要があり、ボール
ケージからウオームを取外したときにボールがケージか
ら落ちることは容易に想像できるところである。このよ
うな理由のために、従来のボールケージは、ボールを装
備したボールケージのみの形態で在庫として保管するこ
とは不可箭であるという問題点があった。

そこで本発明は、ウオームや外方チューブの助けなしに
ポ、−ルを保持することが可□□□なボールケージを提
供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明に従ったボールケー
ジは、その内方表面が、孔を配置させた各らせんに沿っ
て孔を越えて伸び材料の厚みを増したビード状部分を有
し、かつ孔の円柱状表面がビードとの交差部において狭
窄部分を有し外端部において突起を設けて、いったんシ
ートへと押込まれたボールが狭窄部分と突起とによって
シート内に保持される、ことを特徴としている。

本発明に従ったボールケージはいずれの場合でもスリー
ブまたは円筒空胴内に取付けることを意図しているので
、円柱状孔の外端部の突起は、適所に位置したボールの
重量以外の力に対抗する必要がない。このため２個また
は３個の突起で十分であり、単に指で押しただけでボー
ルを孔へ押込められる程度のわずかな抵抗力で十分であ
る。孔の内部狭窄部分は好適には球形状であり、その径
は、ボールの径に近い。しかし、円錐形またはピラミッ
ド形でも良い。

［実施例］ 図面を参照しながら実施例について説明する。

図面に示すウオームナツト駆動装置は、合成材料ででき
た円筒形スリーブの形態をとるボールケージ１を含んで
いる。ボールケージｌは円筒形チューブ２内に収納され
る。円筒形チューブ２の一端が肩部３で保持され、他端
はケージ１の溝内に取付けたスプリットリング４によっ
て保持されている。破断部分５．６で示すように、チュ
ーブ２は、例えばゲートの接続部材などのようなある構
成要素（図示せず）の一部である。ケージｌには、複数
の径方向の孔（例えば７，８）があけられている、これ
らの径方向の孔は、等角度間隔の４つの母線に沿って配
列される。６孔は、それぞれ１個ずつボール（例えば９
．１０）を含んでいる。

ボール９．１０は、円筒形スリーブの孔７．８の径より
もわずかに小径であって、孔の中で自由に回転ｕ（能で
ある。ボールケージｌの内部にウオーム１２が挿入され
ている。孔７，８は、らせん状に配列されて、ウオーム
１２のらせん溝１１に対応している。ｆ４ｔｔの輪郭は
、ボールの径に対応する径の円弧形状となっている。従
って、ケージ１の孔、ウオーム１２の溝１１およびチュ
ーブ２の内壁によって形成されるシー）　（ｓｅａｔ）
内で自由に回転する９ ケージ１の内方表面の一部は、厚さを増したビード（ｂ
ｅａｄ）　　１３で構成される。ビード１３は、孔７，
８の配列のらせんに泊って延びている。すなわち、ビー
ド１３はウオーム１２のらせん溝１１に一致するらせん
に沿って延びている。

このビード１３の端部は、ボールの径およびらせん溝１
１の径よりもわずかに小径の半円形断面を有し、その半
円形の中心は６孔の軸上に位置する。６孔とビード１３
の交差端部は狭窄部分１４となっており、その球面領域
の半径はボールの径と実質的に等しい。孔のチューブ２
に面する外端部には４個の突起１５，１６．１７および
１８が設けられ、これらは孔の内周に沿って分布されて
いる。これらの突起の寸法を都合良く選ぶことによって
、ボールを突起に対して外側から押圧することにより孔
の中へ嵌入可能であり、しかもいったんシート内に入っ
たら、突起の存在のためにボールが外へ出ないようにす
ることができる。

合成材料のボールケージは射出成形によって製造するの
で、径方向の孔７，８は除去可能な横方向ロッドの手段
によって形成することができる。

このロッドの端部が丸くなっていて、狭窄部分１４を形
成することができる。突起１５〜１８は、ロンド内に設
けた中空部により形成する。これらの突起の寸法が小さ
いために、離型の際、突起の弾性圧縮によりロッドを速
やかに外すことが可能である。ビード１３は、非ねじ切
りスピンドル（ｕｖｓｃｒｅｗｉｎｇ　５ｐｉｎｄｌｅ
）または回転筒状エジェクタ（ｒｏｔａｔｉｎｇ　ｆｕ
ｂｕｌａｒ　ｅｊｅｃｔｏｒ）の手段によって形成する
。

突起１５〜１８に対して押圧することによって、ボール
をケージ１内の孔へ押込む。ケージをウオームに取付け
なくとも、ボールは狭窄部分１４に支持されケージ内部
に落ちることがない。

ボール挿入は指の圧力で十分である。ボールのシートへ
の挿入は容易に自動化可使である。ボールを収容したボ
ールケージを、ボール脱落の危険性なしに、在庫として
保管することが可能である。

この型のボールケージは、チューブ２への嵌入の前また
は後に、ウオーム１２に取付けることができる。らせん
ビード１３が、ボールケージへのウオームの挿入のため
のネジとして機能する。それにより、ウオームのらせん
溝１１はボールに面するような位置にくる。ウオームナ
ツト駆動装置の組立または分解時において、チューブ２
が無かったとしても、ウオームにより生ずるカム作用に
よってボールがシートの外側へ押し出されるということ
はない、従ってボールがシートか゛ら脱落する危険性は
ない。

本発明の数多くの実施例争変形例が可能である。ボール
の列の数は４以外でも良い、しかし。

少なくとも３つ以上の母線上に分配するのが好ましい。

突起１５〜１８の数はいくつでも良い、複数のビード１
３にスリーブ（ｓｌｅｅｖｅ）を設けても良い、ビード
１３の個数は、ウオームのらせん溝の個数に等しい、狭
窄部分１４（好適には球面形状）は、他の形状、例えば
円錐形でも良い。ボールケージはどのような材料で作っ
ても良い。ボールケージを金属で作る場合には、孔の端
部においてエンボス加工（ｅｍｂｏｓｓｉｎｇ　）する
ことによって突起１５〜１８を形成することができる。

［発明の効果］ 本発明は１以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。

本発明のボールケージによれば、ウオームを取付けずか
つグリースや特別な手段を講じなくとも、ボールをケー
ジ内の適所に設置可能である。

この作業は容易に自動化することができる。こうして、
ボールを装備したケージを在庫として保管でき、ウオー
ムへの取付けのために準備をしておくことが可能である
。取付作業の際に、らせんビードがウオーム溝のための
ガイドとして機能し、それによりウオーム溝が正しくボ
ールに面する位置に速やかに設定される。さらに、ボー
ルケージ内でウオームが回転してボールにカム作用を及
ぼしても、ビードがあるためにボールがシートから出る
ということがない、また、外方チューブを嵌合させるこ
となしに、ボールケージをウオームに取付けることが可
能である。もちろん、本発明に従ったウオームナツト型
装置は、ケージからボールが抜は落ちる危険性なく、分
解することも可能である０本発明のケージを合成材料で
作る場合には、追加的な加工のない成型技術で容易に製
造可能である。

本発明に従ったボールケージを含むウオームナツト型装
置において、ビードの断面形状はウオームの溝の断面形
状に相補的であることが好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例であるボールケージを含ん
だウオームナツト型駆動装置の軸方向断面図である。 第２図は、第１図の■−■線に沿ってとって一部横断面
図である。 ［符号の説明］

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ウォームナット型駆動装置のボールナットのため
   の、円筒形スリーブ（１）から成るボールケージであっ
   て： 前記円筒形スリーブには、径方向の円柱状の孔（７、８
   ）で形成したボールシートが設けられ；前記孔の径はボ
   ール（９、１０）の直径と実質的に等しく； 前記孔は、ウォームの１または複数のらせん溝に対応す
   る少なくとも１つのらせん上に配置され； 各前記孔は、ウォームの１または複数のらせん溝と協働
   して、シート内で自由回転するボール（９、１０）を収
   容するようになっており、ナットおよびウォームを互い
   に固定し； 前記ケージ（１）の内方表面は、前記孔を配置させた各
   らせんに沿って孔（７、８）を越えて伸び材料の厚みを
   増したビード状部分（１３）を有し；かつ 前記孔の円柱状表面がビードとの交差部において狭窄部
   分（１４）を有し外端部において突起（１５〜１８）を
   設けて、いったんシートへと押込まれたボールが前記狭
   窄部分と前記突起とによってシート内に保持される； ことを特徴とするボールケージ。
2. （２）前記ビード（１３）が円弧を成す断面を有し；か
   つ 前記狭窄部分（１４）が、ボールの径と実質的に等しい
   径の球面形状である； ことを特徴とする請求の範囲１記載のボールケージ。
3. （３）ウォームに少なくとも１つのらせん溝（１１）が
   設けられかつナットが合成材料でできた円筒状ボールケ
   ージ（１）から成るところのウォームナット型駆動装置
   であって； 前記ボールケージには、ウォームのらせん溝　に対応す
   るらせん上に配置された径方向の孔（７、８）が設けら
   れ； 該孔の各々は、シート内で自由回転しウォー　ムの溝に
   係合するボール（９、１０）を収容し；前記ボールケー
   ジの内方表面は、前記孔が配置されたらせんに沿って延
   び厚さを増して前記　孔およびウォームの溝内に対面し
   ている少なくとも１つのビード状部分（１３）を有し； 前記ビードの断面は、溝の断面に相補的であ　り；かつ 前記孔の円柱状表面は、ビードとの交差部においてボー
   ルの径と実質的に等しい半径の球面形状の狭窄部分（１
   ４）を有し、外端部において突起（１５〜１８）を有し
   、ボールが前記狭窄部分と前記突起とによって保持され
   る； ことを特徴とするウォームナット型駆動装 置。