JPS6327639B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明はガトリング形銃に対する振動形頭部を
持つ遊底に関する。

従来技術 R.J.ガトリングの米国特許第125563号（1872年
４月９日）に示される様な、古典的な近代の回転
式ガトリング形銃は螺旋状主カムによつて遊底を
固定位置に保つ。阻止ねじを有する振動形遊底頭
部は、H.HcC.オツトの米国特許第2849921号によ
り紹介された。M61A1バルカン砲は振動形遊底
頭部を持たず、枢動する固定遊底を利用してい
る。J.P.ホイツト，ジユニアの米国特許第
3595128号（1971年７月27日）に例示する。7.62
mm小型銃は振動形遊底頭部を有している。R.G.
カークパトリツク等の米国特許第3611871号はキ
ー溝付管内を往復動する本体上に遊底頭部を有し
ている。T.W.コジー等の米国特許第3766821号に
示す銃は、非回転形遊底頭上に一杯に回転する環
を持つている。

更に、1973年９月付技術報告もADTC―TRヱ
73―66に記載のGAU―８／Ａ型30mm銃は同報告
第１４図に振動形頭部の付いた遊底を有してい
る。この遊底集成体を第１図に示す。こ遊底集成
体では、撃針１２と撃鉄１０を通して差し込まれ
たばね横ピン１４によつて撃鉄が撃針して保持さ
れていて、この遊底集成体を分解するためには、
ばね横ピンを取り去らなければならない。次に、
頭つきピン１８を遊底往復台２０に固定するばね
横ピン１６を取り去ることにより、遊底頭部２２
が遊底往復台の内部で90゜回転することができ、
こうしてカム従動集成体２６を遊底頭部に固定す
るダボ・ピン２４を取り去ることが出来る。これ
らのばねピンを取り去るには、打込みパンチとハ
ンマを必要とする。

発明の目的 本発明の目的は分解のため最小の道具と手間し
か必要としないガトリング形銃の振動形遊底を提
供する。

発明の概要 この発明の特徴は、ガトリング形銃に対する遊
底として、遊底頭部を軸支した遊底往復台を持
ち、撃針を撃鉄と共に遊底頭部の中に軸支し、撃
鉄は撃針、遊底頭部及び遊底往復台を通りぬける
溝孔に通し、撃針より後方の遊底頭部の縦方向の
中孔の中に係止部を配置し、その一部分が撃針の
縦方向の中孔を通つて撃鉄の空所に入りこみ、係
止部より後方の遊底頭部の縦方向の中孔の中にば
ね手段を配置して、係止部を撃鉄係合するように
偏圧したことである。

（実施例の記載） 第２図に見られる様に、銃の遊底集成体が遊底
往復台４０を含み、これにはばねピン４６によつ
て固定された頭つきピン４４により、カム・ロー
ラ４２が取付けられている。遊底頭部４８が撃鉄
５０によつて往復台４０内に捕捉されている。撃
鉄５０は、遊底頭部の中孔の中に配置された撃針
５４に設けられた溝孔、遊底頭部に設けられた幅
の広い溝孔５６、及び遊底往復台に設けられた幅
の狭い溝孔５８を通抜ける。更に遊底頭部は、ダ
ボ・ピン６２によつて遊底頭部に固定された鎖錠
カム従動集成体６０により、遊底往復台の中に捕
捉されている。中間の円板部分、後側のボス部
分、並びに先端を丸くした前側部分７０を含む係
止部６６により、撃鉄が撃針内に捕捉されてい
る。この先端が撃針の縦方向の孔７２に入り、撃
鉄の後側にある凹部７４に入る。係止部は、撃針
ばねとして作用する２つの螺旋形圧縮ばね７６，
７８により、撃針に接する様に前向きに偏圧され
ている。遊底往復台が、撃鉄の基部と整合した半
径方向の中孔８０を持つている。遊底頭部も、鎖
錠された角度位置にある時、やはり撃鉄の基部と
整合した半径方向の中孔８２を持つている。分解
する時、遊底を単に鎖錠された角度位置（即ち、
遊底往復台の中孔８０、遊底頭部の中孔８２、撃
鉄の基部が整合した位置）へ回転して、ポンチを
中孔８０，８２に挿入し、撃鉄の基部に押当て
て、カム作用により、係止部６６の先端７０を空
所７４から外して、撃鉄を自由にすればよい。こ
の後、遊底頭部90゜回転させて、ダボ・ピン６２
を遊底往復台の２つの中孔８４，８６と整合さ
せ、ポンチを中孔８６に挿入すればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はGAU―８／Ａ型銃に使われれる遊底
縦断面図、第２図はこの発明を実施した遊底の縦
断面図である。 主な符号の説明、４０：遊底往復台、４８：遊
底頭部、５０：撃鉄、５４：撃針、７２：係止部
の前側部分、７４：後方の凹部（空所）、７６，
７８：ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガトリング形銃の遊底に於て、 銃の遊底往復台４０と、 該遊底往復台の中の縦方向に伸びる中孔に軸支
   された銃の遊底頭部４８と、 前記銃の遊底頭部の中の縦方向に伸びる中孔に
   軸支された撃針５４と、 該撃針の横方向に伸びる中孔の中に配置されて
   いて、前記遊底頭部の中の横方向に伸びる中孔５
   ６及び前記遊底往復台の中の横方向に伸びる中孔
   ５８の中を通る撃鉄５０と、 前記撃針より後方で前記遊底頭部の縦方向の中
   孔の中に配置されていて、その一部が前記撃針の
   中の縦方向に伸びる中孔を前向きに通抜けて前記
   撃鉄内の空所に入り込む係止部６６と、 該係止部より後方で前記遊底頭部の縦方向の中
   孔の中に配置されていて、前記係止部を前記撃鉄
   と係合させるばね手段７６，７８とを有する遊
   底。 ２ 特許請求の範囲１に記載した遊底に於て、前
   記ばね手段が撃針ばねとして作用する遊底。 ３ 特許請求の範囲１に記載した遊底に於て、前
   記銃の遊底頭部が前記遊底往復台に対し、その縦
   軸線の周りに振動する様に軸支されている遊底。 ４ 特許請求の範囲１に記載した遊底に於て、 前記遊底往復台が前記撃鉄と直径方向に整合し
   て横方向に伸びる別の中孔８０を持ち、 前記遊底頭部が、前記撃鉄と直径方向に整合し
   た横方向に伸びる別の中孔８２を持つている遊
   底。