JPS6327226A - プラスチツク筒体の成形方法および金型 - Google Patents

プラスチツク筒体の成形方法および金型

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JPS6327226A
JPS6327226A JP16941986A JP16941986A JPS6327226A JP S6327226 A JPS6327226 A JP S6327226A JP 16941986 A JP16941986 A JP 16941986A JP 16941986 A JP16941986 A JP 16941986A JP S6327226 A JPS6327226 A JP S6327226A
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synthetic resin
block
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック筒体の成形方法および金型に係
り、カメラの鏡筒などのように高精度を要求される筒体
を合成樹脂の成形により製造するもの一般に利用できる
〔背景技術とその問題点〕
従来より、物品を合成樹脂成形により製造する場合、樹
脂の金型細部への充填不足に起因して高精度が得にくい
という問題があったが、特に合成樹脂の射出成形はコス
トの安さと生産効率の高さから注目されており1.近年
では合成樹脂素材や射出成型金型の大幅な改善がなされ
て複雑な形状あるいは精度が要求される物品の製造にも
利用されるに至っている。しかし、カメラの鏡筒などの
筒体は、合成樹脂の射出成形等により高精度に成形する
ことが依然として困難である。
すなわち、筒状の物体を成形する場合、筒状めキャビテ
ィを有する金型をキャビティの軸方向に型締めし、キャ
ビティの一端側から樹脂を射出等して光信することが一
般的であるため、他端側に。
充填不足を生じ易(、また筒体側面を精密に成型するこ
とが困難であった。例えば、円筒形状の物体を成型する
場合、円筒を真円度30μm以下の高精度に成型するこ
とはきわめて困難であり、また円筒側面に精密なねじを
形成する際など、細部に充填不足を生じるためにねじ山
の先端に欠損を生し易く、正確な成形を行うことはほと
んど不可能であった。
このように、カメラの鏡筒なと高精度を要求される筒体
は合成樹脂の成形が困難であるため、従来・ながらのア
ルミ等の金属材料の切削加工により製造されており、コ
ストが高く、生産能率を向」二できないという問題があ
った。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、高精度の筒体を製造可能なプラスチッ
ク筒体の成形方法および金型を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明は、
筒状の成形用キャビティ内に合成樹脂を充填するととも
に充填された合成樹脂をキャビティ側面から加圧し、合
成樹脂をキャビティの細部まで充填させることにより高
精度の筒体を成形するものである。
これがため本発明は、内部tこ筒状の成形用キャビティ
を有する射出成形金型をキャビティの軸方向に型締めし
、このキャビティ内部に溶融した合成樹脂を充填したの
ち、この合成樹脂が硬化する前に、キャビティ側面に沿
って充填された作動液体を加圧してキャビティ側面をキ
ャビティ内に膨出させ、キャビティ内部に射出された合
成樹脂をキャビティの径方向に圧縮することによって高
精度の筒体を成形する方法を構成する。
さらに、この方法に用いられる金型として、型締め時に
型締め方向を軸とする筒状の成形用キャビティを形成す
る複数の型部材を備゛えるとともに、この型部材のいず
れかの内部には加圧手段が設けられ、この加圧手段は当
該型部材内部のキャビティ近傍にキャビティ側面に沿っ
て充填されかつ加圧時にキャビティ側面をキャビティ内
に膨出させる作動液体を備えた金型を構成する。
このような本発明の方法および金型においては、筒状の
成形用キャビティ内に充填された合成樹脂は、キャビテ
ィ内で固化して所定形状の筒体として成形されるが、こ
のとき前記樹脂は溶融した状態でキャビティ側面から加
圧されて精密に成形される。すなわち、合成樹脂の充填
ののち加圧手段の作動液体の圧力を上げ、キャビティ側
面を成形用キャビティ内に膨出させることにより、キャ
ビティ内の合成樹脂はキャビティ側面によって径方向に
圧縮され、軸方向にも延伸されてキャビティ側面まで充
填される。このため、成形された筒体は側面の形状や径
方向、軸方向の寸法等を高精度に形成される。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図に示す本実施例の射出成形金型10は、図示しな
い射出成形機に取り付けられて、内部の成形用キャビテ
ィ11に合成樹脂を射出されることにより内周面にめね
し部を有するカメラの鏡筒用筒体を高精度に成型するも
のである。
この射出成型金型10は、前記射出成型機により型締め
された際に型締め方向を軸とする所定形状の筒状の成形
用キャビティ11を形成する複数の型部材として移動側
型板20、キャビティブロック30、ランナプレート4
0、コアブロック50および固定側型板60を備え、さ
らにキャビティブロック30には、キャビティ11の温
度を調節するための温度調節手段70が設けられており
コアブロック50にはキャビティ11内に射出された合
成樹脂を圧縮するための加圧手段80が設けられている
第2図の詳細構造図において、移動側型板20は図示し
ない射出成形機の型締め機構に取り付けられて上下に移
動可能とされており、この移動側型板20の下面にはキ
ャビティブロック30が当接されている。
移動側型板20の下端部の側面には第1の吊下げロッド
21が複数垂設されており、このロッド21はキャビテ
ィブロック30の上端のっぽ状部30Aを摺動自在に貫
通して設けられ、かつこのロット21の下端部において
、ゴム等からなる衝撃吸収用リング22を介してキャビ
ティブロック30を係止可能とされている。このため、
キャビティブロック30は、ロッド21を介して移動側
型板20に吊下げ可能、かつ下方から押圧されればロッ
ド21に沿って移動側型板20の下面に正確に当接可能
とされている。なお、移動側型板20とキャビティブロ
ック30との間にはロット21に巻かれたコイル状の押
圧ばね23が介装されており、キャビティブロック30
は移動側型板20から離隔する方向すなわちロット21
の下端側へ付勢されている。
キャビティブロック30は、温ばめによって嵌め合わさ
れた外側ブロック31と内側ブロック32とから形成さ
れており、この内側ブロック32の中心部分にはキャビ
ティ穴33が設けられ、このキャビティ穴33の内周面
は、内側ブロック32の下面側から前記鏡筒用筒体の外
側形状に対応した形状に形成されている。
また、キャビティブロック30には、キャビティ穴33
の温度を調節するための温度調節手段70が設けられて
いる。
すなわち、内側ブロック32の外周面には環形溝状の流
体通路71が2木形成されており、各々の流体通路71
の両側には各通路71間をシールするOリング72が沿
設され、さらに、これらの流体通路71には、それぞれ
外側ブロック31の図中右側に設けられた注入孔73と
図中左側に設けられた排出孔74とが連通され、温度調
節用流体の供給および排出が行われるようになっている
一方、内側ブロック32の図中右側には温度センサ75
が挿入されており、この温度センサ75の出力信号は外
側ブロック31に設けられたセンサ孔76を経て取り出
され、前記注入孔73に温度調節用流体を供給する図示
しない流体供給装置に入力されている。この流体供給装
置は、流体通路71に所定温度のスチーム、エア、温水
等の流体を供給するとともに、温度センサ75による検
出温度に基づいて前記流体の温度、流量等を適宜調節し
、キャビティ穴33の温度を調節するようにされている
。ここにおいて、これらの流体通路71、注入穴73、
排出孔74および温度センサ75により温度調節手段7
0が構成されている。
キャビティブロック30の下面にはランナプレート40
が当接されている。このランナプレートト40の辺縁部
には第2の吊り下げロッド41が複数立設されており、
このロッド41はキャビティブロック30の下端のっぽ
状部30Bを摺動自在に貫通して設けられ、かつこのロ
ッド41の上端部においてゴム等からなる衝撃吸収用リ
ング42を介してキャビティブロック30に係止可能と
されている。このため、ランナプレー1−40は、ロッ
ト41を介してキャビティブロック30により吊り下げ
支持可能、かつ下方から押圧されればロッド41に沿っ
て・移動してキャビティブロック30の下面に正確に当
接可能とされている。また、ランチプレート40の上面
にはキャビティ穴33の内周に対応する位置に複数のピ
ンゲート43が設けられ、一方、ランナプレート40の
下面には各ピンゲート43と連通されたランナ44が設
けられている。
ランナプレート40の上面には、コアブロック50がポ
ルト51で固定されている。このコアブロック50の外
周面には前記鏡筒用筒体の内側形状に対応するキャビテ
ィ側面52が形成されており、このキャビティ側面52
の上端側には前記筒体のめねじ部に対応するおねじ部5
3が設けられている。このコアブロック50は、キャヒ
テイブロック30のキャビティ穴33内に挿入可能にさ
れ、キャビティ穴33の内周面とキャビティ側面52と
の間の空隙によって前記成型用キャビティ11が形成さ
れるように構成されている。
また、コアブロック50には、キャビティ側面52を外
側向きに膨出させて成形用キャビティ11内に射出され
た合成樹脂を圧縮するための加圧手段80が設けられて
いる。
すなわち、コアブロック50は、内部に空洞81が設け
られた有底筒状とされ、この空洞81はコアブロック5
0の上端面からコアブロック50の底面およびキャビテ
ィ側面52に沿って形成されている。この空洞81には
上方からピストン82が挿入され、このピストン82と
空洞81の上端部内周面との間にはゴムシールおよび割
りリングからなるシール部材83が介装されており、ピ
ストン82はこのシール部材83を介して空洞81の上
端部内周面と摺接しながら上下に所定ストローク移動可
能とされている。これらの空洞81の内周面とピストン
82の外周面との間の空隙には、シール部材83により
密閉された加圧室84が形成されるとともに、この加圧
室84には作動液体である作動油85が充填されている
なお、ピストン82には、上端面から底面側へ連通され
た第1の給油孔86と、上端面から加圧室84に面する
側面へ連通された第2の給油孔87とが設けられており
、作動油85は、これらの給油孔86.87から加圧室
84内に充填され、ピストン82の上端面において給油
孔86.87を盲栓等で封止することにより加圧室84
に密閉されている。
また、キャビティブロック30の上面には、キャビティ
穴33と連通されるとともに、コアブロック50の外径
より小径でピストン82は挿通可能なピストン挿通穴8
8が設+3られており、ピストン82は上端面をピスト
ン挿通穴88を通して移動側型板20の下面に当接可能
にされている。
このため、ランナプレート40、キャヒテイブロック3
0および移動側型板20が順次当接された際にはピスト
ン82が移動側型板20により押圧され、コアブロック
50に対して下向きに移動して加圧室84内の作動油8
5を加圧可能とされている。ここにおいて、ピストン8
2、加圧室84および作動油85により加圧手段80が
構成され、この加圧手段80は作動油85の液圧によっ
てキャビティ側面52を成形用キャビティ11内に膨出
させ、成形用キャビティ11内に射出された合成樹脂を
キャビティ側面52で径方向に圧縮するように構成され
ている。
ランナプレート40の下面には、図示しない射出成形機
に固定される固定側型板60が当接されている。この固
定側型板60には、中心部の上下面を貫通してスプルー
ブツシュ61が設けられており、このスプルーブツシュ
61の上端面はランナ44に面するとともに、下端面は
前記射出成型機の図示しない射出装置のノズルと密着可
能に形成され、さらに下端面側と上端面側はスプルー6
2により連通されている。このため、前記ノズルをスプ
ルーブツシュ61に下方から当接させて密着させるとと
もに、射出装置から溶融した合成樹脂をノズルに圧送す
れば、合成樹脂はスプルー62、ランナ44およびピン
ゲート43を介して成型用キャビティ11内に射出充填
されるように構成されている。
また、固定側型板60には下面側からランナロックピン
63が貫通されており、このランナ口・ツクピン63の
上端側は固定側型板60の上面からランナ44内に突出
され、この突出した部分の周方向には溝状のアンダカソ
ト部64が形成され、ランナ44内で固化した樹脂を固
定側型板60I:に固定してランナ44内から引き俵1
がし可能にされている。
なお、キャビティブロック30とランナプレート40と
の当接面12はいわゆるパーティングライン(分割面)
であり、ランナプレー1・40と固定側型板60との当
接面13はいわゆるランナ取り出し面である。
このように構成された本実施例においては、次に述べる
ような動作を行う。なお、本実施例の基本的な動作は、
第3図(A)ないしくC)に示す型締めと、第3図(D
)および第4図(A)に示す射出と、第3図(E)およ
び第4図(B)に系ず圧縮と、第3図(F)に示す取り
出しの各動作を1桑り返すものである。
第3図(A)において、射出成形金型10は図示しない
射出成形機に取り付けられ、この射出成形機の型締め機
構により金型10を開かれた状態とされている。このと
き、移動側型板20には第1の吊り下げロッド21を介
してキャビティブロック30が、またキャビティブロッ
ク30には第2の吊り下げロッド41を介してランナー
プレート40が、各々互いに所定間隔で吊り下げられて
おり、ランチプレート40は固定側型板60の上方の所
定高さに保持されている。
ここで、前記型締め機構を動作させて移動側型板20を
下降させると、第3図(B)に示すように、ランナプレ
ー)40が固定側型板60の上面に当接され、スプルー
62からランナ44を経てピンゲート43に至る合成樹
脂の流路が形成される。また、続く移動側型板20の下
降に伴ってキャビティブロック30がランナプレート4
0に接近し、コアブロック50がキャビティブロック3
0のキャビティ穴33内に誘導される。
こののち、キャビティブロック30がランチプレート4
0の上面に当接されると、第3図(C)に示すように、
キャビティブロック30とコアブロック50との間に成
形用キャビティ11が形成される。このとき、コアブロ
ック50の上端から突出するピストン82はピストン挿
通穴88を挿通してキャビティプロ・7り30の上面側
に突出される。
さらに移動側型板20を下問させると、第3図CD)に
示すように、移動側型板20とキャビティブロック30
との間に介装された押圧ばね23が圧縮され、この押圧
ばね23の付勢力により、キャビティブロック30と・
ランナプレート40との当接面12(パーティングライ
ン)およびランナプレー1・40と固定側型板60との
当接面13(ランナ取り出し面)は各々圧接されて密着
した状態に保たれる。ここで、成形用キャビティ11内
を温度調節手段70により予め所定温度に保持しておき
、前記射出成形機の図示しない射出装置によって溶融し
た合成樹脂91を下方からスプルー62に圧送し、ラン
ナ44およびピンゲート43を介して成形用キャビティ
11内に射出する。
このとき、成形用キャビティ11においては、第4図(
A)に細部を示すように、ピンゲート43からキャビテ
ィ11内に射出された溶融樹脂91は、成形用キャビテ
ィ11の上端側の隅やおねじ部53の谷部分に充填不足
による微細な空隙92を生し易い。しかし、成形用キャ
ビティ11は温度調節手段70により所定温度に保たれ
ており、溶融樹脂91は同化速度を遅らされ、急速に流
動性を失うことによる充填不足が生じにくくされており
、細部に空隙92を生じたとしても、次に述べる加圧手
段80によって熔融樹脂91を圧縮することにより空隙
92はすみやかに除去される。
すなわち、第3図(E)に示すように、移動側型板20
をキャビティブロック30に当接するまで下降させれば
、加圧手段80のピストン82は移動側型板20に押圧
されて加圧室84内に充填された作動油85を加圧し、
この作動油85の液圧によってキャビティ側面52を成
形用4.ヤヒティ11内に膨出させる。
このとき、成形用キャビティ11においては、第4図(
B)に細部を示すように、ビス1−ン82に加圧されて
加圧室84内の作動油85の液圧か上昇すると、キャビ
ティ側面52は成形用キャビティ11側へ膨出される。
このため、成形用キャビティ11内の熔融樹脂91ばキ
ャヒー)−イ側面52により厚さ方向すなわち径方向に
圧縮されイ)とともに、圧縮に伴って軸方向に延伸され
、おねし部53などキャビティ11の隅々まで充填され
て細部の空隙92が除去さ、i9.る。
こののち、溶融樹脂91をキャビティ11内で冷却させ
、おねし部53に忠実に対応しためねし部93を有する
高精度の鏡筒用筒体94として固化させ、さらに、前記
型締め機構を逆向きに動イ1させて移動側型板20を」
二昇させ、第3図(F)に示すように射出成形金型10
を開いて成形された鏡筒用筒体94を取り出す。
すなわち、移動側型板20が上昇するとキャビティブロ
ック30は衝撃吸収用リング22を介して第1の吊り下
げロッド21に係止されて吊り下げられて上昇する。こ
のため、コアブロック50の周囲に成形された鏡筒用筒
体94は、めねじ部93でおねじ部53に螺合しており
、コアブロック50とともにキャビティ穴33から取り
出される。なお、鏡筒用筒体94は手操作あるいは適当
な回転治具により回転させてコアブロック50から上方
に抜き出され、ピストン82の上端とキャビティブロッ
ク30との間から水平方向に取り出される。
さらに移動側型板20を上昇させると、キャビティブロ
ック30は衝撃吸収用リング42を介して第2の吊り下
げロット41に係止され、ランチプレート40を吊り下
げて固定側型板60の上面からu l’P1させる。こ
のとき、ランナ44内で固化したランナ樹脂95はアン
ダカノト部64によりランナロックピン63に係1トさ
れてランナ44から引きff1lかされ、スプルー62
内で固化した部分とともに固定側型板60上から手操作
あるいは排出装置等によって引き剥がされて取り除かれ
る。
以下、前述した一連の動作を繰り返す。
このような本実施例によれば、以下に述べるような効果
がある。
すなわち、加圧手段80でキャビティ側面52を成形用
キャビティ11内に膨出させてキャビティ11内に射出
された溶融樹脂91を径方向に圧縮することにより、溶
融樹脂91が成形用キャビティ11の細部まで充填され
るため、鏡筒用筒体94を高精度に成形することができ
、特に内側にめねし部93などを成形する場合でも十分
な精度を得ることができる。
また、加圧°手段80は、キャビティ側面52に沿った
加圧室84内に充填された作動油85の液圧に、■−り
動作するとしたため、成形用キャビティll内の溶融樹
脂91への加圧を均一にすることができ、Orb部まで
一様に正確な成形ができる。特に円筒を成形する本実施
例においては、同方向の圧力分布を均等にして鏡筒用筒
体94の真円度を高くすることができる。
さらに、温度調節手段70で成形用キャビティ11内を
所定温度に保持しておくことにより、キャビティ11内
に射出された熔融樹脂91が固化するまでの時間を延長
し、流動性を維持することで射出の際の光信不足を予め
ある程度防止することかでき、前記加圧手段80の圧縮
による細部の充填効果を助長することができるため、よ
り高い精度を得ることができる。
一方、加圧手段80は、射出成形金型10の型締め動作
に伴って移動側型板20でピストン82を押圧すること
により動作するとしたため、他の駆動源あるいはこれに
付随する配管、配線等を特に必要とせず、金型10の構
造を簡単にすることができ、射出成形機への取り付けや
保守作業等が容易である。
また、加圧手段80によるキャビティ側面52の膨出は
、力l圧室84内の作動油85の量を加減して抑圧のな
い時のピストン82の高さを調節し、押圧された際のピ
ストン82の移動量を加減することにより容易に調節す
ることができる。このとき、作動油85の量の加減は、
ピストン82の上面に開口するとともに通常は盲栓等で
封止されている給油孔86.87を通じて作動油85の
供給、排出を行うことによって簡単に行うことができる
さらに、射出成形金型10は、移動側型板20とキャビ
ティブロック30とが当接していない状態、すなわち完
全に閉じきらない状態で成型用キャビティ11内に溶融
樹脂91を射出されるが、押圧ばね23を介装したため
キャビティブロック30は下向きに付勢され、当接面1
2.13はそれぞれ密着されて樹脂91の漏れを生じる
ことを防止できる。
以上に本発明の一実施例について説明したが、本発明は
前記実施例に限定されるものではない。
すなわち、前記実施例において加圧手段80のピストン
82は、コアブロック50の上面から突出し、ピストン
挿通穴88を挿通して移動側型板20により下向きに押
圧されるとしたが、コアブロック50の下面側へ突出さ
せてランナプレート40を貫通させ、固定側型板60に
より上向きに押圧されるとしてもよく、このように構成
すればキャビティブロック30と移動側型板20とを一
体として構造を籠単にすることができる。
また、ピストン82は、1本に限らず複数本設けてもよ
く、あるいは1本のピストンを複数のピストンロッドで
駆動してもよく、他の装置との干渉を考慮して適宜形状
、配置等を変更しうるちのである。
さらに、ピストン82の駆動は、型締め動作に伴う移動
側型板20の押圧によるものに限らず、他の油圧シリン
ダまたはモータ等によって動作させてもよく、このよう
な場合、キャビティブロック30と移動側型板20を一
体として構造を簡単にできるうえ、成形用キャビティ1
1に溶融樹脂91を射出する際に通常の金型と同様に射
出金型10を完全に型締めしておくことができる。
一方、加圧手段80は、ピストン82の移動により加圧
室84に充填された作動油85の液圧を高めるとしたが
、外部から加圧室84に高圧の作動油を供給してキャビ
ティ側面52を膨出させるとしてもよく、さらに作動流
体は作動油85に限らず他の液体であってもよい。
また、温度調節手段70は本発明に特に必要なものでは
ないが、温度調節手段70により成型用キャビティ11
内を所定温度に保ち、キャビティ11内の溶融樹脂91
の流動性を維持することで、加圧手段80の効果をより
有効に発揮させることができる。
さらに、前記実施例では合成樹脂の射出成形によりめね
じ部93を有する円筒形状のカメラの鏡筒用筒体94を
成形したが、角柱形状の筒体、あるいは側面に細かな凹
凸形状や模様等を有する筒体であっても良好に成形する
ことができ、成形する筒体の形状は前記実施例に限られ
るものではない。
また、加圧手段80はコアブロック50に設&ノたが、
キャビティブロック30に設けてキャビティ穴33の内
周面をキャビティ側面として成形用キャビティ11内に
膨出させるとしてもよい。例えば、作動油が充填された
複数の加圧シリンダをキャビティ穴33の内周面に沿っ
て円周状に配置したり、あるいはキャビティ穴33を周
方向に包囲する筒状の加圧室を設けるとしてもよく、要
するに成形用キャビティ11近傍にキャビティ側面に沿
って充填された作動液体を備えた加圧手段を設け、キャ
ビティ側面をキャビティ内部に充填された合成樹脂を径
方向に圧縮しうるよう構成するということである。
さらに、本発明は射出成形に限らず、圧縮成形あるいは
その他の密閉された金型内で溶融した樹脂を硬化させて
成形する際に広く適用でき、特に速度が早い場合、流動
性が低い場合などに適用すれば射出成形、圧縮成形を問
わず細部の充填不足の解消に有効である。
〔発明の効果〕
以上に示したように、本発明のプラスチック筒体の射出
成形方法および金型によれば、合成樹脂を用いて筒体を
高精度に製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は前記
実施例の詳細構造を示す断面図、第3図(A)ないしく
F)は前記実施例の動作を示す概略断面図、第4図(A
)および(B)は前記実施例の動作における細部の状態
を示す概略断面図である。 10・・・射出成形金型、11・・・成形用キャピティ
、20・・・型部材である移動側型板、30・・・型部
材であるキャビティブロック、40・・・型部材である
ランナプレート、50・・・型部材であるコアブロック
、52・・・キャビティ側面、60・・・型部材である
固定側型板、80・・・加圧手段、82・・・ピストン
、84・・・加圧室、85・・・作動流体である作動油
、91・・・合成樹脂である熔融樹脂、94・・・筒体
である鏡筒用筒体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に筒状の成形用キャビティを有する射出成形
    金型をキャビティの軸方向に型締めし、このキャビティ
    内部に溶融した合成樹脂を充填したのち、この合成樹脂
    が硬化する前に、キャビティ側面に沿って充填された作
    動液体を加圧してキャビティ側面をキャビティ内に膨出
    させ、キャビティ内部に射出された合成樹脂をキャビテ
    ィの径方向に圧縮することによって高精度の筒体を成形
    することを特徴とするプラスチック筒体の成形方法。
  2. (2)型締め時に型締め方向を軸とする筒状の成形用キ
    ャビティを形成する複数の型部材を備えるとともに、こ
    の型部材のいずれかの内部には加圧手段が設けられ、こ
    の加圧手段は当該型部材内部のキャビティ近傍にキャビ
    ティ側面に沿って充填されかつ加圧時にキャビティ側面
    をキャビティ内に膨出させる作動液体を備えたことを特
    徴とするプラスチック筒体の成形金型。
  3. (3)特許請求の範囲第2項において、前記加圧手段は
    、前記加圧手段が設けられる型部材に一端を挿入される
    とともに成形用キャビティの軸方向に摺動可能なピスト
    ンと、当該型部材内部のキャビティ近傍にキャビティ側
    面に沿って形成された加圧室と、この加圧室内部に封入
    されるとともにピストンの型部材内への挿入に伴い加圧
    されてキャビティ側面を成形用キャビティ内に膨出させ
    る作動液体とを備えたことを特徴とするプラスチック筒
    体の成形金型。
JP16941986A 1986-07-18 1986-07-18 プラスチツク筒体の成形方法および金型 Granted JPS6327226A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125767A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機、金型
JP2014156080A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Tokyo Chikuma Kasei Co Ltd 軸受の成形方法
CN110962306A (zh) * 2019-12-26 2020-04-07 华钰汽配有限公司 一种除雾风管的冲压成型装置及方法

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