JPS6327220Y2

JPS6327220Y2 -

Info

Publication number: JPS6327220Y2
Application number: JP18645582U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-08
Filing date: 1982-12-08
Publication date: 1988-07-22
Also published as: JPS5992923U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、算盤本体の天枠に着脱自在に支持す
る珠算用見取定規に関するものである。

これは、本考案者が先に出願した実開昭57−
14416号公報に記載の珠算用見取定規、具体的に
は、「算盤本体に基板を支持し、該基板に天枠よ
り上方へ食み出す庇部を設け、該庇部の上端を数
値見取縁とした珠算用見取定規」の改良に対処し
たもので、算盤本体の天枠への取付け、取外し操
作し簡易迅速なものとすると共に、天枠への確実
な支持状態を確保せんとしたものである。

本考案の実施例を添付図面に従つて説明する
に、１は１枚の鋼製で0.2〜0.5mm程度の薄板を側
面楔形状に折曲形成した取付基板であつて、算盤
本体２の天枠３に着脱自在に挾着支持固定され
る。この取付基板１は、天枠３上面との係合縁部
４と、天枠３上方へ食み出し形成された傾斜部５
と、天枠３下面との係合用底板部６とからなり、
これにて傾斜部５を有する取付基板(1)を算盤本体
２の天枠３より上方へ１〜２cm程度食み出し形成
すると共に、当該天枠３の上面に係合縁部４を、
また天枠３の下面に底板部６を夫々係合させ、当
該係合縁部４と底板部６との間にばね付勢力を作
用せしめることにより、鋼製の取付基板１を天枠
３の上下面に挾着支持させる。特に、係合縁部４
の前端部を第４図に示す如く予じめ底板部６と平
行とすることなく、その前端を押下げ形成してお
くことにより、天枠３上下面に取付基板１を確実
に係合保持せしめる。７は傾斜部５の上端縁に形
成される数値見取縁であつて、天枠３と平行な端
縁形状としている。８は係合縁部４の上面に表示
構成した位取表示欄であつて、「一、十、百、
千」、「・、・・、・・・、・・・・」等の適宜な文
字、図形、記号等ででその位取を視覚的に描出表
示され、算盤本体２の定位点と当該位取表示欄８
の１の位とを対応させることにより、年少者、初
心者等が珠算時に位取する上での錯誤を招来しな
いようにしている。

而して、算盤本体２の天枠３の適宜部所、通
常、中央のやや右寄りの定位点に位取表示欄８の
１の位を対応させ、天枠３上面に係合鍔部４を引
つ掛け、底板部６を天枠３下面へ押込むことで、
当該取付基板１を第１，５図に示す如く算盤本体
２の天枠３上下面に付勢係合し、これにより算盤
本体２の天枠３に上端縁を数値見取縁７とする傾
斜部５を有する見取定規を挾着支持する。

これを机上に乗せた珠算問題用紙Ｐの所要の問
題位置に算盤本体２を配置し、且つ左手で算盤本
体２の左側部を把持しつつ右手で珠算する。例え
ば、見取算を行なう場合には、算盤本体２を左手
で僅かに持ち上げつつ設問に沿つて上方から下方
へ移行させ、同時に傾斜部５上縁の数値見取縁７
の直上位置にある各行毎の加減数値を読取り、こ
れを第６図に示す如く次々と珠算する。これに
て、傾斜部５上縁の数値見取縁７は、各列の設問
および各行毎の加減数値を見誤ることなく指示す
る結果となる。その際、係合縁部４の上面に形成
した位取表示欄８を目安とすることにより、初心
者、年少者等に対する位取の見誤りをも防止す
る。

本考案は、前記の如く傾斜部を有する取付基板
を、算盤本体の天枠より上方へ食み出し形成する
と共に、天枠の上下面に着脱自在に支持した珠算
用見取定規としたので、珠算に未熟な初心者、年
少者等が加減算の如き見取算を行なうも、当該珠
算の途中で問題自体の左右設問を見誤つたり、或
いは各行毎の加減数値の見取部所を見誤ることが
なくなり、珠算の初歩指導に便宜で、且つ珠算技
術の向上にも貢献する。

従来、特に○イ問題用紙の適宜部所に算盤本体を
置いて加減数値を見取る為、見誤りが多い。○ロ注
意力を集中して数値を探すので疲れ易い。○ハ正し
い姿勢を崩して左手の人差指を使つて加減数値を
指先で押えて珠算する者がいる。○ニ漠然とした各
列の設問のなかから各行毎の加減数値を見取る
為、珠算者に必要以上の負担がかかる。○ホ珠算途
中での中断ができない。○ヘ目の疲れから近視、乱
視になる虞れがある。○ト珠算検定試験では見取算
の課目で誤算が多く、その為不合格者が最も多
い。○チ初心者、年少者には大きな負担となつて珠
算学習を中断する者がいる。○リ特に、学習年令の
低下に伴つて前記○チの傾向が著しい。等の珠算学
習上の実際上の問題点に対処するに、本考案に係
る見取定規は、頗る有用に機能する。殊に、前記
構成の本考案に係る見取定規は、頭初に記載した
本考案者の考案に係る実開昭57−114416号公報に
記載の珠算用見取定規に比して、算盤本体の天枠
への取付け、取外し作業が簡易迅速に行ない得る
のみならず、当該天枠へ確実に保持させて使用に
供することができる。また、それ自体の構成も頗
るシンプルであり、その成形加工も容易であり、
量産性にも優れ、市場に廉価に提供できる等の諸
効果をもたらす。また、係合縁部の上面を位取表
示欄として構成すれば、初心者等に対する位取の
理解にも有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は見取定規の取着状態を示す斜視図、第
２図は見取定規の平面図、第３図は図正面図、第
４図は同側面図、第５図は使用状態を示す側面
図、第６図は同平面図である。符号表、１……取付基板、２……算盤本体、３
……天枠、４……係合縁部、５……傾斜部、６…
…底板部、７……数値見取縁、８……位取表示
欄、Ｐ……問題用紙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 傾斜部５を有する取付基板１を、算盤本体２
の天枠３より上方へ食み出し形成すると共に、
天枠３の上下面に着脱自在に支持したことを特
徴とする珠算用見取定規。 (2) 取付基板１を側面楔形状に形成し、且つ、天
枠３上面との係合縁部４と、天枠３上方への傾
斜部５と、天枠３下面との係合用底板部６とか
ら構成したことを特徴とする実用新案登録請求
の範囲第１項に記載の珠算用見取定規。