JPS63266115A - 二サイクル内燃機関 - Google Patents

二サイクル内燃機関

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JPS63266115A
JPS63266115A JP12495787A JP12495787A JPS63266115A JP S63266115 A JPS63266115 A JP S63266115A JP 12495787 A JP12495787 A JP 12495787A JP 12495787 A JP12495787 A JP 12495787A JP S63266115 A JPS63266115 A JP S63266115A
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scavenging
power cylinder
cylinder piston
pump device
cylinder
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Kenichi Masuhara
憲一 増原
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、掃気効率の向上により燃料消費の低減と高出
力化を目的とした二組のユニフロー水平対向型パワーシ
リンダーピストン装置を用いた二サイクル内燃機関に関
する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来のニサイクル内燃機関は、主にクランク室を掃気ポ
ンプとして用いており、四サイクル内燃機関と比べ完全
掃気が困難であるから、低回転から高回転までの出力特
性が不安定であり、その為に排気ボートに排気の出気量
調整装置として排気タイミングを変える可変バルブを取
付けたものや、排気管に副膨張室と開閉切り換えバルブ
装置を用いて排気圧脈動波を利用したものがあるが、い
ずれのものも掃気効率及び平均有効圧が低く燃料消費量
が多く、高回転時には掃気ポンプに要する動力は急増し
て機械効率が低(、オイル消費量も多いという欠点があ
った。
また、1個のシリンダーと該シリンダー内を往復する1
個のピストンを用い、しかもシリンダー下部に掃気口を
設け、シリンダー上部に排気口と排気弁を設けたニサイ
クル内燃機関もあるが、該ニサイクル内燃機関において
は、四サイクル式と比べ同回転時には2倍の弁開閉数を
要するため機構上から最高回転数が制限されるという欠
点があった。
一方、本発明に関連した出願として特開昭55−290
09号公報に記載のニサイクルエンジンがあり、該発明
においては、二組のニサイクルユニフロー水平対向ピス
トン式パワーシンリンダ−ピストン装置と、該パワーシ
ンリンダ−ピストン装置によって同一回転数で駆動され
上記シリンダー内の掃気を交互に行う複動型水平対向ピ
ストン式ポンプシリンダーピストン装置を有して構成さ
れているが、該エンジンにおいてはクランク室圧縮の不
足分を上記複動型水平対向ピストン式ポンプシリンダー
ピストン装置によって補うという構造をとっており、こ
の為エンジン全体が複雑となり、更には、上記複動型水
平対向ピストン式ポンプシリンダーピストン装置に比較
的高い予圧圧縮をする必要があるので、特に高速回転に
おいては動力損失を伴い、更にはクランク室圧縮を行う
ので、燃料に潤滑油を混入する必要があるという間照点
があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、燃
料に潤滑油を混入する必要がなく、しかも高速回転にお
いても出力効率の良いニサイクル内燃機関を提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的に沿う本発明の第1の発明に係るニサイクル内
燃機関は、一方には掃気口を他方には排気口を有して内
部に対向するピストンを有し夫々互いに180度異なる
位相にて作動する二組の二サイクルユニフロー水平対向
型のパワーシリンダーピストン装置と、該パワーシリン
ダーピストン装置によって駆動されて該パワーシリンダ
ーピストン装置が1回転往復する周期に対して2回転す
る往復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポンプ装置に吸
気バルブを介して連結されるキャブレターと、上記パワ
ーシリンダーピストン装置に各々設けられている点火装
置とを有してなり、上記掃気ポンプ装置は夫々の上記パ
ワーシリンダーピストン装置内に残留した燃焼ガスの逆
流を防止するに必要な予圧と、夫々のパワーシリンダー
ピストン装置内に十分な新気が送り込まれて掃気とがで
きるように、掃気ポンプ装置及びパワーシリンダーピス
トン装置のクランクの位相が決定されていて主としてガ
ソリンを燃料とするようにして構成されている。
そして、上記目的に沿う本発明の第2の発明に係るニサ
イクル内燃機関は、一方には掃気口を他方には排気口を
有して内部に対向するピストンを有し夫々互いに180
度異なる位相にて作動する二組のニサイクルユニフロー
水平対向型のパワーシリンダーピストン装置と、1亥パ
ワーシリンダーピストン装置によって駆動されて該パワ
ーシリンダーピストン装置が1回転往復する周期に対し
て2回転する往復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポン
プ装置に付設する吸気バルブと、該掃気ポンプ装置から
上記パワーシリンダーピストン装置にかけて付設する燃
料噴射装置と、上記パワーシリンダーピストン装置に設
けられている点火装置とを有してなり、上記掃気ポンプ
装置は夫々の上記パワーシリンダーピストン装置内に残
留した燃焼ガスの逆流を防止するに必要な予圧と、夫々
のパワーシリンダーピストン装置内に十分な新気が送り
込まれて掃気とができるように、掃気ポンプ装置及びパ
ワーシリンダーピストン装置のクランクの位相が決定さ
れていて主としてガソリンを燃料とするように構成され
ている。
該第2の発明において、燃料噴射装置は、掃気ポンプ装
置の吸気口側通路に取付けられているもの、掃気ポンプ
装置内に取付けられているもの、掃気ポンプ装置の排気
側の掃気通路に取付けられているもの及び上記パワーシ
リンダーピストン装置を構成するシリンダーの掃気口よ
り該シリンダーの中央部分までの間に取付けられている
ものいづれも本発明は適用される。
そして、上記目的に沿う第3の発明に係るニサイクル内
燃機関は、一方には掃気口を他方には排気口を有して内
部に対向するピストンを有し夫々互いに180度異なる
位相にて作動する二組の二サイクルユニフロー水平対向
型のパワーシリンダーピストン装置と、該パワーシリン
ダーピストン装置によって駆動されて該パワーシリンダ
ーピストン装置が1回転往復する周期に対して2回転す
る往復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポンプ装置に付
設する吸気バルブと、上記シリンダーの略中央部に取付
けられている燃料噴射装置とを有してなり、上記掃気ポ
ンプ装置は夫々の上記パワーシリンダーピストン装置内
に残留した燃焼ガスの逆流を防止するに必要な予圧と、
夫々のパワーシリンダーピストン装置内に十分な新気が
送り込まれて掃気とができるように掃気ポンプ装置及び
パワーシリンダーピストン装置のクランクの位相が決定
され、しかも上記燃料噴射装置からの燃料の噴射は上記
ピストンが上死点近傍になって新気が高圧縮状態になっ
た時に行われる主として軽油を燃料とするように構成さ
れている。
〔作用〕
上記第1の発明に係るニサイクル内燃機関においては、
互いに180度異なる位相にて作動する二組のニサイク
ルユニフロー水平対向型のパワーシリンダーピストン装
置と、該パワーシリンダーピストン装置によって駆動さ
れしかも該パワーシリンダーピストン装置が1回転往復
する周期に対して2回転する掃気ポンプ装置とを有し、
しかも上記夫々のパワーシリンダーピストン装置のシリ
ンダーには一方に掃気口が他方に排気口が形成されてい
るので、シリンダー内の対向するピストンが下死点近傍
にある位置にて、排気口及び掃気口が開口して膨張した
燃焼ガスを排気口から排出すると共に、掃気ポンプ装置
から送られたキャブレターによって気化された燃料を含
む新気が掃気口から送られて燃焼ガスを完全に追い出す
ことになる。ここで、夫々のパワーシリンダーピストン
装置は180度位相がずれて、しかも掃気ポンプ装置の
往復周期は上記パワーシリンダーピストン装置の2倍と
なっているので、掃気ポンプ装置は通常の往復運動を行
うことによって交互に下死点に移動するシリンダー内に
新気を送り込むことが可能となり、しがも掃気ポンプ装
置のピストンが下死点から上死点に移動する最初の過程
においては、パワーシリンダーピストン装置のピストン
は上死点と下死点の中間部にあるように夫々のクランク
の位相角度が決定され、これによって爆発膨張過程にお
いては掃気口がパワーピストンによって閉塞されるので
、掃気ポンプ装置内にて、パワーシリンダーピストン装
置内に残った燃焼ガスの逆流を防止するに必要な予圧を
発生させること、これによって高速回転時においても円
滑な燃焼ガスの排気流が形成されることになる。
このようにして、シリンダー内に充満された新気は対向
するピストンによって圧縮されて上死点近傍になった時
点で、点火装置によって点火されて爆発そして膨張する
ことになる。
次に、第2の発明に係るニサイクル内燃機関について上
記第1の発明に係るニサイクル内燃機関の相違点につい
て説明すると、第2の発明に係るニサイクル内燃機関に
おいては、キャブレターの代わりに燃料噴射装置を用い
ている。この場合、該燃料噴射装置を掃気ポンプ装置の
前に設けた場合の動作はキャブレターを用いた上記第1
の発明に係るニサイクル内燃機関と略同等の動作をする
が、該燃料噴射装置を掃気ポンプ装置、掃気ポンプ装置
からパワーシリンダーピストン装置に掃気通路あるいは
シリンダー内の掃気口よりシリンダー内の中央部分まで
の間に設けた場合は、先に燃料を含まない新気を送って
少し遅れて燃料噴射装置を作動させることによって、シ
リンダー内の掃気を略完全に行った後に燃料を含んだ新
気をシリンダー内に入れることができるので、これによ
って排気ガスに混合して流失する燃料の損失の防止を回
られる。
また、第3の発明に係るニサイクル内燃機関においては
、燃料として主に軽油を使用し、更には燃料噴射装置は
略中央部に取付られ、しかも燃料の噴射は新気が対向す
るピストンによって圧縮されて高圧縮状態となった時点
で行われるので、ニサイクルジーゼルエンジンとして働
くことになる(実施例) 続いて、添付した図面を参照しつつ本発明を具体化した
一実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、第1図は第1の発明の一実施例に係るニサイク
ル内燃機関の平面図、第2図は前記二サイクル内燃機関
の正面図、第3図は前記二すイクル内燃機関一部切欠き
斜視図、第4図は第1図における矢視A−A断面図、第
5図は第1図における矢視B−B断面図、第6図は第1
図における矢視C−C断面図、第7図は第2図における
矢視D−D断面図、第8図は第2図における矢視E−E
断面図、第9図は前記二サイクル内燃機関の動作状態を
順次説明する平断面図、第10図は第2の発明の第1実
施B様の一実施例に係るニサイクル内燃機関の一部切欠
き斜視図、第11図は前記第2の発明の第2実施態様の
一実施例に係るニサイクル内燃機関の一部切欠き斜視図
、第12図は前記第2の発明の第3実施態様の一実施例
に係る二サイクル内燃機関の一部切欠き斜視図、第13
図は前記第2の発明の第4実施態様の一実施例に係るニ
サイクル内燃機関の一部切欠き斜視図、第14回は第3
の発明の一実施例に係るニサイクル内燃機関の一部切欠
き斜視図、第15図は上記第1〜第3の発明の実施例に
係るニサイクル内燃機関の掃気ポンプ内の予圧をO圧に
設定した場合のクランク角線図であって、同図(a)は
第1シリンダーの対向両ピストンのクランク角線図、(
b)は第2シリンダーの対向両ピストンのクランク角線
図、(c)及び(d)は夫々掃気ポンプのピストンのク
ランク角線図、第16図は掃気ポンプ内の予圧を任意設
定した場合のクランク角線図であって、同図(a)、(
b)、(c−)、(d)の夫々は第15図(a)、(b
)、(c)、(d)と同様のクランク角線図、第17図
は第16図とは異なる方法で掃気ポンプ内の予圧を任意
設定した場合のクランク角線図であって、同図(a)、
(b)、(c)、(d)の夫々は第15図(a)、(b
)、(c)、(d)と同様のクランク角線図、第18図
は又他の方法で掃気ポンプ内の予圧を任意設定した場合
のクランク角線図であって、同図(a)、(b)、(c
)、(d)の夫々は第15図(a)、(b)、(c)、
(d)と同様のクランク角線図である。
本発明の第1の実施例に係るニサイクル内燃機関は第1
図及び第2図に示すように、二組のニサイクルユニーフ
ロー水平対向型のパワーシリンダーヒストン装210,
11と、1亥パワーシリンダーピストン装置10.11
によって駆動される往復動型の掃気ポンプ装置12と、
咳掃気ポンプ装置12に接続されている吸気バルブ13
と、該吸気バルブ13に接続されているキャブレター1
4と、これらの動力伝達機構15とを有して構成されて
いる。以下、これらについて詳しく説明する上記パワー
シリンダーピストン装置10.11は第5図及び第8図
に示すように、並設された第一 1シリンダー10aと
第2シリンダー11aと、該第1シリンダー10aと第
2シリンダー11a内に対向して夫々配設された第1右
ピストン16及び第1左ピストン17と第2右ピストン
18及び第2左ピストン19とが往復移動可能に配設さ
れ、該各ピストン16.17.18.19と左右のクラ
ンク軸20.21とは、ピストンピン22.22a、2
2b、22c、コンロ・ンド23.23a、23b、2
3c、クランクピン24.24a、24b、24c、ク
ランクアーム25.25a、25b、25cとを介して
連結されている。
ここで、各ピストン16.17.18.19には夫々鋳
鉄からなるピストンリング26.26aが嵌着されて、
シリンダー壁との潤滑及びシールを図っていると共に、
第1シリンダー10a及び第2シリンダー11a内に配
設される第1右ピストン16及び第2右ピストン18は
180度の位相差を持つようにクランク軸21の位相設
定がなされ、同じく第1シリンダー10a及び第2シリ
ンダー11a内に配設される第1左ピストン17及び第
2左ピストン19は180度の位相差を待つようにクラ
ンク軸20の位相設定がなされ、しかも該クランク軸2
0.21は第6図に示すように動力伝達機構15を構成
する同じ歯数の歯車15a、15b、15c、15dに
よって連結されて各ピストンが同期往復運動をするよう
になっている。
上記パワーシリンダーピストン装置10とパワーシリン
ダーピストン装置11の中央上部には、掃気ポンプ装置
f12が配設されているが、該掃気ポンプ装置12は、
第7図に示すように上記第1及び第2のシリンダー10
a、llaと一体的に連接されたシリンダー27と内部
の摺動移動するピストン28.8亥ピストン28とクラ
ンク軸29を連結するピストンピン30、コンロッド3
1、クランクビン32及びクランクアーム33を有して
なり、しかも上記クランク軸29の端部には動力伝達機
構15を構成する歯車34が固着され、該歯車34は中
間部に遊び歯車34bを介して2倍の歯数を持つ歯車1
5cに連結され、上記第1及び第2のシリンダーのクラ
ンク軸20.21が1回転する場合に掃気ポンプ装置1
2のクランク軸29が2回転するようになっている。
ここで、上記シリンダー27の外側にはウォータジャケ
ット部27aが設けられ、同じく上記パワーシリンダー
ピストン装置10.11を構成する第1シリンダー10
a及び第2シリンダー11aの外側にも第8図に示すよ
うにウォータジャケット部10b、llbが設けられて
全体としてシリンダーブロック35を構成して、このシ
リンダーブロック35の両側に夫々クランクケース36
が設けられている。また、この実施例においては動力伝
達機構として歯車を使用したが、例えばスプロケットと
チェーン場合によっては歯付きヘルドを使用することも
可能である。
上記第1シリンダー10a及び第2シリンダー11aに
は、夫々下死点まで下がった第1左ピストン17及び第
2左ピストン19のヘッド位置からシリンダー中心部分
までの間のシリンダー内周壁に第5図及び第8図に示す
ように所定の間隔を開けて円周状に掃気口37.37a
が形成され、該掃気口37.37aは掃気通路38.3
8aを介して上記掃気ポンプ装置12の新気排出口44
に接続されている。
また、上記第1シリンダー10a及び第2シリンダー1
1aには、夫々下死点まで下がった第1右ピストン16
及び第2右ピストン1日のヘッド位置からシリンダー中
心部分までのシリンダー内周壁に第8図に示すように排
気口39.39aが円周状に間隔を開けて形成され、該
排気口39.39aは排気通路40.40aを介して排
気管41.41aに接続されている。
ここで、上記各ピストン16.17.18.19は一定
の長さを有し、これらの各ピストン16.17.18.
19が上死点の位置にあっても、該ピストンの端部によ
って上記掃気口37.37a及び排気口39.39aが
閉塞されるようになっている。
そして、上記第1シリンダー10a及び第2シリンダー
11aの中央部には第1図に示すように点火装置を構成
する点火プラグ45.45aが夫々設けられ、該点火プ
ラグ45.45aは図示しないデストリビューターに接
続されて、所定の時点で内部の燃料を含む新気ガスに点
火するようになっている。
一方、上記第1シリンダー10a及び第2シリンダー1
1aの掃気口37.37aに接続される掃気ポンプ装置
12は、第7図に示すように、シリンダー27の先端の
吸気口42には吸気バルブ13が取付けられているが、
該吸気バルブ13は円筒状の筒体13aと該筒体13a
内を回転する弁体13bよりなり、しかも該弁体13b
は動力伝達機fl15を構成する歯車34aが軸15g
を介して取付けられ、第6図に示すようにクランク軸2
0.21の1回転に伴い2回転するようになっている。
この吸気バルブ13には吸気通路43を介して前記した
キャブレター14が取付られて、掃気ポンプ装置12の
ピストン28が上死点から下死点に移動する場合に、上
記吸気バルブ13が開いて適当に燃料が混合された新気
をシリンダー27内に吸い込むようになっている。
なお、本実施例においては吸気バルブ13としてクラン
ク軸の回転に伴い強制回転する弁体13bを使用したが
、例えばシリンダー内の負圧により一方向に開く弁体を
使用することも可能であるなお、図中、46.46aは
動力伝達機構15のカバー、47.47 a、 47 
b、 47 cはクランク軸受、48.48a、48b
はクランクケース、49は第1シリンダーブロツク、4
9aは第2シリンダーブロツク、49bは掃気ポンプ装
置12のシリンダーブロック、26bは掃気ポンプ装置
12のピストンリングである。
続いて、上記実施例に係るニサイクル内燃機関の作用に
ついて第9図及び第15〜18図を参照しながら更に詳
しく説明する。
上記掃気ポンプ装置12のピストン28が上死点直前ま
たは上死点より下がる時、吸気バルブ13の弁体13b
が回転駆動されて開き、掃気ポンプ装置12のシリンダ
ー27の負圧によりキャブレター14において空気と燃
料が混合した新気は吸気通路43、吸気バルブ13を通
ってシリンダー27内に入る。この時、第9図(a)に
示す如(、第1シリンダー10aの第1左ピストン17
と第1右ピストン16とは、既に膨張した燃焼ガスによ
り上死点を過ぎて下死点に向かっており、同時に第2シ
リンダー11aの第2左ピストン19と第2右ピストン
18は既に下死点を過ぎて上死点に向かい、掃気口37
aと排気口39aは閉じて圧縮行程に入り始めている。
次に、掃気ポンプ12のピストン2日が下死点直前また
は下死点より上がる時、吸気バルブ13は弁体13bが
回転して閉じ、新気はシリンダー27内で圧縮される。
この時第1シリンダー10aの第1左ピストン17と第
1右ピストン16は、第9図(a)の状態から同図(b
)、(C)、(d)のように順次下死点に近付き第9U
jJ(c)の状態においてまず排気口39と掃気口37
が開き、次に第9図(d)の状態において掃気口37が
開き、燃焼ガスは排気口39より出ると共に、掃気ポン
プ装置12により圧縮された新気は新気排出口44と掃
気通路38を通り掃気口37より第1シリンダー10a
内に送りこまれ第1シリンダー10a内の燃焼ガスを排
気口39へと追い込み新気を充填するべく掃気を行い、
同時に第2シリンダー11aの第2左ピストン19と第
2右ピストン18は更に上死点に向かい圧縮行程を完了
させ、上死点直前または上死点付近において点火プラグ
45aによつて圧縮された新気は点火され、圧縮、爆発
、膨張の行程に入り始める。
次に、掃気ポンプ装置12のピストン28が上死点直前
または上死点より下がる時、吸気バルブ13が開き、キ
ャブレター14において空気と燃料が混合した新気はシ
リンダー27内に入る。この時、第1シリンダー10a
の第1左ピストン17と第1右ピストン16は既に第9
図(E)、(F)に示す如く下死点を過ぎ上死点へと向
かい排気口39と掃気口37は閉じて掃気の行程は完了
して圧縮行程に入り始めており、同時に第2シリンダー
11aの第2左ピストン19と第2右ピストン18は既
に膨張した燃焼ガスにより上死点を過ぎ下死点に向かっ
ている。
そして、掃気ポンプ装置12のピストン28が下死点直
前または下死点付近より上がる時、吸気バルブ13が閉
じて新気はシリンダー27内で圧縮される。その時、第
1シリンダー10aの第1左ピストン17と第1右ピス
トン!6は第9図(G)、(H)に示す如く、更に上死
点へ向かい圧縮行程を完了させ上死点直前または上死点
付近において点火プラグ45により圧縮された新気は点
火され、爆発膨張の行程に入り始め、同時に第2シリン
ダー11aの第2左ピストン19と第2右ピストン18
は、更に下死点に近付き、排気口39aと掃気口37a
が開き燃焼ガスは排気口39aより出ると共に、掃気ポ
ンプ装置12により圧縮された新気は新気排出口44と
掃気通路38aを通り掃気口37aより第2シリンダー
11a内に送り込まれ、第2シリンダー11a内の燃焼
ガスを排気口39aへと追い込み新気を充填すべく掃気
を行う、つまり、上記実施例に係るニサイクル内燃機関
の作用を簡単に言えば、次の通りである。
即ち、掃気ポンプ装置12が混合ガスを吸引している時
には、第1シリンダー10aの各ピストン16.17及
び第2シリンダー11aの各ピストン18.19は夫々
上死点から下死点又は下死点から上死点に夫々移行中で
あり、掃気ポンプ装置12が次の圧縮行程の時には、第
1シリンダー10aでは掃気がなされ、第2シリンダー
11aでは爆発行程がなされている。
そして、次に掃気ポンプ装置12が吸引の時には、第1
シリンダー10aの各ピストン16.17及び第2シリ
ンダー11aのピストン各18、I9は夫々下死点から
上死点又は上死点から下死点に夫々移行中であり、掃気
ポンプ装置12が次の圧縮行程の時には、第1シリンダ
ー10aでは爆発がなされ、第2シ゛リンダ−11aで
は掃気がなされている。このサイクルの繰り返しである
即ち、掃気ポンプ装置12が吸引と圧縮で1回転である
から、吸虹、圧縮、吸引、圧縮で2回転するうちに第1
シリンダー10aでは掃気と爆発が、第2シリンダー1
1aでは爆発と掃気が夫々交互になされる訳である。
そして、上記実施例において掃気ポンプ装置12には、
第1ンリング−10a、第2シリンダー11aに残留し
た燃焼ガスの掃気口からの逆流を防止するために必要な
予圧を発生させるものであるが、その予圧の設定方法を
、第15図に示すクランク角線図(掃気ポンプ装置内の
予圧をOに設定した場合)及び第16〜18図に示すク
ランク角線図(掃気ポンプ装置内の予圧を任意設定した
場合)を用いて明らかにする。
ここに、第15図においては(a)は第1シリンダー1
0aのクランク角線図、(b)は第2シリンダー11a
のクランク角線図、(c)は掃気ポンプ装置12の第1
回転クランク角線図、(d)は掃気ポンプ装置12の第
2回転クランク角線図を示すが、前述した通り、クラン
ク軸20及びクランク軸21が1回転した場合、掃気ポ
ンプ装置12のクランク軸29は2回転する。そこで、
第1シリンダー10aの掃気口37が開く時点に掃気ポ
ンプ装置12のピストン2日を下死点BDCに設定し、
掃気口37が閉しる時点に掃気ポンプ装置12のピスト
ン28を上死点TDCに設定し、掃気口37の開口上部
境界を第1ソリンダー10aの第1左ピストン17と第
2シリンダー11aの第2左ピストン19が夫々下死点
BDCから前45度と後45度になるように設定する。
そして、掃気口37が開く前に掃気ポンプ装置12にお
いて吸入された新気を圧縮する行程を無くしてO圧とし
ておくと、この実施例においてシま点火、爆発、膨張行
程後に排気の行程が入るべく掃気口37.37aが開い
た直後に、掃気ポンプ装置12のシリンダー27内と掃
気通路38.38a内においては新気が予圧されていな
いため、第1シリンダー10a及び第2シリンダー11
a内では、既に排気口39.39aは開き燃焼残留ガス
は排気されつつあるが、まだ燃焼残留ガスは圧力が残っ
ており、当然、燃焼残留ガスが掃気口37.37aから
掃気通路38.38a、掃気ポンプ装置I2のシリンダ
ー27へと逆流し、良好な掃気を阻害することになる。
そこで、その対応策として掃気口37.37a又は掃気
通路38.38aに逆流防止用の逆止弁やリードバルブ
、或いはシリンダー27から圧縮された新気が山気する
タイミングを任意設定し得るバルブ等々逆流制御、新気
予圧制御装置を取りつけなければならない。
次に、上記第15図のクランク角線図とは別のクランク
角線図を第16.17および第18図に示す。
即ち、第16〜18図に示すものは、上記第15図の実
施例のように装置を用いず、掃気ポンプ装置12の予圧
を行うことにより、燃焼残留ガスの逆流を防止する。
第16図に示す場合は、同図(a)、(b)、(c)、
(d)共に第15図同様の各クランク角線図を示し、第
15図と異なる設定として、第1シリンダー10a及び
第2シリンダー11aの掃気口37.37aの取付は位
置を、夫々シリンダ10a、lla中央部よりクランク
軸20側へ移行し、つまり掃気口37.37aのシリン
ダー10a、lla中央部側の開口上部境界をクランク
軸20側へ下げである。
そして、第1シリンダー10a及び第2シリンダー1i
aのクランク角線図において、掃気口37.37aが開
き閉じるまでのクランク角度を90度以内に任意設定し
、且っ掃気口37.37aが閉じる時点に掃気ポンプ装
置12のピストン28の上死点TDCを設定し、37.
37aが開き閉じるまでの角度(χ+Y)が90度に不
足する角度(Z)分だけ、つまり、掃気ポンプ装置12
の下死点BDCから掃気口37.37aが開くまでの角
度分だけ新気を予圧するように任意設定されている。
そして、掃気ポンプ装置12のクランク角線図において
は、クランク軸20及びクランク軸21が1回転する時
掃気ポンプ装W12のクランク軸29は2回転するため
、(ZX2)角度分吸気した新気を予圧することが可能
であり、掃気ポンプ装置12のピストン28の移動予圧
量は第16図に示される(zx2)!となり、掃気口3
7.37aが開くまでに掃気通路38.38a内及び掃
気ポンプ装置12のシリンダー27内において予圧され
た新気を確保でき、掃気口37.37aが開いた直後の
燃焼残留ガスの逆流に対応することが可能である。
次に第17図に示す場合は、同図(a)、(b)、(c
)、(d)共に第15図同様の各クランク角線図を示し
、第15図と異なる設定として、第1シリンダー10a
及び第2シリンダー11aのクランク角線図において、
掃気口37.37aが開き閉じるまでのクランク角度は
90度で同二であるが、掃気口37.37aを閉じる前
に掃気ポンプ装置12のピストン28の上死点TDCを
任意設定しており、掃気ポンプ装置12のピストン28
の上死点TDCから下死点BDC或いは下死点BDCか
ら上死点TDCは90度であるから掃気ポンプ装置12
のピストン28の上死点TDCから掃気口37.37a
が閉じる時点までの角度(W)分だけ、つまり掃気ポン
プ装W!、12のピストン28の下死点BDCは、掃気
口37.37aが開く時点より前に角度(Z)分任意設
定され、この場合上記角度(W)と角度(Z)とは等し
い。
以上のように、角度(Z)が掃気口37.37aが開く
までの間に掃気通路38.38a及び掃気ポンプ装置1
2のシリンダー27内で新気を予圧するように任意設定
されている。
そして、掃気ポンプ装置12のクランク角線図において
は、クランク軸20及びクランク軸21が1回転する時
掃気ポンプ装置12のクランク軸29ば2回転するため
、(Zx2)角度分吸気した新気を予圧することが可能
であり、掃気ポンプ装置12のピストン28の移動予圧
量は第17図に示される(ZX2)!となり、掃気口3
7.37aが開くまでに掃気通路38.38a内及び掃
気ポンプ装置12のシリンダー27内において予圧され
た新気を確保でき、掃気口37.37aが開いた直後の
燃焼残留ガスの逆流に対応することが可能である。
なお゛、内燃機関は回転数が高く1サイクルの時間が短
いため掃気ポンプ装置12のピストン28が上死点TD
Cに到達したその時点で掃気口37.37aが閉じた場
合、掃気ポンプ装置1′2のシリンダー27の容量分の
新気が全て第1シリンダー10a及び第2シリンダー1
1a内に送り込まれるのでは無く、掃気通′路38.3
8aを介しているため、高回転になるにつれて掃気ポン
プ装置12のシリンダー27によって送り出された新気
が掃気通路38.38a内に高圧縮された状態で残留し
、更に掃気ポンプ装置12のピストン2日が上死点TD
Cから下死点BDCへと向かい吸気の行程に言った時点
において掃気通路38.38a内に残留した高圧縮の新
気は掃気ポンプ装W12のシリンダー27へと逆流し、
新たに吸気されるべき新気がシリンダー27内に入るこ
とを妨げる要因となるので掃気ポンプ装置12のピスト
ン28が上死点TDCに到達した後に掃気口37.37
aが閉じるように設定し、掃気通路38.38a内に高
圧縮の新気が残留しないようにしなければならない。
次に、第18図に示す場合は、同図(a)、(b)、(
c)、(d)共に第15図同様の各クランク角線図を示
し、第15図と異なる設定とじては、第16図と第17
図に示した設定例を併用した点である。即ち、第1シリ
ンダー10a及び第2シリンダー11aの掃気口37.
37aの取付は位置を夫々シリンダー10a、llaの
中央部分よりクランク軸20側へ移行し、かつ、掃気口
3′7.37aが閉じる前に掃気ポンプ装置12のピス
トン28の上死点TDCを任意設定することにより、第
16図に示す予圧行程(Z)に第17図に示す予圧行程
(Z)を加えた、より高圧縮の新気を第18図に示す予
圧行程(Z)において確保することができる。
そして、掃気ポンプ装置12のクランク角線図において
、下死点BDCより予圧行程(Z)が上死点TDCに進
みクランク角度が90度に近づ(程掃気ポンプ装置ff
112のピストン28の移動量は急増し、掃気口37.
37aが開いた時点よりその直後に生じる第1シリンダ
ー10a及び第2シリンダー11a内の燃焼残留ガスの
掃気通路38.38aへの逆流に対応できる適切な予圧
(Z)の確保が可能となるし、また、掃気ポンプ装置1
2のピストン28が上死点TDCを過ぎた直後に生じる
掃気通路38.38a内に高圧縮された新気が残留しな
いように設定することも可能となるそして、掃気口37
.37aが開いた時点での燃焼残留ガス圧は第1シリン
ダー10a及び第2シリンダー11aのボアとストロー
ク比による長円筒型、短円筒型など、その他諸々の要因
で異なるが、該第16.17図例併用型の本例では前記
第16.17図例で対応できるそれ以上の対応が可能と
なる。
次に第2の発明の実施例について述べるが、第2の発明
が第1の発明と異なるところは、キャブレター14に代
わって燃料噴射装置14a、14b%14C114d1
を設けた点である。
そして、第10図に示す第1実施態様の実施例では、燃
料噴射装置14aが、掃気ポンプ装置12の吸気通路4
3に設けられている。
第11図に示す第2実施態様の実施例では、燃料噴射装
置14bが、掃気ポンプ装置12のシリンダー27に設
けられている。
第12図に示す第3実施態様の実施例では、燃料噴射装
M 14 cが、掃気通路38.38aに夫々設けられ
ている。
第13図に示す第4実施態様の実施例では、燃料噴射装
置14dが、第1シリンダー10aの掃気口37から第
1シリンダー10aの略中心までの間と、第2シリンダ
ー11aの掃気口37aから第2シリンダー11aの略
中心までの間に設けられている。
上記第2の発明の作用について述べると、第1の発明と
異なる作用は、キャブレター14に代わる燃料噴射装置
14a、14b、14c、14dの採用に基づく違いだ
けである。即ち、キャブレター14に代わって燃料噴射
装置t! 14 a、14b、14c、14dを設けた
ので良好な混合気を供給でき、このことにより、出力安
定、燃料消費の低減が可能となるように作用する。そし
て、第12図に示す第3実施態様の実施例では上記作用
の他に掃気通路37.37aにおいて燃料と空気とを混
合するように作用し、第1シリンダー10a又は第2シ
リンダー11aの夫々のピストン16.17.18.1
9が下死点まで下がった時の第1シリンダー10a、第
2シリンダー11aのいずれか1つの容積よりも掃気ポ
ンプ装置12の新気排出容積を大きくした場合、低回転
時には掃気する時間が長いため、1回の掃気行程で掃気
ポンプ装置12より先に出気される新気については燃料
噴射装置14cから燃料は供給されず、燃料を混合しな
い空気だけの新気は、排気口39.39aが開いている
間に燃焼ガスを排気口39.39aへ追い込むと共に該
排気口39.39aから燃焼ガスを排出させ、この新気
の一部または全ては排気口39.39aから出て、完全
な掃気が行われるように作用する。
また、1回の掃気行程で掃気ポンプ装置12より後に出
気される新気については、燃料噴射装置14cから燃料
が供給され、空気と混合し、排気口より出ること無く第
1及び第2シリンダー内に残留するように燃料噴射の時
点を適宜設定することにより完全な掃気による平均有効
圧と出力の上昇が可能となる。
そして、燃料を含んだ混合気が排気口39.39aから
出ないことにより燃料消費の低減が可能となる。
更に、高速回転時になるにつれて、掃気する時間が短く
なる事により、低回転時に比べて排気口39.39aか
ら出て行←新気の量が少なくなるように排気口39.3
9aの大きさ、数、位置など予め設定し、且つ第1シリ
ンダー10a又は第2シリンダー11a内には掃気ポン
プ装置12がら強制的に新気を送り込むことにより過給
される状態となり、低回転時よりも多くの新気(混合気
)が第1及び第2シリンダー内に詰め込まれ、高回転に
なるにつれてより高い出力を発生する。
また、第13図に示す第4実施態様の実施例では、上記
第12図に示した作用の他に第1シリンダー10a、第
2シリンダー11a内において、空気のみの新気が燃料
と混合されるようになる。
次に、第3の発明の実施例について述べるが、第3の発
明が上記第1の発明と異なるところは、キャブレター1
4に代わって燃料噴射装置14eが設けられている点で
あり、更に第2の発明と異なるところは、該燃料噴射装
置14eが、第1シリンダー10a5第2シリンダー1
1aの略中央部に設けられ、点火装置を有しない点であ
る。そして、本実施例の着火方式としては、掃気ポンプ
装置12より送り込まれた空気のみの新気を燃焼シリン
ダーである第1シリンダー10a、第2シリンダー11
a内において高圧縮し、咳高圧縮の空気に燃料噴射装置
14eから燃料を噴射し、高温になっている燃料噴射装
置14e付近の熱により自然着火させるものである。
また、この第3の発明の作用について述べるならば、上
記第2の発明の第12図、第13図の第3実施態様と第
4実施態様の各実施例のように完全な掃気と高回転にな
るにつれて過給効果が生じるようになる。
なお、図中50で示す番号はスロットルバルブを示す。
〔発明の効果〕   ゛ 第1の発明に係るニサイクル内燃機関の効果を列挙する
■ピストン対向、単流掃気により掃気効率が良く、予圧
の設定により燃焼残留ガスの掃気口への逆流を防止して
平均有効圧も上昇し、更に、掃気口に一定の角度を付は
得て渦流掃気も行い得るので急速燃焼が可能となり、熱
効率を上昇させることができる。
■ピストンが対向するためピストンヘッドが受ける仕事
量が多く、機械効率が良いし、シリンダーヘッドがない
ため複雑な機構による故障や機械音が発生せず小型化で
きる。
■掃気ポンプはクランク室を用いない別体装置であるた
めクランク室内に潤滑油を封入することが可能で良好な
潤滑によりピストン、シリンダー、クランク軸などの摩
耗を低減し得るし、反面燃料自体に潤滑油を混入する必
要はない、且つ、掃気ポンプはパワーシリンダーピスト
ン装置内の爆発燃焼の影響を受けない、また掃気ポンプ
は専用設計が可能でフリクシ四ンロスの低減と効率の良
い吸気弁を採用し得る。
■二組のパワーシリンダーピストン装置の掃気を一つの
シリンダーによる掃気ポンプ装置で掃気を交互に行うの
で掃気ポンプに吸収される動力が出力に対して適正であ
り、ために、燃料消費率、機械効率ともに良好である。
■二組のパワーシリンダーピストン装置のピストンが交
互に1回転往復する間に掃気ポンプ装置のピストンは2
回転往復するので回転ムラが少なくフライホイールクラ
ンク軸、軸受など小型化し得、出力ロスを防止し得、同
じ排気量で高出力が可能であり、機関重量当たりの出力
が大きい。
■パワーシリンダーピストン装置の掃気口の取付は位置
をクランク軸側へ下げても、新気の予圧に要する出力を
適正に設定することが可能であるため、出力ロスを防止
でき、且つパワーシリンダーピストン装置の燃焼(膨張
)行程を長くする事が可能であり、出力は著しく向上す
る。
第2の発明に係るニサイクル内燃機関では、上記の効果
の他、キャブレターに代わり、燃料噴射装置を用いたの
で、より良好な混合気を供給でき、従って、より出力を
安定上昇させ得、燃料消費の低減が可能となる。
第3の発明では、上記第1の発明の効果の他、空気のみ
の新気を掃気ポンプ装置よりパワーシリンダーピストン
装置に送り込め、新気を高圧縮し得るので燃料を自然着
火し得、燃料として軽油を使用でき、燃料の低減が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例に係るニサイクル内燃機
関の平面図、第2図は前記二サイクル内燃機関の正面図
、第3図は前記二すイクル内燃機関一部切欠き斜視図、
第4図は第1図における矢視A−A断面図、第5図は第
1図における矢視B−B断面図、第6図は第1図におけ
る矢視C−c断面図、第7図は第2図における矢視D−
D断面図、第8図は第2図における矢視E−E断面図、
第9図は前記二サイクル内燃機関の動作状態を順次説明
する平断面図、第10図は第2の発明の第1実施態様の
一実施例に係るニサイクル内燃機関の一部切欠き斜視図
、第11図は前記第2の発明の第2実施態様の一実施例
に係るニサイクル内燃機関の一部切欠き斜視図、第12
図は前記第2の発明の第3実施B様の一実施例に係るニ
サイクル内燃機関の一部切欠き斜視図、第13図はy6
1記第2の発明の第4実施B様の一実施例に係るニサイ
クル内燃機関の一部切欠き斜視図、第14図は第3の発
明の一実施例に係るニサイクル内燃機関の一部切欠き斜
視図、第15図は上記第1〜第3の発明の実施例に係る
ニサイクル内燃機関の掃気ポンプ内の予圧を0圧に設定
した場合のクランク角線図であって、同図(a)は第1
シリンダーの対向両ピストンのクランク角線図、(b)
は、第2シリンダ〜の対向両ピストンのクランク角線図
、(C)及び(d)は夫々掃気ポンプのピストンのクラ
ンク角線図、第16図は掃気ポンプ内の予圧を任意設定
した場合のクランク角線図であって、同図(a)、(b
)、(c)、(d)の夫々は第15図(a)、(bン、
(c)、(d)と同様のクランク角線図、第17図は第
16図とは異なる方法で掃気ポンプ内の予圧を任意設定
した場合のクランク角線図であって、同図(a)、(b
)、(c)、(d)の夫々は第15図(a)、(b)、
(C)、(d)と同様のクランク角線図、第18図は又
他の方法で掃気ポンプ内の予圧を任意設定した場合のク
ランク角線図であって、同[ff1(a)、(b)、(
c)、(d)の夫々は第15図(a)、(b)、(c)
、(d)と同様のクランク角線図である。 〔符号の説明〕 10.11−・−・・・・・−パワーシリンダーピスト
ン装置、10a・−・・・・−・−第1シリンダー、I
la・−門弟2シリンダー、12−・・・・−・掃気ポ
ンプ装置、13−−−−一・・−吸気バルブ、14・−
・・・・−キャブレター、14a、14b、14c、1
4d、14 e・・・−−−燃料噴射装置、15・−・
−・動力伝達機構、16−−・・第1右ピストン、17
−・・・・−・・第1左ピストン、18〜・−・・・・
−・第2右ピストン、19・−・−・−・・・第2左ピ
ストン、20.21・・・−・・−・・クランク軸、4
5・−・・・−・点火プラグ、50・−・−−−一−−
スロットルバルブ代理人  弁理士 中部 冨士男 第14図 第10図 第11図 第13図 手続補正書(自発) 昭和62年6月30日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一方には掃気口を他方には排気口を有して内部に
    対向するピストンを有し夫々互いに180度異なる位相
    にて作動する二組の二サイクルユニフロー水平対向型の
    パワーシリンダーピストン装置と、該パワーシリンダー
    ピストン装置によって駆動されて該パワーシリンダーピ
    ストン装置が1回転往復する周期に対して2回転する往
    復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポンプ装置に吸気バ
    ルブを介して連結されるキャブレターと、上記パワーシ
    リンダーピストン装置に各々設けられている点火装置と
    を有してなり、上記掃気ポンプ装置は夫々の上記パワー
    シリンダーピストン装置内に残留した燃焼ガスの逆流を
    防止するに必要な予圧と、夫々のパワーシリンダーピス
    トン装置内に十分な新気が送り込まれて掃気とができる
    ように、掃気ポンプ装置及びパワーシリンダーピストン
    装置のクランクの位相が決定されていて主としてガソリ
    ンを燃料とする二サイクル内燃機関。
  2. (2)一方には掃気口を他方には排気口を有して内部に
    対向するピストンを有し夫々互いに180度異なる位相
    にて作動する二組の二サイクルユニフロー水平対向型の
    パワーシリンダーピストン装置と、該パワーシリンダー
    ピストン装置によって駆動されて該パワーシリンダーピ
    ストン装置が1回転往復する周期に対して2回転する往
    復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポンプ装置に付設す
    る吸気バルブと、該掃気ポンプ装置から上記パワーシリ
    ンダーピストン装置にかけて付設する燃料噴射装置と、
    上記パワーシリンダーピストン装置に設けられている点
    火装置とを有してなり、上記掃気ポンプ装置は夫々の上
    記パワーシリンダーピストン装置内に残留した燃焼ガス
    の逆流を防止するに必要な予圧と、夫々のパワーシリン
    ダーピストン装置内に十分な新気が送り込まれて掃気と
    ができるように、掃気ポンプ装置及びパワーシリンダー
    ピストン装置のクランクの位相が決定されていて主とし
    てガソリンを燃料とする二サイクル内燃機関。
  3. (3)燃料噴射装置は、掃気ポンプ装置の吸気口側通路
    に取付けられている特許請求の範囲第2項記載の二サイ
    クル内燃機関。
  4. (4)燃料噴射装置は、掃気ポンプ装置内に取付けられ
    ている特許請求の範囲第2項記載の二サイクル内燃機関
  5. (5)燃料噴射装置は、掃気ポンプ装置の排気側の掃気
    通路に取付けられている特許請求の範囲第2項記載の二
    サイクル内燃機関。
  6. (6)燃料噴射装置は、パワーシリンダーピストン装置
    を構成するシリンダーの掃気口より該シリンダーの中央
    部分までの間に取付けられている特許請求の範囲第2項
    記載の二サイクル内燃機関。
  7. (7)一方には掃気口を他方には排気口を有して内部に
    対向するピストンを有し夫々互いに180度異なる位相
    にて作動する二組の二サイクルユニフロー水平対向型の
    パワーシリンダーピストン装置と、該パワーシリンダー
    ピストン装置によって駆動されて該パワーシリンダーピ
    ストン装置が1回転往復する周期に対して2回転する往
    復動型の掃気ポンプ装置と、該掃気ポンプ装置に付設す
    る吸気バルブと、上記シリンダーの略中央部に取付けら
    れている燃料噴射装置とを有してなり、上記掃気ポンプ
    装置は夫々の上記パワーシリンダーピストン装置内に残
    留した燃焼ガスの逆流を防止するに必要な予圧と、夫々
    のパワーシリンダーピストン装置内に十分な新気が送り
    込まれて掃気とができるように掃気ポンプ装置及びパワ
    ーシリンダーピストン装置のクランクの位相が決定され
    、しかも上記燃料噴射装置からの燃料の噴射は上記ピス
    トンが上死点近傍になって新気が高圧縮状態になった時
    に行われる主として軽油を燃料とする二サイクル内燃機
    関。
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JPH0339170B2 (ja) 1991-06-13

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